「今日の放送分で名作だと確信した」「今週放送分で名作だと確定」といったつぶやきが、SNS上で序盤から終盤まで幾度となく繰り返されてきたNHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)『らんまん』。 通常は、子役から本役への交代時や、仕事の描き方が見えてきた段階で、ある程度視聴者一人一人が自分なりの評価を下すことが多いだろう。しかし、『らんまん』の場合、序盤から一貫して評価が高いにもかかわらず、終盤まで「名作を確信」といった声が出続けた。なぜなのか。 制作統括にも届いていた「AK制作、BK制作」云々の声その理由の一つには、SNSの浸透により、朝ドラファンの間で強まっている、とある思い込みが影響していた気がする。 それは「AK(NHK東京)よりもBK(NHK大阪)には名作が多い」=「東低西高」という説。そもそも朝ドラ草創期にはAKとBKが交互に制作する体制もなかったが、長年放送される中で、それぞれの特徴