直径0.25μm以下、長さ8μm以上の繊維は発がん性があるという2004年の「Stanton-Pottの仮説」(ナノテク最新事情の記事)などから、カーボンナノチューブにはアスベスト同様の危険性が指摘されていたが、マウスを使った試験で、アスベストと同様に作用し、悪性中皮腫を引き起こす可能性があるという研究結果が発表された(論文、BBCの記事、ITmediaの記事)。長繊維状と短繊維状のカーボンナノチューブとアスベストをマウスに注入したところ、長繊維状のほうはアスベストと同様に肺の自浄が効かず、炎症や傷痕を残したという。そしてそれらは長い時間の中でがんに発展していく可能性がある。nanotechproject.orgにはこの研究内容とAndrew Maynard博士のビデオコメントが掲載されている。