最近、相続税に関してのセミナーが活気を帯びています。2015年より相続税の基礎控除額が引き下げられ、相続財産の価格によっては相続税の税率が引き上がるためです。今回は、2015年の改正点と相続税計算のシミュレーション対策について、検討します。 2015年の相続税改正点について 基礎控除額の金額 改正前では、5,000万円+1,000万円×法定相続人の数でしたが、改正後は3,000万円+600万円×法定相続人の数に引き下げられます。 相続税の税率 相続人の財産の取得金額により税率は変わってきます。改正前は最高の3億円超の場合で相続税額が「財産の取得金額×50%-4,700万円」、改正後は3億円超6億円以下で「財産の取得金額×50%-4,200万円」、6億円超で「財産の取得金額×55%-7,200万円」となります。この基礎控除と税額計算を踏まえた上で、相続税の計算のシミュレーションをしてみます。