携帯電話端末を、通信契約した携帯電話会社経由でしか使えないようにしているSIMロックについて、NTTドコモなど携帯大手4社と端末メーカーの業界団体が2日、原則解除で合意した。 利用者は携帯端末を自由に選べるようになり、日本の携帯電話市場は大きな転機を迎えることになった。 ◆急転直下◆ SIMロックの取り扱いについて、総務省が2日実施した意見聴取では、ドコモが「利用者の自由に任せるべきだ」と解除に応じる考えを示し、イー・モバイルも「利用者に選択肢を提供できるので賛成」と同調した。これに対し、「技術的な課題があり、慎重に検討すべきだ」(KDDI)、「端末価格が高騰しかねない」(ソフトバンクモバイル)などの懸念も示された。 しかし、最大手のドコモが解除に前向きな姿勢を示したことに加え、原口総務相が意見聴取前、「日本の孤島化を招いてはいけない」と述べ、SIMロック解除に強い意欲を示していたことから