内閣官房知的財産戦略推進事務局が「デジタル・ネット時代における知財制度専門調査会」の2008年度第2回会合を5月9日に開催した。今回の会合の前半は,第1回に引き続き,日本でのネット・ビジネスの振興を後押しすると期待されている「フェアユース」規定について議論され,その導入に対する賛意が相次いだ。後半では事務局が設定した“早急に対応すべき課題”に基づいて議論された。今回の会合では,日本にサーバを設置してネット・ビジネスを展開できるようにするため,現状に即した著作権法のあり方が議論された。 日本のネット・ビジネスを振興するために必要なフェアユース規定 今回の会合の前半は,第1回に引き続き,使用目的やコンテンツの性格から見て適正な使用であるならば,合法的に著作物を使用できる「フェアユース(公正な使用)」規定の導入について議論が進んだ。 本調査会会長で弁護士の中山信弘氏は,議事の冒頭で「欧米で