日立製作所は3月2日、英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)において、同社が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ」を通じ、正式契約に向けた交渉を再開することを発表した。 今後、日立とアジリティ・トレインズは英国運輸省を含む関係者との間で最終的な契約条件の交渉を行い、年内に正式契約を締結する見通し。契約成立後、アジリティ・トレインズ社は、約30年にわたり英国鉄道事業者に対する車両リース事業を展開し、日立はアジリティ・トレインズより同社のリース事業向けの車両の製造、それらの保守事業を一括受注する。 アジリティ・トレインズは2009年2月12日、英国運輸省と正式契約に向けた交渉を実施してきたが、英国政府より2010年5月に実施された英国総選挙への影響回避を理由として、同年2月に契約交渉が凍結された。 日立はすでに英国において高速鉄
MM総研は3月3日、2010年(1月〜12月)の国内PCサーバ市場の出荷実績を発表した。これによると、同市場は前年比6.2%増の52万4,520台、出荷金額は前年比5.1%増の1,945億円、出荷平均単価は37.1万円と前年比4,000 円の減少となった。 上半期は(1月〜6月)に前年比14%増の25万9,520台、下半期は0.4%減の26万5,000台と、上半期は、回復基調となったが、下半期は前年の大口物件の反動もあり、マイナス成長となった。業種別の回復はまだら模様で、2009年の民需不調期に市場を下支えしていた官公庁需要も2010年後半に入ると低調になり、地方自治体需要も縮小傾向にある。民需では、通信系、金融系、流通系が需要を牽引したが、製造業は伸び悩んだ。 メーカーシェアは上位5社の順位変動はなかったが、首位のNEC(25.5%)、第2位の日本ヒューレット・パッカード(23.1%)を
日立製作所は3月7日、米Western Digitalにハードディスクドライブ事業を譲渡することで合意に達し、正式契約を締結したと発表した。売却金額は約43億ドル。 Western Digitalは、日立のハードディスクドライブ事業を担っている日立グローバルストレージテクノロジーズ(以下、日立GST)を現金35億ドルと自社株2,500万株(7億5,000万ドル相当)で買収する。 これにより、日立はWestern Digitalの発行済株式総数の約10%を保有することになり、日立から2名がWestern Digitalの取締役に就任する。株式譲渡は今年9月末までに完了することが見込まれている。 現在、日立GSTのPresident&CEOのスティーブ・ミリガン氏はWestern Digitalの経営陣にPresidentとして加わる予定。
JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月28日、制御システムの構築や維持、運営に携わる関係者のためのセキュリティ簡易アセスメントツール「日本版SCADA Self Assessment Tool(SSAT)」の提供を開始したと発表した。JPCERT/CCの担当宛てにメールで申し込むことで無償で入手できる。 日本版SSATは、英国政府のCPNI(Centre for the Protection of National Infrastructure)が開発したSSATをベースに、質問項目や判定結果の表示などインターフェース部分を邦訳、日本の環境にあわせてチューニングを施した。制御システムの構成や運用上のセキュリティ面での問題点の洗い出しに役立てられるという。 Excelベースとなっており、100程度の管理項目に関する設問に対して調査対象システムの状況を回答することで
世界最大のハードドライブメーカーの1社であるWestern Digitalが、日立製作所のHDD事業を約43億ドルで買収することに合意した。 合併後の新企業は、Western Digitalの社名を引き継ぎ、Hitachi Global Storage Technologies(日立GST)の現社長兼最高経営責任者(CEO)であるSteve Milligan氏を新事業の社長に迎える。Milligan氏は、Western Digitalの社長兼CEOであるJohn Coyne氏の直属となる予定。日立GSTは日立製作所の完全子会社である。 Western Digitalと日立製作所は共同声明で、合併企業は、「広大な運営基盤、強健でグローバルな人材、豊富な技術ポートフォリオに支えられた業界最大規模の製品ラインアップ」を提供すると述べた。新企業は、一般消費者と企業の両者をターゲットとする予定。 米
Appleの「iPad」はこの1年間、タブレット/スレートPC市場の王者だった。Motorolaは10.1インチタブレット「MOTOROLA XOOM」でiPadの座を奪おうとしている。XOOMは、NVIDIA、東芝、サムスン、Texas Instruments(TI)、Broadcom、Qualcomm、Hynixなどテクノロジ大手各社の優れたハードウェアを備えている。この記事ではVerizon版XOOMを分解した様子を紹介する。 提供:Bill Detwiler/TechRepublic Appleの「iPad」はこの1年間、タブレット/スレートPC市場の王者だった。Motorolaは10.1インチタブレット「MOTOROLA XOOM」でiPadの座を奪おうとしている。XOOMは、NVIDIA、東芝、サムスン、Texas Instruments(TI)、Broadcom、Qualco
オランダNXP Semiconductors社は「Mobile World Congress 2011」(2011年2月14~17日,スペイン・バルセロナ)において “NFCカー”など,NFCをテーマにした展示を行った。 NFCカーは自動車のカギと車載情報端末にそれぞれNXPのNFCコントローラ・チップを搭載したもの(写真1)。独Continental 社が実装した。デモでは,(1)NFC機能搭載の携帯電話機を使って自動車のカギを開ける(写真1),(2)ダッシュ・ボードの下にあるスペースにNFC機能搭載の携帯電話機を置くと,車載情報端末の画面がドライバーにカスタマイズされたものに変わる(写真2),(3)NFCを使って車載情報端末と携帯電話機の間でBluetoothのペアリングが実行され,その後Bluetoothを使ってハンズフリーによる通話や音楽の再生などができる,といったシーンを見せてい
新型機では,初代機と同等以上の電池駆動時間を確保した。外出先での利用を想定するユーザーが多く,日増しに高まる長い駆動時間へのニーズに応えた形だ。筐体寸法が同程度の13型品では,初代機の約5時間から新型機では約7時間と,約40%電池駆動時間を長くした。新型機の11型品では,初代機よりも筐体寸法が小さくて薄いにもかかわらず,電池駆動時間として初代機と同等の約5時間を確保した。 このために最も貢献したのが,モジュール型SSDの採用である(図5)。MacBook Airの初代機でもSSDを搭載できたが,外形寸法が1.8インチHDDと同一のSSDを利用していた。 SSDは,東芝の「THNSNC064GMDJ」で,「Blade X-gale」シリーズとして2010年11月に発表したもの(a)。片面実装で,外形寸法は108.9mm×24.0mm×2.2mmと薄い。無線 LANとBluetoothのコンボ
「大変申し訳ありませんが、工場内の撮影はご遠慮いただいています」 「全てダメですか?」 「はい。製造工程は非常に重要な情報ですので」 「それでは、ここに陳列された素子の写真はどうでしょうか? 工程ごとの状態が順番に並んでいて、イメージがわきやすいのですが」 「それもご容赦ください。たとえ素子単体の写真でも、見る人が見れば工程の中身まで分かります。どんな温度でどれぐらいの時間をかけて焼いているのか、その道の専門家ならおおよその見当は付くものです」 「なるほど…」 冒頭のやり取りは、筆者が三菱電機の伊丹製作所を取材で訪問した際に、避雷器の工場を見学したときのものだ。避雷器とは、送電システムを構成する機器の1つで、落雷などによるサージ電圧からシステムを守る役割を担っている。避雷器の内部にはセラミックス(主に酸化亜鉛)製の素子が多数積層されており、この素子が半導体のように振る舞うことでシ
【DATE 11】「並列ソフト開発とメモリの壁を乗り越えろ」,メニー・コアSoCのチュートリアルを聴講 欧州は,ESL(electronic system level)など上流設計に関して造詣が深い。また,フィンランドNokia Corp.をはじめとした,多数の通信機器メーカーがある。通信関連のLSIは,複数の異種のタスクを低消費電力で処理することが要求されるため,複数のコアと複数のメモリを搭載して,動作周波数を抑制した,メニー・コアSoCとして実装されることが多い。メニー・コアLSIのハードウェアとソフトウェアのアーキテクチャ,および,その設計や使いこなしに関するチュートリアルが,フランスのグルノーブルで開催されている「DATE 11」で行われた。 このチュートリアルのタイトルは,「MPSoC Hardware/Software Architectural and Design Chal
米Intelは、2.5型(9.5mm厚)のSSD製品の新世代シリーズとして、SATA 6Gbpsに対応した「Intel SSD 510」シリーズを発表した。容量120GBと250GBの2モデルをラインナップし、最大でリード450MB/秒の高速転送が特徴。1,000個ロット時の単価は120GBモデルが284ドル、250GBモデルが584ドルで、自作市場向けにリテールBOX製品の流通も見込まれている。 「Intel SSD 510」シリーズ SATA 6Gbps対応の高速SSDで、NANDフラッシュは従来モデル同様に同社の34nmプロセスで製造されるMLCタイプを採用している。カタログスペックによる速度性能は、250GBモデルがリード最大450MB/秒、ライト最大300MB/秒。一方の120GBモデルがリード最大400MB/秒、ライト最大200MB/秒。ランダムIOPS(4KB,QD32)はモ
日立製作所は3月7日、米Western Digitalにハードディスクドライブ事業を売却譲渡することで合意に達し、正式契約を締結したと発表した。売却金額は現金と株式あわせた総額で約43億ドル相当。 米Western Digitalは、日立製作所の100%子会社で、ハードディスクドライブ事業を担っている日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)を、現金35億ドルと自社株2,500万株(7億5,000万ドル相当)で買収。HGSTは米Western Digitalの100%子会社となる。 これにより、日立製作所は米Western Digitalの発行済株式総数の約10%を保有することになり、日立製作所から2名が米Western Digitalの取締役に就任する。株式譲渡は今年9月末までに完了することが見込まれている。HGSTのPresident & CEOのスティーブ・ミリガン氏は、米W
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く