兵庫県西脇市の市岡之山美術館は、地元出身の美術家、横尾忠則さん(82)の特別展について、今月28日の開幕を延期すると発表した。美術館によると、作品の制作日に美術館職員が遅刻し、横尾さんが「制作意欲をそがれた」と作品の制作を取りやめたという。 美術館によると、特別展は「横尾忠則 西脇幻想展」と題され、播州織を和紙にすき込んだ作品などを今月28日~来年3月24日に展示する予定だった。 作品を制作する予定だった8月29日、兵庫県内の施設で和紙をすく予定だったが、材料を車で運ぶ職員3人の到着が約30分遅れた。待たされた横尾さんは西脇市内のホテルに引き揚げ、制作できなかった。職員たちは「交通事情が悪く遅れた」と話しているという。 その後、横尾さんのスケジュ…