MLBのストーブリーグを金満球団のメッツが席けんしている。

 その最たる例はヤンキースからFAとなっていたフアン・ソト外野手(26)の獲得だ。プロスポーツ史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)で、壮絶なマネーゲームを制した。また、今季12勝を挙げた左腕のマナイアとは3年総額7500万ドル(約117億7500万円)で再契約するなど、ワールドシリーズ優勝へ惜しげもなく資金を投入している。

 地元紙「ニューヨークポスト」によると、今オフのメッツが費やした総額は「9億1825万ドル(約1441億円)」に上るという。さらに、メッツがソトの5年目のオプトアウト(契約破棄)条項を無効にすれば「9億5625万ドル(約1442億円)」まで増える可能性があるという。

 金額が大きすぎて何だかよく分からないが、米メディア「Sportsnaut」は24日(日本時間25日)にいかにすさまじい投資額なのかを報道。2020年にメッツを買収した資産家でオーナーのスティーブ・コーエン氏による支出について「10億ドルに迫っており、すでに7か国のGDP総額を超えている」と伝えた。

 それによれば最も近いものでサモア独立国の8億3200万ドル(約1300億円)。以下はドミニカ国(6億1200万ドル)、サントメプリンシペ共和国(5億4700万ドル)、ミクロネシア連邦(4億2700万ドル)、マーシャル諸島共和国(2億8000万ドル)、キリバス共和国(2億2300万ドル)、ツバル(大洋州=6000万ドル)と報じた。

 メッツは補強を打ち止めにしておらず、その総額はまだ増える可能性も十分ある。同メディアは「コーエン氏の支出が10億ドルを超えると、対象国の数は10か国に増える」としている。やはりピンとこないが、途方もない額であることは間違いない。