ドジャースの大谷翔平投手(30)の今季の印象に残る本塁打と問われれば、サヨナラ満塁弾の40号か史上初の「50本塁打―50盗塁」を達成した50号が予想されるが、ドジャースからFAになったジャック・フラーティ投手(29)は意外な一発を選んだ。
米スポーツサイトのドジャー・ブルーは24日(日本時間25日)までにフラーティが米スポーツ局「Fox Sports1」の「ザ・ハード・ウィズ・コリン・カウハード」に出演した際に選んだ「大谷の最もすごいと思った本塁打」に着目した。
フラーティが選んだのは9月20日(同21日)の52号だった。「彼がコロラド戦のカイル・フリーランドと対戦中に打ったボールがあった。内角高め、左対決で高く入った投球を彼は左中間に打った。左中間の10列目くらいに打ったんだけど、左打者としてはほぼ絶対にあり得ないこと」。打球速度177キロ、飛距離約129メートルだった。
「みんなでその球がどこに投げられたか見たら、(ストライク)ゾーンから2球上だった。彼がそれを打ったので、誰もが『普通じゃない』という感じだった」と振り返るとこう続けた。
「彼らは1年間ずっと大谷と一緒にいて彼を見てきたのに、みんな『ワオ。あれはすごかった』と話していた。でもショウは『ああ、そうか』といった感じ。彼は本当にすごいし、最高に冷静で落ち着いている。彼が感情を表に出す時はまた違う。彼は素晴らしい」
フラーティは7月末にドジャースに移籍。一緒にプレーしたのは3か月ほどだが、ユニコーンと呼ばれる理由を実感しただろう。