ドジャースからFAとなっているテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)の去就が決まらない。
今年1月に1年2350万ドル(約34億円)の単年契約を結び、本人はワールドシリーズ終了前から再契約を熱望。ロバーツ監督も「テオが大好きだ」と話し、相思相愛で来季契約はすぐにまとまるとみられていた。しかし、ドジャースはFA市場最大の目玉だったソトの争奪戦に参加。獲得に成功したメッツ以外の球団は強打の右打ち外野手を求め、T・ヘルナンデスの市場価値が一気に急騰した。
米報道によると、本人サイドが望んでいるのは「3年6600万~7200万ドル(約103億6200万円~113億円)」。だが、争点は契約年数ではなく「金額面」といい、その隔たりを埋められないまま平行線をたどっている。そして、何の進展が見られないまま昨オフと同じく越年が目前に迫ってきた。
この状況に「FANSIDED」のザカリー・ロットマン記者は24日(日本時間25日)に「ドジャースは不必要にケチ」と断罪。「これがもし契約期間に関するもの(問題)であれば、彼ら(ドジャース)がちゅうちょすることはある程度理解できる」としながら「ヘルナンデスの要求はかなり優しいものだ」と指摘した。
今季はベッツやフリーマンが離脱した間も打線の核となり、154試合に出場。キャリアハイの33本塁打や99打点の成績を上げ、シルバースラッガー賞も獲得した。同記者は「チームが彼を必要とする時に一貫して活躍した。短期契約でおよそ2300万ドルの価値がないとはどういうことだ? もしその年俸を30代後半まで要求していたなら話は別だが、ここで起きていることはそういうことではない」と批判し「ヘルナンデスは自分の要求を断固として貫くべきだ。ドジャースが応じないのであれば、他球団が考慮してくれる可能性は十分ある」つづった。
難航する交渉はいつ決着するのか。