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「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

第六十九回:IT用語が難しく感じる理由その1


今日は2021年4月7日です。ここ数日かなり頑張ったので今日は自分へのご褒美として真昼間からビールを飲んだのです。ビールを飲みながらグダグダとYouTubeを見ていたら何となくコラムのネタが思い浮かびました。寝て起きたら忘れていそうなので、酔い潰れる前に書いておきます。今日のコラムは酔っ払いがお届けしまぁす(人´∀`)……ってなノリで書き始めたのですが、気が付いたら夜になっていました。何でっ?!Σ( ̄◇ ̄;(寝落ちした)気を取り直して、今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある六十九回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

IT用語が難しく感じる理由その1

です。
ITと関係ないコラムの方が読んでくれる人が多いのですけどね。
今回はIT系に寄せたコラムです。

巷ではIT用語の難しさが度々取り上げられます。
「説明を読んでも分からない」とか「分からない用語の意味を調べたら分からない用語が増えた」とか「あるある」ですよね。

どうしてIT用語って説明が難しくて分かりにくいのでしょうね?
今回は、その理由(のひとつ)をコッソリ教えちゃいます。

ちなみに偉そうに「教えちゃいます」とか書きましたが、別に何か調べたりしたわけではありません。
私が「ここら辺が要因かな(--?」と勝手に思っているだけです。
そのため何の根拠もない話です……が、多分そこまで間違ってはいないと思います。

あと「その1」としていますが「その2」があるかは分かりません。
「もしまた何か思い浮かんだらシリーズ化しようかな」と思ったので取りあえず付けておいただけです。

そんな前振りをしたところで本題に入ります……の前に、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと

前提知識がないと理解できない用語が多いから

です。

最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


IT用語が難しく感じる理由


「最後まで読んでくださる方は~」とか書いたくせに早速結論を書いちゃいますが、IT用語が難しく感じられて、説明を読んでもサッパリ分からなくて、調べれば調べるほど分からない用語が増えるのは

前提知識がないと理解できない用語が多いから

です。

例えば、そうですね。

DNSサーバ」という用語の意味を知りたいとしましょう。


コラム69_1

実は「DNSサーバ」という用語の意味を知るためには「DNS」という用語の意味と「サーバ」という用語の意味を知っている必要があります。

というか「DNS」と「サーバ」が合体して「DNSサーバ」です。
「DNS」と「サーバ」の意味が分かれば「DNSサーバ」の意味も何となく分かります。


コラム69_2

さらに、ですね。

実は「DNS」という用語の意味を理解するためには「IPアドレス」という用語の意味と「ドメイン名」という用語の意味を知っている必要があります。


コラム69_3

さらに、さらに、ですね。

実は「ドメイン名」という用語の意味を理解するためには「IPアドレス」という用語の意味を知っている必要があります。


コラム69_4

これが何を意味するかというと、何も知らない状態から「DNSサーバ」の意味を理解しようと思ったら

1.IPアドレス
2.ドメイン名
3.DNS
4.サーバ(←これは他の用語と関連性がないので、どのタイミングで勉強してもOK)
5.DNSサーバ


の順番で理解していく必要があるということです。


コラム69_5

ちなみに、それぞれの用語の意味は

IPアドレス:インターネットをするときにコンピュータに割り当てられる住所
ドメイン名:IPアドレスに付けた人間様向けの名前
DNS:IPアドレスとドメイン名を紐づけて変換する仕組み
サーバ:サービスを提供するコンピュータ
DNSサーバ:DNSのサービスを提供するサーバ


です。

この順番で読んでいけば「DNSサーバ」が「IPアドレスとドメイン名を紐づけて変換する仕事をしているコンピュータ」だと理解できるのではないでしょうか。

ところがどっこい、です。

普通は「DNSサーバ」という用語の意味が知りたければ、まず「DNSサーバ」の意味を調べます。
そうすると、説明を読む順番は、例えば

DNSサーバ:DNSのサービスを提供するサーバ
DNS:IPアドレスとドメイン名を紐づけて変換する仕組み
ドメイン名:IPアドレスに付けた人間様向けの名前
IPアドレス:インターネットをするときにコンピュータに割り当てられる住所
サーバ:サービスを提供するコンピュータ


のようになるはずです。

いかがでしょう?
説明する順番を変えただけですが、今度は「よく分からん」と思う人もいるのではないでしょうか。
説明する度に知らない用語が出てきますからね。
「調べれば調べるほど分からない用語が増えていくよ~(つд`)・°・。」という気持ちになるでしょう。

これがIT用語が難しく感じられる要因のひとつです。

前提知識がないと理解できない用語が多いから

です。

実はIT用語というのは、前提知識から順番に押さえていけば理解するのが簡単な用語も多かったりします。

ですが、ほとんどの場合、まず目的の用語の意味を調べるはずです。
そこから前提知識となる用語の意味を遡って調べることになります。

そうすると、分からないことを放置して別のことを調べる必要に迫られます。

1.「DNSサーバって何?」を調べる
2.「DNSサーバって何?」という疑問は一旦置いておいて「DNSって何?」を調べる
3.「DNSサーバって何?」という疑問と「DNSって何?」という疑問は一旦置いておいて「ドメイン名って何?」を調べる
4.「DNSサーバって何?」という疑問と「DNSって何?」という疑問と「ドメイン名って何?」という疑問は一旦置いておいて「IPアドレスって何?」を調べる


みたいになるので「あれ?元々、何を調べようとしていたんだっけ?」となる人もいるでしょうね。

説明する側も、すべての前提知識をカバーして説明することは(ほぼ)不可能です。
そのため、ある程度のところで「ここの部分は知っているものとして説明するからね」とするしかありません。
「ここの部分は知っているものとして説明するからね」な部分の知識を持っていない人がその説明を読んだら「何だ?この説明は。難しくて分からん(--;」となるのは当然ですよね。

繰り返しになりますが、IT用語は

前提知識がないと理解できない用語が多い

です。

何の知識もない状態から調べ始めて「このページさえ見れば、用語の意味がバッチリちゃんと理解できる」みたいなことは多くありません。
IT業界でバリバリ大活躍中の現役ITエンジニアの人たちだって、初めて触れる分野では「分からない用語の意味を調べていたら分からない用語が増えた(--;」みたいなことが普通にありますよ。

IT用語というのは、そーゆーものです。


じゃあ、どうすれば良いの?


さて、前の章で、IT用語が難しく感じる理由のひとつは

前提知識がないと理解できない用語が多いから

だと書きました。

この問題に現役ITエンジニアの人たちは、どのように対処しているのでしょうか?
どうやって、説明が小難しく書かれていて、説明を読んでもよく分からないIT用語の意味を理解しているのでしょうか?

答えは簡単です。

頑張る

です。

甘えるんじゃありません!

私たちだって

1.「DNSサーバって何?」を調べる
2.「DNSサーバって何?」という疑問は一旦置いておいて「DNSって何?」を調べる
3.「DNSサーバって何?」という疑問と「DNSって何?」という疑問は一旦置いておいて「ドメイン名って何?」を調べる
4.「DNSサーバって何?」という疑問と「DNSって何?」という疑問と「ドメイン名って何?」という疑問は一旦置いておいて「IPアドレスって何?」を調べる


みたいになりながら、それでも諦めずに(諦めるとお金がもらえなくなるし)涙目になりながら頑張って調べているのです!

そりゃー調べる回数が多いから、自分なりのノウハウだったり、調べる際の勘所だったり、あれやこれやはありますけどね。
基本的には力技で押し切っているだけです、マジで。

とはいえ、それで話が終わっては、このコラムが何の役にも立ちません。
時間を使ってここまで読んでくださった人に申し訳ないです。

そこで私は考えてみました。
「どうやったら少しでも理解しやすくなるかな?」って。
その結果、思いついた画期的……かは分かりませんが、ついでに私自身が試していないので効果のほどは保証できませんが「多分、少しはマシになるんじゃね?」なやり方を以下で紹介します。

1.Excelを開く(シート名は調べる用語の名称にする)

Excelじゃなくてメモ帳でもWordでもOKです。
ただし、個人的にはExcelが便利だと思います。
理由は並べ替えとか集計とかがしやすいからです。

あと、シート名は調べる用語の名称(「DNSサーバ」について調べるのであれば、シート名は「DNSサーバ」)にしてください。
メモ帳とかであれば「この用語について調べるよ」というのを明記してください。

2.Google先生とかで「【調べたい用語】とは」や「【調べたい用語】 意味」などで検索する

普通に検索します。
検索する際のノウハウ的な何かは気が向いたら別のコラムで書きます。

3.検索結果に出てきた最初の10件を流し読む

ポイントは2つあります。
まず「流し読む」です。
ひとつひとつの説明を読み込む必要はありません。
ざっと眺めてください。

最近は情報過多なページも少なくありません。
読むべき内容(基本的な部分の説明)は最初か最後に書いてあります。
そこだけ読めば十分です。

えっ?
最初にも最後にも書いてありませんか?

その場合は「これを書いた人は文章構成の基本が分かっていないな。そんな人の書いた文章は信用できるか微妙だな」と判断して、さっさと読むのを止めます。
もちろん、実際には素晴らしい内容の場合もあるでしょうけどね。
インターネットの世界には情報源となるページが、たーーーーーくさんあります。
微妙かもしれないページの有益性を細かく検証するよりも他の情報源を当たる方が時間のロスは少ないはずです。

2つ目のポイントは「たくさんのページを見る」です。
基本的な内容や重要な内容は大体どこのページでも説明しているからです。
10件見て10件とも同じことを説明していたら、ほぼ間違いなく、その内容は大事です。
しかも、その場合、あなたは同じ説明を10回読んでいます。
多分それなりに頭に入っているんじゃないですかね?

4.「3」をやっていて出てきた分からない用語をExcelに書き出す(登場回数も書く)

はい、いよいよExcelさんの出番です。
説明を流し読んでいて出てきた分からない用語をExcelさんに書き出します。
DNSサーバの説明を読んでいたのであれば、出てくる用語は

・DNS
・サーバ
・ドメイン名
・IPアドレス
名前解決
権威DNSサーバ
DNSコンテンツサーバ
DNSキャッシュサーバ
フルサービスリゾルバ


などでしょうか。

これらの用語をExcelに縦一列に並べて書きます。
そして、その横に「登場回数」を書きます。

登場回数は、その用語が出てきたページ数(件数)を書いてください。
10件見て10回出てきたのであれば「10」です。
1件の説明で複数回出てきても、それは「1」と数えてください。

あと、便宜上「3」と「4」に分けましたが、実際には一緒にやってくださいね。
ページの説明を読んでいて「ん?この用語の意味は分からないな」と思ったらExcelに書く、すでに書いてあったら登場回数を「1」増やす、といった具合です。

この作業の目的は「前提知識の候補」を洗い出すことです。
自分が意味を知らない用語で、かつ登場回数の多い用語を「その用語の意味を調べる前に調べておかなくちゃいけない前提知識」と判断します。

例えば、DNSサーバの説明を10件読んだとしましょう。
登場回数は

・DNS:10件
・サーバ:10件
・ドメイン名:10件
・IPアドレス:10件
・名前解決:3件
・権威DNSサーバ:5件
・DNSコンテンツサーバ:5件
・DNSキャッシュサーバ:5件
・フルサービスリゾルバ:5件


でした。

この感じだと、どう考えても

・DNS:10件
・サーバ:10件
・ドメイン名:10件
・IPアドレス:10件


の意味は先に知っておかないとダメそうですね。

そうしたら次にやるのは

5.「4」で登場回数の多かった用語のシートを追加する

です。
DNSサーバの説明の例であれば「DNS」「サーバ」「ドメイン名」「IPアドレス」のシートを追加します。

あとは、これの繰り返しです。
追加したそれぞれのシートに対して「2」から「5」を繰り返します。

ここまでをまとめると

1.Excelを開く(シート名は調べる用語の名称にする)
2.Google先生とかで「【調べたい用語】とは」や「【調べたい用語】 意味」などで検索する
3.検索結果に出てきた最初の10件を流し読む
4.「3」をやっていて出てきた分からない用語をExcelに書き出す(登場回数も書く)
5.「4」で登場回数の多かった用語のシートを追加する
※以降「5」で追加したシートに対して「2」から「5」を繰り返す


です。

この作業をやることで、それぞれの用語に対する、あなたの知らない前提知識っぽい用語が整理できるはずです。
そうやって前提知識っぽい用語の整理が終わったら、改めて前提知識の方から調べ直していってください。

おそらく最初に読んだときよりは、それぞれの説明が理解できるはずです。

1つの用語を調べる際の手間と調べるのにかかる時間は増えますけどね。
「結局、何を調べたいんだっけ?」みたいに迷子になることがなくなる上に、それぞれの用語の関連性なんかも整理できたりするので(IT用語の調べ方に慣れるまでは)結果として理解が早まるはずです。


まとめ


今回は

IT用語が難しく感じる理由その1

というテーマで好き勝手に語ってみました。

私が思うIT用語が難しく感じる理由(のひとつ)は

前提知識がないと理解できない用語が多いから

です。

その結果、ちゃんと理解しようとすると

1.「DNSサーバって何?」を調べる
2.「DNSサーバって何?」という疑問は一旦置いておいて「DNSって何?」を調べる
3.「DNSサーバって何?」という疑問と「DNSって何?」という疑問は一旦置いておいて「ドメイン名って何?」を調べる
4.「DNSサーバって何?」という疑問と「DNSって何?」という疑問と「ドメイン名って何?」という疑問は一旦置いておいて「IPアドレスって何?」を調べる


みたいに調べる必要が出てくるので難しく感じられるのだと思います。

このような状況に対する対処法は

頑張る

です。
現役バリバリ大活躍中のITエンジニアだって、基本的には力技で押し切っているだけです、マジで。

ただし

1.Excelを開く(シート名は調べる用語の名称にする)
2.Google先生とかで「【調べたい用語】とは」や「【調べたい用語】 意味」などで検索する
3.検索結果に出てきた最初の10件を流し読む
4.「3」をやっていて出てきた分からない用語をExcelに書き出す(登場回数も書く)
5.「4」で登場回数の多かった用語のシートを追加する
※以降「5」で追加したシートに対して「2」から「5」を繰り返す


みたいなことをやって、それぞれの用語の前提知識っぽい用語を整理することで多少は楽になるはずです。


蛇足なおまけの言い訳


実は以前「用語の意味を調べるときの3つのコツ」というコラムを書きました。
そのコラムの中で書いた3つのコツは

1.まずは全体像を捉える
2.あまり深く突っ込まない
3.複数の情報を集める


です。

ぶっちゃけ、今回のコラムで書いたことは「2.あまり深く突っ込まない」の真逆だったりします。

「2.あまり深く突っ込まない」で言いたかったことは

説明で出てきた分からない用語の意味を突っ込んで調べていくと迷子になるから、必要になるまでは掘り下げない方が良いよ

です。

それに対して、今回のコラムでは

説明で出てきた前提知識っぽい用語を掘り下げていって、出てくる用語同士の関連性を整理した後で、前提知識っぽい用語の方から順番に勉強していった方が良いよ

的なことを書いています。

この2つを続けて読んだら「結局、説明で出てきた分からない用語は掘り下げた方が良いの?掘り下げない方が良いの?」となりそうですよね。

私が実際にお仕事でやっているのは前者です。
必要になるまでは掘り下げません。
理由は、知らない用語の意味を調べることが目的なのではなく、その用語の意味を踏まえて他に何かするのが目的なので、できるだけ時間をかけたくないからです。
知らなくても何とかなることは知らないままにして、その分短縮した時間で本来の目的を早く達成しようと頑張ります。

ただし、用語の意味を「勉強」している人は、用語同士の関連性を把握して前提知識から順番に調べた方が有意義だと思います。
一見すると回り道ですが、難しく感じる要因が減りますし、より理解は深まるはずです。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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