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第六十五回:お仕事中は3人の自分を用意しよう


今日は2021年1月22日です。前回のコラム投稿から約1週間が経ちました。このコラムは、ネタが思い浮かんだら時間を空けずに書いています。今回もとれたてピチピチのコラムをお届けしますよ。それでは今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある六十五回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

お仕事中は3人の自分を用意しよう

です。
ITとは関係ありませんが、どーんまい。

以前「自画自賛しよう」というコラムを書きました。
今回は、その応用編です。
コラム「自画自賛しよう」をまだ読んでいない方は、そちらから読んでやってください。

さり気なく過去に書いたコラムを宣伝したところで、本題に入ります。

……が、その前に、お忙しい人向けに先に結論を書いておきます。
今回のコラムの結論は

お仕事するときは

1.実際にお仕事する自分
2.自分を見くびっている自分
3.自分を買いかぶっている自分

の3人を用意すると良いよ


です。
それによって期待できる効果は

1.自画自賛できる
2.向上心を持てる
3.俯瞰して見られる


です。

最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


3人の自分を用意する


いきなり結論から入りますが、お仕事するときは自分の中に

1.実際にお仕事する自分
2.自分を見くびっている自分
3.自分を買いかぶっている自分


の3人を用意しましょう。


コラム65_1

1人目は

1.実際にお仕事する自分

です。
こいつは実際にお仕事を頑張っているやつです。
みなさんも、お仕事しているときは自分の中にこいつがいるはずです。


コラム65_2

2人目は

2.自分を見くびっている自分

です。
こいつは「おまえは能無しだからな。どーせ、おまえには、できないっしょ」のような感じで、1人目(実際にお仕事する自分)を見くびっているやつです。


コラム65_3

3人目は

3.自分を買いかぶっている自分

です。
こいつは「おまえは天才だよ!おまえなら、どんなことだってできるさ!」のような感じで、1人目(実際にお仕事する自分)を買いかぶっているやつです。


コラム65_4

自分の中に、この3人を用意して、お仕事するのです。

今の時点では「なんで?」と思うかもしれませんね。
その効果を次にお話しします。


3人用意する効果


例えば、そうですね。

とある資料を作るのに30分かかったとしましょう。
資料の出来は80点くらいです。


コラム65_5

ここに「自分を見くびっている自分」を登場させます。


コラム65_6

ここで「自分を見くびっている自分」の気持ちになって考えてみてください。
「えっ?能無しのおまえが30分で資料を作れちゃったの?!」となりますよね。
さらに「えっ?能無しのおまえが作ったにしては、なかなか良い出来の資料じゃん!」ともなるはずです。

そうです。
「自分を見くびっている自分」は褒めてくれます。
自分に対する期待値が低いですからね。
ちょっとやれただけで「意外にデキるじゃん!」となります。


コラム65_7

これが効果の1つ目です。
自分の中に「自分を見くびっている自分」を用意することで

自画自賛できる

のです。
「うーん、いまいちかな……」と落ち込んでいる「実際にお仕事する自分」を「いやいや!能無しのおまえにしては頑張ったって!」と労ってくれます。

次に「自分を買いかぶっている自分」を登場させます。


コラム65_8

ここで「自分を買いかぶっている自分」の気持ちになって考えてみてください。
「えっ?天才のおまえが資料を作るのに30分もかかったの?!おまえなら10分で作れるでしょ!」となりますよね。
さらに「えっ?天才のおまえが作った資料なのに80点の出来?いやいや、おまえなら100点の出来で作れるでしょ!?」ともなるはずです。

そうです。
「自分を買いかぶっている自分」は激励してくれます。
自分に対する期待値が高いですからね。
そこそこの成果では「もっとデキるでしょ!」となります。


コラム65_9

これが効果の2つ目です。
自分の中に「自分を買いかぶっている自分」を用意することで

向上心を持てる

のです。
「まぁ、こんなもんでいーかな」と妥協しがちな「実際にお仕事する自分」を「いやいや!おまえなら、もっとデキるって!」と激励してくれます。

最後に、3つ目の効果について説明します。

「自分を見くびっている自分」や「自分を買いかぶっている自分」と書きましたが、つまるところ自分です。
こいつらを用意しようとしたら、自分自身が、視点を変えて一人で何役もやる必要があります。

これが意味するところは

俯瞰して見られる

です。

お仕事しているあなたは元々「実際にお仕事する自分」です。
あなた自身は当事者ですからね。
当事者意識を持ってお仕事に取り組んでいるはずです。

それに加えて「自分を見くびっている自分」や「自分を買いかぶっている自分」を用意しようと意識することで、自分の行動を客観視できます。

「おまえにしては、やるじゃん!」や「おまえなら、もっとデキるって!」と言うためには「おまえがやったこと」を把握している必要がありますよね。
「おまえがやったこと」の把握に意識を向けることで、一歩引いた目線で、あなた自身の行動を振り返れます。

お仕事において、当事者意識と第三者的な目線を同居させられると便利ですよ。


実践して感じているメリット


さて、ここまでに書いた内容を私は実践しています。
その結果「メリットが大きいなぁ」と感じているので、紹介させていただきますね。

まず

努力を評価できる

ようになります。

私は自営業なので、基本的にお仕事は結果で評価されます。
頑張ったかどうかなんて関係ありません。
成果を出したかどうかのみが評価のポイントです。

「えっ?そんなに厳しいの?」と思う人がいるかもしれませんが、実は、あなたも当たり前にそう考えているはずです。

例えば、ハンバーグ屋さんで「アルバイト2日目の新人です。一生懸命頑張ったのですが上手に焼けませんでした。一生懸命頑張ったので、これを食べてお金を払ってください」と言われて、黒焦げのハンバーグを出されたら「おいおい、作り直せよ。新人アルバイトじゃなくて、ちゃんと焼ける人が作ってよ」となりますよね。

新人アルバイトさんは、きっと本当に一生懸命作ってくれたのでしょう。
メッチャ努力しています。

でも、そんなの関係ありませんよね。
お金を払った以上は、ちゃんとしたハンバーグを出してもらわないと困ります。

IT業界は、実際には、そこまで世知辛い(努力が評価されない)業界では、ありません。
「頑張ってやってくれたから……」みたいなことも普通にあります。

ですが、個人的には「頑張ったんだから評価してよ」とは言いたくありません。
プロとしてやっている以上は、結果を出して評価されたいです。

ということで、私にとって「結果につながらない努力」は無駄です。
結果を出してなんぼの世界で生きているからです。

ただし「結果につながらない努力」を恐れていては「結果につながる努力」ができません。
結果につながるかつながらないかは頑張ってやっている時点では分からないからです。

そこで登場するのが「自分を見くびっている自分」です。
たとえ「結果につながらない努力」だったとしても、こいつが「まぁ、能無しのおまえにしては頑張ったんじゃねーの?」と褒めてくれます。
嬉しい。

「自分を見くびっている自分」がいてくれるお陰で、結果の如何を問わず「いやー、頑張ったなー。ご褒美にビールでも飲もうかな」と思えています。

あとは

ダラダラしがちな自分の気を引き締めてくれる

ようになります。

私は自営業なので、何をやるか、何をやらないか、いつやるか、どこまでやるか、などを自分で決められます。
そのため、妥協しようと思ったら、いくらでも妥協できるのですね。
そして、妥協しても基本的には怒られません。
次のお仕事をいただけなくなるだけです。

自営業でやっていく以上は自分で自分を律することが必要です。
自分で自分の成果にこだわる必要があります。

それを助けてくれるのが「自分を買いかぶっている自分」です。
「これくらいで良いかな……」と思っても「いやいや、おまえなら、もっと良くできるっしょ!」と尻を叩いてくれます。

「自分を買いかぶっている自分」がいてくれるお陰で、現状に甘んじることなく「もっと頑張るぞー!」と思えています。

そして、この2つにより

満足しつつ、満足しない

を実践できているのです。
これが大きい。

あくまで私の経験則に基づく持論(つまり客観的な根拠はなし)ですが、自営で長く続けていくためには

満足しつつ、満足しない

という矛盾した姿勢が必要だと思っています。

満足しないと達成感が味わえません。
モチベーションが下がります。
メンタルが壊れます。

だから、満足することは大事です。

一方、満足してしまうと、現状を変えようとする意識が薄れます。
成長が止まります。
いずれ、頑張って進歩し続けている人たちに置いていかれるでしょう。

だから、満足しないことも大事です。

それを踏まえて

1.実際にお仕事する自分
2.自分を見くびっている自分
3.自分を買いかぶっている自分


を用意したことで、自然に「満足しつつ、満足しない」姿勢を実践できています。

「満足する」は「自分を見くびっている自分」が与えてくれます。
「おまえにしては、やるじゃん!」です。

「満足しない」は「自分を買いかぶっている自分」が与えてくれます。
「おまえなら、もっとデキるって!」です。

足るを知りつつ現状に満足しない姿勢が自然に形作られているのです。

……と最初から意識してやっていたわけじゃーないのですけどね。
気付いたら、適度に満足しつつ危機感を覚えている状態で、お仕事をやれています。


まとめ


今回は

お仕事中は3人の自分を用意しよう

というテーマで好き勝手に語ってみました。

お仕事するときは

1.実際にお仕事する自分
2.自分を見くびっている自分
3.自分を買いかぶっている自分


の3人を用意すると良いです。

3人用意することで

1.自画自賛できる
2.向上心を持てる
3.俯瞰して見られる


の効果が期待できます。

「実際にお仕事する自分」は、特に意識しなくてもいるはずです。
「あー、お仕事するのダルいなー。でも、やるかー」と思っている自分です。

「自分を見くびっている自分」は、あなたを見くびっています。
あなたが、ちょっと頑張っただけで「そんなに頑張れたんだ?!すごーい!」と褒めてくれるでしょう。
お手軽に自画自賛できます。

「自分を買いかぶっている自分」は、あなたを激励してくれます。
ちょっと頑張ったくらいでは満足しません。
「君なら、もっとデキるって!」と尻を叩いてくれるでしょう。
向上心を持てます。

そして「自分を見くびっている自分」と「自分を買いかぶっている自分」を用意することで、自分のやったことを客観的に振り返れます。
「おまえにしては、やるじゃん!」や「おまえなら、もっとデキるって!」と言うためには「おまえがやったこと」を把握している必要があるからです。

さらに、私が実感している効果として

「満足しつつ、満足しない」を自然に実践できるようになった

が挙げられます。

満足しないと達成感が味わえません。
モチベーションが下がります。

満足してしまうと、現状を変えようとする意識が薄れます。
成長が止まります。

自営で長くやっていくためには

満足しつつ、満足しない

という姿勢が大事です。

3人の自分を用意したことで、この姿勢を自然に実践できるようになりました。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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