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第八十一回:【屁理屈コラム】成功する方法なんてない


今日は2022年11月6日です。最近、真面目なことばっかり書いているので、気分転換に益体もないことを書きたくなりました。ということで今回のコラムでは思いつくままに屁理屈をこねてみます。みなさんが「あぁ、なんか偏ったことを言っているなぁ。でも、意外に否定しにくいぞ?」と思える屁理屈をこねられるように頑張ります!ちなみに、半分冗談で書いているので、あまり真に受けないでくださいね。


はじめに


栄えある八十一回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

成功する方法なんてない

です。

世の中には成功法則があふれています。
成功する方法を発信している人もたくさんいます。

騙されないでください。
この世の中に成功する方法なんてありません。

あるのは「成功する可能性が高いと思われる方法」と「成功した方法」だけ

です。

これが今回のコラムの結論です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。


成功していない人が教えてくれる「成功する方法」は、ただの「机上の空論」だよ


突然ですが、ここにピヨ太君がいます。
ピヨ太君の収入は1ヵ月で20万円です。


コラム81_1

ピヨ太君があなたに言いました。
「1ヵ月で100万円稼げる方法を教えてあげるよ」と。


コラム81_2

これを聞いたあなたは、きっと「胡散臭いなー」と思うはずです。
少なくとも、ピヨ太君の言うことを聞いて1ヵ月で100万円稼げるようになるとは思わないでしょう。

だって、ピヨ太君の収入が1ヵ月で20万円なんですもん。

その「1ヵ月で100万円稼げる方法」が本当なら、まずピヨ太君が自分でやればいいじゃないですか。
どうして「1ヵ月で100万円稼げる方法」を知っているピヨ太君が1ヵ月で20万円しか稼げていないのでしょうか?

可能性は2つあります。

1.その「1ヵ月で100万円稼げる方法」では1ヵ月で100万円稼げない
2.その「1ヵ月で100万円稼げる方法」をピヨ太君はやっていない


の2つです。

どちらにしろ説得力に欠けますね。
ピヨ太君が教えてくれる「1ヵ月で100万円稼げる方法」は胡散臭いです。

成功していない人が語る「成功する方法」は、どんなに内容が素晴らしくても

机上の空論

です。
説得力がありません。

その机上の空論を実際にやったら成功するかもしれませんけどね。
保証も根拠もありません。
あなたが期待する「成功する方法」とは違うはずです。


成功した人が教えてくれる「成功する方法」は、ただの「結果論」だよ


前の章で

成功していない人が教えてくれる「成功する方法」は「机上の空論」だよ

と言いました。

それでは、実際に成功した人が教えてくれる「成功する方法」は、どうでしょうか?
「私は、これをやって成功しました。だから、あなたもこれをやれば成功できます」的なやつです。

今度は先ほどよりも説得力がありますね。
実際に試して効果が出ている方法です。
机上の空論では、ありません。

これが罠です。

何故なら、成功した人が教えてくれる「成功する方法」は

結果論

だからです。

例えば、そうですね。
ここに1ヵ月あたり100万円の収入があるピヨ子さんがいます。


コラム81_3

ピヨ子さんがあなたに言いました。
「1ヵ月で100万円稼げる方法を教えてあげるわよ」と。


コラム81_4

実際に100万円稼いでいるピヨ子さんのお言葉です。
ちょっと聞いてみたいですね。

ピヨ子さんに「1ヵ月で100万円稼げる方法」を教えてもらうことにしました。
ピヨ子さん!教えてください!

ピヨ子さんは言いました。
「毎月、宝くじを買って、100万以上のやつを当てるのよ」と。


コラム81_5

いやいやいやいや。
ちょっと待てぇ!
そんなん無理だわ!

あなたは文句を言います。

しかし、ピヨ子さんは、こう返しました。
「えっ?私は毎月当てているわよ……」と。


コラム81_6

ピヨ子さんに悪気はありません。
嘘も言っていません。

ですが、それはピヨ子さんだからできたことです。
成功した人が教えてくれる「成功する方法」は

・その人だからできた
・その時代だからできた
・その環境だからできた


な場合も少なくありません。
あるいは、もっと単純に運が良かっただけの場合もあります。

それを真に受け過ぎると痛い目に遭います。

今回の宝くじの例は極端でしたけどね。
似たようなことは、たくさんあります。

例えば、そうですね。
あなたの尊敬する人が「成功したければ継続が大事だ。毎日5分でもいいから続けよう」と言ったとしましょう。
その人は実際に10年間、毎日2時間の勉強を継続しました。
その結果、今の地位を得ました。

それに感銘を受けたあなたは、毎日2時間勉強することにしました。
尊敬するあの人と同じ成功を得たいからです。

ここで、ちょっと考えてみてください。
あなたと尊敬するあの人の理解力は同じくらいですか?
同じ時間勉強したら同じくらいの学びを得られるのですか?
同じくらいの学びを得られたら同じくらい成功できるのですか?

「10年間、毎日2時間の勉強を継続」は尊敬するあの人が成功した方法です。
あくまで結果です。
あなたが同じように「10年間、毎日2時間の勉強を継続」しても、同じ成功を得られる保証はありません。

成功した人が教えてくれる「成功する方法」は

結果論

なのです。
過去を語っているだけで未来を約束するものではありません。


成功した人が教えてくれる「まだ成功していない人が成功する方法」は、ただの「机上の空論」だよ


ここまでに

・成功していない人が教えてくれる「成功する方法」は「机上の空論」だよ
・成功した人が教えてくれる「成功する方法」は「結果論」だよ


と言いました。

次は応用編です。

成功した人が教えてくれる「まだ成功していない人が成功する方法」は、どうでしょうか?
例えば「月収100万円を達成した私が教える、月収20万円から100万円に増やす方法」みたいなやつです。
実際に成功した人が、自分の成功体験をもとにして、まだ成功していない人が成功するためのポイントを教えてくれます。

これも結局は

机上の空論

ですよね。

その人は自分の成功体験から「月収20万円から100万円に増やす方法」をまとめたのです。
「月収20万円から100万円に増やす方法」を実践して成功したわけでは、ありません。


成功した人が教えてくれる「実際に成功した人がいる、まだ成功していない人が成功する方法」は、ただの「結果論」だよ


ここまでに

・成功していない人が教えてくれる「成功する方法」は「机上の空論」だよ
・成功した人が教えてくれる「成功する方法」は「結果論」だよ
・成功した人が教えてくれる「まだ成功していない人が成功する方法」は「机上の空論」だよ


と言いました。

せっかくなので、もう一押ししておきましょう。

成功した人が教えてくれる「実際に成功した人がいる、まだ成功していない人が成功する方法」は、どうでしょうか?
例えば「月収100万円を達成した私が教える、月収20万円から100万円に増やす方法。100人の生徒のうち、すでに10人が月収100万円に到達しました!」みたいなやつです。

実際に成功した人が、自分の成功体験をもとにして、まだ成功していない人が成功するためのポイントを教えてくれます。

しかも!
その方法を実践して成功した人がいます。
机上の空論ではありません。

さぁ、今度はどうだ!

これも結局は

結果論

ですよね。

だって、その方法を実践して成功した人が超絶優秀だっただけかもしれないのですから。
「成功した人がいる」と「あなたが成功する」はイコールでは、ありません。


「成功する方法」なんてない


ここまでに

・成功していない人が教えてくれる「成功する方法」は「机上の空論」だよ
・成功した人が教えてくれる「成功する方法」は「結果論」だよ
・成功した人が教えてくれる「まだ成功していない人が成功する方法」は「机上の空論」だよ
・成功した人が教えてくれる「実際に成功した人がいる、まだ成功していない人が成功する方法」は「結果論」だよ


と言いました。

私の思いつく限りのシチュエーションで登場する「成功する方法」は、すべて「机上の空論」か「結果論」のどちらかです。

机上の空論は妄想です。
結果論は過去の振り返りです。
どちらも未来を約束するものではありません。

だから「成功する方法」なんてないのですよ。
あるのは

1.成功する可能性が高いと思われる方法
2.成功した方法


のどちらかだけです。


まとめ


今回は

成功する方法なんてない

というテーマで好き勝手に語ってみました。

世の中にあふれている「成功する方法」は、すべて

・机上の空論
・結果論


のどちらかです。

よって、本当の意味で「成功する方法」なんてありません。

あるのは「成功する可能性が高いと思われる方法」と「成功した方法」だけ

です。

他人が言う「成功する方法」を真に受け過ぎないように、ご注意ください。
妄信しても良いことは、ありませんよ。


蛇足なおまけ


今回のコラムは「成功する方法」を発信している方にケンカを売る意図はありません。
どちらかというと、他人が発信する「成功する方法」を鵜呑みにしがちな人に苦言を呈しています。

どんなに素晴らしい内容でも、せいぜい「参考書」どまりなんですよ。
他人の経験や思考、哲学をそのまま自分に当てはめても再現はできません。
能力が違うから。
環境が違うから。
条件が違うから。
自分に取り込むときは自分の能力や環境に合わせて調整する必要があります。

その調整をサボって成功しようなんて、考えが甘いと私は思います。
あるいは、下手にアレンジしないで、そのまま実践するとしても「そのまま実践する」と自分で決めてやることが重要です。

例外がないとは言いませんけどね。
自分の思考を放棄して誰かに「成功させてもらう」つもりの人は成功しないでしょ。



思いつきで始めた「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラム屁理屈コラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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