第八十四回:自責思考なんてクソくらえ!
今日は2023年2月6日です。2023年最初のコラムは1月を過ぎて2月になってしまいました。コラムを書くのをサボっていてゴメンなさい。その代わりネタは熟成されています。今回のコラムのネタを思いついたのは、なんと!2022年の8月ころだったりします。かれこれ半年くらい熟成させました。ガッツリ熟成させたネタが腐っていないことを祈りつつ、今回のコラムもゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある八十四回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
自責思考なんてクソくらえ!
です。
もはやITと関係あるネタの方が少ない気がするITコラムですが、今回もITと関係ありません。
ITと関係ないネタの方がウケが良いので、どーんまいっ。
自己啓発系のビジネス書とかを読んでいると「自責思考が大事だよ」的な話が、ちょいちょい出てきます。
それに対して個人的には「そうかなぁ?(--ゞ」と思っていたりします。
あんまり同意できないのですよね。
今回のコラムでは、その理由を書いてみます。
なお、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は
「自責思考」はいらないけど「自分事思考」はした方が良いよ
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
自責思考って何?
最初に言葉の意味を確認しておきましょう。
自責思考は「何か問題が起きたときに自分に原因があると考える考え方」です。
対義語は「他責思考」です。
例えば、そうですね。
ピヨ太君が寝坊しました。
このとき、ピヨ太君自身に問題の原因があるとする考え方が(ピヨ太君にとっての)自責思考です。
例えば「夜更かしした自分が悪い」とか「目覚まし時計を10個くらいかけなかった自分が悪い」とかですね。
ピヨ太君以外の部分に問題の原因があるとする考え方が(ピヨ太君にとっての)他責思考です。
例えば「ピヨ太ママが起こしてくれなかったのが悪い」とか「起きなくちゃいけない時間が早すぎるのが悪い」とかです。
人によっては細かい部分の解釈が違うかもしれませんけどね。
今回のコラムでは
何か問題が起きたときに自分に原因があると考える考え方
という定義で「自責思考」という言葉を使います。
自責思考が大事とは言うけれど……
自己啓発系のビジネス書とかを読んでいると「自責思考が大事だよ」的な話が、ちょいちょい出てきます。
それに続けて「その方が自分の成長につながる」とか「他者からの信頼を得られる」とか、もっともらしい理由が語られます。
それらの文章が言わんとしていることは分かります。
何かやらかしたときに言い訳ばかりで反省が見られない人は私もムカつきます。
「ちょっとは自分が悪いことを自覚して反省しろよ!」と言いたくなりますよね。
とはいえ、ですよ。
明らかに自分が悪くないときだってあるじゃないですか。
そんなときまで自責思考である必要はないと思うのです。
例えば、そうですね。
ピヨピヨカンパニーの本社ビルに隕石が突っ込んできました。
自責思考大好きのピヨ太君は「隕石が突っ込んでくることを想定して隕石破壊レーザーを装備していなかった自分が悪い」と反省しました。
ピヨ太君の考えは立派だと思いますけどね。
私がピヨ太君の立場だったら間違いなく「俺のせいじゃねーし(-ε-)」って思います。
私が隕石を降らせたわけではありません。
隕石が落ちてきたのも、それがピヨピヨカンパニーの本社ビルに直撃したのも不可抗力です。
私は悪くないっ!\(--)/
それで良いのです。
必要以上の自責思考は事実の認識をゆがめます。
「自責思考が大事だよ!」みたいにカッコ良い言い方をされると「なるほど!そうなのか!」と思うかもしれませんけどね。
「自責思考が大事だよ!」の意味するところは、身も蓋もない言い方をすると「他人のせいにするな!言い訳するな!」です。
ビジネスの場においては他人のせいにしたり言い訳することが必要な場合もあります。
……と書くと誤解を招きそうですが、ビジネスの場において弁明や釈明が必要な状況は普通にありますよね。
弁明や釈明をするとき、あるいは再発防止策を考えるときは、物事を俯瞰で見て、客観的な視点で責任の所在を切り分ける必要があります。
必要以上に他人のせいにするのは良くありませんが、必要以上に自分のせいにするのも良くありません。
事実がゆがめられて認識されることにより、問題の原因を取り違える可能性が出てくるからです。
「自分は悪くない!」一辺倒なのは論外ですけどね。
必要以上の自責思考も良くないと私は考えます。
余談ですが、私は新入社員時代、これでもかってくらい他責思考で仕事していました。
もちろん一生懸命やりましたよ。
自分なりに精一杯頑張りました。
ただし、心の中では常に「もし私がこの仕事を完遂できなかったら、私の実力以上の仕事を振った上司が悪い(-ε-)」と思っていました。
捉えようによっては無責任極まりない考え方ですけどね。
そのお陰で、初めてやることでも臆することなく取り組めましたし、結果的にメンタルが壊れることなく力を付けられたので「別に、いーじゃん(--)」と思っています。
私は人間の器がちっさいので、自分のせいじゃないと思っているのに「いや、自分のせいかも(--;」とは思えません。
だって、自分のせいじゃないと思ってるんだもーん(-ε-)ぶぅ
自分事思考は大事だよ
自己啓発系のビジネス書とかを読んでいると「自責思考が大事だよ」的な話が、ちょいちょい出てきます。
それに続けて「その方が自分の成長につながる」とか「他者からの信頼を得られる」とか、もっともらしい理由が語られます。
個人的に「自責思考」という言い方には違和感を覚えますけどね。
この手の話が言いたいことは分かります。
きっと言いたいのは
当事者意識を持て
でしょう。
だからというわけでもありませんが私は
自責思考は必要以上に持たなくて良いけど、自分事思考を持つのは大事だよね
と思っています。
例えば、そうですね。
ピヨピヨカンパニーの本社ビルに隕石が突っ込んできました。
それに対してピヨ太君は「なんか大変そうだけど僕のせいじゃないし(-ε-)」と思いました。
自分が隕石を降らせたわけではありません。
隕石が落ちてきたのも、それがピヨピヨカンパニーの本社ビルに直撃したのも不可抗力です。
僕は悪くないっ!\(--)/
その考え自体は別に良いと思います。
確かに、隕石が降ってきたのはピヨ太君のせいではありません。
でもね。
これが「なんか大変そうだけど僕のせいじゃないし(-ε-)だから僕には関係ないよね(--)ノ」になるのは良くないと思うのです。
いや、違いますね。
良くないこともありません。
その考え方をしても良いです。
ただし、その考え方をしながら「部下に尊敬されたい」とか「優秀なビジネスマンと見られたい」とか「みんなに好かれたい」とか考えるのは欲張り過ぎです。
「あいつは薄情なやつだよね」とか「あいつは無責任で信用ならないやつだよね」とか思われる覚悟を持ちましょう。
隕石が降ってきたのはピヨ太君のせいではありません。
ピヨ太君は100%悪くありません。
でも、現実問題として困った状況があります。
隕石が直撃してピヨピヨカンパニーの本社ビルは壊滅しました。
仕事にも支障が出ますし、ケガをした人がいるかもしれません。
えらいこっちゃです。
これっぽっちも悪くないし本社ビルを壊滅させた責任もないピヨ太君ですが、現在の状況を自分事と捉えて解決策を模索する方が、実力もつくし尊敬も集められると思いませんか?
お仕事をしていて「自分のせいじゃないのに……(-ε-)」と思うことはあるでしょう。
それはそれで良いのです。
無理に自分のせいだと思い込もうとする必要はありません。
あなたが悪くないと思うんだったら、あなたは悪くない。
でも、責任問題は一旦脇に置いて考えてみてください。
現実問題として誰かが困った状況にあるわけですよね。
そこが分岐点です。
「自分はこれっぽっちも悪くないけど、誰かが困っているから一緒に解決策を考えてあげようかな」と考えるか「自分はこれっぽっちも悪くないから自分には関係ないよね」と考えるかで、あなたの評価や問題解決能力の鍛えられ方が変わってきます。
私は人間の器がちっさいので、自分のせいじゃないと思っているのに「いや、自分のせいかも(--;」とは思えません。
だって、自分のせいじゃないと思ってるんだもーん(-ε-)ぶぅ
でも「自分のせいじゃないけど、困ってるみたいだから一肌脱ごうか(--)☆」と考えて、自分事として向き合ってあげるのはできます。
そして、世の中それでOKだったりします。
結局ですね。
思考は見えないのですよ。
他人の評価は思考が具現化した「言動」に左右されます。
だから自分のせいだと思えないなら無理に思う必要はありません。
あなたは悪くなーい。
でも、そこに困っている人がいるなら一肌脱いであげても良いんじゃないですかね。
そんなことをしなくちゃいけない責任がない?
責任がないのに手助けしてあげる方が、よりカッコ良くないっすか?
まとめ
今回は
自責思考なんてクソくらえ!
というテーマで好き勝手に語ってみました。
ビジネス書なんかでは「自責思考が大事」と語られることが多いですが、私はそう思っていません。
悪くないものは悪くない(-ε-)ぶぅ
でも、たとえ自分に責任がなくても当事者意識を持つのは良いことだと思っています。
よって私の考えは
「自責思考」はいらないけど「自分事思考」はした方が良いよ
です。
自分のせいだと思えないことを無理に自分のせいだと思う必要はありません。
無理に自責思考にする必要はありません。
ただし誰かが困っている状況に向き合ってあげるのは、あなたにとってもメリットがあります。
たとえ自分には責任のないことでも「自分事思考」を意識して向き合ってあげると、あなたの評価はグングンうなぎ登りになるはずです。
蛇足なおまけ
実際のところ、自責思考も大事だとは思います。
やらかしても他人事気分な人を見ると「おいおい、少しは責任を感じろよ(--;」と思います。
とはいえ、そのような人たちが「自責思考が大事」とは思わないと思うのです。
ということで今回のコラムは、ビジネス書とかに「自責思考が大事だよ」と書いてあるのを読んで「そうか!自責思考が大事なのか!」と思っちゃうような素直な人に向けて書きました。
そんな素直な人たちは自責思考で得られるメリットよりもデメリット(責任感に潰される)の方が大きいんじゃないかな~と思ったからです。
自分を追い込み過ぎるのはイクナイ(-A-)
ぶっちゃけ、自責思考だろうと他責思考だろうと、どーだって良いですよ。
あなたがどんな考え方をしていようと、相手の困りごとを解決してあげれば、お金なり感謝の気持ちなりを受け取れます。
それを積み重ねれば良いだけです。
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。