ショベルナイト | ニンテンドー3DS | Wii U | 任天堂
ショベルナイト|Nintendo Switchソフト|任天堂ゲームソフト | ショベルナイト | プレイステーションショベルナイトのレビュー行くぜ!
メーカー:任天堂/ヨットクラブゲームズ
機種:Switch/WiiU/3DS/PS4/Vita/Steamダウンロード専用ソフト(3DSのみパッケージアリ)
ジャンル:アクションゲーム
価格:税込2160円
備考:3DS版のみamiibo同梱のパッケージ版(税込3780円)アリ
2014年にYacht Club Gamesから発売されて大絶賛を受けた8bit風アクションゲーム。
非常に有名なインディーゲームで現在はあらゆるハードで日本語版がプレイ可能だ。
俺は以前からずっと気になっていて配信すぐにamiiboと一緒にWiiU版を購入。
そのまま積みゲーになっていた!
Switch版を機に遊んでみたが全方位に凄まじい完成度で大満足。
本当に8~16bit時代のゲームが好きなんだなというのが伝わってくる愛に溢れた1本だった。
悪の魔女エンチャントレス率いるボクメツ騎士団の8人のナイトをすべて倒し、
最終決戦の場所である運命の塔に向かうのがゲームの目的だ。
ゲームはスーパーマリオブラザーズ3を思わせるマップを進みながら進行。
パワーアップアイテムを買える街やボーナスステージに、
本編に関わらないボスが待ち受けるステージも存在する。
ショベルナイトの武器は剣ではなくその名の通りショベル!
しかし侮るなかれ、敵を倒すのにも、壁を破壊するにも、
そして本来の用途通り地面を掘るにも適した強力なマルチウェポンだぜ。
あの涙目のルカもこいつでやられたわけだからね。
ジャンプ中に下方向に入力することで、ショベルを下に向けてホッピングを繰り出すことが可能。
この状態で敵に接触すればダメージを与えながら大ジャンプが出来るため、
敵を踏み台にして高所に登ったり、敵の攻撃を避けて上からカウンターを叩きこんだりと、
使いこなせれば一気に有利になる。ボス戦でも使いどころは多いぞ。
連続ホッピングで足場を次々に渡って穴を超えるようなテクニカルな場面もあってハラハラ。
ホッピングはやっぱカプコンの「わんぱくダック夢冒険」の影響が強いのかな。
ステージは一本道で、脇道に新しいサブウェポンやパワーアップが隠されている構成だ。
サブウェポンはスルーしちゃっても、そのステージをクリアした後に街で金を出せば買える親切設計。
あちこちに金やアイテムが隠されてるのでとにかくガンガンぶっ壊しまくって回収しまくろう!
とにかくこれぞアクションゲーム!という楽しさに溢れた手触り。
ショベルで敵を倒す!壁を壊す!地面を掘る!ホッピングで軽快に飛ぶ!大量の宝石をジャラジャラとかき集める!
効果音やエフェクトも含めてこの感触が実に爽快。動かしていて気持ち良い。
待ち受けるステージも墓場、海底、城、森、怪しげな研究所といかにもなロケーション揃いで、
それぞれ雰囲気に合わせた個性豊かなギミックが待ち受けているから飽きさせないぜ。
火炎放射、動くリフト、飛び出す足場、消える足場、強制スクロール……懐かしくも手強いギミック揃いだ!
サブウェポンであるレリックは炎を発射するファイアロッド、
悪魔城ドラキュラユーザーならつい「斧」と呼んでしまいそうな軌道を描く投擲武器の投げ錨など。
普通に攻撃として使えるものから、
ダッシュ攻撃で空中移動が出来るプロペラダガーや、
一定時間無敵になるフェーズペンダントに、穴の近くで釣りが出来るつりざおなど特殊なものも。
レリックは使い放題ではなく魔力を消費するので乱用は厳禁。
このレリックを上手く活用してステージを突破していくのだ!
ボスとして戦うことになる8人のナイトたちも一筋縄じゃいかない連中揃い。
煌びやかな恰好でカリスマに溢れたキングナイト(見た目がキングっぽいだけでキングではない)、
巨大なカマを振り回して襲い掛かる恐怖の亡霊スペクターナイト、
トレードマークのスパナを手に巨大メカを駆るマシンナイト、
頭部のプロペラとレイピアで軽やかな空中戦を挑んでくるプロペラナイト、
無骨な潜水服に身を包みイカリで豪快な攻撃を仕掛けてくるトレジャーナイト、
タフなボディと両手持ちの巨大なスノーショベルで寒さを物ともしないフロストナイト、
怪しげな薬品と爆発物を使いこなす見た目も怪しげなプレイグナイト、
ショベルではなく両手のクローですべてを突き破る穴掘りの達人モールナイト。
他にもショベルナイトのライバルで、
プレイしてるとどんどん好感度が上がっていくブラックナイトなどボスは沢山いる。
バトル前には会話イベントもあり、
騎士道精神あふれるショベルナイトとクセモノ揃いのボスたちの会話で楽しませてくれるぜ。
「ショベルを抜け!」
ステージ構成などはロックマンシリーズに近いんだが、ゲームバランスもほど良い調整。
チェックポイントがいくつもあって何度死んでもそこからやり直せるし、
段階を踏んで徐々に難しくなっていくし、ボスもしっかりパターンを見切れば倒せる作り。
難しければお金を貯めてパワーアップアイテムを買い集めて強くしても良い。
チェックポイントをショベルで破壊すると
そこから復帰できなくなる代わりに大金が貰える斬新なシステムもあってなかなかアツいぜ。
キャラやステージのドットも文句なしの描き込みっぷりで圧巻。
ボスだけでなく脇役や、街で出会うショップの店員などのモブキャラまで面白い連中揃いで、
ちょっとした会話がいちいち良かったリ可愛かったリ。
ローカライズの歴史と日本版の変更点 | Yacht Club Games日本版の公式サイトではローカライズに関する記事が公開中されているが、
普通にゲームのローカライズに関する記事としてめっちゃ面白いし、
日本版への力の入れ具合も分かるぜ。
ショベルナイトとブラックナイトの時代がかったカッコいいセリフ回しとかローカライズは完璧。
印象的だったのは全身黒づくめのブラックナイトが自分のことを「清廉潔白」って表現するシーン。
もう笑うより先に唸ったわ。
音楽もハズレ無しの名曲揃い。
タイトル画面が表示された瞬間に、音楽が良いゲームなんだとすぐ分かるノリだ。
これだけでも大充実の内容になっているが、
現在は無料DLCとしてボスであるプレイグナイトを主人公にした「プレイグオブシャドウズ」と、
スペクターナイトを主人公にした「スペクターオブトーメント」も追加されている。
「プレイグオブシャドウズ」は本編を別視点から描いたストーリーになっていて、
プレイグナイトと天才錬金術師のモナが、
最強のポーションを作るための材料を集める内容になっている。
ステージはショベルナイト編と同じだが、キャラ性能が大きく違うためまったく違う手触り。
プレイグナイトは爆弾を投げて攻撃するキャラで2段ジャンプ可能で、
溜め攻撃の爆風を利用して更に大きくジャンプしたりも出来る。
投げる爆弾はそれぞれ6種類あるシェル、信管、火薬を組み合わせることで軌道や性能を調整することが可能。
対空性能を高めたり、攻撃力を高めたり、移動性能を高めたり自由自在。
場面に合わせて切り替えることが可能で、ボス戦でもこれを最大限に活用すれば、
簡単に勝てたりもする自由度の高さがプレイグナイト編の最大の魅力だ。
ストーリーも良く出来ていて個人的には本編よりもお気に入り。
どこまでも不器用な男、プレイグナイトが本当に手に入れたかったものはなんだったのか……?
このゲーム、ここぞというシーンではテキストを出さずに画だけで語るところが本当に素晴らしいんだが、
プレイグナイト編のラストシーンはそれが特にキマってて良かった。最高。
「スペクターオブトーメント」はスペクターナイトとなってナイトたちを勧誘していく本編の前日譚。
全体マップが無くなって拠点からステージを選択する形式になったが、
なんとステージの構造が本編と違う上にBGMもアレンジされていてほとんど新作だ。
壁を登ったり蹴ったりして移動することができるし、
空中の敵をダッシュ斬りで倒して、その勢いで次の敵をまたダッシュ斬りで倒して……を繰り返すことで、
地に足を付かずに移動できたりも。
本編がロックマンならばこちらはロックマンXという機動性の高さとスピーディーさ。
空中の敵を次々に両断しながら突き進むスペクターナイトの姿はまさに死神のごとくッ!
レリックの代わりである秘宝も、
敵の攻撃に耐えつつ強烈な一撃を加えるツメ攻撃や、敵の攻撃を跳ね返せるバリア、
ガイコツを召喚して攻撃させるなど独自の物ばかりだ。
そしてカマをスケボーにして滑ったり割とノリノリなスペクターナイトも見れる。
ボス戦も相手は同じでも構成や攻撃パターンが大きく変わっていて無料DLCのレベルじゃねぇぜ……!
グッと悲しくシリアスなノリだけど本編が救いになっているストーリー構成も巧み。、
拠点で本編に登場するザコキャラの裏話があったり、ギャグっぽいイベントがあったりするのも楽しい。
ショベルナイトはキックスターターで資金を集めたゲームで、
ボスキャラを主人公にした別モードはその時の公約が元。
無料DLC3弾としてキングナイトを主人公にしたストーリーも準備中とのことで期待大だ。
とにかく満足度の高い作品で欠点は特に思いつかなかった。
強いて言うなら進めると体力がガンガン上がっていくから、
後半は落下などの一撃死以外ではほぼ死ななくなるし、
バランスブレイカー気味なレリックや強力な装備アイテムも多いため、
強引に進めば難所も簡単に突破出来てしまうところだろうか。
まあ、これは幅広いユーザーが遊べるように作ってあるわけで欠点とは思わなかった。
ある程度強化してあっても難しい所はちゃんと難しいし、さすがに強すぎると感じたアイテムは縛れば良い。
上級者向けにチャレンジモードや実績と言った要素もちゃんと用意してあるからね。
ショベルナイト編を普通にクリアするだけでも6時間くらいかかったし、
スペクターナイトとプレイグナイトのシナリオを終わらせたら15時間以上。
チャレンジモードや実績、アイテム捜しなどまだまだいくらでもやり込めるしボリューム満点の1本。
往年の名作ゲームへの熱いリスペクトが伝わってくる内容で、
キャラ、グラフィック、ステージ構成、BGM、ストーリーとあらゆる部分に見所が満載。
それでいて昔のゲームの理不尽な部分や面倒な部分は極力排除しており、
その上で、やり応えを求めるプレイヤーの為の要素も用意してある。
大満足以外の言葉が無い作品だったぜ。
この手の2Dアクションが好きでまだ遊んでいないキミ!
今すぐ……ショベルを抜けッ!
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情報ありがとうございます。