超獣ギガ大戦 | シルバースタージャパン超獣ギガ大戦のレビュー行くぜ!
メーカー:シルバースタージャパン
機種:3DSダウンロード専用ソフト
ジャンル:タワーディフェンス
発売日:2017年5月17日
価格:税込700円
シルバースタージャパンが久々に出す完全新作!
あの大ヒットコミック「鳥獣戯画」をモチーフにしたタワーディフェンスだ。
キャラやノリは面白かったんだが……。
ゲームとして大味すぎるのと、独自性の無さが気になる1本だったな。
唐突なスターウォーズ風テキストで解説されるストーリー。
突然やってきて変な像を設置しまくる迷惑な「ロボウサ革命団」を倒すために、
動物たちが月からやってきたなんかスゴい月船と共に戦いを開始するというものだ。
全50ステージ。クリアすると高難易度が解禁される。
ステージ名とステージ説明は9割が意味不明だッ!
ゲームは敵の像を破壊したら勝ち。味方の船を破壊されたら負け。
時間経過で溜まるツキノモチを消費して味方を出撃。
出撃した味方は自動で敵陣に歩いて自動で戦ってくれるので、こちらはとにかくどんどん出撃させるのだ。
ツキノモチはパワーアップにも使える。
パワーアップすればツキノモチの増加量と最大量が増えるので有利になるぞ。
時間経過で溜まるゲージを使って強力な範囲攻撃をぶち込ます月姫砲の使用や、
ストックがあるアイテムを使用することが出来る。
プレイヤーが出来ることが
「ツキノモチを出撃とパワーアップのどちらに使うか?」
「どのキャラを召喚するか?」「アイテムを使うか?」「砲台を撃つか?」
くらいで細かい操作が無いのでタワーディフェンスとしては非常にシンプルだ。
ユニットは10体まで編成可能。
それぞれ能力が違うのでステージに合わせた組み合わせにしよう。
ステージクリア時に手に入るお金を使ってキャラをレベルアップさせたり、
ツキノモチの最大量や月姫砲の強化、ユニットが再出撃するまでの時間の短縮などが可能。
戦略というよりはお金を使ってキャラや自軍の性能の底上げをしておくことが大事な作りね。
キャラをある程度レベルアップさせると進化して姿も変化する。
仲間は1ステージクリアする毎に1キャラずつ増えていく。
カエルやウサギ、サル、ネコからはじまって、
おとぎ話のキャラやら神話の生物やらメカやらゲスト出演やら、
どんどんわけのわからない連中が登場!
次にどんなキャラが加入するか。遊んでいて楽しみになってくるぜ。
ラビ×ラビからのゲスト参戦としてアリスも登場!
進化させるとリリも加わるぜ。
っていうか中盤ステージはナゲルンダーだし、
BGMもことだまーるや怪盗スティナと30の宝石のが使われてるし、
シルバースタージャパンの看板作品である将棋のコマもあるし、
オールスターゲームだこれ!
そんなゲームだがシステムが単純すぎるせいでどうにも単調。
1ラインでキャラを出撃させまくるだけだから、どのステージも同じような展開だ。
また、登場キャラは簡単な説明だけでステータスなどは一切表示されないため、
数十キャラもいるのにどのキャラを育てるかの指針が立て辛い。
……っていうか、特定のタイプのキャラだけ使ってゴリ押しするのが最適解だったり。
キャラを進化させるとどんどんぶっ飛んだ姿になっていき、
最終進化まで来るともはや超獣ギガ大戦というよりスーパーロボット大戦の様相を呈してくる。
なので、愉快なキャラの成長を楽しむゲームと割り切りたいが、
レベルアップに必要なポイントがやたら渋いのが辛い。
俺の場合、全50ステージクリアするまでに進化出来たキャラはゼロだった。
なんという作業ゲーだ……!
あと、俺が一番いただけないと思ったのは独自性の無さ。
作りが3DSで配信されている「にゃんこ大戦争」まんま。
「にゃんこ大戦争」もシンプルなタワーディフェンスなのでそこまで独自性が強いわけではない。
それにヒットしたゲームの二番煎じ的なゲームが出てくるのは良くある話だし悪い事ではないと思う。
そうやってジャンルというものが出来ていくわけだし。
ただ、さすがにゲームシステム、画面レイアウト、操作性、編成方法、パワーアップと砲撃システムに加えて、
キャラのステータスが確認できないところや、
メニュー画面でマスコットがシュールギャグめいたテキストを喋るところまで完コピなのはねぇ。
「超獣ギガ大戦」ならではの個性が全然ない。
キャラが違うとか、ユニットがガチャではなくステージクリアで増えるとか、そういうところの差でしかないのが残念。
キャラ数やグラフィックの凝りっぷりは頑張ってるしゆるいノリは面白かったけど、
内容としては色々とガッカリなところが目立った1本だな。
にゃんこに似てるけどここが違うぜ!という心意気をしっかり見たかったぜ。
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このゲームとにゃんこ大戦争だったら少し高くてもにゃんこをおすすめする