クリーピング・テラー | SUSHI TYPHOON GAMES公式エンディング全部見たのでクリーピング・テラーのレビュー行くぜ!
メーカー:メビウス
機種:3DSダウンロード専用ソフト
ジャンル:サバイバルアクション
発売日:2017年1月18日
価格:990円
完全新規のホラーゲームで日活が立ち上げたゲームレーベル「スシタイフーンゲームズ」の第二弾!
配信・開発はメビウスとなっているぜ。
当初は「Freak Out Play Tag(フリークアウト プレイタグ)」というタイトルだったが変更になった。
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美少女キャラに刺青入れて東京23区の制覇を目指すというぶっとんだ内容だったが、
今回のクリーピング・テラーはスーパーファミコンからプレイステーション1時代を髣髴とさせる
2Dの横スクロールの王道ホラーゲームとなっている。
クロックタワーやトワイライトシンドローム辺りがモチーフだとか。
なかなかこだわりを感じられる作りだったし
1000円以内に抑えて来たところも評価したいが、
ゲームバランスなどに難があって惜しい作りだったぜ。
舞台はアメリカ。日本からホームステイしてきたアリサが主人公だ。
友人であるエミリー、ボブ、ケンの3人と共に、
恐ろしい噂がある古い屋敷に肝試しにやってきたが、
事故に巻き込まれてアリサだけがはぐれてしまう。
そして現れるスコップを持った謎の怪人!屋敷内に散りばめられた謎!
スマホのライトアプリを頼りに探索を続けるアリサは果たして生きて帰れるのか!?
というようなストーリー。
懐中電灯では無くスマホに入れたライトアプリを使うのが今風。
洞窟や屋敷など様々な場所を探索していく内容。
はぐれた仲間を探したり、扉を開くためのカギを探したり、
脱出に必要な情報を集めたりしてゲームを進めていく。
分割された誰かの日記や新聞の切れ端などがあちこちに置かれており、
これを集めることでストーリーの全貌が見えてくる作り。
下画面にはマップや次にすることが大まかに表示されている親切設計で、
普通の扉とカギの掛かった扉を別のアイコンで表示するなど分かりやすい。
ライトアプリはONとOFFが可能で、
ずっと明かりを使っているとスマホのバッテリーが切れて使えなくなってしまう。
その状態だと画面が暗くなって見辛くなるし、普段は自動で避ける石にも躓くように。
探索しているとスコップを持った謎の怪人などが登場だ。
スコップをガシャンガシャン振り回して凄い勢いで襲い掛かってくる!コワイ!
この他にも襲ってくる敵は存在するぜ。遭遇したら逃走パートが開始。
追い掛けられている時はダッシュなどである程度距離を取り、
ベッドの下や瓦礫の隙間などに隠れてやり過ごすのだ。
捕まってもボタン連打などで振りほどけるがスタミナゲージが減少してしまう。
最初は連打の判定が緩いが、スタミナが減れば減るほどボタン連打が厳しくなってくる仕様だ。
ボタン連打に失敗するとゲームオーバーしてオートセーブした地点からやり直し。
バッテリーとスタミナの回復は何故かマップのあちこちに落ちている携帯食料や、
何故かマップのあちこちに落ちている充電機を拾って行えるぞ!
とにかく雰囲気が素晴らしいゲーム。
990円のゲームとは言え結構色んなマップがあるし、
どの場面の背景美術も作り込まれていて立体視にも対応だ。
主人公であるアリサのモーションが細かいのも評価点。
日記の種類が色々あって、
順番に読んでいくと書き手の変化が伝わってくるようになってるとか、
ベタな作りだが不気味でいい。
追われている時のBGMも緊迫感あるし終盤で流れる曲がお気に入り。
サウンドテストがあるのありがたい。
登場キャラだと頼れるボブが好き。
ここぞという場面で熱血硬派くにおくんみたいな立ち回りするのが最高。
分かりやすい2Dの構成に、肝試しに来た若者たちが恐ろしい目にあう王道展開。
シザーマンを思わせる怪人スコップ男、凝った背景美術。
昔ながらのホラーゲームを今やりたい!という気合はかなり伝わってくる内容だが、
ゲーム難易度が低く、プレイしていてやや冗長さを感じてしまった。
襲ってくる敵がどいつも弱く、スコップ男はボタン連打で女子高生に押し負けると
スコップの柄を自分の頭にぶつけて動けなくなったり、
そこら辺で無限に手に入る石を投げるだけでダウンしたりでめっちゃ弱い!
入るとスタミナとバッテリーが全回復する拠点があり、
携帯食料と充電池も大量に手に入るので普通にプレイしてるとまず苦戦はしない。
この難易度の低さに加えて追いかけっこが本当に追いかけっこするだけ。
遊んでいて緊張感がまったく無い。
難易度が低くても、屋敷にあるギミックを使って撃退するようなイベントがもっとあったら
印象は違ったと思うんだけどなあ。
これだけなら、難しさよりも遊びやすさを優先した作品で
これはこれでゲーム苦手な人でも遊べて良いと言えたが、
4つあるエンディングの分岐条件が厳しい。
とある2種類のイベントを成功するか失敗かでの分岐となって
片方はヒントがあるんだがもう片方が完全にノーヒント。
偶然気づかないと絶対に分からないのでここは理不尽に感じたね。
これ以外にも次に行く場所のヒントがまったく無く、無駄に歩かされる箇所がちょいちょいあった。
ゲームのコンセプトが定まってない印象。
一周するだけなら2~3時間程度。コンプ目指すならそれ以上。
3DSのADVに何故か多い未完ゲーではなくちゃんと終わる。
ベタと笑うなこれぞ王道!な作り。
オチや突っ込み所も含めてこっちの期待を良くも悪くも裏切らない、
パニックホラーなストーリー展開は楽しかったし、グラフィックやBGMにもこだわりが感じられた。
それだけに肝心のゲーム部分があと一歩追いついてない作りで惜しい。
990円のホラーゲームとしてはかなり力が入ってて、
終盤はストーリー、バトル共に盛り上がる展開なのになあ。
次回作に期待しとくぜ!
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