SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス|バンダイナムコエンターテインメントガンダムゲーム30周年おめでとう!
SDガンダムGジェネレーションジェネシスのレビュー行くぜ!
メーカー:バンダイナムコエンターテイメント
機種:PS4/VITA用パッケージソフト
ジャンル:ガンダムシミュレーション
発売日:2016年11月22日
価格:PS4 税抜8200円/VITA 税抜き7600円
備考:VITA版はメモリーカードの空き容量が3500MB以上必要
PS4のシェア機能は画像・映像共にすべてNG
自分だけの部隊でガンダムシリーズの歴史に乱入して
戦って戦って戦いまくるシミュレーションゲーム!
2012年のオーバーワールド以来4年ぶりの新作だ。
俺が最後にプレイしたGジェネは2009年に出たウォーズが最後なのでかなり久々。
今回は宇宙世紀に絞った構成でシステムもシンプルに。
普通のGジェネって感じだがそれだけに延々と遊べる内容で70時間以上プレイしたぜ。
俺がプレイしたのはPS4版なのでレビュー内容はすべてPS4版の話と思ってくれ。
機動戦士ガンダムから機動戦士のガンダムUCまでのシナリオを再現したステージは60以上。
今回は宇宙世紀メインの内容だけどシナリオはDLC含めても「閃光のハサウェイ」まででF91とVは無いし、
OVAやゲームなどで語られた一年戦争の外伝作品が非常に多いので、
宇宙世紀メインというよりは一年戦争祭りだね。全ステージクリア後にはサプライズもある。
ステージは好きな作品から選択可能。
初代ガンダムから時系列順にやってもいいし、お気に入りの作品からでも良し。
いきなりUCや逆襲のシャアからスタートするのもアリ。苦戦はするがな!
コマンド選択してユニットを一つずつ動かして戦う昔ながらのターン制シミュレーションゲーム。
ステージ毎に用意された条件を満たせばゲームクリア。大体は敵全滅。
60ステージ以上と書いたけど1つのステージが2部構成になっているシナリオも多いので、
なかなかボリュームがある。
命令を無視するジーン、ガンダムのゲームで何回見たか分からない。
この戦慄のブルーの「○○ターン以内にミサイル発射台を破壊しろ」もGジェネ買う度にプレイしてる気がする……。
ステージには上のように「イベント条件」と「チャレンジ条件」が存在。
イベント条件をクリアするとストーリーが進行して味方や敵の増援が出現する。
基本的にイベント条件をクリアしないとステージクリアが出来ない。
チャレンジ条件は難しい条件でクリアしなくても問題ないが、
これを満たすとクリアボーナスが増え、更に強力な敵ユニットが3体乱入してくる。
過去のシリーズだと全然違う作品のキャラが乱入してクロスオーバーが始まったりもしたが、
今回は時間軸を考えると登場してもおかしくない機体がチョイスされていて、クロスオーバー会話も無し。
乱入してくる敵はリーダー機を倒せば残りの2体は捕獲出来るし、
普通に倒すと経験値が大量に手に入るので、煮るなり焼くなり好きなようにだ。
オーソドックスなシミュレーションゲームだが、
細かい表示設定や戦闘アニメをカットする時に使うボタン設定、
ユニットが移動する時のアニメの省略、ボタンのショートカット設定など
オプションが非常に充実していてプレイはサクサクだ。
一新された戦闘アニメはウリにするだけあってよく動く!
このファンネルのキレッキレの動き!
パイロットとユニットを特定の組み合わせにするとコクピット内が映る演出もあったり。
戦って経験値を貯めてユニットのレベルを上げれば強くなるし、
一定以上レベルを上げれば「開発」コマンドで上位ユニットに進化させられる。
敵のユニットを捕獲して自分で使ったり、
特定のユニット同士を組み合わせて違うユニットを「設計」することも可能。
歴代ガンダムシリーズから膨大な数のユニットが登場しているため、
捕獲でも開発でも設計でも次から次へと新しいユニットが顔を出す。
数はモビルスーツとモビルアーマーだけで400ユニット以上!
これでもシリーズでは少ない方だぜ!
ガンダムを育ててヘビーガンダムやパーフェクトガンダムやG-3ガンダムを作り、
そのG-3ガンダムからガンダム4号機やアレックスを作る!
こんな感じで作れば作るほど、新しく作れるユニットがどんどん増えていく!
例外も多いが、基本的に開発で進化出来るユニットは
そのユニットの後継機や量産機、バリエーション機体など。
ユニットを強くしていくだけで、
ガンダムシリーズにおけるモビルスーツの進化の過程が頭に入ってくるのだ。
61式戦車やホバートラックみたいな弱い車両ユニットを
頑張って育ててガンタンクまで持っていったりするのもまた楽しい。
設計は「ジムとコアファイターを組み合わせてガンダムを作る」みたいに
特定の組み合わせのみで可能。
開発でモビルスーツを進化させるとそれまで使っていたユニットは無くなってしまうが、
設計はお金を払って開発出来るようになるだけなので便利。
初代Gジェネからだがこの開発と設計でユニットを増やしていくのが
ポケモンや女神転生的な楽しさがあって非常に中毒性高い。
新しいユニットが1つ手に入るだけでグッと世界が広がるんだよね。
初めて見るモビルスーツを捕獲できるとテンション上がるぜ。
開発せずに弱いモビルスーツをひたすらレベルアップさせて強くするようなプレイも可能だ。
まあ、限界はあるが……。
外伝作品のマイナー所も含めて多数のユニットを収録しているので
「なんだこの量産型ZZガンダムとかいうの!初めて見たけど弱そう……使ってみるか」
みたいな楽しい驚きも満載。図鑑もあるので知らないモビルスーツのことを調べて見聞を広めよう!
こういうこと書くと「量産型ZZガンダムはメジャーだろ!」って絶対に怒られるからガンダムは深い。
「ルナタンク」とかもいる。
こちらは08小隊の冒頭でサンダースが乗っていたジム。
ガルマが死んでギレンが演説する前のタイミングなのに
宇宙で戦闘していた謎のジムと突っ込まれていたが……。
ゲームとかで一年戦争時代のジムとガンダムが死ぬほど増えた今となっちゃ珍しくもないな!
こうしてガンダムシリーズの歴史からかき集めた機体に、
これまたガンダムシリーズの歴史からかき集めたパイロットを載せて自由にチームを編成。
自分だけのチームで各作品に乱入せよ!
パイロットは原作キャラ、ゲームオリジナルキャラ、名前や顔のタイプを選べるエディットキャラの3種類。
とりあえずアムロをユニコーンガンダムに乗せて大暴れさせても良いし、
ブライトやギレンを大型モビルアーマーに乗せて前線で戦わせたりする遊び方をするのも良し。
俺は戦慄のブルーのユウや08小隊のカレンを
ユニコーンガンダムに乗せてビームマグナム撃たせまくってた。
なかなか濃いキャラや可愛いキャラが揃っているゲームオリジナルキャラを活躍させたり、
エディットで自分なりのオリジナル設定満載のキャラを作って脳内補完しつつ戦うのも面白い。
俺の作った元ジオンのパイロットである「ラー・ユー」はネオジオングで最後まで戦い抜いてくれました。
ユニットには固有の特殊能力を持っている機体も多いし、
パイロットごとに用意されたスキルを使って命中率や攻撃力を上げたり回復したり経験値を上げたりも出来る。
戦闘では「敵を撃破するともう一度行動できる」チャンスステップというシステムがあり、
最大で3回までだが上手くやれば敵を連続でバシバシ叩き落せる。
ガンダムシリーズにおけるエースパイロット描写をゲームで再現したものだ。
他のユニットと共に戦闘に入る援護攻撃や援護防御もあり、
これを活用すれば強力な敵に一斉攻撃したり、弱い味方を強い味方でフォローしたりも可能。
この辺りの要素も考えつつ、無数の機体とパイロットとにらめっこしてのチーム編成は時間を忘れる!
ユニットを収納する戦艦も援護攻撃と組み合わせればかなり強力。
育てれば十分な戦力になるぜ。
今回からの新要素がクエスト。
200項目以上用意された特定条件をクリアするとユニットや強化パーツ、パイロットなどが手に入る。
原作キャラを使う場合にはこれで関連するクエストをクリアする必要があるが、
初見では難しいものも多数。
このシリーズ、普通にプレイするとどうしても強いユニットでひたすら相手をボコる感じになるので、
アクセントになっていると言えばなっているが、ちょっとボリュームの水増し感もあるかなぁ……。
ストーリーデモはテキスト中心でほとんどダイジェスト展開だが、
一部では一枚絵やボイスがあるシーンも。
ポケットの中の戦争はナレーションを浪川大輔が担当する粋な演出。
当時アルの声をやっていた浪川大輔だよ!
イグルーのヅダシナリオではプロパガンダ放送を再現してるのに笑った。
ヅダの話大好きなんですよ。
いやトンデモ話揃いのイグルーでも一番ツッコミ所満載なのは分かっているが!
時系列順にプレイすると、
一年戦争の外伝でガンダムとジムのバリエーションを死ぬほど見た後にポケ戦のこのシーンが来るので、
「前線の兵士と後方の民間人の意識の差は大きい……」というのを身を持って実感できる。
そして時系列順に進めるとZZガンダムに入る辺りで「急に違うアニメ始まったぞ?!」ってなるね!
ちゃんとナレーションはジュドー役の矢尾一樹だぜ。
今回、クロスオーバーは無いし、
Gジェネの新作だとたまにある「ハロポイント」みたいなややこしいシステムも無し。
山ほど出てくるユニットとパイロットを活用して歴史に乱入して好きに戦い抜け!
という、PS1で出ていたGジェネF辺りのノリに近い感じだな。
シンプルだがやはりハマる作り。
お気に入りのユニットをガンガン育てて新しいユニットをどんどん増やしてリストをジワジワ埋めていく。
これがもう楽しくて楽しくて。気が付くと数時間経過しているぜ。
ただまあ……機動戦士ガンダムから始まって、
イグルー、08小隊、クロスディメンション、戦慄のブルー、コロニーの落ちた地で…、
ジオニックフロント、ガンダム戦記、宇宙、閃光の果てに…、ミッシングリンク、ポケットの中の戦争と、
本当に一年戦争がめっちゃ長く、
割と似たような話も多いので一年戦争の外伝モノが好きな人じゃないと中盤くらいからダレてくるね!
もう本当にザクとジムばかり出てくる!
機体数が400以上と言っても「ザク○○」とか「○○ザク(○○専用機)」のバリエーションが死ぬほど多いし、
チャレンジの増援で来る敵を倒すと経験値がザクザク入るので、
稼ぎを意識してなくても一年戦争の途中で最強クラスのユニコーンガンダムを簡単に作れちゃう。
俺の場合、UC入る頃だととっくにネオジオングが完成していたので、
シナンジュをネオジオングで殴り倒すプレイになりましたね……。
ネオジオング、固有能力であるサイコシャードがチート性能過ぎる。
9マス以内の敵が射撃攻撃不可能になるってなんだよ?!
戦闘アニメはグリグリ動くし、一部で挟まるコクピット内のカットインも素晴らしいんだが、
ホントに一部のみで「どうやれば見れるの?」ってのが多かったり。
ゲームオリジナルキャラだと全然見れない。
マップ画面のBGMがどの作品でもゲームオリジナル曲なのも残念だなあ。
鈴華ゆう子のOPとEDはどっちも凄く良かった。特にEDのRemains!
隠しキャラのBGMもちゃんとあるんだ!ってなった。
一年戦争メインの構成が好み分かれるところだが、非常に遊びやすく良くも悪くも普通のGジェネ。
さすがにガンダムをまったく知らない人にはちょっとオススメし辛いが、
シリーズ何本か見ているとか、有名なシリーズなら話は知っているとか、
そのレベルの人でも楽しく遊べるし、見たこと無いシリーズへの興味も出てくる内容。
「機動戦士ガンダム」というキャラ数にしろエピソード数にしろ
あらゆる意味で規格外の物量があるシリーズだからこそ出来たゲームであり、
だからこそ面白いゲーム。
全ステージクリア後もダラダラ遊んで自軍を強くしちゃう作品だ。
全ステージに難易度ノーマル、ハード、エキストラの3つと、
クリア後には更に上のヘルが解禁されるのである程度強くなった後も延々と遊び続けられるぞ。
まあ、全ステージをノーマルでクリアするだけでも60時間くらい掛かるけどな……!
とにかく果てしなく長く、色々とDLCも予定されているので、
1日1~2ステージくらいでダラダラと細く長く楽しむのが良いゲームかもね。
次はF91以降はもちろん、
ガンダムAGEなど宇宙世紀以外の作品も大量に追加した新作をよろしくお願いします!
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