株式会社オレンジ:こねこのいえ 桐島家と三匹の仔猫こねこのいえ 桐島家と三匹の子ネコのレビュー行くぜ!
メーカー:株式会社オレンジ
機種:3DSダウンロード専用ソフト
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2016年10月26日
価格:500円
2010年にDSウェアで配信されていたアドベンチャーゲームをそのまま3DS化したものだ。
元々は携帯アプリのゲームでそこからDSiウェアに来たとか。
PS2の神宮寺三郎シリーズやクロス探偵物語で知られるワークジャムから配信されていたんだけど
今回は株式会社オレンジから。
オレンジって2011年に元ワークジャムのスタッフが立ち上げた会社だったのね。
俺は今回の3DS版が初プレイ。
人間の事が知りたくて生まれ育ったネコの国から旅立った3匹の子ネコであるライ、ミイ、イル。
おなかが空いて動けなくなったところを人間の子供に助けられ、
後を追いかけて家に行ってみるとその子供の家には悪い妖怪がいた!
家族を救うために3匹の子ネコが奮闘する!というストーリーだ。
人間には見えない妖怪や神がいて、ネコも特殊な力を持っているという世界観。
ゲーム自体は昔ながらの非常にオーソドックスなアドベンチャーゲームだ。
家の中を移動したり、辺りを調べたり、他のキャラと会話してシナリオを進めていく。
家に妖怪がいて危険なんだけどネコだから人間と会話出来ないし、
ネコだから人間の道具には詳しくない。
人間に警告してもご飯が欲しいと勘違いされたり、
家にあるテレビとリモコンを調べると3匹が「中に小さな人間がいる!」と騒いだり。
この「ネコの目線からのドタバタ」が上手く描けていて楽しいノリ。
あるアイテムが必要になった時に上手く人間を誘導して調達する流れとか、
ネコと人間の関係を生かした良い意味でのもどかしさ、回りくどさが面白いね。
3匹の子ネコにはそれぞれ特殊能力があって、
その場所の過去の映像を見ることが出来るネコ目フラッシュ、
他人の心の声を聴くことが出来るネコ耳ウィスパー。
アイテムを取り出すことが出来る4次元マウスの3つ。
これを上手く活用して話を進めていく必要があるのだ。
シナリオ進行と関係ない所でも色々反応があったり、
エピソードの裏側が見れたりすることがあったりで細かいぜ。
ちなみに特殊能力を使い過ぎて体力がゼロになるとゲームオーバー。
いつでもセーブ出来るし回復手段はあるので程よい縛りではあるが、
テキスト読むために関係ない所でも使いたくなるのでちょっと面倒にも感じたかな。
登場キャラはベタだけどみんなキャラ立ってる。鉄さんとパパさんが好き。
難点としてはdsiウェア版とそのまんま同じ内容だからか、
全体的に絵や文字の解像度が粗いのと、
子供向けの内容なのに漢字に振り仮名が振られてない点かな。
あと、今回の妖怪事件はしっかり解決するものの「次のお話で会いましょう」で終わってることか……。
DSiウェア版から計算すると6年間続きが作られてないが大丈夫か!
もう子ネコじゃなくなるだけの年月経ってますよ?!
全3話構成でクリアまでは3時間程度かな。
難易度はそこまで高くないし公式に攻略チャートもある。
ネコと人間の距離感を生かしつつ、妖怪や神様といったファンタジー要素を上手くスパイスに使ってる。
子供向けの内容ではあるが遊んでみると結構楽しい内容だったぜ。
500円のアドベンチャーゲームとしてはなかなか良かった。
続編がどうなるかだけが気になるんだが、
今回改めて3DSで出し直したのは続編を出す意思があるってことなんだろうか?
チェイス未解決事件や名探偵ピカチュウやもののけ探偵に連なるゲームにならんことを祈りたい。
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なんか身もふたもない話だけど