Rez Infinite | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイトRez Infiniteのレビュー行くぜ!
メーカー:Enhance Games
機種:PS4ダウンロード専用ソフト(PSVR対応)
ジャンル:共感覚シューティング
発売日:2016年10月13日
価格:3400円
2001年にドリームキャストとPS2で発売された3Dシューティングが
2008年の360版を経てPSVRロンチで復活!
全ステージがPSVR対応になり、完全新規ステージの「Area X」も追加された。
PSVR専用ではなく対応なので持ってなくても遊べる。
レビューはすべてPSVRで遊んだ上での内容になるが、とにかく凄い。
PSVRのロンチ作品は10本以上体験したけどその中でも圧倒的トップの衝撃度だったぜ。
しかし元々のRez自体が未プレイの人間に素晴らしい魅力を伝えづらい作品なのに、
PSVR対応で更に難しくなりましたね!
Rez自体は単純な3Dシューティング。
自機はオートで進むので、プレイヤーが行うのはカーソルを動かして敵をロックオンして倒すことだけ。
攻撃ボタンを長押ししたまま敵にカーソルを当て、ボタンを離せばレーザー発射だ!
複数の敵や固い敵はまとめてロックオン可能だが、
弾やザコ敵が大量に出現する場面では
いちいちロックオンせず連打した方がいいなど使い分けが大事だ。
時折登場するアイテムを取ることでオーバードライブが使用可能。
一定時間敵と敵弾を自動で迎撃するボム的なアイテムね。
PSVRではカーソル操作がスティックでも首の傾けでもどちらでも可能。
基本はスティックでとっさの判断が必要な時に首を使うって感じかな。
この仕様のおかげでオリジナルより狙いが付けやすくなっているし、
撃ち漏らした敵を振り向いて倒せるようにもなったから遊びやすくなった。
敵を倒しながら先に進み、最深部にいるボスを倒せばクリア。
Area1~5の全5ステージをクリアすればエンディングとなる。
カーソルを動かしてロックオンして撃つだけの単純なシステムだが、
BGM、敵をロックオンした時の効果音、攻撃をした時の効果音、敵が破壊された時の効果音。
このすべてが連動していて遊んでいてとにかく気持ちいいゲーム。
敵を倒していくと音が重なり始める。
連続ロックオンの効果音とザコ敵の撃墜音がビートとなり、BGMと一体化していく。
カーソルを動かして敵を撃墜してるだけなのに
いつの間にかプレイヤー自身がリズムを刻みながらプレイしていることに気付かされる。
「リズムゲーム」ではなく、
「リズムとシューティングが一体となったゲーム」としてのプレイ感覚を味わいながら
スピード感ある演出で展開される電脳空間を突っ走り、
視界を覆いつくす巨大ボスとの激闘へと雪崩れ込んでいく。
巨大ボスの弱点に最大ロックオン攻撃をリズム良く連続で撃ち込んでいると脳汁出る!
とにかく独特の気持ち良さがあるゲームでオリジナルの時点で面白かったが、
ここにVRで360度の空間が実現したことで更にとんでもないことになっている。
見渡す限りの闇の空間に鮮やかに浮かび上がり、
目まぐるしく変化する電脳空間を高速で駆け抜け、深層へと飛び込んでいく。
脳みそがバラバラにされてゲーム内にばら撒かれるような錯覚に陥る。
通路を追いかけっこしながら撃ち合いをするArea4のボスなどは特に最高だった。
オリジナルは10年以上昔に発売されたもはやレトロゲームだが、
元々がワイヤーフレームを基調としたレトロフューチャー的な作風なので今見ても古びてないね。
このワイヤーフレーム仏像とか10年後に見ても面白いと思う。
通常ステージでも十分PSVRで体験する価値アリと言える。
しかし追加ステージであるAreaXは文字通り次元が違うぜ。
AreaXは完全に通常モードから切り離された存在でArea1~5をクリアするとアンロック。
「気ままにRez」というゲームオーバーが無い状態でプレイするモードがあり、
そっちでクリアしてもアンロックされるのでヘタな人も安心。
ちなみにAreaX自体にも気ままに遊べるモードはある。
AreaXは操作もシステムもグラフィックの表現方法も違うまさにPSVRのための完全新規ステージ。
基本操作は同じだがレールシューティングではなく、
カーソルを向けた方向へ自由に移動する本当の360度シューティングに。
PSVRでは首を向けた方向へ移動が可能だ。
圧巻。
以外に言葉が無い。
ワイヤーフレームではなくすべてが光の粒子で表現されたPS4クオリティの内容。
無限の闇と、鮮やかに輝く光と、広がり続ける音の奔流の中をどこまでも飛び回ることが出来る
360度とは言ってもステージ自体はそこまで広くないはずなんだが、
彼方から光と共にやってくるザコ敵や
見上げるほど巨大なオブジェのせいで尋常じゃなく広く感じる。
実際広いのかもしれない…遊んでいると分からなくなる……!
そしてこちらの攻撃に合わせてすべてが光になっていく。
もうゲームの中にいるのか、電脳空間にいるのか、
宇宙空間にいるのか分からなくなるほどの途方も無さ。
自分が光と音の中にいることだけは、それだけは分かる。
首を傾けて方向を決めてボタンで加速しているの時の、
頭ごと脳みそごと魂ごとゲーム内に引っ張られるようなスピード感や、
敵を破壊した時のエフェクトの美しさ。
そしてRez本編と同じリズムと一体になった撃つ気持ち良さ。すべてが素晴らしい。
それでいて3Dシューティングゲームとしてシンプルで分かりやすく作ってあるのもイイね。
ちゃんと敵弾や次に撃つターゲットを見失わないようになってる。
スタッフロールで出てくるアンリアルエンジンのロゴがめっちゃ巨大に見えるのも面白かった。
ビルくらいある!
オリジナルのRez自体、外付けで特殊な振動コントローラーを付けたりと
没入感を深める仕掛けを色々やっていたが、
AreaXをプレイすると「これこそが水口哲也が本当に作りたかったRezなのか」という感動がある。
最初の発売から10年以上経ってついにたどり着いた!
地球の技術で作られているとは思えない。
悪い宇宙人が人間を洗脳する時に使うソフトとデバイスだろこれ!って内容だ。
水口哲也の正体がメトロン星人か何かの可能性すらあるぞ。いや……モロ星人か!
間違いなく現時点でのPSVRで没入感が一番スゴい傑作。
とにかく一度体験してもらいたい。
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むしろ未来から来たのかもしれん