SkyRide スカイライド 公式サイトSky Ride(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本トロフィーコンプしてやっと書ける!
スカイライドのレビュー行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーッ!
メーカー:株式会社MUTAN
機種:PS4ダウンロード専用ソフト
ジャンル:3Dシューティング
発売日:2016年9月8日
価格:1404円
これまで下請け専門だった株式会社MUTANの自社パブリッシング第一弾にして、
国産の完全新作PS4ソフト、スカイライド!
内容はバイクのような乗り物で空を駆け、ひたすら敵を倒し続ける3Dシューティングだ!
ちなみにユニティで作られている。
「やられるまでにどれだけスコアを稼げるか」を競うモードだけでステージも1種類。
タイトル画面でオプションボタンを押すとそのままゲームスタートという、
ファミコン時代のゲームのような潔さだ。成長要素やキャラクター選択といった要素もナシ!
オンラインランキングには対応していて、スコアと生存時間を確認できる。
公式を見ると戦争で荒廃した世界が舞台。主人公のアレンカ・ルッカは学校に通う少女で、
エネルギー採掘場で暴走している採掘用ドローンを駆除する危険バイトをやっているとか書いてあるが、
ゲーム内にはこういうストーリーに関する話は一切出てこないし、主人公も一切喋らない。
ゲーム起動時のイラストでは部屋にいるアレンカ・ルッカちゃんの姿が確認できる。
小さくて分かり辛いが、ゲーム中のポリゴンだとメガネをかけているので比べてみよう。
ステージは縦長の構成。
水没した看板や信号機、岩で出来たトンネルに朽ち果てた鉄柱や給水塔など様々なオブジェがある。
小型反重力駆動機"エア・ロブ"を乗りこなし、
ステージを上へ下へと飛び回りながらひたすら湧いてくる敵ドローンを倒すのだ。
R1ボタンを押すとゲージを消費してブースト。
R1ボタンを2回押すとゲージを更に消費してスーパーブースト。
これを上手く活用した立ち回りが重要になってくる。
武器は撃ちっぱなしにできる機銃がメイン。
使い切ると一定時間経つまで使えなくなるサブウエポンがあり、
着弾した場所で大爆発するグレネード、自動で敵に向かっていくミサイル、
一直線に飛んでいき連射が効くレーザー、
薙ぎ払うように発射出来て命中した場所が爆発するビームの4種類。
敵を倒すと水晶のような回復アイテムと得点アイテムを落とすのでどんどん回収だ。
敵を一定数倒すと強力なボスが登場。
倒してもゲームは終わらず、ザコ敵やボスがどんどん強くなって無限に戦いは続くのだ。
ボスの極太レーザーはド派手かつ壁を貫通する高威力!コワイ!
慣れるとレーザーの合間に挟んでくる連続ミサイルの方がずっと怖い。
採掘用ドローンのくせに高火力過ぎるんだが元は軍用だったとかそういう設定かな。
大量の敵を派手なグレネードやビームで吹き飛ばし、
大量にまき散らされるアイテムをジャラジャラと一気に回収するのが実に爽快な1本。
煙を引いて飛びまくるミサイルや
ナウシカの巨神兵のような挙動で敵を吹き飛ばせるビームが見てて気持ちいい。
しかし簡単なゲームではない。
敵の攻撃力が高いので体力が最大の状態でもアッという間に削られるし、
ちょっと進むと高性能なミサイルを発射するザコ敵が登場するのでまずコイツに苦しめられる。
こっちは自動で敵を追尾するミサイルを除くと敵をロックオン出来ないので、
機銃にしろビームにしろレーザーにしろすべて手動で狙いをつける必要がある。
なかなか難しいゲームだがここからが面白いところだ。
「グレネードをあえて壁にぶつけてザコ敵を効率良く巻き込む」
「ボスの弱点に正確に狙いをつけてレーザーを高速で叩き込む」などのテクを身に着けたり、
どの敵から優先的に倒すか?
どの敵にどのサブウェポンを使うか?
どのタイミングでボスに攻撃を仕掛けるか?
などの立ち回りが分かってくると生存時間はどんどん伸びる。
ウェポンが発射される方向は自機の向きでは無く照準の合っている場所……。
つまり、「画面手前に逃げながら画面奥の敵を撃つ」みたいな動きが可能なので、
これを頭に入れてると戦いやすいし、なにより逃げつつ精密射撃で敵を潰すのがカッコいい。
縦に長いステージ構造や、
敵から出たアイテムが下に落下するのでいちいち拾わないといけない仕様も理由がある。
このゲームはステージの下層で戦った方が回復アイテムを拾いやすくて有利。
しかしゲームが進むとボスや高火力のザコがステージの中層から上層に出現するようになるので、
攻める時は決死の上昇をしなければ戦い抜けない。メリハリがつけてある。
ステージ中に点在する信号機やヤシの木、
看板などを撃つと得点アイテムと回復アイテムが大量に噴き出すという
これまたレトロゲームみたいな隠し要素(公式名称・癒しポイント)もあって、
これを知ってるととっさの時の生存率が全然違うぜ。
で、実はミサイルを撃ってくるザコ敵を倒すと必ず強力な回復アイテムを落とすので、
慣れてくるとよほどのピンチ以外はヤシの木や下層に溜まった回復アイテムを狙う必要もなくなる。
空中でミサイルザコを倒して、空中で回復アイテムを拾う!これを繰り返せば良いのだ!
10分も戦い続けると難易度がどんどん上がり、
ザコによる追尾ミサイルと空中機雷、レーザー攻撃が画面を埋め尽くし空は地獄と化す!
ミサイル撃つザコを最優先で倒し、レーザーで狙い撃ちしてくる砲台も端から潰さないと死ぬ!
こういうザコ処理に追われてボスをほったらかしにしているとそのまま次のボスも登場!
最大で3体まで登場し、ステージが極太レーザーの光で埋め尽くされる!
俺の感覚だが、先に進めば進むほどボスの出現感覚が短くなってくるのがヤバい!脳が追いつかない!
武器の爆発と、敵の残骸と、レーザーの光と、鮮やかな得点&回復アイテムが画面を乱舞する。
ブーストを使いまくって常に動き回り、敵のミサイル攻撃を上手く誘導して避け、
死ぬ時は一瞬で死ぬギリギリの状態で敵を倒し続けるのは脳汁が出まくり。
ハイスコア出した時の達成感と虚脱感は言葉じゃ説明できない。熱すぎて魂が抜けそうになる。
かなりハマったゲームだが1ステージでスコアアタックのみという構成と、
取っ付きの悪さは確実に人を選ぶ作り。
いきなりゲームが始まるし、画面右上に表示されるレーダーが、
「オレンジが敵」「赤はミサイルを撃つザコかボス」「黄色はアイテムボックス」
という読み方なんだけどこれに関する説明が無かったり。全体的に不親切。
サブウェポンの武器切り替えが感覚的にやり辛かったり。
壁にぶつかるとちょっと体力が減る仕様や、
体力が限界まで減ると機体スピードがガクッと落ちて圧倒的不利になる仕様もキツい。
ボスの極太レーザーがあまりに派手すぎて画面が見えなくなることもしばしば。
ここら辺は改善欲しいわ。
ダメージを受けた時の無敵時間が無いので攻撃を一度に喰らうと即死なので、
まず敵のミサイルの高性能っぷりと、どのザコがミサイルを撃つザコなのかをしっかり覚えて、
そいつに注意を払うことに気付かないとわけもわからず即死を繰り返すことになる。
とにかく立ち回りを覚えるまでが辛いゲームだ。
プレイ開始2時間くらいの俺も、
「なんだよこれ!もうやらない!」「これで1404円かよ!」って半ギレだったからね!
しかしそこを乗り越えれば小さくも熱く燃える空が待っている。
強化人間みたいな生存時間をたたき出してる世界ランキング1位や2位の人を別にすれば、
うまくなっても1プレイは10分~20分程度。
しかし俺は毎日ちょっとずつプレイするほどハマって最終的に18時間ほどプレイした。
こんだけ単純なゲームにこんだけハマったのは久しぶり。
1プレイが短く、単純で、爽快で、即死するゲーム性が中毒性高い。
粗削りではあるんだけど、遊べば遊ぶほどしっかり考えられて作られてるのが伝わってくるゲーム。
ゲームオーバー画面だと「撃墜されて浮輪でプカプカ浮いてる主人公」が表示されたり、
ゲーム開始前にスタート地点の裏にあるシンボルを破壊するとボスラッシュが始まったり、
ステージのどこかにある開発会社の看板を撃つとアイテムが噴き出したり、
ちょっとした遊び心が散りばめられているところも好きだね。
俺がこのゲームを購入したのはメーカーの株式会社MUTANが
3DSで発売されたSIMPLEシリーズのTHEバトルロボの開発メーカーだからだ。
THEバトルロボは褒める所がほとんど無いゲームで非常にガッカリさせられたが、
そこのメーカーが自社パブリッシングで完全新作を配信。
メーカー自身がどう考えているかは知らないが、俺の中ではMUTANのリベンジに感じられ、
THEバトルロボにガッカリした人間だけど、
いや、THEバトルロボにガッカリした人間だからこそ、
このゲームがどういう内容かを見極めたいと思った。
結果、シンプルながら熱くめっちゃハマれるゲームが出てきて、
このスタッフによる次回作が遊んでみたいと
素直に思えるほどの内容になっていたのは本当に嬉しかった……!
トロフィーコンプするまで値段分以上に楽しませてもらったし
今は一区切りついてしまったのが寂しい。
ありがとう、スカイライド。
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