絶対SIMPLE主義

ミニスポ魂 公式サイト

ミニスポ魂のレビュー行くぜ！

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メーカー：甲南電機製作所
機種：3DSダウンロードソフト
ジャンル：スポーツ大会ミニゲーム集
発売日：2016年7月27日
価格：500円

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エクスケーブにナゾのミニゲーム、おでかけタコりんにたたかえぶたさんなどなど。
アツい作り込みの3DSダウンロード専用ソフト定期的に送り出すことでお馴染み。
甲南電機製作所の最新作だ！
オリンピック便乗ゲームっぽいの来たな！



内容は12種目のスポーツに挑むミニゲーム集。
メニュー画面から好きなスポーツを選んでプレイしてハイスコアを目指す！それだけ！

ノンストップで4つの競技に挑む大会が3つと、
ノンストップで全12競技に挑む総合大会が1つあってそれぞれオンラインランキングに対応。





特殊な条件を満たすと埋まる20のチェックリストはあるが、
基本的には12個あるミニゲームを選んでスコアアタックをするだけ。
他にやり込み要素やモードは無しという恐ろしく割り切った仕様だ。

チェックリストはほとんど運が絡むレベルで難しいものばかりなので
取れたらラッキーくらいであんま気にしない方がいいかもしれんね……！



ミニゲームはボタンをひたすら連打、画面が切り替わったらボタンを素早く押す、
ひたすら敵を避け続ける、的をひたすら撃つなど、どれも簡単な操作ですぐ終わるものばかりだ。
立体視にも対応していないし、タッチ操作も一切使わない。



ジャレコ作品の権利を持っているクラリスディスクの協力により、
野球は「燃えろ!!プロ野球」、サッカーは「燃えろ!!プロサッカー」のグラフィックが使われているぞ。
野球はタイミング良くボタンを押してバットを振り、
ボールに当たったら方向キーかスライドパッドを死ぬ気でガチャガチャさせて飛距離を伸ばすという内容だ。
マジで死ぬ気でレバガチャをしないと全然得点が入らない！



サッカーはなんとパス回しゲー。味方選手を選択してパスするだけの内容。
味方選手は「次にパスをする方向」に矢印が出ている。
どの味方にパスを回せば、味方選手に沢山ボールが回ってシュートされるか？
を素早く判断する内容となっているぜ。
味方選手に沢山パスが回れば回るほど高得点！



100メートル走が何故かネコレースだったり、
スピードスケートのキャラがペンキンだったりする謎のゆるさも笑えるが、
一番ツッコミどころ多いのはラグビーだと思う。

正面から次々に登場する敵選手を避けて突き進む内容で、
LRボタンでの回避アクションを使ってギリギリで敵を避けるとボーナス。
Aボタンを押すとその場でトライして得点が入ってゲーム終了。

難易度はかなり高く、粘っていると弾幕シューティングのような凄い勢いで敵選手が増えてくるぞ。
何十人と押し寄せる敵選手をギリギリまで引きつけてボーナスを狙いまくる……って、
こんなサイヴァリアみたいなラグビーがあるかよ！



そんなわけで色んな意味で2016年の新作とは思えない内容になっているが、
これが遊んでみるとなかなかアツい。
ビックリするくらい単純でアイデアが斬新というわけでもないのに、
どのゲームも演出などのテンポの良さや「もうちょっと頑張れそう」と思えるバランス、リトライの早さが絶妙で、
ついムキになって何度もプレイしてしまう。



特に「効果音」の付け方が上手くて遊んでいて気持ちいいね。
そこら辺含めて俺のお気に入りは何故かゲーム&ウォッチ風になっているフェンシング。
相手の攻撃を同じ攻撃で相殺させ、スキを見せたら素早く突いて5人抜きを目指す内容。

敵が動く時の「デケ　デケ」って音と、攻撃が当たった時の「ピッ」っていう音が、
ゲーム&ウォッチ感に溢れていて遊んでいてなんだか非常に爽快。
敵を倒していくとスピードと音がどんどん早くなって脳汁出るわ。



4種類ある大会モードは複数の種目をぶっ通しでプレイするので集中力が大事。
成功しても失敗してもスコアが記録されて次の競技へ直行だからな！
ハイスコアを出せても次の競技でうっかりミスしたら水の泡！

しかし競技をやり直せる「リトライ」が4種目大会なら1回、12種目大会なら3回可能。
これをどこで使うかも悩みどころだ。難易度の高い競技のために温存しておいたりね。

複数の種目をぶっ通しでやると言っても前述の通り
1個1個のミニゲームは1分以下～数分で終わるので、
気にせず最初からやり直してしまうのもアリね。
そしてそうやってついつい何回もやり直してプレイ時間がどんどん増えていくのだ！



ミニスポ魂というよりシンプル魂と言いたくなるシンプルかつ熱い内容。
公式サイトを見ただけでは平凡なミニゲーム集にしか見えないが、
手軽さとスコアアタックの熱さをシンプルに突き詰めた作りは、
ある意味で非常に攻めた内容だ。
立体視もタッチ操作も使わず、分かりやすいキャラとかストーリーとか、
いかにもな収集要素とかも一切無し！低予算っぽさ爆発！

中途半端に12種目中2種目だけジャレコゲー使ってるの、
元々ジャレコゲー祭りにする予定だったのが
予算の都合でやめたのかな…とか穿った見方をしてしまう！

しかしやってみると細かい部分の丁寧な作り込みが目を引くし、
地味ながら繰り返しプレイしてしまう中毒性アリ。
今、3DSで500円のゲームなら同社の「ナゾのミニゲーム」の方を推したいところではあるが、
もっと手軽にサクッと熱くなれるゲームを求めている人や
マリオ以外でオリンピックっぽいゲームを安価でやりたい！という人にはイイ1本だな。
侮れない内容だぞ。

……ただ、連打系のゲームは3DS本体の死を覚悟するレベルのガチ連打しないとハイスコア出ない！
熱中し過ぎには要注意だぜ！

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