スチームワールド ディグのレビュー行くぜ!
スチームワールド ディグ(SteamWorld Dig) - インターグロースチームワールドディグはインターグローが11月20日に配信した3DSダウンロード専用ソフト。
価格は800円。
スウェーデンのメーカーである
Image & Formが開発して海外でヒットした作品のローカライズだ。
クリアまで5時間くらいだった。
スウェーデン発の大ヒットゲーム
『スチームワールド ディグ』を作ったのは、夢破れて日本にいたYOUだったファミ通.COMで製作者インタビューも掲載中。
ジャンルは2Dアクションゲーム。
叔父に呼び出されて鉱山の街タンブルトンにやってきた主人公のラスティが
鉱山の奥深くに隠された謎を探るために穴を掘る!ついでに街も復興させる!という内容だ
ノリは西部劇っぽいが、登場キャラはみんな蒸気で動くロボばかり。
街のシーンの背景が実にいいぜ。
操作方法はスライドパッドと十字キーで移動。
Aボタンで掘る(ボタン押しっぱなしでも掘れるので連打する必要は無い)。
Bボタンでジャンプ。
Yボタン押しながら移動でダッシュ。
Xボタンでアイテム使用。
Lボタンで掘るのに使う道具の切り替え。
Rボタンで使うアイテムの切り替えだ。
進むと様々な採掘道具や特殊能力が追加されてパワーアップしていく。
軽く触った感じではよくある2Dのアクションゲームなんだが、
鉱山は土で埋まっているのでとにかく下に掘って道を作らないといけない。
Aボタン押しっぱなしでコツコツと掘り進んでひたすら道を作る!
バグと呼ばれるモンスターも埋まってるので発見したらつるはしで退治。
たまに鉱物や宝石が埋まっているのでそれを回収して街に持ち帰るとお金をゲット。
そのお金でパワーアップアイテムを買って主人公を強化して
また鉱山に潜って…を繰り返して最深部を目指すのが基本の流れ。
製作者がお気に入りゲームとしてディグダグやメトロイドを挙げてたけど
まさにそんな感じでディグダグっぽく穴を掘って探索するメトロイドみたいなノリ。
アイテムを持ち帰って換金した額が一定量に達する度に街がレベルアップして
新しいアイテムが売り出されたり、そんなに数は多くないが新しいお店がオープンしたりもする。
鉱山は完全に土で埋まっているわけではなく、ちょっと広い空洞があちこちにあったり、
換金アイテムや新アクションが使用可能になるパワーアップが隠されている特殊な小部屋も存在。
新アクションは2段ジャンプに、
これまで壊せなかった壁を壊せるようになるダイナマイトやドリルなどなど。
一部のアクションや道具を使うには水ゲージが必要。
蒸気で動いてるロボなので激しい動きには水を使うってことね。
鉱山のあちこちに水源が存在するのでそこに飛び込んで水を補充。
この時にゴボゴボゴボ…って音を立てて水を吸い上げるのがなんかいい。
新アクションが可能になる小部屋に関してはメインシナリオ上で場所の指示が出るので
基本的に迷うことは無い。
小部屋はパズルっぽい構成になってて、
配置してある岩や敵などをしっかり考えて掘らないと先に進めなかったりする。
自由に掘れる通常の鉱山と、
パズル要素があって掘る順番をしっかり考えないと進めない小部屋のメリハリがイイね。
パワーアップで主人公の性能をアップさせて
それまで行けなかった部分にも行けようになる探索アクションってのは珍しくないけど、
とにかく
「掘った部分が道になる」「穴を掘ってアイテムを探す」要素が楽しい。
換金アイテムが埋まってる土は見た目が違うので、近づくために上から回り込むように掘り進めたり、
遠距離攻撃をしてくる敵に土越しに近づいて足元から攻撃をしたり、
面倒な場所を一気にダイナマイトで吹き飛ばしたり。
途中から下部分を掘ると落下してきて押しつぶされたら即死の岩や、
つるはしで叩くと一定時間後に爆発する火薬なども出てくるようになるので慎重さも必要だ。
もちろん、これらを利用して敵を倒すことも可能。岩で潰すのはディグダグ風味ね。
基本的に「
一度掘った部分は鉱山から出てもそのまま」ってのが面白い!
強引に進んだ道もすべてそのままなのでしっかり考えて掘らないといけないし、
何度も同じ道を進むことになるから、自分なりにショートカットの道を作っておくのもいい。
安価で売られているアイテムのハシゴを買って設置すれば
掘り過ぎた場所もフォロー可能なのでそこまでシビアじゃないのもありがたい。
終盤の主人公は機動性がハンパじゃないことになるのである程度変な掘り方しても問題ないし、
掘り過ぎてどうしても動けなくなったら自爆してリスタートできる機能もある。
死んだら修理費を取られ、換金アイテムを死んだ場所に残したまま街に送還されるんだけど、
パズル要素のある小部屋だけは、
何度自爆しても修理費なしで小部屋の入り口からやり直せるという親切設計。
最初は穴をちょっと掘るだけでも時間かかるけど
すぐにつるはしが強化可能でどんどん掘るスピードがアップしていくし、
ドリルなどの装備を手に入れて強化すると硬い岩盤もバターのように掘り進めるようになって爽快。
新アクションが解禁されるたびに世界が変わるスピード感がいいんだわ。
主人公は壁蹴りで垂直の道を登れたりと基本性能も高い。
ある程度進めるとワープゾーンも出てくるのでゲームテンポは非常に良好。
コツコツと穴を掘っていけば主人公はサクサクと強くなっていく。
穴を掘って自分なりの道を作る。埋まってるアイテムや部屋を探す。街に戻って主人公を強くする。
この繰り返しなんだけど、探索とパワーアップのテンポの良さで止め時が見つからなくなる面白さ。
ついつい何回も潜っちゃう内容だぜ。
難点はローカライズ。
ほとんど直訳したような言い回しが多く、口調もキャラに合ってなかったり、
場面によってキャラの口調が変わったりと雑。雰囲気はなかなかいいだけに残念だわ。
ストーリー自体もなんか色々と設定はありそうなんだけど劇中ではほとんど語られない。
ボス戦がほとんどないのでアクションゲームとしてはやや物足りなさあり。
まあ穴を掘って探索するのが楽しいゲームなんでここは別にいいかな。
でももう1体か2体は欲しかったかも。
敵と戦いながら土でみっしりと詰まった鉱山を掘り進めてアイテムや部屋を見つけていき、
最後には自分だけの道が出来上がる。
まさに掘った穴が冒険になるアクションゲーム。
進めるとやや雰囲気は変わってくるものの、舞台がほとんど土の中なんで見た目も含めて地味だし、
手に入るアイテムも換金アイテムだけでコレクション要素などは無い。
やりこみ要素はタイムアタックくらいと全体的にあっさりしているんだが、
その分手軽に楽しめてアイデアもキラリと光るダウンロード専用ソフトらしい1本。
面白かったぜ。
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クリアしたのに知らなかったそんなの・・・
5時間は多分早い方ですよね