ネリとの打ち合いを見せた亀田。(C)産経新聞社 激しい攻防もむなしく、26歳の日本人ファイターは敗れた。 現地時間2月22日にメキシコ・ティファナで行われたプロボクシング世界フェザー級10回戦で、WBA、WBO世界同級15位の亀田京之介(T…

ネリとの打ち合いを見せた亀田。(C)産経新聞社

 激しい攻防もむなしく、26歳の日本人ファイターは敗れた。

 現地時間2月22日にメキシコ・ティファナで行われたプロボクシング世界フェザー級10回戦で、WBA、WBO世界同級15位の亀田京之介(TMK)は、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)と対戦。迫力の攻防を見せるも7回TKO負けとなった。

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 敵地に乗り込み、完全アウェーの状況下でリングに立った亀田。初回の2分過ぎにカウンターを炸裂させてネリが膝をついたかに見えたが、スリップの判定。これには会場も騒然となった。

 2回以降は、地元の後押しを受けるネリが圧力をかけて試合を掌握。執拗なボディーで反撃を試みていた亀田だったが、思うように突破口を見いだせず徐々に守勢に。それでも5回と6回にそれぞれ相手のバッティングによって両目をカットするアクシデントに見舞われながらも、亀田は意地でリングに立ち続けた。

 だが、7回にネリの圧力を受けてスリップのような形で倒れたのがダウン判定となると、直後から猛ラッシュを浴び、最後はボディーでダウン。亀田は戦闘の意思を示したが、レフェリーが試合をストップした。

 最後はややフラストレーションの残る結末ではあったが、元世界2階級制覇王者を相手に奮闘した亀田。雰囲気を含めて完全なるアウェーの敵地であったこともあり、その奮闘ぶりは高く評価されている。試合中継を目の当たりにしたファンはX上で「ナイスファイト」「敵地でネリを相手に全くビビっていなかった」「胸を張っていい」「何にも恥じることはない」「ネリがクソ強かったと評価するべき」「果敢に挑んだことは称賛に値する」と賛辞の言葉を寄せた。

 熱狂のティファナで屈した亀田だが、その健闘ぶりはボクシングマニアの胸を打ったようである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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