◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 3日目(22日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6632yd(パー72)「なんか、ちょっと違う」。この2日間で感じていたちょっとした違和感が、6番のティショットで払しょくできた。31位から出…
◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 3日目(22日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇6632yd(パー72)
「なんか、ちょっと違う」。この2日間で感じていたちょっとした違和感が、6番のティショットで払しょくできた。31位から出た古江彩佳が、今季3戦目11ラウンド目でベストの「67」で回り、通算8アンダー16位に浮上した。
初日「69」、2日目「72」と伸ばしきれなかった背景に、ショットに気持ち悪さがあった。「持ち球のドローを意識しすぎて、逆に右に抜けることもあった」。ドローを意識的に打ち続けると、ショットの感覚が悪くなることがあるという。違和感を覚えたときの処方箋は、フェードの練習。この日は6番でフェード気味のショットを打って嫌なイメージが消えた。
「あまり意識せず、ストレートフェードみたいな感じ。スイングも気持ちよかった。割り切って、気楽にやればいいのかな」と切り替えてからが強かった。6番でこの日最初のバーディを奪うと、残り230ydから3Wで2オンした7番(パー5)は約20mのイーグルトライがカップイン。「段上がりだったので、簡単ではないシチュエーション」という超ロングパットを沈めた。7番でもバーディと3ホールで一気に4つもスコアを伸ばし、完全に流れをものにした。
後半もショットをピンに絡めた16番(パー3)など3バーディを奪った。第3打がショートした18番(パー5)で「ちょっと集中しきれなかった」とボギーにしたものの、この日のフェアウェイキープ率は100%(14/14)、パーオン率88.88%(16/18)とショットは見事に復活した。
開幕戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」は25位、2週前の「ファンダーズカップ」は13位。今季3戦目でもっと上向きたい。「上に行けるだけ、行けたらうれしい。あしたはバーディを獲っていけたらと思います」。復調したショットを武器に、残り一日を戦い切る。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)