[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

[月別過去ログ] 2015年09月

« 2015年08月 | 最新のページに戻る | 2015年10月 »

2015年09月08日

生理研一般公開2014で視線計測の実演をしました

生理研一般公開2014で視線計測の実演をしました。ここまでの準備過程についてのブログ記事はこちら:「生理研一般公開で視線計測の実演をします」 今回はこれの続き。


一般公開でアイトラッカーで何作ったら楽しめるかだけど、「モグラ叩き」かなという考えに至った。広いスクリーンにターゲット出して、なるたけ速くサッケードしてターゲットを捕捉する。ついでに視野検査のデータも手に入るという(<-それダメ)

ただ、ゲーミフィケーション的な観点からすれば、そういうほうがデータ集めしやすいわけで、たとえば患者さんとか幼児さんとかからデータを収集する際には、もぐら叩きゲーム化するのは有効かもしれない。

Tobii EyeX いかにもEyeTribeに追従したなという印象だが、preorderしたらthis summerには送るって書いてあって、summerって9月までかなと思っていたが、今日発送したと連絡が来た。思ったより早かった。


一般公開の準備、いろいろあってけっきょくtobii X2-60でgaze contingency displayもやることにしたのだけれども、EyeLinkではGaze contingent displayのコードはじめっから入っているけど、Tobiiには入ってない。どうしたものかと思っていたが、いろいろ調べてみたら、tobiiの中の人がやってるブログでサンプルプログラムを見つけた。これとEyeLinkToolboxの中に入っているEyelinkGazeContingentDemo.mを元にしてアルファブレンド使って表示することが出来た。

未解決だったのは、いかにして眼の動きによって画面がちらつかないようにするかという点だったのだが、オンラインで入ってくるgazeのデータのノイズを除くところを工夫したらなんとかなった。ついでにヘッドフリーでfixation taskもできるようになった。これで自分が被検者になれる。

これでやっと以前作ったProccessing + SuperCollider + Tonnetzを眼で鳴らすことができるようになったが、そこまでやらなくてもいいかなという気がしてきた。

「アイトラッカーで電話番号を押す」というのを作るためにプッシュホンの周波数を調べてみたが、いまどきプッシュホンの音聞いてもわからんだろうか?

といいつつけっきょく作った。「アイトラッカーで電話番号を押す」"Eye-tracking for dial tones" 一般公開の広報活動ということで。


一般公開終了! なかなか盛況で、トラブルもなく、全体的には良かったと思う。出し物もまあ妥当。もっと簡単でも良かった。人数配分とか見積もりが悪かった部分はみんなでカバーしてくれて感謝。

「アイトラッカーで電話番号を押す」も使ってみたけど、私自身を被検者としたときは、よく訓練されすぎていてキャリブレーションが綺麗に出来て、問題なく出来たのだけれども、来客の人はメガネかけてたり、お年寄りの方で字が小さすぎたりとか、必ずしもうまくいなかい事がよくわかった。


お勧めエントリ

  • 細胞外電極はなにを見ているか(1) 20080727 (2) リニューアル版 20081107
  • 総説 長期記憶の脳内メカニズム 20100909
  • 駒場講義2013 「意識の科学的研究 - 盲視を起点に」20130626
  • 駒場講義2012レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 20121010 (2) 意識 20121011
  • 視覚、注意、言語で3*2の背側、腹側経路説 20140119
  • 脳科学辞典の項目書いた 「盲視」 20130407
  • 脳科学辞典の項目書いた 「気づき」 20130228
  • 脳科学辞典の項目書いた 「サリエンシー」 20121224
  • 脳科学辞典の項目書いた 「マイクロサッケード」 20121227
  • 盲視でおこる「なにかあるかんじ」 20110126
  • DKL色空間についてまとめ 20090113
  • 科学基礎論学会 秋の研究例会 ワークショップ「意識の神経科学と神経現象学」レジメ 20131102
  • ギャラガー&ザハヴィ『現象学的な心』合評会レジメ 20130628
  • Marrのrepresentationとprocessをベイトソン流に解釈する (1) 20100317 (2) 20100317
  • 半側空間無視と同名半盲とは区別できるか?(1) 20080220 (2) 半側空間無視の原因部位は? 20080221
  • MarrのVisionの最初と最後だけを読む 20071213

月別過去ログ


« 2015年08月 | 最新のページに戻る | 2015年10月 »