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JPH0980161A - 地中管外側の空洞探査方法及び探査機 - Google Patents

地中管外側の空洞探査方法及び探査機

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Publication number
JPH0980161A
JPH0980161A JP26242795A JP26242795A JPH0980161A JP H0980161 A JPH0980161 A JP H0980161A JP 26242795 A JP26242795 A JP 26242795A JP 26242795 A JP26242795 A JP 26242795A JP H0980161 A JPH0980161 A JP H0980161A
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JP
Japan
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cavity
underground pipe
outside
impact
tube
Prior art date
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Application number
JP26242795A
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English (en)
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JP2829845B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Hasegawa
清 長谷川
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Kansei Co
Original Assignee
Kansei Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中管外側に生じた深い位置の空洞を確実に
探査することのできる地中管外側の空洞探査機を提供す
る。 【解決手段】 キャタピラ3を備えた移動体5上に、前
方から順に、ハンマ装置7、振動センサ装置9、穿孔装
置11、テレビカメラ装置13及び補修装置15を設け
る。ハンマ装置7により下水管Bの内壁に衝撃を与え、
下水管に生じた振動を振動センサ装置9で測定して空洞
を探査する。その後、穿孔装置11で下水管Bに孔をあ
け、テレビカメラ装置13によって空洞の大きさを把握
してから補修装置15を用いて空洞内に充填剤を注入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水管などの地中
管の外側に生じている空洞を探査する地中管外側の空洞
探査方法及びこの探査方法に用いるのに特に適した空洞
探査機に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋められた下水管の外側周囲に空
洞が生じていると地表面陥没のおそれがあり、また空洞
内で岩石等が落下して下水管に大きな破損が生じる可能
性もある。したがって、下水管の埋設に際しては外側周
囲に空洞が生じないように作業が進められることとなる
が、下水管の接続部又は下水管に生じた亀裂、あるいは
取付管の接続部から地下水が下水管内に浸入している
と、この地下水の浸入にともなって周囲の土や砂が管内
に流れ出てしまい、地下水の漏水量が小さい場合でも長
い間には漏水箇所に大きな空洞が生じてしまう。そこ
で、適当な時期に、又は定期的に下水管の外側の空洞を
探査し、探査結果に基づいて空洞を埋める補修作業を行
う必要がある。探査方法としては、地上から探査車を用
いて地中に電磁波を送信し、下水管からの反射波の受信
までに要した時間により空洞の探査を行うレーダー探査
法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レーダー探査法は空洞
の有無による電磁波の伝播速度の違いに基づき空洞を探
査するものであるが、空洞内に地下水が溜まっていると
電磁波の伝播速度は空洞がない場合とほとんど異ならな
いので、下水管が地下水位以下に埋設されている場合に
は空洞の有無を把握できない場合が多い。また、電磁波
を地中に送信すると不要反射がきわめて多く、これらの
不要反射によって正確な探査ができないこともある。そ
して、強力な電磁波を送信することは電波規制上制限さ
れていることが多いので、深い位置に埋設されている下
水管周辺の探査にはそもそもレーダー探査法は不向きで
ある。
【0004】そこで、本発明は地中管外側に生じた深い
位置の空洞を確実に探査することができる地中管外側の
空洞探査方法及びこの空洞探査方法に用いる空洞探査機
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の地中管外側の空洞探査方法は、地中管に衝
撃を加え、この衝撃により地中管に生じた振動を測定す
ることにより地中管外側の空洞を探査するものである。
探査作業自体は地中管(マンホールを含む)内で行われ
る場合が多い。衝撃は地中管に振動を与えるものであれ
ばよく、地中管(多くは地中管内面)に機械的衝突を加
える場合や振動波を与える場合などがある。加えられた
衝撃により地中管には振動が生じるが、この振動の形は
衝撃箇所における空洞の有無により異なる。したがっ
て、地中管に生じる振動を測定することにより空洞の有
無及び位置を把握することができる。そして、空洞内に
地下水が溜まっている場合と溜まっていない場合、地中
管外面に土や砂などが薄く堆積し、その外側に空洞が生
じている場合と土や砂などが堆積していない場合などで
も振動の形が異なるので、測定結果からこれらの事項を
判別することも可能である。
【0006】また、本発明の地中管外側の空洞探査機
は、地中管内を移動する移動体と、この移動体に設けら
れ、地中管に衝撃を加える衝撃装置と、この衝撃装置か
ら加えられた衝撃により地中管に生じた振動を測定する
振動センサと、を備えたものである。移動体が適当位置
で停止すると衝撃装置が作動して地中管(多くは地中管
内面)に機械的衝突を加え、その結果地中管に生じた振
動を振動センサが測定する。この作業の繰り返しにより
地中管全長にわたる空洞探査が行われるが、空洞は漏水
個所に発生する場合が多いので、下水管の接続部、下水
管に生じた亀裂位置あるいは取付管の接続部などに探査
位置を限定する場合もある。振動センサとしては、ピッ
クアップなどの接触式センサを用いることが多いが、非
接触式の高感度受信機を使用することもある。
【0007】移動体は、地中管に孔をあける穿孔装置
と、この穿孔装置によりあけられた孔から空洞内にコン
クリートなどの充填剤を注入する補修装置と、を備えて
いることが効果的である。空洞が生じている場合にはこ
の空洞を埋める補修作業が必要となるが、探査作業と同
時に補修作業を行うことにより作業効率を高めることが
できる。
【0008】移動体は、空洞の大きさを把握するため
に、穿孔装置によりあけられた孔から空洞内に挿入され
る確認手段を備えていることが好ましい。空洞内に過不
足なく充填剤を注入するためには空洞の大きさを正確に
把握することが必要となる。確認手段としては、テレビ
カメラを用いる場合が多いが、超音波センサなどの空洞
容積を測定するものを用いる場合もある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1は本発明に係る地中管外側の空洞探査
機を下水管内に配置した状態を示す図である。
【0011】空洞探査機1は、キャタピラ3を備えた移
動体5上に、前方から順に、ハンマ装置7(衝撃装
置)、振動センサ装置9、穿孔装置11、テレビカメラ
装置13及び補修装置15を有し、マンホールAから下
水管B内に挿入されてこの下水管B内を矢印C方向に
(下流のマンホールDに向かって)移動する。空洞探査
機1には電源・信号ケーブル17とホースケーブル19
とが接続されていて、この電源・信号ケーブル17及び
ホースケーブル19はマンホールAを通過して地上に延
びている。電源・信号ケーブル17は地上に配置された
観察車21内に引き込まれ、空洞探査機1に電力を供給
するとともに、振動センサ装置9からの検出信号を伝達
してパソコン(図示せず)に入力し、またテレビカメラ
装置13の撮影結果をモニター(図示せず)に表示する
ために映像信号を伝達する。ホースケーブル19は地上
に配置された制御装置23内に延びて、エアコンプレッ
サ(図示せず)、油圧ポンプ(図示せず)及び充填剤供
給装置(図示せず)に接続されている。
【0012】図2は空洞探査機1の詳細を示す図であ
る。
【0013】ハンマ装置7は、移動体5に設けられたシ
リンダ25のピストンロッド27に上方開口の円筒体2
9を取り付けたものであり、この円筒体29内には外周
にシール用リング31を備えた鉄製ハンマ33が気密的
に上下動できるように収められ、また円筒体29の上端
には円盤状の保護ゴム盤35が開口を塞ぐように取り付
けられている。シリンダ25は制御装置23(図1参
照)内の油圧ポンプからの油圧によって作動し、鉄製ハ
ンマ33は制御装置23内のエアコンプレッサからの空
気圧によって作動する。空気圧はホースケーブル19内
に収められた供給ホース36から円筒体29内に供給さ
れる。振動センサ装置9は、移動体5に設けられたシリ
ンダ37のピストンロッド39先端に圧縮コイルバネ4
1を介して圧電型のピックアップ43(振動センサ)を
取り付けたものであり、シリンダ37は油圧ポンプから
の油圧によって作動する。そして、穿孔装置11は、移
動体5に設けられたシリンダ45のピストンロッド47
にモータ49を取り付け、このモータ49の出力軸51
に円錐状先端部を有する直径約50mmのダイヤモンド
ホイール53を固定したものであり、シリンダ45は油
圧ポンプからの油圧によって作動する。また、テレビカ
メラ装置13は、移動体5に設けられたアクチュエータ
55のピストンロッド57にテレビカメラ59(確認手
段)を固定したもので、アクチュエータ55は油圧ポン
プからの油圧により作動してピストンロッド57を伸縮
及び回転させる。さらに、補修装置15は、移動体5に
設けられたシリンダ61のピストンロッド63にダイヤ
モンドホイール53より大径の噴出器65を固定したも
ので、シリンダ61は油圧ポンプからの油圧によって作
動し、噴出器65は制御装置23内の充填剤供給装置か
ら供給された充填剤を噴出口66から噴出する。
【0014】なお、ダイヤモンドホイールに代えてドリ
ルを用いる場合もある。
【0015】図3は空洞の探査過程を説明する図であ
る。
【0016】空洞探査機1(図2参照)が探査位置で停
止すると、シリンダ37のピストンロッド39が伸長し
てピックアップ43を下水管Bの内壁に押し付ける。振
動センサ装置9のピックアップ43は圧縮コイルバネ4
1の収縮により適当な押圧力で内壁と接触することとな
る。次ぎに、シリンダ25のピストンロッド27が伸長
して上端が内壁に近接するまでハンマ装置7の円筒体2
9を上昇させる(図3a)。そして、供給ホース36か
ら供給口67を介して圧縮空気を供給し、シート69に
支えられていた鉄製ハンマ33が保護ゴム盤35を介し
て下水管Bの内壁に衝突するようにこの鉄製ハンマ33
を上昇させる(図3b)。円筒体29の上端部には空気
抜き口71が設けられているので、鉄製ハンマ33は円
滑に円筒体29内を上昇する。ピックアップ43は鉄製
ハンマ33の衝突により下水管Bに生じた振動を測定す
る。圧縮空気の供給は短時間しか行われないが、鉄製ハ
ンマ33が衝突後瞬間的に下降して内壁から離れるよう
に円筒体29の中間部(内壁に衝突した鉄製ハンマ33
より下側位置)にも空気抜き口73が設けられている。
圧縮空気の供給が停止されると鉄製ハンマ33はシート
69に支えられるまで下降し、シリンダ25,37のピ
ストンロッド27,39が収縮して円筒体29及びピッ
クアップ43は下降する(図3c)。
【0017】図4は空洞の補修過程を説明する図であ
る。
【0018】ピックアップ43からの検出信号により空
洞Eが生じていることが確認されると、空洞探査機1
(図2参照)は多少前方に移動して停止する。そして、
穿孔装置11のモータ49の作動とともにシリンダ45
のピストンロッド47が伸長してダイヤモンドホイール
53を下水管Bの内壁に押し付け、この内壁に孔Fをあ
ける(図4a)。その後、シリンダ45のピストンロッ
ド47が収縮してダイヤモンドホイール53が下降する
と、空洞探査機1は再び多少前方に移動して停止する。
それから、アクチュエータ55のピストンロッド57が
伸長してテレビカメラ59を孔Fから空洞E内に挿入す
る。挿入されたテレビカメラ59はピストンロッド57
の回転にともなって回転し、空洞E全体を撮影する(図
4b)。アクチュエータ55のピストンロッド57が収
縮してテレビカメラ59が下降すると、空洞探査機1は
さらに多少前方に移動して停止する。その後、シリンダ
61のピストンロッド63が伸長して、噴出口66が孔
Fに入り込むように噴出器65を下水管Bの内壁に接触
させる。噴出器65は、テレビカメラ装置13のテレビ
カメラ59からの映像信号により把握された空洞Eの大
きさに対応する量の懸濁型充填剤を噴出口66からこの
空洞E内に注入する(図4c)。懸濁型充填剤が半硬化
状態となった後に、シリンダ61のピストンロッド63
が収縮して補修装置15の噴出器65が下降し、補修作
業は完了する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地中管外
側の空洞探査方法を用いれば、探査作業位置と空洞発生
場所とが近接しているので深い位置の空洞を確実に探査
することが可能である。
【0020】そして、本発明の地中管外側の空洞探査機
は簡単な構成でありながら、効果的に空洞を探査するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地中管外側の空洞探査機を下水管
内に配置した状態を示す図である。
【図2】空洞探査機の詳細を示す図である。
【図3】空洞の探査過程を説明する図である。
【図4】空洞の補修過程を説明する図である。
【符号の説明】
1 空洞探査機 5 移動体 7 ハンマ装置(衝撃装置) 11 穿孔装置 15 補修装置 43 ピックアップ(振動センサ) 59 テレビカメラ(確認手段) B 下水管(地中管) E 空洞

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中管に衝撃を加え、この衝撃により地
    中管に生じた振動を測定することによって地中管外側の
    空洞を探査することを特徴とする地中管外側の空洞探査
    方法。
  2. 【請求項2】 地中管内を移動する移動体と、この移動
    体に設けられた地中管に衝撃を加える衝撃装置と、この
    衝撃装置から加えられた衝撃により地中管に生じた振動
    を測定する振動センサと、を備えたことを特徴とする地
    中管外側の空洞探査機。
  3. 【請求項3】 前記移動体は、地中管に孔をあける穿孔
    装置と、この穿孔装置によりあけられた孔から空洞内に
    充填剤を注入する補修装置と、を備えていることを特徴
    とする請求項2記載の地中管外側の空洞探査機。
  4. 【請求項4】 前記移動体は、空洞の大きさを把握する
    ために、前記穿孔装置によりあけられた孔から空洞内に
    挿入される確認手段を備えていることを特徴とする請求
    項3記載の地中管外側の空洞探査機。
JP26242795A 1995-09-16 1995-09-16 地中管外側の空洞探査機 Expired - Fee Related JP2829845B2 (ja)

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