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JPH0855332A - 磁気テープ - Google Patents

磁気テープ

Info

Publication number
JPH0855332A
JPH0855332A JP6189701A JP18970194A JPH0855332A JP H0855332 A JPH0855332 A JP H0855332A JP 6189701 A JP6189701 A JP 6189701A JP 18970194 A JP18970194 A JP 18970194A JP H0855332 A JPH0855332 A JP H0855332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
powder
layer
magnetic layer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6189701A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ishikawa
彰 石川
Hidehiko Nakayama
英比古 中山
Kazutaka Yamashita
和孝 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP6189701A priority Critical patent/JPH0855332A/ja
Publication of JPH0855332A publication Critical patent/JPH0855332A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度記録が可能で、特に出力特性に優れた
磁気テープを提供すること。 【構成】 支持体1と、少くとも、該支持体1上に設け
られた第1の磁性粉体を含有する第1の磁性層2と、該
第1の磁性層2上に設けられた第2の磁性粉体を含有す
る第2の磁性層3とを具備する磁気テープにおいて、上
記の第2の磁性粉体の保磁力Hcが、1700〜230
0Oeであり、上記の第2の磁性層の厚みが0.05〜
1μmであり、上記の第1の磁性粉体は、実質上、記録
再生に関与しない高保磁力を有することを特徴とする磁
気テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度記録が可能で、
特に、出力特性に優れた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体として、磁気テ
ープが汎用されている。このような磁気テープとして
は、通常、ポリエステルフィルムのような非磁性支持体
上に、磁性粉及び結合剤を主成分とする磁性塗料を塗布
することにより製造されている。そして、特に近年にお
いて磁気テープに対し記録の高密度化が要求されるよう
になり、斯る要求に応えるために、例えば、保磁力や飽
和磁化を向上させる試みや磁性層の厚さを薄くする提案
がなされている。また、上記の要求に加えて、高品質の
磁気テープの要求に応えるために、特に出力特性に優れ
た磁気テープが強く望まれている。従って、本発明の目
的は、高密度記録が可能で、特に出力特性に優れた磁気
テープを提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、第1の磁性層と第2の磁性層とを具備し、該
第1の磁性層に用いる磁性粉体として実質上記録再生に
関与し得ない高保磁力の磁性粉体を用い、上記第2の磁
性層に用いる磁性粉体として特定の保磁力を有する磁性
粉体を用い、且つ上記第2の磁性層の厚さを特定の厚さ
とした磁気テープが上記目的を達成し得ることを知見し
た。
【0004】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、支持体と、少くとも、該支持体上に設けられた第
1の磁性粉体を含有する第1の磁性層と、該第1の磁性
層上に設けられた第2の磁性粉体を含有する第2の磁性
層とを具備する磁気テープにおいて、上記の第2の磁性
粉体の保磁力Hcが、1700〜2300Oeであり、
上記の第2の磁性層の厚みが0.05〜1μmであり、
上記の第1の磁性粉体は、実質上、記録再生に関与しな
い高保磁力を有することを特徴とする磁気テープを提供
するものである。
【0005】以下、本発明の磁気テープについて詳細に
説明する。本発明の磁気テープは、図1に示すように、
支持体1と、支持体1上に設けられた第1の磁性層2
と、第1の磁性層2上に設けられた第2の磁性層3とを
具備しており、これに必要に応じて、支持体1の裏面に
バックコート層4が設けられている。
【0006】上記支持体1としては、磁性支持体及び非
磁性支持体が用いられる。先ず、上記磁性支持体につい
て説明する。
【0007】上記磁性支持体としては、少なくとも、熱
可塑性樹脂からなるマトリックス成分と磁性粉からなる
フィラー成分とからなる磁性部分A(図2a〜e参照)
を具備するフィルム状物が挙げられる。
【0008】上記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレン
テレフタレート、ポリエチレンビスフェノキシカルボキ
シレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン類、セルロースアセテートブ
チレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセ
ルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
等のビニル系樹脂、或いはポリアミド、ポリイミド、ポ
リカーボネート、ポリスルフォン、ポリエーテル・エー
テルケトン、ポリウレタン等が用いられる。これらの樹
脂成分は、単独、若しくは併用して使用することもでき
る。
【0009】上記磁性粉体としては、金属磁性粉や酸化
物系の磁性粉体等の強磁性粉末を使用することができ
る。上記の酸化物系の磁性粉体の具体例としては、例え
ば下記のものが挙げられる。γ−酸化鉄、マグネタイト
等の酸化鉄系磁性粉;該酸化鉄系磁性粉にCr、Mn、
Co、Ni等の金属を添加した強磁性粉末;二酸化クロ
ム;該二酸化クロムにNa、K、Fe、Mn等の金属、
P等の非金属元素若しくはこれらの酸化物を添加した強
磁性粉末;微小平板状のバリウムフェライト;該バリウ
ムフェライトのFe原子の一部をTi、Co、Zn、V
等の原子で置換した強磁性粉末。また、上記金属磁性粉
の具体例としては、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−A
l、Fe−Ni−Al、Co−Ni、Fe−Co−N
i、Fe−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Si等が挙
げられる。
【0010】更に、本発明においては、上記磁性粉体と
して、軟磁性粉末、又は磁性トナー等で用いられる残留
磁化の低い酸化鉄粉末(以下、「低残留磁化酸化鉄粉
末」という)等を用いてもよい。上記軟磁性粉末は、金
属、金属酸化物、合金、アモルファス合金等からなる高
透磁率で低保磁力の粉末として知られている磁性粉末で
ある。本発明においては、軟磁性粉末であればいかなる
ものでも用いることができるが、特に磁気ヘッドや電子
回路等のいわゆる弱電機器に用いられるものが好まし
く、例えば近角聡信著「強磁性体の物理(下)磁気特性
と応用」(裳華房,1984年)368〜376頁に記
載されているソフト磁性材料が使用できる。本発明にお
いて好ましく用いられる軟磁性粉末の具体例としては、
鉄−珪素合金、鉄−アルミニウム合金、鉄−ニッケル合
金、鉄−コバルト合金、鉄−コバルト−ニッケル合金、
ニッケル−コバルト合金、センダスト、マンガン−亜鉛
系フェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マグネシ
ウム−亜鉛系フェライト、マグネシウム−マンガン系フ
ェライト等が挙げられる。また、上記低残留磁化酸化鉄
粉末としては、残留磁化が10emu/g程度であり、
保磁力が150Oe以下のマグネタイト粉末等が挙げら
れる。
【0011】なお、本発明においては、上記強磁性粉
末、上記軟磁性粉末、上記低残留磁化酸化鉄粉末等の上
記磁性粉体の分散性等を向上させるために、該磁性粉体
に表面処理を施してもよい。上記表面処理は、「Charac
terization of Powder Surfaces 」;Academic Pressに
記載されている方法等と同様の方法により行うことがで
き、例えば上記磁性粉体の表面を無機質酸化物で被覆す
る方法が挙げられる。この際、用いることができる上記
無機質酸化物としては、Al2 3 、SiO2 、TiO
2 、ZrO2、SnO2 、Sb2 3 、ZnO等が挙げ
られ、使用に際しては、単独若しくは2種以上混合して
用いることができる。上記表面処理は、上記の方法以外
に、シランカップリング処理、チタンカップリング処理
及びアルミナカップリング処理等の有機処理により行う
こともできる。
【0012】上記磁性支持体1は、図2aのように磁性
部分Aのみの単一層で構成したものでもよく、また、図
2b〜eに示すように、磁性部分Aと非磁性部分Bの多
層構造であってもよい。即ち、上記磁性支持体1は、下
記a〜eの構成とすることができる。 a.図2aに示すように、磁性部分Aのみの単一層から
なる構成。 b.図2bに示すように、磁性部分Aの表面(磁気テー
プにおける上記第2の磁性層3側に位置する面)に非磁
性部分Bが設けられてなる構成。 c.図2cに示すように、非磁性部分Bの表面に磁性部
分Aが設けられてなる構成。 d.図2dに示すように、磁性部分Aの表面及び裏面
に、それぞれ非磁性部分Bが設けられてなる構成。 e.図2eに示すように、非磁性部分Bの表面及び裏面
に、それぞれ磁性部分Aが設けられてなる構成。
【0013】ここで、図2a〜eに示す構成の磁性支持
体全体の好ましい厚さは、1〜25μmである。また、
図2b〜eに示す構成の磁性支持体における上記磁性部
分Aの厚みと上記非磁性部分Bとの厚みの比率は、1:
99〜99:1、好ましくは2:98〜98:2、更に
好ましくは5:95〜95:5であるのが望ましい。
【0014】上記非磁性部分Bの形成材料は、非磁性材
料であれば特に制限されないが、上記磁性部分Aのマト
リックス成分として用いられる上記熱可塑性樹脂を好ま
しく使用することができ、該熱可塑性樹脂のみにより非
磁性部分Bを形成することもできるが、非磁性部分Bの
外表面の表面性及び走行性等を所定のものに制御する上
で、非磁性部分Bの形成材料としては、該形成材料に種
々のフィラーを添加したものを用いるのが好ましい。こ
の際に用いられるフィラーとしては、第1の磁性層の形
成に用いられる後述の非磁性粉体が挙げられるが、その
粒径は、好ましくは0.8μm以下、更に好ましくは
0.02〜0.2μmのものであり、その含有量(配合
量)は、好ましくは非磁性部分中5重量%以下、更に好
ましくは0.01〜2重量%である。
【0015】上記磁性部分Aにおける上記熱可塑性樹脂
と上記磁性粉体との組成は、所望の保磁力、飽和磁化等
に応じて適宜変更できるが、図2a〜eに示す構成の磁
性支持体においては、熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、磁性粉体0.1〜1000重量部、好ましくは0.
2〜100重量部、より好ましくは0.3〜80重量部
とするのが望ましい。
【0016】また、上記磁性支持体の他の構成として
は、図2fのように、非磁性の膜体上に磁性塗料を塗工
した形態としてもよい。この場合、非磁性部分は、非磁
性の膜体B’であり、磁性部分は上記磁性粉体を含む磁
性塗料により形成された磁性の膜体A’である。図2f
に示す上記膜体A’の構成においては、熱可塑性樹脂1
00重量部に対して、磁性粉体10〜1500重量部、
好ましくは200〜1200重量部、より好ましくは5
00〜1000重量部とするのが望ましい。
【0017】次に、上記磁性支持体の好ましい製造方法
について、図2aに示す構成の磁性支持体、及び図
2b〜eに示す構成の磁性支持体に分けて説明する。 図2aに示す構成の磁性支持体の好ましい製造方法;
上記熱可塑性樹脂と上記磁性粉体とを充分に乾燥した
後、上記組成範囲にて混合し、押出機を用いて溶融混合
し、粒状体の混合物(磁性部分用原料混合物)を得、こ
れを溶融押出可能な成形機を用いて成形する方法。ま
た、上記磁性粉体の混合は上記熱可塑性樹脂の重合時に
反応モノマーを添加すると同時に混合するか、または熱
可塑性樹脂の重合途中に添加して混合してもよい。 図2b〜eに示す構成の磁性支持体の好ましい製造方
法;上記磁性部分用原料混合物と主として上記熱可塑性
樹脂からなる非磁性部分用原料とを、溶融押出可能な成
形機を用いて共押出して所望の構成に成形する方法。
尚、上記の「共押出し成形法」としては、上記磁性部分
用原料混合物と上記非磁性部分用原料とを同時に押出成
形して二層又は多層の磁性支持体を形成する方法の他
に、上記磁性部分用原料混合物及び上記非磁性部分用原
料のいずれかを先に押出成形してフィルム状物を得た
後、該フィルム状物上に更に上記磁性部分用原料混合物
及び(又は)上記非磁性部分用原料を押出成形して二層
又は多層の磁性支持体を形成する方法がある。
【0018】また、上記図2fに示す構成の磁性支持体
は、下記の如き方法で製造することができる。上記非磁
性部分用原料のみを用いて押し出し成形する過程におい
て、その成形工程中のいずれかの段階で、上記磁性塗料
を塗布して上記の磁性の膜体(磁性部分)A’を形成
し、磁性支持体を製造する方法。ただし、この場合は、
上記図2fに示す構成における上記の磁性の膜体A’
は、該膜体A’上に設けられる第1の磁性層及び第2の
磁性層を形成する際に用いられる溶剤により、膨潤又は
溶解しないものが好ましい。
【0019】また、上記磁性支持体を製造する際には、
磁性部分A又は磁性の膜体A’を形成する際に、必要に
応じ、磁場配向処理及びカレンダー処理を施すこともで
きる。
【0020】また、本発明において用いられる上記磁性
支持体は、上記図2fに示す構成の磁性支持体を上記の
方法等により製造した後、更に、該図2fに示す構成の
磁性支持体における磁性の膜体A’等の上に、上記非磁
性部分用原料等を押し出して非磁性部分B等を成形する
ことにより製造されるものでもよい。
【0021】次に、上記非磁性支持体について説明す
る。上記非磁性支持体としては、少なくとも、マトリッ
クス成分又は該マトリックス成分とフィラー成分を具備
するフィルム状物が挙げられる。
【0022】上記マトリックス成分は、上記熱可塑性樹
脂等からなる成分である。また、上記フィラー成分は、
上記非磁性支持体の外表面の表面性及び走行性等を所定
のものに制御するために用いられるものであり、具体的
には、後述する非磁性粉体と同様のものが挙げられる
が、その粒径は、好ましくは0.8μm以下、更に好ま
しくは0.01〜0.5μmのものであり、その含有量
(配合量)は、好ましくは5重量%以下、更に好ましく
は0.001〜2重量%である。なお、上記フィラー成
分には、上記フィラー成分の分散性等を向上させるため
に、該フィラー成分に上述の表面処理を施してもよい。
【0023】ここで、上記非磁性支持体全体の好ましい
厚さは、1〜25μmである。また、上記非磁性支持体
は、上層及び下層の2層以上の層構造を有し、該上層と
該下層との表面粗さがそれぞれ異なる形態としてもよ
い。
【0024】上記支持体上に設けられる上記第1の磁性
層は、上記支持体上に第1の磁性塗料を塗布して形成さ
れる層である。上記第1の磁性層を形成する際に用いら
れる上記第1の磁性塗料は、第1の磁性粉体とバインダ
と溶剤とからなる塗料が好ましく用いられる。
【0025】上記の第1の磁性粉体としては、六方晶系
フェライト粉末が好ましい。上記六方晶系フェライト粉
末としては、特開平4−313811号公報第5〜6
欄、特開平5−128497号公報第2〜4欄、及び特
開平5−135353号公報第7〜8欄等に記載されて
いるものを特に制限なく用いることができるが、具体的
には例えば、バリウムフェライト、ストロンチウムフィ
ライト、鉛フェライト、カルシウムフィライト等が挙げ
られ、これらの固溶体もしくは鉄元素の一部がTi,C
o,Zn,V,In,Mn,Ge,Hb等で置換された
ものを用いることもできる。なお、上記第1の磁性粉体
は、該第1の磁性粉体の分散性等を向上させるために上
述の表面処理を施してもよい。
【0026】また、上記第1の磁性粉体の粒径は、好ま
しくは0.001〜3μm、更に好ましくは0.005
〜1μm、最も好ましくは0.005〜0.5μmであ
る。また、上記第1の磁性粉体は、上記第1の磁性塗料
を塗布して形成される上記第1の磁性層中に、好ましく
は5〜99重量%、更に好ましくは30〜95重量%、
最も好ましくは50〜95重量%含有されるように、上
記第2の磁性塗料中に配合するのが望ましい。
【0027】また、上記バインダとしては、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、及び反応型樹脂等が挙げられ、使用
に際しては単独又は混合物として用いることができる。
上記バインダとしては、具体的には、塩化ビニル系の樹
脂、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、
エポキシ樹脂等が挙げられ、その他にも、特開昭57−
162128号公報の第2頁右上欄19行〜第2頁右下
欄19行等に記載されている樹脂等が挙げられる。さら
に、上記バインダは、分散性等向上のために極性基を含
有してもよい。上記バインダの使用量は、上記第1の磁
性粉体100重量部に対して約5〜100重量部とする
のが好ましく、5〜70重量部とするのが特に好まし
い。
【0028】上記溶剤としては、ケトン系の溶剤、エス
テル系の溶剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化水素系の
溶剤、及び塩素化炭化水素系の溶剤等が挙げられ、具体
的には、特開昭57−162128号公報の第3頁右下
欄17行〜第4頁左下欄10行等に記載されている溶剤
を用いることができる。
【0029】また、上記第1の磁性塗料には、分散剤、
潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤、及び硬
化剤等の通常磁気記録媒体に用いられている添加剤を、
必要に応じて添加することができる。上記添加剤として
は、具体的には、特開昭57−162128号公報の第
2頁左上欄6行〜第2頁右上欄10行及び第3頁左上欄
6行〜第3頁右上欄18行等に記載されている種々の添
加剤を挙げることができる。
【0030】また、上記の第1の磁性塗料には、非磁性
粉体を添加することもできる。上記非磁性粉体として
は、非磁性であれば特に制限されないが、カーボンブラ
ック、グラファイト、酸化チタン、硫酸バリウム、硫化
亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、
酸化カルシウム、酸化マグネシウム、二硫化タングステ
ン、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、二酸化錫、二酸化
珪素、非磁性の酸化クロム、アルミナ、炭化珪素、酸化
セリウム、コランダム、人造ダイヤモンド、非磁性の酸
化鉄、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、窒化珪素、炭化
モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタ
ン、ケイソウ土、ドロマイト、樹脂性の粉末等が挙げら
れ、中でも、カーボンブラック、酸化チタン、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、アルミナ、非磁性の酸化鉄等が
好ましく用いられる。また、上記非磁性粉体には、該非
磁性粉体の分散性等を向上させるために、該非磁性粉体
に上述の表面処理を施してもよい。
【0031】上記第1の磁性塗料を調製するには、例え
ば、上記第1の磁性粉体及び上記バインダを溶剤の一部
と共にナウターミキサー等に投入し予備混合して混合物
を得、得られた混合物を連続式加圧ニーダー等により混
練し、次いで、それを溶剤の一部で希釈し、サンドミル
等を用いて分散処理した後、潤滑剤等の添加剤を混合し
て、濾過し、更に残りの溶剤及び硬化剤等を混合する方
法を挙げることができる。
【0032】上記第1の磁性層上に設けられる上記第2
の磁性層は、上記第1の磁性層上に第2の磁性塗料を塗
布して形成される層である。上記第2の磁性層を形成す
る際に用いられる上記第2の磁性塗料は、第2の磁性粉
体とバインダと溶剤とを主成分とする塗料が好ましく用
いられる。上記第2の磁性粉体としては、強磁性酸化
鉄、強磁性二酸化クロム、及び強磁性金属粉末等が挙げ
られる。
【0033】上記強磁性酸化鉄は、FeOx (1.33
≦x≦1.5)にCr、Mn、Co、Ni等の金属を添
加したものを用いることができる。また、上記強磁性二
酸化クロムは、CrO2 又は該CrO2 にNa、K、F
e、Mn等の金属若しくは該金属の酸化物、P等の非金
属元素を添加したものを用いることができる。上記強磁
性金属粉末は、金属分が70重量%以上であり、金属分
の80重量%以上が少なくとも一種の強磁性金属(例え
ば、Fe,Co,Ni等)である強磁性金属粉末が挙げ
られる。該強磁性金属粉末の具体例としては、例えば、
Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−A
l、Co−Ni、Fe−Co−Ni、Fe−Ni−Al
−Zn、Fe−Al−Si等が挙げられる。
【0034】また、上記第2の磁性粉体には、必要に応
じて、稀土類元素や遷移金属元素を含有せしめることも
できる。また、上記第2の磁性粉体としては、微小平板
状のバリウムフェライト及びそのFe原子の一部がT
i、Co、Zn、V等の原子で置換された磁性粉等も用
いることができる。また、上記第2の磁性粉体には、該
第1の磁性粉体の分散性等を向上させるために、該第1
の磁性粉体に上述の表面処理を施してもよい。
【0035】また、上記第2の磁性粉体の粒径は、好ま
しくは0.001〜3μm、更に好ましくは0.005
〜1μm、最も好ましくは0.005〜0.5μmであ
る。また、上記第2の磁性粉体は、上記第2の磁性塗料
を塗布して形成される上記第2の磁性層中に、好ましく
は5〜99重量%、更に好ましくは30〜95重量%、
最も好ましくは50〜95重量%含有されるように、上
記第2の磁性塗料中に配合するのが望ましい。
【0036】第2の磁性塗料に用いられる上記バインダ
及び上記溶剤は、上記第1の磁性塗料に用いられる上記
バインダ及び上記溶剤と同様のものを用いることができ
る。また、上記バインダの使用量は、上記第2の磁性粉
体100重量部に対して約5〜100重量部とするのが
好ましく、5〜70重量部とするのが特に好ましい。ま
た、上記第2の磁性塗料には、上記第1の磁性塗料に用
いられる上記添加剤や非磁性粉体を添加することもでき
る。
【0037】上記第2の磁性塗料を調製するには、例え
ば、上記第2の磁性粉体及び上記バインダを溶剤の一部
と共にナウターミキサー等に投入し予備混合して混合物
を得、得られた混合物を連続式加圧ニーダー等により混
練し、次いで、溶剤の一部で希釈し、サンドミル等を用
いて分散処理した後、潤滑剤等の添加剤を混合して、濾
過し、更にポリイソシアネート等の硬化剤や残りの溶剤
を混合する方法等を挙げることができる。
【0038】而して、本発明の磁気テープは、上記の第
1の磁性粉体が、実質上、記録再生に関与しない高保磁
力を有する。上記の「実質上、記録再生に関与しない高
保磁力」とは、磁気テープに要求される条件下では磁化
されずに映像又は音声信号の記録再生を行い得ない程度
の高保磁力の意であり、具体的には、好ましくは250
0Oe以上、更に好ましくは2500〜5500Oe以
上である。また、上記の第2の磁性粉体の保磁力Hc
は、1700〜2300Oe、好ましくは1750〜2
250Oeである。上記保磁力が1700Oe未満であ
ると、高密度記録の点から不利となり、2300Oeを
超えると、ヘッド磁界が充分でなく充分に記録出来なく
なる。更に、上記第2の磁性層の厚み(乾燥厚み)は
0.05〜1μmであり、好ましくは0.1〜0.8μ
mである。上記厚みが0.05μm未満であると、均一
塗布が困難となり、1μmを超えると、厚み損失の点か
ら出力が低下する。また、上記第1の磁性層の厚み(乾
燥厚み)は、好ましくは0.5〜4μm、更に好ましく
は0.5〜3.5μm、最も好ましくは0.5〜3μm
である。
【0039】次に、本発明の磁気テープを製造する方法
の概略を述べる。まず、上記磁性支持体上に上記第1の
磁性塗料と上記第2の磁性塗料とを第1の磁性層及び第
2の磁性層の乾燥厚みがそれぞれ前記の厚みとなるよう
にウエット・オン・ウエット方式により同時重層塗布を
行い、第1の磁性層及び第2の磁性層の塗膜を形成す
る。次いで、該塗膜に対して、磁場配向処理を行った
後、乾燥処理を行い巻き取る。この後、必要に応じてカ
レンダー処理を行った後、更に必要に応じてバックコー
ト層を形成する。次いで、必要に応じて、例えば、磁気
テープを得る場合には、40〜70℃下にて、6〜72
時間エージング処理し、所望の幅にスリットする。
【0040】上記同時重層塗布方法は、特開平5−73
883号公報の第42欄31行〜第43欄31行等に記
載されており、上記第1の磁性層を形成する上記第1の
磁性塗料が乾燥する前に上記第2の磁性層を形成する上
記第2の磁性塗料を塗布する方法であって、上記第1の
磁性層と上記第2の磁性層との境界面が滑らかになると
共に第2の磁性層の表面性も良好になるため、ドロップ
アウトが少なく、高密度記録に対応でき且つ塗膜(第2
の磁性層及び第1の磁性層)の耐久性にも優れた磁気テ
ープが得られる。
【0041】また、上記磁場配向処理は、上記第2の磁
性塗料が乾燥する前に行われ、例えば、上記第2の磁性
塗料の塗布面に対して平行方向に約500Oe以上、好
ましくは約1000〜10000Oeの磁界を印加する
方法や、第2の磁性塗料が湿潤状態のうちに1000〜
10000Oeのソレノイド等の中を通過させる方法等
により行うことができる。
【0042】上記乾燥処理は、例えば、30〜120℃
に加熱された気体の供給により行うことができ、この
際、気体の温度とその供給量を制御することにより塗膜
の乾燥程度を制御することができる。
【0043】また、上記カレンダー処理は、メタルロー
ル及びコットンロール若しくは合成樹脂ロール、メタル
ロール及びメタルロール等の2本のロールの間を通すス
ーパーカレンダー法等により行うことができる。また、
上記カレンダー処理の条件は、60〜140℃、100
〜500kg/cmとすることができる。
【0044】また、必要に応じて設けられる上記バック
コート層は、上記磁性支持体の裏面(上記第1の磁性層
及び上記第2の磁性層を設けていない側の面)に設けら
れるものであり、通常バックコート層の形成に用いられ
ているバックコート塗料を上記磁性支持体上に塗布する
ことにより得られるものである。上記バックコート塗料
は、上記第1の磁性塗料において詳述した上記第1の磁
性粉体、バインダー、分散剤、潤滑剤、硬化剤及び溶剤
等を適宜選択して混合することにより得られるものであ
る。上記バックコート塗料は、通常公知のバックコート
塗料の製造方法により調製することができる。
【0045】尚、本発明の磁気テープの製造に際して
は、必要に応じ、第2の磁性層表面の研磨やクリーニン
グ工程等の仕上げ工程を施すこともできる。また、上記
第1の磁性塗料及び上記第2の磁性塗料の塗布は、通常
公知の逐次重層塗布方法により行うこともできる。
【0046】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるも
のではない。
【0047】<実施例1> 〔支持体の製造〕 (非磁性支持体の製造)ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.60)を用いて、押し出し成形を行い、
厚さ7μmのフィルムを得、これを支持体とした。
【0048】(磁性支持体bの製造)・・・2層(上層
が非磁性部分) 固有粘度0.60のポリエチレンテレフタレートの粒状
体と針状のγ−Fe23 磁性粉体とを該磁性粉体が1
5wt%となるように調整し、押出機を用いて溶融混合
し、粒状体の混合物を得た。そして、上記混合物と磁性
材を含有しないポリエチレンテレフタレートの粒状体と
を共押出しして、二重層のフィルムを得た。得られたフ
ィルムは、長手方向に3.3倍、幅方向に3.3倍延伸
し、次いで、熱処理を行い、磁性支持体全厚さ7μm
(磁性部分Aの厚さ1.5μm)の図2bに示す構成の
磁性支持体bを得た。
【0049】〔第1の磁性塗料、第2の磁性塗料及びバ
ックコート塗料の調製〕それぞれ、下記の各塗料の配合
のうち、ポリイソシアネート、脂肪酸、脂肪酸エステル
を除く成分を溶剤の一部と共にナウターミキサーに投入
し予備混合して混合物を得、得られた混合物を連続式加
圧ニーダーにより混練した。次いで、それぞれ、溶剤の
一部で希釈し、サンドミルにて分散処理した後、脂肪酸
および脂肪酸エステルを混合して、濾過し、更に残りの
溶剤及びポリイソシアネートを混合して、第1の磁性塗
料、第2の磁性塗料及びバックコート塗料を得た。
【0050】 (第2の磁性塗料の配合) 鉄を主体とする針状金属磁性粉(Fe:Al:Ba:Si:Ni:Co=89: 2:1:1:3:4、保磁力1620Oe,飽和磁化128emu/g) 100重量部 アルミナ(平均粒径0.3μm、比表面積11m2 /g) 9重量部 カーボンブラック(平均一次粒径20nm) 3重量部 スルホン酸基及びエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂(平均重合度250) 9重量部 スルホン酸基含有ポリウレタン(GPC数平均分子量25000) 7重量部 ステアリン酸 1.5重量部 2−エチルヘキシルオレート 2重量部 ポリイソシアネート〔日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートL」 〕 4重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 50重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0051】 (磁性塗料イ〔第1の磁性塗料〕の配合) 第1の磁性粉体;Co−Ti置換バリウムフェライト粉末(保磁力3650Oe ,飽和磁化49emu/g、平均板径0.07μm、板状比5) 100重量部 カーボンブラック(平均一次粒径20nm) 5重量部 スルホン酸基及びエポキシ基含有塩化ビニル系樹脂(平均重合度250) 6重量部 スルホン酸基含有ポリウレタン(GPC数平均分子量25000) 6重量部 ミリスチン酸 0.5重量部 ブチルオレート 2重量部 ポリイソシアネート〔日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートL」 〕 2重量部 メチルエチルケトン 70重量部 トルエン 35重量部 シクロヘキサノン 70重量部
【0052】(磁性塗料ロの配合)第1の磁性粉体とし
て、Co−γ−FeOx(1.33<x<1.5、保磁
力890Oe,飽和磁化82emu/g、平均板径0.
19μm)を用いた以外は、磁性塗料イの配合と同じ。
【0053】(磁性塗料ハの配合)第1の磁性粉体とし
て、鉄を主体とする針状金属粉(Fe:Al:Si:N
i:Co=85:3:1:1:5、保磁力1470O
e,飽和磁化142emu/g、平均長軸長0.17μ
m、比表面積51m2 /g)を用いた以外は、磁性塗料
イの配合と同じ。
【0054】 (バックコート塗料の配合) カーボンブラック(平均一次粒径0.028μm) 32重量部 カーボンブラック(平均一次粒径0.062μm) 8重量部 「ニッポラン2301」〔商品名,日本ポリウレタン工業(株)製のポリウレタ ン〕 20重量部 ニトロセルロース(Hercules Powder Co.製の粘度表示 1/2秒のもの) 20重量部 ポリイソシアネート(武田薬品工業(株)製、商品名「D−250N」) 4重量部 銅フタロシアニン 5重量部 ステアリン酸 1重量部 メチルエチルケトン 120重量部 トルエン 120重量部 シクロヘキサノン 120重量部
【0055】〔磁気テープの製造〕上記支持体の表面上
に上記磁性塗料イ(第1の磁性塗料)と上記第2の磁性
塗料とを乾燥厚みが、それぞれ〔表1〕に示す厚みとな
るように、ウエット・オン・ウエット方式により同時重
層塗布を行い、第1の磁性層及び第2の磁性層の塗膜を
形成した。次いで、塗膜が湿潤状態のうちに5000O
eのソレノイド中を通過させて磁場配向処理を行い、8
0℃にて乾燥処理を行った後巻き取った。次いで、85
℃、350kg/cmの条件でカレンダー処理を行い、
第1の磁性層及び第2の磁性層を形成した後、上記磁性
支持体の裏面上にバックコート塗料を乾燥厚さが0.5
μmになるよう塗布し、90℃にて乾燥処理を行った
後、巻き取った。その後、50℃下にて、16時間エー
ジング処理し、8mm幅にスリットして、8mm幅の磁気テ
ープを得た。得られた磁気テープについて、下記測定方
法に従って、出力(7MHz)、出力変動(%)をそれ
ぞれ測定した。その結果を〔表1〕に示す。また、上記
の第2の磁性塗料及び上記の磁性塗料イ(第1の磁性塗
料)、ロ及びハについて記録再生テスト及び磁気現像テ
ストを行った。その結果は下記する通りであった。
【0056】〔測定方法〕 ◎出力(7MHz) 得られた8mm幅の磁気テープを8mmVTR用カセットに
装填し、試験用8mmVTRテープカセットを得た。得ら
れた試験用8mmVTRテープカセットと市販のHi8V
TRを改造した装置とを用いて、上記磁気テープに7M
Hzの信号を記録し、これを再生した際の出力(再生出
力)を測定した。尚、7MHzの記録波長は0.54μ
mであった。 ◎出力変動 上記記録再生特性の測定において、次式で定義する1ト
ラック間の出力変動の値を測定した。 出力変動(%)=B/A×100 A:1トラック間の出力の最大値〔V〕 B:1トラック間の出力の最小値〔V〕 即ち、上記式により求められる値が大きい方が出力変動
が少ない良好なエンベロープ特性といえる。 ◎記録再生テスト 得られた磁性塗料イ、ロ及びハを、上記支持体上に乾燥
厚みが2μmとなるように、塗布し、カレンダー処理を
行った後、バックコート層の形成を行い、8mm幅にス
リットしてテスト用磁気テープを得た。得られた磁気テ
ープについて上記出力の測定と同様にして記録を行った
後、更に再生を行い、映像信号が記録されているか否か
を判定した。その結果、上記磁性塗料イは、記録されな
かったが、上記磁性塗料ロ及びハは、記録された。尚、
上記の第2の磁性塗料は、記録された。 ◎磁気現像テスト 得られた磁気テープを切り取り、テープ切片を作成し
た。得られた切片より第1の磁性層を除去した後、磁性
流体(タイホウ工業製、商品名「フェリコロイドHC−
60」の10倍稀釈液)を用いて磁気現像し、更にSE
M観察を行って、磁化されているか否かを判定した。そ
の結果、上記磁性塗料イは、磁化されなかったが、上記
磁性塗料ロ及びハは、磁化された。尚、上記の第2の磁
性層は磁化された。
【0057】<実施例2>第1の磁性層及び第2の磁性
層の厚みを、〔表1〕に示す厚みとした以外は、実施例
1と同様にして得られた磁気テープを、実施例1の方法
に準じて評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0058】<実施例3>第1の磁性層及び第2の磁性
層の厚みを、〔表1〕に示す厚みとした以外は、実施例
1と同様にして得られた磁気テープを、実施例1の方法
に準じて評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0059】<実施例4>支持体として、磁性支持体b
を用いた以外は、実施例2と同様にして得られた磁気テ
ープを、実施例1の方法に準じて評価した。その結果を
〔表1〕に示す。
【0060】<比較例1〜3>第1の磁性層の厚みを
〔表1〕に示す厚みとし、且つ第2の磁性層を設けない
以外は、それぞれ実施例1と同様にして磁気テープを製
造し、得られた各磁気テープについて実施例1の方法に
準じてそれぞれ評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0061】<比較例4>第1の磁性層の厚みを〔表
1〕に示す厚みとし、且つ第2の磁性層を〔表1〕に示
す磁性塗料ロを用いて形成した以外は、実施例1と同様
にして得られた磁気テープを、実施例1の方法に準じて
評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0062】<比較例5>第1の磁性層の厚みを〔表
1〕に示す厚みとし、且つ第2の磁性層を〔表1〕に示
す磁性塗料ハを用いて形成した以外は、実施例1と同様
にして得られた磁気テープを、実施例1の方法に準じて
評価した。その結果を〔表1〕に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明の磁気テープは、高密度化が可能
で、特に出力特性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る磁気テープの構成を示す
概略断面図である。
【図2】図2は、上記磁気テープの磁性支持体の構成を
示す概略図であり、(a)は、磁性部分のみの単一層と
した構成を示す概略図、(b)は、磁性部分の表面に非
磁性部分を設け2層とした構成を示す概略図、(c)
は、非磁性部分の表面に磁性部分を設け2層とした構成
を示す概略図、(d)は、磁性部分の表面及び裏面に非
磁性部分をそれぞれ設け3層とした構成を示す概略図、
(e)は、非磁性部分の表面及び裏面に磁性部分をそれ
ぞれ設け3層とした構成を示す概略図、(f)は、非磁
性部分の表面に磁性部分を設け2層とした構成を示す概
略図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、少くとも、該支持体上に設け
    られた第1の磁性粉体を含有する第1の磁性層と、該第
    1の磁性層上に設けられた第2の磁性粉体を含有する第
    2の磁性層とを具備する磁気テープにおいて、 上記の第2の磁性粉体の保磁力Hcが、1700〜23
    00Oeであり、 上記の第2の磁性層の厚みが0.05〜1μmであり、 上記の第1の磁性粉体は、実質上、記録再生に関与しな
    い高保磁力を有することを特徴とする磁気テープ。
  2. 【請求項2】 上記の第1の磁性粉体の保磁力Hcが、
    2500Oe以上であることを特徴とする請求項1記載
    の磁気テープ。
  3. 【請求項3】 上記の第1の磁性粉末が六方晶系フェラ
    イト粉末であることを特徴とする請求項2記載の磁気テ
    ープ。
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