JP6801970B2 - 包装体 - Google Patents
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[1]疎水性ゼオライトを含む疎水性ゼオライト含有層と親水性ゼオライトを含む親水性ゼオライト含有層とを備え、前記疎水性ゼオライトは、SiO2/Al2O3で表されるモル比が5以上であり、前記親水性ゼオライトは、SiO2/Al2O3で表されるモル比が5未満である包装体用フィルム。
[2]さらに基材を含み、前記基材と、前記親水性ゼオライト含有層と、前記疎水性ゼオライト含有層をこの順に備える[1]の包装体用フィルム。
[3]さらにバリア材を含み、前記基材と、前記バリア材と、前記親水性ゼオライト含有層と、前記疎水性ゼオライト含有層をこの順に備える[2]に記載の包装体用フィルム。
[4][1]〜[3]の包装体用フィルムが用いられ、前記疎水性ゼオライト含有層が前記親水性ゼオライト含有層よりも内側に位置する包装体。
以下、本発明の包装体用フィルムについて、実施形態を挙げて説明する。
包装体用フィルム100は、図1に示すように疎水性ゼオライト含有層31及び親水性ゼオライト含有層32を備える。なお、本実施形態において疎水性ゼオライト含有層31は、ヒートシール層を兼ねている。
疎水性ゼオライト含有層31は、疎水性ゼオライトを含有する樹脂フィルムである。疎水性ゼオライトは、内容物から発生した疎水性の異臭成分を吸着する。
疎水性ゼオライト含有層31を構成する樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状LDPE(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、エチレン−ビニルアルコール重合体(EVOH)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、アイオノマー等が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
疎水性ゼオライト中の結晶水の量(結晶水量)は、疎水性ゼオライト1モル当たり350モル以下が好ましく、300モル以下がより好ましい。
疎水性ゼオライトとしては、例えば、疎水性モレキュラーシーブ(商品名、ユニオン昭和株式会社製)、ハイシリカゼオライト(商品名、東ソー株式会社製)等が挙げられる。
親水性ゼオライト含有層32は、親水性ゼオライトを含む樹脂フィルムである。親水性ゼオライトは、外部から透過侵入した水蒸気や、内容物から発生した水分を吸着する。親水性ゼオライトは、親水性の臭気を吸着するが、水分の吸着が優勢である。
親水性ゼオライト含有層32を構成する樹脂としては、疎水性ゼオライト含有層31を構成する樹脂と同様である。
親水性ゼオライトのSiO2/Al2O3比と疎水性ゼオライトのSiO2/Al2O3比とは、5以上異なることが好ましく、40以上異なることがより好ましい。上記下限値以上であれば、疎水性ゼオライト含有層31がより良好に疎水性の異臭成分を吸着し、親水性ゼオライト含有層32がより良好に親水性の異臭成分を吸着し、かつ内容物の本来の臭気をより良好に維持できる。
親水性ゼオライト中の結晶水の量(結晶水量)は、親水性ゼオライト1モル当たり100モル以上が好ましく、150モル以上がより好ましい。前記下限値以上であれば、内容物の本来の臭気を維持しやすくなる。
親水性ゼオライトとしては、例えば、モレキュラーシーブ(商品名、ユニオン昭和株式会社製)、ゼオラム(商品名、東ソー株式会社製)等が挙げられる。
親水性ゼオライトの平均粒子径は、レーザー回折法により測定される体積標準のメジアン径である。
第一の実施形態の包装体用フィルム100の製造方法は、疎水性ゼオライト含有層31及び親水性ゼオライト含有層32の材質や構成等に応じて、従来公知の方法から選択される。包装体用フィルム1を得る方法としては、例えば、Tダイ共押出機、インフレーション共押出機等を用いた共押出法によって、疎水性ゼオライト含有層及び親水性ゼオライト含有層32との積層体を得る方法が挙げられる。
加熱処理の温度が前記下限値未満であると、疎水性ゼオライト及び親水性ゼオライトの活性化が不十分となり、異臭の吸着性及び内容物の本来の臭気の維持性が充分に得られない。加熱処理の温度が前記上限値超であると、積層体を構成するフィルムが熱により損傷を受ける場合がある。
なお、この加熱処理工程が施された積層体と、そうでない積層体とは、例えば両者の接着剤の硬化状態の分析を行うこと等で判別できる。
本発明の第二の実施形態にかかる包装体用フィルム110は、図2に示すように基材10と、バリア材20と、シーラント材30を含んでいる。なお、第一の実施形態で説明した構成要素については同じ符号とし、その説明は省略する。
基材10は、樹脂製フィルム、紙、及びこれらの積層体等が挙げられる。
樹脂製フィルムとしては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート等のポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)等のポリオレフィン、二軸延伸ナイロン等のポリアミド(PA)等、及びこれらの積層体が挙げられる。中でも、PET、ナイロン、ポリプロピレン(PP)、PAが好ましく、二軸延伸PET、二軸延伸ナイロン、OPPがより好ましい。
積層体としては、上記樹脂製フィルム同士の積層体が挙げられる。
基材10は、その表面や層間に印刷が施されていてもよい。
バリア材20は、水蒸気バリア性及びガスバリア性を有する。即ち、本発明におけるバリア材20は、外部からの水蒸気の透過と臭気の透過を抑制する役割を有する。
バリア材20としては、水蒸気の透過と臭気の透過を抑制できるバリア材、水蒸気の透過を抑制できるバリア材と臭気の透過を抑制できるバリア材との積層体が挙げられる。
また、バリア材20として、水蒸気の透過と臭気の透過を抑制できるバリア材と、水蒸気の透過を抑制できるバリア材又は臭気の透過を抑制できるバリア材との積層体を用いてもよい。
水蒸気の透過と臭気の透過を抑制できるバリア材としては、アルミニウム箔、銅箔等の金属箔等が挙げられる。
水蒸気の透過を抑制できるバリア材としては、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、OPP等が挙げられる。
臭気の透過を抑制できるバリア材としては、PET、EVOH、PA、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリアクリロニトリル(PAN)等が挙げられる。
バリア材20のガス透過度は、5cm3/(m2・atm・24h)[=4.93cm3/(m2・MPa・24h)]以下が好ましく、1cm3/(m2・atm・24h)[=0.987cm3/(m2・MPa・24h)]以下がより好ましい。上記上限値以下であれば、内容物の本来の臭気が維持されやすくなる。ガス透過度は、JIS K7126のモコン法により求められる。
バリア材20として樹脂製フィルムを用いる場合、バリア材20の厚さは、例えば、10〜30μmが好ましく、12〜15μmがより好ましい。上記下限値未満では、水蒸気バリア性、臭気バリア性が低下するおそれがあり、上記上限値超では、包装体用フィルム1の柔軟性が損なわれ、取り扱いが煩雑になるおそれがある。
シーラント材30は、バリア材20側から、親水性ゼオライト含有層32と、疎水性ゼオライト含有層31と、ヒートシール層33とをこの順に備える積層体である。
親水性ゼオライト含有層32がラミネート層を兼ねる場合、親水性ゼオライト含有層32の厚さは、5〜50μmが好ましく、10〜20μmがより好ましい。上記下限値未満では、バリア材20に対するシーラント材30の接着強度が低下するおそれがあり、上記上限値超では、包装体用フィルム1が厚くなりすぎて、柔軟性が損なわれるおそれがある。
ヒートシール層33としては、疎水性ゼオライト含有層31を構成する樹脂と同様のものが挙げられる。このなかでも、LDPE、LLDPE、MDPE、HDPEが好ましく、LDPE、LLDPEがより好ましい。
ヒートシール層33は、単層構造でもよいし、多層構造でもよい。
また、例えば、ヒートシール層33は、イージーピール性を有してもよい。イージーピール性を有するヒートシール層33としては、相分離をする凝集剥離タイプ及び被着体との界面で剥離する界面剥離タイプ等のいずれの剥離タイプでもよい。
第二の実施形態の包装体用フィルム110の製造方法は、基材10を得る工程(基材製造工程)と、シーラント材30を得る工程(シーラント材製造工程)と、基材10とバリア材20とシーラント材30とを積層する工程(積層工程)とを備えてもよい。
シーラント材30を得る方法としては、例えば、Tダイ共押出機、インフレーション共押出機等を用いた共押出法によって、疎水性ゼオライト含有層31及び親水性ゼオライト含有層32及びヒートシール層33との積層体であるシーラント材30を得る方法が挙げられる。
ドライラミネート法では、例えば、積層しようとする一方の材に接着剤を塗布し、乾燥後にこれを他の材に圧着して積層フィルムが得られる。得られた積層フィルムは、例えばロール状に巻き取られる。
本実施形態の包装体は、本発明の包装体用フィルムが用いられたものである。包装体としては、例えば、包装体用フィルムのヒートシール層同士をヒートシールして製袋された袋が挙げられる。包装体の形態としては、例えば、合掌貼り袋、三方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋、スタンド袋、これらのチャック付き袋等が挙げられる。
また、例えば、包装体としては、開口部を有する容器本体と、包装体用フィルムからなる蓋体とを備え、容器本体の開口部周縁に包装体用フィルムを当接し、前記包装体用フィルムを容器本体にヒートシールした容器が挙げられる。この場合の容器本体の材質としては、特に限定されず、例えば、PET、金属、紙等が挙げられる。
このため、本実施形態の包装体用フィルムは、コーヒー(コーヒー豆)、緑茶や紅茶等の茶(茶葉)等の、異臭(オフフレーバー)の抑制、内容物の本来の臭気の維持が求められる飲料、食品、医薬品、化粧料等の包装体用フィルムとして好適である。
また、本発明の包装体用フィルムから製袋されてなる包装体によれば、上記の飲料、食品、医薬品、化粧料等を包装して保管した場合でも、保管中の、食品、医薬品、化粧料等の本来の臭気維持、異臭抑制、外部からの水蒸気の侵入防止がなされる。
本実施例において使用した材料は下記のとおりである。
<基材>
・PET:ルミラー(商品名)、東レフィルム加工株式会社製、厚さ:12μm。
・Al蒸着PET:VM−PET(商品名)、東レフィルム加工株式会社製、厚さ:12μm。
<バリア材>
・Al:アルミニウム箔、株式会社UACJ製、厚さ:7μm。
・EVOH:エバール(商品名)、クラレ株式会社製、厚さ:15μm。
<シーラント材>
・PE:LLDPE、リックス(商品名)、東洋紡株式会社製。
<ゼオライト>
・親水性ゼオライト:平均粒子径=10μm、Naイオン、結晶水量=240モル。
・疎水性ゼオライト:平均粒子径=4μm、Naイオン、結晶水量=276モル。
<実施例1>
≪積層フィルム製造工程≫
表1に記載の基材、バリア材及びシーラント材を積層して実施例1の包装体用フィルムを製造した。シーラント材は、親水性ゼオライトとPEとを含む親水性ゼオライト含有層、疎水性ゼオライトとPEとを含む疎水性ゼオライト含有層、ポリエチレン層(PE層)の順となるよう各層の構成原料が共押出機により成形されたものである。また、親水性ゼオライト含有層がバリア材と当接するように基材とバリア材とシーラント材とを重ねてドライラミネートした。
≪加熱処理工程≫
得られた積層フィルムを加熱処理して、実施例1の包装体用フィルムを製造した。
<実施例2>
バリア材を設けず、基材がバリア材を兼ねる構成とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<実施例3>
シーラント材の積層順をバリア材側から親水性ゼオライト含有層、PE層、疎水性ゼオライト含有層とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<実施例4>
基材がバリア材を兼ねる構成とし、基材を厚さ12μmのアルミ蒸着PETとした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<実施例5>
疎水性ゼオライト含有層のSiO2/Al2O3比を5.5とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<実施例6>
親水性ゼオライト含有層のSiO2/Al2O3比を2.3とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<実施例7>
バリア材を厚さ15μmのEVOHとした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<実施例8>
親水性ゼオライト含有層の厚さを10μmとした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例1>
表2に記載されるように、シーラント材の積層順をバリア材側から疎水性ゼオライト含有層、親水性ゼオライト含有層、PE層とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例2>
PE層の厚さを60μmとした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例3>
疎水性ゼオライト含有層及び親水性ゼオライト含有層の代わりに疎水性ゼオライト及び親水性ゼオライトとの混合層とし、シーラント材の積層順をバリア材側からPE層、疎水性ゼオライト及び親水性ゼオライトとの混合層、PE層とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例4>
シーラント材の積層順をバリア材側から親水性ゼオライト含有層、PE層、PE層とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例5>
シーラント材の積層順をバリア材側からPE層、疎水性ゼオライト含有層、PE層とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例6>
親水性ゼオライト含有層の厚さを5μmとした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例7>
疎水性ゼオライト含有層のSiO2/Al2O3比を5.5とし、親水性ゼオライト含有層のSiO2/Al2O3比を2.3とした以外は、実施例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例8>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例1と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例9>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例2と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例10>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例3と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例11>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例4と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例12>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例5と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例13>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例6と同様に包装体用フィルムを製造した。
<比較例14>
バリア材側を設けなかったこと以外は、比較例7と同様に包装体用フィルムを製造した。
各例で得られた包装体用フィルムを用い、150mm×150mmの平袋を作製した。
次いで、コーヒーパウダー100g及び温湿度データロガー(174H,testo社製)を、上記の平袋に入れ密封した後、30℃、湿度50%RHの環境下において1カ月間保管した。
保管後の平袋を開封し、水分残存度を測定した。水分残存度は、温湿度データロガーに10分おきに計測記録されたデータの開封直前湿度値を、袋内の水分残存度とした。
[水分残存度の評価基準]
◎:2.0%以下。
○:2.1%以上3.0%以下。
△:3.1%以上4.5%以下。
×:4.6%以上。
4点:本来の臭気が弱まらずに残存している。
3点:本来の臭気がやや弱まっている。
2点:本来の臭気が半分程度に弱まっている。
1点:本来の臭気が非常に弱まっている。
0点:本来の臭気を感じない。
[コーヒー本来の臭気の評価基準]
◎:3点以上。
○:2点以上3点未満。
△:1.6点以上2点未満。
×:1.5点以下。
4点:非常に強い異臭を感じる。
3点:やや強い異臭を感じる。
2点:弱い異臭を感じる。
1点:異臭をわずかに感じる。
0点:異臭を全く感じない。
[異臭の評価基準]
◎:1点未満。
○:1点以上2点未満。
△:2点以上3点未満。
×:3点以上。
上記「水分残存度」、「コーヒー本来の臭気」、「異臭」の評価結果に基づき、各例の包装体用フィルムを下記のように分類して総合評価した。
A:上記「水分残存度」、「コーヒー本来の臭気」、「異臭」の各評価において、評価結果がすべて「◎」のもの。
B:上記「水分残存度」、「コーヒー本来の臭気」、「異臭」の各評価において、評価結果が、少なくとも1つは「○」であり、かつ、「△」、「×」がないもの。
C:上記「水分残存度」、「コーヒー本来の臭気」、「異臭」の各評価において、評価結果が、少なくとも1つは「△」であり、かつ、「×」がないもの。
D:上記「水分残存度」、「コーヒー本来の臭気」、「異臭」の各評価において、評価結果が、少なくとも1つは「×」であるもの。
一方、表4に示すように、親水性ゼオライト含有層が内容物側に配置されている場合(比較例1)、異臭の抑制が十分でなかった。
これは、親水性ゼオライト含有層において親水性の異臭成分の吸収より水分の吸収が優先的に行われ、親水性の異臭成分の吸収が充分でなかったためと考えられる。
これは、PE層が厚すぎるためコーヒー本来の臭気の一部がPE層に吸収されてしまい、臭気成分のバランスが崩れ、異臭を感じやすくなったためと考えられる。
これは、親水性ゼオライトと疎水性ゼオライトを混合した層(単層)において、水分の吸収が優先的に行われてしまったため、異臭成分の吸収が充分でなく、臭気成分のバランスが崩れ、異臭を感じるようになったためと考えられる。
これは、疎水性の異臭成分を吸収することができず、異臭を感じるようになったことに加え、臭気成分のバランスが崩れ、コーヒー本来の臭気を感じ難くなったためと考えられる。
これは、外部からの水分の侵入の抑制が不十分であったためと考えられる。
これは、外部からの水分の侵入の抑制が不十分であり、疎水性ゼオライト含有層が十分に異臭を吸収することができなかったことにより、臭気成分のバランスが崩れ、異臭を感じやすくなったためと考えられる。
これは、外部からの水分の侵入の抑制及び異臭成分の吸着がともに十分でなく、臭気成分のバランスが崩れ、異臭を感じやすくなったためと考えられる。
以上の結果から、本発明を適用することで、内容物の本来の臭気を維持しつつ、異臭及び水分を低減できることが確認できた。
10 基材
20 バリア材
30 シーラント材
31 疎水性ゼオライト含有層
32 親水性ゼオライト含有層
33 ヒートシール層
Claims (3)
- 疎水性の異臭成分を吸着しうる疎水性ゼオライトを含む疎水性ゼオライト含有層と親水性ゼオライトを含む親水性ゼオライト含有層とを備える包装体用フィルムを含む包装体であって、
前記疎水性ゼオライトは、SiO2/Al2O3で表されるモル比が50〜80であり、
前記親水性ゼオライトは、SiO2/Al2O3で表されるモル比が5未満であり、
前記疎水性ゼオライト含有層は、前記親水性ゼオライト含有層より内側に位置する包装体。 - さらに基材を含み、前記基材と、前記親水性ゼオライト含有層と、前記疎水性ゼオライト含有層をこの順に備える請求項1に記載の包装体。
- さらにバリア材を含み、前記基材と、前記バリア材と、前記親水性ゼオライト含有層と、前記疎水性ゼオライト含有層をこの順に備える請求項2に記載の包装体。
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