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JP6845276B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両に係り、特に、前輪の後方に配設されて前輪が巻き上げる水や泥等を受け止めるフロントロアカバーを有する鞍乗型車両に関する。
従来から、前輪の後方に配設されて前輪が巻き上げる水や泥等を受け止めるフロントロアカバーを有する鞍乗型車両が知られている。
特許文献1には、操向ハンドルとシートとの間に乗員が足を乗せる低床フロアを有する、いわゆるスクータ型の鞍乗型車両において、前輪の後方でかつ低床フロアの前方の位置に、前輪が巻き上げる水や泥等を受け止めるフロントロアカバーを配設した構成が開示されている。
特開2013−227005号公報
しかし、フロントロアカバーによって水や泥等を車体下方や車体後方に流すことができる場合でも、フロントロアカバーに付着した水や泥等が車体上方後方の低床フロアにまで届く可能性がある。特許文献1では、このような課題への対処が検討されていなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、フロントロアカバーの形状の工夫により、水や泥等が低床フロアに届くことを抑制できる鞍乗型車両を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、乗員が足を乗せる低床フロア(24)と、該低床フロア(24)の前方かつ前輪(WF)の後方に配置されるフロントロアカバー(50)とを有する鞍乗型車両(1)において、前記フロントロアカバー(50)に、車幅方向左右に延出するガード部(52)が設けられ、前記ガード部(52)が、車体平面視で、車体斜め外側前方に指向する傾斜面(58)を含み、前記ガード部(52)の上側縁部(53)が、前記傾斜面(58)より車体前方に突出して段差を形成する点に第1の特徴がある。
また、前記上側縁部(53)の少なくとも一部が、前記低床フロア(24)の車体前方寄りの上面(24a)より車体上方に位置する点に第2の特徴がある。
また、前記ガード部(52)の車幅方向内側の下端部(54)が、前記前輪(WF)の車軸(FS)の下方の位置で、かつ、車幅方向において、前記前輪(WF)を回転自在に軸支するフロントフォーク(10)と重なる位置に設けられている点に第3の特徴がある。
また、前記フロントロアカバー(50)の車体後方に、運転者の足に対向する薄板部材からなるフロアパネル(25)が取り付けられており、前記フロントロアカバー(50)は、少なくとも前記ガード部(52)の前記上側縁部(53)が、前記フロアパネル(25)の前端縁部(25a)と重なって係合しており、前記フロアパネル(25)の前端縁部(25a)の車幅方向外側に、前記ガード部(52)の上側縁部(53)が重なる点に第4の特徴がある。
また、前記ガード部(52)は、車体正面視で、車幅方向外側に位置する頂部(56)を起点として車幅方向内側上方に指向する前記上側縁部(53)と、前記頂部(56)を起点として車幅方向内側下方に指向する下側縁部(55)とによって2辺が構成される略三角形状とされる点に第5の特徴がある。
さらに、前記ガード部(52)は、前記上側縁部(53)より前記下側縁部(55)の方が長い形状とされている第6の特徴がある。
第1の特徴によれば、乗員が足を乗せる低床フロア(24)と、該低床フロア(24)の前方かつ前輪(WF)の後方に配置されるフロントロアカバー(50)とを有する鞍乗型車両(1)において、前記フロントロアカバー(50)に、車幅方向左右に延出するガード部(52)が設けられ、前記ガード部(52)が、車体平面視で、車体斜め外側前方に指向する傾斜面(58)を含み、前記ガード部(52)の上側縁部(53)が、前記傾斜面(58)より車体前方に突出して段差を形成するので、前輪による巻き上げ等によってガード部に水や泥等が付着した際に、これを傾斜面によって車幅方向外側および車体下方にスムーズに流すことが可能となる。また、走行風の影響を受けて、ガード部に付着した水や泥等が車体上方に押し流される場合でも、傾斜面の上端部に設けられた段差で受け止めることで、車幅方向外側に向けて剥離しやすくなり、水や泥等が低床フロアにまで届くことを抑制することができる。
第2の特徴によれば、前記上側縁部(53)の少なくとも一部が、前記低床フロア(24)の車体前方寄りの上面(24a)より車体上方に位置するので、段差を形成する傾斜面の上側縁部が低床フロアの上方まで延びることで、ガード部に付着した水や泥等が低床フロアに流れることを抑制する効果が高められる。また、フロントロアカバーのガード部が、車体前方および側方から視認しやすく、デザイン上のアクセントとして機能して鞍乗型車両の外観性を向上させることができる。
第3の特徴によれば、前記ガード部(52)の車幅方向内側の下端部(54)が、前記前輪(WF)の車軸(FS)の下方の位置で、かつ、車幅方向において、前記前輪(WF)を回転自在に軸支するフロントフォーク(10)と重なる位置に設けられているので、ガード部の下端部が前輪の下方寄りの位置に近接して配置されることとなり、前輪で車体後方上方に巻き上げられる水や泥を効果的にガード部で受け止めて、ガード部に沿わせて車体後方に流すことが可能となる。また、フロントロアカバーの車幅方向寸法が車体下方に向かって減少するデザインが可能となり、鞍乗型車両の外観にシャープな印象を与えることができる。
第4の特徴によれば、前記フロントロアカバー(50)の車体後方に、運転者の足に対向する薄板部材からなるフロアパネル(25)が取り付けられており、前記フロントロアカバー(50)は、少なくとも前記ガード部(52)の前記上側縁部(53)が、前記フロアパネル(25)の前端縁部(25a)と重なって係合しており、前記フロアパネル(25)の前端縁部(25a)の車幅方向外側に、前記ガード部(52)の上側縁部(53)が重なるので、ガード部に付着した水や泥等が段差を乗り越えて車体後方に移動したり、ガード部の前方や上方から水や泥等が付着した場合でも、車体前方側に位置するガード部の上側縁部の方が外側となるように重ねられているため、フロントロアカバーとフロアパネルとの間に水や泥等が侵入することを防止できる。
第5の特徴によれば、前記ガード部(52)は、車体正面視で、車幅方向外側に位置する頂部(56)を起点として車幅方向内側上方に指向する前記上側縁部(53)と、前記頂部(56)を起点として車幅方向内側下方に指向する下側縁部(55)とによって2辺が構成される略三角形状とされるので、フロントロアカバーの車幅方向左右に、略三角形状をなすガード部を延出させることで、車体正面視において、フロントロアカバーの左右端部の形状にシャープな凹凸を設けて、鞍乗型車両に斬新な外観を与えることが可能となる。
第6の特徴によれば、前記ガード部(52)は、前記上側縁部(53)より前記下側縁部(55)の方が長い形状とされているので、ガード部が、車体下方側に鋭角を有する三角形状をなすことで、車体下方側に向かって車幅方向寸法が小さくなるシャープな外観を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の正面図である。 車体右前方から見たフロントロアカバーの形状を示す斜視図である。 フロントロアカバーの正面形状を示す自動二輪車の一部拡大正面図である。 フロントロアカバーの側面形状を示す自動二輪車の一部拡大左側面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。また、図2は自動二輪車1の正面図である。自動二輪車1は、操向ハンドル3とシート22との間に運転者の足を乗せる低床フロア24が設けられたスクータ型の鞍乗型車両である。
車体フレームFの前端には、ステアリングステム28を回動自在に軸支するヘッドパイプF1が設けられている。車体フレームFは、ヘッドパイプF1から後方下方に延出するメインフレームF2と、メインフレームF2の下端部から車体後方に延設する左右一対のアンダフレームF3と、アンダフレームF3に連なって後方上方に延びるリヤフレームF4とを含む。
ステアリングステム28の下端部には、前輪WFを前輪車軸FSで回転自在に軸支するフロントフォーク10を支持するボトムブリッジ26が固定されており、一方の上端部には、車幅方向に延びる操向ハンドル3が固定されている。操向ハンドル3の前後は、メータ装置を支持するハンドルカバー5で覆われている。フロントフォーク10には、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ9が取り付けられている。
ステアリングステム28の前方に配設される車幅方向中央のセンターカウル6と車幅方向左右一対のフロントサイドカウル7との間には、ヘッドライト8および左右一対のフラッシャランプ兼ポジションランプ27が支持されている。フロントサイドカウル7の車体後方には、乗員の脚部の前方に対向するフロアパネル25が連結されている。
シート22の前方下方はシート下パネル23で覆われており、シート下パネル23の後方には、リヤフレームF4の車幅方向左右を覆うリヤカウル20が連結されている。アンダフレームF3の後端の位置には、エンジンと変速機とを一体化したユニットスイング式のパワーユニットPが揺動自在に軸支されている。後輪WRを後輪車軸RSで回転自在に軸支するパワーユニットPの後端部は、リヤクッション16によってリヤフレームF4に吊り下げられている。
パワーユニットPの下部にはセンタスタンド13が取り付けられており、パワーユニットPの車幅方向左側面には、乗員が足でパワーユニットPを始動するためのキックペダル14が取り付けられている。パワーユニットPの上部には、エアクリーナボックス19が配設されている。
低床フロア24の車幅方向左右には、アンダフレームF3の側方および下方を覆うアンダカウル11が連結されている。アンダカウル11の車幅方向左側には、アンダフレームF3に支持されるサイドスタンド12が配設されている。エアクリーナボックス19の前方には、リヤフレームF4に支持されるピリオンステップ21が配設されている。シート22の後方には、リヤフレームF4に支持されるリヤグリップ18が配設されており、リヤカウル20の後端部には、テールライトとウインカライトと一体に構成した尾灯装置17が配設されている。尾灯装置17の下方には、リヤフェンダ15が配設されている。
そして、フロアパネル25およびアンダカウル11の前端部には、本発明に係るフロントロアカバー50(図示点描ハッチング部)が連結されている。前輪WFの操舵および上下動を避けて車体後方に凸をなす湾曲形状を有するフロントロアカバー50は、フロントフェンダ9の上端部より高い位置からフロントフォーク10の下端部より低い位置まで車体上下方向に延びると共に、車体下方寄りの位置に、フロントサイドカウル7の外側端部と同等の位置まで張り出すガード部を設けることで、前輪WFが跳ね上げる水や泥等を効率よく受け止める形状とされる。
図3は、車体右前方から見たフロントロアカバー50の形状を示す斜視図である。また、図4はフロントロアカバー50の正面形状を示す自動二輪車1の一部拡大正面図である。フロントロアカバー50は、フロントサイドカウル7、フロアパネル25およびアンダカウル11のそれぞれの前端縁に係合して支持されている。
合成樹脂等の薄板部材からなるフロントロアカバー50は、車体正面視で、フロントフェンダ9の上端部より上方の位置からフロントフォーク10の下端部より下方の位置まで延びる本体部51と、本体部51の下方寄りの位置で車幅方向外側に延出する左右一対のガード部52とを含む。
本体部51は、前輪WFの操舵およびフロントフォーク10が伸縮することによる前輪WFの上下動に対応できるように、車体後方に凸をなす湾曲形状とされる。ガード部52は、車幅方向外側に位置する頂部56を起点として車幅方向内方上方に延びる上側縁部53と、頂部56を起点として車幅方向内方下方に延びる下側縁部55とを2辺とする略三角形をなしており、上側縁部53および下側縁部55で囲まれる位置に、車体斜め外側前方に指向する傾斜面58が形成されている。
ガード部52の車幅方向内側の下端部54は、前輪車軸FSの下方の位置で、かつ、車幅方向でフロントフォーク10と重なる位置に設けられている。これにより、ガード部52の下端部54が前輪WFの下方寄りの位置に近接して配置されることとなり、前輪WFによって車体後方上方に巻き上げられる水や泥等を効果的にガード部52で受け止め、ガード部52に沿わせて車体後方に流すことが可能となる。また、フロントロアカバー50の車幅方向寸法が車体下方に向かって減少するデザインが可能となり、自動二輪車1の外観にシャープな印象を与えることができる。
また、ガード部52が、上側縁部53および下側縁部55によって2辺が構成される略三角形状とされ、かつ上側縁部53より下側縁部55の方が長く設定されることから、フロントロアカバー50に、車体下方側に鋭角を有する三角形状の凹凸が設けられることとなり、自動二輪車1に斬新な外観を与えることが可能となる。
本体部51に付着した水や泥等は、本体部51の中央下方に流されて排出される。一方、ガード部52に付着した水や泥等は、停車時や低速走行時であれば傾斜面58を伝って下方に流されるものの、高速走行等による走行風の影響を受けると、傾斜面58を伝って車幅方向外側に流れることが考えられる。
これに対し、本実施形態では、ガード部52の上側縁部53を、傾斜面58より車体前方に突出させることで段差を設け、水や泥等が上側縁部53を乗り越えて車体後方に移動することを防いでいる。より具体的には、傾斜面58の上端に、上側縁部53の下縁53aと連結するために車体前方に大きく傾斜する上端傾斜部58aが設けられることで、車体前方に突出する下縁53aと傾斜面58との間に段差Aが形成されることとなる。これにより、走行風の影響を受けてガード部52に付着した水や泥等が車体上方に押し流される場合でも、傾斜面58の上端部に設けられた段差で受け止めることで、車幅方向外側に向けて剥離しやすくなり、水や泥等が低床フロア24にまで届くことを抑制している。本実施形態においては、正面視において、上側縁部53の上端部57よりも車幅方向外方に低床フロア24が位置する構成となっているが、傾斜面58および段差Aの構成により、水や泥等が低床フロア24にまで届くことを抑制することができる。
また、ガード部52の下側縁部55も、傾斜面58より車体前方に突出させて段差を構成してもよい。これにより、傾斜面58に付着した水や泥等が下側縁部55を乗り越えることが困難となり、走行風の影響を受けた場合には、低床フロア24より低い位置にある頂部56に水や泥等が集められて、頂部56の外側から車体後方に飛ばすことが容易となる。
図5は、フロントロアカバー50の側面形状を示す自動二輪車1の一部拡大左側面図である。前記したように、フロントロアカバー50は、フロントサイドカウル7、フロアパネル25の前端縁部25aおよびアンダカウル11の前端縁部11aに係合して支持されている。ガード部52の上側縁部53は、車体側面視で前上がりに傾斜しており、上側縁部53の車体前方寄りの部分は、低床フロア24の車体前方寄りの上面24aより高い位置にある。これにより、段差を形成する上側縁部53が低床フロア24の上方まで延びることとなり、ガード部52に付着した水や泥等が低床フロア24に流れることを抑制する効果が高められる。また、ガード部52が車体前方および側方から視認しやすく、デザイン上のアクセントとして機能して、自動二輪車1の外観性を向上させることができる。
図6は、図5のVI−VI線断面図である。乗員の脚部に対向するフロアパネル25は、ヘッドパイプF1から下方に延びるメインフレームF2の車体後方を覆っており、フロアパネル25の下端部には、低床フロア24の前端部24bが係合している。メインフレームF2の下端部から車体後方に延出する左右一対のアンダフレームF3には、低床フロア24を下方から支持するステー部材29が固定されている。
前記したように、ガード部52の上側縁部53は、フロアパネル25の前端縁部25aに係合している。このとき、両者には重なり代が設けられており、フロアパネル25の前端縁部25aよりガード部52の上側縁部53の方が外側になるように重ねられる点に特徴がある。これにより、ガード部52に付着した水や泥等が段差を乗り越えて車体後方に移動したり、ガード部52の前方や上方から水や泥等が付着した場合でも、フロントロアカバー50とフロアパネル25との間に水や泥等が侵入することを防止できる。
図7は、図5のVII−VII線断面図である。フロントロアカバー50は、メインフレームF2の車幅方向外側に沿って配索されるハーネス30等に水や泥等が付着することを防ぐ。フロントロアカバー50は、本体部51の下方寄りの位置からガード部52が車幅方向外側に延出する形状とされることで、フロントロアカバー50に付着した水や泥等が低床フロア24に影響を与えることを抑制すると共に、ガード部52の上方では低床フロアおよびフロアパネル25の車幅方向寸法を低減することで、低床フロア24の上方にくびれを有するスリムな外観を与えることを可能としている。また、低床フロア24の車幅方向外側の外側端部24cは、アンダカウル11の上側縁部11bの車幅方向外側に重なるように係合している。これにより、低床フロア24の車幅方向外側に水等が流れた場合でも、アンダカウル11の内側に侵入することを抑制することができる。
なお、自動二輪車の形態、低床フロアやフロアパネルの形状や構造、フロントロアカバーの形状や構造、ガード部の車幅方向への張り出し量、上側縁部および下側縁部の長さや角度、傾斜面に対する上側縁部の突出量等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係るフロントロアカバーの構造は、自動二輪車に限られず、低床フロアを有する鞍乗型の三輪車等に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、10…フロントフォーク、11…アンダカウル、24…低床フロア、24a…低床フロアの車体前方寄りの上面、25…フロアパネル、25a…フロアパネルの前端縁部、50…フロントロアカバー、52…ガード部、53…上側縁部、54…ガード部の車幅方向内側の下端部、55…下側縁部、56…頂部、58…傾斜面、FS…前輪車軸、WF…前輪

Claims (6)

  1. 乗員が足を乗せる低床フロア(24)と、該低床フロア(24)の前方かつ前輪(WF)の後方に配置されるフロントロアカバー(50)とを有する鞍乗型車両(1)において、
    前記フロントロアカバー(50)に、車幅方向左右に延出するガード部(52)が設けられ、
    前記ガード部(52)が、車体平面視で、車体斜め外側前方に指向する傾斜面(58)を含み、
    前記ガード部(52)の上側縁部(53)が、前記傾斜面(58)より車体前方に突出して段差を形成することを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記上側縁部(53)の少なくとも一部が、前記低床フロア(24)の車体前方寄りの上面(24a)より車体上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記ガード部(52)の車幅方向内側の下端部(54)が、前記前輪(WF)の車軸(FS)の下方の位置で、かつ、車幅方向において、前記前輪(WF)を回転自在に軸支するフロントフォーク(10)と重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記フロントロアカバー(50)の車体後方に、運転者の足に対向する薄板部材からなるフロアパネル(25)が取り付けられており、
    前記フロントロアカバー(50)は、少なくとも前記ガード部(52)の前記上側縁部(53)が、前記フロアパネル(25)の前端縁部(25a)と重なって係合しており、
    前記フロアパネル(25)の前端縁部(25a)の車幅方向外側に、前記ガード部(52)の上側縁部(53)が重なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ガード部(52)は、車体正面視で、車幅方向外側に位置する頂部(56)を起点として車幅方向内側上方に指向する前記上側縁部(53)と、前記頂部(56)を起点として車幅方向内側下方に指向する下側縁部(55)とによって2辺が構成される略三角形状とされることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記ガード部(52)は、前記上側縁部(53)より前記下側縁部(55)の方が長い形状とされていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
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