JP6575182B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の右席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部がシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された状態として設けられている。シートクッション3は、その底面部が、左右一対のスライドレール10を間に介して、車両のフロアパネルF(乗物本体)上に前後スライド可能な状態に連結されて設けられている。
上述した各スライドレール10は、それぞれ、フロアパネルF上に固定されたロアレール11と、ロアレール11に対して前後スライド可能な状態に組み付けられてシートクッション3の下部に結合されたアッパレール12と、アッパレール12のロアレール11に対するスライドをロック可能なロック機構13と、を備えた構成となっている。上記各スライドレール10は、常時は、各ロック機構13がロック作動する方向に付勢された構造により、アッパレール12のロアレール11に対するスライドがロックされた状態として保持されるようになっている。
そこで、上記シート1とフロアパネルFとの間には、上述した車両内側のスライドレール10と隣接する箇所に、上述した大荷重作用時に互いに剥離移動方向に強く掛かり合って上記の大荷重を強く受け止めるように作用する掛合構造20が設けられている。上記の掛合構造20は、具体的には、上述した車両内側のスライドレール10のロアレール11とフロアパネルFとに一体的に結合されて設けられた固定側掛部21と、シートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aの後端部に一体的に結合されて設けられた可動側掛部22と、の掛かり合い構造によって構成されている。
以下、上述した各スライドレール10及び掛合構造20の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、各スライドレール10は、互いに左右対称な構成となっているため、以下では、これらを代表して図1の向かって右側に示された車両内側のスライドレール10の構成について詳しく説明することとする。すなわち、スライドレール10は、フロアパネルF上に取り付けられたロアレール11と、ロアレール11に対して前後スライド可能な状態に組み付けられてシートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aの下部に取り付けられたアッパレール12と、これら両レール11,12間のスライドをロックしたり解除したりするロック機構13と、ロック機構13の解除操作を行うスライドレバー14と、を有して構成されている。
上述したロアレール11は、1枚の鋼板材が車両の前後方向に長尺な略U字型の横断面形状となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、上記ロアレール11は、図2に示すように、フロアパネルF上に高さ方向に面を向けて設けられる底面部11Aと、底面部11Aの左右両側の縁部から上方側に延びて互いに内向する側に逆U字状に曲げ返された左右一対のロア側ひれ部11Bと、を有する横断面形状に形成されている。
アッパレール12は、1枚の鋼板材が車両の前後方向に長尺な略ハット型の横断面形状となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、上記アッパレール12は、左右一対の高さ方向に面を延ばす縦面部12Aと、各縦面部12Aの上端部間に架け渡される形で幅方向に面を延ばす天板面部12Bと、各縦面部12Aの下端部から互いに相反する外側に向けてU字状に反り上がる形に曲げ返された左右一対のアッパ側ひれ部12Cと、を有する横断面形状に形成されている。
ロック機構13は、上述したアッパレール12の天板面部12B上にスライド方向に軸を向ける支軸13Bによって軸回転可能な状態に連結されたロック片13Aと、ロック片13Aに対してロックの作動方向への回転付勢力を掛けるロックスプリング13Cと、を有する構成となっている。上述したロック片13Aは、そのフック状に湾曲した本体形状を、アッパレール12の天板面部12Bから縦面部12Aにかけて部分的に刳り貫かれた形に形成された開口12Dから内部に入り込んだ状態となってセットされている。
次に、図1及び図3〜図5を用いて掛合構造20について説明する。掛合構造20は、図1及び図3に示すように、上述した車両内側のスライドレール10のロアレール11とフロアパネルFとに一体的に結合された固定側掛部21と、シートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aの後端部に一体的に結合された可動側掛部22と、の掛かり合い構造によって構成されている。
固定側掛部21は、アルミニウム合金の押し出し材により形成されており、スライド方向に一様な横断面形状で延びる形に形成されている。具体的には、上記固定側掛部21は、図3に示すように、ロアレール11の底面部11Aに下方側から面当接した状態にあてがわれる平板状の底板部21Aと、底板部21Aの車両内側(図示左側)の縁部から上方側に向かって真っ直ぐ立ち上がる形に延びる立板部21Bと、立板部21Bの上縁部から車両内側に向かって山状に折れ曲がって延びる鉤状のフック部21Cと、を有する形に形成されている。
可動側掛部22も、アルミニウム合金の押し出し材により形成されており、スライド方向に一様な横断面形状で延びる形に形成されている。上記可動側掛部22は、シートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aにおける図1で前述したバックル4の取り付けられた後端部箇所の外側面部に一体的に溶接されて設けられている。ここで、上記ロアフレーム3Aは、図3に示すように、アルミニウム合金の鍛造材により形成されており、幅方向に延びる略平板状の形に形成された天板部3A1と、天板部3A1の下方位置にて同じく幅方向に延びる略平板状の形に形成されてアッパレール12の天板面部12B上に固定設置される底板部3A2と、上記天板部3A1と底板部3A2とを繋ぐ形で高さ方向に延びる縦板部3A3と、を有する横向きのH字形状をした横断面形状に形成された構成とされている。
上記構成の掛合構造20は、車両の前部衝突の発生によりスライドレール10のアッパレール12がロアレール11上から強く引き離されるように力を受けると、図4に示すように、可動側掛部22が固定側掛部21に対して上方側へ移動する。これにより、上記可動側掛部22は、そのフック部22Bの掛爪22B2の上面部に形成された傾斜面部22B3が、固定側掛部21のフック部21Cの先端部に形成された掛爪21C2に下方側から押し当てられて、両者の間に互いを幅方向に反発させ合う押圧力が掛けられる状態となる。
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、フロアパネルF(乗物本体)上における配設位置を調整可能なスライドレール10と、大荷重作用時のフロアパネルFに対する剥離移動を食い止める剥離防止構造と、を備えたシート1である。剥離防止構造は、スライドレール10の動作により相対移動する二部材の一方(ロアフレーム3A)と他方(フロアパネルF)とに互いに剥離移動方向に掛かり合える形に設けられた掛合構造20により構成されている。掛合構造20は、互いが剥離移動方向に掛かり合う動作により併せて互いを剥離移動方向に垂直な幅方向に隙詰めした状態とする隙詰め構造(互いのフック部21C,22B同士が嵌合する構造)を有する構成とされている。
2 シートバック
3 シートクッション
3A ロアフレーム(可動側の部材、スライドレールの動作により相対移動する二部材の一方)
3A1 天板部
3A2 底板部
3A3 縦板部
4 バックル
10 スライドレール
11 ロアレール
11A 底面部
11B ロア側ひれ部
11B1 ロック孔
11C 隙間
12 アッパレール
12A 縦面部
12A1 通し孔
12B 天板面部
12C アッパ側ひれ部
12C1 通し孔
12D 開口
13 ロック機構
13A ロック片
13A1 ロック爪
13A2 操作部
13B 支軸
13C ロックスプリング
14 スライドレバー
20 掛合構造(剥離防止構造)
21 固定側掛部
21A 底板部
21A1 リブ
21B 立板部
21B1 壁部
21C フック部
21C1 嵌合溝
21C2 掛爪
22 可動側掛部
22A 結合部
22B フック部
22B1 嵌合突起
22B2 掛爪
22B3 傾斜面部(ガイド構造)
22B4 押さえ
CS 当接面
F フロアパネル(乗物本体、スライドレールの動作により相対移動する二部材の他方)
Fa 立壁面部
B ボルト
Claims (4)
- 乗物本体上における配設位置を調整可能なスライドレールと、大荷重作用時の前記乗物本体に対する剥離移動を食い止める剥離防止構造と、を備えた乗物用シートであって、
前記剥離防止構造は、前記スライドレールの動作により相対移動する二部材の一方と他方とに互いに剥離移動方向に掛合する形に設けられた掛合構造により構成され、
該掛合構造が、剥離移動の荷重作用に伴い互いを剥離移動方向に当接させると共に剥離移動方向に垂直な幅方向の一方に隙詰めした状態として掛合させるフック部と、当該フック部同士を剥離移動方向に当接させるにあたって互いを一旦斜めに当接させて幅方向の他方にずらすように移動案内するガイド構造と、を有し、該ガイド構造の移動案内により幅方向の他方にずれた位置から前記フック部同士が掛合する乗物用シート。 - 請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記掛合構造が、更に、前記フック部同士の掛合に併せて当該フック部同士を剥離移動方向とは反対方向に外れ止めするべく互いの幅方向に突出した形状同士を剥離移動方向とは反対方向に当接させた状態に掛合させる掛爪を有し、
前記ガイド構造が、前記フック部同士を剥離移動方向に当接させるにあたって前記掛爪同士が幅方向に重ならない幅方向位置まで幅方向の他方にずらすように移動案内する乗物用シート。 - 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
前記掛合構造は、その前記スライドレールの動作により相対移動する二部材のうちの前記乗物本体側の部材に設けられる固定側掛部が、スライド方向に延びる中空の横断面形状を有して横倒れ防止された構成とされる乗物用シート。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
前記掛合構造は、その前記スライドレールの動作により相対移動する二部材のうちの可動側の部材に設けられる可動側掛部が、前記可動側の部材によって剥離移動方向の裏側から下支えされた構成とされる乗物用シート。
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