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JP6575182B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、乗物本体上における配設位置を調整可能なスライドレールと、大荷重作用時の乗物本体に対する剥離移動を食い止める剥離防止構造と、を備えた乗物用シートに関する。
従来、車両用シートがフロアに対して左右一対のスライドレールを介して前後方向にスライドできる状態に連結された構成が知られている(特許文献1)。上記スライドレールは、フロア上に設置されたロアレールと、ロアレールに対して前後方向にスライドできる状態に組み付けられて車両用シートに連結されたアッパレールと、を有する構成とされている。上記スライドレールは、アッパレールとロアレールとが互いに高さ方向や幅方向に外れないように掛かり合った状態に組み付けられているが、車両の衝突発生等に伴う大荷重の入力によりアッパレールがロアレールから剥離しないように、別途、スライドレールのレール外空間に設けられた剥離防止構造により大荷重入力時の剥離移動が規制された構成とされている。
具体的には、上記剥離防止構造は、アッパレールと一体を成す可動側の部材に設けられた可動側掛部と、ロアレールと一体を成す固定側の部材に設けられた固定側掛部と、によって構成されている。上記両掛部は、互いに逆向きとなるJ字形状とされており、常時は互いが僅かに隙間を空けて浅く掛かり合って、スライドレールのスライド動作を阻害しない状態に掛け合わされた状態とされている。上記両掛部は、アッパレールにロアレールから剥離する方向の大荷重が入力されることにより、互いが深く掛け合わされた状態となって、アッパレールのロアレールから剥離する方向の移動を規制するようになっている。
実開平3−53330号公報
上記従来技術では、両掛部が、互いに幅方向に隙間を有して掛け合わされる構成となっている。そのため、両掛部は、大荷重の入力に伴う剥離方向の変形の進行により、互いが幅方向に引き離されていく形で変形してしまい、互いの接点位置からの偏心量の増大により曲げの負荷が掛かりやすくなって剥離防止強度が十分に発揮できなくなる構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スライドレールを備えた乗物用シートの乗物本体に対する剥離防止構造の強度向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物本体上における配設位置を調整可能なスライドレールと、大荷重作用時の乗物本体に対する剥離移動を食い止める剥離防止構造と、を備えた乗物用シートである。剥離防止構造は、スライドレールの動作により相対移動する二部材の一方と他方とに互いに剥離移動方向に掛かり合える形に設けられた掛合構造により構成されている。掛合構造は、互いが剥離移動方向に掛かり合う動作により併せて互いを剥離移動方向に垂直な幅方向に隙詰めした状態とする隙詰め構造を有する構成とされている。
この第1の発明によれば、剥離防止構造を構成する掛合構造が、幅方向に隙詰めされた状態として掛かり合うようになるため、これらが剥離移動方向に変形を進行させても互いが幅方向に引き離される形には変形しにくくなる。したがって、上記掛合構造が、互いの接点位置から幅方向に偏心移動しにくくなることから、各々に曲げの負荷が掛かりにくく、各々によって高い剥離防止強度を発揮可能な構成とすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。掛合構造は、互いが剥離移動方向に掛かり合う動作によって、互いに弾性変形を伴って剥離移動方向とは反対方向に外れる移動が規制される形に嵌合する構成となっている。
この第2の発明によれば、掛合構造が剥離移動方向に変形を進行させても、掛合構造の掛かり合い状態が外れにくくなるため、掛合構造の剥離防止強度を更に高めることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。掛合構造は、互いが剥離移動方向に掛かり合う際に幅方向に斜めに当接して互いを隙詰め構造による隙詰め方向とは反対方向に送って隙詰めのための幅方向の偏心移動量を吸収するガイド構造を有する構成とされている。
この第3の発明によれば、掛合構造を互いの幅方向の隙詰めのために幅方向に偏心させる移動量が抑制されるため、掛合構造の剥離防止強度をより高めることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。掛合構造は、そのスライドレールの動作により相対移動する二部材のうちの乗物本体側の部材に設けられる固定側掛部が、スライド方向に延びる中空の横断面形状を有して横倒れ防止された構成とされている。
この第4の発明によれば、掛合構造が剥離移動方向に変形を進行させても、固定側掛部が中空の横断面形状により軽量でありながら横幅が広げられて幅方向に変形しにくくなっていることで、掛合構造の剥離防止強度をより高めることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。掛合構造は、そのスライドレールの動作により相対移動する二部材のうちの可動側の部材に設けられる可動側掛部が、可動側の部材によって剥離移動方向の裏側から下支えされた構成とされている。
この第5の発明によれば、掛合構造が剥離移動方向に変形を進行させても、可動側掛部が掛かり合いを開く形に変形しにくくなるため、掛合構造の剥離防止強度をより高めることができる。
実施例1の乗物用シートの要部構造を拡大して表した斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図3から大荷重の入力により掛合構造が互いに当接した状態を表した断面図である。 図4から掛合構造が互いに掛かり合った状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1の概略構成>
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の右席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部がシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された状態として設けられている。シートクッション3は、その底面部が、左右一対のスライドレール10を間に介して、車両のフロアパネルF(乗物本体)上に前後スライド可能な状態に連結されて設けられている。
<スライドレール10の概略構成>
上述した各スライドレール10は、それぞれ、フロアパネルF上に固定されたロアレール11と、ロアレール11に対して前後スライド可能な状態に組み付けられてシートクッション3の下部に結合されたアッパレール12と、アッパレール12のロアレール11に対するスライドをロック可能なロック機構13と、を備えた構成となっている。上記各スライドレール10は、常時は、各ロック機構13がロック作動する方向に付勢された構造により、アッパレール12のロアレール11に対するスライドがロックされた状態として保持されるようになっている。
上記各スライドレール10のスライドがロックされた状態は、各ロック機構13の間に跨る形でシートクッション3の前下部に延出して設けられた略U字状のスライドレバー14が引き上げられる操作によって一斉に解除されるようになっている。そして、各スライドレール10は、上記スライドレバー14の引き上げられた操作が解除されることにより、付勢によって再びスライドがロックされた状態に戻されるようになっている。このような構成により、各スライドレール10は、シート1のフロアパネルFに対する前後方向の位置を調整したり固定したりすることができるようになっている。
ところで、上述した各スライドレール10は、アッパレール12がロアレール11に対して高さ方向や幅方向に外れることがないよう互いに掛け合わされてガイドされた状態に組み付けられている。これにより、各スライドレール10は、重量物たるシート1をフロアパネルFに対して前後方向にスムーズにスライドさせたり、スライドさせた各位置に強固にロックしたりすることができるようになっている。
しかし、各スライドレール10は、車両の衝突発生等により重量物たるシート1にフロアパネルF上から剥離する方向の強い引張り荷重が掛けられると、アッパレール12がロアレール11上から過剰な力で引き離される方向に力を受けて、両者の掛かり合いが外れる形に変形してしまうことが考えられる。特に、本実施例では、シート1の車両内側の後端部に、図示しないシートベルト装置の装着具であるバックル4が取り付けられているために、車両の前部衝突の発生時には、上記バックル4から車両内側のスライドレール10に対して、アッパレール12の後端部をロアレール11上から強く引き離そうとする負荷が掛けられることがある。
具体的には、上述した図示しないシートベルト装置のバックル4は、シートクッション3の車両内側の側部骨格を構成するロアフレーム3Aの後端部に連結されている。このような構成となっていることにより、車両の前部衝突の発生時には、図示しないシートベルト装置が着座乗員の身体を受け止めることに伴う引張り力がバックル4を通して車両内側のスライドレール10に伝えられて、アッパレール12の後端部が前端部を支点にロアレール11上から強く引き離されるように力を受けることとなる。
<剥離防止構造(掛合構造20)>
そこで、上記シート1とフロアパネルFとの間には、上述した車両内側のスライドレール10と隣接する箇所に、上述した大荷重作用時に互いに剥離移動方向に強く掛かり合って上記の大荷重を強く受け止めるように作用する掛合構造20が設けられている。上記の掛合構造20は、具体的には、上述した車両内側のスライドレール10のロアレール11とフロアパネルFとに一体的に結合されて設けられた固定側掛部21と、シートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aの後端部に一体的に結合されて設けられた可動側掛部22と、の掛かり合い構造によって構成されている。
<スライドレール10の具体的な構成>
以下、上述した各スライドレール10及び掛合構造20の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、各スライドレール10は、互いに左右対称な構成となっているため、以下では、これらを代表して図1の向かって右側に示された車両内側のスライドレール10の構成について詳しく説明することとする。すなわち、スライドレール10は、フロアパネルF上に取り付けられたロアレール11と、ロアレール11に対して前後スライド可能な状態に組み付けられてシートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aの下部に取り付けられたアッパレール12と、これら両レール11,12間のスライドをロックしたり解除したりするロック機構13と、ロック機構13の解除操作を行うスライドレバー14と、を有して構成されている。
<ロアレール11>
上述したロアレール11は、1枚の鋼板材が車両の前後方向に長尺な略U字型の横断面形状となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、上記ロアレール11は、図2に示すように、フロアパネルF上に高さ方向に面を向けて設けられる底面部11Aと、底面部11Aの左右両側の縁部から上方側に延びて互いに内向する側に逆U字状に曲げ返された左右一対のロア側ひれ部11Bと、を有する横断面形状に形成されている。
上述した各ロア側ひれ部11Bの逆U字状に曲げ返された先の各面部には、それぞれ、幅方向に貫通する矩形状の形に切り抜かれたロック孔11B1が、ロアレール11の長手方向となるスライド方向に等間隔に複数並んで形成されている。各ロック孔11B1は、後述するアッパレール12上に取り付けられたロック機構13のロック片13Aの先端部に形成された各ロック爪13A1を、それぞれ内側から掛け入れることにより、アッパレール12のスライドをロックするように機能するものとなっている。
<アッパレール12>
アッパレール12は、1枚の鋼板材が車両の前後方向に長尺な略ハット型の横断面形状となるように折り曲げられて形成されている。具体的には、上記アッパレール12は、左右一対の高さ方向に面を延ばす縦面部12Aと、各縦面部12Aの上端部間に架け渡される形で幅方向に面を延ばす天板面部12Bと、各縦面部12Aの下端部から互いに相反する外側に向けてU字状に反り上がる形に曲げ返された左右一対のアッパ側ひれ部12Cと、を有する横断面形状に形成されている。
上述したアッパレール12は、上述したロアレール11に対して、次のように長手方向の一方側から差し込まれて組み付けられている。すなわち、アッパレール12は、ロアレール11に対して、その各縦面部12Aと各側のアッパ側ひれ部12Cとを、それぞれ、ロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bの間の隙間11C内と各側のロア側ひれ部11Bによって囲まれた空間内とに通す形で長手方向の一方側から差し込まれて組み付けられている。このように組み付けられていることにより、アッパレール12は、ロアレール11に対して、互いの横断面形状が高さ方向と幅方向とに掛かり合った状態となって長手方向へのスライドがガイドされた状態に組み付けられた状態とされている。
また、上述したアッパレール12の左右のアッパ側ひれ部12Cとロアレール11の左右のロア側ひれ部11Bとの間には、それぞれ、これらの両外側の上下の角部間に図示しない転動体となる複数の鋼球を介在させる樹脂シューが設けられている。これら樹脂シューの配設により、アッパレール12は、ロアレール11に対して、高さ方向や幅方向に大きくガタ付くことなく、前後方向にスムーズにスライドすることができるように支えられた状態とされている。
上述したアッパレール12の各縦面部12Aと各アッパ側ひれ部12CのU字状に曲げ返された先の各面部には、それぞれ、互いに幅方向に並ぶ形で矩形状の形に切り抜かれた通し孔12A1,12C1が、スライド方向に等間隔に3個ずつ並んで形成されている。各通し孔12A1,12C1は、前述したアッパレール12上に取り付けられたロック機構13のロック片13Aの先端部に形成された各ロック爪13A1を、それぞれ内側から通し入れることのできる構成となっている。
<ロック機構13>
ロック機構13は、上述したアッパレール12の天板面部12B上にスライド方向に軸を向ける支軸13Bによって軸回転可能な状態に連結されたロック片13Aと、ロック片13Aに対してロックの作動方向への回転付勢力を掛けるロックスプリング13Cと、を有する構成となっている。上述したロック片13Aは、そのフック状に湾曲した本体形状を、アッパレール12の天板面部12Bから縦面部12Aにかけて部分的に刳り貫かれた形に形成された開口12Dから内部に入り込んだ状態となってセットされている。
上記ロック片13Aは、常時は、上述したロックスプリング13Cから受ける回転付勢力によって、支軸13Bを中心に図示反時計回り方向に回転操作されて、その先端部に形成されたスライド方向に並ぶ3本のロック爪13A1を、アッパレール12の対応する各通し孔12A1,12C1内に跨って通し入れるように動かされるようになっている。上記の回転操作により、ロック片13Aは、スライドレール10がアッパレール12の各通し孔12A1,12C1とロアレール11の各ロック孔11B1とが互いに幅方向に並ぶスライド位置状態となっている時には、その先端部に形成された3本のロック爪13A1を、上記アッパレール12の縦面部12Aに形成された各通し孔12A1と、ロアレール11のロア側ひれ部11Bに形成された対応する3つのロック孔11B1と、アッパレール12のアッパ側ひれ部12Cに形成された各通し孔12C1と、に跨って入り込ませるようになっている。上記ロック片13Aの各ロック爪13A1の入り込みにより、アッパレール12のロアレール11に対する前後方向のスライド移動が規制された状態として保持されるようになっている。
しかし、ロック片13Aは、スライドレール10のスライド位置状態が、アッパレール12の各通し孔12A1,12C1とロアレール11の各ロック孔11B1とが互いにスライド方向にズレた関係となっている時には、その先端部に形成された各ロック爪13A1を、上記アッパレール12の縦面部12Aに形成された各通し孔12A1内にのみ入り込ませた状態として、ロアレール11のロア側ひれ部11Bの側面に押し当てた状態に留められるようになっている。したがって、この状態では、アッパレール12のロアレール11に対するスライド移動は規制されないようになっている。しかしながら、ロック片13Aは、スライドレール10が上記のスライド位置状態からスライド方向に動かされて、アッパレール12の各通し孔12A1,12C1とロアレール11の各ロック孔11B1とが互いに幅方向に並ぶ状態となることで、付勢によってこれらに跨って入り込んで、アッパレール12のロアレール11に対するスライド移動を規制した状態に切り替えられるようになっている。
上述したロック片13Aのアッパレール12の開口12Dから延び出る末端部には、スライドレバー14の引き上げ操作によって押し下げられるように操作される操作部13A2が形成されている。上記操作部13A2により、ロック片13Aは、スライドレバー14が引き上げ操作されることで上記付勢方向とは反対側となる図示時計回り方向に回転操作されて、各ロック爪13A1をロアレール11の各ロック孔11B1から外し出して、アッパレール12のロアレール11に対するスライドのロック状態を解除するようになっている。
<掛合構造20の具体的な構成>
次に、図1及び図3〜図5を用いて掛合構造20について説明する。掛合構造20は、図1及び図3に示すように、上述した車両内側のスライドレール10のロアレール11とフロアパネルFとに一体的に結合された固定側掛部21と、シートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aの後端部に一体的に結合された可動側掛部22と、の掛かり合い構造によって構成されている。
<固定側掛部21>
固定側掛部21は、アルミニウム合金の押し出し材により形成されており、スライド方向に一様な横断面形状で延びる形に形成されている。具体的には、上記固定側掛部21は、図3に示すように、ロアレール11の底面部11Aに下方側から面当接した状態にあてがわれる平板状の底板部21Aと、底板部21Aの車両内側(図示左側)の縁部から上方側に向かって真っ直ぐ立ち上がる形に延びる立板部21Bと、立板部21Bの上縁部から車両内側に向かって山状に折れ曲がって延びる鉤状のフック部21Cと、を有する形に形成されている。
底板部21Aは、中空断面の平板形状とされており、その幅方向の中央部に、中空内部の上側壁部と下側壁部とを高さ方向に繋ぐ形で延びるリブ21A1が形成された構成とされている。上記底板部21Aは、ロアレール11の底面部11Aに下方側から面当接した状態にあてがわれて、図示しないボルトの締結により一体的に結合された状態とされている。詳しくは、上記底板部21Aは、ロアレール11の底面部11Aを車両内側(図示左側)に越える位置から底面部11Aの幅方向の中央位置を車両外側(図示右側)に越える位置まで幅方向に延びて、ロアレール11の底面部11Aの幅方向の中央位置にボルト締結されて固定されている。
立板部21Bも、中空断面の平板形状に形成されている。詳しくは、立板部21Bは、その中空断面の内部空間が、上述した底板部21Aの中空断面の内部空間とは繋がっておらず、底板部21Aとの間が幅方向に延びる壁部21B1によって仕切られた、閉じた横断面形状を持つ形に形成されている。上記立板部21Bは、ロアレール11の車両内側(図示左側)のロア側ひれ部11Bの外側面部に沿って上方側に立ち上がる形状とされており、同ロア側ひれ部11Bに外周側からあてがわれた状態として組み付けられている。上記立板部21Bは、その車両内側(図示左側)の側面部に、フロアパネルFから部分的に隆起した図示しない立壁面部Faがあてがわれており、同立壁面部FaにボルトBの締結により一体的に結合された状態とされている。
フック部21Cは、後述する可動側掛部22のフック部22Bと掛かり合う部位として、立板部21Bの上縁部から車両外側(図示右側)に向かって山状に折れ曲がって延びる鉤形状に形成されている。上記フック部21Cには、その鉤状に折れ曲がった内周面側の上端部箇所に、部分的に上方側に向かって凹んだ嵌合溝21C1が形成されている。また、上記フック部21Cには、その鉤状に折れ曲がった内周面側の先端部箇所に、車両内側(図示左側)に向かって爪状に突出した掛爪21C2が形成されている。
上記固定側掛部21は、図1に示すように、アッパレール12のロアレール11に対するスライド方向の可動範囲において常にアッパレール12と一体的となって動く可動側掛部22と掛かり合える状態となるように、ロアレール11の前後方向の略中央箇所からロアレール11を後方側に越える箇所まで前後方向に連続的に長く延出した形となって設けられている。
<可動側掛部22>
可動側掛部22も、アルミニウム合金の押し出し材により形成されており、スライド方向に一様な横断面形状で延びる形に形成されている。上記可動側掛部22は、シートクッション3の車両内側のロアフレーム3Aにおける図1で前述したバックル4の取り付けられた後端部箇所の外側面部に一体的に溶接されて設けられている。ここで、上記ロアフレーム3Aは、図3に示すように、アルミニウム合金の鍛造材により形成されており、幅方向に延びる略平板状の形に形成された天板部3A1と、天板部3A1の下方位置にて同じく幅方向に延びる略平板状の形に形成されてアッパレール12の天板面部12B上に固定設置される底板部3A2と、上記天板部3A1と底板部3A2とを繋ぐ形で高さ方向に延びる縦板部3A3と、を有する横向きのH字形状をした横断面形状に形成された構成とされている。
一方、可動側掛部22は、ロアフレーム3Aの外側面部に面当接した状態にあてがわれて結合される高さ方向に延びる平板状の結合部22Aと、結合部22Aの下縁部から車両内側(図示左側)に向かってU字状に折れ曲がって延びる鉤形状のフック部22Bと、を有する形に形成されている。上記フック部22Bには、その鉤状に折れ曲がった先端部箇所に、上方側に向かって突出する嵌合突起22B1が形成されている。上記嵌合突起22B1は、上述した固定側掛部21のフック部21Cに形成された嵌合溝21C1内に下方側から真っ直ぐ入り込んで嵌合することのできる形に形成されている。
また、上記フック部22Bには、その鉤状に折れ曲がった内周側の下端部から車両内側(図示左側)に立ち上がった箇所に、車両外側(図示右側)に向かって爪状に突出した掛爪22B2が形成されている。更に、上記フック部22Bには、上記掛爪22B2の突出した先の上面部から上述した嵌合突起22B1の根元部に向かって車両内側(図示左側)に斜めに真っ直ぐ立ち上がるように延びる傾斜面部22B3が形成されている。更に、上記フック部22Bには、その上記結合部22Aの下縁部から下方側に斜めに延び出す途中箇所に、部分的に車両内側(図示左側)に向かって真っ直ぐ面を向ける形となるように膨らむ押さえ22B4が形成されている。
上記フック部22Bは、その鉤状に折れ曲がった領域の下面部が、折れ曲がりの下端箇所から嵌合突起22B1の直下位置まで幅方向に真っ直ぐに延びる形となって形成されている。更に、上記フック部22Bは、その鉤状に折れ曲がった先端部の嵌合突起22B1から、その外周面が上述した下面部に向かって真っ直ぐ寸胴な形に落ち込む形状とされている。これにより、上記フック部22Bは、上述した嵌合突起22B1及び掛爪22B2の形成された領域が、幅方向と高さ方向とにそれぞれ厚肉な形状を持つ構造強度の高い形に形成された構成とされている。
上記構成の可動側掛部22は、上述したロアフレーム3Aの外側面部に対して、次のように結合されている。すなわち、可動側掛部22は、上述した結合部22Aとフック部22Bとが、それぞれ、ロアフレーム3Aの縦板部3A3の外側面部と底板部3A2の上面部とに面当接する形にあてがわれて、結合部22Aがロアフレーム3Aの縦板部3A3に溶接されることで結合されている。上記可動側掛部22は、上記のようにロアフレーム3Aに結合されていることで、フック部22Bがロアフレーム3Aの底板部3A2によって下方側から広く支えられた状態として設けられた状態とされている。
上記可動側掛部22は、図3に示すように、上述した固定側掛部21に対して、そのフック部22Bの先端部に形成された嵌合突起22B1が固定側掛部21のフック部21Cに形成された嵌合溝21C1の略直下に位置して同固定側掛部21の先端部に形成された掛爪21C2と幅方向に並ぶ程度に、互いのフック部22B,21Cが高さ方向に浅く重なり合った非接触の状態に設けられた状態とされている。詳しくは、上記可動側掛部22は、上記状態では、そのフック部22Bに形成された掛爪22B2が、固定側掛部21のフック部21Cに形成された掛爪21C2の略直下に位置して、互いの掛爪22B2,21C2の配置が幅方向に重なった状態に配置された状態とされている。上記のように可動側掛部22と固定側掛部21とが通常時、互いに非接触状態となるように設けられていることにより、上記掛合構造20がスライドレール10のスライド動作を阻害しないようになっている。
<掛合構造20の掛かり合い動作>
上記構成の掛合構造20は、車両の前部衝突の発生によりスライドレール10のアッパレール12がロアレール11上から強く引き離されるように力を受けると、図4に示すように、可動側掛部22が固定側掛部21に対して上方側へ移動する。これにより、上記可動側掛部22は、そのフック部22Bの掛爪22B2の上面部に形成された傾斜面部22B3が、固定側掛部21のフック部21Cの先端部に形成された掛爪21C2に下方側から押し当てられて、両者の間に互いを幅方向に反発させ合う押圧力が掛けられる状態となる。
したがって、上記状態から更に、アッパレール12のロアレール11に対する大荷重の入力に伴う剥離方向の移動が進行すると、上記可動側掛部22の傾斜面部22B3と固定側掛部21の掛爪21C2との当接に伴う案内によって、互いが幅方向に僅かな弾性変形を伴いながら、或いはアッパレール12がロアレール11に対して車両内側(図示左側)へ僅かに移動案内されながら、可動側掛部22が固定側掛部21に対して互いの掛爪22B2,21C2が掛け合わされる位置まで上方側に移動する。上記移動により、図5に示すように、可動側掛部22の掛爪22B2と固定側掛部21の掛爪21C2とが互いに弾性的に掛かり合うと共に、可動側掛部22の嵌合突起22B1が固定側掛部21の嵌合溝21C1内に嵌まり込んで、両者が互いに幅方向と高さ方向とにそれぞれ嵌合した状態に掛け合わされた状態となる。
そして、上記嵌合により、可動側掛部22に形成された押さえ22B4が、固定側掛部21のフック部21Cの車両外側(図示右側)の外周面に面当接する形にあてがわれた状態となる。これにより、上記掛爪22B2,21C2同士の掛かり合いと併せて、可動側掛部22が固定側掛部21のフック部21Cを幅方向の双方に移動させない形に拘束した状態となる。更に、可動側掛部22の嵌合突起22B1が固定側掛部21の嵌合溝21C1内に嵌まり込むことで、固定側掛部21も、上記掛爪22B2,21C2同士の掛かり合いと併せて、可動側掛部22のフック部22Bを幅方向の双方に移動させない形に拘束した状態となる。
また、上記嵌合により、可動側掛部22のフック部22Bの上方側を向く内周面が、固定側掛部21のフック部21Cの先端側の下方側を向く外周面と面当接した状態となる。これにより、上記嵌合突起22B1が嵌合溝21C1内に嵌合して高さ方向に当接する構造と併せて、可動側掛部22が固定側掛部21に対して上方側から幅方向の複数箇所であてがわれた状態となり、剥離方向の移動が強固に規制された状態となる。また、上記の嵌合により、固定側掛部21の嵌合溝21C1内に可動側掛部22の嵌合突起22B1が高さ方向に当接した状態として、上記掛爪21C2,22B2同士の掛かり合いと併せて、固定側掛部21が可動側掛部22のフック部22Bを高さ方向の双方に移動させない形に拘束した状態となる。これにより、上記剥離方向の移動が進行しても、可動側掛部22と固定側掛部21との嵌合状態が外されることなく維持されて、双方が互いに抜けないように強く掛け合わされた状態に保持される。上記可動側掛部22と固定側掛部21とが互いに当接する各当接面CSは、図5のハッチングを施して示した各領域となっている。
したがって、上記のように可動側掛部22が固定側掛部21に掛け合わされることにより、アッパレール12にロアレール11上から引き離される方向の力が強く掛けられても、可動側掛部22と固定側掛部21とが互いに抜けることなく強く掛かり合った状態に保持されて、シート1のフロアパネルF上からの剥離移動が強く規制された状態に保持される。詳しくは、上記可動側掛部22は、固定側掛部21に対して、幅方向に隙間なく掛け合わされる構成となっている。したがって、可動側掛部22及び固定側掛部21の双方において、上述した剥離方向の移動が進行しても、互いの接点位置が幅方向に変移して双方に掛けられる曲げの負荷が偏心量の増大に伴って漸次大きくなっていくということが抑えられて、高い構造強度で剥離移動を規制することができるようになっている。
より詳しくは、上記固定側掛部21は、そのフック部21Cを支える立板部21Bが、中空断面とされて幅方向に広く形作られた形状とされると共に、底板部21Aとの繋ぎの部分が幅方向に延びる壁部21B1によって閉じ断面として区切られた構成となっている。したがって、上記固定側掛部21は、立板部21Bから車両外側(図示右側)に偏心した位置にあるフック部21Cにおいて可動側掛部22から剥離移動方向の強い負荷を受けても、立板部21Bがこの力によって車両外側(図示右側)に引き寄せられるような力を受けても傾倒しにくく、可動側掛部22から受ける力を定位置で強く受け止めることができるようになっている。
また、可動側掛部22は、その固定側掛部21によって上方側からの押圧力を受けるフック部22Bが、寸胴な厚肉の形状とされてロアフレーム3Aの底板部3A2によって下方側から広く支えられた状態とされている。したがって、上記可動側掛部22は、結合部22Aから車両内側(図示左側)に偏心した位置にあるフック部22Bにおいて固定側掛部21から押し下げられる方向の強い力を受けても、フック部22Bが下方側に撓みにくく、固定側掛部21から受ける力を強く受け止めることができるようになっている。以上の構成によって、シート1のフロアパネルF上からの剥離移動が掛合構造20によって強く食い止められるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、フロアパネルF(乗物本体)上における配設位置を調整可能なスライドレール10と、大荷重作用時のフロアパネルFに対する剥離移動を食い止める剥離防止構造と、を備えたシート1である。剥離防止構造は、スライドレール10の動作により相対移動する二部材の一方(ロアフレーム3A)と他方(フロアパネルF)とに互いに剥離移動方向に掛かり合える形に設けられた掛合構造20により構成されている。掛合構造20は、互いが剥離移動方向に掛かり合う動作により併せて互いを剥離移動方向に垂直な幅方向に隙詰めした状態とする隙詰め構造(互いのフック部21C,22B同士が嵌合する構造)を有する構成とされている。
このような構成となっていることにより、剥離防止構造を構成する掛合構造20が、幅方向に隙詰めされた状態として掛かり合うようになるため、これらが剥離移動方向に変形を進行させても互いが幅方向に引き離される形には変形しにくくなる。したがって、上記掛合構造20が、互いの接点位置から幅方向に偏心移動しにくくなることから、各々に曲げの負荷が掛かりにくく、各々によって高い剥離防止強度を発揮可能な構成とすることができる。
上記掛合構造20は、互いが剥離移動方向に掛かり合う動作によって、互いに弾性変形を伴って剥離移動方向とは反対方向に外れる移動が規制される形に嵌合する構成となっている。このような構成となっていることにより、掛合構造20が剥離移動方向に変形を進行させても、掛合構造20の掛かり合い状態が外れにくくなるため、掛合構造20の剥離防止強度を更に高めることができる。
また、掛合構造20は、互いが剥離移動方向に掛かり合う際に幅方向に斜めに当接して互いを隙詰め構造(フック部21C,22B同士が嵌合する構造)による隙詰め方向とは反対方向に送って隙詰めのための幅方向の偏心移動量を吸収するガイド構造(傾斜面部22B3と掛爪21C2との当接構造)を有する構成とされている。このような構成となっていることにより、掛合構造20を互いの幅方向の隙詰めのために幅方向に偏心させる移動量が抑制されるため、掛合構造20の剥離防止強度をより高めることができる。
また、掛合構造20は、そのスライドレール10の動作により相対移動する二部材のうちのフロアパネルF側の部材に設けられる固定側掛部21が、スライド方向に延びる中空の横断面形状を有して横倒れ防止された構成とされている。このような構成となっていることにより、掛合構造20が剥離移動方向に変形を進行させても、固定側掛部21が中空の横断面形状により軽量でありながら横幅が広げられて幅方向に変形しにくくなっていることで、掛合構造20の剥離防止強度をより高めることができる。
また、掛合構造20は、そのスライドレール10の動作により相対移動する二部材のうちの可動側の部材(ロアフレーム3A)に設けられる可動側掛部22が、可動側の部材(ロアフレーム3A)によって剥離移動方向の裏側から下支えされた構成とされている。このような構成となっていることにより、掛合構造20が剥離移動方向に変形を進行させても、可動側掛部22が掛かり合いを開く形に変形しにくくなるため、掛合構造20の剥離防止強度をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明のスライドレールは、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートの他、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートを乗物本体に対してスライド可能な状態に連結するように設けられるものであってもよい。また、スライドレールは、特開2006−298271号公報等の文献に開示された構成のように、電動式の送りねじ機構を介してアッパレールをロアレールに対してスライドさせたりスライド止めしたりする構成であってもよい。また、スライドレールは、特開2010−195269号公報等の文献に開示された構成のように、アッパレール内にスライドレバーの端部が差し込まれて、スライドレバーの端部に形成された歯がロアレールに形成された歯に噛合することによってスライドロックされるタイプの構成であってもよい。また、スライドレールは、乗物用シートをフロアパネルに対して横方向にスライド可能な状態に連結する構成であってもよい。また、スライドレールは、特開2011−093341号公報等の文献に開示された構成のように、シートバックを乗物本体に対して背凭れ角度を調整できるようにスライド可能な状態に連結するものであってもよい。
また、上記スライドレールのアッパレールとロアレールの形状は、上記実施例で示した形に限定されることなく、様々な形のものを適用することができるものである。上記アッパレールとロアレールは、上記実施例で示した各形状を互いに入れ替えた関係となる形状からなるものであってもよい。
また、上記実施例では、本発明の剥離防止構造を構成する掛合構造について、互いに高さ方向と幅方向とに一体的な形に嵌まり合う構成とされたものを示したが、単に、幅方向に隙詰めした状態となって剥離移動方向に当たるのみの構成とされたものであってもよい。また、掛合構造の固定側掛部及び可動側掛部は、それぞれ、アルミニウム合金の押し出し材に限らず、鋼板材等の各種金属材料や樹脂材料から成るものであってもよい。また、掛合構造の掛かり合う構造は、上記実施例で示した掛爪の掛かり合いや凹凸の嵌合構造による掛かり合いの他、歯と歯の噛合により幅方向に隙詰めした状態として掛かり合う構造であってもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
3A ロアフレーム(可動側の部材、スライドレールの動作により相対移動する二部材の一方)
3A1 天板部
3A2 底板部
3A3 縦板部
4 バックル
10 スライドレール
11 ロアレール
11A 底面部
11B ロア側ひれ部
11B1 ロック孔
11C 隙間
12 アッパレール
12A 縦面部
12A1 通し孔
12B 天板面部
12C アッパ側ひれ部
12C1 通し孔
12D 開口
13 ロック機構
13A ロック片
13A1 ロック爪
13A2 操作部
13B 支軸
13C ロックスプリング
14 スライドレバー
20 掛合構造(剥離防止構造)
21 固定側掛部
21A 底板部
21A1 リブ
21B 立板部
21B1 壁部
21C フック部
21C1 嵌合溝
21C2 掛爪
22 可動側掛部
22A 結合部
22B フック部
22B1 嵌合突起
22B2 掛爪
22B3 傾斜面部(ガイド構造)
22B4 押さえ
CS 当接面
F フロアパネル(乗物本体、スライドレールの動作により相対移動する二部材の他方)
Fa 立壁面部
B ボルト

Claims (4)

  1. 乗物本体上における配設位置を調整可能なスライドレールと、大荷重作用時の前記乗物本体に対する剥離移動を食い止める剥離防止構造と、を備えた乗物用シートであって、
    前記剥離防止構造は、前記スライドレールの動作により相対移動する二部材の一方と他方とに互いに剥離移動方向に掛合する形に設けられた掛合構造により構成され、
    該掛合構造が、剥離移動の荷重作用に伴い互いを剥離移動方向に当接させると共に剥離移動方向に垂直な幅方向の一方に隙詰めした状態として掛合させるフック部と、当該フック部同士を剥離移動方向に当接させるにあたって互いを一旦斜めに当接させて幅方向の他方にずらすように移動案内するガイド構造と、を有し、該ガイド構造の移動案内により幅方向の他方にずれた位置から前記フック部同士が掛合する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記掛合構造が、更に、前記フック部同士の掛合に併せて当該フック部同士を剥離移動方向とは反対方向に外れ止めするべく互いの幅方向に突出した形状同士を剥離移動方向とは反対方向に当接させた状態に掛合させる掛爪を有し、
    前記ガイド構造が、前記フック部同士を剥離移動方向に当接させるにあたって前記掛爪同士が幅方向に重ならない幅方向位置まで幅方向の他方にずらすように移動案内する乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記掛合構造は、その前記スライドレールの動作により相対移動する二部材のうちの前記乗物本体側の部材に設けられる固定側掛部が、スライド方向に延びる中空の横断面形状を有して横倒れ防止された構成とされる乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記掛合構造は、その前記スライドレールの動作により相対移動する二部材のうちの可動側の部材に設けられる可動側掛部が、前記可動側の部材によって剥離移動方向の裏側から下支えされた構成とされる乗物用シート。
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