JP6218493B2 - ユニット、ユニットの製造方法、及び画像形成装置、画像形成装置の製造方法 - Google Patents
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Description
図32〜図35を参照し、従来のプロセスカートリッジについて説明する。図32は、従来のプロセスカートリッジの概略断面図である。図33は、スクイシート203に初期テンションを付加したときの概略図である。図34は、常温(ex.23℃)⇒高温(ex.50℃)⇒常温(ex.23℃)と環境が変化したときのクリーニング容器201、両面テープ204、スクイシート203のそれぞれの界面のズレを表した状態変化図である。図35は、スクイシート203の先端がうねったクリーニング容器201の状態説明図である。
一般的に、電子写真画像形成装置では、画像形成時に以下のような工程が繰り返される。まず、感光層を外周面に有する像担持体である電子写真像担持体(像担持体202)に静電潜像を形成する。トナー容器(現像剤収容部)300、現像容器301、現像剤担持体302を経由して現像手段から搬送された現像剤によりこの静電潜像を像として現像(顕像化)し、得られた像を転写材(記録媒体)に転写する。また、1つの画像形成工程終了後に像担持体表面に残留した現像剤及びその他の付着物を次の画像形成工程開始前にクリーニング手段によって十分に除去している。
クリーニング手段の一例として、クリーニングブレード205と、スクイシート203と、クリーニング容器201とで構成されたものがある。クリーニングブレード205は、像担持体202上に残留したトナーを掻き落とすためのものであり、スクイシート203は、掻き落としたトナーをすくい取るためのものであり、それぞれ像担持体202表面に接触するように設けられている。クリーニング容器201は、すくい取った廃トナーを溜めるための廃トナー室(現像剤収容部)200を備えている。スクイシート203は、二軸延伸ポリエステルからなり、クリーニング容器201の所定位置(取付面)に両面テープ204によって貼り付けられている。ここで、像担持体202と接触するスクイシート203は、先端部のうねり等が無く精度良く貼り付けられる必要がある。精度良く貼り付けられていない場合、スクイシート203先端が像担持体202表面に完全に密着できず、その結果、クリーニングブレード205で掻き落とした現像剤を確実にすくい取れなくなるからである(特許文献1参照)。また、スクイシート203の先端部のうねりを防止する為、スクイシート203は先端に張力(テンション)を与えられ、反り量m(初期テンション量)を得るように貼り付けられている(図33参照)。なお、206a、206bは、像担持体端部シール部材であり、207は、帯電ローラである。
また、現像手段の一例として、現像ブレードユニット305と、吹き出し防止シート303と、を備えたものがある。現像ブレードユニット305は、現像剤担持体302の回転方向の上流側に現像剤担持体302に担持されている現像剤の層厚を規制するためのものである。吹き出し防止シート303は、現像剤担持体302の回転方向の下流側に現像
容器301内部から外部への現像剤の吹き出し(漏出)を防止するためのものである。これら現像ブレードユニット305及び吹き出し防止シート303は、現像剤担持体302の表面に接触するように設けられている。また、吹き出し防止シート303は、ニ軸延伸ポリエステルにより形成されており、現像容器301の所定位置(取付面)に両面テープ304によって貼り付けられている。吹き出し防止シート303に関しても前述のスクイシート203と同様、吹き出し防止シート303は先端部のうねり等が無く精度良く貼り付けられる必要がある。精度良く貼り付けられていない場合、吹き出し防止シート303先端が現像剤担持体302表面に完全に密着できず、その結果、この間隙から現像容器301内の現像剤が吹き出してしまうからである。また、スクイシート203と同様、吹き出し防止シート303の先端部のうねりを防止する為、吹き出し防止シート303も先端に張力(テンション)を与えられ、ある反り量(初期テンション量)を得るように貼り付けられている。なお、306a、306bは、現像剤担持体端部シール部材である。
以上のように、スクイシート203や吹き出し防止シート303(以下、薄板部材)等は、両面テープを用いてクリーニング容器201や現像容器301(以下、枠体)に貼り付けられる。そして、その貼り付け位置は枠体からの現像剤漏れ防止に大きく影響するため重要である。このため、現像剤の漏れ防止のため両面テープを高精度に枠体に貼り付ける必要があり、薄板部材先端のうねりを防止することが重要である。また、薄板部材は画像形成装置停止時及び使用時の画像形成装置内のカートリッジ周りの温度変化(例えば、0℃〜50℃)において薄板部材先端のうねりを防止する必要がある。
例えば、図34に示すように、常温(ex.23℃)→高温(ex.50℃)の環境下にカートリッジを放置した場合は、それぞれの部材は各々の線膨張分伸びることとなる。このとき、両面テープ204はクリーニング容器201、スクイシート203のそれぞれの界面でズレることによってクリーニング容器201、スクイシート203の伸びの差を吸収している。そして、常温に戻るときにこのズレが元に戻りきらず、y1、y2として残る場合がある。このとき、反り量m(初期テンション量)が不十分だった場合、反り量mが小さくなり、図35に示すようなうねりwを生じることがある。
また、図36〜図38を参照して、端部シール部材406a、406bの構成について説明する。
図36は、従来のプロセスカートリッジの概略断面図である。図37(a)は、スクイシート403と像担持体端部シール部材406a、クリーニング容器401との位置関係を示す概略正面図である。図37(b)は、ホットメルト407塗布前の断面図(図37(a)中矢印の概略断面図)である。図37(c)は、ホットメルト407塗布後の断面図(図37(a)中矢印の概略断面図)である。図38(a)は、吹き出し防止シート303と現像剤担持体端部シール部材506a、現像容器501との位置関係を示す概略正面図である。図38(b)は、ホットメルト507塗布前の断面図(図38(a)のB矢視断面図)である。図38(c)は、ホットメルト507塗布後の断面図(図38(a)のB矢視断面図)である。
電子写真画像形成装置では、画像形成時に以下のような工程が繰り返されている。図36を用いて説明する。まず、感光層を外周面に有する像担持体である電子写真像担持体(像担持体402)に静電潜像を形成する。トナー容器500、現像容器501、現像剤担持体502を経由して現像手段から搬送された現像剤によりこの静電潜像を像として現像(顕像化)し、得られた像を転写材に転写する。また、1つの画像形成工程終了後に像担持体表面に残留した現像剤及びその他の付着物を次の画像形成工程開始前にクリーニング手段によって十分に除去している。
図37を用いて図36のプロセスカートリッジを図中の矢印M方向から見たクリーニング手段について説明する。クリーニング手段として、クリーニングブレード405と、スクイシート403と、像担持体端部シール部材406a、406b(不図示)と、クリーニング容器401とで構成されたものが知られている。クリーニングブレード405は、像担持体402上に残留したトナーを掻き落とし、スクイシート403は、掻き落としたトナーをすくい取る。像担持体端部シール部材406aは、掻き落したトナーの像担持体
402の端部外周面からの漏れ出しを防止する為に端部の一端に配置され、像担持体端部シール部材406b(不図示)は、もう一端に配置される。クリーニング容器401は、すくい取ったトナーを溜めるための廃トナー室400を備える。
ここで、クリーニングブレード405とスクイシート403は、像担持体402表面に接触するように設けられている。また、像担持体端部シール部材406a、406bは、クリーニングブレード405を基準に配置され、また、スクイシート403の両端部に接触しており、且つ像担持体402の外周面とも接触している。このとき、クリーニング容器401と像担持体端部シール部材406a、406bとの隙間i1(像担持体端部シール部材406a、406bの厚み方向の隙間)や、クリーニング容器401とスクイシート403との隙間i2を封止する必要がある。トナーの漏れ出しの原因となるからである。そこで、前記隙間i1、i2に、ホットメルト407等の樹脂を後で塗布することで封止している(特許文献2参照)。また、クリーニング容器401とスクイシート403との隙間i2を小さくするために、両面テープ404を高精度に貼付けている。
また、図38を用いて図36のプロセスカートリッジを図中の矢印N方向から見た現像手段について説明する。現像手段として、現像ブレードユニット505と、現像剤担持体端部シール部材506a、506b(不図示)と、吹き出し防止シート503と、を設けたものが知られている。現像ブレードユニット505は、現像剤担持体502の回転方向の上流側に現像剤担持体502に担持されている現像剤の層厚を規制する。現像剤担持体端部シール部材506aは、現像剤担持体502の端部外周面からの漏れ出しを防止する為に端部の一端に配置され、現像剤担持体端部シール部材506b(不図示)は、もう一端に配置される。吹き出し防止シート503は、現像剤担持体502の回転方向の下流側に現像容器501内部から外部へのトナーの吹き出し(漏出)を防止する。
この現像ブレードユニット505及び吹き出し防止シート503は、現像剤担持体502の表面に接触するように設けられている。また、現像剤担持体端部シール部材部材506a、506bは、吹き出し防止シート503の両端部に接触しており、且つ現像剤担持体502の外周面とも接触している。このとき、前記クリーニング手段と同様に、現像容器501と現像剤担持体端部シール部材506a、506bとの隙間s1や、現像容器501と吹き出し防止シート503との隙間s2を封止しないとトナーの漏れ出しの原因となる。そこで、前記隙間s1、s2を、ホットメルト507等の樹脂を後で塗布することで封止している。また、現像容器501と吹き出し防止シート503との隙間s2を小さくするために、両面テープ504を高精度に貼付けている。
以上のように、クリーニング容器401及び現像容器501(以下、枠体)と像担持体端部シール部材部材406a、406b及び現像剤担持体端部シール部材部材506a、506b(以下、端部シール部材)との隙間を封止することは重要である。また、枠体とスクイシート403及び吹き出し防止シート403(以下、シート部材)との隙間を封止(小さく)することも重要である。これらの隙間の封止は、枠体からのトナー漏れ防止に大きく影響する。このため、トナー漏れ防止のため、枠体と端部シール部材の隙間に後でホットメルト407等、別の樹脂を塗布することや、端部シール部材の近傍に両面テープ404,504を高精度に貼り付ける必要がある。
テープを用いた枠体への薄板部材の接着方法では、次のような課題があった。両面テープが柔らかいため、コストダウンやカートリッジの小型化のために両面テープの幅を小さくしてしまうと、両面テープの蛇行が発生し、カートリッジ枠体に高精度に貼り付けることが難しい。また、高温下の環境放置後、両面テープと薄板部材、両面テープとカートリッジ枠体とのそれぞれの界面でズレが生じ、反り量mが小さくなり、薄板部材の初期テンションが減衰してしまう。そのため、それを考慮した薄板部材先端の初期テンション量の管理が必要となっていた。
また、枠体と端部シール、枠体とシート部材の隙間にホットメルトを塗布するため、塗布するためのスペース(塗布口等)の確保や、塗布状態の検査工程が必要となっていた。
画像形成装置に用いられるユニットにおいて
現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で前記枠体に形成された第二端部シール部材であって、前記第二端部シール部材が曲げられた状態で前記第一端部シール部材が前記枠体に取り付けられ、前記第二端部シール部材が前記第一端部シール部材及び前記シート部材と接触し、前記第一端部シール部材と前記シート部材の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するために本発明に係るユニットの製造方法は、
現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記第一端部シール部材と前記シート部材と前記枠体の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を備えた、画像形成装置に用いられるユニットの製造方法であって、
前記枠体に金型を当接させ、前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で、前記枠体に前記第二端部シール部材を形成する工程と、
前記第二端部シール部材と接触させ、前記第二端部シール部材を変形させつつ、前記枠体に前記第一端部シール部材を固定する工程と、
前記第一端部シール部材と前記第二端部シール部材と接触するように、前記枠体に前記シート部材を固定する工程と、
を有することを特徴とする。
記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
現像剤を収容する、現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で前記枠体に形成された第二端部シール部材であって、前記第二端部シール部材が曲げられた状態で前記第一端部シール部材が前記枠体に取り付けられ、前記第二端部シール部材が前記第一端部シール部材及び前記シート部材と接触し、前記第一端部シール部材と前記シート部材の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置の製造方法は、
現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記第一端部シール部材と前記シート部材と前記枠体の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を備えた、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の製造方法であって、
前記枠体に金型を当接させ、前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で、前記枠体に前記第二端部シール部材を形成する工程と、
前記第二端部シール部材と接触させ、前記第二端部シール部材を変形させつつ、前記枠体に前記第一端部シール部材を固定する工程と、
前記第一端部シール部材と前記第二端部シール部材と接触するように、前記枠体に前記シート部材を固定する工程と、
を有することを特徴とする。
画像形成装置本体に装着する方向から見て左または右である。また、プロセスカートリッジの上面とはプロセスカートリッジを電子画像形成装置本体に装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。また、図2、3、6、32、36においては、互いに当接する部材同士の構成を変形前の状態で図示している。
図1を参照して、本発明の実施例に係る電子写真画像形成装置本体の構成について説明する。図1は、画像形成装置の一形態であるカラーレーザービームプリンタ(以下「画像形成装置本体」という)の概略断面図である。画像形成装置本体100は、Y、M、C、Bk各色のプロセスカートリッジ2と、中間転写ベルト(中間転写体)35と、定着部50と、排出ローラ群53、54、55と、排出トレイ56と、を備える。4色のプロセスカートリッジ2は、画像形成装置本体100に対して個別に着脱可能に構成されている。
図2を参照して、本発明の実施例に係るプロセスカートリッジ2の構成について説明する。図2は、プロセスカートリッジ2の概略断面図である。なお、Y、M、C、Bkの各カートリッジは同一構成である。プロセスカートリッジ2は、クリーニングユニット2aと、現像ユニット2bに分かれている。
供給ローラ72は、図2の矢印Z方向に回転することによって、トナーを現像剤担持体22に供給する。現像剤担持体22上に供給されたトナーは、現像剤担持体22のY方向の回転によって現像剤規制部材(現像ブレードユニット)73のところに至る。現像剤規制部材73は、トナーを規制して所望の帯電電荷量を付与するとともに、所定のトナー薄層を形成する。現像剤規制部材73によって規制されたトナーは、像担持体21と現像剤担持体22とが接触した現像部に搬送された上で、現像剤担持体22に印加された現像バイアスによって像担持体21上に現像される。像担持体21上に現像されたトナーが中間転写体35に一次転写された後、像担持体21上に残留した廃トナーがクリーニングブレード28によって除去される。除去された廃トナーは、廃トナー室(現像剤収納部)30に溜められる。
図3〜図5を参照して、クリーニングユニット2aの構成について説明する。図3は、クリーニング部材と像担持体21を示す模式構成断面図、図4は、クリーニング部材の構成を示す模式断面図、図5は、クリーニング手段を図4中の矢印a方向から見た構成説明図である。
図6〜図8を参照して、現像ユニット2bの構成について説明する。図6は、吹き出し防止シート16と現像ブレードユニット73と現像剤担持体端部シール部材(第一端部シール部材)95a、95bと現像剤担持体22を示す模式構成断面図である。以下、現像剤担持体端部シール部材はD端部シール部材という。図7は、吹き出し防止シート16と現像ブレードユニット73とD端部シール部材95a、95bの構成を示す模式断面図である。図8は、図7中の矢印a方向から見た構成説明図である。
防止シート16が設けられている。また、トナーを収納する現像容器71と、現像容器71からトナーが漏れ出ないように現像ブレードユニット73の両端部に配したD端部シール部材95a、95bと、現像ブレード下シール93とを有している。これら各部材が現像容器71に組み込まれて現像ユニット2bが構成されている。
図9〜図11を参照して、エラストマ部材10を成形する工程を説明する。図9は、エラストマ部材の成形について説明する図である。図9(a)は、クリーニング容器24の概略図と注入口部の概略拡大図である。図9(b)は、クリーニング容器24にエラストマ成形金型83を型締めした状態の概略図である。図9(c)は、図9(b)のA−A概略断面図である。図9(d)は、図9(b)のB−B概略断面図である。図10は、図9(b)のA−A概略断面図であり、エラストマ部材10の成形時の様子を示す図である。図11は、エラストマ部材10の成形時の様子を示す概略図である。
より、クリーニング容器24に一体的なエラストマ部材10が成形される。
図12〜図17を参照して、クリーニング容器24または現像容器71(以下、枠体)に一体成形されるエラストマ部材10、11、12、13の成形形状及び枠体におけるエラストマ部材形成部の各種構成例について説明する。図12は、エラストマ部材10の成形形状1の構成説明図である。図12(a)は、エラストマ部材10と、枠体の一部を示す概略正面図、図12(b)は、図12(a)中矢印の概略断面図である。図13は、エラストマ部材10の成形形状2の構成説明図である。図13(a)は、エラストマ部材10と、枠体の一部を示す概略正面図、図13(b)は、図13(a)中矢印の概略断面図である。図14は、エラストマ部材10の成形形状3の構成説明図である。図14(a)は、エラストマ部材10と、枠体の一部を示す概略正面図、図14(b)は、図14(a)中矢印の概略断面図である。図15は、エラストマ部材10の成形形状4の構成説明図である。図15(a)は、エラストマ部材10と、枠体の一部を示す概略正面図、図15(b)は、図15(a)中矢印の概略断面図である。図16は、エラストマ部材10の成形形状5の構成説明図である。図16(a)は、エラストマ部材10と、枠体の一部を示す概略正面図、図16(b)は、図16(a)中矢印の概略断面図である。図17は、エラストマ部材10の成形形状6の構成説明図である。図17(a)は、エラストマ部材10と、枠体の一部を示す概略正面図、図17(b)は、図17(a)中矢印の概略断面図である。
また、図12(b)に示すようにエラストマ部材10の成形時自由長(高さ)hを0.5mm以上確保して成形し、且つ枠体にk=0.3mm喰い込ませて成形している。すなわち、エラストマ部材10の一部が枠体の凹部内に注入、成形される。これは、高温下の環境放置で枠体の線膨張での伸びの影響をエラストマ部材10のシート溶着部に与えないための構成であると同時に、枠体にエラストマ部材を固定するための構成である。また、エラストマ部材10の溶着前のシート部材取付面(接触位置)24の高さは、枠体のシート部材規制部のシート部材との接触面(接触位置)の高さより、エラストマ部材溶けシロiだけ高くなるように構成されている。
(1)エラストマ部材10のシート部材取付面24dが、高温下の環境放置で枠体の線膨張での伸びの影響を受けにくい。
(2)エラストマ部材10が、スクイシート15などのシート部材(薄板部材)に枠体の線膨張の影響を与えない緩衝層として働く。
(3)エラストマ部材10が、枠体から容易に外れない。
図25〜図28を用いて、エラストマ部材110をクリーニング容器124へ成形した後に、像担持体端部シール部材(第一端部シール部材)126aを貼り付けたときのエラ
ストマ部材110と像担持体端部シール部材126aとの接触状態を説明する。尚以下、像担持体端部シール部材はC端部シール部材という。また、エラストマ部材110について、図25〜図31を用いて説明する事項以外の事項については、エラストマ部材10と同様である。同様に、クリーニング容器124、C端部シール部材126a、bについても、図25〜図31を用いて説明する事項以外の事項については、それぞれ、クリーニング容器24、C端部シール部材26a、bと同様である。
図27(b)に示すように、封止部131,231の断面方向の高さa1は、ローラとの接触面z1から端部シール貼付け座面z2の幅a2と少なくとも同じか若しくは、大きい必要がある(a1≧a2)。a1=a2であれば、封止部131とC端部シール部材126aとの境界部で隙間が発生しないからである。さらに、a1>a2の場合は、封止部131とC端部シール部材126aの境界部129を熱で溶融させる(詳細は後述)際に、C端部シール部材126aと同一面にできるからである。
図26(b)に示すように、図25(b)のような二股形状(Y字形状)の封止部231の場合も同様に、C端部シール部材126aと接触する接触部231a、231bを各々z32、z33方向(像担持体の長手方向)に撓ませる。封止部231は、不図示の冶
具によって撓ませることができ、冶具によって撓ませた状態でC端部シール部材126aを取付ける。そして、冶具を取り除くことによって、C端部シール部材126aと封止部231を接触させる。なお、C端部シール部材126aをそのまま取付けるだけで、封止部131、231を所定の形状に撓ませることができる場合は、上述した冶具による撓ませ動作はなくても良い。
上述した構成によって、C端部シール部材126a、126bとクリーニング容器124とスクイシート15との間からトナーが漏れるのを確実に防ぐことが可能になる。
また、前述の記載では、クリーニング容器124に設けられた封止部131、231について説明したが、図39に示すように、現像容器71に設けられた第二端部シール部材である封止部31、331にも適応できる。即ち、封止部31、331は、エラストマ部材10と一体成形されており、D端部シール部材95a(95b)と接触する構成になっている。封止部31、331がD端部シール部材95aと接触する接触部31a、331a、331bは、図39(a)に示すようにI字形状か、図39(b)に示すようにY字形状(二股形状)になっていれば良い。封止部31、331はD端部シール部材95aが貼り付けられる前に、現像容器71に成形される。そして、D端部シール部材95aが貼り付けられることによって、図27で示す封止部131と同様に撓むことになる。
上述した構成によって、D端部シール部材95aと現像容器71と吹き出し防止シート16との間からトナーが漏れるのを確実に防ぐことが可能になる。
図18〜図23を参照して、本発明の実施例におけるシートを溶着する工程について、半導体レーザを用いた場合を例にとり、説明する。図18は、スクイシートを取り付けたクリーニング容器の概略構成図であり、図18(a)は、スクイシート15にうねりが発生していない状態、図18(b)は、スクイシート15の先端がうねった状態をそれぞれ示す。図19は、スクイシート上端にテンションを付与する方法を説明する図である。図19(a)は、クリーニング容器24のシート部材取付面24dを引張り治具48にて湾曲させた状態を示す図である。図19(b)は、クリーニング容器24のシート部材取付面24dの湾曲を解放することによりスクイシート15の上端にテンションが付与された状態を示す図である。図20は、クリーニング容器24に成形されたエラストマ部材10を溶融させスクイシート15を溶着させている状態を示す説明図である。図21は、図20の状態の断面図である。図22は、図21の部分拡大図である。図23は、スクイシート15をエラストマ部材10に溶着させたクリーニング容器24を示す説明図である。
(a)に示すように引張り治具48によってクリーニング容器24のシート部材取付面24dの力受け部(シート部材取付面24dを湾曲させるとき力を受ける力受け部)を下方へ引っ張る。この際の弾性変形によりシート部材取付面24dを湾曲させ、この状態でスクイシート15を取り付けた後に、この湾曲を解放する。このようにクリーニング容器24を湾曲させることによってスクイシート15の先端に図19(b)に示すように初期テンション量nを与え、うねりを防いでいる。また、本実施例においては、初期テンション量nを0.5mm〜0.8mmの範囲で与えている。
品状態では塞がれる。具体的には、図29(c)に示すように、像担持体121が組付けられることによって、スクイシート115が撓ませられ、更に、C端部シール部材126aが潰されることによって隙間s1が塞がれる。これにより、従来生じていた図31(b)に示す隙間h2を封止することが可能となる。このとき、隙間h1は、C端部シール部材126aと封止部131が接触することで封止される。
W、エラストマ部材表面でのスポット径φ1.5mmとした。また、エラストマ部材10の表面におけるエネルギー密度を0.22J/mm2とした。また、エラストマ部材10に対しては、スチレン系エラストマ樹脂100質量部に対して個数平均粒径16nmのカーボンブラックを0.5〜12.0質量部、含有させたものを用いた。
両面テープよりも高精度な組付けが可能である。また、両面テープを用いた場合に発生する、高温下の環境放置後の枠体と両面テープの接合界面のズレを無くすことができる。更に、シート部材とエラストマ部材を加熱溶着により接合する事で、接着部として両面テープを用いた場合に発生する、高温下の環境放置後のシート部材と両面テープとの接合界面のズレを無くすことが可能となる。そして、エラストマ部材の弾性率を枠体やシート部材の弾性率よりも小さくすることで、高温下の環境放置後のエラストマ部材の永久ひずみ量を小さくできる。また、枠体とエラストマ部材、シート部材とエラストマ部材それぞれの接合界面がズレ無い為、シート部材の初期テンションを保つことが出来、シート部材のうねりを防ぐことが可能となる。
Claims (34)
- 画像形成装置に用いられるユニットにおいて、
現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で前記枠体に形成された第二端部シール部材であって、前記第二端部シール部材が曲げられた状態で前記第一端部シール部材が前記枠体に取り付けられ、前記第二端部シールが前記第一端部シール部材及び前記シート部材と接触し、前記第一端部シール部材と前記シート部材の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を有するユニット。 - 前記第二端部シール部材は、前記枠体に設けられた凹部に成形される請求項1に記載のユニット。
- 前記第二端部シール部材の弾性率は、前記シート部材の弾性率よりも小さい請求項1または2に記載のユニット。
- 前記第二端部シール部材は、前記シート部材を前記枠体に固定する為の樹脂部材と一体成形される請求項2に記載のユニット。
- 前記第二端部シール部材は、近赤外線を吸収するカーボンブラックを含み前記シート部材と溶着されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載のユニット。
- 前記第一端部シール部材は、弾性体または繊維で構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のユニット。
- 前記第二端部シール部材は、前記第一端部シール部材と接触する、二股形状の接触部を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のユニット。
- 前記第二端部シール部材は、前記枠体から前記長手方向に傾いて突出している請求項1乃至7のいずれか1項に記載のユニット。
- 前記回転体は像担持体であり、前記現像剤収納部は前記像担持体から除去された現像剤を収容する請求項1乃至8のいずれか1項に記載のユニット。
- 前記回転体は像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤担持体であり、前記現像剤収納部は前記潜像を現像するため用いられる現像剤を収容する請求項1乃至9のいずれか1項に記載のユニット。
- 前記ユニットは、前記画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なカートリッジである請求項9又は10に記載のユニット。
- 現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記第一端部シール部材と前記シート部材と前記枠体の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を備えた、画像形成装置に用いられるユニットの製造方法であって、
前記枠体に金型を当接させ、前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で、前記枠体に前記第二端部シール部材を形成する工程と、
前記第二端部シール部材と接触させ、前記第二端部シール部材を変形させつつ、前記枠体に前記第一端部シール部材を固定する工程と、
前記第一端部シール部材と前記第二端部シール部材と接触するように、前記枠体に前記シート部材を固定する工程と、
を有するユニットの製造方法。 - 前記ユニットは、
前記シート部材を前記枠体に固定する為の樹脂部材を有し、
更に、前記枠体に樹脂材料を射出成形することによって前記樹脂部材を形成する工程を備え、
前記シート部材を固定する工程は、前記シート部材を前記樹脂部材に溶着する工程である請求項12に記載のユニットの製造方法。 - 前記第二端部シール部材と前記樹脂部材を一体成形する請求項12に記載のユニットの製造方法。
- 前記枠体に前記シート部材を固定する工程において、前記シート部材を前記第二端部シール部材に熱溶着する請求項12乃至14のいずれか1項に記載のユニットの製造方法。
- 前記第二端部シール部材は、近赤外線を吸収するカーボンブラックを含み、
前記シート部材は、近赤外線を透過することが可能なものとし、
前記枠体に前記シート部材を固定する工程において、前記第二端部シール部材に近赤外線を照射し、発熱させることにより、前記シート部材を溶着する請求項12乃至15のい
ずれか1項に記載のユニットの製造方法。 - 前記枠体に前記第一端部シール部材を固定する工程において、前記第二端部シール部材を前記枠体から前記長手方向に傾いて突出するように変形させる請求項12乃至16のいずれか1項に記載のユニットの製造方法。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で前記枠体に形成された第二端部シール部材であって、前記第二端部シール部材が曲げられた状態で前記第一端部シール部材が前記枠体に取り付けられ、前記第二端部シール部材が前記第一端部シール部材及び前記シート部材と接触し、前記第一端部シール部材と前記シート部材の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を有する画像形成装置。 - 前記第二端部シール部材は、前記枠体に設けられた凹部に成形される請求項18に記載の画像形成装置。
- 前記第二端部シール部材の弾性率は、前記シート部材の弾性率よりも小さい請求項18または19に記載の画像形成装置。
- 前記第二端部シール部材は、前記シート部材を前記枠体に固定する為の樹脂部材と一体成形される請求項19に記載の画像形成装置。
- 前記第二端部シール部材は、近赤外線を吸収するカーボンブラックを含み前記シート部材と溶着されている請求項18乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第一端部シール部材は、弾性体または繊維で構成される請求項18乃至22のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二端部シール部材は、前記第一端部シール部材と接触する、二股形状の接触部を有する請求項18乃至23のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二端部シール部材は、前記枠体から前記長手方向に傾いて突出している請求項18乃至24のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は像担持体であり、前記現像剤収納部は前記像担持体から除去された現像剤を収容する請求項18乃至25のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は像担持体に形成された潜像を現像するための現像剤担持体であり、前記現像剤収納部は前記潜像を現像するため用いられる現像剤を収容する請求項18乃至26のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記ユニットは、前記画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なカートリッジである請求項26又は27に記載の画像形成装置。
- 現像剤を収容する現像剤収納部を備えた枠体と、
回転可能な回転体に接触する、前記枠体に対して前記回転体の長手方向に沿って設けられたシート部材であって、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐシート部材と、
前記回転体の長手方向の端部において、前記枠体と前記回転体との間から現像剤が漏れるのを防ぐ第一端部シール部材と、
前記第一端部シール部材と前記シート部材と前記枠体の間から現像剤が漏れるのを防ぐ第二端部シール部材と、
を備えた、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の製造方法であって、
前記枠体に金型を当接させ、前記枠体よりも弾性率の小さい樹脂材料で、前記枠体に前記第二端部シール部材を形成する工程と、
前記第二端部シール部材と接触させ、前記第二端部シール部材を変形させつつ、前記枠体に前記第一端部シール部材を固定する工程と、
前記第一端部シール部材と前記第二端部シール部材と接触するように、前記枠体に前記シート部材を固定する工程と、
を有する画像形成装置の製造方法。 - 前記画像形成装置は、
前記シート部材を前記枠体に固定する為の樹脂部材を有し、
更に、前記枠体に樹脂材料を射出成形することによって前記樹脂部材を形成する工程を備え、
前記シート部材を固定する工程は、前記シート部材を前記樹脂部材に溶着する工程である請求項29に記載の画像形成装置の製造方法。 - 前記第二端部シール部材と前記樹脂部材を一体成形する請求項30に記載の画像形成装置の製造方法。
- 前記枠体に前記シート部材を固定する工程において、前記シート部材を前記第二端部シール部材に熱溶着する請求項29乃至31のいずれか1項に記載の画像形成装置の製造方法。
- 前記第二端部シール部材は、近赤外線を吸収するカーボンブラックを含み、
前記シート部材は、近赤外線を透過することが可能なものとし、
前記枠体に前記シート部材を固定する工程において、前記第二端部シール部材に近赤外線を照射し、発熱させることにより、前記シート部材を溶着する請求項29乃至31のいずれか1項に記載の画像形成装置の製造方法。 - 前記枠体に前記第一端部シール部材を固定する工程において、前記第二端部シール部材を前記枠体から前記長手方向に傾いて突出するように変形させる請求項29乃至33のいずれか1項に記載の画像形成装置の製造方法。
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