JP6376906B2 - カートリッジ及びカートリッジの製造方法 - Google Patents
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Description
前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、前記回転軸線方向に沿って延びるように設けられ、前記回転軸線方向と交差する方向における一端が前記像担持体と当接する薄板部材と、前記回転軸線方向に沿って延びるように設けられ、前記薄板部材の前記交差する方向における他端を前記カートリッジ枠体に固定する固定部と、前記交差する方向において前記固定部に向かって延び、前記クリーニング手段の前記回転軸線における端部と、前記カートリッジ枠体と、の隙間をシールする第1シール部と、前記交差する方向に関し前記固定部と前記第1シール部の間の領域において、前記端部シールと、前記カートリッジ枠体と、の隙間をシールする第2シール部と、を有し、前記カートリッジ枠体に設けられた樹脂部材と、を備え、前記樹脂部材の前記第1シール部、前記第2シール部、及び前記固定部は、射出成形によって前記カートリッジ枠体と一体的に形成されていることを特徴とする。
以下に、本発明に係る実施形態の画像形成装置及びカートリッジを図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、カートリッジの長手方向Nとは、像担持体である感光体ドラムの回転軸方向である。
まず、画像形成装置本体及び画像形成装置の本体に着脱可能なプロセスカートリッジの全体構成において図1、図2を用いて概略説明する。図1は実施例に係る電子写真画像形成装置本体の一形態であるレーザービームプリンタの全体構成を示す概略断面図、図2は実施例に係るプロセスカートリッジの概略断面図である。
カートリッジBは図2に示すように、感光体ドラム7と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。プロセス手段としては、例えば感光体ドラム7を帯電させる帯電手段、感光体ドラム7に形成された静電潜像を現像する現像手段、感光体ドラム7に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング手段等がある。本実施例のカートリッジBでは、感光層を有する電子写真感光体である感光体ドラム7を回転駆動し、帯電手段である帯電ローラ8へ電圧を印加して感光体ドラム7の表面を一様に帯電する。この帯電した状態の感光体ドラム7に対して、露光装置1からの画像情報に基づいた情報光が露光開口9bを通して露光されて、感光体ドラム7表面に静電潜像を形成し、静電潜像を現像手段によって現像するように構成している。
次に、実施例に係るクリーニングサブユニットのシール構成について図3〜11を用いて詳細に説明する。図3は実施例に係る感光体ドラムユニットの概略断面図である。図4は実施例に係るクリーニングブレードとスクイシートが取り付けられたクリーニングサブユニットの概略正面図である。図5は実施例に係るクリーニングサブユニットの概略正面図である。図6は実施例に係るクリーニングサブユニットの縦シール部近傍の概略正面図である。図7は図6のB−B断面を示した図である。図8は実施例に係るクリーニングサブユニットの縦シール部近傍の概略斜視図であり、図8(b)は図8(a)の部分詳細を示す図である。
図7に示すように、縦シール部15の第1部分15aは、クリーニングブレード11aとカートリッジ枠体13の間に位置する。より具体的には、図10に示すように、第1部分15aにおいては、カートリッジ枠体13からクリーニングブレード11aへ向かって延び、クリーニングブレード11aと当接する構成とする。このとき、縦シール部15のカートリッジ枠体13との接触部とクリーニングブレード11aとの接触部とを結んだ線が長手方向Nに対し、直交しないように交差するように配置されることが好ましい。このように長手方向Nに対して傾斜させ、縦シール部15を配置することにより、クリーニングブレード11aとカートリッジ枠体13との間で縦シール部15は撓むように変形した状態で固定される。これより、縦シール部15の変形により生じるクリーニングブレード11aのゴム部11a1への反発力を低減させることができる。ひいては、感光体ドラム7がクリーニングブレード11aのゴム部11a1から受ける当接圧力を縦シール部15、16近傍で高くなることを抑制し、感光体ドラム7の表面のクリーニング性を均一化し、より良く安定化することができる。なお、第1部分15aの傾斜した形状はクリーニングブレード11aのゴム部11aと当接する部分のみでよいが、板金部11a2と当接する部分も同様の形状としてもよい。傾斜の方向は、長手方向Nにおいてカートリッジ枠体13の内側方向(図10(a))でも、外側方向(図10(b))であっても、どちらでもよい。本実施例では、カートリッジ枠体13及びクリーニングブレード11aの長手方向Nにおける長さを短くするため、内側へ傾斜した形状が望ましく、採用している。また、トナー封止の観点からも、長手方向Nにおいてカートリッジ枠体13の内側へ傾斜した形状とした。
次に、縦シール部15の第2部分15bの説明をする。図7に示すように、第2部分15bは、長手方向Nにおいて、第1部分15aにつながる様にして形成される。図9に示すように、第2部分15bは、カートリッジ枠体13及び端部シール19に圧縮され、カートリッジ枠体13と端部シール19の間をシールするようにして設けられる。
次に第3部分15cの説明をする。第3部分15cは、図9に示すように、スクイシート11bとカートリッジ枠体13との間に形成される。より具体的には、図8(b)に示すように、第3部分15cの一端は、第2部分15bの接続部15b3につながるようにして形成される。そして、第3部分15cの他端は、固定部17と連続的に形成されている。
次にスクイシート11bの固定構造について説明する。スクイシート11bは、樹脂部材18の固定部17を介し、カートリッジ枠体13に固定される。より具体的には、スクイシート11bは、樹脂部材18の固定部17と第3部分15cの一部が溶着し、カートリッジ枠体13に固定されている。
以上のように本実施例では、樹脂の射出成形によって縦シール部15や固定部17からなる樹脂部材18を形成することで、スクイシート固定面13sとスクイシート11bとの間にできる隙間102を埋めることができる。さらには、縦シール部15や固定部17を溶融し、スクイシート11bと密着させることにより、隙間をなくし、カートリッジ枠体13の端部のトナーの封止性を高めることができる。この結果、従来、カートリッジ枠体13と端部シール19との間の隙間を塞ぐ為に行っていたホットメルトの注入工程が不要となり、本実施例に係る構成とすることにより、作成工程の簡略化を図ることができる。
続いて図11ないし19を用いて、クリーニングサブユニットの形成方法を説明する。図11はカートリッジ枠体の概略斜視図、図12〜図15は、カートリッジ枠体へ射出成型する工程を説明するための模式断面図である。
以下では、縦シール部15、16及び固定部17をカートリッジ枠体13へ射出成形する工程を説明する。図12は実施例に係るカートリッジ枠体の注入口を示した概略斜視図、図13は実施例に係るカートリッジ枠体を樹脂注入装置へセットした状態の斜視図である。図14は実施例に係るカートリッジ枠体へ樹脂を注入成形する際の概略断面図であり、図15は図14(c)を示した部分拡大図である。
クリーニングブレード11aは、クリーニングブレード下シール14上に配置され、カートリッジ枠体13の長手方向Nの両端部に設けられた取付座面21、22にねじやリベットなどの固定部材32によりカートリッジ枠体13に固定する。このとき、クリーニングブレード下シール14によりカートリッジ枠体13とクリーニングブレード11aの板金11a2の間がシールされる。
次にスクイシート11bの貼り付けについて説明する。本実施例ではスクイシート11bはポリエステル製のシートを用いた。カートリッジ枠体13に成形された固定部17の上にスクイシート11bを所定の位置に配置する。そして、図17に示すように、固定部17の融点以上で且つスクイシート11bの材料の融点以下に加熱されたヒートバーなどの加熱体71を押しあてる。この加熱体71による熱と圧力によって固定部17を溶融させ、カートリッジ枠体13とスクイシート11bの接着を行う。より具体的には、固定部17だけでなく、縦シール部15、16の一部も加熱する。これにより、固定部17を溶融してスクイシート11bに接着するとともに、第3部分15cに存在する縦シール部15、16の一部も溶融させてスクイシート11bに密着させる。このため、樹脂部材18はスクイシート11bの材料と相溶性のある材料を用いることが好ましい。
本実施形態にでは、製造されたカートリッジBは、カートリッジBの構成により奏する効果の他、クリーニングブレード下シール14、縦シール部15及び16、固定部17といった複数の部品を樹脂注入装置40で同一工程により製造することができる。このため、生産性を高めることができる他、カートリッジ枠体へ軟体部材であるシール部材を貼り付ける工程を有さないため、自動機による組立を可能とすることができる。
上記実施例においては、カートリッジ枠体13の貼り付け面13tに接着するため、貼り付け面13tに溝部13mを設け、溝部13mを介して縦シール部15(16)と樹脂部材17が繋がり、一体的に成形された構成とされている。しかしながら、これに限らず、図19に示すように端部シール19を避けて配置した構成となる縦シール部15、16としてもよい。具体的には、縦シール部15、16は、長手方向Nにおいて、端部シール19と並ぶ領域では、端部シール19よりカートリッジの中央側に配置される。一方、縦シール部15、16は、短手方向Mにおいて、端部シール19と並ぶ領域では、端部シール19の外周に沿って長手方向Nに延びる。このように形成することにより、端部シール19を貼り付けるための貼り付け面13tを十分な面積を持ったものとすることができ、カートリッジ枠体13に対し端部シール19をより良く接着させることができる。
また、上記実施例においては、クリーニングブレード下シール14と、縦シール部15、16及び固定部17からなる樹脂部材18と、を別体として形成した例について説明をした。しかし、これに限らず、クリーニングブレード下シール14と、縦シール部15、16及び固定部17からなる樹脂部材18と、を一体として成形したものであってもよい。
(変形例3)
上記実施例において、固定部17にレーザー照射を行い、固定部17を溶融させてスクイシート11bを固定する構成について説明を行った。この場合にあっては、固定部17はレーザー光を吸収し、溶融するものとするため、熱溶融する樹脂に光を吸収するレーザー反応剤、例えば上記実施例ではカーボンを添加したものを使用している。このため、固定部17を構成する樹脂部材18は、従来のシール部材に比べ、硬い部材であった。
B カートリッジ
7 感光体ドラム
8 帯電ローラ
10 現像ユニット
11 感光体ドラムユニット
11a クリーニングブレード
11b スクイシート
11c 廃トナー収納部
12 クリーニングサブユニット
13 カートリッジ枠体
14 クリーニングブレード下シール
15、16 縦シール部
19、20 端部シール
21、22 取付座面
25、26、27、28、29 注入口
17 固定部
18 樹脂部材
40 樹脂注入装置
41、42、43、44、45 ゲート
50 下シール金型
51、52 縦シール部金型
53 樹脂部材金型
55、56、57、58、59 プランジャ
70 ホットメルト
73 レーザーヘッド
101、102 隙間
103 境界部
Claims (14)
- 画像形成装置の本体に着脱可能なカートリッジにおいて、
カートリッジ枠体と、
前記カートリッジ枠体に対して回転可能に設けられた像担持体と、
前記カートリッジ枠体と、前記像担持体の回転軸線方向における前記像担持体の端部と、の隙間をシールするように前記像担持体の前記端部に当接する端部シールと、
前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、
前記回転軸線方向に沿って延びるように設けられ、前記回転軸線方向と交差する方向における一端が前記像担持体と当接する薄板部材と、
前記回転軸線方向に沿って延びるように設けられ、前記薄板部材の前記交差する方向における他端を前記カートリッジ枠体に固定する固定部と、前記交差する方向において前記固定部に向かって延び、前記クリーニング手段の前記回転軸線方向における端部と、前記カートリッジ枠体と、の隙間をシールする第1シール部と、前記交差する方向に関し前記固定部と前記第1シール部の間の領域において、前記端部シールと、前記カートリッジ枠体と、の隙間をシールする第2シール部と、を有し、前記カートリッジ枠体に設けられた樹脂部材と、
を備え、
前記樹脂部材の前記第1シール部、前記第2シール部、及び前記固定部は、射出成形によって前記カートリッジ枠体と一体的に形成されていることを特徴とするカートリッジ。 - 前記樹脂部材は、エラストマーで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記樹脂部材は、レーザー光を吸収し、溶融するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジ。
- 前記第2シール部は、前記カートリッジ枠体における、前記端部シールが固定される面と前記薄板部材が固定される面との間の段差部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記樹脂部材は、さらに前記カートリッジ枠体と、前記薄板部材と、の間であって前記交差する方向に関し前記固定部よりも前記クリーニング手段に近い位置に設けられ、前記カートリッジ枠体と、前記薄板部材と、の隙間をシールする第3シール部を有することを特徴とする請求項4に記載のカートリッジ。
- 前記第3シール部に対向しない前記カートリッジ枠体の部分に前記樹脂部材を形成する際に溶融樹脂を注入したゲートが設けられていることを特徴とする請求項5に記載のカートリッジ。
- 前記像担持体は、感光体であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記クリーニング手段は、ブレードであり、
前記回転軸線方向に関し前記樹脂部材の前記第1シール部よりも内側において、
前記ブレードと、前記カートリッジ枠体と、の間にブレード下シールが設けられ、
前記ブレード下シールと前記第1シール部は、連続しており且つ射出成形によって前記カートリッジ枠体と一体的に形成されていること
を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のカートリッジ。 - カートリッジ枠体と、前記カートリッジ枠体に対して回転可能に設けられた像担持体と、
前記カートリッジ枠体と、前記像担持体の回転軸線方向における前記像担持体の端部と、の隙間をシールするように前記像担持体の前記端部に当接する端部シールと、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、前記回転軸線方向に沿って延びるように設けられ、前記回転軸線方向と交差する方向における一端が前記像担持体と当接する薄板部材と、前記回転軸線方向に沿って延びるように設けられ、前記薄板部材の前記交差する方向における他端を前記カートリッジ枠体に固定する固定部と、前記交差する方向において前記固定部に向かって延び、前記クリーニング手段の前記回転軸線方向における端部と、前記カートリッジ枠体と、の隙間をシールする第1シール部と、前記交差する方向に関し前記固定部と前記第1シール部の間の領域において、前記端部シールと、前記カートリッジ枠体と、の隙間をシールする第2シール部と、を有し、前記カートリッジ枠体に設けられた樹脂部材と、
を有し、画像形成装置の本体に着脱可能なカートリッジの製造方法であって、
前記カートリッジ枠体に対し型を固定して、前記カートリッジ枠体と前記型との間に形成されている空間に溶融樹脂を注入し、前記第1シール部、第2シール部、及び前記固定部を前記カートリッジ枠体と一体的に成形する工程を備えることを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記溶融樹脂は、エラストマーであることを特徴とする請求項9に記載のカートリッジの製造方法。
- 前記樹脂部材は、レーザー光を吸収し、溶融するものであり、前記樹脂部材の前記固定部にレーザー光を照射し、前記樹脂部材を溶融させ、前記薄板部材を前記カートリッジ枠体に固定する第2の工程を備える
ことを特徴とする請求項9または10に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記クリーニング手段は、レーザー光を透過するブレードであり、
前記ブレードと前記第1シール部の接触面にレーザー光を照射する第3の工程を備えることを特徴とする請求項11に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記第3の工程においては、レーザー光を透過する押さえ部材で前記ブレードを変形させた状態で、前記ブレードと前記第1シール部の接触面にレーザー光を照射することを特徴とする請求項12に記載のカートリッジの製造方法。
- 前記溶融樹脂を前記空間に注入するための注入口は、前記カートリッジ枠体の前記型が固定された面と反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のカートリッジの製造方法。
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