JP5673884B1 - コンバイン - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、請求項1記載の発明は、収穫した穀粒を貯留するグレンタンク(7)と、このグレンタンク(7)に貯留された穀粒を排出する排出装置(130)を備えたコンバインにおいて、エンジンルーム(6)内に配置されるエンジン(E)と、前記エンジン(E)の冷却水を冷却するラジエータ(10)と、前記エンジン(E)とラジエータ(10)の間に配置される冷却ファン(11)と、前記エンジン(E)と前記グレンタンク(7)の間に配置されると共に、前記エンジン(E)の駆動力が伝達される入力軸(15)と、前記入力軸(15)からの駆動力を、前記排出装置(130)へ伝達する排出伝動部(170)と、前記冷却ファン(11)へ伝達するファン伝動部(160)とに分岐して伝達する伝動ギヤケース(14)を備え、前記ファン伝動部(160)には、前記入力軸(15)から入力されたエンジン(E)の駆動力を無段階に変速して出力軸(127)から前記冷却ファン(11)側へ出力する無段変速装置(18)を有し、前記無段変速装置(18)は、前記伝動ギヤケース(14)の上部に設けられた支持部材(19)によって伝動ギヤケース(14)に支持され、前記支持部材(19)には、前記出力軸(127)を回転自在に支持する筒部(19b)が一体的に形成されていることを特徴とするコンバインとする。
図1及び図2は、コンバインの側面図及び平面図を示すものである。コンバインは、車台1の下部に走行クローラ2を備えている。また、車台1上の後部に脱穀部(脱穀装置)4を搭載し、その前方に刈取部3を設置し,刈取部3の横側に運転席5が配置され、運転席5の後方には脱穀粒を一時的に貯留するグレンタンク7を搭載している。なお、グレンタンク7は、内部に貯留された穀粒を機外へ排出する排出装置130を備えている。この排出装置は、グレンタンク7の底部に備える搬出オーガ12とグレンタンク7の後部に設けられた排出オーガ13を含む。
(冷却ファンの変速装置)
油圧式無段変速装置18は、入力された回転動力を無段階に変速する機器であり、冷却ファン11を正転及び逆転させることが可能な機器である。具体的には、入力軸121への入力によって作動する油圧ポンプと、出力軸127を駆動する油圧モータの間を、2つの油路で接続して閉回路を形成したものである。油圧ポンプには、その吐出油量と吐出方向を変更するトラニオン軸が備えられている。このトラニオン軸については後述する。
(伝動機構)
次に、冷却ファン11及び搬出オーガ12の伝動機構について、説明する。
(冷却ファンの伝動機構)
エンジンEの回転動力が出力される出力軸117の外側(右側)端部には、エンジンプーリ17が設けられている。このエンジンプーリ17と、前記伝動ギヤケース14に設けられた入力軸15の外側端部(右側端部)の入力プーリ16に、ベルト110が巻き掛けられている。入力軸15は、伝動ギヤケース14の内側(左側)に突出し、その内側端部に伝動プーリ20が設けられている。この伝動プーリ20と、油圧式無段変速装置18の入力軸121に設けられたHST入力プーリ21には、伝動ベルト22が巻き掛けられている。
(排出装置の伝動機構)
伝動ギヤケース14には、入力軸15と交差する方向(前後方向)に延伸する出力軸125が設けられている。入力軸15の伝動ギヤケース14内の部位には、ベベルギヤが設けられており、このベベルギヤと、出力軸125のベベルギヤが噛み合うことにより、入力軸15の伝動が出力軸125へ伝達される。出力軸125の端部(後端部)には、オーガ伝動プーリ32が設けられている。このオーガ伝動プーリ32と、搬出オーガ12に備えるオーガ入力プーリ33にベルト111が巻き掛けられている。
なお、ベルト110には、このベルト110に張力を付与するテンションローラ150が設けられている。このテンションローラ150は、ベルト110に常時張力を付与する、所謂常時張りの張圧部材である。また、ベルト111には、このベルト111に張力を付与するテンションクラッチが設けられている。このテンションクラッチは、アクチュエータにより、ベルト111の伝動が可能な状態と伝動不能な状態に切替可能に構成されている。
(ベルト等の配置)
エンジンプーリ17と入力プーリ16に巻き掛けられたベルト110と、HST出力プーリ27とファンプーリ28に巻き掛けられたベルト112は、エンジンEと冷却ファン11の左右方向での間隔部に配置されている。また、ベルト112は、ベルト110よりも右側(機体の外側であり、冷却ファン11に近い側である)に配置されるとともに、ベルト110よりも上側に配置されている。
(油圧式無段変速装置の支持構造)
上述したとおり、油圧式無段変速装置18は、車台1上に搭載された伝動ギヤケース14の上部に設けられた支持部材19によって、伝動ギヤケース14に支持されている。
(ベルトテンション機構)
前記伝動ベルト22には、この伝動ベルト22に張力を付与するベルトテンション機構25が設けられている。ベルトテンション機構25は、伝動ベルト22に接触するテンションプーリ23と、このテンションプーリ23を回転自在に支持するテンションアーム24を備えている。テンションアーム24は、ピン26に回転自在に支持されるとともに、スプリングによりテンションプーリ23を伝動ベルト22に近づける方向の付勢力が付与されている。
(トラニオン軸)
上述の油圧式無段変速装置18に備えられた油圧ポンプには、入力軸121の回転速度に対する作動油の吐出量を変更して、油圧式無段変速装置18における変速比を変更するトラニオン軸29が設けられている。
(DPF)
なお、グレンタンク7の前部側と脱穀部4の間の下方空間内には、エンジンEの排気処理装置としてのDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)35が配備されている。
6 エンジンルーム
7 グレンタンク
10 ラジエータ
11 冷却ファン
14 伝動ギヤケース
15 入力軸
16 入力プーリ
18 油圧式無段変速装置(無段変速装置)
19 支持部材
19b 筒部
20 伝動プーリ
21 HST入力プーリ
29 トラニオン軸
30 トラニオンギヤ
30a 角度センサ
30b ストッパ
30c プレート
30d 孔部
31 制御モータ
31a ピニオンギヤ
127 出力軸
130 排出装置
160 ファン伝動部
170 排出伝動部
Claims (4)
- 収穫した穀粒を貯留するグレンタンク(7)と、このグレンタンク(7)に貯留された穀粒を排出する排出装置(130)を備えたコンバインにおいて、
エンジンルーム(6)内に配置されるエンジン(E)と、
前記エンジン(E)の冷却水を冷却するラジエータ(10)と、
前記エンジン(E)とラジエータ(10)の間に配置される冷却ファン(11)と、
前記エンジン(E)と前記グレンタンク(7)の間に配置されると共に、前記エンジン(E)の駆動力が伝達される入力軸(15)と、
前記入力軸(15)からの駆動力を、前記排出装置(130)へ伝達する排出伝動部(170)と、前記冷却ファン(11)へ伝達するファン伝動部(160)とに分岐して伝達する伝動ギヤケース(14)を備え、
前記ファン伝動部(160)には、前記入力軸(15)から入力されたエンジン(E)の駆動力を無段階に変速して出力軸(127)から前記冷却ファン(11)側へ出力する無段変速装置(18)を有し、
前記無段変速装置(18)は、前記伝動ギヤケース(14)の上部に設けられた支持部材(19)によって伝動ギヤケース(14)に支持され、
前記支持部材(19)には、前記出力軸(127)を回転自在に支持する筒部(19b)が一体的に形成されている
ことを特徴とするコンバイン。 - 前記無段変速装置(18)の変速比を変更するトラニオン軸(29)と、
前記トラニオン軸(29)と一体的に設けられて、制御モータ(31)のピニオンギヤ(31a)と噛合うトラニオンギヤ(30)を備え、
前記トラニオンギヤ(30)における前記トラニオン軸(29)の軸心方向から見た中央部分には孔部(30d)が形成され、
前記無段変速装置(18)における前記孔部(30d)に臨む部位には、前記トラニオン軸(29)の回転角度を検出する角度センサ(30a)と、前記トラニオンギヤ(30)に設けられたストッパ(30b)と接触することでトラニオンギヤ(30)の回転を規制するプレート(30c)を備えた
請求項1に記載のコンバイン。 - 前記入力軸(15)の一端部に前記エンジン(E)の駆動力が伝達される入力プーリ(16)を有し、
該入力軸(15)における入力プーリ(16)が設けられた側とは反対側の端部に、前記無段変速装置(18)側へ出力する伝動プーリ(20)を有する
請求項1または請求項2に記載のコンバイン。 - 前記出力軸(127)が前記入力軸(15)と平行に備えられ、
該出力軸(127)は、前記入力軸(15)における前記冷却ファン(11)に近い側の端部よりも冷却ファン(11)側に突出した位置まで延伸される
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
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