JP5380930B2 - 睡眠改善剤 - Google Patents
睡眠改善剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5380930B2 JP5380930B2 JP2008179693A JP2008179693A JP5380930B2 JP 5380930 B2 JP5380930 B2 JP 5380930B2 JP 2008179693 A JP2008179693 A JP 2008179693A JP 2008179693 A JP2008179693 A JP 2008179693A JP 5380930 B2 JP5380930 B2 JP 5380930B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleep
- diphenhydramine hydrochloride
- administration
- extract
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
(1)ビャクシ及び抗ヒスタミン剤を含有することを特徴とする睡眠改善剤であり、
(2)抗ヒスタミン剤が、イソチペンジル、イプロヘプチン、ジフェテロール、ジフェニルピラリン、ジフェンヒドラミン、トリプロリジン、トリペレナミン、トンジルアミン、プロメタジン、メトジラジン、カルビノキサミン、アリメマジン、クロルフェニラミン、アゼラスチン、フェネタジン、メブヒドロリン、オロパタジン、ケトチフェン及びメキタジン並びにこれらの塩からなる群より選ばれる1種または2種以上である、上記(1)記載の睡眠改善剤であり、
(3)抗ヒスタミン剤がジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン又はそれらの塩である、上記(1)記載の睡眠改善剤であり、
(4)寝つきの悪さ、眠りの浅さ、目覚めの悪さを改善するための、上記(1)〜(3)のいずれか1項記載の睡眠改善剤であり、
(5)睡眠持続時間が短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の睡眠改善剤であり、
(6)起床時の眠気が減弱されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の睡眠改善剤である。
ビャクシ乾燥物100gに対し、10倍量の50%エタノール溶液を加えて加熱抽出した後、得られた抽出液よりエタノールを留去した。さらに、減圧濃縮を行うことにより、軟エキスを得た。
(製造例2)
ホップ乾燥物100gに対し、10倍量の50%エタノール溶液を加えて加熱抽出し、前記と同様の抽出処理により軟エキスを得た。
(製造例3)
溶媒に水を用いて製造例1と同様の方法にて、抽出、濃縮を行い、軟エキスを得た。
(製造例4)
溶媒に水を用いて製造例1と同様の方法にて抽出を行った後、乾燥し、乾燥エキスを得た。
散剤1
製造例1で得られたビャクシ軟エキス4.3g(原生薬対比2.9)を乾燥させ、ビャクシ乾燥エキス2.7g(原生薬対比4.64)を得た。ビャクシ乾燥エキス1.08g(原生薬換算5.0g)、塩酸ジフェンヒドラミン0.125g、とうもろこしでんぷん1.14g、乳糖2.66gを用いて、常法により塩酸ジフェンヒドラミンおよびビャクシ乾燥エキスの散剤5.0gを得た。これを分包し、1回服用あたり1.0gの散剤4包を得た。
製造例4で得られたエキスを5.4g(原生薬対比3.5)秤量し、ろ過滅菌水を用いて、全量189mLの液剤を得た。本液剤60mLに塩酸ジフェンヒドラミンを添加し、最終濃度がビャクシ500(原生薬換算)mg/10mL、塩酸ジフェンヒドラミンが12.5mg/10mLとなる全量120mLの液剤を得た。
製造例4で得られたエキスを5.4g(原生薬対比3.5)秤量し、ろ過滅菌水を用いて、全量189mLの液剤を得た。本液剤60mLにd-マレイン酸クロルフェニラミンを添加し、最終濃度がビャクシ500(原生薬換算)mg/10mL、d-マレイン酸クロルフェニラミンが1.5mg/10mLとなる全量120mLの液剤を得た。
製造例3で得られたエキスを5.0g(原生薬対比1.2)秤量し、ろ過滅菌水を用いて、全量60mLの液剤を得た。本液剤60mLに塩酸ジフェンヒドラミンを添加し、最終濃度がビャクシ500(原生薬換算)mg/10mL、塩酸ジフェンヒドラミンが12.5mg/10mLとなる全量120mLの液剤を得た。
製造例1で得られたビャクシエキスの塩酸ジフェンヒドラミンの催眠作用に対する効果を、催眠鎮静剤等の評価に広く用いられている下記のヘキソバルビタール睡眠延長試験により評価した。
ddY系雄性マウスを1群9〜10匹として用いた。
処置群は5群より成り、溶媒群、塩酸ジフェンヒドラミン 10mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミン単独投与群)、塩酸ジフェンヒドラミン20mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミン単独投与群)、ビャクシ400mg/kg(原生薬換算)群(ビャクシエキス単独投与群)、塩酸ジフェンヒドラミン10mg/kgおよびビャクシ400mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミンおよびビャクシエキス併用投与群)とした。
ビャクシおよび塩酸ジフェンヒドラミンは、ろ過滅菌水を用いて調整した。調整液の最終濃度は、塩酸ジフェンヒドラミン10あるいは20mg/10mL、ビャクシ400mg(原生薬換算)/10mL、塩酸ジフェンヒドラミン10mgおよびビャクシ400mg(原生薬換算)/10mLとした。
ヘキソバルビタールは、少量の0.1N水酸化ナトリウム水溶液を添加した5%エタノール水溶液を用いて溶解し、50mg/10mLの濃度にヘキソバルビタール溶液を調整した。
各群のマウスには溶媒あるいは各調整液を経口投与し、60分後にヘキソバルビタール溶液を腹腔内投与した。投与容量は、体重1kgあたり10mLとした。
催眠作用は、ヘキソバルビタール投与からの睡眠導入時間(正向反射消失までの時間)および睡眠持続時間(正向反射回復までの時間−正向反射消失までの時間)の測定により、評価した。
睡眠導入時間および睡眠持続時間の統計解析は、Studentのt検定(両側)にて実施し、危険率(P)が5%未満の場合(p<0.05)に有意差ありとした。
睡眠導入時間における結果を表1に、睡眠持続時間における結果を表2に示す。
抗ヒスタミン剤投与30分後の催眠作用をヘキソバルビタール睡眠延長試験により評価した。
SD系雄性ラットに溶媒、塩酸ジフェンヒドラミン12.5mg/kg、塩酸ジフェンヒドラミン25mg/kgを経口投与した。なお、検体は、ろ過滅菌水を用いて調整した。
各検体投与30分後、ヘキソバルビタール溶液(100mg/5mL)を5mL/kgの用量で腹腔内投与した。
催眠作用は、ヘキソバルビタール投与からの睡眠持続時間(正向反射回復までの時間−正向反射消失までの時間)を測定することにより算出した。
結果を表3に示す。
実施例2、実施例3投与30分後の催眠作用をヘキソバルビタール睡眠延長試験により評価した。
SD系雄性ラットに溶媒、塩酸ジフェンヒドラミンを12.5mg/kg、実施例2を10mL/kg、d-マレイン酸クロルフェニラミンを1.5mg/kg、実施例3を10mL/kgの用量で経口投与した。なお、検体は、ろ過滅菌水を用いて調整した。
各検体投与30分後、ヘキソバルビタール溶液(100mg/5mL)を5mL/kgの用量で腹腔内投与した。
催眠作用は、ヘキソバルビタール投与からの睡眠持続時間(正向反射回復までの時間−正向反射消失までの時間)を測定することにより算出した。
結果を表4に示す。
抗ヒスタミン剤投与8時間後の眠気(持ち越し効果)を下記のヘキソバルビタール睡眠延長試験により評価した。
SD系雄性ラットに溶媒、塩酸ジフェンヒドラミン12.5mg/kg、塩酸ジフェンヒドラミン25mg/kgを経口投与した。なお、検体は、ろ過滅菌水を用いて調整した。
各検体投与8時間後、ヘキソバルビタール溶液(100mg/5mL)を5mL/kgの用量で腹腔内投与した。
投与8時間後の眠気は、ヘキソバルビタール投与からの睡眠持続時間(正向反射回復までの時間−正向反射消失までの時間)を測定することにより算出した。
結果を表5に示す。
実施例4投与8時間後の眠気(持ち越し効果)を下記のヘキソバルビタール睡眠延長試験により評価した。
SD系雄性ラットに溶媒、塩酸ジフェンヒドラミンを25mg/kg、実施例4を10mL/kgの用量で経口投与した。なお、検体は、ろ過滅菌水を用いて調整した。
各検体投与8時間後、ヘキソバルビタール溶液(100mg/5mL)を5mL/kgの用量で腹腔内投与した。
投与8時間後の眠気は、ヘキソバルビタール投与からの睡眠持続時間(正向反射回復までの時間−正向反射消失までの時間)を測定することにより算出した。
結果を表6に示す。
試験例1の試験法と同様の方法にて、製造例2で得られたホップ軟エキスについて、塩酸ジフェンヒドラミンの催眠作用に対する併用効果を評価した。
ddY系雄性マウスを1群10匹として用いた。
処置群は5群より成り、溶媒群、塩酸ジフェンヒドラミン10mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミン単独投与群)、塩酸ジフェンヒドラミン20mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミン単独投与群)、塩酸ジフェンヒドラミン10mg/kgおよびホップ 400mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミンおよびホップエキス併用投与群)、塩酸ジフェンヒドラミン10mg/kgおよびホップ800mg/kg群(塩酸ジフェンヒドラミンおよびホップエキス併用投与群)とした。
ホップおよび塩酸ジフェンヒドラミンは、ろ過滅菌水を用いて調整した。調整液の最終濃度は、塩酸ジフェンヒドラミン10あるいは20mg/10mL、塩酸ジフェンヒドラミン10mgおよびホップ400あるいは800mg(原生薬換算)/10mLとした。
催眠作用は、ヘキソバルビタール投与からの睡眠持続時間(正向反射回復までの時間−正向反射消失までの時間)の測定により、評価した。
結果を表7に示す。
Claims (4)
- ビャクシ及び、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン又はそれらの塩から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする睡眠改善剤。
- 寝つきの悪さ、眠りの浅さ、目覚めの悪さを改善するための、請求項1に記載の睡眠改善剤。
- 睡眠持続時間が短いことを特徴とする請求項1に記載の睡眠改善剤。
- 起床時の眠気が減弱されたことを特徴とする請求項1に記載の睡眠改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008179693A JP5380930B2 (ja) | 2007-07-24 | 2008-07-10 | 睡眠改善剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007192293 | 2007-07-24 | ||
JP2007192293 | 2007-07-24 | ||
JP2008179693A JP5380930B2 (ja) | 2007-07-24 | 2008-07-10 | 睡眠改善剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009046471A JP2009046471A (ja) | 2009-03-05 |
JP5380930B2 true JP5380930B2 (ja) | 2014-01-08 |
Family
ID=40499035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008179693A Expired - Fee Related JP5380930B2 (ja) | 2007-07-24 | 2008-07-10 | 睡眠改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5380930B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101336411B1 (ko) * | 2011-05-27 | 2013-12-04 | 한국식품연구원 | 쌀 추출물의 수면 장애, 불안 또는 우울증의 개선, 예방 또는 치료를 위한 신규 용도 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2943247B2 (ja) * | 1990-05-31 | 1999-08-30 | 藤沢薬品工業株式会社 | 催眠・鎮静剤 |
DE19525598C2 (de) * | 1995-07-13 | 1997-09-25 | Max Planck Gesellschaft | Schlafmittel |
JP4411117B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2010-02-10 | エスエス製薬株式会社 | 睡眠改善医薬組成物 |
JP4504063B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2010-07-14 | エスエス製薬株式会社 | 睡眠改善薬 |
JP5013722B2 (ja) * | 2005-03-10 | 2012-08-29 | 独立行政法人科学技術振興機構 | ナノ金属微粒子/炭素ナノ繊維構造体の製造方法 |
JP5118863B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2013-01-16 | 第一三共ヘルスケア株式会社 | 催眠用医薬組成物 |
JP5527919B2 (ja) * | 2006-04-26 | 2014-06-25 | 東洋製罐株式会社 | 水分及び酸素バリヤー性樹脂組成物 |
-
2008
- 2008-07-10 JP JP2008179693A patent/JP5380930B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009046471A (ja) | 2009-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Prapaitrakool et al. | Morinda citrifolia Linn. for prevention of postoperative nausea and vomiting | |
US20230087359A1 (en) | Cannabinoid compositions and methods of use thereof | |
JP6196041B2 (ja) | 大うつ病を有する患者において減量療法を提供する方法 | |
GB2510659A (en) | Synergistic combination of alkylamine compounds and herbal sedatives for the treatment of insomnia, anxiety and depression | |
KR102091128B1 (ko) | 암-관련 피로 치료용 조성물 | |
JP5380930B2 (ja) | 睡眠改善剤 | |
BR112014030570B1 (pt) | extratos de tomilho selvagem e uso destes | |
US20110280972A1 (en) | Preparation for the treatment of tinnitus | |
JP2007291071A (ja) | 催眠用医薬組成物 | |
WO2020187017A1 (zh) | 润肠通便的中药组合物、其制备方法及应用 | |
US11723940B2 (en) | Compositions for preventing or treating diseases or disorders associated with neuro-inflammation, neuro-apoptosis, or neuro-oxidative damage and uses thereof | |
JP5809005B2 (ja) | Pde5阻害剤含有医薬組成物 | |
JP4706174B2 (ja) | α−グルコシダーゼ阻害剤 | |
CN106822152B (zh) | 一种药物组合物及其应用 | |
Arıca et al. | Convulsion in infants as a result of oral use of garden sage | |
JP4547892B2 (ja) | α−グルコシダーゼ阻害剤 | |
IL230174A (en) | Pharmaceutical composition for the treatment of premature ejaculation | |
JP2003226650A (ja) | 医薬用組成物 | |
US20220304954A1 (en) | Method for the treatment of covid-19 infections with palmitoylethanolamide | |
CN103142928A (zh) | 骨筋口服液及其制备方法 | |
JP2009263384A (ja) | I型アレルギー性疾患のアトピー性皮膚炎の症状を抑制するための内服薬 | |
CN107260749B (zh) | 治疗睡眠呼吸暂停综合症的药物、药物组合物及应用 | |
CN115337299A (zh) | 千层纸素a在制备急性脑损伤治疗药物中的应用 | |
JP2008280332A (ja) | 睡眠改善剤 | |
CN116473979A (zh) | 甲基巴多索隆在制备抑制呼吸道合胞病毒感染药物中的应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD07 | Notification of extinguishment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427 Effective date: 20090624 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130916 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |