以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1は、業務を支援する情報処理装置を含む接客支援システムの構成を示す図である。この接客支援システムは、飲食店や販売店等のような顧客の注文に応じて飲食サービスや商品販売サービスを提供する任意の施設で利用可能である。ただし以下においては、飲食店での利用に適応するものとして構成された接客支援システムについて説明することとする。
接客支援システムは、3つの情報処理装置1、キッチンプリンタ2及びステーション3をLAN(Local Area Network)4にそれぞれ接続して構成される。ただし、情報処理装置1は、1台のみを含んでもよいし、2台又は4台以上を含んでもよい。またキッチンプリンタ2は、2台以上を含み得る。
情報処理装置1は、所定の業務を支援するための情報処理装置であって、例えば接客フロアやチェックアウトカウンタに設置される。本実施形態において、情報処理装置1は、顧客に対する案内業務、受注業務、給仕(配膳)業務、あるいは会計業務等各種の業務を支援するための処理を行う。そして、接客フロアに設置された情報処理装置1においては、案内業務、受注業務及び給仕(配膳)業務を支援するための処理が主として利用される。またチェックアウトカウンタに設置された情報処理装置1においては、さらに会計業務を支援するための処理が利用される。なお、情報処理装置1は、上記の業務の一部のみを支援する処理を行うことにより用途に特化したものとしてもよい。即ち、この情報処理装置1は、店舗における業務を支援するための業務支援装置としての機能を備えている。
キッチンプリンタ2は、例えばキッチンに設置され、情報処理装置1から送信された受注情報に基づく調理指示伝票を調理人のために印字する。
ステーション3は、例えばバックヤードに設置され、情報処理装置1から送信された各種の情報を集計処理し、飲食店の営業に拘わる管理業務を支援する。またステーション3は、複数の情報処理装置1で共通に利用される情報の管理処理を行うこともある。
図2は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置1は、液晶ディスプレイ(LCD)10、表示コントローラ11、タッチパネル12、タッチパネルコントローラ13、周辺機器インタフェース(周辺機器I/F)14、通信インタフェース(通信I/F)15、ROM(read-only memory)16、RAM(random-access memory)17、HDD(hard disk drive)18及びCPU(central processing unit)19を含む。このうち、表示コントローラ11、タッチパネルコントローラ13、周辺機器インタフェース14、通信インタフェース15、ROM16、RAM17、HDD18及びCPU19は、バスラインにそれぞれ接続されている。液晶ディスプレイ10及びタッチパネル12は、表示コントローラ11及びタッチパネルコントローラ13にそれぞれ接続されている。
液晶ディスプレイ10は、表示コントローラ11により駆動されて画像を表示する。表示コントローラ11は、CPU19の制御の下にRAM17から転送される画像データに応じた画像が表示されるように液晶ディスプレイ10を制御する。
タッチパネル12は、液晶ディスプレイ10の表示面に積層配置されている。タッチパネル12は、液晶ディスプレイ10の表示画面へのユーザによるタッチがなされた際に、そのタッチ位置に応じた検出信号を出力する。タッチパネルコントローラ13は、タッチパネル12から出力された検出信号に基づいて上記のタッチ位置を表す座標情報を求め、この座標情報をCPU19へ送る。
周辺機器インタフェース14には、プリンタ5や客面表示装置6等の周辺機器が必要に応じて接続される。周辺機器インタフェース14は、接続されている周辺機器と通信する。周辺機器インタフェース14としては、USB(universal serial bus)の汎用規格に準拠したインタフェース回路等を利用できる。なお、プリンタ5は、受注伝票、領収伝票あるいは各種のジャーナル等を印刷するために利用される。客面表示装置6は、会計結果や広告情報等を顧客に提示するための画像を表示するために利用される。プリンタ5及び客面表示装置6の少なくとも一方は、情報処理装置1に内蔵されていてもよい。
通信インタフェース15は、キッチンプリンタ2及びステーション3とLAN4を介して通信する。通信インタフェース15としては、イーサネット(登録商標)等の汎用規格に準拠したインタフェース回路等を利用できる。
ROM16は、CPU19の処理手順を記述したプログラムや、CPU19が各種の処理を実行する上で必要なデータ等を記憶している。
RAM17は、CPU19が各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。例えばRAM17には、液晶ディスプレイ10で表示する画像を表す画像情報が記憶される。またRAM17は、CPU19が各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。
HDD18は、CPU19の処理手順を記述したプログラムや、CPU19が各種の処理を実行する上で必要なデータ等を記憶している。HDD18が記憶するデータには、後述する部門ファイル及びPLU(price look up)ファイルを含む。またHDD18が記憶するデータには、各種の画像を生成するための素材となる素材部品を表すデータが含まれる。この素材部品には、グラフィカルユーザインタフェース画像に配置するボタン部品も含まれる。
CPU19は、ROM16やHDD18に記憶されたプログラムに基づく処理を実行することによって、各種の処理手段として機能する。これらの処理手段の一つは、前述した各種の業務に関する指示のためのユーザによる操作のための操作画像を含んだグラフィカルユーザインタフェース画像を生成する。また上記の処理手段の一つは、上記の操作画像に基づくユーザ操作による指示に基づいて前述した各種の業務を支援するための各種の処理を実行する。
なお、情報処理装置1は、ROM16やHDD18にプログラムが記憶された状態にて販売や譲渡がなされてもよいし、記憶媒体に記憶された状態や通信回線を介した通信により販売又は譲渡されたプログラムが任意に情報処理装置1にインストールされてもよい。なお、上記の記憶媒体としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、あるいは半導体メモリ等のあらゆる種類のものを利用できる。
図3は部門ファイルのファイル構造を示す図である。部門ファイルは、部門番号、部門名、タグ位置及び備考の各情報フィールドをそれぞれ含んだ複数のデータレコードの集合からなる。これらのデータレコードは、個別の部門に関する情報がそれぞれ記述される。具体的には、部門番号の情報フィールドには、メニュー品目を分類するべく定められた複数の部門のそれぞれに割り付けられた番号が記述される。部門名の情報フィールドには、上記の部門のそれぞれを識別するための名称が記述される。タグ位置の情報フィールドには、後述するオーダー入力用のグラフィカルユーザインタフェース画像(以下、GUI画像と記す)におけるボタン部品の配置位置が記述される。備考には、その他の備考情報が必要に応じて記述される。なお図3においては、いずれのデータレコードも備考情報が記述されていない。
図3の例では、「ドリンク」「デザート」「和膳」「和洋食」「丼もの」「鍋もの」「うどん&そば」「一品料理」ならびに「健菜とサラダ」なる9つの部門が定められており、これらの部門には「01」〜「09」の各部門番号がそれぞれ割り付けられていることが部門ファイルに記述されている。そして例えば、「ドリンク」なる部門に対応するボタン部品の配置位置が「2行5列」であることが部門ファイルに記述されている。
図4はPLUファイルのファイル構造を示す図である。PLUファイルは、コード、部門、割付、画像、メニュー名、単価、持帰り、奉仕料対象及びボタン色の各情報フィールドをそれぞれ含んだ複数のデータレコードの集合からなる。これらのデータレコードには、個別のメニュー品目に関する情報が記述される。コードの情報フィールドには、個々のメニュー品目に割り付けられたコードが記述される。部門の情報フィールドには、個々のメニュー品目が属する部門の部門番号が記述される。割付の情報フィールドには、オーダー入力用のGUI画像におけるボタン部品の配置位置が記述される。画像の情報フィールドには、ボタン部品に重畳表示する画像が記述される。メニュー名の情報フィールドには、個々のメニュー品目の名称が記述される。単価の情報フィールドには、個々のメニュー品目の単価が記述される。持帰りの情報フィールドには、個々のメニュー品目の持ち帰りの可否が記述される。奉仕料対象の情報フィールドには、個々のメニュー品目が奉仕料徴収の対象となるか否かが記述される。ボタン色の情報フィールドは、ボタン部品の色が記述される。
なお、部門ファイル及びPLUファイルは、接客支援システムが使用される飲食店における営業実態に基づいて、例えば接客支援システムの導入作業の一環として作成されてHDD18に書き込まれる。また部門ファイル及びPLUファイルは、ステーション3に内臓又は接続された記憶媒体のみにより記憶されてもよいし、そのような記憶媒体とHDD18との双方により記憶されてもよい。
次に接客支援システムの動作について説明する。顧客の注文についてのオーダー情報が店員によって情報処理装置1に入力されると、入力されたオーダー情報はLAN4を介してステーション3に伝送される。ステーション3は、到来したオーダー情報を、会計処理や集計処理等のために管理する。またステーション3は、オーダー情報をLAN4を介してキッチンプリンタ2へと送信する。キッチンプリンタ2は、到来したオーダー情報に応じた内容の調理指示伝票を印字する。
さて、上記のようなオーダー情報の入力に使用される情報処理装置1は、例えば店員によってオーダー入力モードに設定される。このオーダー入力モードが設定されているときにCPU19は、図5に示す処理を実行する。ただし、図5においては本実施の形態の特徴的な一部の処理のみを示している。
ステップS11においてCPU19は、オーダー入力用のGUI画像を生成し、このGUI画像をLCD10に表示させる。具体的には、CPU19は図6に示すようなレイアウトのGUI画像70を示す画像データをRAM17に生成する。
GUI画像70は、オーダー入力のための操作画像71を含む。操作画像71は、領域71a,71b,71cを含んでいる。領域71aは、オーダー入力の結果を表す。領域71bには、メニュー品目を指定するための複数のボタン部品が配列される。領域71cには、オーダー入力操作に関わる付加機能を指定するための複数のボタン部品が配列される。
領域71bに配置されるボタン部品には、部門がそれぞれ関連付けられた複数のボタン部品と、メニュー品目がそれぞれ関連付けられた複数のボタン部品とを含む。部門がそれぞれ関連付けられた複数のボタン部品を配列する領域と、メニュー品目がそれぞれ関連付けられた複数のボタン部品を配列する領域とは、それぞれ個別に予め定義されており、CPU19は、これらの領域内での各ボタン部品の位置を部門ファイル及びPLUファイルに記述された情報に基づいて決定する。そしてCPU19は、領域71b,71cに配置するべきボタン部品の情報をHDD18から取得して、その情報を配置位置に応じてRAM17に展開する。
GUI画像70は、操作画像71の外にも複数のボタン部品を配置している。これらのボタン部品のうちの一つであるボタン部品72には、操作説明の表示(ヘルプ表示)の要求の入力が関連付けられている。ここで、GUI画像70内の各ボタン部品やユーザが操作可能な領域は、ユーザの指示を入力するための「表示部品」に対応し、所定の機能が予め関連付けられている。
なお、図6における領域71aはオーダー入力がなされた後の状態を示している。これは、領域71aの機能を把握し易くするためであり、CPU19がステップS11において生成するGUI画像には、具体的なオーダー入力の結果の情報はまだ含まれない。
そしてGUI画像70を示す画像データを生成し終えたならばCPU19は、表示コントローラ11に対してその画像データを転送するとともに、表示を指示する。これに応じて表示コントローラ11は、転送された画像データに応じてGUI画像70が表示されるようにLCD10を駆動する。
GUI画像70がLCD10によって表示された状態でCPU19は、ユーザによりGUI操作が行われるのを待ち受ける(ステップS12;No)。なお本実施形態では、GUI操作はLCD10の表示画面をユーザが指等でタッチすることにより行われる。そこでCPU19は、タッチパネルコントローラ13から検出信号が与えられたならば、ユーザによるGUI操作がなされたと判断し(ステップS12;Yes)、ステップS13に移行する。
ステップS13においてCPU19は、上記のなされたGUI操作の内容を判定する。具体的にはCPU19は、上記の検出信号に基づいてタッチ位置を判断し、そのタッチ位置に存在する表示部品に関連付けられている機能を、ユーザが指定した機能として判定する。例えば、メニュー品目が関連付けられたボタン部品をユーザがタッチしたならば、該当するボタン部品に関連付けられたメニュー品目が注文されたことの入力であると判定する。
続いて、CPU19は、タッチ位置に存在する表示部品に割り付けられている機能を実行することで、ユーザによる指示に応じた処理を実行する。ここで、ヘルプ表示以外の機能が指定されたならば(ステップS13;その他)、CPU19は、その指定に応じた図示しない処理に移行し、その処理を実行する。例えば、部門が関連付けられたボタン部品をタッチすることによって部門の切り換えが指定されたならばCPU19は、タッチされたボタン部品に関連付けられた部門に属するメニュー品目のボタン部品が配列されるように領域71bを更新する。また、メニュー品目が関連付けられたボタン部品をタッチすることによってオーダー情報が入力されたならばCPU19は、タッチされたボタン部品に関連付けられたメニュー品目に関するオーダー情報をステーション3に送信するとともに、そのオーダー入力の結果を表すように領域71aにおける表示内容を更新する。なお、別の業務を支援するための処理の起動や処理の停止等のような図5の処理の終了条件に合致する要求がなされた場合以外では、操作に応じた処理の完了後にCPU19はステップS12の待ち受け状態に戻る。
さて、例えばボタン部品72がタッチされる等してヘルプ表示が要求されたのであれば(ステップS13;ヘルプ表示要求)、CPU19はステップS14に移行する。そして、CPU19は、その時点でLCD10に表示させているGUI画像70における操作画像71内の画像を横方向に一定の率で縮小する(ステップS14)。
続いて、CPU19は、LCD10に表示させる画像を、図7に示すようなレイアウトのGUI画像80に更新する(ステップS15)。具体的には、CPU19は、GUI画像70における操作画像71の左端に寄せた状態で操作画像71を縮小して得られた操作画像81を配置する。そしてCPU19は、操作画像71よりも操作画像81が小さいことにより生じる空き領域をヘルプ画像82とし、このヘルプ画像82に、トピック選択画像821、説明画像822を配置することによって、GUI画像80を生成する。説明画像822は、それを表すデータがROM16又はHDD18に予め記憶されており、CPU19はそのデータに基づく画像をRAM17に展開する。
トピック選択画像821は、各種のヘルプトピックを選択するための領域であって、選択されたヘルプトピックの説明文が説明画像822に表示されるよう構成されている。なお、図7では、ヘルプトピックとして「テイクアウト登録」が選択された状態を表わしている。
説明画像822は、トピック選択画像821で選択されたヘルプトピックに応じた操作方法を、説明するためのヘルプ情報(説明文)を表示するよう構成されている。この説明画像822を表すデータは、例えばHTML(HyperText Markup Language)等のような周知のページ記述言語により作成されたものを利用可能である。図7では、ヘルプトピック「テイクアウト登録」について、「伝票単位」と「アイテム単位」との二つの業務項目が含まれており、「伝票単位」での登録方法を説明した説明文と、「アイテム単位」での登録方法を説明した説明文とが区分けされて表示されている。
具体的に、伝票単位の説明文では、操作手順1として伝票TOボタンをタッチすることで、操作手順2として全ての商品名の前に‘T’が表示されることが表わされている。また、アイテム単位の説明文では、操作手順1としてアイテムTOボタンをタッチし、操作手順2として明細エリアメニューをタッチし、操作手順3としてOKボタンをタッチすることが表されている。
また、説明画像822に表示された説明文を構成する語句のうち、GUI画像80内に存在する所定の表示部品(ボタン部品や領域)を表わす一部の語句が表示される画像領域に、その対応する表示部品を関連付けるための設定が予め行われている。ここで、画像領域は、その語句を表わす文字列自体、又は、当該語句が画面上に表示される領域を意味する。以下、この画像領域を“関連付け領域”という。
本実施形態では、「伝票単位」の説明文に含まれた[伝票TO]、「アイテム単位」の説明文に含まれた[アイテムTO]、[明細エリア]及び[OK]が関連付け領域に対応し、これら関連付け領域のそれぞれに、対応するボタン部品や領域が予め関連付けられている。具体的に、関連付け領域[伝票TO]は、操作画像81内のボタン部品81aと関連付けされている。また、関連付け領域[アイテムTO]は、操作画像81内のボタン部品81bと関連付けされている。また、関連付け領域[明細エリア]は、操作画像81内の領域81cと関連付けされている。また、関連付け領域[OK]は、ボタン部品83と関連付けされている。
また、説明画像822に表示される各業務項目には、その説明文に示された操作手順を支援するためのナビゲーションボタンが設けられている。ここで、ナビゲーションボタンは、説明文に示された操作手順のナビゲーションを指示するためのボタン部品である。このナビゲーションボタンには、対応する業務項目の説明分に含まれる各関連付け領域が、その操作手順に応じた順序で関連付けて設定されている。
例えば、図7に示すボタン部品822aは、伝票単位でのテイクアウト登録に係る操作手順をナビゲーションするためのナビゲーションボタンである。このボタン部品822aには、操作手順1に対応する関連付け領域[伝票TO]が関連付けされている。また、ボタン部品822bは、アイテム単位でのテイクアウト登録に係る操作手順をナビゲーションするためのナビゲーションボタンである。この、ボタン部品822bには、操作手順1〜3に対応する関連付け領域がその操作手順に応じた順序、即ち[アイテムTO]、[明細エリア]、[OK]の順序で関連付けされている。
なお、図7では、説明画像822の業務項目(伝票単位、アイテム単位)毎にナビゲーションボタンが配置された例を示したが、これに限らず、トピック選択画像821の各ヘルプトピック(例えば、「メニューNo登録」等)についても、その業務項目毎にナビゲーションボタンが設けられているものとする。
また、GUI画像80には、操作画像81及びヘルプ画像82の外にも複数のボタン部品を配置している。これらのボタン部品のうちの一つであるボタン部品83には、操作説明の表示(ヘルプ表示)の削除要求の入力が関連付けられている。
GUI画像80がLCD10によって表示された状態でCPU19は、ユーザによりGUI操作が行われるのを待ち受ける(ステップS16;No)。そしてCPU19は、ユーザによるGUI操作がなされたならば(ステップS16;Yes)、ステップS17以降の処理に移行する。
ステップS16でなされたGUI操作が、ヘルプ表示の削除要求、つまりボタン部品83がタッチされる等してヘルプ表示の削除が要求されたのであれば(ステップS17;Yes)、CPU19は、ステップS18に移行する。そして、CPU19は、ヘルプ画像を除去すると(ステップS18)、操作画像を元に戻して、LCD10での表示画像をGUI画像70のような下のレイアウトのGUI画像に戻す(ステップS19)。こののちにCPU19は、ステップS12の待ち受け状態に戻る。
また、ステップS16でなされたGUI操作として、説明画像822内の関連付け領域がタッチされたならば(ステップS17;No→ステップS20;Yes)、CPU19はステップS21に移行する。ステップS21においてCPU19は、タッチされた関連付け領域を強調するように説明画像を変更するとともに、この関連付け領域に関連付けられた表示部品を強調するようにGUI画像を変更することによって、LCD10にて表示中のGUI画像を更新する(ステップS21)。
例えば、図7に示す説明画像822に関連付け領域[アイテムTO]がタッチされた場合、CPU19は、この関連付け領域[アイテムTO]に関連付けられた操作画像81内のボタン部品81bを強調表示することで、LCD10における表示を、図7に示したGUI画像80から図8に示したGUI画像90に更新する。ここで、GUI画像90は、上述した操作画像81及びヘルプ画像82(トピック選択画像821、説明画像822)に対応する操作画像91及びヘルプ画像92(トピック選択画像921、説明画像922)を含む。
図8において、操作画像91は、枠91a及びマーク91bを追加するように操作画像81を変更したものである。枠91a及びマーク91bは、アイテムTOと表示されたボタン部品を指し示して強調するように配置される。なお、枠91a及びマーク91bは、GUI画像90中で目立つ色を使用するのが好ましい。
説明画像922は、[アイテムTO]と表されている領域を反転表示とするように説明画像822を変更したものである。ただし図8においては、見辛くなってしまうことを避けるために、反転表示される領域のみを枠92aにより示している。なお、GUI画像90において関連付け領域及び表示部品を強調するための表示方法は任意であってよい。そしてこのようにGUI画像を更新し終えたならばCPU19は、ステップS16の待ち受け状態に戻る。
また、ステップS16でなされたGUI操作が、説明画像822の何れかの業務項目について配置されたナビゲーションボタンのタッチ操作であった場合(ステップS17;No→ステップS20;No→ステップS22;Yes)、CPU19は、このタッチされたナビゲーションボタンについて、ステップS23のナビゲーション処理を実行する。以下、図9を参照して、ステップS23のナビゲーション処理について説明する。
まず、CPU19は、ナビゲーションボタンに関連付けられた関連付け領域の順序に従い、該関連付け領域を一つ選択する(ステップS31)。続いて、CPU19は、選択した関連付け領域を強調するように説明画像を変更するとともに、この関連付け領域に関連付けられた表示部品を強調するように操作画像を変更することによって、LCD10にて表示中のGUI画像を更新する(ステップS32)。
次いで、CPU19は、図示しないRTC(Real Time Clock)等の計時装置を用いて時間計時を行い、所定時間が経過するまで現在表示中のGUI画像を保持する(ステップS33;No)。ここで、所定時間が経過すると(ステップS33;Yes)、CPU19はステップS34に移行する。そして、CPU19は、全ての関連付け領域を選択したか否かを判定し、未選択の関連付け領域が存在する場合には(ステップS34;No)、ステップS31に再び戻る。また、ステップS34において、全ての関連付け領域を選択した場合には(ステップS34;Yes)、CPU19は図5に示したステップS16の待ち受け状態に戻る。
例えば、図7に示す説明画像822中において、ナビゲーションボタンであるボタン部品822bがタッチされた場合、CPU19はLCD10における表示を、図7に示したGUI画像80から図10に示したGUI画像100に更新する。ここで、GUI画像100は、上述した操作画像81及びヘルプ画像82(トピック選択画像821、説明画像822)に対応する、操作画像101及びヘルプ画像102(トピック選択画像1021、説明画像1022)を含む。
操作画像101は、枠101a及び操作手順を表すマーク101bを追加するように操作画像81を変更したものである。枠101a及びマーク101bは、アイテムTOと表示されたボタン部品を指し示して強調するように配置される。なお、枠101a及びマーク101bは、GUI画像100中で目立つ色を使用するのが好ましい。また、枠101a又はマーク101bの何れか一方のみを配置する形態としてもよい。
説明画像1022は、[アイテムTO]と表されている領域を反転表示とするように説明画像822を変更したものである。ただし図10においては、見辛くなってしまうことを避けるために、反転表示される領域のみを枠102aにより示している。なお、GUI画像100において関連付け領域及びボタン部品を強調するための表示方法は任意であってよい。
CPU19は、このようにGUI画像を更新すると所定時間待機する。そして、CPU19は、未選択の関連付け領域が存在するためステップS31に再び戻り、LCD10における表示を、図10に示したGUI画像100から図11に示したGUI画像110に更新する。ここで、GUI画像110は、上述した操作画像101及びヘルプ画像102(トピック選択画像1021、説明画像1022)に対応する、操作画像111及びヘルプ画像112(トピック選択画像1121、説明画像1122)を含む。
操作画像111は、枠111a及び操作手順を表すマーク111bを追加するように操作画像101を変更したものである。枠111a及びマーク111bは、明細エリアを表す領域を指し示して強調するように配置される。なお、枠111a及びマーク111bは、GUI画像110中で目立つ色を使用するのが好ましい。また、枠111a又はマーク111bの何れか一方のみを配置する形態としてもよい。
説明画像1122は、[明細エリア]と表されている領域を反転表示とするように説明画像1022を変更したものである。ただし図11においては、見辛くなってしまうことを避けるために、反転表示される領域のみを枠112aにより示している。なお、GUI画像110において関連付け領域及びボタン部品を強調するための表示方法は任意であってよい。
CPU19は、このようにGUI画像を更新すると所定時間待機する。そして、CPU19は、未選択の関連付け領域が存在するためステップS31に再び戻り、LCD10における表示を、図11に示したGUI画像110から図12に示したGUI画像120に更新する。ここで、GUI画像120は、上述した操作画像111及びヘルプ画像112(トピック選択画像1121、説明画像1122)に対応する、操作画像121及びヘルプ画像122(トピック選択画像1221、説明画像1222)を含む。
操作画像121は、操作画像111から枠111a及びマーク111bを削除したものである。また、説明画像1222は、[OK]と表されている領域を反転表示とするように説明画像1122を変更したものである。ただし図12においては、見辛くなってしまうことを避けるために、反転表示される領域のみを枠122aにより示している。
また、GUI画像120は、枠123a及び操作手順を表すマーク123bを追加するようにGUI画像110を変更したものである。枠123a及びマーク123bは、OKと表示されたボタン部品を指し示して強調するように配置される。なお、枠123a及びマーク123bは、GUI画像120中で目立つ色を使用するのが好ましい。また、枠123a又はマーク123bの何れか一方のみを配置する形態としてもよい。なお、GUI画像120において関連付け領域及びボタン部品を強調するための表示方法は任意であってよい。
CPU19は、このようにGUI画像を更新すると所定時間待機する。そして、CPU19は、全ての関連付け領域を選択したと判断し、図5のステップS16に再び戻る。
ところで、ステップS16の待ち受け状態にあるときに、ヘルプ表示の削除要求、関連付け領域のタッチ及びナビゲーションボタンのタッチ以外を指示する操作がユーザにより行われると(ステップS17;No→ステップS20;No→ステップS22;No)、CPU19は、その指定に応じた図示しない処理に移行し、その処理を実行する。なお、別の業務を支援するための処理の起動や処理の停止等のような図5の処理の終了条件に合致する要求がなされた場合以外では、操作に応じた処理の完了後にCPU19はステップS16の待ち受け状態に戻る。
以上のように情報処理装置1においては、オーダー入力用のGUI画像70がLCD10にて表示されている状態においてヘルプ表示の要求がなされたならば、GUI画像70における操作画像71を縮小するとともに、これによって生じる空き領域としてのヘルプ領域に説明画像822を配置したGUI画像80にLCD10における表示が変更される。つまり、LCD10には、ヘルプ表示の要求がなされた際に操作画像71に示されていた情報の全てを表す操作画像81と、説明画像822とが並べて示される。したがってユーザは、操作画像71に表示されていたボタン部品のそれぞれを目視により直接的に確認しながら、その操作法を説明画像822等により確認することができる。
また、情報処理装置1においては、説明画像中のナビゲーションボタンがタッチされた場合には、このナビゲーションボタンに関連付けられた関連付け領域と、当該関連付け領域に関連付けられた表示部品とが、その操作手順に応じた順序で強調表示される。したがってユーザは、説明画像中で説明されているボタン部品や領域等の項目がGUI画像中のどこに存在するのかを直感的に把握することができるとともに、その操作手順を直感的に把握することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態のナビゲーション処理では、所定時間待機した後に次の関連付け領域を選択する形態としたがこれに限らず、例えば、関連付け領域に関連付けられた表示部品がタッチされるまで待機する形態としてもよい。以下、この形態について、図13を用いて説明する。
図13は、ナビゲーション処理の他の例の手順を示すフローチャートである。まず、CPU19は、ナビゲーションボタンに関連付けられた関連付け領域の順序に従い、該関連付け領域を一つ選択する(ステップS41)。続いて、CPU19は、選択した関連付け領域を強調するように変更するとともに、この関連付け領域に関連付けられた表示部品を強調するように変更することによって、LCD10にて表示中のGUI画像を更新する(ステップS42)。
次いで、CPU19は、ステップS42で強調するよう変更した表示部品がタッチされるまで現在表示中のGUI画像を保持する(ステップS43;No)。ここで、強調するよう変更した表示部品がタッチされると(ステップS43;Yes)、CPU19は、ステップS44に移行する。そして、CPU19は、全ての関連付け領域を選択したか否かを判定し、未選択の関連付け領域が存在する場合には(ステップS44;No)、ステップS41に再び戻る。また、ステップS44において、全ての関連付け領域を選択した場合には(ステップS44;Yes)、CPU19は図5に示したステップS16の待ち受け状態に戻る。
図13のナビゲーション処理を用いた場合、ユーザは、説明画像中で説明されているボタン部品や領域等の項目がGUI画像中のどこに存在するのかを確認しながら、その操作手順を直感的に把握することができる。
また、上記実施形態では、説明画像と操作画像とを並べて配置することとしたが、これに限らず、説明画像を操作画像の一部に重なる状態で配置してもよい。ただしこの場合には、操作画像をGUI画像中にてユーザが任意に移動できるようにしておくことが望ましい。タッチされた関連付け領域に関連付けられたボタン部品が説明画像により隠されている場合には、該当するボタン部品が表示されるように説明画像を自動的に移動させるようにすることがさらに望ましい。
販売店における商品購入の注文の受け付け等のような上記各実施形態とは異なる受注業務を支援する装置においても上記の実施形態と同様に実施が可能である。例えば、情報処理装置1を、顧客自らが操作して注文や会計処理を行うセルフレジスタ装置に適用することが可能である。また、情報処理装置1を、POS(Point Of Sale)端末に適用するも可能である。また、注文の受付業務の支援に拘わらず、会計業務や売上集計業務等のような他の様々な業務を支援する処理に際してのGUI画像の表示に関しても上記の実施形態と同様に実施が可能である。
GUI操作は、マウス等の他のポインティングデバイスを用いて行われてもよい。また、操作画像71に示された画像を縮小する際に、ボタン部品のみを縮小し、ボタン部品上に示す文字のサイズは変更しないこととしてもよい。これにより、各ボタン部品の機能をユーザが容易に判別することが可能となる。なお、文字が縮小されたボタン部品の上に配置しきれなくなる場合には、例えば改行を新たに加えるか、あるいは既に改行状態であるならば改行位置を変更する等して、全ての文字を縮小されたボタン部品の上に配置することが望ましい。
操作画像71に示された画像を縮小する際に、ボタン部品上に示す文字をそのサイズを変更せずにボタン部品上に配置することが可能である場合にはそのようにし、不可能である場合には文字のサイズを小さく変更することとしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。