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JP4988282B2 - 光学フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラ等の撮影装置や光学機器等に使用される光学フィルタに関するものである。
従来から、デジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器には、その光量調節のために絞り装置が組み込まれている。この絞り装置は、CCD等の固体撮像素子に入射する光量を絞り羽根の開閉により調節するものであり、被写界が明るい場合には、より小さく絞り込まれるようになっている。従って、快晴時や高輝度の被写体を撮影する際には光量を減衰させるために絞りは小絞りとなるが、そのままでは光は絞りで回折し、撮影した画像の劣化を引き起こしてしまうことがある。また、CCD等の固体撮像素子が高感度化することにより、更に光量を減衰させる必要があり、この画像劣化の傾向は顕著になっている。
そこで、この問題の対策として、絞り羽根に光量調整部材としてフィルム状のND(Neutral Density)フィルタを取り付けて、絞り開口が大きいまま光量を減衰することが行われている。具体的には、絞り羽根の一部に絞り羽根とは異なる別部材から成るNDフィルタを接着剤で貼り付け、被写体が高輝度の際には、NDフィルタを光軸上に位置させ、通過光量を制限する。このため、絞り開口が小さくなり過ぎるまで絞り込むことを回避し、絞り開口を一定の大きさに維持することができる。
更に、光量調節機能として濃度勾配を有するNDフィルタを使用し、このNDフィルタを光軸上に移動させることにより、更なる光量調節を行うこともある。また、絞り羽根にNDフィルタを接着せずに、NDフィルタを独立して光学的作用を持たせた種々の絞り装置も提案されている。
上述したような絞り装置におけるNDフィルタは、一般に真空蒸着等により透明基板上に多層膜を形成したものが用いられている。例えば、特許文献1に示すように、真空蒸着法によりPET等の透明樹脂フィルム上に、金属膜、金属酸化物、誘電体膜から成る多層膜を成膜したものが用いられている。また、特許文献2においては、光吸収性を有する1種類の金属酸化物による光吸収膜と、透明な誘電体膜の交互に層を設けることにより、平坦な透過率特性と表面反射防止特性と裏面反射防止特性を満たすNDフィルタが開示されている。
特開平10−133253号公報 特開2003−344612号公報
しかし近年では、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像機器の小型化が進み、光量調整部材として用いられるNDフィルタの表面での反射光が、ゴーストの原因となる場合がある。通常は図15(a)に示すように、PET樹脂等から成る透明基板1の片面にND膜2を成膜し、他面に反射防止膜としてARコート3を成膜したり、或いは図15(b)に示すように透明基板1の両面にND膜2を成膜している。
図16はND膜2の膜構成図を示しており、透明基板1上にAl23膜11と、TiOx膜12を交互に積層し、最表層の第7層にMgF2膜13を蒸着し、7層構成のND膜2を成膜している。
図17はNDフィルタの界面における反射の説明図であり、図15(a)のように片面にND膜2、他面にARコート3が成膜されている。反射は屈折率の異なる物質の界面で起こるため、空気とARコート3の界面a、ARコート3と透明基板1の界面b、透明基板1とND膜2の界面c、ND膜2と空気の界面dの4つの面において光の反射が生ずる。また、ND膜2やARコート3が多層膜であれば、その中の各層の界面でも反射がある。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、従来方法では反射を低減することの困難な透明基板と蒸着層の界面における反射防止効果を向上させた光学フィルタを提供することにある。
上述の目的を達成するための本発明に係る光学フィルタの技術的特徴は、透明基板の表面に可視光波長以下のピッチと高さを有し反射防止機能を有する微細凹凸周期構造を形成し、該微細凹凸周期構造の上に金属又は金属酸化物から成る光吸収層と誘電体層とを交互に積層したND膜を成膜し、該ND膜の最表層に反射防止膜を成膜したことにある。
また、本発明に係る光学フィルタの技術的特徴は、透明基板の両面に可視光波長以下のピッチと高さを有し反射防止機能を有する微細凹凸周期構造を形成し、少なくとも前記透明基板の片面の前記微細凹凸周期構造上に金属又は金属酸化物から成る光吸収層と、誘電体層とを交互に積層したND膜を成膜し、該ND膜の最表層に反射防止膜を成膜したことにある。
本発明に係る光学フィルタによれば、光学フィルタの基板上に可視光波長以下のピッチと高さを有する凹凸部から成る微細凹凸周期構造を形成することで、基板とその上に形成される無機硬質膜との界面で発生する反射光を低減することができる。
本発明を図1〜図14に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は撮影光学系の構成図を示し、レンズ21、光量絞り装置22、レンズ23〜25、ローパスフィルタ26、CCD等から成る固体撮像素子27が順次に配列されている。光量絞り装置22においては、絞り羽根支持板28に一対の絞り羽根29a、29bが可動に取り付けられている。絞り羽根29aには、絞り羽根29a、29bにより形成される略菱形形状の開口部を通過する光量を減光するためのNDフィルタ30が接着されている。
図2は本実施例で使用する蛾目(Moth eye)構造から成る微細凹凸周期構造の模式図を示している。図1のNDフィルタ30の表面には、図2に示すように厚さ約100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)から成る透明基板31上に円錐形状の突起部32が等間隔で無数に配置された微細凹凸周期構造33が設けられている。
本実施例における透明基板31として、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂フィルムを使用している。しかしPET以外にも、透明性及び機械的強度を有するフィルム状の合成樹脂基板を使用することも可能である。例を挙げれば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド系樹脂、ノルボルネン系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド等である。また、透明基板31の厚さとしては、NDフィルタ30としての剛性を保持しながら、可能な限り薄いことが好ましい。具体的には、その厚さとして300μm以下とすることが好ましく、より好ましくは50〜100μmとすることが好ましい。
各突起部32の高さ方向に対し、突起部32の最頂部から最底部に向かうにつれて突起部32の体積は徐々に増加し、それに対応した有効屈折率も突起部32の最頂部から最底部に向かい連続的に分布する。そのため、空気層から透明基板31に向かって滑らかな有効屈折率分布を有し、この微細凹凸周期構造33に光が入射した場合には、急激な屈折率差がないため、光は殆ど反射されずに透明基板31内に到達する。
なお、良好な反射防止効果を得るために、突起部32は図2に示すように円錐形状にすることが好ましいが、円錐形状の代りに、図3に示す四角錐形状の突起部34、或いは他の多角錐形状、更には図4に示す逆円錐形状の凹部35とした微細凹凸周期構造33を用いてもよい。
また、微細凹凸周期構造33の凹凸パターンのピッチPは可視光領域の波長(λ=400〜700nm)よりも小さいことが好ましく、本実施例では300nmとしている。ピッチPが大きくなり、可視光領域の波長、例えば550nmとなると、光の回折現象が発生し画像劣化の原因となる。ピッチPが小さくなるほど反射防止効果が得られる波長も低波長側に拡大されてくるが、ピッチPを小さくするほど微細凹凸周期構造33の形成が困難になるため、ピッチPは100〜300nmが好ましい。
また、微細凹凸周期構造33の凸部或いは凹部の高さDと、微細凹凸周期構造33のピッチPとの比(アスペクト比)D/Pが大きい方が反射防止効果が大きくなり、D/Pが0.2以上であることが好ましく、より好ましくは1以上である。しかし、この高さDも可視光領域の波長よりも小さくすることが好ましい。
微細凹凸周期構造33を構成する突起部32を形成するには、例えば形成すべき微細凹凸周期構造33と逆の形状を有する型を用いて、熱や圧力を加えて基板31の表面に微細凹凸周期構造33を転写する。或いは、半導体製造技術を用いて基板31の表面に直接、微細凹凸周期構造33を形成することができる。また、基板31の表面に固化可能材料で膜を形成し、形成すべき微細凹凸周期構造33と逆の形状を有する型を密着させて、固化可能材料を固化させる方法もある。
本実施例においては、図5に示すように微細凹凸周期構造33と逆形状である微細凹凸周期溝41が形成された上型42と、平坦な面を有する下型43を用いて、ホットプレスにより透明基板31上に微細凹凸周期溝41を転写する。この上型42の微細凹凸周期溝41は、例えば型基材に電子線描画でレジストパターンを形成し、これを反応性イオンエッチングで基材をエッチングして形成することができる。
本実施例におけるホットプレスにおいては、図示しないヒータによりPETのガラス転移点よりも稍々高い約110℃に保たれている。そして、透明基板31を上型42と下型43の間に挟み、図中矢印の方向に圧力をかけることで、熱により軟化した透明基板31に圧力によって上型42の内面に形成された微細凹凸周期溝41が転写される。
このようにして形成した微細凹凸周期構造33の表面形状をAFMで測定したところ、高さ350nm、ピッチ300nmの凹凸パターンが形成された。
また、上型42の微細凹凸周期溝41は他の方法で作製したものが使用できる。例えば、半導体製造に用いられる電子線描画やレーザー干渉法によるフォトリソグラフィ技術を用いたり、ガラス材に所定の微細凹凸周期構造33を形成させた後に、Niメッキを施し、このメッキ層を剥離して型とする電鋳法等を用いることもできる。
図6は蒸着治具51の断面図を示し、この蒸着治具51にはピン等を介して透明基板31と蒸着パターン形成マスク52が固定されている。
図7は図2において形成した微細凹凸周期構造33上に、金属膜、金属酸化物、誘電体膜等の積層膜から成る無機質膜であるND膜を形成するための真空蒸着機のチャンバの構成図を示している。チャンバ61内には、蒸着源62、回転可能な蒸着傘63が設けられ、この蒸着傘63には成膜部位に開口部を設けた蒸着パターン形成マスク52と透明基板31をセットした図6に示す蒸着治具51が配置されている。蒸着治具51に固定された透明基板31は、この蒸着傘63と共にZ軸を中心に回転し成膜が行われる。
図8は上述の方法により微細凹凸周期構造33上に成膜した濃度1.0(透過率10%)の無機硬質膜であるND膜71の膜構成図を示している。透明基板31上の微細凹凸周期構造33上には、第1、3、5層に反射率を低減させるための反射防止膜であるAl23膜72と、第2、4、6層に透過率を低減させるための光吸収層であるTiOx膜73とを交互に積層している。更に、反射防止効果を高めるために最表層の第7層に低屈折材料であるSiO2膜74を光学膜厚n×d(n:屈折率、d:物理膜厚)でλ/4(λ=500〜600nm)蒸着し、7層構成のND膜71とされている。なお、SiO2膜74の代りにはMgF2膜を用いてもよい。
反射防止膜としては透明誘電体が使用することができ、Al23膜72の他にSiO2、SiO、MgF2、ZrO2、TiO2等が使用することができる。また、光吸収層としては可視領域の波長を吸収する特性を有する材料を使用することができ、TiOx膜73の他にTi、Ni、Cr、NiCr、NiFe、Nb等の金属、合金、酸化物が使用することができる。
そして、蒸着時に反射率をモニタリングすることにより、Al23膜72の膜厚を制御することにより反射率を小さくすることが可能である。光透過率はTiOx膜73の総膜厚によって変化し、このTiOx膜73の総膜厚が厚くなるほど光透過率は低下する。また、λ=400〜700nmの波長範囲内での光透過率の平坦性は、上述のTiOx膜組成のxによって変化し、適切に選択することにより光透過率分布は平坦となる。なお、積層する層数や使用材料は、目的の特性により変わってくる。
このようなND膜71は真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法等の成膜法により成膜することができるが、本実施例においては上述のように真空蒸着法により成膜した。そして、最表層のSiO2膜74を成膜した後に、透明基板31を真空蒸着機から取り出し、必要に応じ、ND膜71が成膜された透明基板31を裏面として、再び蒸着治具51にセットし、真空蒸着機において蒸着する。
このND膜71における蒸着膜には2〜3層目程度まで微細凹凸周期構造33の凹凸が転写されるが、その後においては徐々に平滑されてくる。従って、微細凹凸周期構造33に近い何層かは境界面で、微細凹凸周期構造33と同様の反射防止効果が期待できる。また、これによってND膜71としての特性には特別の影響は与えない。
更に、図9(a)に示すように、裏面に反射防止膜75としてSiO2の単層膜をλ/4(λ=540nm)成膜したり、図9(b)に示すように、裏面にもND膜71を蒸着する。そして、裏面に成膜が完了した後に、透明基板31を真空蒸着機から取り出し、透明基板31上に形成された複数のNDフィルタ30を個々の形状にプレス抜きを行う。
このようにして製作したNDフィルタ30を光量絞り装置の絞り羽根に取り付け撮像画像を評価した。表1に示すように、透明基板31上に微細凹凸周期構造33を形成したNDフィルタ30については、反射率も小さくなり、ゴーストは見られなかったが、微細凹凸周期構造33を形成していないNDフィルタについてはゴーストが認められた。
表1
微細凹凸周期構造 ゴースト 最大反射率(λ=400〜700nm)
あり なし 2%
なし あり 6%
実施例2においては、図10に示す透明基板31の両面に設けた微細凹凸周期構造33上に、ND膜71を成膜したNDフィルタ30を製作する。透明基板31には実施例1と同様に、厚さ100μmのPET樹脂フィルムを用い、図11に示すような微細凹凸周期溝41が共に形成された上型42、下型43’を用いる。実施例1と同様の温度、圧力の条件のホットプレスにより、上型42、下型43’の微細凹凸周期溝41を透明基板31の両面に転写する。このようにして、微細凹凸周期構造33が転写された透明基板31の表面形状をAFMで測定したところ、高さ350nm、ピッチ300nmの凹凸が形成されたことが確認できた。
上述の方法により、両面に微細凹凸周期構造33を形成した透明基板31を用いて、微細凹凸周期構造33上に濃度0.3のND膜71を両面にそれぞれ成膜することにより、濃度0.6(透過率25%)のNDフィルタ30を形成した。なお、本実施例2におけるND膜71の成膜方法は実施例1と同じである。
このようにして作製したNDフィルタ30を光量絞り装置の絞り羽根に取り付け撮像画像を評価した。表2に示すように、透明基板31に微細凹凸周期構造33を形成したNDフィルタ30については、反射率も小さくなり、ゴーストは見られなかったが、微細凹凸周期構造33を形成していないNDフィルタについては軽微なゴーストが見られた。
表2
微細凹凸周期構造 ゴースト 最大反射率(λ=400〜700nm)
あり なし 1%
なし あり(軽微) 4%
実施例3においては、透明基板31に実施例1と同様の手順で微細凹凸周期構造33を形成した後に、この微細凹凸周期構造33上に図12に示すように、濃度1.0(透過率10%)の均一濃度部81と、グラデーション濃度部82とを有する無機硬質膜であるND膜83を成膜する。
図13に示すように、蒸着治具51に透明基板31と所定の間隔をあけて蒸着パターン形成マスク52をセットして、真空蒸着機において蒸着すると、蒸着治具51は図7に示すチャンバ61内で、矢印のようにZ軸を中心に回転しながら成膜され、図14に示すようにグラデーション濃度分布を持つND膜83を成膜することができる。
このND膜83は膜厚が徐々に薄くなるグラデーション濃度部82を有し、このグラデーション濃度部82では各層の膜厚が位置により異なっている。通常では、このようなグラデーション濃度部82を有するNDフィルタ30は、均一濃度部81で反射を抑えた膜構成になっていても、グラデーション濃度部82では膜厚が変化しまうために、反射が大きくなってしまう位置が発生する。これは各層の反射光の干渉を利用して、総合的に反射を抑えているからであり、本実施例3においては、透明基板31の表面に形成した微細凹凸周期構造33により各層の界面の屈折率に傾斜性を持たせて反射を抑えるので、位置による反射率の増加を抑えることができる。
また、ND膜83が積層された透明基板31の裏面には、反射防止膜75としてSiO2の単層膜をλ/4(λ=540nm)を蒸着し成膜する。裏面の反射防止膜75を成膜した後に、真空蒸着機から透明基板31を取り出し、透明基板31上に形成された複数のNDフィルタ30を個々の形状に外形プレス抜きを行う。
このようにして作製したNDフィルタ30を、光量絞り装置の絞り羽根に取り付け撮像画像を評価した。表3はその評価を示し、透明基板31に微細凹凸周期構造33を形成したNDフィルタ30については、反射率も小さくなり、ゴーストは見られなかったが、微細凹凸周期構造33を形成していないNDフィルタについてはゴーストが見られた。
表3
微細凹凸周期構造 ゴースト 最大反射率(λ=400〜700nm)
あり なし 4%
なし あり 15%
実施例1の撮影光学系の構成図である。 微細凹凸周期構造の模式図である。 変形例の微細凹凸周期構造の模式図である。 他の変形例の微細凹凸周期構造の模式図である。 ホットプレスにより微細凹凸周期構造を形成する説明図である。 蒸着治具の断面図である。 チャンバの構成図である。 ND膜の膜構成図である。 NDフィルタの断面模式図である。 実施例2のNDフィルタの断面模式図である。 ホットプレスにより微細凹凸周期構造を形成する説明図である。 実施例3のNDフィルタの断面模式図である。 蒸着治具の断面図である。 ND膜を成膜した透明基板の平面図である。 従来例のNDフィルタの断面模式図である。 ND膜の膜構成図である。 NDフィルタの界面における光反射の説明図である。
符号の説明
21 レンズ
22 光量絞り装置
27 固体撮像素子
28 絞り羽根支持板
29a、29b 絞り羽根
30 NDフィルタ
31 透明基板
32、34 突起部
33 微細凹凸周期構造
35 凹部
41 微細凹凸周期溝
42 上型
43、43’ 下型
51 蒸着治具
52 蒸着パターン形成マスク
61 チャンバ
62 蒸着源
63 蒸着傘
71、83 ND膜
72 Al23
73 TiOx膜
74 SiO2
75 反射防止膜
81 均一濃度部
82 グラデーション濃度部

Claims (6)

  1. 透明基板の表面に可視光波長以下のピッチと高さを有し反射防止機能を有する微細凹凸周期構造を形成し、該微細凹凸周期構造の上に金属又は金属酸化物から成る光吸収層と誘電体層とを交互に積層したND膜を成膜し、該ND膜の最表層に反射防止膜を成膜したことを特徴とする光学フィルタ。
  2. 透明基板の両面に可視光波長以下のピッチと高さを有し反射防止機能を有する微細凹凸周期構造を形成し、少なくとも前記透明基板の片面の前記微細凹凸周期構造上に金属又は金属酸化物から成る光吸収層と、誘電体層とを交互に積層したND膜を成膜し、該ND膜の最表層に反射防止膜を成膜したことを特徴とする光学フィルタ。
  3. 前記透明基板は合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
  4. 前記ND膜の可視光透過濃度は連続的に濃度が変化する領域を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つの請求項に記載の光学フィルタ。
  5. 開口を形成するための絞り羽根と、前記開口を通過する光の光量を調節するための請求項1〜4の何れか1つの請求項に記載の光学フィルタを備えたことを特徴とする光量絞り装置。
  6. 光学系と、該光学系を通過する光量を制限する請求項に記載の光量絞り装置と、前記光学系によって形成される像を受像する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像機器。
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