JP4409522B2 - シャツ仕上げ機 - Google Patents
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Description
従って従来機を使用すると、袖の先端部の下面が引き攣れ、この箇所に皺が付き、綺麗に仕上げることができない、という問題点があった。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、袖の先端部の下面を押えることができるよう形成し、この箇所の生地に、袖の牽引操作や膨張作用で引き攣れが生じることを防止し、シャツを綺麗に仕上げることができるよう形成したシャツ仕上げ機を提供することにある。
即ち本発明は、図1等に示されるように、シャツ1を着せるための人体型2と、この人体型2の両側に配置されて人体型2の側方に傾倒しシャツ1の袖1aを牽引する左右一対の支持腕3とを備え、この支持腕3の上部に、袖1aの先端部1bがセットされる下鏝9と、この下鏝9に袖1aのカフス部1dを固定するための固定器具14と、また下鏝9の上面を押圧して袖1aの先端部1bをプレス仕上げする上鏝10とが設けられているシャツ仕上げ機であって、上記の下鏝9に差し込まれる袖1aの先端部1bの下面を、上鏝10のプレス時に押える可動鏝9aと、下鏝9に固定器具14で固定されているカフス部1dを上から見て前側に張り出し、袖1aの先端部1bを前方に緊張する緊張部材15とを備えて形成されていることを特徴とする(請求項1)。
なぜならこれによると、可動鏝9aの移動や配置を小さなスペースで、迅速、且つ効率良く行うことができるからである。
なぜならこれによると、上鏝10の昇降動作を利用して可動鏝9aを移動でき、可動鏝9aの専用の駆動手段を省略でき、本発明品の低廉化、軽量化、小型化を図ることができるからである。
なぜならこれによると、支持腕3が傾倒したり引き起こされるとき、下鏝9の先端が、袖1aの内面の上側を突き上げたり、内面に接触することを防止でき、生地を傷めたり、皺を付けることなく、袖1aを綺麗に仕上げることができるからである。
なぜならこれによると、袖1aを限界まで牽引して熱風で膨張する場合に比べ、生地を傷めることを防止できるからである。ここで、袖1aの牽引状態の限界とは、それ以上支持腕3が傾倒して袖1aを引っ張ると、生地や袖1aの付け根の縫製箇所を傷めることになる、ぎりぎりの境目を意味する。牽引状態の限界に達したか否かは、駆動装置6としての、例えばエアシリンダ内のガス圧の変化をセンサで検出したり、予め袖1aの長さに対応してロッドの延伸距離を設定しておくこと等により判断される。またここで、僅かに、とは、袖1aの生地を傷めることなく袖1aを膨張して緊張仕上げできる長さを意味し、具体的には数ミリから十数ミリ程度である。コントローラ21としては、例えばマイクロコンピュータやシーケンサがある。
従来、この種の仕上げ機において、シャツ1の側部を緊張する場合は、作業者が胴張り部材23の張り出し距離を、シャツ1のサイズに合わせて変えていた。そのため、大小さまざまなサイズのシャツ1が混在している場合、サイズにピッタリ合わせて胴張り部材23の張り出し距離を決定するのが難しく、作業者によって張り出し距離にばらつきが生じるのを避けられなかった。この請求項に係る本発明は、このような問題を解消するものである。従ってこれによれば、サイズに合わせて胴張り部材23の張り出し距離を選定しなければならない煩わしさを一掃でき、作業者の判断に左右されることなく、確実にできる。この場合、シャツ1の身頃は、前ボタンを掛けたり、人体型2の中を排気して人体型2に吸着させることにより、肌蹴けることなく、緊張される。本発明の場合、胴張り部材23の自重による傾倒は、例えばエアシリンダやモータ、或いは手動で、垂直位置から僅かに超える位置まで胴張り部材23を側方に突き出すことで実現される。胴張り部材23の復帰動作は、通常、エアシリンダ等で自動的に行うのが良いが、手動で行うのでも良い。
従って本発明の場合は、可動鏝によって袖の先端部の下面を押えた状態で、袖を牽引し、熱風等で緊張仕上げできるから、これによれば袖の先端部の下面に皺が付くことを防止でき、袖を綺麗に仕上げることができる。
また本発明によると、袖の先端部の緩みや弛みを除去でき、袖の先端部の仕上がり状態を向上できる。
本発明は、ワイシャツ等のシャツ1を着せるための人体型2(人体の上部を模した型)と、この人体型2の両側に配置されて人体型2の側方に傾倒しシャツ1の袖1aを牽引する左右一対の支持腕3とを備えて形成されている。人体型2の内部は、排気され、シャツ1の前後の身頃は、人体型2の表面に吸着されるよう形成されている。また本発明の仕上げ機は、スチームと熱風を、人体型2の内部から肩口2aを介してシャツ1の袖1aの中に供給可能に形成されている。
先ず作業者は、人体型2にシャツ1を着せ、前後の身頃を整える。この場合、人体型2の内部は排気され、シャツ1の前後の身頃は人体型2に吸着される。この状態で、胴張り部材用エアシリンダ24のロッドが、予め設定した短い距離だけ延伸する。すると支持片23aが、枢着軸23cを中心に外側に回動し、垂直位置から外側方に傾く。これにより胴張り部材23が自重で傾倒し、シャツ1の側部を外側方に張り出して緊張する。
1a 袖
1b 先端部
1c 下鏝の後側に食み出す部分
1d カフス部
2 人体型
3 支持腕
9 下鏝
9a 可動鏝
10 上鏝
14 固定器具
Claims (7)
- シャツを着せるための人体型と、この人体型の両側に配置されて人体型の側方に傾倒しシャツの袖を牽引する左右一対の支持腕とを備え、この支持腕の上部に、袖の先端部がセットされる下鏝と、この下鏝に袖のカフス部を固定するための固定器具と、また下鏝の上面を押圧して袖の先端部をプレス仕上げする上鏝とが設けられているシャツ仕上げ機であって、上記の下鏝に差し込まれる袖の先端部の下面を、上鏝のプレス時に押える可動鏝と、下鏝に固定器具で固定されているカフス部を上から見て前側に張り出し、袖の先端部を前方に緊張する緊張部材とを備えて形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
- 請求項1記載のシャツ仕上げ機であって、下鏝が、上から見て前後の幅が狭く形成され、この下鏝の後側に可動鏝が上鏝のプレス時に配置され、袖の先端部が下鏝の後側に食み出す部分を可動鏝が支持する状態に形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
- 請求項1又は2記載のシャツ仕上げ機であって、可動鏝が、下鏝の後側と、下鏝の下後方の位置との間で回動して昇降動作自在に設けられていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
- 請求項3記載のシャツ仕上げ機であって、上鏝の支持部材と可動鏝が、上鏝が前方に回動して下降すると可動鏝を上昇させて下鏝の後側に配置し、上鏝が後方に回動して上昇すると可動鏝を下降させて下鏝の下後方の位置に退避させるリンクを介して接続されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
- 請求項1乃至4の何れかに記載のシャツ仕上げ機であって、下鏝と固定器具と上鏝とが、フレームに取り付けられて支持腕の上部に設けられ、このフレームが人体型の前後方向に沿った軸を中心に正逆方向に回転自在に形成され、このフレームの回転角を支持腕の回動に連れて下鏝の先端が人体型の肩口に常に向く状態に調節する手段を備えて形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のシャツ仕上げ機であって、支持腕が傾倒してシャツの袖の牽引状態の限界に達すると支持腕の駆動装置に、支持腕を僅かに人体型の側に戻す信号を出力するコントローラを備えて形成されていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
- 請求項1乃至6の何れかに記載のシャツ仕上げ機であって、人体型の両側部に、人体型の側方に自重で傾倒して人体型に着せられているシャツの側部を張り出して緊張する胴張り部材が設けられていることを特徴とするシャツ仕上げ機。
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Cited By (2)
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JP2015012985A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-22 | 株式会社三幸社 | シャツ仕上げ機 |
CN106592186A (zh) * | 2016-11-26 | 2017-04-26 | 孙瑞秀 | 一种自动熨烫衣物的装置 |
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2006
- 2006-03-09 JP JP2006063472A patent/JP4409522B2/ja active Active
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JP2015012985A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-22 | 株式会社三幸社 | シャツ仕上げ機 |
CN106592186A (zh) * | 2016-11-26 | 2017-04-26 | 孙瑞秀 | 一种自动熨烫衣物的装置 |
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