[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3320268B2 - 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法

Info

Publication number
JP3320268B2
JP3320268B2 JP19754895A JP19754895A JP3320268B2 JP 3320268 B2 JP3320268 B2 JP 3320268B2 JP 19754895 A JP19754895 A JP 19754895A JP 19754895 A JP19754895 A JP 19754895A JP 3320268 B2 JP3320268 B2 JP 3320268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording
discharge port
recording head
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19754895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08118684A (ja
Inventor
利治 乾
次郎 森山
博司 田鹿
仁 杉本
喜一郎 高橋
史博 後藤
豊 倉林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP19754895A priority Critical patent/JP3320268B2/ja
Priority to EP95306154A priority patent/EP0699535B1/en
Priority to DE69519497T priority patent/DE69519497T2/de
Priority to US08/523,212 priority patent/US6264305B1/en
Publication of JPH08118684A publication Critical patent/JPH08118684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3320268B2 publication Critical patent/JP3320268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
    • B41J2/2056Ink jet for printing a discrete number of tones by ink density change
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting specialized liquids, e.g. transparent or processing liquids

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録ヘッド、その記
録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録方法に関し、特
に、インクジェット記録方式に従って記録を行なう記録
ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット方式による記録
は、低騒音、低ランニングコスト、装置が小型化しやす
い、カラー化が容易等からプリンタや複写機等に利用さ
れている。なかでも近年は、この方式を用いた多くのカ
ラー記録装置が実用化されている。
【0003】これらのカラー記録装置では、インクのに
じみのない高発色のカラー画像を得るためには通常、専
用の記録用紙を使用する必要があったが、インクの改良
によって普通の記録用紙を用いることができるようにな
った装置も実用化されている。しかしながら、その記録
画像の品位はまだまだ低いレベルに留まっているのが現
状である。
【0004】この点について具体的に言うと、カラーの
自然画像などを普通紙に形成する場合は、普通紙への浸
透速度が速い速乾性のインクを用いるために、色間のイ
ンクのにじみのない高品位な画像となるが、文字等に代
表される線画は紙の繊維にそってインクがにじむ、いわ
ゆるフェザリングが発生してしまい記録画像の品位を低
下させる。特に、黒文字はフェザリングが目立ちやす
く、シャープさが欠けた不鮮明な文字となるため、その
品位は極めて貧弱なものにならざるを得なかった。
【0005】黒画像部の濃度が高く、且つ、フェザリン
グの生じない高品位な画像を得るためには、普通紙への
浸透速度が比較的遅いインクを、ある程度、その用紙へ
吐出する必要がある。しかしながらこの場合には、黒画
像部とカラー画像との隣接境界部において、黒インクと
カラーインクのにじみが生じ、著しく品位を損ねてしま
う。
【0006】これらの欠点を改良するために、記録装置
内にヒータを設けてインクの乾燥を促進し、高発色で色
間のにじみのないカラー画像を得る方式も実用化されて
いるが、この方式では装置の大型化、コストアップは避
けられない。
【0007】このように、普通紙に対して、特に、黒画
像部の濃度が高く、フェザリングの生じないシャープな
黒画像と、黒画像とカラー画像間、カラー画像どうしで
のインクのにじみの生じない鮮明なカラー画像との記録
を両立させ得る安価かつ実用的なインクジェット方式に
よる記録装置はいまだ実現されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録画
像の高画質化に対する要求は高まる一方であり、近年で
は普通紙上に階調性豊かなカラー画像を得ることができ
るカラー記録装置が強く望まれている。
【0009】この要求に対して、同一色のインクについ
て濃度の異なるインクをそれぞれ吐出する複数の記録ヘ
ッドを設け、画像の明部から中間調部分は濃度の低いイ
ンク(淡インク)で記録ドットを形成し、中間調部分か
ら暗部までは濃度の高いインク(濃インク)で記録ドッ
トを形成するような記録方法が提案されている。
【0010】この方法は、使用するインク毎に記録ヘッ
ド及びインクカートリッジを設けていたために、記録ヘ
ッドの数およびインクカートリッジの数が増し、装置が
大型化する。また、カラー記録を行う場合の複数色のイ
ンクそれぞれについて濃度の異なるインクを用いる場
合、各色のインクの重なりの順序および同一色で濃度の
異なるインクの重なりの順序に起因した記録画像におけ
るムラ等を容易に解消できない。
【0011】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、普通紙上であってもフェザリングの生じない高濃度
のシャープな画像を得ることができるとともに、階調性
豊かで色間のインクのにじみが少ない高品位なカラー画
像を得ることができる記録ヘッド、その記録ヘッドを用
いた記録装置及び記録方法を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するための
本発明における第1の形態の記録ヘッドは、吐出口から
インクを記録媒体に吐出して記録を行なう記録ヘッドで
あって、第1のインクを吐出する複数の吐出口を第1の
方向に配した第1の吐出口群と、前記第1のインクと同
系色であって、前記第1のインクの濃度より低い濃度を
有する第2のインクを吐出する複数の吐出口を前記第1
の方向に配した第2の吐出口群と、前記第1および第2
のインク中の色材を不溶化または凝集させる記録性向上
液を吐出する複数の吐出口を前記第1の方向に配した第
3の吐出口群とを有し、前記第3の吐出口郡が複数個配
置され、且つ、前記第3、第1、第2、第3の吐出口群
がこの順で前記第1の方向とは異なる第2の方向に配置
されたことを特徴とする記録ヘッド。
【0013】また、本発明における第2の形態の記録ヘ
ッドは、吐出口からインクを記録媒体に吐出して記録を
行なう記録ヘッドであって、第1のインクを吐出する複
数の吐出口を第1の方向に配した第1の吐出口群と、前
記第1のインクと同系色であって、前記第1のインクの
濃度より低い濃度を有する第2のインクを吐出する複数
の吐出口を前記第1の方向に配した第2の吐出口群と、
前記第1および第2のインク中の色材を不溶化または凝
集させる記録性向上液を吐出する複数の吐出口を前記第
1の方向に配した第3の吐出口群とを有し、前記第1、
第3、第2の吐出口群がこの順で前記第1の方向とは異
なる第2の方向に配置されたことを特徴とする記録ヘッ
ド。
【0014】また、本発明は、上記第1及び第2の形態
の記録ヘッドを用いて記録を行う記録方法、記録装置で
ある。
【0015】以上の構成を有する本発明では、インク中
の色材を不溶化または凝集させる記録性向上液、同系色
で濃度異なるインク(相対的に高い濃度を有する濃イン
クである第1インク、相対的に低い濃度を有する淡イン
クである第2インク)を用いて記録することが可能にな
り、インク滲みが少なく、且つ階調性に優れた高品位な
画像を記録することができる。特に、第1の形態や第2
の形態の記録ヘッドでは、記録ヘッドの往復走査による
記録(両方向記録)を行ったとしても、記録性向上液の
吐出とインクの吐出との前後関係を常に一定にする(例
えば、常に、記録性向上液を先に吐出し、その後、濃淡
インクを吐出する)ことができるので、記録速度を向上
させつつも、色ムラを生じさせないようにすることがで
きる。
【0016】なお、本発明において、記録性の向上と
は、濃度、彩度、エッジ部分のシャープネス度合、ドッ
ト径等の画質を向上させること、インクの定着性を向上
させること、耐水性、耐光性等の耐候性すなわち画像保
存性を向上させること、にじみや白モヤの発生を抑える
ことを含む。また、記録性向上液とは、上記記録性の向
上に寄与する液体であり、インク中の色材を不溶化又は
凝集させる物質を含んだ液体であり、インク中の染料を
不溶化する液体、インク中の顔料に分散破壊を生じせし
める液体等を含むものである。ここで、不溶化とは、イ
ンク中の染料に含まれるアニオン性基と記録性向上液中
に含まれるカチオン性物質のカチオン性基がイオン的に
相互作用を起こしてイオン結合が生じ、インク中に均一
に溶解していた染料が溶液中から分離する現象である。
なお、本発明においては必ずしもインク中のすべての染
料を不溶化しなくとも、本発明で述べるようなカラーブ
リード抑制、発色性の向上、文字品位の向上、定着性の
向上といった効果が得られる。また、凝集とは、インク
に使用している色剤がアニオン性基を有する水溶性染料
の場合には、不溶化と同一の意味で使用される。また、
インクに使用している色剤が顔料の場合には、顔料分散
剤あるいは顔料表面と記録性向上液中に含まれるカチオ
ン性物質のカチオン性基がイオン的相互作用を起こし、
顔料の分散破壊が生じ、顔料の粒子径が巨大化すること
を含む。通常、上述した凝集に伴って、インクの粘度が
上昇する。なお、本発明においては必ずしもインク中の
すべての顔料または顔料分散剤が凝集しなくとも、本発
明で述べるようなカラーブリード抑制、発色性の向上、
文字品位の向上、定着性の向上といった効果が得られ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施例を詳細に説明する。
【0018】(第1実施例)図1は本発明の代表的な実
施例であるインクジェット方式に従うカラープリンタ
(以下、プリンタという)の外観斜視図である。図1に
おいて、1Hは濃インク用記録ヘッド、1Lは淡インク
用記録ヘッド、1Sは記録性向上液用記録ヘッド、2は
記録ヘッドを搭載したキャリッジ、3はプリンタ本体か
ら電気信号を記録ヘッドに送るためのフレキシブルケー
ブル、4は記録ヘッドのノズル内に付着したインクを吸
引して記録ヘッドの吸引回復を行なうキャップユニッ
ト、5H,5L,5Sは記録ヘッド1H,1L,1S
(以下、記録ヘッド全体に言及する場合には記録ヘッド
を総称する参照番号として“1”を用いる)に対応した
キャップ部材、6はゴム等の部材でできたワイパーブレ
ードである。ここで、濃インクとは染料や顔料等の色材
の濃度の高いインク、淡インクとは前記色材の濃度の低
いインクのことであり、本実施例で用いる前記インク及
び記録性向上液のそれぞれの化学組成は重量%を単位と
して表1、表2、表3に示されている。
【0019】また、7は記録用紙カセット、8はキャリ
ッジ2をa方向、b方向に往復運動させるためのキャリ
ッジモータ、9はキャリッジモータ8の回転を伝えるプ
ーリ、10はプーリ9に回転を伝えるベルト、11はキ
ャリッジ2の移動をサポートする補助棒、Pは記録用紙
である。
【0020】なお、カラープリンタ内には記録用紙Pを
搬送する搬送モータ(不図示)やホストコンピュータ
(以下、ホストという)からの画像信号を受信するイン
タフェースや、記録ヘッドの制御、記録用紙の搬送制
御、画像信号の信号処理等を行なう制御回路が設けられ
ている。ここで、キャリッジ2の移動方向を主走査方
向、記録用紙Pの搬送方向を副走査方向という。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】図2は、図1に示したプリンタが搭載する
記録ヘッド1の吐出口の構成を示す図である。図2にお
いて、10Yh,10Mh,10Ch,10Khは濃イ
ンク用記録ヘッド1Hのインク吐出口列、10Yl,1
0Ml,10Cl,10Klは淡インク用記録ヘッド1
Lのインク吐出口列、10Sy,10Sm,10Sc,
10Skは記録性向上液用記録ヘッド1Sの液吐出口列
である。さらに、10Yh,10Mh,10Ch,10
Khは、それぞれ、濃度の高いイエロー,マゼンタ,シ
アン,黒のインクを吐出させるための吐出口列であり、
10Yl,10Ml,10Cl,10Klは、それぞ
れ、濃度の低い(淡い)イエロー,マゼンタ,シアン,
黒のインクを吐出させるための吐出口列である。また、
10Sy,10Sm,10Sc,10Skは、イエロ
ー,マゼンタ,シアン,黒のインクを吐出させる吐出口
に対応して記録性向上液を吐出させる吐出口列である。
【0025】本実施例における記録ヘッド1H,1L,
1Sそれぞれの吐出口列は、インク毎に32個の吐出口
より構成されており、また互いに異なるインク用の吐出
口列には8吐出口分のスペース(ギャップ)が設けられ
ている。記録ヘッド1H,1L,1Sの各吐出口からは
それぞれ1回の記録動作で最大40ngのインクまたは
記録性向上液が吐出される。
【0026】図3は、図1に示したプリンタの制御回路
の構成を示すブロック図である。図3において、301
は装置全体を制御するためのシステムコントローラで、
内部にはMPU、制御プログラムを格納するROM、M
PUが種々の処理を実行する際に作業領域として使用す
るRAM等を備えている。302は主走査方向に記録ヘ
ッド1を搭載したキャリッジ2を移動させるためにキャ
リッジモータ8を駆動するキャリッジモータドライバ、
303は副走査方向に記録用紙を搬送するための搬送モ
ータドライバ、305は搬送モータドライバ303によ
って駆動される搬送モータである。キャリッジモータ
8、搬送モータ305共にそれぞれのドライバからの速
度,移動距離などの情報を受け取り動作する。
【0027】306は本実施例のプリンタに画像情報を
生成して転送するホストコンピュータ(以下、ホストと
いう)、307はホスト306からの画像情報を一時的
に格納するための受信バッファであり、システムコント
ローラ301がその画像情報を読み込むまでデータを蓄
積しておく。308は受信した画像情報をイメージデー
タに展開するためのフレームメモリであり、記録に必要
な分のメモリサイズを有している。本実施例では、記録
用紙1枚分の記録に必要な情報を記憶可能なフレームメ
モリについて説明するが、本発明はフレームメモリのサ
イズには限定されるものではないことは言うまでもな
い。フレームメモリ308は濃度データの3つの色成分
(Y、M、C)それぞれのイメージデータを格納する3
つの部分から構成されており、Y成分のデータを格納す
るフレームメモリを308Y、以下同様に、M成分につ
いて308M、C成分について308Cと参照番号を付
す。
【0028】また、313は、システムコントローラ3
01からの命令に従って、フレームメモリ308よりイ
メージデータを読みだし濃淡インク用の記録データに変
換するための濃淡データ生成部である。
【0029】309は記録すべきデータを一時的に記憶
するための記録データバッファで、記録ヘッド1Hの吐
出口列10Yh,10Mh,10Ch,10Khから吐
出されるインクによって形成される画素に対応する記録
データを格納する記録データバッファ309YH,30
9MH,309CH,309KH,記録ヘッド1Lの吐
出口列10Yl,10Ml,10Cl,10Klから吐
出されるインクによって形成される画素に対応する記録
データを格納する記録データバッファ309YL,30
9ML,309CL,309KL及び、記録ヘッド1S
の吐出口列10Sy,10Sm,10Sc,10Skか
ら吐出される記録性向上液吐出に対応したデータを格納
する記録データバッファ309Sとで構成される。
【0030】310は記録ヘッド1をシステムコントロ
ーラ301からの命令に従ってインク吐出速度、記録デ
ータ数等に関して制御したり、記録性向上液を吐出させ
るためのデータを生成する記録制御部、311は記録制
御部310からの制御信号に従って記録性向上液を吐出
させるための記録ヘッド1S、濃インクを吐出させるた
めの記録ヘッド1H、淡インクを吐出させるための記録
ヘッド1Lを駆動するためのヘッドドライバである。
【0031】図4は濃淡データ生成部313の詳細な構
成を示すブロック図である。濃淡データ生成部313で
は、濃インクと淡インクとを用いて中間調画像を得るた
めの画像信号処理を実行する。
【0032】まず、フレームメモリ308に格納されて
いる入力画像情報に基づく濃度データの各色成分データ
Y1,M1,C1をマスキング回路40で色処理し、そ
の結果得られた濃度データY2,M2,C2をUCR・
黒生成回路41で色処理を施してイエロー、マゼンタ、
シアン、及び、黒成分に関する新たな画像濃度信号Y3
6,M36,C36,K36を得る。
【0033】さらに、ガンマ補正回路42では、図5に
示すようなガンマ補正テーブルを用いてガンマ補正を行
い、画像濃度信号Y37,M37,C37,K37を得
る。続いて、濃淡振り分け回路43では、画像濃度信号
Y37,M37,C37,K37各々の濃度値に従っ
て、その濃度値が所定の閾値以上の場合(濃度が中間調
濃度から高濃度(暗部))には染料濃度の高い濃黒イン
ク、濃シアンインク、濃マゼンタインク、濃イエロイン
クを用いて画像記録を行なうための画像濃度信号Kk3
8,Ck38,Mk38,Yk38を出力し、一方、そ
の濃度値が所定の閾値未満の場合(濃度が低濃度(明
部)から中間調濃度)には染料濃度の低い淡黒インク、
淡シアンインク、淡マゼンタインク、淡イエローインク
を用いて画像記録を行なうための画像濃度信号Ku3
8,Cu38,Mu38,Yu38を出力する。この濃
淡振り分け処理によって得られた画像濃度信号を、図2
に示す記録データバッファ309YH,309MH,3
09CH,309KH或いは、309YL,309M
L,309CL,309KLに転送する。
【0034】図6は、以上説明した構成をもつプリンタ
が実行する記録動作を説明する図であり、特に第i番目
の行(1行は32吐出口分)についての画像形成プロセ
スを示している。
【0035】先ず、図6(a)に示すように、記録ヘッ
ド1S,1L,1Hの吐出口k,10Kl,10Khに
より、夫々、記録性向上液,淡黒インク,濃黒インクが
第i番目の行に吐出され画像が記録される。この時、記
録ヘッド1はホームポジションから主走査方向に移動す
るので、記録用紙上の同じ場所で考えると、まず記録性
向上液が用紙上に付着し、次に、インクがその上に吐出
されることになる。その後、記録用紙を副走査方向に3
2吐出口分だけ搬送し、図6(b)に示すように、記録
ヘッド1S,1L,1Hの吐出口10Sc,10Cl,
10Chの下側24吐出口により、夫々、記録性向上
液,淡黒インク,濃黒インクが吐出される。続いて、記
録用紙を副走査方向に32吐出口分だけ搬送した後、図
6(c)に示すように、記録ヘッド1S,1L,1Hの
吐出口10Sc,10Cl,10Chの上側8吐出口に
より夫々、記録性向上液,淡黒インク,濃黒インクが、
吐出口10Sm,10Ml,10Mhの下側16吐出口
により、夫々、記録性向上液,淡マゼンタインク,濃マ
ゼンタインクが吐出される。さらに記録用紙を副走査方
向に32吐出口分だけ搬送した後、図6(d)に示すよ
うに、記録ヘッド1S,1L,1Hの吐出口10Sm,
10Ml,10Mhの上側16吐出口により、夫々、記
録性向上液,淡マゼンタインク,濃マゼンタインクが、
また、吐出口10Sy,10Yl,10Yhの下側8吐
出口により、夫々、記録性向上液,淡イエローインク,
濃イエローインクが吐出される。
【0036】図6(a)〜図6(e)の説明で明らかな
ように、各インクに対応するノズル群間には8吐出口分
のスペースが設けられているので、第i番目の行の画像
形成には全部で5回の走査が必要となる。
【0037】次に、図7に示すフローチャートを参照し
て本実施例のプリンタが実行する記録用紙1頁分の記録
動作について説明する。ここでは、記録ヘッドは最初に
はホームポジションに位置しているものとする。
【0038】まず、ステップS10では制御回路は受信
バッファ307に画像情報をホスト306から受信す
る。次に、ステップS15でシステムコントローラ30
1は受信バッファ307から受信画像情報を読みだし
て、これをYMC成分の多値の濃度画像データに変換し
てフレームメモリ308に展開する。
【0039】ステップS20ではシステムコントローラ
301の制御によって、濃淡データ制御部313はフレ
ームメモリ308から読みだした記録ヘッドによる1行
分の記録に相当する多値の濃度画像データに図4に示し
たような処理を施して、濃インクを用いて画像記録を行
なうための画像濃度信号Kk38,Ck38,Mk3
8,Yk38或いは、淡インクを用いて画像記録を行な
うための画像濃度信号Ku38,Cu38,Mu38,
Yu38を出力する。つぎに処理はステップS25にお
いて、この出力された画像濃度信号をその色成分に従っ
て記録データバッファ309の所定の場所に転送する。
これと同時に記録制御部310は記録性向上液吐出のた
めのデータを生成して記録データバッファ309の所定
の場所に転送する。
【0040】さて処理はステップS30において、記録
制御部31は記録ヘッド1Sを用いて記録性向上液を記
録用紙Pに吐出するよう制御し、さらに、続くステップ
S35では画像濃度信号の値(D)が所定の値(TH)
以上であるかどうかを調べる。ここで、D≧THであれ
ば、処理はステップS40に進んで記録ヘッド1Hを用
いて濃インクを記録用紙Pに吐出して記録を行なうよう
制御し、D<THであれば、処理はステップS45に進
んで記録ヘッド1Lを用いて淡インクを記録用紙Pに吐
出して記録を行なうよう制御する。そして、ステップS
40或いはステップS45の動作が終了すれば、処理は
ステップS50に進む。
【0041】なお、ステップS30〜S45では説明を
簡単にするために色成分に従った説明をしなかったが、
実際の記録動作では図6に示すような処理が実行される
ことは言うまでもない。
【0042】次にステップS50ではキャリッジ2を主
走査方向に微小量だけ移動させ、さらにステップS55
では移動の結果、キャリッジ2が移動終端部に達したか
どうかを調べる。ここで、キャリッジ2がまだ移動終端
部に達していない場合には、処理はステップS30に戻
って記録動作を繰り返すが、キャリッジ2が移動終端部
に達した場合には処理はステップS60に進み、キャリ
ッジ2をホームポジションに戻す。
【0043】さらにステップS65では、1頁分の記録
動作が終了したかどうかを調べ、未だその動作が終了し
ていない場合には、処理はステップS70に進み、1行
分記録用紙Pを搬送し、処理はステップS20に戻る。
これに対して、1頁分の記録動作が終了した場合には、
処理はステップS75に進み、記録用紙Pを排出して一
連の動作を終了する。
【0044】従って本実施例に従えば、記録動作による
インクの吐出前には記録用紙上に記録性向上液が付着し
ているので、後で吐出されるインク中の染料が溶解して
記録用紙上ににじみだして記録画像の品位を低下させる
ことがなくなり、高品位の鮮明なカラー画像を得ること
ができる。
【0045】また実験的にも記録画像の耐水性がほぼ完
全であることが確かめられた。
【0046】(第2実施例)図8は本実施例に従うイン
クジェット方式に従うカラープリンタ(以下、プリンタ
という)の外観斜視図である。図8において、図1に示
したプリンタと同じ構成要素には同じ参照番号を付し説
明を省略する。そして、ここでは本実施例に特徴的な部
分についてのみ説明する。
【0047】図8において、1Mは濃インクと淡インク
に加えて両者のインクの間の濃度を呈する中濃度インク
を吐出させるための記録ヘッドであり、これにより、よ
り高画質のカラー画像記録ができるようにしている。ま
た、5Mは記録ヘッド1Mに対応したキャップ部材であ
る。記録ヘッド1Mの構成は記録ヘッド1H,1L,1
Sと同じで、それぞれが32個の吐出口を有するイエロ
ーインク吐出口10Ym、マゼンタインク吐出口10M
m、シアンインク吐出口10Cm、黒インク吐出口10
Kmを備えている。
【0048】図9は、本実施例に従うプリンタの制御回
路の構成を示すブロック図である。図9において、図3
に示したプリンタと同じ構成要素には同じ参照番号を付
し説明を省略する。そして、ここでは本実施例に特徴的
な部分についてのみ説明する。図9において、309Y
M,309MM,309CM,309KMは各々、記録
ヘッド1Mのイエローインク吐出口、マゼンタインク吐
出口、シアンインク吐出口、黒インク吐出口から吐出さ
れるインクによって形成される画素に対応する記録デー
タを格納する記録データバッファである。
【0049】本実施例における画像形成のプロセスは基
本的に第1実施例と同じであるために説明を省略する。
【0050】また本実施例で用いる濃インク、淡イン
ク、記録性向上液は各々、第1実施例で示した表1、表
2、表3に示す化学組成をもつ。そして、濃インクと淡
インクの中間的な濃度を呈する中濃度インク(中イン
ク)の化学組成は、第1実施例で説明した濃インクと淡
インクの溶質(染料)の重量%とに基づいて、表4に示
すように調整したものを用いる。
【0051】
【表4】
【0052】なお表4中の値は、各インクの溶質(染
料)であるC.I.ダイレクトイエロー86、C.I.
アシッドレッド289、C.I.ダイレクトブルー19
9、C.I.ダイレクトブラック154のインク中の重
量%である。
【0053】また、本実施例の濃淡データ生成部313
の濃淡振り分け回路は入力される濃度データを各色成分
に関し2つの閾値によって分類し、高濃度のデータは濃
インクを用いて画像記録を行なうように、そのデータを
記録データバッファ309YH,309MH,309C
H,309KHに転送し、中濃度のデータは中インクを
用いて画像記録を行なうように、そのデータを記録デー
タバッファ309YM,309MM,309CM,30
9KMに転送し、そして、低濃度データは淡インクを用
いて画像記録を行なうように、そのデータを記録データ
バッファ309YL,309ML,309CL,309
KLに転送する。
【0054】従って本実施例に従えば、入力画像データ
の濃度に合わせてさらに最適な濃度のインクを用いて画
像記録を行なうよう制御するので、特に、異なるインク
が隣接するような場所でインクのにじみのない、階調性
のなめらかな鮮明な高品位な画像を得ることができる。
【0055】(第3実施例)第1実施例では、記録性向
上液を吐出させるための記録ヘッドは一個の構成であっ
たが、記録ヘッドの主走査方向に関する往復移動で記録
動作が可能なように、本実施例では図10に示すように
記録性向上液を吐出させるための記録ヘッドを更に1個
追加するような構成とする。即ち、図10に示すよう
に、記録ヘッド1Hおよび1Lの両側に記録性向上液の
吐出用の記録ヘッドを備える。
【0056】このように構成することにより、キャリッ
ジ2の移動方向がa方向、b方向どちらかであっても記
録用紙にインク吐出がなされる前に記録性向上液が記録
用紙に吐出されることになるので、高速な記録動作であ
るシリアルプリンティングにおいても色むらの生じない
高品位なカラー画像を記録することができる。
【0057】(第4実施例)図11は本実施例に従う記
録ヘッド1H,1L,1Sの吐出口構成を示す図であ
る。
【0058】ここで、記録ヘッド1Hは、マゼンタの濃
インクを吐出するための吐出口列20Mh、シアンの濃
インクを吐出するための吐出口列20Ch、黒の濃イン
クを吐出するための吐出口列20Khを備える。吐出口
列20Mh,20Chはそれぞれ32個の吐出口を、吐
出口列20Khは72個(=32+8+32)の吐出口
を有しており、それぞれの吐出口列間には8吐出口分の
スペース(ギャップ)が設けられている。
【0059】また、記録ヘッド1Lは、マゼンタの淡イ
ンクを吐出するための吐出口列21Ml、シアンの淡イ
ンクを吐出させるための吐出口列21Cl、イエローの
濃インクを吐出させるための吐出口列21Yhを備え
る。吐出口21Ml,21Cl,21Yhの吐出口数は
それぞれ32個,32個,72個であり、各吐出口列間
には8吐出口分のスペース(ギャップ)が設けられてい
る。
【0060】さらに、記録ヘッド1Sは、記録性向上液
を吐出させるための吐出口列22Sm,22Sc,22
Sykより構成され、各々の吐出口列は32個,32
個,72個の吐出口を有しており、各吐出口列間には8
吐出口分のスペース(ギャップ)が設けられている。
【0061】以上の構成では、イエローインクについて
は濃インクのみを吐出する吐出口を有し、黒インクにつ
いては濃インクのみを吐出する吐出口を有している。イ
エローインクについては明度が高く、記録画像上でそれ
ほど記録ドットの粒状感が目立たないので、十分な光学
濃度を得ることができる濃インクを使用することができ
る。また、黒インクについてはもっぱら画像の高濃度部
の記録に使用されるため記録画像上で比較的粒状感が目
立ちにくいという理由により濃インクを使用する。
【0062】さらに本実施例の記録ヘッドでは、イエロ
ーと黒インクを吐出するための吐出口数が多くしてい
る。
【0063】従って本実施例によれば、例えば、黒イン
クのみを用いて画像を記録する場合には一走査当たりに
記録される画素数が多いので記録速度を向上させること
ができる。例えば、第1実施例で用いた記録ヘッドと比
較すると、黒インクを吐出する吐出口数が2倍となるた
め、白黒画像を記録する際には約2倍の記録速度を実現
できる。また、カラー画像を記録する場合は、マゼンタ
とシアンは濃インクと淡インクを使用するため、第1実
施例と比較して遜色のない高品位な記録画像を得ること
ができる。
【0064】以上、本発明のいくつかの実施例を詳しく
説明したが、本発明は特にこれらの実施例によって限定
されるものではない。
【0065】例えば、第3実施例では、記録ヘッドの往
復移動によって記録を行うために記録性向上液用の記録
ヘッドを、濃インクと淡インクを吐出する記録ヘッド1
H,1Lの両側に設ける構成としたが、第1実施例にお
ける記録性向上液用記録ヘッド1Sを記録用紙の搬送方
向上流側にずらして配置すれば、記録ヘッドの移動の往
路、復路ともインクが記録用紙に吐出される前に記録性
向上液を記録用紙に吐出して付着させることができるの
で、第3実施例から得られると同様の効果を得ることが
できる。
【0066】また、第1〜第2実施例では、濃,淡の2
種類、または、濃,中,淡の3種類の濃度の特定の化学
組成をもつインクを用いたが、本発明はこれによって限
定されるものではなく、例えば、4種類以上の濃度をも
つインクを用いても良いし、それぞれの種類のインクの
濃度を出力画像の特性に応じて適宜変化させても良い
し、インク色毎にインク濃度の種類を変化させても良
い。
【0067】また、インクを吐出する吐出口列は、一つ
の記録ヘッドの中に異なる色のインクを吐出するための
複数の吐出口列を備えた構成の他、吐出口列毎に独立し
た複数の記録ヘッドを備えた構成としてもよい。
【0068】また、記録ヘッドにおけるインクを吐出す
る吐出口列は、図2の記録ヘッド1Hに示したように各
色のインクを吐出する吐出口列を同一直線上に配設した
構成の他、図12(a)及び図12(b)に示す記録ヘ
ッド1Hのように、吐出口列10Yh,10Mh,10
Ch,10Khが互い違いとなるように配列したものと
してもよい。
【0069】また、図2においては前述のように各イン
ク吐出口列間には8吐出口分のギャップが設けられてい
るが、このスペースは製造が可能であれば設けなくても
よい。
【0070】また、前述の実施例においては例えば図2
に示すように記録性向上液吐出用の記録ヘッド1Sを主
走査方向の端部に配置するものとしたが、これに限ら
ず、図13に示すように濃インク吐出用記録ヘッド1H
と淡インク吐出用記録ヘッド1Lの中央に配置すること
にしてもよい。図2に示した構成によれば、高速で記録
を行う場合、記録性向上液をインクに先立ち記録媒体上
に吐出することにすると、記録ヘッド1H,1L及び1
Sの3つの記録ヘッドを同時に駆動する必要があり、消
費電力を大きくせざるを得ない。一方、図13に示した
構成によれば、記録ヘッドを矢印a方向に主走査すると
きは記録ヘッド1Sと記録ヘッド1Lの2つの記録ヘッ
ドを駆動し、矢印b方向に主走査するときは記録ヘッド
1Sと1Hの2つの記録ヘッドを駆動すればよく、電源
の省電力化を図ることができるとともに、記録装置の低
コスト化も実現できる。尚、図13に示した構成におい
て、記録ヘッド1Lを着脱可能に構成し、記録ヘッド1
Lの代りに記録ヘッド1Hと同じ濃インクを吐出する記
録ヘッド1Hを設置することで、矢印a方向に主走査し
て記録を行うときは記録ヘッド1Sと左側の記録ヘッド
1Hを駆動し、一方、矢印b方向に主走査して記録を行
うときは記録ヘッド1Sと右側の記録ヘッド1Hを駆動
することにより往復記録が可能となり、通常のカラー記
録におけるスループットを向上させることができる。そ
してより高品位なカラー画像を得たい場合は、右側の記
録ヘッド1Hを取り外して淡インクを吐出する記録ヘッ
ド1Lを装着することで濃淡記録を行い、高画質化を実
現することができる。また、この場合、図13中、右側
の記録ヘッドを交換する代りにこの記録ヘッドにインク
を供給するインクタンクを濃インク用と淡インク用とを
用意して、得たい画像に応じて装着することにしてもよ
い。
【0071】さらに、他の記録ヘッド構成を図14に示
す。図14においては、濃インクを吐出する記録ヘッド
1Hと、淡インクを吐出する記録ヘッド1L、及び黒イ
ンクのみを吐出する記録ヘッド1K、ならびに記録性向
上液のみを吐出する記録ヘッド1Sを図示のように配置
する。ここで記録ヘッド1Hと記録ヘッド1Sの吐出口
列は記録ヘッド1Hや1Lのように複数に分割しないも
のとする。これにより黒画像のみを記録するときは記録
ヘッド1Kと1Sのみを用いることで一走査で記録ヘッ
ド1Kと1Sの吐出口列の長さの中の記録を行うことが
でき、高速記録が可能となる。尚、この場合、記録ヘッ
ド1H及び1Lに供給するインクは第1実施例と同じイ
ンクを使用し、一方、記録ヘッド1Kには記録ヘッド1
Hの吐出口列10Khに供給するインクと同じ濃度が高
い黒インクを供給する。また記録ヘッド1Kの吐出口か
ら吐出される一吐出当りのインクの量は文字に代表され
る黒画像の濃度をより高くして視認性に優れた高品位な
画像を得るため、吐出口列10Khの吐出口から吐出さ
れる一吐出当りのインク量よりも多くして、例えば一吐
出当り60〜80ngに設定することが好ましい。
【0072】さらに、異なる濃度のインク毎に主走査方
向に配列された複数の吐出口列からインクを吐出させる
ための駆動回路は、その吐出口列毎に独立した構成でも
良いし、或いは、1つの基板上に複数の吐出口列に関す
る駆動回路を一体的に形成した構成としたものであって
もかまわない。
【0073】さらにまた、上記実施例では使用インクと
して染料インクを用いたが本発明はこれによって限定さ
れるものではない。例えば、顔料を分散させた顔料イン
クを用いることができる。以下に示す顔料インクはその
一例である。
【0074】(1)ブラックインク アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリエート、酸価400、重量平均分子量600
0、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)
を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦型サ
ンドミル(アイメックス社製)に仕込み、1mm径のガ
ラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時間
分散処理を行った。分散後の粘度は9cps、pHは1
0.0であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒
子を除去し、重量平均粒径100nmのカーボンブラッ
ク分散体を生成した。そのカーボンブラック分散体の化
学組成を表5に示す。このようにして得られた分散体を
充分に攪拌して顔料が含有されたインクジェット用のブ
ラックインクが作られる。なお、最終調整物の固形分は
約10%であった。
【0075】
【表5】
【0076】(2)イエローインク アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリエート、酸価280、重量平均分子量11
000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノール
アミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用いて
ブラックインク生成の場合と同様に分散処理を行い、重
量平均粒径103nmのイエロー色分散体を生成した。
そのイエロー色分散体の化学組成は表6に示す。このよ
うにして得られた分散体を充分に攪拌して顔料が含有さ
れたインクジェット用のイエローインクが作られる。な
お、最終調整物の固形分は約10%であった。
【0077】
【表6】
【0078】(3)シアンインク ブラックインク生成の際に使用したアニオン系高分子P
−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用いてブラ
ックインク生成の場合と同様に分散処理を行い、重量平
均径120nmのシアン色分散体を生成した。そのシア
ン色分散体の化学組成は表7に示す。このようにして得
られた分散体を充分に攪拌して顔料が含有されたインク
ジェット用のシアンインクが作られる。なお、最終調整
物の固形分は約9.6%であった。
【0079】
【表7】
【0080】(4)マゼンタインク ブラックインク生成の際に使用したアニオン系高分子P
−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用いてブラ
ックインク生成の場合と同様に分散処理を行い、重量平
均粒径115nmのマゼンタ色分散体を生成した。その
マゼンタ色分散体の化学組成は表8に示す。このように
して得られた分散体を充分に攪拌して顔料が含有された
インクジェット用のマゼンタインクが作られる。なお、
最終調整物の固形分は約9.2%であった。
【0081】
【表8】
【0082】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段、例えば電気熱
変換体やレーザ光等を備え、前記熱エネルギーによりイ
ンクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につい
て説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、高
精細化が達成できる。
【0083】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0084】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0085】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0086】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0087】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0088】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0089】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整
を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度
制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時
にインクが液状をなすものであればよい。
【0090】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0091】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0092】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0093】図15は本発明の記録装置をワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置、電子タイプライタ等としての機能を有する情報
処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロック図で
ある。図中、501は装置全体の制御を行なう制御部
で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポート
を備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力したり、
各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を行な
っている。502はディスプレイ部で、この表示画面に
は各種メニューや文書情報及びイメージリーダ507で
読み取ったイメージデータ等が表示される。503はデ
ィスプレイ部502上に設けられた透明な感圧式のタッ
チパネルで、指等によりその表面を押圧することによ
り、ディスプレイ部502上での項目入力や座標位置入
力等を行なうことができる。
【0094】504はFM(Frequency Mo
dulation)音源部で、音楽エディタ等で作成さ
れた音楽情報をメモリ部510や外部記憶装置512に
デジタルデータとして記憶しておき、それらメモリ等か
ら読み出してFM変調を行なうものである。FM音源部
504からの電気信号はスピーカ部505により可聴音
に変換される。プリンタ部506はワードプロセッサ、
パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装
置、電子タイプライタ等の出力端末として、本発明に係
る記録装置が適用されたものである。
【0095】507は原稿データを光電的に読み取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他、各種
原稿の読み取りを行う。508はイメージリーダ部や5
07で読み取った原稿データのファクシミリ送信や、送
られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファク
シミリ送受信部であり、外部とのインターフェース機能
を有する。509は通常の電話機能や留守番電話機能等
の各種電話機能を有する電話部である。510はシステ
ムプログラムやマネージャプログラムおよびその他のア
プリケーションプログラム等や文字フォントおよび辞書
等を記憶するROMや、外部記憶装置512からロード
されたアプリケーションプログラムや文字情報さらには
ビデオRAM等を含むメモリ部である。
【0096】511は文書情報や各種コマンド等を入力
するキーボード部である。512はフロッピーディスク
やハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、
この外部記憶装置512には文字情報や音楽あるいは音
声情報、ユーザのアプリケーションプログラム等が格納
される。
【0097】図16は図15に示す情報処理装置の外観
図である。図中、601は液晶等を利用したフラットパ
ネルディスプレイで、各種メニューや図形情報および文
書情報等を表示する。このディスプレイ601上にはタ
ッチパネルが設置されており、このタッチパネルの表面
を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を
行うことができる。602は装置が電話機として機能す
るときに使用されるハンドセットである。
【0098】キーボード603は本体と脱着可能にコー
ドを介して接続されており、各種文字情報や各種データ
入力を行うことができる。また、このキーボード603
には各種機能キー604等が設けられている。605は
フロッピーディスクの挿入口である。
【0099】607はイメージリーダ部607で読み取
られる原稿を載置する用紙載置部で、読み取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、プリンタ607により記録される。
【0100】なお、上記ディスプレイ601はCRTで
もよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等
のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量
化が図れるからである。上記情報処理装置をパーソナル
コンピュータやワードプロセッサとして機能する場合、
図15においてキーボード部511から入力された各種
情報が制御部501により所定のプログラムに従って処
理され、プリンタ部506に画像として出力される。フ
ァクシミリ装置の受信機として機能する場合、通信回線
を介してファクシミリ送受信部508から入力したファ
クシミリ情報が制御部501により所定のプログラムに
従って受信処理され、プリンタ部506に受信画像とし
て出力される。
【0101】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部507によって原稿を読取り、読み取られ
た原稿データが制御部501を介してプリンタ部506
に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置
の送信機として機能する場合、イメージリーダ部507
によって読み取られた原稿データは、制御部501によ
り所定のプログラムに従って送信処理された後、ファク
シミリ送受信部508を介して通信回線に送信される。
なお、上述した情報処理装置は図17に示すようにプリ
ンタを本体に内蔵した一体型としてもよく、この場合
は、よりポータブル性を高めることが可能となる。同図
において、図16と同一機能を有する部分には、対応す
る符号を付した。
【0102】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の記録装置を適用することによって、高品位の記録画
像を得ることができるため、上記情報処理装置の機能を
さらに向上させることが可能となる。
【0103】以上詳述したように、本発明によれば、記
録手段の記録素子に異常が生じた場合であっても、異常
な記録素子に与えられるべき画像データを他の記録素子
に与えられる画像データに移動し、前記他の記録素子に
より記録を補完させることができるので、画像欠陥の生
じない所望の画像を得ることができる。
【0104】
【発明の効果】以上の構成を有する本発明によれば、イ
ンク中の色材を不溶化または凝集させる記録性向上液、
同系色で濃度異なるインクを用いて記録を行うことがで
きるので、インク滲みが少なく、且つ階調性に優れた高
品位な画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に従うインクジェット方式
に従うカラープリンタの外観斜視図である。
【図2】図1に示したプリンタが搭載する記録ヘッド1
のノズル構成を示す図である。
【図3】図1に示したプリンタの制御回路の構成を示す
ブロック図である。
【図4】濃淡データ生成部313の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図5】ガンマ補正を説明する図である。
【図6】図1に示すプリンタが実行する記録動作を説明
する図である。
【図7】プリンタの記録動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の第2実施例に従うインクジェット方式
に従うカラープリンタの外観斜視図である。
【図9】図8に示したプリンタの制御回路の構成を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の第3実施例に従うインクジェット方
式に従うカラープリンタの外観斜視図である。
【図11】第4実施例に従う記録ヘッド1H,1L,1
Sのノズル構成を示す図である。
【図12】記録ヘッドの他の構成例を説明するための図
である。
【図13】記録ヘッドの他の構成例を説明するための図
である。
【図14】記録ヘッドの他の構成例を説明するための図
である。
【図15】本発明の記録装置を情報処理装置に適用した
場合の概略構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示す情報処理装置の一例の外観図で
ある。
【図17】情報処理装置の他の例を示す外観図である。
【符号の説明】
1H 濃インク用記録ヘッド 1M 中インク用記録ヘッド 1L 淡インク用記録ヘッド 1S さきがけ液用記録ヘッド 2 キャリッジ 43 濃淡振分け回路 313 濃淡データ生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 後藤 史博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 倉林 豊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−226998(JP,A) 特開 平6−99576(JP,A) 特開 平6−128514(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/04 - 2/055 B41J 2/205 B41J 2/21 B41J 29/00 B41M 5/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口からインクを記録媒体に吐出して
    記録を行なう記録ヘッドであって、第1 のインクを吐出する複数の吐出口を第1の方向に配
    した第の吐出口群と、前記第1のインクと同系色であって、 前記第1のインク
    濃度より低い濃度を有する第2のインクを吐出する複
    数の吐出口を前記第1の方向に配した第の吐出口群
    と、前記第1および第2の インク中の色材を不溶化または凝
    集させる記録性向上液を吐出する複数の吐出口を前記第
    1の方向に配した第3の吐出口群とを有し、前記第3の吐出口郡が複数個配置され、且つ、 前記
    、第1、第2、第3の吐出口群がこの順で前記第1の
    方向とは異なる第2の方向に配置されたことを特徴とす
    る記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 吐出口からインクを記録媒体に吐出して
    記録を行なう記録ヘッドであって、 第1のインクを吐出する複数の吐出口を第1の方向に配
    した第1の吐出口群と、 前記第1のインクと同系色であって、前記第1のインク
    の濃度より低い濃度を有する第2のインクを吐出する複
    数の吐出口を前記第1の方向に配した第2の吐出口群
    と、 前記第1および第2のインク中の色材を不溶化または凝
    集させる記録性向上液を吐出する複数の吐出口を前記第
    1の方向に配した第3の吐出口群とを有し、前記第1、第3、第2の吐出口群がこの順で前記第1の
    方向とは異なる第2の方向に配置されたことを特徴とす
    る記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第1の吐出口群は、複数の異なる色
    の第1のインクそれぞれに対応した各色吐出口列を有
    し、 前記第2の吐出口群は、前記第1インクそれぞれと同系
    色である第2のインクそれぞれに対応した各色吐出口列
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の記
    録ヘッド
  4. 【請求項4】 前記第1の吐出口群は、第1のマゼンタ
    インク、第1のシアンインクそれぞれに対応した濃マゼ
    ンタ吐出口列、濃シアン吐出口列を有し、 前記第2の吐出口群は、前記第1のマゼンタインクより
    濃度の低い第2のマゼンタインク、前記第1のシアンイ
    ンクより濃度の低い第2のシアンインクそれぞれに対応
    した淡マゼンタ吐出口列、淡シアン吐出口列を有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1の吐出口群は、第1のマゼンタ
    インク、第1のシアンインク、第1のイエローインクそ
    れぞれに対応した濃マゼンタ吐出口列、濃シアン吐出口
    列、濃イエロー吐出口列を有し、 前記第2の吐出口群は、前記第1のマゼンタインクより
    濃度の低い第2のマゼンタインク、前記第1のシアンイ
    ンクより濃度の低い第2のシアンインク、前記第1のイ
    エローインクより濃度の低い第2のイエローインクそれ
    ぞれに対応した淡マゼンタ吐出口列、淡シアン吐出口
    列、淡イエロー吐出口列を有することを特徴とする請求
    項3に記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第1の吐出口群は、第1のマゼンタ
    インク、第1のシアンインク、第1のイエローインク、
    第1のブラックインクそれぞれに対応した濃マゼンタ吐
    出口列、濃シアン吐出口列、濃イエロー吐出口列、濃ブ
    ラック吐出口列を有し、 前記第2の吐出口群は、前記第1のマゼンタインクより
    濃度の低い第2のマゼンタインク、前記第1のシアンイ
    ンクより濃度の低い第2のシアンインク、前記第1のイ
    エローインクより濃度の低い第2のイエローインク、前
    記第1のブラックインクより濃度の低い第2のブラック
    インクそれぞれに対応した淡マゼンタ吐出口列、淡シア
    ン吐出口列、淡イエロー吐出口列、淡ブラック吐出口列
    を有することを特徴とする請求項3に記載の記録ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 インク又は記録性向上液に与える熱エネ
    ルギーを発生するための熱エネルギー発生体を備えてい
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7に記載の記録ヘッドを用
    いて記録を行うことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7に記載の記録ヘッドを用
    いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、 前記第2の方向へ前記記録ヘッドを移動させる移動手段
    と、 前記移動手段による前記記録ヘッドの移動中に、前記記
    録ヘッドから前記記録媒体にインクおよび記録性向上液
    を吐出する吐出制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至7に記載の記録ヘッドを
    用いて記録を行う記録装置であって、 外部から画像情報を入力する入力手段と、 前記画像情報が表す濃度値と所定の値とを比較する比較
    手段と、 前記比較手段による比較結果に従って、前記画像情報が
    表す濃度値が前記所定の値以上である場合には前記第
    の吐出口群を用い、一方、前記画像情報が表す濃度値が
    前記所定の値未満である場合には前記第の吐出口群を
    用いて、記録媒体にインクを吐出するインク吐出制御手
    段と、 前記画像情報に基づき、前記第の吐出口群又は前記第
    の吐出口群から吐出されるインクと記録媒体上におい
    て混和する位置に、前記第の吐出口群を用い、前記記
    録性向上液を吐出する記録性向上液吐出制御手段と を有することを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段による搬送方向とは直角の方向に前記記録
    ヘッドを移動させる移動手段とをさらに有し、 前記記録ヘッドの前記第1、第2及び第3の吐出口群の
    吐出口が配される前記第1の方向は前記搬送手段による
    搬送方向であり、 前記記録ヘッドの前記第1、第2及び第3の吐出口群が
    配列される前記第2の方向は前記記録ヘッドが移動する
    移動方向であることを特徴とする請求項10に記載の記
    録装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至7に記載の記録ヘッドを
    用いて記録を行うことを特徴とする記録方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至7に記載の記録ヘッドを
    用いて記録媒体に記 録を行う記録方法であって、 前記第2の方向へ前記記録ヘッドを移動させる移動工程
    と、 前記移動工程における前記記録ヘッドの移動中に、前記
    記録ヘッドから前記記録媒体にインクおよび記録性向上
    液を吐出する吐出工程と、 を有することを特徴とする記録方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至7のいずれかに記載の記
    録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行なう記録方法であ
    って、 外部から画像情報を入力する入力工程と、 前記画像情報が表す濃度値と所定の値と比較する比較工
    程と、 前記画像情報に基づき、前記記録媒体上においてインク
    と混和する位置に前記第の吐出口群を用いて、前記記
    録性向上液を吐出する工程と、 前記比較工程による比較結果に従って、前記画像情報が
    表す濃度値が前記所定の値以上である場合には前記第
    の吐出口群を用いて、前記記録媒体にインクを吐出する
    工程と、 前記画像情報が表す濃度値が前記所定の値未満である場
    合には前記第2の吐出口群を用いて、前記記録媒体にイ
    ンクを吐出する工程とを有することを特徴とする記録方
    法。
JP19754895A 1994-09-02 1995-08-02 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法 Expired - Fee Related JP3320268B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19754895A JP3320268B2 (ja) 1994-09-02 1995-08-02 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法
EP95306154A EP0699535B1 (en) 1994-09-02 1995-09-04 Recording head, recording method and apparatus using same
DE69519497T DE69519497T2 (de) 1994-09-02 1995-09-04 Aufzeichnungskopf, -verfahren und zugehöriges Gerät
US08/523,212 US6264305B1 (en) 1994-09-02 1995-09-05 Recording method and apparatus using recording head ejecting both ink and record improving liquid

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-210260 1994-09-02
JP21026094 1994-09-02
JP19754895A JP3320268B2 (ja) 1994-09-02 1995-08-02 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08118684A JPH08118684A (ja) 1996-05-14
JP3320268B2 true JP3320268B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=26510431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19754895A Expired - Fee Related JP3320268B2 (ja) 1994-09-02 1995-08-02 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6264305B1 (ja)
EP (1) EP0699535B1 (ja)
JP (1) JP3320268B2 (ja)
DE (1) DE69519497T2 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6059404A (en) * 1995-06-06 2000-05-09 Xerox Corporation Method and apparatus for producing ink intensity modulated ink jet printing
EP0802060B1 (en) * 1996-04-19 2003-10-08 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing method and apparatus using a print quality improving liquid
JP3774505B2 (ja) 1996-04-23 2006-05-17 キヤノン株式会社 中間調記録装置、中間調記録方法、インクタンク、ヘッドカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US5821956A (en) * 1996-11-27 1998-10-13 Tektronix, Inc. Method to improve solid ink output resolution
DE69723215T2 (de) 1996-12-04 2004-04-22 Canon K.K. Ein Tintenstrahlaufzeichnungsgerät
JPH10211693A (ja) * 1997-01-31 1998-08-11 Canon Inc プリント装置およびプリント方法
JP3397670B2 (ja) * 1998-01-09 2003-04-21 キヤノン株式会社 記録装置および方法
US6827423B1 (en) * 1999-05-06 2004-12-07 Seiko Epson Corporation Liquid jetting apparatus, method of driving the same, computer-readable recording medium storing the method and image recording apparatus incorporating the same
US7057756B2 (en) * 2000-07-17 2006-06-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processor, method for processing image, printing apparatus, printing method, program, and storage medium that stores computer-readable program code
JP3472250B2 (ja) * 2000-09-01 2003-12-02 キヤノン株式会社 インクジェットプリント方法および装置
JP4205849B2 (ja) * 2000-11-01 2009-01-07 東芝テック株式会社 カラーインクジェットヘッド
JP2003305902A (ja) * 2002-04-15 2003-10-28 Canon Inc 記録装置、情報処理装置及びそれらの制御方法、プログラム
JP2003305836A (ja) * 2002-04-15 2003-10-28 Canon Inc 記録装置、情報処理装置及びそれらの制御方法、プログラム
JP2003305837A (ja) 2002-04-15 2003-10-28 Canon Inc 記録装置、情報処理装置及びそれらの制御方法、プログラム
JP3977128B2 (ja) * 2002-04-15 2007-09-19 キヤノン株式会社 記録システム
US6655797B2 (en) * 2002-04-30 2003-12-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Deposition of fixer and overcoat by an inkjet printing system
JP4467922B2 (ja) * 2002-08-28 2010-05-26 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッド
JP4065532B2 (ja) * 2003-05-09 2008-03-26 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP4328580B2 (ja) * 2003-08-11 2009-09-09 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、該方法を実施するためのプログラムおよびインクジェット記録装置
JP4455034B2 (ja) * 2003-12-08 2010-04-21 キヤノン株式会社 印刷装置および印刷方法
JP4250541B2 (ja) * 2004-01-30 2009-04-08 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法ならびに記録システム
JP2010000699A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Canon Inc インクジェット記録装置
EP2287002B1 (en) * 2009-08-11 2012-11-28 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and printing method
US9278552B2 (en) 2012-06-06 2016-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and control method thereof

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1127227A (en) 1977-10-03 1982-07-06 Ichiro Endo Liquid jet recording process and apparatus therefor
JPS5936879B2 (ja) 1977-10-14 1984-09-06 キヤノン株式会社 熱転写記録用媒体
US4330787A (en) 1978-10-31 1982-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording device
US4345262A (en) 1979-02-19 1982-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method
US4463359A (en) 1979-04-02 1984-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Droplet generating method and apparatus thereof
US4313124A (en) 1979-05-18 1982-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording process and liquid jet recording head
US4558333A (en) 1981-07-09 1985-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording head
JPS59115853A (ja) * 1982-12-23 1984-07-04 Sharp Corp インクジエツト記録装置
JPS59123670A (ja) 1982-12-28 1984-07-17 Canon Inc インクジエツトヘツド
JPS59138461A (ja) 1983-01-28 1984-08-08 Canon Inc 液体噴射記録装置
JPS6071260A (ja) 1983-09-28 1985-04-23 Erumu:Kk 記録装置
JPS61249755A (ja) * 1985-04-30 1986-11-06 Canon Inc 記録装置
JP2667401B2 (ja) * 1987-05-30 1997-10-27 株式会社リコー インクジェット記録方法
JP2676699B2 (ja) * 1987-09-03 1997-11-17 株式会社リコー インクジェット記録方法
JP3133750B2 (ja) * 1989-03-24 2001-02-13 キヤノン株式会社 インクジェットカートリッジおよびそれを用いるインクジェット記録装置
JP3029165B2 (ja) * 1992-12-04 2000-04-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
EP0610096B1 (en) * 1993-02-05 2002-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
EP0657849B1 (en) * 1993-11-30 2000-01-05 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for colour inkjet printing using a colourless precursor
JPH0881611A (ja) * 1994-07-11 1996-03-26 Canon Inc 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6264305B1 (en) 2001-07-24
EP0699535A2 (en) 1996-03-06
JPH08118684A (ja) 1996-05-14
EP0699535B1 (en) 2000-11-29
DE69519497D1 (de) 2001-01-04
DE69519497T2 (de) 2001-05-03
EP0699535A3 (en) 1996-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3320268B2 (ja) 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置及び記録方法
JP3337879B2 (ja) インクジェットプリント方法およびこれに用いられるインクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェットプリント装置
JP3320292B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3320289B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびプリント装置ならびにインクジェットプリント方法
JP3347541B2 (ja) インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、記録ヘッド、情報処理システム、および記録物
JP3227339B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法ならびに記録物
JP3190535B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3164745B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3037181B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3604800B2 (ja) インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置
JP3667153B2 (ja) インクジェット記録方法、その記録装置及びコンピュータ可読記憶媒体
JP2000218772A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3610109B2 (ja) インクジェット記録方法および記録装置
JPH08216392A (ja) インクジェットプリント方法およびプリント装置
JP3315574B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3408108B2 (ja) インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置
JPH10193579A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP3101584B2 (ja) インクジェット記録方法及び記録装置
JPH06152902A (ja) カラーインクジェット記録方法
JP3576623B2 (ja) インクジェットプリント方法およびプリント装置
JP3177113B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびデータ作成方法
JP3168136B2 (ja) インクタンクおよびインクジェットカートリッジおよびそれを用いたインクジェットプリント装置
JPH08216389A (ja) インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法およびプリント物
JP3542392B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP3159425B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020528

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees