JP2949565B2 - 精神病治療剤 - Google Patents
精神病治療剤Info
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- JP2949565B2 JP2949565B2 JP7181664A JP18166495A JP2949565B2 JP 2949565 B2 JP2949565 B2 JP 2949565B2 JP 7181664 A JP7181664 A JP 7181664A JP 18166495 A JP18166495 A JP 18166495A JP 2949565 B2 JP2949565 B2 JP 2949565B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精神病治療剤に関
する。
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般式(1)
【0003】
【化2】
【0004】[式中Rは低級アルキル基を示す。カルボ
スチリル骨格の3位及び4位の炭素間結合は一重結合又
は二重結合を示す。]で表わされるカルボスチリル誘導
体又はその塩は、特開昭48−103589号公報に不
整脈、狭心症等の心臓病薬や高血圧薬として、また特開
昭59−51927号公報に緑内障治療薬として有効で
あることが開示されている。
スチリル骨格の3位及び4位の炭素間結合は一重結合又
は二重結合を示す。]で表わされるカルボスチリル誘導
体又はその塩は、特開昭48−103589号公報に不
整脈、狭心症等の心臓病薬や高血圧薬として、また特開
昭59−51927号公報に緑内障治療薬として有効で
あることが開示されている。
【0005】本発明者らは、上記一般式(1)で表わさ
れるカルボスチリル誘導体又はその塩につき、更に検討
を重ねた結果、該カルボスチリル誘導体等が上記の医薬
からは到底予測できない精神病治療薬として有効である
ことを見い出した。本発明は、斯かる知見に基づき完成
されたものである。
れるカルボスチリル誘導体又はその塩につき、更に検討
を重ねた結果、該カルボスチリル誘導体等が上記の医薬
からは到底予測できない精神病治療薬として有効である
ことを見い出した。本発明は、斯かる知見に基づき完成
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
(1)で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩を
有効成分として含有する精神病治療剤に係る。
(1)で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩を
有効成分として含有する精神病治療剤に係る。
【0007】本発明の精神病治療薬は、例えば静穏薬、
抗不安薬、抗躁うつ病薬、抗ヒステリー症薬、躁病治療
剤等として用いられ得るが、特に精神分裂病治療剤とし
て有用である。本発明の精神病治療薬は、従来の精神分
裂病治療剤の多くに見られるアカシジア等の運動障害等
の重大な副作用を有さないという特徴を有している。
抗不安薬、抗躁うつ病薬、抗ヒステリー症薬、躁病治療
剤等として用いられ得るが、特に精神分裂病治療剤とし
て有用である。本発明の精神病治療薬は、従来の精神分
裂病治療剤の多くに見られるアカシジア等の運動障害等
の重大な副作用を有さないという特徴を有している。
【0008】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)において、Rで
示される低級アルキル基には、炭素数1〜4の直鎖もし
くは分枝鎖状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル基等
が包含される。
示される低級アルキル基には、炭素数1〜4の直鎖もし
くは分枝鎖状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル基等
が包含される。
【0009】また上記一般式(1)で表わされるカルボ
スチリル誘導体の塩には、該誘導体の通常の医薬的に許
容される酸付加塩、例えば塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素
酸、蓚酸、マレイン酸、フマール酸、クエン酸、酒石
酸、乳酸等の塩が包含される。
スチリル誘導体の塩には、該誘導体の通常の医薬的に許
容される酸付加塩、例えば塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素
酸、蓚酸、マレイン酸、フマール酸、クエン酸、酒石
酸、乳酸等の塩が包含される。
【0010】上記一般式(1)で表わされる化合物の代
表例としては、5−(2−ヒドロキシ−3−tert−
ブチルアミノ)プロポキシカルボスチリル、5−(2−
ヒドロキシ−3−イソプロピルアミノ)プロポキシカル
ボスチリル、5−(2−ヒドロキシ−3−エチルアミ
ノ)プロポキシカルボスチリル、5−(2−ヒドロキシ
−3−tert−ブチルアミノ)プロポキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル、5−(2−ヒドロキシ−3−
イソプロピルアミノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル、5−(2−ヒドロキシ−3−エチルアミ
ノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル等を
例示できる。これらの中でも5−(2−ヒドロキシ−3
−tert−ブチルアミノ)プロポキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリル、特にその塩酸塩が好ましい。
表例としては、5−(2−ヒドロキシ−3−tert−
ブチルアミノ)プロポキシカルボスチリル、5−(2−
ヒドロキシ−3−イソプロピルアミノ)プロポキシカル
ボスチリル、5−(2−ヒドロキシ−3−エチルアミ
ノ)プロポキシカルボスチリル、5−(2−ヒドロキシ
−3−tert−ブチルアミノ)プロポキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル、5−(2−ヒドロキシ−3−
イソプロピルアミノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル、5−(2−ヒドロキシ−3−エチルアミ
ノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル等を
例示できる。これらの中でも5−(2−ヒドロキシ−3
−tert−ブチルアミノ)プロポキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリル、特にその塩酸塩が好ましい。
【0011】本発明治療剤は、常法に従い製造される。
具体的には、一般式(1)で表わされる化合物又はその
塩を有効成分として、これを適当な基剤と混合後必要に
応じ賦形することにより製造される。また治療剤が注射
剤等の場合には、更に滅菌処理することにより製造され
る。上記において基剤は治療剤の形態に応じて適宜に決
定すればよい。
具体的には、一般式(1)で表わされる化合物又はその
塩を有効成分として、これを適当な基剤と混合後必要に
応じ賦形することにより製造される。また治療剤が注射
剤等の場合には、更に滅菌処理することにより製造され
る。上記において基剤は治療剤の形態に応じて適宜に決
定すればよい。
【0012】本発明の有効成分化合物は、一般的な医薬
製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑
沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。こ
の医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択
でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤
(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。錠剤の形態に成形
するに際しては、担体としてこの分野で従来よりよく知
られている各種のものを広く使用することができる。そ
の例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブ
ドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、
結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、
プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、
ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラッ
ク、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ
ロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリ
ウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、
ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制
剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム
等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デ
ンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケ
イ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの
分野で従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化
植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム
末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、
ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。坐剤
の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のも
のを広く使用できる。その例としては、例えばポリエチ
レングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アル
コールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等
を挙げることができる。カプセル剤は常法に従い通常有
効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬
質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製さ
れる。注射剤として調製される場合、液剤、乳剤及び懸
濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ましく、
これらの形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの
分野において慣用されているものをすべて使用でき、例
えば水、乳酸水溶液、エチルアルコール、マクロゴー
ル、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリル
アルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使
用できる。なお、この場合等張性の溶液を調製するに充
分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤
中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着
色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を
医薬製剤中に含有させることもできる。ペースト、クリ
ーム及びゲルの形態に成形するに際しては、希釈剤とし
て例えば白色ワセリン、パラフィン、グリセリン、セル
ロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベ
ントナイト等を使用できる。また、注射液中に有効成分
化合物の沈殿が生ずるような場合には、必要ならば例え
ばメタンスルホン酸、プロピオン酸、塩酸、コハク酸、
乳酸等の酸を適宜加えることにより、注射液を安定な溶
液の形態で保持しておくことができる。
製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑
沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。こ
の医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択
でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤
(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。錠剤の形態に成形
するに際しては、担体としてこの分野で従来よりよく知
られている各種のものを広く使用することができる。そ
の例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブ
ドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、
結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、
プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、
ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラッ
ク、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ
ロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリ
ウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、
ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制
剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム
等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デ
ンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケ
イ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの
分野で従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化
植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム
末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、
ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。坐剤
の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のも
のを広く使用できる。その例としては、例えばポリエチ
レングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アル
コールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等
を挙げることができる。カプセル剤は常法に従い通常有
効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬
質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製さ
れる。注射剤として調製される場合、液剤、乳剤及び懸
濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ましく、
これらの形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの
分野において慣用されているものをすべて使用でき、例
えば水、乳酸水溶液、エチルアルコール、マクロゴー
ル、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリル
アルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使
用できる。なお、この場合等張性の溶液を調製するに充
分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤
中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着
色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を
医薬製剤中に含有させることもできる。ペースト、クリ
ーム及びゲルの形態に成形するに際しては、希釈剤とし
て例えば白色ワセリン、パラフィン、グリセリン、セル
ロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベ
ントナイト等を使用できる。また、注射液中に有効成分
化合物の沈殿が生ずるような場合には、必要ならば例え
ばメタンスルホン酸、プロピオン酸、塩酸、コハク酸、
乳酸等の酸を適宜加えることにより、注射液を安定な溶
液の形態で保持しておくことができる。
【0013】本発明製剤の投与量は、用法、患者の年
齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択で
きる。一般式(1)で表わされるカルボスチリル誘導体
又はその塩を単独で用いる場合には、通常治療剤中の有
効成分量を1日成人1人当り5〜45mg程度、好まし
くは15〜30mg程度とするのがよい。
齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択で
きる。一般式(1)で表わされるカルボスチリル誘導体
又はその塩を単独で用いる場合には、通常治療剤中の有
効成分量を1日成人1人当り5〜45mg程度、好まし
くは15〜30mg程度とするのがよい。
【0014】本発明製剤は、1日に1〜3回に分けて投
与するのが好ましい。また治療剤中の有効成分量は、通
常約0.1〜2重量%の範囲とするのが好ましい。
与するのが好ましい。また治療剤中の有効成分量は、通
常約0.1〜2重量%の範囲とするのが好ましい。
【0015】本発明の精神病治療剤は、その使用に当た
って、抗精神分裂病薬と併用するのが望ましい。ここで
抗精神分裂病薬としては、従来公知のものを広く使用す
ることができるが、例えば塩酸クロルプロマジン、マレ
イン酸レボメプロマジン、塩酸トリフルプロマジン、マ
レイン酸プロクロルペラジン、ジメタンスルホン酸チオ
プロペラジン、マレイン酸フルフェナジン、マロン酸ペ
ラジン、ペルフェナジン、塩酸トリフルオペラジン、塩
酸チオリダジン、塩酸スピクロマジン、プロペリシアジ
ン等のフェノチアジン誘導体;チオチキセン、塩酸フル
ペンチキソール、クロルプロチキセン等のチオキサンチ
ン誘導体;ハロペリドール、塩酸ピパンペロン、スピペ
ロン、塩酸モペロン、チミペロン、トリペリドール等の
ブチロフェノン誘導体;ピモジド等のジフェニルブチル
アミン誘導体;スルピリド、レセルピン等を挙げること
ができる。
って、抗精神分裂病薬と併用するのが望ましい。ここで
抗精神分裂病薬としては、従来公知のものを広く使用す
ることができるが、例えば塩酸クロルプロマジン、マレ
イン酸レボメプロマジン、塩酸トリフルプロマジン、マ
レイン酸プロクロルペラジン、ジメタンスルホン酸チオ
プロペラジン、マレイン酸フルフェナジン、マロン酸ペ
ラジン、ペルフェナジン、塩酸トリフルオペラジン、塩
酸チオリダジン、塩酸スピクロマジン、プロペリシアジ
ン等のフェノチアジン誘導体;チオチキセン、塩酸フル
ペンチキソール、クロルプロチキセン等のチオキサンチ
ン誘導体;ハロペリドール、塩酸ピパンペロン、スピペ
ロン、塩酸モペロン、チミペロン、トリペリドール等の
ブチロフェノン誘導体;ピモジド等のジフェニルブチル
アミン誘導体;スルピリド、レセルピン等を挙げること
ができる。
【0016】本発明の精神病治療剤と併用される抗精神
分裂病薬は、該抗精神分裂病薬の有効量の範囲内で適量
選択される。
分裂病薬は、該抗精神分裂病薬の有効量の範囲内で適量
選択される。
【0017】本発明の精神病治療剤と抗精神分裂病薬と
は、合剤としてもよいし、上記2種の薬剤をそれぞれ別
個に製剤化しておき、別々に投与してもよい。いずれの
投与方法によっても、その治療効果が充分に発現され
る。
は、合剤としてもよいし、上記2種の薬剤をそれぞれ別
個に製剤化しておき、別々に投与してもよい。いずれの
投与方法によっても、その治療効果が充分に発現され
る。
【0018】
【実施例】以下に製剤例及び薬理試験例を掲げる。
【0019】製剤例 5−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチルアミノプロポキシ) −3,4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩 100g 乳糖(日本薬局方品) 40g コーンスターチ(日本薬局方品) 20g 結晶セルローズ(日本薬局方品) 20g ヒドロキシプロピルセルローズ(日本薬局方品) 4g ステアリン酸マグネシウム(日本薬局方品) 2g 本発明有効成分化合物、乳糖、コーンスターチ、ステア
リン酸マグネシウム及び結晶セルローズを充分混合し、
ヒドロキシプロピルセルローズの5%水溶液で顆粒化
し、200メッシュの篩に通して注意深く乾燥し、これ
を常法により打錠して、錠剤1000錠を調製する。
リン酸マグネシウム及び結晶セルローズを充分混合し、
ヒドロキシプロピルセルローズの5%水溶液で顆粒化
し、200メッシュの篩に通して注意深く乾燥し、これ
を常法により打錠して、錠剤1000錠を調製する。
【0020】薬理試験 各種症状を示す各々の精神分裂病患者に各種の抗精神分
裂病薬の有効量を投与し、顕著な効果を示さない精神分
裂病患者に更に5−(2−ヒドロキシ−3−tert−
ブチルアミノプロポキシ)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・塩酸塩(塩酸カルテオロール)を15〜30m
g/日の範囲で投与し、2週間後にBPRS(Brie
f Psychiatric Rating Scal
e)を用いて精神症状への影響を評価した。結果を図1
に示す。比較のために、プラセボを用いて得られた結果
を併せて示す。
裂病薬の有効量を投与し、顕著な効果を示さない精神分
裂病患者に更に5−(2−ヒドロキシ−3−tert−
ブチルアミノプロポキシ)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・塩酸塩(塩酸カルテオロール)を15〜30m
g/日の範囲で投与し、2週間後にBPRS(Brie
f Psychiatric Rating Scal
e)を用いて精神症状への影響を評価した。結果を図1
に示す。比較のために、プラセボを用いて得られた結果
を併せて示す。
【0021】図1から明らかなように、塩酸カルテオロ
ールは精神分裂病患者に対して、良好な影響を与えるこ
とが判る。
ールは精神分裂病患者に対して、良好な影響を与えるこ
とが判る。
【図1】塩酸カルテオロール又はプラセボを用いた精神
分裂病患者の各種症状の改善率を示すグラフである。
分裂病患者の各種症状の改善率を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中Rは低級アルキル基を示す。カルボスチリル骨格
の3位及び4位の炭素間結合は一重結合又は二重結合を
示す。]で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩
を有効成分として含有する精神病治療剤。 - 【請求項2】 有効成分が5−(2−ヒドロキシ−3−
tert−ブチルアミノプロポキシ)−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル・塩酸塩である請求項1に記載の精神
病治療剤。 - 【請求項3】 抗精神分裂病薬と併用される請求項1に
記載の精神病治療剤。 - 【請求項4】 抗精神分裂病薬と併用される請求項2に
記載の精神病治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181664A JP2949565B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 精神病治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181664A JP2949565B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 精神病治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0930971A JPH0930971A (ja) | 1997-02-04 |
JP2949565B2 true JP2949565B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16104716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7181664A Expired - Lifetime JP2949565B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 精神病治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949565B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP7181664A patent/JP2949565B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0930971A (ja) | 1997-02-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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