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JP2608813B2 - アカシジア治療剤 - Google Patents

アカシジア治療剤

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Publication number
JP2608813B2
JP2608813B2 JP3128009A JP12800991A JP2608813B2 JP 2608813 B2 JP2608813 B2 JP 2608813B2 JP 3128009 A JP3128009 A JP 3128009A JP 12800991 A JP12800991 A JP 12800991A JP 2608813 B2 JP2608813 B2 JP 2608813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
akathisia
therapeutic agent
salt
dihydrocarbostyril
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3128009A
Other languages
English (en)
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JPH04352723A (ja
Inventor
信也 田代
Original Assignee
大塚製薬 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大塚製薬 株式会社 filed Critical 大塚製薬 株式会社
Priority to JP3128009A priority Critical patent/JP2608813B2/ja
Publication of JPH04352723A publication Critical patent/JPH04352723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2608813B2 publication Critical patent/JP2608813B2/ja
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アカシジア治療剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】
一般式(1)
【0003】
【化2】
【0004】[式中Rは低級アルキル基を示す。]で表
わされる3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体又はそ
の塩は、特開昭48−103589号公報に不整脈、狭
心症等の心臓病薬や高血圧薬として、また特開昭59−
51927号公報に緑内障治療薬として有効であること
が開示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記一般
式(1)で表わされる3,4−ジヒドロカルボスチリル
誘導体又はその塩につき、更に検討を重ねた結果、該カ
ルボスチリル誘導体等が上記の医薬からは到底予測でき
ないアカシジア治療薬として有効であることを見い出し
た。また本発明者らは、上記カルボスチリル誘導体等と
抗コリン性抗パーキンソン病薬と併用することにより、
一層優れたアカシジア治療効果を発現し得ること及び好
ましくない副作用を低減できることをも見い出した。本
発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
【0006】即ち、本発明は、一般式(1)で表わされ
る3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体又はその塩を
有効成分として含有するアカシジア治療剤に係る。
【0007】上記一般式(1)において、Rで示される
低級アルキル基には、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝
鎖状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、tert−ブチル基等が包含さ
れる。
【0008】また上記一般式(1)で表わされる3,4
−ジヒドロカルボスチリル誘導体の塩には、該誘導体の
通常の医薬的に許容される酸付加塩、例えば塩酸、硫
酸、硝酸、臭化水素酸、蓚酸、マレイン酸、フマール
酸、クエン酸、酒石酸、乳酸等の塩が包含される。
【0009】上記一般式(1)で表わされる化合物の代
表例としては、5−(2−ヒドロキシ−3−tert−
ブチルアミノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカルボス
チリル、5−(2−ヒドロキシ−3−イソプロピルアミ
ノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル、5
−(2−ヒドロキシ−3−エチルアミノ)プロポキシ−
3,4−ジヒドロカルボスチリル等を例示できる。
【0010】本発明治療剤は、常法に従い製造される。
具体的には、一般式(1)で表わされる化合物又はその
塩を有効成分として、これを適当な基剤と混合後必要に
応じ賦形することにより製造される。また治療剤が注射
剤等の場合には、更に滅菌処理することにより製造され
る。上記において基剤は治療剤の形態に応じて適宜に決
定すればよい。
【0011】本発明の有効成分化合物は、一般的な医薬
製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑
沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。こ
の医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択
でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤
(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。錠剤の形態に成形
するに際しては、担体としてこの分野で従来よりよく知
られている各種のものを広く使用することができる。そ
の例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブ
ドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、
結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、
プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、
ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラッ
ク、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ
ロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリ
ウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、
ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制
剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム
等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デ
ンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケ
イ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの
分野で従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化
植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム
末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、
ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。坐剤
の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のも
のを広く使用できる。その例としては、例えばポリエチ
レングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アル
コールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等
を挙げることができる。カプセル剤は常法に従い通常有
効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬
質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製さ
れる。注射剤として調製される場合、液剤、乳剤及び懸
濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ましく、
これらの形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの
分野において慣用されているものをすべて使用でき、例
えば水、乳酸水溶液、エチルアルコール、マクロゴー
ル、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリル
アルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使
用できる。なお、この場合等張性の溶液を調製するに充
分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤
中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着
色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を
医薬製剤中に含有させることもできる。ペースト、クリ
ーム及びゲルの形態に成形するに際しては、希釈剤とし
て例えば白色ワセリン、パラフィン、グリセリン、セル
ロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベ
ントナイト等を使用できる。また、注射液中に有効成分
化合物の沈殿が生ずるような場合には、必要ならば例え
ばメタンスルホン酸、プロピオン酸、塩酸、コハク酸、
乳酸等の酸を適宜加えることにより、注射液を安定な溶
液の形態で保持しておくことができる。
【0012】本発明のアカシジア治療剤を使用するに当
り、抗コリン性抗パーキンソン病薬を併用することがで
きる。該抗コリン性抗パーキンソン病薬としては、従来
公知のものを使用でき、その代表例としてビペリデン、
マザチコール、トリヘキシフェニジル、ベンズトロピ
ン、プロサイクリジン、エトプロパジン、サイクリミン
及びそれらの薬理的に許容される塩等が挙げられる。薬
理的に許容される塩としては、例えば塩酸、硫酸、硝
酸、臭化水素酸、蓚酸、マレイン酸、フマール酸、クエ
ン酸、酒石酸、乳酸等の塩が挙げられる。
【0013】上記一般式(1)で表わされる3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル誘導体又はその塩と抗コリン性抗
パーキンソン病薬とを併用する場合、通常一つの製剤形
態に調製して投与されるが、それぞれ単独の製剤形態に
調製して、これらを同時に又は別々に投与してもよい。
即ち、抗コリン性抗パーキンソン病薬単独製剤を、一般
式(1)で表わされる3,4−ジヒドロカルボスチリル
誘導体又はその塩の製剤の投与前又は投与後の任意の時
期に投与することができる。
【0014】本発明製剤の投与量は、用法、患者の年
齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択で
きる。一般式(1)で表わされる3,4−ジヒドロカル
ボスチリル誘導体又はその塩を単独で用いる場合には、
通常治療剤中の有効成分量を1日成人1人当り5〜45
mg程度、好ましくは15〜30mg程度とするのがよ
く、また抗コリン性抗パーキンソン病薬と併用する場合
には、通常治療剤中の有効成分量を1日成人1人当り5
〜45mg程度、好ましくは10〜30mg程度とする
のがよい。抗コリン性抗パーキンソン病薬は、その種類
により異なり一概には言えないが、通常治療剤中の有効
成分量を1日成人1人当り1〜40mg程度、好ましく
は2〜20mg程度となる量を目安にするのがよい。
【0015】本発明製剤は、1日に1〜3回に分けて投
与するのが好ましい。また治療剤中の有効成分量は、通
常約0.1〜2重量%の範囲とするのが好ましい。
【0016】
【実施例】以下に製剤例及び薬理試験例を掲げる。
【0017】
【製剤例】
5−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチルアミノプ
ロポキシ) −3,4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩 100g 乳糖(日本薬局方品) 40g コーンスターチ(日本薬局方品) 20g 結晶セルローズ(日本薬局方品) 20g ヒドロキシプロピルセルローズ(日本薬局方品) 4g ステアリン酸マグネシウム(日本薬局方品) 2g 本発明有効成分化合物、乳糖、コーンスターチ、ステア
リン酸マグネシウム及び結晶セルローズを充分混合し、
ヒドロキシプロピルセルローズの5%水溶液で顆粒化
し、200メッシュの篩に通して注意深く乾燥し、これ
を常法により打錠して、錠剤1000錠を調製する。
【0018】
【薬理試験】抗精神病薬により惹起されたアカシジア
(Neuroleptic−induced akat
hisia、NIA)に対する本発明有効成分化合物の
有効性と安全性 (1)精神分裂病患者又は躁うつ病患者に抗精神病薬を
投与している間にNIAが出現した患者10人に、5−
(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチルアミノプロポ
キシ)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩(塩
酸カルテオロール)を下記表1に示す投与量で投与し
た。NIAの症状の変化を下記表2に示すアカシジア評
価スケールを用いて評価した。結果を表3に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】(2)精神分裂病患者に抗精神病薬を投与
中にNIAが出現した患者に抗コリン性パーキンソン病
薬を投与しても効果不充分な患者13人に、塩酸カルテ
オロールを下記表4に示す投与量で投与した。NIAの
症状の変化を上記表2に示すアカシジア評価スケールを
用いて評価した。結果を表5に示す。
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中Rは低級アルキル基を示す。] で表わされる3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体又
    はその塩を有効成分として含有するアカシジア治療剤。
  2. 【請求項2】更にコリン性抗パーキンソン病薬を含有す
    る請求項1記載のアカシジア治療剤。
  3. 【請求項3】3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体又
    はその塩が5−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチ
    ルアミノ)プロポキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
    ル又はその塩である請求項1又は請求項2記載のアカシ
    ジア治療剤。
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JPH04352723A JPH04352723A (ja) 1992-12-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2824677A1 (de) * 1978-06-06 1979-12-20 Hoechst Ag Neue substituierte phenylpiperazinderivate und verfahren zu deren herstellung
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JPS5646812A (en) * 1979-09-27 1981-04-28 Otsuka Pharmaceut Co Ltd Central nervous system depressant
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JP2608788B2 (ja) * 1988-10-31 1997-05-14 大塚製薬 株式会社 精神分裂病治療剤

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