JP2808259B2 - チップ自動ローディング装置 - Google Patents
チップ自動ローディング装置Info
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Description
造完了したウェーハを切断してトレイ内に自動的に入れ
るチップ自動ローディング装置に関し、さらに詳しくは
切断された良品のチップのみを選別して空のトレイ内に
自動的に入れた後、そのチップの入ったトレイを積載部
内にアンローディングさせることができるようにしたも
のである。
図である。従来の装置はベース1の中央上面に切断され
たウェーハ2がローディングされるローテーションテー
ブル3がX軸、Y軸に沿って移動可能に設けられてお
り、前記ローテーションテーブルの直上部には切断され
た各チップの良、不良を選別するカメラ4が設けられて
いる。前記ローテーションテーブルの後方には良品のチ
ップをトレイ側に移送するピックアップ5が180°の
範囲内で回動するように設けられている。ベース1の後
方に固定されたマウント6にX軸ロボット7が固定され
ており、前記X軸ロボットにはY軸ロボット8が結合さ
れており、前記Y軸ロボットには多数個(8個)のトレ
イ9が装着されるトレイベース10が固定されている。
切断されたウェーハ2をローディングさせるとともに、
トレイベース10に形成された各凹部内にトレイ9を装
着する。このような状態で電源を印加して装備を作動さ
せると、ローテーションテーブル3がX軸、Y軸に沿っ
て移動する。前記ローテーションテーブルの直上部に設
けられたカメラ4が切断されたチップの良、不良を判別
して、良品の場合には、ピックアップ5を回動させて真
空吸着した後、180°回して真空を解除してピックア
ップ5に吸着した1個のチップをトレイ9内に入れる。
れられると、X,Y軸ロボット7、8によりトレイ9の
位置が移動されるとともに、ローテーションテーブル3
の位置も移動される。このようにして良品として判別さ
れた他のチップをトレイに順次移す。
れたトレイ9内にチップを全部入れると、作業者はチッ
プの入ったトレイをトレイベース10から分離させて別
の場所に移すとともに、空のトレイをトレイベースに装
着させて、前記の作業を続けて実施する。
置はトレイベースに装着されたトレイ内にチップを全部
入れると、作業者が手動でトレイを取り替えなければな
らなかったので、作業時間が遅延され、これにより生産
性が低下するという問題点があった。
するために、本発明は次のように構成される。即ち、本
発明は、チップに切断されたウェーハがローディングさ
れるウェーハローディング部と、前記ウェーハローディ
ング部から離れた位置に設けられ、空のトレイを積載し
ておき、チップが入ったトレイを積載するトレイローデ
ィング及びアンローディング部と、前記トレイローディ
ング及びアンローディング部から空のトレイを抜き出
し、前記抜き出された空のトレイに一定量のチップを収
納すると、そのトレイを前記トレイローディング及びア
ンローディング部に積載させるトレイ移送部と、前記ト
レイローディング部及びアンローディング部から抜き出
された空のトレイが前記トレイの移送部によってチップ
ローディング部に移されると、ウェーハから選別された
チップを空のトレイに移送するチップ移送部と、から構
成されていることを特徴としている。
設けられてX−Yロボットにより他の付属装置と連係的
に作動され、チップに切断されたウェーハが固定され
る。
ング部は、空のトレイが積載されている第1積載部と、
その第1積載部の下方の一側面に設けられ、第1積載部
の最下段の空のトレイを1個ずつ分離させる第1トラン
スファと、前記第1積載部から離れて設けられ、チップ
が入ったトレイが積載される第2積載部と、前記第2積
載部の下方の一側面に設けられ、チップが入ったトレイ
を第2積載部内に押し上げる第2トランスファと、から
構成される。
ハローディング部から空のトレイが置かれた所まで)で
水平移動するピックアップブロックと、前記ピックアッ
プブロックの先端に固定されてチップを吸着移動させる
ピックアップと、から構成される。
たX−Yロボットと、前記X−Yロボットに固定されて
X−Yロボットの駆動によって水平移動し、トレイロー
ディング及びアンローディング部にあった1個の空のト
レイが載せられるトレイベースと、前記トレイベースに
移動可能に弾設されて、載せられた空のトレイを押さえ
つけるクランプと、から構成される。
施例をさらに詳しく説明する。図3は本発明を示す正面
図、図4は図3の一部を省略して示した左側面図であ
る。本発明はベース1の上部の中央に設けられ、切断さ
れたウェーハ2がローディングされるウェーハローディ
ング部11と、空のトレイ9とチップが積載されている
とともにチップが入ったトレイ9aが順次積載されるト
レイローディング及びアンローディング部12と、トレ
イをトレイローディング及びアンローディング部に移送
したり、チップが入る位置に移送するトレイ移送部13
と、ウェーハローディング部に載せられたチップの良、
不良を判別するカメラ部14と、良品のチップを吸着し
て移送部に載せられたトレイに移送するチップ移送部1
5と、から構成されている。即ち、本発明は大きく五つ
の部材に構成されている。
6、7に基づいて説明する。ベース1にX−Yロボット
16が固定されており、前記X−Yロボットの軸17に
は回転マウント18が結合されている。マウントクラン
プ19にはボルト20が締結されており、このボルト2
0を締め付けることによって、回転マウントが振動しな
くなる。前記回転マウント18の下部に位置するX−Y
ロボットの軸には回転マウントの位置調節時、回転マウ
ントが自重により下方に落ちないように支持するベース
マウント21が結合されている。前記ベースマウント2
1はボルト22の締め付け力により位置が決定されるよ
うになっている。
パンダテーブル23aと固定エキスパンダテーブル23
bに分割して形成されたエキスパンダテーブル23が設
置されている。前記回転マウント18の四隅にはステッ
プモータ24の駆動によって回動する親ネジ25が取り
付けられている。この親ネジは前記可動エキスパンダテ
ーブル23aと螺合され、親ネジの回転によってテーブ
ル23aを上下動させるようになっている。前記固定エ
キスパンダテーブル23bにはウェーハ2が載せられて
いる箔26と接触されるエキスパンダリング27が固定
されている。前記エキスパンダリング27はステップモ
ータの駆動により可動エキスパンダテーブル23aが下
降するにしたがってフレーム28に接着されている箔を
張る。この際、可動エキスパンダテーブル23aの四隅
に取り付けられた親ネジ25は、ステップモータ24の
駆動によって全て同一の方向に回転されるように構成さ
れていなければならない。
ンローディング部12とトレイ移送部13とを示すもの
である。
にメインサポート29が固定されており、空のトレイ9
が積載されている第1積載部30と、凹部内にチップが
入ったトレイ9aが順次積載される第2積載部31がこ
のメインサポート29に設けられている。
スファ34が設置されている。この第1トランスファ3
4はブラケット32でメインサポート29に支持されて
いる第1シリンダ33のロッドに昇降自在に取り付けら
れている。第1トランスファ34は第1シリンダの動作
によって昇降するとき第1積載部30内の空のトレイを
1個ずつ分離してトレイ移送部13に供給する。前記第
1積載部の一側面の下方には第3シリンダ35が設けら
れ、第1トランスファが最下段の空のトレイを分離させ
る際に動作して、その最下段の上側に位置する空のトレ
イを保持する。従って、前記第3シリンダ35は空のト
レイのローディング時、最下段のものの上にある全ての
空のトレイが自重により落下することを防止する。
る両側面に一対のセンサ36が設けられている。これは
第3シリンダ35が2番目以上の空のトレイ9を保持し
た状態で第1シリンダ33の動作により第1トランスフ
ァ34が下降して最下段の空のトレイを第1積載部から
分離させる時、第1トランスファに2個以上の空のトレ
イが載せられているかどうかを感知するためのものであ
る。前記動作を行うためには、第1トランスファ34が
下死点に来たときに、第1トランスファに載せられた空
のトレイがある高さのすぐ上にセンサ36を設置しなけ
ればならない。即ち、第1トランスファ34が下死点に
位置した時、センサ36が空のトレイを感知しなけれ
ば、第1トランスファに1個の空のトレイが載せられて
いると判断して、CPU(中央処理装置)は正常と判断
して次の工程を継続的に行う。これに対して、センサが
空のトレイを感知すると、第1トランスファには2個以
上の空のトレイが載せられていると判断して、CPU
(中央処理装置)は装備の駆動を中断させてブザー又は
警報燈により作業者にこれを知らせる。
ンダ38がブラケット37により支持されている。前記
第2シリンダ38のロッドには第2トランスファ39が
設けられている。前記第2トランスファは第2シリンダ
の動作によって昇降しながら第2積載部31内にチップ
が入ったトレイを順次積載させる。前記第2積載部の下
部の内側(両側に2箇所ずつ)には、第2積載部31内
に積載されたトレイ9aが下方に落ちることを防止する
ストッパ40がコイルバネ41で支持されている。この
ストッパ40は第2積載部内に常時突出しており、トレ
イを第2積載部内にトレイ移送部13からアンローディ
ングさせる際に、その突出している部分を入ってくるト
レイでコイルバネの弾性力に抗して外側へ押し、トレイ
が内部に入った後コイルバネの弾性力で再び内部に突出
させてトレイを保持するものである。第1、2トランス
ファ34、39が垂直的に安定な昇降運動をするよう
に、第1、2積載部にガイドブロック42a、42bが
固定されており、第1、2トランスファ34、39には
前記ガイドブロックに差し込まれる結合片43a、43
bが固定されている。
イをローディングさせたり、チップが入ったトレイを第
2積載部31にアンローディングさせるトレイ移送部1
3は、チップ移送部15とトレイローディング及びアン
ローディング部12との間を往復運動するように設けら
れている。その構成は図9の通りである。
ており、前記X−Yロボットの軸45にはトレイローデ
ィング及びアンローディング部12で空のトレイ9が載
せられるトレイベース46が固定されている。前記トレ
イベース46はX−Yロボット44の駆動にしたがって
トレイローディング及びアンローディング部12とチッ
プ移送部15との間を往復運動する。
の部分に空のトレイ9を位置決めする位置決め片46a
が形成されている。トレイベース46一隅には、載せら
れた空のトレイを位置決め片46aへ押して押さえつけ
るクランプ47が移動可能にコイルバネ48で引き付け
られるように設けられている。トレイローディング及び
アンローディング部12のメインサポート29の内側に
はトレイのローディング及びアンローディング時にクラ
ンプ47をその押さえつけ状態を開放させるガイドレー
ル49が設けられている。トレイベース46の図示の矢
印方向への移動時にクランプ47の下端部がガイドレー
ル49に接触することでクランプ47を位置決め片46
aから離れる方向へ移動するようになっている。前記ク
ランプ47の下端がガイドレール49と直接接触するよ
うにしてもよいが、動作時の摩擦抵抗及び消音を低減す
るため、本発明の一実施例のようにクランプ47の下端
にベアリング50を結合して前記ベアリングがガイドレ
ールと接触するようにするのが好ましい。
向への先端部のほぼ中央に、トレイベースの上部に一部
が突き出てた感知片51が回転自在に、かつコイルバネ
52で付勢されて取り付けられている。この感知片は、
感知片の上に空のトレイが載せられることによってコイ
ルバネ52を圧縮させて回動してセンサ(図示せず)を
動作させるようになっている。この感知片の少なくとも
上部は傾斜させられた傾斜面51aとして、第1積載部
30の空のトレイがトレイベース46の上に載せられる
とき、感知片51が空のトレイの自重により押し付けら
れて容易に回動されるようにするためである。最初から
全体の感知片を傾斜させて取り付けておいても良い。こ
の感知片51を付勢しているコイルバネ52の弾性計数
はトレイベース46の上に空のトレイが載せられると、
空のトレイの自重により感知片が位置決め片の外側に回
動されるように決めてある。また、この感知片51の傾
斜はトレイをトレイベースへ載せ易くもしている。
ローディングされたチップの良、不良を判別するカメラ
部の正面図及び右側面図である。べース1にボデー53
が固定されており、前記ボデーの上部には調整マウント
54が固定マウント55によって固定される。前記統制
マウントにはカメラ56が装着され、前記カメラ56は
ウェーハローディング部の直上に位置し、調節つまみ5
7によって上下に移動される。前記カメラ56でチップ
の良、不良を判別するとき、ウェーハ側に光を加えるラ
ンプ58がランプホルダー59によりカメラ56に固定
されている。カメラ56の下部にはカメラの倍率を調節
するリング60が設けられており、前記ランプの上部に
はランプの明るさを調節するランプ明るさ調節器61が
設けられている。
て示すものであり、図15はチップ移送部の動力伝達状
態を説明するための概略図である。カメラ部14の各種
の部品を支持するボデー53に動力を発生させるサーボ
モータ62が固定されている。前記サーボモータに並置
して設けられた第1軸63には第1、2プーリ64、6
5が取り付けられている。サーボモータの軸と第1プー
リ64が第1タイミングベルト66で連結されている。
そして、第4軸67に第3プーリ68が固定されて、第
2プーリ65と第2タイミングベルト69に連結され
る。サーボモータ62の回転によって第1軸63と第4
軸67が同一の方向に回転するようになっている。第4
軸に固定された第3プーリ68には連接棒70が偏心さ
せられて結合されている。したがって、第3プーリの回
転によって連接棒70の一端が旋回運動をする(図1
5)。この連接棒の他端は第2軸71を中心として揺動
運動するラックギヤ72にピン73で結合されている。
取り付けられたピニオン74aと噛み合っており、前記
第3軸の他端にはアーム75が固定されている(図1
3)。前記アームの他端はガイドレール76に案内され
て水平移動する案内片77の垂直溝77aに昇降可能に
差し込まれている。この際、アーム75の一端が垂直溝
77aと直接接触するようにしてもよいが、アームが水
平状態(チップの吸着及び吸着したチップの分離位置)
で回動し始める時、公差を減少するためにアーム75の
一端に2個のローラ78を取り付け、垂直溝77aの両
側には互いにずらされるように接触片79を固定して各
々のローラが接触片と接触するようになっている。
0が固定されており、このピックアップブロックの上下
部にはガイドレール76と接触するガイドローラ81が
設けられている。ピックアップブロック80の先端には
真空圧によりウェーハローディング部のチップを吸着移
動させるピックアップ82が固定されている(図1
4)。前記ガイドレール76とガイドローラ81との接
触面の断面を三角形状にするのが好ましい。これはガイ
ドレールとガイドローラとの接触面積を増大させること
により、ピックアップブロック80の左右移動時にピッ
クアップブロックがガイドレールで振動することを防止
できるようにするためである。
する第1軸63の一端にカム83が固定されており、こ
のカムの大径部と小径部との差だけガイドレール76を
繰り返し昇降させるようになっている。この際、前記ガ
イドレール76はガイド手段により安全な昇降運動が行
われる。ガイドレール76にローラ89を回転可能に取
り付け、これをカム83と接触させて、カムの回転によ
りガイドレールを昇降させている。
ある。ガイドレール76の一方の端部側の上下にガイド
ローラ84を固定し、ボデー53にはこのガイドローラ
76が接触して案内されるガイドブロック85を固定す
る。ガイドレール76の他方の端部側にはガイドレール
の昇降距離より長い昇降片86を固定し、ボデーには前
記昇降片を挟んで案内する一対のガイドローラ87を支
持片88で支持させている。この際、前記ガイドブロッ
ク85とガイドローラ84との接触面の断面をガイドレ
ール76とガイドローラ81との接触面と同様に三角形
状にするのが好ましい。これはガイドブロックとガイド
ローラとの接触面積を増大させることにより、ガイドレ
ール76の昇降時に振動が生じないようにするためであ
る。ガイド手段はガイドレール左右逆にしても良く、ま
た、他のスムースに昇降させるための案内手段を当業者
であれば適宜用いることができる。
位置にはレバー90が軸91を中心として回動するよう
に設けられている。このレバー90はボデーに固定され
たコイルバネ92により何時も十分に圧縮力を受けるよ
うになっている。前記レバーの終端が位置するガイドレ
ールには他のローラ93が設けられ、レバーがローラ9
3と接触して、これを下方へコイルバネ92で押し付け
ている。これによってガイドローラ89がカム83の小
径部と接触してガイドレール76が下降するとき、ガイ
ドレールに衝撃を与えないようにして降ろし、ピックア
ップ82に吸着したチップを空のトレイ9の凹部に正確
に入れることができるようにするためである。
リ68に伝達する第2タイミングベルト69の張力を調
節するために、ボデー53に位置調節可能にアイドルプ
ーリ94を設けるようになっている。前記第4軸67の
一側には第4軸の回転によってピックアップ82の初期
位置を検出して他部の動作を制御する公知のエンコーダ
95を設置するようになっている。
説明する。まず、図5〜7に示すように、箔26に取り
付けられるとともにフレーム28で支持されたウェーハ
2を単位チップになるように切断した後、前記フレーム
をウェーハローディング部11の可動エキスパンダテー
ブル23aとエキスパンダリング27との間に挿入して
固定させる。その後、ステップモータ24を駆動して固
定エキスパンダテーブル23bに取り付けられた4個の
親ネジ25を同一方向に回転させると、可動エキスパン
ダテーブル23aが下降する。可動エキスパンダテーブ
ル23aが下降するにしたがって可動エキスパンダテー
ブル23aとエキスパンダリング27との間に置いた箔
26が前記エキスパンダリング27により上に押し上げ
られて緊張するが、この時、切断されたチップが取り付
けられた箔はエキスパンダリング27の上面と接触して
いる。
と、図8及び図9に示すように、トレイ移送部13のX
−Yロボット44が動作して軸45に固定されたトレイ
ベース46をトレイローディング及びアンローディング
部12のメインサポート29側に移動させる。トレイベ
ースのクランプ47がガイドレール49と接触し、コイ
ルバネ48で引き付けられていたクランプを外側に開
く。
7が開いた状態で移動して、トレイローディング及びア
ンローディング部の第1積載部30の下方に来て、セン
サ等の感知手段により感知されて移動を中断する。その
感知によって第3シリンダ35が動作して最下段から2
番目の空のトレイ9の側面を押さえつける。この状態で
ブラケット32に取り付けられた第1シリンダ33が動
作すると、第1トランスファ34に固定された結合片4
3aがガイドブロック42aに案内されて安定な下降を
する。第1積載部30の最下段に位置していた空のトレ
イは自重により第1トランスファ34に載せられた状態
で下降して、トレイベース46の上部の位置決め片46
aの内側に載せられることになる。上記動作時、第1ト
ランスファ34は空のトレイがトレイベース46の上部
に載せられるようにした後さらに下降するので、トレイ
ベース46がチップローディング位置に移動するとき、
互いに干渉を生じなくなる。このとき、トレイベース4
6の上面に空のトレイが2個以上載せられると、第1積
載部30の下方に対向するように設けられた一対のセン
サ36がこれを感知して、装備の駆動を中断させるとと
もに、作業者にブザー又は警報燈により知らせるので応
急処置を取ることができる。
ていた最下段の空のトレイ9がトレイベース46の上面
に載せられると、空のトレイの自重により感知片51が
回動してセンサを動作させる。それによって空のトレイ
が載せられていると判断してX−Yロボット44を最初
の状態に戻す。前記したように、空のトレイがトレイベ
ースの上面に載せられるとき、感知片51の上面に傾斜
面51aが形成されているので空のトレイが位置決め片
46a内に容易に入り込み、感知片の回動によってコイ
ルバネ52は圧縮力を受ける。
た1個の空のトレイがトレイベース46に供給される
と、下降した第1トランスファ34が第1シリンダ33
の駆動により最初の状態に戻されるとともに第3シリン
ダ35が動作するので、第1積載部30に積載されてい
た空のトレイが第1トランスファ34の上面に載せられ
る。
トレイベース46がウェーハローディング部11の近く
(チップのローディング位置)に移動するに従ってクラ
ンプ47がガイドレール49から外れる。クランプ47
がガイドレール49から外れると、クランプはコイルバ
ネ48の復元力により最初の状態に戻されるので、クラ
ンプ47が空のトレイの一側面を押さえつけてトレイベ
ース上で動かないようにする。その後、トレイベース4
6がチップのローディング位置に来ると、エキスパンダ
テーブル23がX−Y軸方向へ動き、ウェーハで切断さ
れた各チップがカメラ56に写るようにする。カメラ5
6によってチップが良品として判定された場合、エキス
パンダテーブルの駆動を中断させるとともにニードル
(図示せず)を上昇させて、良品として判定されたチッ
プを箔26から分離させる。
プ82で吸着するために、図12〜15に示すように、
先ず、サーボモータ62が動作して第1タイミングベル
ト66を通じて第1軸63に固定されたカム83を回転
させる。この回転でガイドレール76に結合されたロー
ラ89がカムの小径部に接触し、これによりレバー90
の押し下げ力でガイドレールは下死点に位置する。この
時、ピックアップ82は良品として判定されたチップの
上面に接触して、真空圧によりピックアップ82がチッ
プを吸着することになる。
合されたガイドローラ84及びガイドブロック85、昇
降片86及びガイドローラ87により安定な昇降運動を
する。このようにチップを吸着するピックアップの初期
位置は、第3軸74の時計回りの回転によりアーム75
が(ロ)の一点鎖線のように最右側に位置した状態であ
る。
状態で続けられるサーボモータ62の駆動により、カム
83がさらに回転してローラ89が次第にカムの大径部
と接触すると、ガイドレール76はレバー90をコイル
バネ92を圧縮させつつ上昇するので、チップが箔26
から完全に離れる。前記動作時、サーボモータ62の動
力は、第2タイミングベルト69を通じて第3プーリ6
8に伝達されて前記第3プーリに偏心されるように設け
られた連接棒70を直線往復運動させるので、連接棒の
他端に連結されたラックギヤ72はピニオン74aと噛
み合った状態で第2軸72を中心として時計回りに回転
することになる。これにより、アーム75の一端が案内
片77の垂直溝77aを沿って第3軸74を中心として
反時計回りに180°回転するので、案内片に固定され
たピックアップブロック80はガイドレール76に案内
されてトレイ移送部側に水平移動する。
0がガイドレール76に結合されたガイドローラ81に
より水平移動するとき、即ちウェーハローディング部側
へ移動するときにはアームの後方に結合されたローラ7
8が垂直溝77aの右側に固定された接触片79と接触
され、これに対して、トレイ移送部側へ移動する時には
アーム75の前方に結合されたローラ78が垂直溝77
aの左側に固定された接触片79に各々接触されて垂直
溝を昇降するので、動作中に誤差が生じない。
イ移送部へ移送する動作時、ガイドレール76は、カム
83の大径部がガイドレールに結合されたローラ89と
継続的に接触して回転するので、上下動せずに停止した
状態を保持する。前記アーム75の反時計回りの回転に
よりピックアップブロック80が図面上左側に移動完了
して、ピックアップ82に吸着したチップが空のトレイ
の凹部の上部に達すると、カムの小径部がローラ89と
接触し始めて、ガイドレール76が次第に下降し始め
る。続くカム83の回転によりガイドレール76が下死
点に達してピックアップ82に吸着したチップが空のト
レイの凹溝内に位置すると、真空圧を解除し、ピックア
ップ82に吸着していたチップが凹部内に収容される。
このようにウェーハローディング部にある良品のチップ
をピックアップ82が吸着してトレイ移送部側へ移動さ
せた後、吸着したチップをトレイの凹部内に入れると、
連接棒70によりラックギヤ72が反時計回りに回転し
て、アーム75が固定された第3軸74はラックギヤの
回転方向と反対の時計回りに回転し始めて、初期状態に
戻る。この繰り返し動作により空のトレイの凹部内に良
品のチップが全部入れられると、第2積載部31に固定
設置された第2シリンダ38が作動して結合片43bに
固定された第2トランスファ39を下降させる。これは
トレイベース46の移送時の干渉を防止するためであ
る。
X−Yロボット44に固定されたトレイベース46をメ
インサポート29側に移動させるので、トレイベースに
結合されたクランプ47をガイドレール49と接触させ
て外側に開きトレイの把持状態を解除することになる。
レイベース46が移動して、第2積載部31の直下方に
位置すると、センサ(図示せず)がこれを感知するの
で、X−Yロボット44の駆動が中断する。これととも
に、下死点に位置していた第2トランスファ39が第2
シリンダ38の駆動により上昇して、トレイベース46
の上面に載せられていたトレイを第2トランスファによ
りトレイベースの上面から離して第2積載部31内へ収
納する。この際、第2積載部31の下部に出没可能にコ
イルバネ41で付勢されたストッパ40は、第2トラン
スファ39により上昇するトレイ9aに押しのけられて
圧縮力を受ける。トレイが第2積載部の内部に収容され
てストッパ40を外れると、復元力により最初の状態に
戻る。したがって、トレイが第2積載部31内に収容さ
れる。このようにチップが入ったトレイを第2積載部3
1内に収納すると、トレイの自重により回動していた感
知片51がコイルバネ52の復元力により藻度され、セ
ンサによりX−Yロボットを動作させるので、X−Yロ
ボット44が続けてトレイベース46を第1積載部30
の直下方に移送し、動作を中断することになる。これに
より、前記動作により第1積載部の最下段に位置した空
のトレイをトレイベースの上面に載せることができる。
部11に切断されたウェーハをローディングさせるとと
もに、第1積載部30に空のトレイを積載しておき、ト
レイ移送部13により第1積載部内に積載された最下段
の空のトレイを1個ずつ次々にローディングしてウェー
ハローディング部に送った後、カメラ14により良品と
して判定されたチップのみを選別して良品のチップのみ
を空のトレイの各凹部内に入れ、そのチップが入ったト
レイを第2積載部に収納する一回りを説明したものであ
る。これはウェーハローディング部にローディングされ
たチップを全部アンローディングしたり、第1積載部内
に積載された空のトレイが無くなるまで、断続的に繰り
返し行う。
一時に多量の空のトレイを積載しておいた状態で作業を
行うとともに、チップが入ったトレイを第2積載部に自
動的にアンローディングするので、生産性を向上させ、
且つ装備の自動化の実現が可能になる。なお、ウェーハ
ローディング部にある単位チップをピックアップが下降
して吸着した後、上昇してトレイ移送部側へ水平移動
し、さらに下降してトレイの凹部内に位置させるので、
チップをトレイの凹部内に正確に位置させることができ
るという効果が得られる。
図である。
図である。
図である。
ィング部、そしてトレイ移送部を示すもので、(a)は
平面図、(b)は正面図である。
れたチップの良、不良を識別するカメラ部を示す正面図
である。
れたチップの良、不良を識別するカメラ部を示す左側面
図である。
ある。
ある。
ある。
めの概略図である。
ング及びアンローディング部、13…トレイ移送部、1
4…カメラ部、15…チップ移送部、16、44…X−
Yロボット、29…メインサポート、30…第1積載
部、31…第2積載部、34…第1トランスファ、39
…第2トランスファ、40…ストッパ、46…トレイベ
ース。
Claims (2)
- 【請求項1】 チップに切断されたウェーハがローディ
ングされるウェーハローディング部と、 前記ウェーハローディング部から離れた位置に設けら
れ、空のトレイを積載しておき、チップが入ったトレイ
を積載するトレイローディング及びアンローディング部
と、 前記トレイローディング及びアンローディング部から空
のトレイを抜き出し、前記抜き出された空のトレイに一
定量のチップを収納すると、そのトレイを前記トレイロ
ーディング及びアンローディング部に積載させるトレイ
移送部と、 前記トレイローディング及びアンローディング部から抜
き出された空のトレイが前記トレイ移送部によってチッ
プローディング部に移されると、ウェーハから選別され
たチップを空のトレイに移送するチップ移送部と、 を備え、 前記ウェーハローディング部は、 ベースに設けられたX−Yロボットと、 前記X−Yロボットの軸に回転可能に結合され、マウン
トクランプに締結されたボルトの締め付け力によって位
置が決定される回転マウントと、 前記回転マウントの下端に接触するように軸に結合され
て回転マウントが自重により下方に落ちるのを防止する
ベースマウントと、 前記回転マウントの上部に設けられ、可動エキスパンダ
テーブルと固定エキスパンダテーブルに分割して形成さ
れたエキスパンダテーブルと、 前記回転マウントに回転可能に結合され、ステップモー
タの駆動による回転で前記可動エキスパンダテーブルを
昇降させる親ネジと、 前記固定エキスパンダテーブルの上に固定されて可動エ
キスパンダテーブルの下降時、ウェーハが載せられてい
る箔と接触して箔を緊張させるエキスパンダリングと、 を含み、 前記トレイローディング及びアンローディング部は、 空のトレイが順次積載される第1積載部と、 前記第1積載部の下方の一側面に設けられて第1積載部
の最下段の空のトレイを一個ずつ分離させる第1トラン
スファと、 前記第1積載部の下方に設けられ、最下段の空のトレイ
を前記第1トランスファが分離させる際に最下段の上側
にある空のトレイが自由落下しないように把持する第3
シリンダと、 前記第1積載部から離れた位置に設けられ、チップの入
ったトレイを積載させる第2積載部と、 前記第2積載部の下方に設けられ、チップの入ったトレ
イを第2積載部内に押し上げる第2トランスファと、 前記第2積載部の下部内側に出没自在に付勢され、第2
積載部内のトレイが下方に落ちることを防止するストッ
パと、 を含む、 ことを特徴とするチップ自動ローディング装置。 - 【請求項2】 前記トレイ移送部は、 ベースに固定設置されたX−Yロボットと、 前記X−Yロボットに取り付けられてX−Yロボットの
駆動によって水平移動し、トレイローディング及びアン
ローディング部にあった1個の空のトレイが載せられる
トレイベースと、 前記トレイベースの上部の外周に形成され、載せられた
空のトレイを位置決めする位置決め片と、 前記トレイベースに移動可能に弾設され、前記トレイベ
ースに載せられた空のトレイを位置決め片へ押さえつけ
るクランプと、 トレイローディング及びアンローディング部に沿って配
置され、前記クランプの下端が接触されてクランプを開
けるガイドレールと、 を含む、 ことを特徴とする請求項1記載のチップ自動ローディン
グ装置。
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