以下、いくつかの実施形態および例について記載するが、当業者は、本開示が、具体的に開示される実施形態を越えて広がり、かつ/またはその明らかな変更形態および等価形態を使用することを理解するであろう。したがって、本明細書に開示する開示の範囲は、以下に記載するいかなる特定の実施形態によっても限定されるべきでないことが意図されている。本明細書に記載するさまざまな特徴を、個々に、または既存のかつ/あるいは改良された呼吸インタフェースにおいてさまざまなコンビネーションおよびサブコンビネーションで使用することができる。
病院環境で使用されるか家庭環境で使用されるかに関らず、患者または使用者にガス流を提供するシステムは、装置の4つの主要部品を備えることができる。第1に、患者に加圧ガス流を提供するブロワ。第2に、ガス流の所望の温度および湿度を達成するように大量の水を加熱するヒータプレートの温度を制御する能動加湿器。第3に、加湿器から患者への搬送導管も必要であり、それを、結露、すなわち「レインアウト」を低減させるように加熱することができる。第4に、患者に加圧加湿ガス流を送達する患者インタフェース、たとえば、患者または使用者の鼻腔に嵌合するように設計された鼻カニューレである。状況によっては、加圧ガス流を加湿なしに患者に提供することができ、その場合、加湿器は必須の装置ではない。
図49aを参照すると、本発明を含む患者インタフェースで使用することができるような加湿回路が示されている。患者100001は、加湿ガス搬送経路または呼気導管100003に接続された鼻カニューレアセンブリ10020を通して加湿・加圧ガスを受け取っており、呼気導管100003はさらに、(加湿チャンバ100005を含む)加湿器100008に接続され、加湿器100008にはブロワ10015または他の適切なガス供給手段からガスが供給される。呼気導管100003は、ある体積の水100006を収容する加湿チャンバ100005の出口100004に接続されている。加湿チャンバ100005は、好ましくはプラスチック材料から形成され、加湿器100008のヒータプレート100007と直接接触する高熱伝導性ベース)(たとえば、アルミニウムベース)を有することができる。加湿器100008には制御手段または電子コントローラ100009が設けられ、それは、関連するメモリに格納されたコンピュータソフトウェアコマンドを実行するマイクロプロセッサベースコントローラを備えることができる。呼気導管100003を通って流れるガスは、鼻カニューレアセンブリ100020によって患者に渡される。
コントローラ100009は、ユーザ入力手段またはダイヤル10010等の入力源から入力を受け取り、ダイヤル10010を通して、デバイスの使用者は、たとえば、患者100001に供給されるガスの湿度または温度の所定の必要な値(事前設定値)を設定することができる。ダイヤル10010を介して入力された、使用者が設定した湿度または温度値、およびガスの流量または温度を検知する内部センサ等の他のあり得る入力に応じて、またはコントローラにおいて計算されたパラメータにより、コントローラ100009は、加湿チャンバ10005内の水100006を加熱するためにヒータプレート100007をいつ(またはどのレベルまで)通電するかを確定する。加湿チャンバ100005内の水100006が加熱される際、水蒸気が、水面の上方のチャンバの容積を充填し始め、入口10016からチャンバに入る、ガス供給手段すなわちブロワ10015から提供されるガス(たとえば空気)流とともに、加湿チャンバ100005出口100004から出される。加湿チャンバ100005内のガスの湿度とヒータプレート100007の温度との関係を得ることが可能であることを留意するべきである。したがって、アルゴリズムまたはルックアップテーブルにおけるヒータプレート温度を利用して、ガスの湿度を求めることが可能である。
ブロワ10015に、ブロワ入口10017を通して空気または他のガスを引き込む可変速ポンプまたはファン100002を設けることができる。可変速ポンプまたはファン100002の速度を、さらなる制御手段または電子コントローラ10018によって、コントローラ100009からの入力、およびダイヤル10019を介する圧力またはファン速度の使用者が設定した所定の必要な値(事前設定値)に応じて、制御することができる(または別法として、このコントローラ10018の機能を、他のコントローラ100009が実行することができる)。
導管内の加湿ガスの結露の防止に役立つように、導管または管100003内に発熱体10011を設けることができる。こうした結露は、導管の壁の温度が、通常、導管内の加湿ガスの温度より低い周囲温度(周囲雰囲気の温度である)に近いことによる。ヒータ素子は、導管の通過中に伝導および対流を介してガスからのエネルギー損失を有効に交換する。したがって、導管ヒータ素子は、送達されるガスが最適な温度および湿度であることを確実にする。
図1A〜図1Cを参照すると、鼻カニューレアセンブリまたはシステムの実施形態例は、マニホールド12およびカニューレ14を含む。カニューレ14は、鼻プロング20a、20bと、サイドストラップ22と、保持ストラップ26によって画定されるかまたは取り囲まれかつマニホールド12を受け取るように構成された管状開口部24とを含む。いくつかの実施形態では、マニホールドは、略管状であり、円形入口16および細長い楕円形出口18を含む。使用時、マニホールド出口18が鼻プロング20a、20bと位置合せされかつ流体連通するように、マニホールド12を開口部24内に挿入することにより、マニホールド12はカニューレ14に結合される。マニホールド入口16は、ガス供給チューブ50に、取外し可能にまたは永久的に結合されるように構成されている。使用時、ガス供給チューブ50は、主送達導管90に結合されかつ流体連通し、主送達導管90は、ガス供給源、たとえば、人工呼吸器、ガスタンク、壁コンセント、および/または患者に送達される前のガスを加熱および/または加湿する加湿器に接続されそこからガスを供給するように構成されている。ガス供給チューブ50を、コネクタ52によって主送達導管90に結合することができる。
鼻カニューレシステムは、カニューレ14を使用者の頭部に適切な動作位置で固定する固定機構をさらに含むことができる。図示する実施形態では、固定機構は、ヘッドギアストラップ40を含む。ストラップ40を、カニューレ14のサイドストラップ22に結合することができる。鼻カニューレシステムはまた、使用時に患者の首の周囲に配置されるランヤード46も含むことができる。ランヤード46を、ランヤードコネクタ54を介して供給チューブ50および/またはコネクタ52に結合することができ、ランヤードコネクタ54はまた、ランヤードの長さの調整も可能にすることができる。ランヤード46は、患者の不快およびカニューレ14が外れる可能性を低減させるように、主送達導管90の重量を支持するのに有利に役立つ。例としての鼻カニューレアセンブリまたはシステムに関するさらなる詳細は、米国特許出願公開第2010/0192957号明細書に見ることができ、その出願の全体は参照により本明細書に組み込まれる。こうした鼻カニューレアセンブリのさまざまな構成要素および特徴を、本明細書に記載するようなさまざまな利益を達成するように選択し変更することができる。
図2Aおよび図2Bを参照すると、鼻カニューレアセンブリまたはシステムの実施形態は、カニューレ114、マニホールド112、ヘッドギアストラップ140、ガス供給チューブおよびランヤード146を含む。カニューレ114を、熱可塑性、シリコーン状材料から形成することができ、カニューレ114は、鼻プロング120a、120b、サイドストラップ122、および、マニホールド112を受け取るように構成された開口部を画定する/取り囲む2つの間隔を空けて配置されたマニホールド保持部分またはストラップ126a、126bを含む。いくつかの実施形態では、鼻プロング120a、120b、サイドストラップ122およびマニホールド保持ストラップ126a、126bは一体的に形成されている。カニューレ114は、マニホールド入口116をカニューレ114のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド112をマニホールド保持ストラップ126a、126bの開口部内にいずれの側からも挿入することができるように構成されている。サイドストラップ122は、たとえば、ヘッドギアストラップ140を調整する時、およびより有効なかつ/または快適な適合を達成するのに役立つように使用者の顔面に対してカニューレ114を調整する時、換気を提供しカニューレ114がより容易に曲がるかまたは伸張するのを可能にする、撓みスロット128を含むことができる。撓みスロット128を、図示するように概して垂直にするかまたは対角線状に傾斜させることができる。図2Bに示すように、カニューレ114の患者に面し接触する側130は、患者の顔によりよくかつより快適に適合し、カニューレシステムの全体的な厚みを低減させ、供給チューブ150を位置合せするのに役立つように、曲線状面を有することができる。たとえば、カニューレ114の中心本体部分134とサイドストラップ122との間に配置された遷移部分132は、鼻唇溝に当接するように患者の顔面に向かって湾曲することができる。サイドストラップ122は、ストラップ122の外縁に向かって厚さが先細りになることにより、薄い厚みをもたらし、カニューレシステムの厚みを低減するのにさらに役立つことができる。
ヘッドギアストラップ140を、クリップまたはバックル142を介してサイドストラップ122に結合することができる。クリップ142は、カニューレ114の中心に最も近い側のクリップ142の内縁145がサイドストラップ122の対応するアンダーカットに係合することができるように、開口部144を含むことができる。図2Bに示すように、クリップ142は患者の皮膚に実質的に接触せず、それにより、平滑かつより快適な患者接触面を維持する。クリップ142のカニューレ114の中心から最も遠い側は、バックル機構を含むことができ、バックル機構は、ヘッドギアストラップ140の端部を受け入れかつ患者の頭部に適合するようにヘッドギアストラップ140の円周を調整するのを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態では、ストラップ140は、ストラップ140が、必要な調整が最小限で広範囲の患者頭部サイズに適応するのを可能にするように可撓性(たとえば弾性)があり得る。
使用時、マニホールド112を開口部124内に挿入し、可撓性カニューレ114をマニホールド112の周囲で伸張させることにより、マニホールド112はカニューレ114に結合される。上述したように、マニホールド入口116、したがって供給チューブ150をカニューレ114のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド112をマニホールド保持ストラップ126a、126bの開口部124内にいずれの側からも挿入することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド112は、マニホールド112を破砕から保護するように相対的に高い荷重状態に耐えることができる相対的に硬質なプラスチック材料から作製される。さらに、保持ストラップ126a、126bを、互いから間隔を空けて配置して、間隔が空けられた位置でマニホールド112に支持を提供することができ、それにより、たとえば供給チューブ150に作用する力によってもたらされるもの等、マニホールド112の望ましくない移動(たとえば、回転またはねじれ)を阻止するかまたはそれに抵抗することができる。いくつかの構成では、保持ストラップ126a、126bの外側縁は、鼻プロング120a、120bが保持ストラップ126a、126bの側縁の間に位置するように、鼻プロング120a、120bの外側に間隔を空けて配置される。いくつかの構成では、保持ストラップ126a、126bの内縁を、鼻プロング120a、120bと実質的に位置合せするかまたはそこから外側に間隔を空けて配置することができる。一対の保持ストラップ126a、126bが示されているが、たとえば単一保持ストラップ等、他の好適な保持装置または構造が可能である。図示する実施形態では、マニホールド入口116は、チューブ150の端部をマニホールド入口116内に挿入することにより、チューブ150をマニホールド112に結合することができるように、供給チューブ150の外径よりわずかに大きい内径を有している。供給チューブ150は、この結合を可能にするように他の供給チューブに比較して縮小した直径を有することができる。マニホールドと反対側のチューブの端部は、ガス供給源に結合された主送達導管に供給チューブ150を結合するように構成されたコネクタ152を含むことができる。図示する実施形態では、コネクタ152は22mmテーパコネクタである。
カニューレシステムはランヤードコネクタ154を含むことができ、それは、図示する実施形態では、供給チューブ150においてコネクタ152の近位に(患者に近い方に)位置している。ランヤードコネクタ154は、ランヤード146の端部をいずれの側でも受け入れる機構155を含むことができる。たとえば、ランヤードコネクタ154の各側部は、ランヤード146の端部が通される3つ以上のずれたスロットまたはポストを含むことができる。スロットまたはポストを、ランヤードコネクタ154の内側にするかまたは露出させることができる。この構成により、有利に、必要または要求に応じてランヤードの一端または両端を調整することができ、コネクタ152(および主送達導管90)の重量が垂直向きまたは方向に吊り下げられるかまたは向けられるようにすることができる。いくつかの実施形態では、ランヤード146は非弾性である。ランヤード146は、ランヤード146とスロットまたはポストとの間の摩擦を介してランヤードコネクタ154に固定されている。ランヤード146に対して、ランヤード146をランヤードコネクタ154に固定するのに役立つようにリブを付けることができる。しかしながら、ランヤード146およびランヤードコネクタ154を、コネクタ154が患者から離れすぎるように引っ張られ、かつ/またはランヤード146が患者に対して窒息させるかあるいは他の方法で不快をもたらすのを回避するのに十分な力で引っ張られる場合に、摩擦力が克服され、ランヤード146がランヤードコネクタ154から解放されるように設計することができる。ランヤードコネクタ154は、患者または他の人が、調整のためおよび/または主送達導管90からのコネクタ152の容易な除去のためにランヤードコネクタ154をより適切に把持することができるように、グリップ156を含むことができる。
図3Aおよび図3Bを参照すると、鼻カニューレアセンブリまたはシステムは、カニューレ214、マニホールド212、ヘッドギアストラップ240、ガス供給チューブ250およびランヤード246を含む。カニューレ214は、鼻プロング220a、220b、サイドストラップ222、およびマニホールド212を受け入れるように構成された開口部を画定するかまたは取り囲むマニホールド保持ストラップ226を含む。カニューレ214は、マニホールド入口216をカニューレ214のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド212をマニホールド保持ストラップ226の開口部にいずれの側からも挿入することができるように構成されている。図示する実施形態では、マニホールド保持ストラップ226は、図1Aおよび図1Bに示す保持ストラップ26ならびに図2に示すストラップ126a、126bに比較して幅が広い。保持ストラップ226は、マニホールド212の一部を可視とし、たとえば、マニホールド212がマニホールド保持ストラップ226に正しく挿入されていることを示すことができる、窓227を含むことができる。窓227は、たとえば、マニホールド212の可視部分に印刷され、打抜き加工され、付着しまたは他の方法で提示されたブランド、サイズおよび/または他の情報を表示することができる。
カニューレ214は、患者の快適さのために概して軟質であり可撓性がある。サイドストラップ222の外側部分223を、たとえば、相対的に厚くするかまたは他の方法で、たとえばサイトストラップ222の上縁および/または下縁に配置することができる補強リブを介する等、補強することによって、強度を増大させるようにすることができる。追加の強度により、ヘッドギアストラップ240を、追加のクリップ、バックルまたは他の取付機構を必要とすることなく、サイドストラップ222の外側部分223に直接結合することができ、カニューレ214およびサイドストラップ222がそれらの成形形状を保持して、引っ張られる間に変形を防止または阻止するのを可能にすることができる。サイドストラップ222の外側部分223は、2つ以上のスリットまたは開口部を含むことができ、そのスリットまたは開口部にストラップ240の端部243を通し、そのスリットまたは開口部を通して、患者に適合するのに適切なヘッドギアストラップ240の円周を得るように所望の長さ引っ張ることができる。ヘッドギアストラップ240の端部243を、折り返して、フック・ループ型閉鎖具を介してサイドストラップ222の外側部分223に近接してヘッドギアストラップ240の部分に取外し可能に固定することができる。たとえば、フックを含む布地のセグメントを、ヘッドギアストラップ240の端部223に取り付ける(たとえば、縫合する、付着させる等)ことができ、ループを含む布地のセグメントを、サイドストラップ222の外側部分223に近接するヘッドギアストラップ240の部分に取り付ける(たとえば、縫合する、付着させる等)ことができる。装着されると見えるストラップ240の端部243の反対側には、ブランドまたは他の情報を印刷するか、打抜き加工するか、付着させるかまたは他の方法で取り付けることができる。
図3Bに示すように、サイドストラップ222の背面すなわち患者に面する側は、サイドストラップ222を通してループ状になったヘッドギアストラップ240の部分を収容するように窪み領域221を含むことができ、それにより、ストラップ240は、患者の顔面を著しく圧迫しない。使用時に患者の頭部の後部に対して配置されるように構成されたヘッドギアストラップ240のセクションは、患者の快適さのために詰め物入りセクション241を含むことができる。詰め物入りセクションを、ヘッドギアストラップ240の2つの半体の間に挿入するか、またはヘッドギアストラップ240の頂部にあるいはその周囲に配置することができる。
使用時、マニホールド212をマニホールドストラップ226によって画定される開口部内に挿入することにより、マニホールド212はカニューレ214に結合される。マニホールド212を、マニホールド入口216をカニューレ214のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド保持ストラップ226の開口部内にいずれの側からも挿入することができる。図示する実施形態では、マニホールド212は円筒状入口216を含む。入口216は、供給チューブ250の外径よりわずかに大きい内径を有し、それにより、チューブ250の端部をマニホールド入口216に挿入することにより、チューブ250をマニホールド212に結合することができる。マニホールド212とは反対側のチューブ250の端部は、供給チューブ250を、ガス供給源に結合されかつそれと流体連通する主送達導管に結合するように構成されたコネクタ252を含むことができる。
カニューレシステムは、供給チューブ250においてコネクタ252の近位に位置するランヤードコネクタ254をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、ランヤードコネクタ254は、サイズまたは他の情報を示すように色分けされている。ランヤードコネクタ254の一方の側は、ランヤード246の一端を調整可能に受け入れる機構255を含むことができる。たとえば、ランヤードコネクタ254の一方の側は、ランヤード246の端部を通すことができる2つのスリットまたは開口部を含むことができる。この機構255により、ランヤード246を、患者の首の周囲に容易に配置し、ランヤード246を患者の頭部の上に置く必要なしにランヤードコネクタ254に結合することができる。ランヤードコネクタ254はまた、患者または他の人が、調整のためおよび/またはコネクタ252の主送達導管90からの容易な除去のためにランヤードコネクタ254をより適切に把持するのを可能にする、グリップ256も含むことができる。
ランヤードコネクタ254の一方の側は、分離可能クリップ257を含むことができる。ランヤード246の端部は、ランヤード246をランヤードコネクタ254に固定するように分離可能クリップ257内に挿入されるように構成された成形品を含むことができる。分離可能クリップ257は、ランヤード246が、たとえば主送達導管、コネクタ252、供給チューブ250および/またはランヤードコネクタ254が、所定閾値を超える力で患者から引き離されることにより、患者の首に大きすぎる力をかける場合、分離可能クリップ257が、ランヤード246をランヤードコネクタ254から解除するかまたは取り外して患者の創傷または不快を回避する。この構成により、有利に、コネクタ252(および主送達回路90)の重量が、垂直向きまたは方向に吊り下げられるかまたは向けられるのを可能にする。いくつかの実施形態では、ランヤード246は、分離可能クリップ257の機能を改善するように非弾性材料から作製され、それにより、コネクタ252に結合された主送達導管の重量は、ランヤード246を伸長させず、患者の首に追加の力をかけない。いくつかの実施形態では、分離可能クリップ257により、ランヤード246を、患者の首の周囲で容易にループ状にし、その後分離可能クリップ257内に挿入することができる。
図4は、図3Aおよび図3Bに示すカニューレ214およびヘッドギアストラップ240にいくつかの点で類似するカニューレ314およびヘッドギアストラップ340を有するカニューレシステムを示す。しかしながら、図4のカニューレシステムは、マニホールド保持ストラップがなく、可逆マニホールド312を含む。マニホールド312は、枢動あるいは回転し、またはカニューレ314から分離され180°向きが変えられることが可能であり、それにより、入口316を、カニューレ214のいずれの側にも配置することができる。
図5Aおよび図6Bに示すような鼻カニューレアセンブリまたはシステムの実施形態は、カニューレ414、ヘッドギアストラップ440およびガス供給チューブ450を含む。カニューレ414は、鼻プロング420a、420b、サイドストラップ422および入口416を含む。図示する実施形態では、ガス供給チューブ450の端部は、カニューレ414の入口416に直接結合している。供給チューブ450は、供給チューブ450の端部を入口416内に受け入れることができるように、縮小した直径を有することができる。接着剤(たとえば糊)、機械的締り嵌め機構および/または他の手段を用いて、カニューレ入口416を供給チューブ450の端部の上で伸張させることにより、供給チューブ450をカニューレ414に固定することができる。カニューレ414は、入口416から延在しかつ入口416と流体連通している2つのガス路417a、417bをさらに含み、そこでは、第1ガス路417aは第1鼻プロング420aまで延在しかつそれと流体連通し、第2ガス路417bは、第2鼻プロング420bまで延在しかつそれと流体連通している。ガス路417a、417bの幾何学的形状を、2つのガス路417a、417bと鼻プロング420a、420bとの間のガス流を平衡させて、患者が両鼻孔内に平衡した流れを受け入れるように設計することができる。流路は、低減した、最小のまたは著しく急峻ではない遷移部または鋭利な角を有し、それにより、流れに対する抵抗が有利に低減しまたは最小限になる。
サイドストラップ422の端部は、ヘッドギアストラップ440の端部を受け入れるように設計された開口部またはスロット421を含むことができる。ヘッドギアストラップ440を、特に、図示する実施形態におけるように、サイドストラップ422が、ヘッドギアストラップ440の円周の調整を可能にするクリップまたはバックルを含まない場合、ストラップ440がさまざまな患者の頭部サイズに適応しかつ適合するのを可能にするかなりの程度の引伸ばしを可能にする高弾性材料から形成することができる。たとえば、ヘッドギアストラップ440を、さまざまな引伸ばしの程度にわたって同じかまたは実質的に同じ張力を維持するように、相対的に平坦な力伸長曲線を有する材料から作製することができる。ヘッドギアストラップ440の端部に、開口部421内でストラップ440の端部を固定するに役立つように、剛性材料をオーバモールドすることができる。ストラップ440をまた、あるいは別法として、接着剤(たとえば、糊)、超音波溶接および/または他の手段によってカニューレ414に固定することができる。
カニューレシステムは、ヘッドギアストラップ440に(永久的にまたは取外し可能に、移動不可能にまたは移動可能に)結合されたチューブクリップ442を含むことができる。チューブクリップ442は、カニューレ414の入口416に最も近い側に位置することができ、使用時にチューブ450を患者の口および顔面から離れて保持するのに役立つように供給チューブ450を受け入れることができる。カニューレ入口416に結合された端部とは反対側の供給チューブ450の端部は、供給チューブ450を主送達導管に結合するように構成されたコネクタ452を含むことができる。カニューレシステムは、供給チューブ450においてコネクタ452の近位に配置されたランヤードクリップ454を含むことができる。ランヤードクリップ454は、使用時に患者の首の周囲に装着されたランヤードに解除可能に留まることができる。別法として、ランヤードクリップ454を、主送達導管の重量を支持するのに役立つように、たとえば、患者の衣類または病衣、ベッドシーツまたは近くの別の位置に直接取り付けることができる。図5Aおよび図5Bに示す鼻カニューレシステムは、ヘッドギアストラップ440をカニューレ414に取り付けるマニホールドまたはクリップまたはバックルを含まない。この構成により鼻カニューレシステムの部品が最小限になり、より容易な製造を提供しかつ/またはコストを削減するのに有利に役立つことができる。
鼻カニューレアセンブリまたはシステムの別の実施形態は、図6Aおよび図6Bに示すように、カニューレ514、マニホールド512、ガス供給チューブ550およびランヤード546を含む。カニューレ514は、鼻プロング520a、520b、マニホールド保持ストラップ526および頬パッド522を含む。頬パッド522は、使用時に患者の頬および/または上頬に配置されるように設計されている。カニューレ514は、カニューレ514の中心本体部分534と頬パッド522との間の遷移領域に位置する薄い撓み領域532を含む。薄い撓み領域532は、断面厚さが低減しており、それにより、頬パッド522がより容易に移動しかつ中心本体部分534に対して調整され、患者の顔面におけるカニューレ514の適合、位置決めおよび快適さが改善される。中心本体部分534の背面すなわち患者に接触する側は、軟質かつ/または薄い壁クッション細部535を含むことができる。クッション細部535は、たとえば、リブが付けられた面、小波状の面、折り返された面、またはカニューレ514の中心本体部分534を患者の顔面からわずかに間隔を空けて配置するように設計された他の面を含むことができる。これにより、有利に、中心本体部分534と患者の顔面との間の空気流が可能になり、カニューレ514を患者の顔面に押し込む力を吸収するのに役立つ折畳み可能領域を提供する。
頬パッド522の背面は、頬パッド522と一体的に形成されるかまたは頬パッドに縫合され、付着しあるいは他の方法で取り付けられた取付パッド560を含む。取付パッド560は、頬パッド522を患者の顔面に取り付ける剥離可能かつ再付着可能接着剤を含むことができる。別法として、取付パッド560は、フック・ループファスナの一部分、たとえば、フックを含む布地セグメントを含むことができる。ファスナの他方の部分、たとえばループを含むパッチを、患者の顔面の頬の所望の位置および/または上頬に取り付けて、取付パッド560を患者の顔面に解除可能に取り付けることができる。
マニホールド512は、ガス供給チューブ550440を受け入れるように設計された入口516と、使用時に鼻プロング520a、520bと位置合せされかつ流体連通するように設計された出口とを含む。マニホールド512を、出口が鼻プロング520a、520bと整列するように、マニホールド保持ストラップ526によって画定された開口部内に摺動させ、マニホールド512の縁の周囲でカニューレ514を引き伸ばすことにより、マニホールド512はカニューレ514に結合される。マニホールド入口516を、カニューレ514のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド512を、マニホールド保持ストラップ526の開口部内にいずれの側からも挿入することができる。保持ストラップ526は、マニホールド512の一部を可視にして、たとえば、マニホールド512がマニホールド保持ストラップ526内に正しく挿入されていることを示すことができる窓527を含むことができる。窓527は、たとえば、マニホールド512の可視部分に印刷され、打抜き加工され、付着しまたは他の方法で提示されたブランド、サイズおよび/または他の情報を表示することができる。
図示する実施形態では、供給チューブ550は、小径らせん状チューブである。他のタイプのガス供給導管も可能である。マニホールド512に結合された端部とは反対側の供給チューブ550の端部は、主送達導管に接続されるように構成されたコネクタ552を含むことができる。カニューレシステムは、コネクタ552にまたは供給チューブ550におけるコネクタ552の近位に位置するランヤード保持コネクタ554を含むことができる。ランヤード546の一方の端部を、ランヤード保持コネクタ554の一方の側と一体的に形成するかまたはそれに結合することができる。ランヤード保持コネクタ554の反対側は、ランヤード5464の自由端547を受け入れるように設計されたスロットを含むことができる。ランヤード546の自由端547は、一連の突起または切欠き548を含むことができる。突起548を、ランヤード546の円周を調整するが、ランヤード546を所望の円周に固定するのに役立つように調整されない場合にスロットを通る摺動に抵抗するように、ランヤード保持コネクタ554のスリットを通して引っ張ることができる。ランヤード546を、打抜き加工された布地、たとえば白色の不織ラミネートポリエチレンから作製することができ、それは、カニューレシステムのコストを削減するのに有利に役立つことができる。
図7Aおよび図7Bに示すようなカニューレシステムの実施形態例は、カニューレ614、ガス供給チューブ650およびランヤード646を含む。カニューレ614は、鼻プロング620a、620b、保持ストラップ626および一体化ヘッドギアストラップ640を含む。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ640は、一方の側に切れ目を含むことができ、それにより、ヘッドギアストラップ640は第1セクション640および第2セクション640bを含む。一方のセクション(図示する実施形態では、第1セクション640a)の自由端は、他方のセクション(図示する実施形態では、第2セクション640b)の自由端を受け入れるように構成されたスロット642を含むことができる。第2セクション640bの自由端に近いストラップのセグメントは、第2セクション640bがスロット642から引き出されるのを阻止するのに役立つようにスロット642の側部に係合するように構成された歯643を含むことができる。図示する実施形態では、第1セクション640aの一部であるヘッドギアストラップ640の後方部分641が、二重ストラップ構成に分離して、患者の頭部におけるヘッドギアストラップ640の安定性を支援しかつ/または患者の頭部において力を分散させかつ患者の快適さを向上させるのに役立つことができる。
図示する実施形態では、ガス供給チューブ650の端部は、カニューレ614に直接結合されている。供給チューブ650は、供給チューブ650の端部を保持ストラップ626によって画定された開口部内に受け入れることができるように、縮小した直径を有することができる。接着剤(たとえば糊)、機械的締り嵌め機構および/または他の手段を用いて、供給チューブ650の端部の上でマニホールド保持ストラップ626を引き伸ばすことにより、カニューレ614に供給チューブ650を固定することができる。カニューレシステムは、供給チューブ650に(永久的にまたは取外し可能に、移動不可能にまたは移動可能に)結合されたチューブクリップ642を含むことができる。チューブクリップ642は、使用時にチューブ650を患者の口および顔面から離して保持するのに役立つようにヘッドギアストラップ640に配置されるように構成されたフックを含むことができる。
カニューレ614に結合された端部とは反対側の供給チューブ650の端部は、主送達導管に接続されるように構成されたコネクタ652を含むことができる。カニューレシステムは、ランヤード保持コネクタ654をさらに含むことができる。コネクタ652は、下方部分とグリップ機構を含む上方部分653とを含むことができる。いくつかの実施形態では、コネクタ652は、ランヤード保持コネクタ654を受け入れるように上方部分と下方部分との間に径縮小セクションを含む。別法として、上方部分および下方部分は別個の部品であり得る。使用時、ランヤード保持コネクタ654は、コネクタ652の一部の上に押圧され、上方部分と下方部分との間の適所にまたは径縮小セクションに保持される。
図示する実施形態では、ランヤード646は、ランヤード保持コネクタ654の一方の側に一体的に形成される。別法として、ランヤード646を、ランヤード保持コネクタ654に結合することができる。ランヤード保持コネクタ654の反対側は、ランヤード646の自由端647を受け入れるように設計されたスロットを含むことができる。ランヤード646の自由端647は、側部に沿って一続きの切欠き648を含むことができる。使用時、ランヤード646は、患者の首の周囲に巻き付けられ、ランヤードの自由端647は、ランヤード保持コネクタ654のスロットに通されて、ランヤード646の所望の円周を達成する。切欠き648は、ランヤード646の自由端647がランヤード保持コネクタ654のスロットを通して引っ張られて、ランヤード646の円周を調整するが、ランヤード646を所望の円周で固定するのに役立つように調整されない場合に、スロットを通して摺動するのに抵抗することができる。ランヤード646を、打抜き加工された布地、たとえば、白色の不織ラミネートポリエチレンから作製することができ、それは、カニューレシステムのコストを削減するのに有利に役立つことができる。
図7Cに示す代替実施形態では、カニューレシステムは、コネクタ752と、供給チューブ650におけるコネクタ752の近位に配置されたランヤードコネクタ754と、別個のランヤード746とを含むことができる。ランヤードコネクタ754は、ランヤード746の端部を受け入れる2つのスロットを含む。ランヤード746の両端は、ランヤード746の一端または両端の調整を可能にする、本明細書に記載する切欠き648に類似する一続きの切欠き748を含むことができる。この構成により、有利に、コネクタ752(および主送達回路90)の重量を、垂直向きまたは方向に吊り下げるかまたは向けることが可能になる。
いくつかの実施形態では、たとえば図8A〜図8Cに示すように、カニューレシステムは、カニューレ814、マニホールド812、ヘッドギアストラップ840、ガス供給チューブ850およびランヤード846を含む。カニューレ814は、鼻プロング820a、820bおよび入口824を含む。図8Cに示すように、フランジ825が入口824の外周部を囲んでいる。マニホールド812は、供給チューブ850を受け入れるように構成された入口816と出口818とを含む。マニホールド812の出口818は、カニューレ814のフランジ825を受け入れるように構成された凹部819を含む。いくつかの実施形態では、マニホールド812およびカニューレ814を、患者の顔面におけるカニューレシステムの厚みを有利に低減させるようにサイズが低減するように設計することができ、それにより、患者の快適さを向上させ、環境によっては顔または口を妨げる可能性を低減させることができる。
使用時、カニューレ814のフランジ825がマニホールド812の凹部819内に位置するように、マニホールド812の一方の側をカニューレ814入口824に挿入し、凹部819内でフランジ824がカニューレ814出口824およびマニホールド812出口818の外周部全体に位置するように、カニューレ814をマニホールド812出口818の周囲で引き伸ばすことにより、マニホールド812はカニューレ814に結合される。フランジ824および対応する凹部819は、有利に、カニューレ814とマニホールド812との間の接続を固定するのに役立ち、接続部における空気漏れもまた防止するのに役立つことができる。マニホールド812は、カニューレ814の対応する凹部または開口部882内に嵌合して、マニホールド812をカニューレ814にさらに固定するのに役立ち、かつマニホールド812がカニューレ814に正しく挿入されていることを示すように設計されたタブ880をさらに含むことができる。図8Cに示すように、マニホールド812は可逆性であり、すなわち、マニホールド入口816がカニューレ814のいずれかの側まで延在するように、マニホールド812をカニューレ814に結合することができる。マニホールド812は、使用者がマニホールド812を把持してマニホールド812をカニューレ814に結合しかつ/またはカニューレ814から取り除くのに有利に役立つグリップ815を含むことができる。
図示する実施形態では、ヘッドギアストラップ840は、カニューレ814に直接結合され、カニューレシステムは、クリップ、バックル、またはストラップ840の円周の調整を可能にする他の機構を含まない。カニューレ814の側部は、ヘッドギアストラップ840の端部を受け入れるように設計された開口部またはスロット821を含むことができる。ストラップ840の端部を、接着剤(たとえば糊)、超音波溶接および/または他の手段によってカニューレ814に固定することができる。ヘッドギアストラップ840を、ストラップ840がさまざまな患者の頭部サイズに適応にかつ適合するのを可能にするかなりの程度の引伸ばしを可能にする高弾性材料から形成することができる。たとえば、ヘッドギアストラップ840を、ストラップ840がさまざまな引伸ばしの程度にわたって同じかまたは実質的に同じ張力を維持するように、相対的に平坦な力伸長曲線を有する材料から作製することができる。ヘッドギアストラップ840材料の糸のピッチを、ストラップ840の締りを調整するように変化させることができる。
ガス供給チューブ850を、一端ではマニホールド812入口816に、他端では主送達導管に供給チューブ850を結合するように構成されたコネクタ852に結合することができる。ガス供給チューブ850は、チューブ850の端部をマニホールド入口816内に挿入することができるように縮小した直径を有することができる。いくつかの実施形態では、コネクタ852は、使用者が、カニューレシステムのさまざまな構成要素を調整するためにコネクタ852をより容易に把持するのに役立つようにグリップ細部856を含むことができる。いくつかの実施形態では、ガス供給チューブ850は圧力ライン870を含むことができる。圧力ライン870を、マニホールド812に結合された供給チューブ850の端部から圧力センサおよび/またはコントローラに圧力フィードバックを輸送するように構成することができる。圧力ライン870を、供給チューブ850と一体化させるかまたはそれに結合することができる。いくつかの実施形態では、圧力ライン870は、供給チューブ850の主流路内に位置する。他の実施形態では、圧力ライン870は、供給チューブ8570の主流路に隣接して位置する。たとえば、いくつかの実施形態では、供給チューブ850を、らせん状気泡管とすることができ、圧力ライン870は、らせん状気泡管供給チューブ850の中空らせんに位置することができる。
カニューレシステムは、供給チューブ850においてコネクタ852の近位に位置するランヤードコネクタ854をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、ランヤードコネクタ854は、チューブ850に対して固定されている。他の実施形態では、ランヤードコネクタ854は、チューブ850に対して摺動可能である。ランヤードコネクタ854は、ランヤード846の端部を受け入れるようにいずれかの側に開口部またはスロットを含むことができる。図示する実施形態では、ランヤードコネクタ854はまた、供給チューブ850からの圧力ライン870の分離点としても作用する。使用時、ランヤード846は、患者の組の周囲に巻き付けられ、ランヤード846の端部は、ランヤード846の所望の円周を達成するように、ランヤードコネクタ85446の開口部またはスロットに通される。ランヤード846の端部は、側部に沿って切欠き848を含むことができる。切欠き848は、ランヤード846がランヤードコネクタ854のスロットを通して引っ張られるようにして、ランヤード846の円周を調整するが、ランヤード846がランヤード846を所望の円周で固定するのに役立つように調整されていない時にスロットを通る摺動に抵抗するのを可能にする。この構成により、有利に、コネクタ852(および図1Aに示す主送達回路90)の重量が垂直向きまたは方向に吊り下げられるかまたは向けられるのが可能になる。ランヤード846を、打抜き加工された布地、たとえば、白色の不織ラミネートポリエチレンから作製することができ、それは、カニューレシステムのコストを削減するのに有利に役立つことができる。
図9Aおよび図9Bに示すようなカニューレシステムの実施形態例は、カニューレ914、マニホールド912、ヘッドギアストラップ940およびガス供給チューブ950を含む。図示するように、カニューレ914は、マニホールド912を受け入れるように構成されたマニホールド開口部924と、ヘッドギアストラップ940を受け入れるように構成されたヘッドギアストラップ開口部921とを含むことができる。マニホールド入口916をカニューレ914のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド91221をカニューレ914の開口部内にいずれの側からも挿入することができる。図示する実施形態では、マニホールド912は略円筒状であり、したがって、マニホールド開口部924もまた略円筒状である。マニホールド912は、ガス流を可能にするように実質的に中空であり得る。カニューレ914は、マニホールド912の一部を可視にし、たとえば、マニホールド912がカニューレ914内に正しく挿入されていることを示すことができる窓927を含むことができる。窓927は、たとえば、マニホールド912の可視部分に印刷され、打抜き加工され、付着しまたは他の方法で提示されたブランド、サイズまたは他の情報を表示することができる。
円筒状マニホールド912の一方の端部は、開放しており、ガス供給チューブ950の一端を受け入れるように構成された入口916を形成している。マニホールド912の反対側の端部は、図9Bに示すように閉鎖している。いくつかの実施形態では、マニホールド912の閉鎖端部は、取外し可能キャップを含む。いくつかのこうした実施形態では、中実キャップが、たとえば図9Cに示すような圧力ライン970を含むことができるキャップ913と交換可能であり得る。上述したように、マニホールド入口916をカニューレ914のいずれの側にも配置することができるように、マニホールド912をカニューレ914の開口部内にいずれの側からも挿入することができる。したがって、キャップ913を、カニューレ914のいずれの側にも配置することができる。
図示する実施形態では、ヘッドギアストラップ940は、カニューレ914のヘッドギアストラップ開口部921に通される。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ940は、接着剤(たとえば糊)、超音波溶接または別の機構によってカニューレ914に固定される。しかしながら、いくつかの実施形態では、カニューレ914およびヘッドギアストラップ940は互いに対して摺動可能である。ヘッドギアストラップ940は、1本のストラップであり得る。1本のストラップの一方の端部を、留め金943aに固定することができ、1本のストラップの反対側の端部を留め金943bに固定することができる。留め金943a、943bは、患者の頭部に適合するようにストラップ940の円周を調整するのを可能にするようにストラップ940に結合されそこで摺動可能である。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ940は、非伸縮材料から作製される。
カニューレシステムは、マニホールド912とは反対側の端部において、供給チューブ950のコネクタ952を含むことができる。コネクタ952を、供給チューブ950を主供給導管に結合するように構成することができる。カニューレシステムは、コネクタ952の近位部分を取り囲むかまたはコネクタ952の近位で供給チューブ950を取り囲むランヤードクリップ954をさらに含むことができる。ランヤードクリップ954は、ランヤードを解除可能に受け入れることができる。別法として、ランヤードクリップ954を、コネクタ952に結合された主供給導管の重量を支持するのに役立つように、患者の衣類または病衣、寝具、または患者の首の周囲に配置されたランヤードに直接留めることができる。
図10Aおよび図10Bに示すようなカニューレシステムの実施形態例は、カニューレ1014、鼻ストリップ1022、供給チューブ1050および鼻プロング1020a、1020bを含む。カニューレ1014は、患者の鼻の頂部に配置されるような形状およびサイズである。たとえば、カニューレ1014の一部は、鼻の湾曲に従うように設計された湾曲輪郭を有することができる。カニューレ1014を、鼻ストリップ1022を介して患者の鼻に固定することができる。いくつかの実施形態では、鼻ストリップ1022は絆創膏に類似する。鼻ストリップ1022の中心部分は、患者の鼻に当接しかつ使用時に追加の緩衝作用を提供するように構成された快適パッド1035を含むことができる。鼻ストリップ1022の粘着部分は、患者の頬の一部に付着するように中心部分から延在している。患者の顔面から離れる方向に向いている鼻ストリップ1022の側には、取付パッド1062が結合され(たとえば、縫合され、付着しまたは他の方法で取り付けられ)ている。カニューレ1014の患者に面する側は、対応する取付パッド1060を含む。たとえば、いくつかの実施形態では、取付パッド1060、1062は、フック・ループファスナ、たとえばVelcro(登録商標)の構成要素である。したがって、取付パッド1060、1062により、カニューレ1014を鼻ストリップ1022に解除可能に取り付けることができる。
いくつかの実施形態では、鼻ストリップ1022は、患者の鼻腔を開放して保持するのに役立つように設計されたストリップ1064を含む。いくつかの実施形態では、ストリップ1064を、実質的にまっすぐな状態に向かって付勢される可撓性、ばね状金属から作製することができる。鼻ストリップ1022が湾曲した鼻梁を横切って配置されると、ストリップ1064は、まっすぐになろうとし、それにより、患者の鼻の両側をゆるやかに持ち上げて鼻腔を開放する。いくつかの実施形態では、ストリップ1064を、ニチノール等の形状記憶材料から作製することができ、患者の顔面からの熱により、ストリップ1064は、よりまっすぐな状態に戻ろうとする。ストリップ1064を、鼻ストリップ1022のいずれかの側、すなわち、患者から離れる方向に面している側または患者に面している側、たとえば鼻ストリップ1022と快適パッド1035との間に配置することができる。いくつかの実施形態では、鼻ストリップ1022はまた、にきび除去ストリップとして作用することも可能である。鼻ストリップ1022の患者に接触する側は、患者の毛穴内の汚物および/または他の不純物に結合して、取り除かれる時の鼻ストリップ1022とともにそれらが除去されるようにすることができる結合剤を含むことができる。
図示する実施形態では、供給チューブ1050は、主送達導管コネクタ1052と鼻プロング1020a、1020bとの間に延在する2つの小径チューブを含む二重チューブである。カニューレシステムは、小径供給チューブ1050を受け入れかつ主送達導管コネクタ1052に結合するように設計されたアダプタ1053を含むことができる。アダプタ1053を、コネクタ1052と一体的に形成し、コネクタ1052に取り付け、またはコネクタ1052の近位にあるようにすることができる。供給チューブ1050の各々を、鼻プロング1020a、1020bのうちの一方と一体的に形成するかまたはそれに結合することができる。いくつかの代替実施形態では、供給チューブ1050は、その長さの一部またはすべてにわたって単一チューブを含むことができる。単一チューブは、鼻プロング1020a、1020bで分離することができ、または鼻プロング1020a、1020bの遠位で2つのチューブに分離することができる。図10Aおよび図10Bに示すように、2つの供給チューブ1050は、下方に進んでカニューレ1014の一部に入る。鼻プロング1020a、1020bは、供給チューブ1050およびカニューレ1014から下方に延在し、その後、およそ180°向きを変えてカニューレ1014の患者に接する側で上方に延在する。図示する実施形態では、鼻プロング1020a、1020bは、それらの形状および向きを保持するように成形されるかまたは形成されている。いくつかの実施形態では、鼻プロング1020a、1020bは、形状記憶材料、たとえばニチノールから作製されたワイヤを含むことができる。鼻プロング1020a、1020bを通るガス流または患者の顔面から放射される熱により、ワイヤは成形形状を呈しかつ/または維持することができる。鼻プロング1020a、1020bは、カニューレ1014が鼻ストリップ1022に結合された時に、患者の鼻孔内を上方に延在する。
いくつかの代替実施形態では、たとえば図11に示すように、カニューレシステムは、鼻プロングの代りに鼻ピロー1120a、1120bを含むことができる。図示するように、供給チューブ1050は、カニューレ1014の一部を通って下方に進み、自由に垂れ下がる。鼻ピロー1120a、1120bは、供給チューブ1050の自由端に結合される。いくつかの実施形態では、鼻ピロー1120a、1120bは自動膨張式ピローであり得る。使用時、鼻ピロー1120a、1120bは、上方に向きが変えられ患者の鼻孔内に挿入され、カニューレ1014は鼻ストリップ1022に結合される。
カニューレシステムは、頬パッド1042をさらに含むことができる。頬パッド1042は、供給チューブ1050の一部を患者の頬に固定するために使用することができる粘着ストリップを含むことができる。頬パッド1042は、有利に、供給チューブ1050を患者の口から離して保持するのに役立ち、供給チューブ1050の重量の一部を支持するのに役立つことができる。頬パッド1042に、ブランドまたは他の情報を印刷するかまたは他の方法で表示することができる。いくつかの実施形態では、供給チューブ1050は、キンク防止ばねを含み、それは、有利に、たとえばカニューレ1014または頬パッド1042を患者の上に配置する時に、ガス供給源を妨げることなく、チューブ1050が操作されるのを可能にするのに役立つことができる。
カニューレシステムの実施形態例は、図12A〜図12Cに示すように、2つのカニューレ1220a、1220b、鼻ストリップ1222および供給チューブ1250a、1250bを含むことができる。鼻ストリップ1222は、図10Aおよび図10Bに示しかつ付随する文に記載する鼻ストリップ1022と同様であり得る。しかしながら、図12A〜図12Cの実施形態では、カニューレは、右カニューレ1214aおよび左カニューレ1214bに分離される。いくつかの実施形態では、カニューレ1214a、1214bは、左右に偏っているのではなく対称である。右カニューレ1214aは、一体型鼻プロング1220aを含み、左カニューレ1214bは、一体型鼻プロング1220bを含む。各カニューレ1214a、1214bの患者に面する面は、カニューレ1214a、1214bを鼻ストリップ1222の取付パッドに取外し可能に取り付けるように取付パッド1260a、1260bを含む。いくつかの実施形態では、鼻ストリップ1222は、図10Aおよび図10Bに関して記載したように、患者の鼻腔を開放して保持するのに役立つようにストリップ1264を含む。
供給チューブは、主送達導管コネクタ1252から右カニューレ1214aおよび左カニューレ1214bに延在する小径の右供給チューブ1250aおよび左供給チューブ1250bを含む。供給チューブ1250a、1250bは、カニューレ1214a、1214bの入口1224a、1224b内に受け入れられる。図示するように、供給チューブ1250a、1250bを、チューブ1250a、1250bを患者の口から離して保持しチューブ1250a、1250bの重量の一部を支持するのに役立つように、患者の耳の周囲でループ状にすることができる。チューブ1250a、1250bは、耐キンク性および強度を提供するのに役立つようにばね巻線を含むことができる。いくつかの実施形態では、必要または要求に応じて、カニューレ1214a、1214bのうちの一方のみを、所定の患者に対して所与の時点で使用することができる。
図13A〜図13Cに示すようなカニューレシステムの実施形態例は、カニューレ1314、保持器1322および供給チューブ1350を含むことができる。カニューレ1314は、最小のサイズおよび厚みを有することができる。図示する実施形態では、カニューレ1314は、入口1324を有する略円筒状本体と、一体的に形成された鼻プロング1320a、1320bとを含む。保持器1322は、カニューレ係合部分1321および鼻ストリップ部分1323を含む。いくつかの実施形態では、カニューレ係合部分1321は、接着剤、たとえば糊によってカニューレ1314の円筒状本体に取り付けられている。いくつかの実施形態では、カニューレ係合部分1321は、カニューレ1314の一部として成形される。いくつかの実施形態では、カニューレ係合部分1321は、カニューレ1314にスナップ式に嵌まるかまたはクリップ式に留まるように構成された成形形状を有している。鼻ストリップ部分1323は、カニューレ1314を患者に固定するのに役立つように患者の鼻を横切って付着するように設計されている。鼻ストリップ部分1323の患者に面する側は、保管のために保護裏当てによって覆われた粘着ストリップを含むことができる。保護裏当ては、カニューレ1314を患者に固定するために必要な時に粘着ストリップを露出させるように剥離される。保持器1322を、治療の続いている間に必要に応じて取り除いて交換することができる。カニューレ係合部分1321がカニューレ1314の一部として成形されている実施形態では、粘着ストリップを、必要に応じて取り除きかつ/または交換することができる。
いくつかの実施形態では、供給チューブ1350は、小径ばね管である。供給チューブ1350を、一方の端部は主送達導管コネクタ1352に反対側の端部はカニューレ1314入口1324に結合することができる。供給チューブ1350径を、供給チューブ1350をカニューレ入口1324内に挿入し、チューブ1350をカニューレ1314に固定するようにカニューレ1314をチューブ1350の周囲で引き伸ばすかまたは他の方法で形成しあるいは配置することができるようなサイズとすることができる。カニューレシステムはまた、コネクタ1352にまたは供給チューブ1350におけるコネクタ1352の近位に配置されたランヤードクリップ1354も含むことができる。ランヤードクリップ1354は、患者の首の周囲に配置されたランヤードを解放可能に受け入れることができる。別法として、ランヤードクリップ1354を、主送達導管の重量を支持するのに役立つように、たとえば、患者の衣類あるいは病衣、ベッドシーツまたは近くの別の位置に取り付けることができる。
図14A〜図14Cに示すようなカニューレシステムの実施形態例は、カニューレ1414、マニホールド1412およびガス供給チューブ1450を含む。カニューレ1414は、鼻プロング1420a、1420b、鼻フラップ1422a、1422b、およびマニホールド1412を受け入れるように構成された開口部1424を画定し/取り囲むマニホールド保持ストラップ1426を含む。使用時、マニホールド1412を開口部1424内に挿入し、マニホールド1412の周囲でマニホールド保持ストラップ1426を引き伸ばすことにより、マニホールド1412はカニューレ1414に結合される。図示する実施形態では、マニホールドは、入口またはカラー1416および2つの出口1418を含む。使用時、出口1418は、鼻プロング1420a、1420bと位置合せされかつ流体連通する。
鼻フラップ1422aは、カニューレ1414の両側から延在し、患者の鼻孔の両側の上で折り畳まれるように構成されている。鼻フラップ1422a、1422bは、マニホールド保持ストラップ1426の近くに薄いセクションを含み、鼻フラップ1422a、1422bが容易に曲がって鼻の形状に沿うのを可能にする。いくつかの実施形態では、各鼻フラップ1422a、1422bは、取付パッド1460を含み、それは、フック・ループファスナの一方の部品であり得る。取付パッド1460を、使用者の鼻の上で、フック・ループファスナの他方の部品であり得る対応する取付パッド1462に、取外し可能に結合することができる。取付パッド1462を、患者の鼻孔の外側に接着剤によって取り付けることができる。いくつかの実施形態では、鼻フラップ1422a、1422bの取付パッド1460は、使用者の鼻に直接付着する粘着パッチであり得る。いくつかの実施形態では、鼻フラップ14221a、1422bは、変形するとその形状を保持することができる可鍛性材料を含むことができ、それにより、鼻フラップ1422a、1422bは、折り畳まれると実質的に適所にあり続ける。こうした配置では、取付パッド1460は、患者の皮膚を把持しカニューレ1414の望ましくない移動を阻止するようにグリップ材料を備えるグリップパッドであり得る。
いくつかの実施形態では、供給チューブ1450は小径ばねチューブである。供給チューブ1450を、一方の端部は主送達導管コネクタ1452に反対側の端部はマニホールド入口またはカラー1416に結合することができる。いくつかの実施形態では、供給チューブ1450は、カラー1416に永久的に取り付けられ、かつ/またはカラー1416はマニホールド1412に永久的に取り付けられる。別法として、供給チューブ1450を、カラー1416に取外し可能に結合することができ、かつ/またはカラー1416をマニホールド1412に取外し可能に結合することができる。図14Bに示すように、供給チューブ1450がカニューレ1414のいずれの側からも延在することができるように、マニホールド1412を、カニューレ1414の開口部1424内にいずれの側からも挿入することができる。カニューレシステムは、コネクタ1452にまたは供給チューブ1450におけるコネクタ1452の近位に配置されたランヤードクリップ1454をさらに含むことができる。ランヤードクリップ1454を、患者の首の周囲に配置されたランヤードに解放可能に結合することができ、または、主送達導管の重量の支持に役立つように、たとえば患者の衣類または病衣、ベッドシーツまたは近くの別の位置に取り付けることができる。
図15〜図18は、好ましくは一対の鼻プロングを含む、カニューレを含む鼻カニューレアセンブリの実施形態を示す。カニューレを、供給導管または管と一体化させることができ、またはカニューレは、本明細書に開示するマニホールド配置のいずれかによる等、別個の供給導管または管に連結することができる。いくつかの構成では、カニューレは、第1端部、第21端部、および第1端部と第21端部との間に延在する本体を備えた管形状を有し、端部のうちの一方が供給チューブに結合されている。したがって、カニューレ本体は、本明細書に開示する他の実施形態においてマニホールドによって少なくとも部分的に画定される中空「マニホールド」空間を画定することができる。さらに、いくつかの実施形態では、カニューレは、カニューレ本体の中間に、一対の鼻プロングにガスが出るのを可能にするように配置することができる1つまたは複数のプロング出口孔を含むことができる。いくつかの実施形態では、カニューレは、供給管または導管に取り付けられるように配置しかつ成形することができる少なくとも1つの入口を含む中空空間カニューレであり得る。いくつかの実施形態では、カニューレは、カニューレの各端部に入口を含むことができる。カニューレを、アセンブリ固定装置、たとえばヘッドギアストラップに接続されるかまたはその中に一体化されるように構成することができる。カニューレを、本明細書に記載するマニホールド装置のいずれかを介するかまたはコネクタを介する等、供給チューブまたは導管に一体的に接続されるかまたは永久的に接続されるように構成することができる。いくつかの実施形態では、カニューレを、チューブと一体化するかまたは一体型として、カニューレ/チューブアセンブリまたは構造体を生成することができる。いくつかの実施形態では、カニューレは、カニューレの曲げまたは操作を可能にするように可撓性があり得る。他の実施形態では、マニホールドは比較的堅いかまたは剛性があり得る。本明細書で考察するカニューレ実施形態のいずれも、本明細書に記載するように、取り付けられたあるいはクリップ式あるいはスライド式プロング、および/または固定されたあるいは傾斜した/調整可能プロングを含むことができる。
いくつかの実施形態では、カニューレは、カニューレの第1端部および第21端部の各端部に管出口孔を有することができる。いくつかの実施形態では、第1端部または第2端部を、加湿器、回路または他のガスあるいは流れ供給装置に連結する供給導管または管に接続されるように構成することができる。管に接続されていない端部を、選択的に閉鎖することができる。たとえば、デバイスの選択的側部切換を、第1端部が管に接続されて空気がカニューレのマニホールド空間に入るのを可能にする時に、第2端部が閉鎖され、第2端部が管に接続されて空気がカニューレのマニホールド空間に入るのを可能にする時に、第1端部が閉鎖されるシステムを通して、行うことができる。図15〜図18は、マニホールドにおける選択的側部切換の実施形態を示す。
図15A〜図15Dは、カニューレまたはマニホールド(以下、「マニホールド」と呼ぶ)の一端を選択的に閉塞するシャトル弁を組み込んだ鼻カニューレアセンブリの実施形態を示す。いくつかの実施形態では、マニホールド1501は、マニホールド1501の各側に、開口、ポートまたは入口1507、好ましくは開口1507を有することができる。特に、マニホールド1501の第1開口1507を第2端部に配置することができ、第2開口1507をマニホールド1501の第1端部に配置することができる。いくつかの実施形態では、軽量シャトル物体または弁体1508、たとえばボールまたはディスクは、マニホールド空間または中空空洞1509内部で自由に移動(たとえば、摺動または回転)することができる。好ましくは、シャトル物体1508は、シャトル物体1508が中空空洞1509から出ないように、プロング1505および開口1507より直径が大きい。
いくつかの実施形態では、供給チューブ1502を、開口または入口1507のうちの1つに接続することができる。供給チューブ1502は、加湿器または他の装置からの空気またはガスの流れからの結果としての陽圧を中空空洞1509内に供給することができる。空気またはガスの流れからの結果としての陽圧は、シャトル物体1508を、それが反対側の開口1507を閉鎖するまで中空空洞1509に沿って押す。反対側の開口1507の閉鎖により、依然として空気がプロング1505内を流れるのを可能にしながら、空気がその開口1507を通るのを防止することができる。いくつかの実施形態では、供給チューブ1502を、マニホールド1501の一方の開口1507に取り付けることができ、反対側の開口1507は、シャトル物体1508によって閉鎖される。たとえば、マニホールド1501に対して供給チューブ1502の側部を切り替えるために、供給チューブ1502を、一方の開口1507から取り除き、反対側の開口1507に押し込むことができ、シャトル物体1508は、自動的に側部を入れ替える。いくつかの実施形態では、開口1507は、好ましくは開口1507を包囲する環状形状を画定する局所薄壁セクション1510を有することができる。局所薄壁セクション1510は、少なくともマニホールド1501の周囲部分に対して変形して、シャトル物体1508がその側に押し付けられた時に、その端部において中空空洞1509を封止するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、シャトル物体1508を、中空空洞1509の封止にさらに役立つように、比較的軟質の材料、たとえば圧縮性耳栓(たとえば、圧縮性PVCフォーム)を作製するために使用される材料から作製することができる。
鼻カニューレアセンブリ1500のいくつかの実施形態では、マニホールド1501は、少なくとも1つのプロング1505および好ましくは一対のプロング1505を有している。好ましくは、鼻カニューレアセンブリ1500は、マニホールド1501の上に配置されたかまたは配置されるように構成されたプロング1505を含む。いくつかの実施形態では、マニホールド1501の上のプロング1505は、鼻カニューレアセンブリ1500のいずれの方向における使用も可能にするように可撓性があるかまたは回転可能であり得る。図15に示すプロング1505は、先端部1521および基端部1522を備えている。各プロング1505の先端部1521は、使用する時に使用者の鼻の中に配置されるように構成されている。各プロング1505の基端部1522は、マニホールド1501およびプロング1505の内部空間と連通するマニホールド1501のプロング出口孔1520に取り付けられるかまたはそれらと同一平面にあるように構成されている。いくつかの実施形態では、プロング1505は、ツイン鼻プロングであり、マニホールド1501の本体の中間に位置している。
供給チューブ1502を、あらゆる好適な装置によってマニホールド1501に結合することができる。たとえば、供給チューブ1502は、供給チューブ1502の端部に結合されかつマニホールド1501に結合されるように構成されたコネクタ1530を含むことができる。コネクタ1530は、マニホールド1501の開口1507とスナップフィット装置を有することができる。いくつかの構成では、コネクタ1530は、マニホールド1501の開口1507のうちのいずれか一方が係合する溝を備えることができ、薄壁セクション1510は、マニホールド1501とコネクタ1530との間のシールを容易にすることができる。
図15E〜図15Gは、供給チューブ1502とマニホールド1501との間の接続を容易にするインサート1540を組み込んだ、供給チューブ1502とマニホールド1501との間の代替的な結合装置を示す。いくつかの構成では、マニホールド1501は、軟質なかつ/または伸縮性の材料から構成されており、それにより、使用者に対する快適さを向上させることができる。インサート1540を、比較的堅い材料から構成することができ、そうした材料は、好ましくは、インサート1540を、マニホールド1501の一方または両方の開口1507内に、それらの間に比較的緊密な適合があるように配置することができるように、好ましくは、マニホールド1501の材料より剛性が高い。いくつかの構成では、マニホールド1501およびインサート1540は、少なくとも鼻カニューレシステム1500の予測された作動圧でそれらの間に少なくとも実質的なシールを形成することができる。インサート1540は、マニホールド1501の相補的な締り嵌め機構を介してマニホールド1501に対してインサート1540を固定する1つまたは複数の締り嵌め機構を含むことができる。たとえば、インサート1540は、少なくとも1つの突起と、好ましくは、マニホールド1501の凹部または開口1544と係合する一対の反対側にある突起1542とを含むことができる。図示する配置では、突起1542は、インサート1540の本体に対してシャフト部分の遠位側に拡大頭部を有するボタン状頭またはキノコ状頭の突起である。開口1544は、インサート1540がマニホールド1501に組み付けられた時に突起1542のシャフト部分と係合することができる。マニホールド1501の軟質かつ/または伸縮性材料は、インサート1540をマニホールド1501に組み付け、突起1542を開口1544に通すのに役立つことができる。
コネクタ1530を、供給チューブ1502をマニホールド1501に固定して接続するようにインサート1540に係合するような形状としまたは他の方法でそのように構成することができる。図示する配置では、コネクタ1530は、弾性アーム部1546等、少なくとも1つの噛合い部材を備えている。好ましくは、コネクタ1530は、一対の弾性アーム部1546を備えている。各アーム部1546は、インサート1540の一部(たとえば、端面)と係合する係合突起1548を含む。図示するコネクタ1530は、フランジ1552とアーム部分1546との間に円筒状基礎部分1550を含む。フランジ1552は、突起1548が係合する端面と反対側のインサート1540の端面に当接することができる肩部1554を画定するように、基礎部分1550に対して拡大した直径または円周寸法を有している。したがって、肩部1554と突起1548との間の直線距離を、インサート1540の長さにおよそ等しくすることができる。いくつかの構成では、アーム部分1546は、アーム部分1546がインサート1540の内部空間を通過するのを容易にするようにコネクタ1530の中心軸に向かって撓むことができる。好ましくは、マニホールド1501の長さおよびインサート1540の長さは、インサート1540およびシャトル物体1508のいずれもプロング1505を閉鎖しないように構成されている。
図16A〜図16Fは、各端部に一方向弁を有するマニホールドを備えた鼻カニューレアセンブリの実施形態を示す。図15において考察した実施形態と同様に、図16A〜図16Fは、中心部分の鼻プロング1605と、中空空洞1609と、各側の入口または開口1607があるマニホールド1601を有する鼻カニューレアセンブリ1600を示す。マニホールド1601のいずれかの開口1607に、供給チューブ1602を取り付けることができる。しかしながら、一方の開口1607において中空空洞1609を封止するシャトル物体(たとえば、弁体1508)の代りにまたはそれに加えて、一方向弁1608が使用される。いくつかの実施形態では、一方向弁1608は、マニホールド1601の中空空洞1609の一方の開口1607に配置され、供給チューブ1602は、一方向弁1608に押し込まれることにより開口1607内に配置されるか、または一方向弁1608に突き当たって配置される。いくつかの実施形態では、反対側の一方向弁1608は封止されたままであり、したがって、供給チューブ1620からの空気またはガスの流れは、鼻プロング1605の方に向けられる。いくつかの実施形態では、一方向弁1608を、マニホールド1601に成形することができる。他の実施形態では、一方向弁1608を、マニホールド1601に挿入されるように構成されたインサートとして組み立てることができる。いくつかの実施形態では、一方向弁1608は、あらゆる過剰な圧力を解放するように圧力ポップオフ安全弁としても機能するも可能である。
図16A〜図16Fは、緩く蝶番式に取り付けられたフラップ1608a(図16E)により呼気型弁から形成された一方向弁1608を有するマニホールド1601を備えた鼻カニューレアセンブリ1600の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、供給チューブ160220を、図16Cに示すように一方向弁1608を通して挿入することができ、それにより、フラップを供給チューブ1602によって開放したまま保持することができる。いくつかの実施形態では、供給チューブ1602は、一方向弁1608に突き当たって配置され、弁1608は、図16Dに示すように、供給チューブ1602から空気流によって開放されたまま保持される。供給チューブ1602を、直接、または本明細書に開示するコネクタのいずれか等、あらゆる好適なコネクタを通して、マニホールド1601に接続することができる。弁1608は、円形(図16A〜図16E)または矩形(図16F)等、あらゆる好適な形状を有することができる。
図16G〜図16Lは、さまざまな形状のスリット弁から形成された一方向弁1608を有するマニホールド1601を備えた鼻カニューレアセンブリ1600の実施形態を示す。好ましくは、一方向弁1608は、伸縮性材料を含む。いくつかの実施形態では、一方向弁1608をスリット弁(図16Gおよび図16H)とすることができ、それは、特に、ダックビル弁(図16Iおよび図16J)、ジョーカーあるいは三尖弁(図6K)、スリット−ドーム弁(図16L)および/または本技術分野において既知である他のあらゆるスリット弁であり得る。供給チューブ1602を、あらゆる好適な装置により、直接またはコネクタ1630を介して、マニホールド1601に接続することができる。
図17は、マニホールド1701に対する供給チューブ1702の出口側の選択的側部切換を可能にするように、供給チューブ1702がマニホールド1701に通されている、鼻カニューレアセンブリ1700の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、供給チューブ1702は、第1端部1710および第21端部1711を有することができる。第1端部1710および第21端部1711には、それぞれのマニホールドインサート1712、1713を取り付けることができる。マニホールドインサート1712、1713は、各々、マニホールドインサート1712、1713の長さに沿って延在する1つまたは複数のマニホールドインサート開口1714(たとえば、インサート1712、1713の対向する側の一対の開口1714)を有することができる。さらに、各インサート1712、1713は、開口1714の両側に配置されかつマニホールド1701と少なくとも実質的なシールを生成するように構成された、一対の間隔を空けて配置されたフランジ1716を含むことができる。開口1714の位置に関らず、開口1714と鼻プロング1705との間の空気またはガスの連通が確実であるように、フランジ1716の間に凹部1718が画定されている。
いくつかの実施形態では、供給チューブ1702を望ましい側に何らかの方法で押すかまたは引っ張ることにより、チューブ出口側を選択的に選択することができる。いくつかの実施形態では、供給チューブ1702が一方の側に引っ張られるかまたは押される時、反対側のマニホールドインサート1712、1713はマニホールド1701を封止し、引っ張られる側のマニホールドインサート1712、1713を、ガスまたは空気供給回路に接続することができる。たとえば、供給チューブ1702がマニホールド1701を通して引っ張られ、マニホールドインサート1712がマニホールド1701に対して封止される場合、反対側の端部のマニホールドインサート1713は、ガスまたは空気供給回路に接続される(図17B)。別法として、チューブ1702がマニホールド1701を通して引っ張られ、マニホールドインサート1713がマニホールド1701に対して封止される場合、反対側の端部のマニホールドインサート1712は、ガスまたは空気供給回路に接続される。いくつかの実施形態では、供給チューブ1702を回路に接続するために、加湿器または他のガスあるいは空気供給源に接続するために適切な取付を達成することができるように、コネクタまたはアダプタ1715を必要とする場合がある。さらに、他の実施形態では、供給チューブをガスまたは空気供給回路に接続するために固有の接続が使用され、それにより、アダプタまたはコネクタ1715が不要になる。いくつかの実施形態では、マニホールドインサート1712、1713がマニホールド1701内に配置された時、マニホールドインサート開口1714を、マニホールドの鼻プロング1705と整列させることができる。さらに、いくつかの実施形態では、供給チューブ1702がマニホールド1701の所望の側まで引っ張られると、マニホールドインサート1712、1713を、係止機構によって適所に保持することができる。幾つかの実施形態では、係止機構は、ツイストロック、圧入、ねじ、または本技術分野において既知であるあらゆる他の係止機構を含むことができる。
図18Aおよび図18Bは、各管出口孔が穴を開けることができる薄い膜または他の部材によって封止されている、鼻カニューレアセンブリの実施形態を示す。図15A〜図15Gを参照して記載した実施形態と同様に、図18Aおよび図18は、中心部分の鼻プロング1805と、中空空洞(図示せず)と、各側の開口1807とがあるマニホールド1801を有する鼻カニューレアセンブリ1800を示す。マニホールド1801のいずれかの開口1807に、供給チューブ1802を取り付けることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド1801の開口1807は、薄い膜181001によって封止される。薄い膜181001は、薄膜(フィルム)、穴開け可能な膜、または本技術分野において既知である他の穴開け可能な材料であり得る。いくつかの実施形態では、供給チューブ1802のコネクタまたは端部1811は、供給チューブ1802が挿入されるマニホールド1801のいずれの開口1807においても膜1810に穴を開けることができる鋭利な先端部1812等、穴開け部を備えている。鋭利な先端部1812を、周縁あるいはその近く(図18A)または中心あるいはその近く(図18B)等、あらゆる好適な位置に配置することができる。鋭利な先端部1812が中心またはその近くにある時、端部分1811は、空気またはガスが端部分1811を通るのを可能にする1つまたは複数の開口1814を画定することができる。いくつかの実施形態では、使用者は、供給チューブ1802が配置される側を選択することができ、供給チューブ1802の端部分1811によってその開口1807において膜1810に穴を開けることができる。いくつかの実施形態では、膜1810は単回使用構成であり、それにより、膜1810の一方の側に穴が開けられると、膜1810を再使用することができない。しかしながら、いくつかの実施形態では、膜1810は交換可能または再封止可能であり得る。いくつかの実施形態では、端部分1811は、膜1810に穴を開けかつ/または端部分1811をマニホールド1801内で固定するのに役立つように1つまたは複数のかえしを含むことができる。いくつかの実施形態では、供給チューブ1802が挿入される前に、かえしまたは鋭利セクションを除去することができ、供給チューブ1802を、マニホールド1801の開口1807内に圧入することができる。いくつかの実施形態では、かえしまたは端部分1811は、供給チューブ1802にあり続けることができ、供給チューブ1802をマニホールド1801内で固定するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、端部分1811は、使用していない時に使用者への創傷または端部分1811への損傷を防止し、端部分が使用前に清潔であり滅菌されたままであることを確実にするように、カバーを有することができる。
いくつかの実施形態では、供給チューブに対するマニホールドおよびプロングの選択的側部切換を、供給チューブの操作によって達成することができる。図19Aおよび図19Bは、可撓性供給チューブ1902がマニホールド1901の開口1907から出ている、マニホールド1901の実施形態を示す。図示する配置では、可撓性供給チューブ1902が選択的側部切換に使用されるため、1つの開口1907のみが設けられている。しかしながら、他の配置では、2つ以上の開口1907を設けることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド1901に取り付けられかつ/またはマニホールド1901から出る供給チューブ1902は、高可撓性チューブであり得る。高可撓性チューブにより、供給チューブ1902を、顔面のいずれかの側にかつ口から離れるように通すことができる。いくつかの実施形態では、実質的なキンクなしにまたは少なくともチューブの内部通路を完全に閉塞することなく、ゼロ半径で曲げることができる、高可撓性管が使用される。好ましくは、高可撓性チューブを曲げることにより、チューブの内部通路は実質的に閉塞しない。いくつかの実施形態では、高可撓性供給チューブ1902は、マニホールド19012の正面から出て、鼻カニューレアセンブリ1900を分解することなくかつ/または鼻カニューレアセンブリ部品のいずれも移動させることなく、患者のいずれかの側に通すことができる。いくつかの実施形態では、可撓性供給チューブ1902は、マニホールド1901の正面の開口1907から出ることができ、可撓性供給チューブ1902を、顔面の左側または右側のいずれかに少なくとも約90°曲げることができる。
さらに、いくつかの実施形態では、マニホールドを、アセンブリ固定装置をいずれかの方向に挿入して、鼻カニューレアセンブリが、患者の右側または患者の左側から来るチューブとともに、交換可能に使用することができるように構成することできる。図20A〜図20Cは、マニホールド固定装置またはクリップ2003にスナップ式に嵌まるマニホールド2001を含む鼻カニューレアセンブリ2000の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、マニホールド2001および供給チューブ2002を、1つのマニホールド/管アセンブリ2004に組み込むことができる。マニホールド2001は、マニホールド2001が少なくとも2つの異なる向きでクリップ2003に挿入されるのを可能にすることにより、供給チューブ2002が配置される側を交換可能に切り換えることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド2001および供給チューブ2002を、1つのマニホールド/管アセンブリ2004に一体化することができる。たとえば、供給チューブ2002が患者の鼻に対して延在する方向を変更するために、マニホールド/管アセンブリ2004をクリップ2003から外し、約180度裏返し、その後、再度クリップ留めすることができる。図20A、図20Bに、それぞれ、供給チューブ2002の2つの利用可能な向きを示す。クリップ2003を、本明細書に開示する装置または他の好適な装置を含む、あらゆる好適なタイプのヘッドギアストラップ20430等の保持装置に結合することができる。
さらに、いくつかの実施形態では、マニホールドを、クリップ式供給チューブと使用されるように構成することができる。たとえば、図21A〜図21Dは、分離可能な供給チューブアセンブリ2102およびマニホールド2101を備える鼻カニューレアセンブリ2100を示す。いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリ2100は、プロング2105および各端部の2つの開口2107を含むマニホールド2101を備えることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド2101を、供給チューブアセンブリ2111に接続することができる。いくつかの実施形態では、供給チューブアセンブリ2111は、供給チューブ21101およびマニホールド受入構造体2112を含むことができる。マニホールド受入構造体2112を、製造時に供給チューブ2102に組み付けることができ、または使用前に供給チューブ2102に接続可能とすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2112は、図21A〜図21Dに示すように「C」字型マニホールド受入構造体またはクリップ2112であり得るか、またはマニホールド受入構造体2112は、マニホールド2101への相補的な結合を可能にするあらゆる形状を有することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド2101は、マニホールド受入構造体211201を受け入れる相補的な形状または一致する形状を有し、マニホールド受入構造体2112を、要求に応じて、供給チューブ2102をいずれかの方向に面するように配置して、マニホールド2101上に摺動させるか、クリップ留めするか、または本技術分野において既知であるあらゆる手段によって他の方法で取り付けることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2112は、マニホールド2101との固定接続および/または適切なシールを確実にするように、マニホールド受入構造体2112の内側または他の場所に組み込まれた、位置決めおよび/または封止細部2113を有することができる。いくつかの構成では、封止細部2113は、球状突起等の突起である。封止細部2113は、好ましくは、開口2107のうちの一方を封止し、マニホールド受入構造体2112によって画定され得るかまたは別個の構成要素であり得る、供給チューブ2102の端部分2130が、他方の開口2107と係合する。端部部分2130は、開口2107を包囲するマニホールド2101の外面と当接しかつそれと同一平面であり得るか(図21C)、または開口2107内に延在することができる(図21D)。
いくつかの実施形態では、使用中に引っ張られた時にマニホールド受入構造体2112の下方の移動を阻止または防止するために、1つまたは複数の止め具2104を、マニホールド2101に成形するかまたは他の方法で固定することができる。たとえば、図21Aに示すように、各々が止め面を画定している一対の止め具2104を、マニホールド2101の各側に形成することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2112を、管側を取り除き裏返すために、マニホールド2101に対して上方に摺動させることができる。いくつかの構成では、図21Eに示すように、端部分2116等のマニホールド受入構造体2112の部分は、マニホールド2101にマニホールド受入構造体2112を固定するのに役立つように、マニホールド2101の凹部2118等の相補的部分に係合することができる。図21Fに示すように、マニホールド2101は、マニホールド受入構造体2112を受け入れるようなサイズおよび形状である窪み部分2120を含むことができる。窪み部分2120を、マニホールド2101の前方部分および横方向部分に配置することができ、窪み部分2120は、マニホールド受入構造体2112の厚さの全体を収容するのに好適な深さを有することができ、それにより、マニホールド受入構造体2112の外側に面する面は、マニホールド2101の外面と同一平面であるかまたはその中に引っ込められる。こうした配置は、マニホールド受入構造体2112をマニホールド2101に固定するのに役立ち、かつ/または、使用者に、マニホールド受入構造体2112を位置決めしマニホールド2101に固定する方法を使用者に通知することができる。窪み部分2120を、別個にまたは凹部2118と組み合わせて利用することができる。
図21Gおよび図21Hは、マニホールド受入構造体2132、別個の鼻プロングインサート2125およびマニホールド2121を有する鼻カニューレアセンブリ2100の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、マニホールド2121は、プロングを有しておらず、マニホールド2121にプロングインサート2125と連通する開口2126を有することができる。プロングインサート2125を、サイズの異なるプロング2105とともに形成することができ、それにより、適切なサイズのプロング2105を、異なる鼻サイズに対して選択することができ、そうしたプロング2105は、患者に対して正しいプロングサイジングを確実にすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド2121およびプロングインサート2125を、たとえばC字型クリップ等、マニホールド受入構造体2132に接続することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2132を用いて、プロングインサート2125を適所に保持することができ、マニホールド受入構造体2132は、マニホールド2121に相補的に適合する。したがって、マニホールド受入構造体2132は、プロング2105を収容する1つまたは複数の開口2128を含むことができる。マニホールド2121は、開口2126を包囲しかつプロングインサート2125の基部を収容する凹部2134を含むことができる。マニホールド2121はまた、その横方向側部に、マニホールド受入構造体2132を収容しかつマニホールド受入構造体2132をマニホールド2121に固定するのに役立つように構成された窪み部分2136を含むことができる。図示する配置では、開口2126はマニホールド2121の上面に配置されているが、開口2126を、さらにまたは別法としてマニホールド2121の他の部分(たとえば、前方面)に配置することができる。
図22A〜図22Dは、マニホールドインサート2201およびマニホールド受入構造体2210を有する鼻カニューレアセンブリ2200の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、マニホールドインサート2201は、プロング2205とマニホールドインサート2201の各端部の開口部2207とを含むことができる。マニホールドインサート2201を、軟質または可撓性材料から作製することができる。マニホールドインサート2201のプロング2205は、可撓性がある可能性もあれば堅い可能性もある。いくつかの実施形態では、マニホールドインサート2201を、マニホールド受入構造体2210内に挿入することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2210を、ヘッドギアストラップ等のアセンブリ固定装置2203に取り付けるかまたは一体化することができる。マニホールド受入構造体2210は、1つの閉鎖端部2213および1つの開放端部2214を有している。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2210を、マニホールド受入構造体2210の開放端部2214において供給チューブ2202に取り付け、空気またはガスの通過を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールドインサート2201を、マニホールド受入構造体2210内にクリップ留めするかまたは摺動させることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2210は、マニホールド受入構造体2210の一方の端部2213に、丸いかまたは球状のボスまたは突起2211を有することができ、それは、マニホールドインサート2201の一方の開口2207と有効な半径方向シールを提供し、マニホールドインサート2201を適所に保持するのに役立つことができる。他方の端部2212は、供給チューブ2202と一体型であるかまたは別個であり、マニホールドインサート2201の他方の開口2207と係合することができるコネクタ2214を含むことができる。いくつかの実施形態では、マニホールドインサート2201がマニホールド受入構造体221001内に配置されると、マニホールドインサート2201および/またはプロングを、使用者に対して正しい快適な構成に向きを変えるかまたは傾斜させることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、管側を裏返すために、マニホールドインサート2201が取り除かれ、マニホールド受入構造体2210、アセンブリ固定装置2203および/または供給チューブ2202を含む鼻カニューレアセンブリの残りの部分が、供給チューブ2202が所望の向きに面するように裏返され、その後、プロング2205とともにマニホールドインサート2201は、患者の鼻の方に再び向くように再度組み立てられる。
図23A〜図23Cは、マニホールドを含む、供給管アセンブリの上にクリップ留めすることができるマニホールド受入構造体またはカニューレを備えた鼻カニューレアセンブリの実施形態を示す。いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリ2300は、マニホールド2301および供給チューブ2302を備えた供給チューブアセンブリ2311を含む。鼻カニューレアセンブリ2300はまた、一対のプロング2305を備えたマニホールド受入構造体またはカニューレ2310も含む。供給チューブ2302は、マニホールド2301を空気またはガス供給回路に接続する。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体2310は、略管状部材であって、開口またはスロット2313がその長さに沿って部分的にまたは完全に延在して、マニホールド2301の上にクリップ留めすることができる「C」字型セクションを形成するものとすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド2301は棚状突起またはリブ2312を有することができ、それは、「C」字型マニホールド受入構造体2310の開口またはスロット2313と、リブ2312をスロット2313内に受け入れることができるように相補的である。有利には、こうした配置は、マニホールド受入構造体2310をマニホールド2301の適所に固定または係止するのに役立つ。いくつかの実施形態では、供給チューブアセンブリ2311を、ヘッドギアストラップ等のアセンブリ固定装置2303に取り付けるかまたはその中に一体化することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、供給チューブ2302の方向を反転させるために、マニホールド受入構造体2310は、マニホールド2301から取り除かれるかまたは外され、裏返されて、供給チューブ2302が所望の向きに面するように再接続される。
図24A〜図24Fは、可撓性があるか、傾斜しているかまたは方向調整可能なプロングの実施形態と、こうした可撓性、傾斜または調整可能プロング2405を有する鼻カニューレアセンブリ2400の実施形態とを示す。こうしたプロング2405により、供給チューブ2402の出口側を、単にプロング2405の方向を調整し、マニホールド/管アセンブリ2404を患者の顔面で180度回転させることにより、変更することができる。
図24A〜図24Cを参照すると、いくつかの実施形態では、プロング2405を、使用に対して望まれるマニホールド2401の側に撓ませることができる。特に、プロング2405を、プロング2405の基部の周囲に小波形状があるように形成することができる。図24Bおよび図24Cは、プロング2405の可撓性を可能にするように基部の周囲に小波形状2408が形成されたプロング2405の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、小波形状2408は、少なくとも1つ、好ましくは複数の小波部を含む。図示する配置では、2つの小波部が設けられているが、他の実施形態では、3つ以上の小波部を設けることができる。小波部は、形状が環状であり、半円断面を有するものとして示されている。小波部は、小波部に隣接するマニホールド2401の部分に対して低減した壁厚さを有することができ、または同じかあるいは同様の壁厚さを有することができる。小波形状2408により、プロング2405を、使用のために望まれるいずれの方向にも成形することができる。いくつかの実施形態では、プロング2405は、いずれの方向にも傾斜することができるように、基部の周囲に小波形状2408を有することができる。いくつかの実施形態では、プロング2405は、いくつかの傾斜方向に好都合となるように厚化セクション(複数可)または補強リブ(複数可)2407を有することができ、それにより、プロング2405が第1方向に曲がることが可能であるが、第1方向に対して実質的に垂直であり得る第2方向に曲がることが阻止または防止される。図示する配置では、各プロング2405の各側に2つの補強リブ2407が設けられ、プロング2405に対して実質的に半径方向に延在している。
図24D〜図24Fは、プロング2405の一部または実質的に全体を画定することができる。折畳み可能な波形蛇腹セクションを備えたプロング2405の実施形態を示す。好ましくは、こうした形状を有するプロング2405の形成により、プロング2405はあらゆる方向に曲げられその形状を保持することができる。いくつかの実施形態では、図24Dおよび図24Eに示すように、プロング2405を、その長さを変更するように圧縮させかつ伸張させることできる。いくつかの実施形態では、プロング2405を、図24Fに示すように、圧縮状態から拡張し、所望の方向または形状に曲げることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、プロング2405は、圧縮形態で包装され、その後、医療提供者または使用者によって適切な方向および形状に構成されるように広げられ曲げられる。
いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリは、回転プロングを含むことができる。図25A〜図25Cは、回転プロングを備えた鼻カニューレアセンブリ2500の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリ2500を裏返して供給チューブ2502の側を変更することができ、その後、プロング2505を、患者の鼻に向かう適切な向きに向くように回転させることができる。図25Aは、個々に回転可能なプロング2505を含む鼻カニューレアセンブリ2500の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、プロングは、マニホールド2505に対して右回り方向または左回り方向に自由に回転することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド2501およびプロング2505がユニットとして構成されている時、プロング2505は限られた範囲まで回転することができる。
図25Bおよび図25Cは、一対のプロング2505を有するプロングインサート2506を備える鼻カニューレアセンブリ2500の実施形態を示す。好ましくは、プロングインサート2506は、マニホールド2501に対して回転可能である。図示するプロングインサート2506は、プロング2505がともに回転するように、垂直シャフト2508に取り付けられかつそれを中心に回転可能である。いくつかの実施形態では、プロングインサート2506は、マニホールド/管アセンブリ2504とは別個の構成要素であり、取外し可能なプロングインサート2506は、単一サイズのマニホールド2501を使用しながら、異なる鼻サイズに対して異なるサイズのプロング2505の使用を可能にすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、マニホールド2501は、マニホールド2501の表面に、プロングインサート2506が連結するリップ2510を有することができる。プロングインサート21506は、リップ251001に対して相補的な嵌合セクション2511を有することができる。マニホールド2501にリップ2510を含むいくつかの実施形態では、プロングインサート2506を、マニホールド2501の表面から持ち上げて、垂直シャフト2508を中心に回転させることができ、それにより、プロング2505を適切な方向に再配置することができる。プロングインサート2506を、図25Bに示すように、マニホールド2501の垂直な中心軸、または鼻プロング2505と連通しているマニホールド2501の開口2518に対して中心に位置する軸を中心に、回転可能とすることができ、それにより、プロング2505は、開口2518を2つの向きで切り替える。
いくつかの実施形態では、マニホールドは、マニホールドの中央部分に、プロングを含むインサートまたはクリップ式取付具を受け入れるように構成されたプロング出口孔を有することができる。図26A〜図26Fは、取外し可能なプロングインサート2606の挿入を可能にするように構成された鼻カニューレアセンブリ2600の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、プロングインサート2606を、中空マニホールド2601の開口2607内に押し込むことができる。これにより、プロング2605を、患者が同じマニホールド2601および/またはマニホールド/チューブアセンブリ2604で使用するために適した方向に構成することができる。マニホールド2601および/またはマニホールド/チューブアセンブリ2604を、ヘッドギアストラップ等のアセンブリ固定装置2603に接続することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、供給チューブ2602およびマニホールド2601は、固定装置2603とともに組み立てられ、鼻プロング2605は、取外し可能な鼻プロングインサート2606によって支持される。マニホールド/チューブアセンブリ2604およびアセンブリ固定装置2603は、一方向(たとえば図26B)または反対方向(たとえば図26C)に面するように組み立てることができるように、対称であり得る。いくつかの実施形態では、アセンブリ固定装置2603およびマニホールド/チューブアセンブリ2604を、供給チューブ2602が配置されることが望まれるいかなる方向にも適合するように裏返すことができる。たとえば、いくつかの実施形態では、供給チューブ2602が配置される側を切り替えるために、鼻プロングインサート2606は取り除かれ、マニホールド/チューブアセンブリ2604の残りの部分は、供給チューブ2602が所望の方向に面するように裏返され、その後、鼻プロングインサート2606は、患者の鼻の方に向くように、適切な向きでマニホールド/チューブアセンブリ2604の受入開口2607内に再度挿入される。さらに、鼻プロングインサート2606を異なるサイズとすることができ(図26D〜図26F)、異なるサイズのインサートを、異なる患者の鼻のサイズに対して使用されおよび適応するようにかつ患者に対する正しいプロングサイジングを確実にするように、同じアセンブリ2604において交換することができる。
いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリは、マニホールドと、供給チューブと、マニホールドから取外し可能でありかつ/またはマニホールドに対して少なくとも1つの軸を中心に調整可能であるカニューレとを備えることができる。カニューレを、マニホールドに対して2つの軸を中心に調整可能とすることができ、アセンブリがさまざまな患者に適合するのを可能にするように異なるプロングサイズで利用可能とすることができる。特に、図27A〜図27Dを参照すると、鼻カニューレアセンブリ2700は、好ましくは一対の鼻プロング2705を組み込んでいる枢動カニューレ2714を含む。カニューレ2714は、カニューレ2714から反対の横方向に延在している側方部分2722を含むことができる、成形品(ヘッドストラップ成形品)またはマニホールド2701に枢支結合されている。ヘッドギアストラップ等の好適な保持アセンブリ(図示せず)が、マニホールド2701およびカニューレ2714を患者に固定することができる。いくつかの配置では、ヘッドギアストラップは弾性の高伸張ストラップであり、それは、マニホールド2701とカニューレ2714との間のシールに役立つかまたはそれを強化することができる。ヘッドギアストラップは、マニホールド/成形品2701と単体であるか、一体化しているか、または別個であり得る。
好ましくは、マニホールド2701は、空気またはガスが供給チューブ2702からカニューレ2714に流れるのを可能にする導管または通路2709を画定している。通路2709を、マニホールド2701およびサイドストラップ2722が構成される(たとえば、単一一体化構造)成形品によって画定することができ、または別個の部材によって画定することができる。供給チューブ2702を、ジョーエキスパンダ装置または本明細書に開示する他のあらゆる装置等、あらゆる好適な装置によってマニホールド2701に結合することができる。クリップ2742が、供給チューブ2702をサイドストラップ2722に固定することができる。マニホールド2701の反対側の供給チューブ2722の端部は、供給チューブ2722の空気またはガス源への結合を可能にするコネクタ2652を含むことができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ2714を、略前後方向に延在する軸または矢状面に位置する略水平軸を中心に、マニホールド2701に対して回転させることができる。好ましくは、カニューレ2714を少なくとも180度回転させることができ、それにより、プロング2705を頂部(図27Aの向き)から底部まで回転させることができ、それによって、供給チューブ2702出口側の有効な変更が可能になる。いくつかの実施形態では、カニューレ2714は、ボール・ソケット継手2726によってマニホールド2701に結合されており、それにより、カニューレ2714もまた、略横方向に延在する軸または前頭面に位置する略水平軸を中心に回転可能でもある。こうした配置により、供給チューブ2702出口側の単純な変更が可能になるだけでなく、患者の快適さを向上させかつ/またはより幅広い患者に適合するように、マニホールド2701に対する鼻プロング2705の向きの調整が可能になる。
いくつかの実施形態では、プロング2705のサイズは調整可能である。たとえば、図27Bおよび図27Cに示すように、ボール継手部分2730を、カニューレ2714のプロング部分2732から分離可能とすることができる。鼻プロング2705の幾つかの異なるサイズを提供するいくつかのプロング部分2732をキットに含めることができ、または他の方法で利用可能とすることができる。たとえば、図27Cに、3つのサイズの異なるプロング2705を含む3つの異なるプロング部分2732を示す。利用可能なプロング部分2732のうちの適切なまたは所望の1つを、スナップフィットまたは他の好適な装置を介する等、ボール継手部分2730に結合することができる。別法として、各々に異なるサイズのプロング2705が設けられた2つ以上の完成したカニューレ2714を設けることができる。したがって、こうした配置では、カニューレ2714を単一部品として構成することができる。
しかしながら、カニューレ2714は、複数の軸で回転可能であるかまたはさらには弧を通して回転可能である必要はない。代りに、カニューレ2714は、マニホールド2701に対して別個の調整位置を有することができる。好ましくは、少なくとも図27Aに示す位置およびカニューレ2714の180度回転は、供給チューブ2702の出口側を切り替えることができるように設けられる。望ましい場合、他の別個の位置選択肢を提供することができる。カニューレ2714およびマニホールド2701は、マニホールド2701に対する所望の位置でカニューレ2714を固定するのに役立つように締り嵌め表面機構を含むことができる。たとえば、図27Dに示すように、カニューレ2714は、マニホールド2701の対応する凹部に係合する1つあるいは複数の歯2760または他の突起を含むことができる。図示する配置では、カニューレ2714は、ボール継手2726の各横方向側部に、ボール継手2726に対して半径方向に延在することができる複数の歯2760を含む。他の好適な配置も採用することができる。
いくつかの実施形態では、図28Aに示すように、鼻カニューレアセンブリ2800は、供給チューブ2802の出口側の単純な切換を可能にするように少なくとも2つの向きでカニューレ2814に結合されることが可能なマニホールド2801を含む。カニューレ2814は、プロング2805を含む中心部分と中心部分の各横方向側部の側方部分28212とを含むことができる。マニホールド2801は、カニューレ2814の側方部分2822と部分的に重なる側方部分2812を含むことができる。側方部分2812および2822は、マニホールド2801とカニューレ2814との間の固定接続を容易にすることができる。たとえば、マニホールド2801およびカニューレ2814のうちの一方または両方の側方部分2812または2822は、マニホールド2801およびカニューレ2814を結合するかまたは結合するのに役立つ結合具または結合機構を含むことができる。図示する配置では、側方部分2812は、結合具(たとえば、フック・ループファスナ)の第1構成要素28030を含み、カニューレ2814の側方部分2822は、結合具(たとえば、フック・ループファスナ)の第2構成要素2832を含む。マニホールド2801の側方部分2812のうちの一方または両方は、カニューレ2814からのマニホールド2801の取外しを容易にするフィンガグリップ面を提供するタブ2850を含む。さらに、側方部分2812のうちの一方または両方は、側方部分2812の撓みを容易にする撓みスロット2828を含むことができ、それは、カニューレ2814からのマニホールド2801の取外しに役立つことができ、またマニホールド2801がカニューレ2814の形状に沿うのを容易にすることも可能である。
マニホールド2801およびカニューレ2814は、2つの構成要素の間にシールをもたらす協働構造を含むことができる。たとえば、マニホールド2801は突出部分2860を含むことができ、それは、供給チューブ2802と連通している空洞を画定し、マニホールド2801がカニューレ2814に組み付けられる時にプロング2805との空気またはガス連通を可能にする、少なくとも1つ、好ましくは一対の開口2862を含む。突出部分2860は、カニューレ2814の開口2864と係合し、好ましくは少なくともそれと実質的なシールを画定する。シールを、突出部分2860と開口2864との間の接触または係合(たとえば、リップおよび溝)によって生成することができ、または別個の封止部材(たとえば、周辺シールまたはOリング)を使用することができる。
ヘッドギアストラップ2840等の固定装置を使用して、カニューレ2814、したがってマニホールド2801を患者に固定することができる。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ2840は、カニューレ2814の側方部分2822に結合される非伸縮ストラップである。ヘッドギアストラップ2840の端部を、側方部分2822に熱溶接することができ、その端部は、マニホールド2801とカニューレ2814との間の結合具の第2構成要素2832を含むことができる。ヘッドギアストラップ2840は、ストラップ2840の円周が調整可能であるのを可能にする好適な調整器2842を含むことができる。他の配置では、伸縮性ヘッドギアストラップ2840を使用することができる。
図28Bを参照すると、カニューレ2814を複合構成とすることができ、カニューレ2814は、相対的剛性材料から構成された枠部材2870と、相対的軟質材料から構成された本体2872とを含む。たとえば、枠2870を、変形可能でありかつ変形するとその形状を実質的に保持することができる、剛性プラスチックまたは金属材料とすることができる。枠2870を、本体2872の外側にすることができ、または本体2872を、枠2870の上に成形することができる。好ましくは、枠2870は、カニューレ2814の側方部分2822に位置し、快適さを向上させるために、鼻の真下の圧力を低減させ側方部分2822にわたって患者に加えられる圧力を分散させるように、プロング2805を含む中心部分を鼻から離れて架け渡すように形成することができる。枠2870はまた、側方部分2822内に延在する代りにまたはそれに加えて、開口2864を包囲するかまたは部分的にあるいは完全に画定するも可能である。
図29Aを参照すると、鼻カニューレシステム2900を利用する呼吸支援システムのいくつかの実施形態では、1)患者に送達される圧力のモニタリング、および2)ブロワ流供給源(たとえば、ブロワおよび加湿器2990)の圧力フィードバック制御のうちの少なくとも一方または両方に対して、患者の近くの(たとえば、カニューレまたはマニホールド2901のまたはその近くの)流路の圧力を測定することができることが望ましい。図29Aは、圧力フィードバック制御を提供する基本配置を示す。特に、圧力ライン2910は、マニホールド2901(または、マニホールド/カニューレアセンブリ、以下「マニホールド」)を、ブロワ/加湿器2990の一部であり得る流れ供給源制御システムに接続する。こうした配置では、流れ供給源2990は、患者において所望の送達圧力を達成するように供給圧力を調整するため等、流れ供給源2990の動作において圧力ライン2910によって提供されるマニホールド2901におけるまたはその近くの圧力に関する情報を利用することができる。有利には、この配置は、たとえば、供給チューブ2902の長さ、断面積または他の幾何学的形状等、送達圧力を予測されたものとは異なるものにする可能性がある要素を補償することができる。圧力モニタリングが必要とされるかまたは望まれる場合、圧力ライン2910を、代りに圧力ゲージまたは圧力表示器に接続することができる。
図28Bを参照すると、圧力ライン2910を、マニホールド2901の壁に通し、マニホールド2901のマニホールド空間内で終端させることができる。図示する配置では、圧力ライン2910の終端部分2912には、複数の孔2914が穿孔されており、それにより、孔2914のうちのいくつかが結露で閉鎖された場合、マニホールド2901内の圧力を圧力源2990に連通することができるように、他の孔2914が依然として機能し続ける。圧力ライン2910の終端部分2912を、たとえばただし限定なしに、供給空気またはガスの流路に沿った供給チューブ2902とプロング2905との間等、マニホールド2901内のいずれかに配置することができる。
図29Cを参照すると、圧力ライン2910により、マニホールド2901と圧力源2990との間の直接または間接的な連通を可能にすることができる。図29Cの配置は、マニホールド2901のマニホールドチャンバ2909を、直列連通しているかまたは圧力ライン2910によって直接検知される圧力チャンバ2916から分離する。たとえば、薄い可撓性ダイヤフラムシール2918(または、浮遊ピストンあるいは摺動ピストン等、他の可動膜あるいは部材)が、マニホールドチャンバ2909を圧力チャンバ2916から分離し、それにより、凝縮液が圧力ライン2910に入ることが防止され、圧力ライン2910が清浄に維持される。
図29Dを参照すると、圧力ライン2910は、マニホールドチャンバ2909内の圧力を検知することができる圧力センサ2930を備えることができる。圧力センサ2930を、マニホールド2901の一端に係合しかつ/またはそれを閉鎖するプラグとして構成されている等、マニホールド2901内に配置することができる。いくつかの実施形態では、壁または膜2918等の分離体が、圧力センサ2930とマニホールドチャンバ2909との間に配置される。膜2918は、超薄シリコーン膜等、あらゆる好適なタイプであり得る。圧力センサ2930は、電気圧力センサ等、あらゆる好適なタイプであり得る。圧力センサ2930を、圧力センサ2930の形状に沿うことができる膜2918に突き当たるように押すことにより、空気またはガスの流れと直接接触することなく圧力を測定することができ、したがって、圧力センサ2930に対する凝縮液の蓄積が回避される。さらに、こうした配置により、膜2918を、マニホールド2901の端部を閉鎖しかつ封止するように構成することができ、それにより、鼻カニューレアセンブリ2900を、圧力センサ2930がありでもなしでも使用することができる。
図29Eを参照すると、膜2918は、望ましい場合に、圧力ライン2910および/または圧力センサ2930を挿入することができる自己封止スリット弁であり得る。有利には、自己封止スリット弁2918は、圧力ライン2910および/または圧力センサ2930が存在しない場合に閉鎖することができ、それにより、取り除かれた場合に実質的な漏れがない。したがって、鼻カニューレアセンブリ2900は、圧力ライン2910および/または圧力センサ2930ありでもなしでも機能することができる。
図29Fを参照すると、圧力ライン2910および供給チューブ2902を、一方のコネクタ2931に組み込むことができ、コネクタ2931は、一度に圧力ライン2910および供給チューブ2902両方の接続を可能にするように、マニホールド2901に接続可能である。有利には、こうした配置により、マニホールド2901に複数のチューブまたは構成要素を接続する必要をなくすことにより、鼻カニューレアセンブリ2900の設定が簡略化する。
図29Gを参照すると、圧力ライン2910を、供給チューブ2902と直列に任意選択的な付属品として接続することができる。圧力ライン2910は、マニホールド2910に連結するプラグ部分2932を含むことができ、供給チューブ2902は、プラグ部分2932に連結することができる。別法として、図29Hを参照すると、圧力ライン2910を、供給ライン2902からマニホールド2901の反対側における等、供給チューブ2902から別個に任意選択的な付属部品として接続することができる。圧力ライン2910は、マニホールド2901のプラグ2934と置き換わるプラグ部分2932を有することができる。
図29Iを参照すると、小型ブロワ2940または空気あるいはガス流の他の供給源を、圧力ライン2910に接続して、好ましくは、圧力ライン2910の内側に蓄積するあらゆる凝縮液の一部またはすべてを追い出すのに十分な、空気またはガスの小さい流れを、圧力ライン2910を通して与えることができる。圧力ライン2910を通る空気流を、間欠的にまたは連続的に提供することができ、制御システムによってマニホールド2901内の圧力の計算において考慮することができる。
図29Jを参照すると、薄い可撓性ダイヤフラムシール2918(または他の可動バリヤ)が、凝縮液が圧力ライン2910に入るのを阻止または防止し、圧力ライン2910を清浄に維持するために、圧力測定チャンバ2916からマニホールドチャンバ2909を分離することができる。圧力測定機能が利用されず、したがって、圧力ライン2910が必要とされない場合、圧力ライン2910を受け入れるマニホールド2901の開口またはポート2942を開放したままにすることができ、それは、圧力測定チャンバ2916に対する通気孔として機能することができる。別法として、ポート2942を、望ましい場合は、好適なプラグによる等、閉鎖することができる。
いくつかの実施形態では、図29Kを参照すると、たとえば、電気配線2944が供給チューブ2902のらせん状ビード2946内に組み込まれている。電気配線2944は、マニホールド2901に取り付けられた電気圧力センサ2930に連結することができる。配線2944(または追加の配線)を、供給チューブ2902を加熱するために使用することも可能である。いくつかの配置では、配線2944は、圧力測定および温度読取と加熱とを切り替えることができる。
図29Lを参照すると、供給チューブ290220のらせん状補強材2946を中空にすることができ、または他の方法で、らせん状補強材2946は、(本明細書に開示する圧力ライン2910と同様の)圧力ラインとして作用する通路を含むことができる。こうした配置では、追加の圧力ライン(たとえば、2910)は使用する必要がない。らせん状補強材は、一端においてマニホールド2901のチャンバに連結し、他端において、空気あるいはガス供給源の動作システムまたは圧力モニタあるいはゲージ2948に連結することができる。
いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリは、患者の快適さを向上させる特徴を含む。いくつかの鼻カニューレアセンブリを使用している患者によっては、不快が存在する場合がある。たとえば、2つのタイプの不快として以下が挙げられる。すなわち、1.上唇において皮膚と接触しているカニューレ/マニホールドの高温の、湿った、じっとりとした感覚であり、それは、発汗から生じる湿気とこの領域における暖かい加湿ガスの循環とによってもたらされる可能性があり、2.カニューレ/マニホールドによって上唇に加えられる圧力に関連する痛みおよび麻痺である。鼻カニューレアセンブリ3000のいくつかの実施形態は、これらのタイプの不快のうちの一方または両方を少なくともある程度まで対処する。
図30Aを参照すると、あらゆる所望の形状の孔、凹部または窪み3020を、カニューレまたはマニホールド(以下、「カニューレ」)材料に切り込むかまたは他の方法で形成することができ、それにより、新鮮な空気が皮膚に達して、その領域を低温で維持するのに役立ち、湿気の蓄積を低減させることができる。いくつかの実施形態では、孔、凹部または窪み3020は、カニューレ3014からの治療空気流の漏れをもたらさない領域に切り込まれるかまたは形成される。たとえば、孔、凹部また窪み3020は、プロング3005を含む中心部分ではなくカニューレ3014の側方部分3022に設けられる。図示する配置では、カニューレ3014の側方部分3022を完全に貫通する孔3020が設けられる。孔、凹部または窪み3020はまた、カニューレ3014の可撓性を向上させることができ、それにより、快適さの向上のために患者の唇の形状により容易に沿いかつ圧力をより均一に分散させることができる。
図30Bを参照すると、カニューレ3014はまた、カニューレ3014の背面すなわち患者に面する面に小さい盛り上がった隆起または突起3030を含むことができる。隆起3030は、カニューレ3014の残りの背面すなわち患者に面する面の一部またはすべてを、患者の唇から離れるように保持し、新鮮な空気が皮膚に達するのを可能にし、その領域を低温で維持するのに役立ち、湿気の蓄積を低減させる。隆起3030を、図示するように、背面の全体にわたって設けることができ、または、たとえば図30Aのカニューレ3014に類似する側方部分3022等、背面の一部のみにわたって設けることができる。
図30Cを参照すると、溝3040を、カニューレ3014の背面に切り込むかまたは他の方法で形成することができる。溝3040は、新鮮な空気が皮膚に達するのを可能にし、その領域を低温で維持するのに役立ち、湿気の蓄積を低減させる。いくつかの実施形態では、溝3040は、略垂直方向またはカニューレ3014の横方向に対して垂直に延在する。さらに、溝3040は、一端が閉鎖されるように部分的にカニューレ3014を通って延在することができ、または図30Cに示すように、両端が開放されるように、完全にカニューレ3014を通って延在することができる。溝3040はまた、カニューレ3014の一部(たとえば、側方部分3022)またはすべての可撓性も向上させることができ、それにより、快適さの向上のために患者の唇の形状により容易に沿いかつ圧力をより均一に分散させることができる。
図30D〜図30Hを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレ3014は、カニューレ唇ブリッジ装置を含むことができ、そこでは、カニューレ3014は、上唇で顔面から離れるように湾曲するような形状であり、圧力を低減させるかまたは上唇とのあらゆる接触を完全に回避し、それにより、その領域における新鮮な空気の循環が促進され、唇に対する圧力が低減する(たとえば、わずかになるかまたはまったくなくなる)。代りに、圧力は、側方部分3022によって加えられ、圧力に対する感度が相対的に低い頬によって吸収される。いくつかの配置では、プロング3005は、カニューレ3014の内側に水平に反対に取り付けられ、鼻孔内に上方に湾曲している。この設計には、髭に対する隙間を可能にするという追加の利益がある。
好ましくは、カニューレ3014のこうした実施形態には幾分かの剛性があり、それを、個々の患者に適合するように調整されるように可鍛性であり得る、カニューレ3014に対する相対的に堅い材料(図30D〜図30F)、補強リブ、または内部(図30G)あるいは外部(図30H)ワイヤあるいはストリップ3050等の構造部材の使用等、あらゆる好適な構造または装置によって達成することできる。カニューレ3014を、一体化されるかまたは直接接続された供給チューブ3002を有するか、または、たとえば供給チューブ3002に接続されかつカニューレ3014内に受け入れられるマニホールド3001を利用することによる等、あらゆる好適な配置とすることができる。
図30Iを参照すると、いくつかの実施形態では、ゲルパッドまたは他のタイプのパッド等、快適パッドまたはインサート3060を、カニューレ3014の背面すなわち患者に面する面に設けることができる。少なくとも患者の上唇と接触しているカニューレ3014の背面を、軟質ゲル材料から作製することができ、またはそうした面は、いくつかの配置では、個々の患者の唇の形状に成形されて皮膚を横切って圧力を均一に分散させるように相対的に広い接触表面積をもたらす、軟質ゲルパッド3060を含むことができる。パッド3060は、ヘッドギアストラップのように変形することができ、または、患者の顔の形状に適応し局所的な圧力領域の発生を防止するために、他の保持機構(図示せず)が締め付けられる。パッド3060は、好ましくは、背面の実質的に全体等、実質的な部分を占有する。パッド3060に香りを付けて、カニューレ3014のにおいをより快いものとすることができる。
鼻カニューレアセンブリのいくつかの実施形態では、供給チューブを、手動で成形または配置することができ、供給チューブは、その形状あるいは位置にまたは実質的にその形状あるいは位置にあり続けることができる。Fisher & Paykel Healthcare Ltd.によって販売されているOptiflow(登録商標)鼻カニューレアセンブリ等のいくつかの鼻カニューレアセンブリの主な利益のうちの1つは、治療中に飲食し話すことができるということである。場合によっては、カニューレから出る供給チューブの形状または位置が、これらの行為を阻止する可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、要求通りに供給チューブを成形するかまたは配置することができることが望ましい場合がある。あらゆる好適な装置または技法を用いて、図31A〜図31Fを参照して本明細書に記載するもの等、管の成形または配置を可能にすることができる。
図31Aおよび図31Bを参照すると、供給チューブ3102は、内部軸方向可鍛性ワイヤまたはストリップ3150を備えることができる。供給チューブ3102を、種々の形状に変形させることができる内部軸方向可鍛性ワイヤまたはストリップ3150と組み立てるかまたはともに形成することができる。好ましくは、ワイヤの剛性は、供給チューブ3102の剛性より著しく大きく、それにより、形成後に形状は維持されるかまたは実質的に維持される。ワイヤまたはストリップ3150を、あらゆる好適な方法で、供給チューブ3102内に収容し、形成し、または他の方法でそれに結合することができる。たとえば、図31Aに示すように、ワイヤまたはストリップ3150を、供給チューブ3012の供給通路の外部の供給チューブ3102の壁内に埋め込むことができる。別法として、図31Bに示すように、ワイヤまたはストリップ3150を、供給チューブ3102の供給通路またはボア内に設けることができる。こうした配置では、供給空気またはガスの接触に対して耐性があるかまたは適している好適な(たとえば不活性)材料からワイヤまたはストリップ3150を構成するか、またはそうした材料でワイヤまたはストリップ3150をコーティングすることが望ましい場合がある。図31Cを参照すると、ワイヤまたはストリップ3150は、つる巻状等で、供給チューブ310012の周囲に巻回された、可鍛性のらせん状に巻回されたワイヤまたはストリップであり得る。ワイヤまたはストリップ3150を、ビード3152を形成するように別の材料(たとえば、プラスチック)で覆うかまたはそこに含めることができる。ビード3152は、チューブ構造体(たとえば補強ビード)を与えるとともに、成形可能または形成可能であって供給チューブ3102の調整された形状または形態を保持するかまたは少なくとも実質的に保持することができる。有利には、こうした配置により、供給チューブ3102の外側に巻回されたビードらせん3152により、供給チューブ3102は空気またはガス路から遮断される。
図31Dおよび図31Eを参照すると、供給チューブ3102は、要求に応じて、供給チューブ3102の長さおよび位置のうちの一方または両方を設定するために使用することができる、折畳み波形3160のセクションまたは実質的全体を有する折畳み波形チューブの形態であり得る。波形3160を、供給チューブ3102が長さ方向または軸方向に圧縮された時に、波形3160が各々折り重なるように製造することができる。図31Dは、軸方向に圧縮された向きにある供給チューブ3102を示し、図31Eは、軸方向に圧縮されていない、または伸ばされた位置にある供給チューブ3102を示す。供給チューブ3102を、直接にまたは好適なコネクタを介する等、あらゆる好適な装置によってカニューレ3114に結合することができる。図31Fを参照すると、別法として、供給チューブ3102は、ボール・ソケットチェーンとして構成されているセクションまたは実質的全体を含むことができる。特に、少なくとも供給チューブ3102のセクションは、合わせて封止または実質的に封止されているが位置決め可能なまたは形成可能なチューブを形成する、複数の個々のセグメントまたは部材3162等から構成されている。好ましくは、各セグメント3162の一端はボール端部3164を備え、他端はソケット3166を備えている。したがって、複数のセグメント3162を、隣接するセグメント3162のソケット3166内に配置された1つのセグメント3162のボール端部3164と組み立てることができる。いくつかの配置では、ソケット3166内へのボール端部3164の適合により、各セグメント3162は、隣接するセグメント3152に対して回転または移動することができるが、封止するかまたは実質的に封止し、一旦調整される適所にまたは実質的に位置の範囲内にあり続けるために十分な摩擦力を提供することができる。望ましい場合、セグメント3162の上に延在するスリーブ等、追加の構造または装置を用いて、セグメント3162を組み立てた状態で保持するか、またはセグメント3162を保持または封止するのを補助することができる。有利には、これらの実施形態および同様の実施形態により、供給チューブ3102を、患者の邪魔をせずに配置することができ、治療中における飲食および会話に対する中断を低減させるかまたは最小限にすることができる。
いくつかの既存の鼻カニューレアセンブリでは、供給チューブは、口角のすぐ上であることが多いカニューレまたはマニホールドへのその取付箇所から垂れ下がる。こうした配置により、他の問題もあるが特に、供給チューブが口の非常に近くで垂れ下がることになる可能性があり、それは、飲食および会話を妨げるため、患者に対して不快である可能性がある。さらに、そのように鼻の近くに垂れ下がる供給チューブの重量は、カニューレまたはマニホールドの一方の側を下方に引きずり、鼻から引き離す傾向がある。これは、相対的に小型の低流量システムの場合のように、患者の耳の後方に快適に通すことができない相対的に大型の供給チューブが必要な高流量療法の場合に当てはまる。したがって、いくつかの実施形態は、上述した2つの問題を部分的にまたは完全に対処するために、供給チューブを、鼻カニューレアセンブリから患者の鼻および/または口からさらに離れて出るように通す。
図32A〜図32Cを参照すると、フック・ループファスナ等の結合具の一方の部分3250が、鼻カニューレアセンブリ3200の供給チューブ3202に設けられる。たとえば、部分3250は、フック・ループ材料のシースであり得る。シース3250を、あらゆる好適な装置によって供給チューブ3202に結合することができ、供給チューブ32020から取外し可能とすることも取外し不可能とすることも可能である。図示する実施形態では、シース3250は、供給チューブ3202に永久的に取り付けられている。シース3250を、供給チューブ3202に沿って移動可能とすることができ、または供給チューブ3202の固定位置に、好ましくはマニホールドまたはカニューレ3214(以下、「カニューレ」)から間隔を空けた位置に設けることができる。シース3250を、シース3250と整列し、好ましくは、供給チューブ3202の垂直吊下がり部分を患者の鼻または口から間隔を空けてように、適切に配置することができる、フック・ループファスナまたは他の結合具の他の部分3252に固定することができる。好ましくは、結合部の他方の部分3252は、シース3250に対してフック・ループファスナの他方の部分のパッドである。1つの配置では、図32Aに示すように、パッド3252は、ヘッドギアストラップ3240または鼻カニューレアセンブリ3200の他の保持機構の各側に設けられる。したがって、供給チューブ3202を、要求に応じて、患者の顔面のいずれの側にも通し、患者の鼻および/または口から間隔が空けられた位置で垂れ下がるように支持することができる。別の配置では、図32Cに示すように、パッド3252は、好ましくは、例えば頬等、鼻および/または口から間隔が空けられた位置で、患者の顔面に配置された粘着パッドである。こうした配置では、パッド3252を、供給チューブ3202を所望のように通すために顔面の所望の側にのみ付与することができる。
さらにまたは別法として、供給チューブ32020を同様に固定する他の好適な機構を用いることができる。図32D〜図32Fは、下方に垂れ下がる部分が患者の鼻および/または口から間隔が空けられるように、供給チューブ3202を固定するいくつかの機械的締結機構を示す。好ましくは、機械的締結具の第1部分3250が、供給チューブ3202に永久的にまたは取外し可能にかつ固定式にまたは可動式に配置される。機械的締結具の第2部分3252が、ヘッドギアストラップ3240(または別の配置では、カニューレ3214の側方部分3222)等、鼻カニューレアセンブリ3200の一部の上に配置される。したがって、図32A〜図32Cの配置と同様に、第1部分3250を、供給チューブ3202を患者の鼻または口から離れて支持することができるように、機械的締結具の第2部分3252に結合することができる。図32Dでは、機械的締結具はボタンおよびボタンループである。図32Eでは、機械的締結具は、ポッパードーム(popper dome)または他のスナップフィット装置である。図32Fでは、機械的締結具は、供給チューブ3202およびヘッドギアストラップ3240に係合することができるフックである。したがって、こうした配置では、機械的締結具の第1部分3250および第2部分3242は、単一構成要素によって形成される。したがって、部分3250および3252を、互いに永久的に結合し、供給チューブ3202およびヘッドギアストラップ3240のうちの一方あるいは両方、または鼻カニューレアセンブリ3200の他の部分から取外し可能とすることができる。
いくつかの実施形態では、供給チューブ3202を、特に、延長されたまたは大きい側方部分3222を有するカニューレ設計において、ヘッドギアストラップ3240またはカニューレ3214の側方部分3222等、鼻カニューレアセンブリ3200の一部に設けられた永久固定装置によって固定することができる。たとえば、固定装置は、ヘッドギアストラップ3240の永久ループ3260であり得る。好ましくは、永久ループ3260は、供給チューブ3202をいずれの側に通すのも可能にするように、ヘッドギアストラップ3240の各側に存在する。供給チューブ3202を、供給チューブ3202の支持および位置決めを可能にするように、いずれのループ3260にも通すことができる。ループ3260を、たとえば射出成形あるいはダイカットし、またはあらゆる好適なプロセスによって形成することができる。図32Gは、概してヘッドギアストラップ3240の平面に配置されたフープまたはリングであるループ3260を示す。図示するループ3260は、ヘッドギアストラップ3240の下方に延在しているが、ヘッドギアストラップ3240の上方に設けることも可能である。好ましくは、ループ3260は、供給チューブ3202、およびたとえば圧力測定チューブ3210等の他のあらゆる構成要素をより適切に収容するように、ヘッドギアストラップ3240に対して回転することができる。ヘッドギアストラップ3240は、ループ3260の回転を容易にするように、ループ3260をヘッドギアストラップ3240の円周部分から間隔を空けて配置する部分を含むことができる。図32Hは、ヘッドギアストラップ3240のそばに配置される成形されたループ3260を示す。図32Iは、一対の間隔を空けて配置されたスリット3264によって画定されるヘッドギアストラップ3240のセクション3262によって形成されるループ3260を示し、それにより、セクション3262を、ヘッドギアストラップ3240の隣接する部分から引き離してそれと通路を形成することができる。スリット3264を、互いに実質的に平行にし、図示するように、実質的に垂直方向に、またはヘッドギアストラップ3240によって画定される周辺部の軸方向に沿って向けることができる。しかしながら、他の配置では、スリット3264を、非平行とし他の方向に向けることができる。
いくつかの実施形態では、ループ3260は、ループ3260内における供給チューブ3202の位置決めを容易にする破断可能ループであり得る。好ましくは、少なくとも1つの破断可能ループ3260は、ヘッドギアストラップ3240の上等、カニューレアセンブリ3200の各側に存在する。供給チューブ3202を、いずれかのループ3260にクリップ留めすることができる。ループ3260は、たとえば、フック・ループファスナ(図32)、ダイカットあるいは他の方法で形成されたタブ・スロット装置(図32K)、ポッパードームあるいは他のスナップフィット装置(図32L)、射出成形あるいは他の方法で形成されたキノコ状頭部・凹部装置(図32M)、または押込み式クリップ(図32N)等、あらゆる好適な装置を介して破断可能であり得る。ループ3260を、ループ3260の中心部分またはヘッドギアストラップ3240等、あらゆる位置で破断することができる。好ましくは、供給チューブ3202を操作するこれらの装置のいずれも、供給チューブ3202に加えてまたはその代りに圧力ライン3210を操作するように使用するかまたは変更することができる。
患者インタフェース(たとえば、カニューレまたはマニホールド)に空気またはガスを送達する回路は、流れ供給源と患者との間に達するために適度に長い。何らかの回路支持装置なしに、この長い回路の質量により、荷重が患者インタフェースに直接伝達される。回路の荷重により、カニューレが移動し患者の鼻孔から引き離され、それにより治療が中断する。患者が顔面で回路の荷重を直接支持することは不快でもあり得る。回路は、本明細書に記載する供給チューブ(たとえば、図1の供給チューブ50)を含み、他の導管(たとえば、図1の主送達導管および/または図8Aの圧力ライン872)も含む可能性がある。この問題に対処するために、図33A〜図33Sに関連して記載するように、回路の荷重または質量の少なくとも一部を支持するために、いくつかの技法または配置を使用することができる。
図33A〜図33Hは、全体として3352の回路の一部を、患者の衣類、ベッドシーツまたは他の布あるいは薄い材料に結合され、それを使用して回路3352の荷重または質量の少なくとも一部を支持することができる、支持装置3350を示す。図33Aおよび図33Bは、あらゆる好適な装置によって回路3352に取り付けられ、かつスナップフィット装置による等、組み立てられた時に部品3354a、3354bの間で寝具/衣類3356を挟装する2部品ドーム3354を備える、支持装置3350を示す。
図33C〜図33Fを参照すると、支持装置3350は、クリップ・ポスト(たとえば、キノコ状頭部)装置3354を備えることができ、それは、クリップ3354aがポストまたはキノコ状頭部3354bに組み付けられた時に、クリップ3354aとポストまたはキノコ状頭部3354bとの間に寝具/衣類3356を挟装する。支持装置3350のいずれの部分も、あらゆる好適な装置によって回路3352に取り付けることができる。図示する配置では、ポストまたはキノコ状頭部3354bは、スリーブ3360によって回路3352に固定されている。望ましい場合、クリップ3354aを、テザー3362によってスリーブ3360に結合することができる。クリップ3354aは、間に衣類、シーツまたは他の布地あるいは材料3356があって、ポストまたはキノコ状頭部3354bとの固定係合および係合解除を可能にするあらゆる好適な装置であり得る。たとえば、図33Cは、単純なC字型弾性クリップ3354aを示す。図33Dは、ポストまたはキノコ状頭部3354bに対して半径方向または軸方向にポストまたはキノコ状頭部3354bに係合することができるクリップ3354aを示す。図33Eは蝶番クリップ3354aを示し、それは、クリップ3354aの非蝶番端部を結合するスナップフィット装置または他の機構を有することができる。図33Fは、弾性保持部分3364を有するクリップ3354aを示す。クリップ3354aは、蝶番クリップとして示されているが、非蝶番式でもあり得る。別法として、クリップ3354aを、弾性部材に完全に置き換えることができる。
いくつかの実施形態では、図33Gを参照すると、支持装置はタグ3350を備えることができ、それは、回路3352に結合され、患者のシャツまたは他の衣料品の既存のボタン3368に取り付けることができるボタン穴機構3366を含む。別法として、所定の衣服または他の材料片に、ボタン穴機構3366に係合する所定のボタン3368を設けることができる。タグ3350は、患者のシャツまたは他の物品がボタン3368を支持する前に裂ける、引裂け機構(たとえば、スリット、ミシン目、または脆弱部分)を特徴とすることができる。
図33Hを参照すると、支持装置は、回路3352を包囲する部分3372と寝具、衣類または他の布地あるいは薄い材料を把持することができる部分3374とを有するクリップ3350を備えることができる。図示する配置では、クリップ3350は2つのアームを有し、それらは互いに交差し、互いに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。部分3372は、互いへの交差部または接続部とそれらが互いに交差する箇所との間に延在するアームの部分によって画定されている。部分3374は、アームの両端部分によって画定されている。クリップ3350は、クリップを開放位置に移動させるようにクリップ3350の圧搾を容易にするフィンガグリップ部分3376を含むことができる。さらに、クリップ3350は、閉鎖位置にある時に寝具、衣類または他の材料がクリップ3350のアームの間から解放されるのを阻止するのに役立つ、保持、グリップあるいは摩擦促進機構または牽引要素3378(たとえば、つまみまたは突起)を含むことができる。
他の配置では、支持装置は、患者の首または別の身体部分あるいは物体の周囲に配置し回路3352の少なくとも一部を支持するために使用することができる、ランヤード3380を備えることができる。図33Iを参照すると、ランヤード3380を、図33Hのクリップ3350と組み合わせて使用することができる。たとえば、クリップ3350を、部分3374内のアームの中心等、少なくとも1つの開口または孔3382を有する二重用途クリップとすることができ、そのため、ランヤード3380および/または別の支持装置を通すように使用することができる。ランヤード3380を、患者の衣類、寝具または別の材料部片をクリップ留めする代りにまたはそれと組み合わせて使用することができる。
ランヤード3380は、あらゆる好適な構造であり得る。たとえば、図33Jを参照すると、ランヤード3380は、ランヤード3380の長さを調整するために使用することができる一続きの留め金、フック・ループファスナまたは他の締結具3384を含むことができる。さらに、締結具3384は、ランヤード3380が何かに引っ掛った場合に、患者に対する不快または創傷を回避するかまたは最小限にするために分離可能機構として作用することができる。
図33Kを参照すると、ランヤード3380を、取付箇所を回路3352の両側において、回路3352の中心に配置することができる。ランヤード3380の端部を、回路3352を包囲することができる支持装置3350内に受け入れることができる。好ましくは、ランヤード3380の端部は、回路3352に対して実質的に軸方向に支持装置3350を通過し、それは、支持装置3350を、回路3352の軸が概して垂直向きにある状態で直立するかまたは患者の身体と整列した状態で支持するのに役立ち、かつ患者の首から垂れ下がっている時に不自然な側方角度を低減するかまたは防止する。図示する配置では、支持装置3350は、供給チューブと主送達導管との間のコネクタである。ランヤードのスライダまたは他の保持装置3386を、調整に、かつ非対称位置決めを可能にするために使用することができる。
図33Lおよび図33Mを参照すると、支持装置はバンド3350を備えることができ、バンドは、回路に係合し、患者の身体または患者の近くの機器に取り付けられることも可能である。バンド3350を、回路に永久的に接続することができ、または回路から取外し可能とすることができる。1つの配置では、バンド3350は、回路を包囲するループ3390による等、回路に固定される、布が被覆された薄い金属、プラスチックまたはそれらの組合せのバンドである。バンド3350は、患者の腕、ベッド枠または他の物体に固定することができるように変形可能であり得る。バンド3350は、ループ3390を画定する第1層3392と、バンド3350を変形させることができかつバンド3350がその形状を保持することができるように、変形可能材料を備える第2層3394とを有することができる。別の配置では、第2層3394は、まっすぐにすることができかつその形状を保持することができる双安定ばねまたは同様の要素を備えるが、ばねまたは他の要素は、曲げを開始すると、つぶれてループまたはロールになる傾向がある。こうした装置を、取付を可能にするように開放し、その後、患者の腕、ベッド枠または別の好適な物体の周囲でつぶすことができ、こうした装置は、取り付けられると、回路を保持するのに十分な保持力を提供することができる。
図33N〜図33Pを参照すると、支持装置は締結具3350を備えることができ、それは、回路3352に取り付けられた第1部分3350aと、ベッド枠または他の機器等、別の物体に取り付けることができる第2部分3350bとを有する。部分3350aおよび3350bを、回路3352を支持するように結合することができる。図33Nの配置では、フック・ループファスナ3350の一方の部分3350aが、回路3352を包囲することによる等、回路3352に取り付けられており、フック・ループファスナ3350の他方の部分3350bが、ベッド枠または他の機器等の物体に(たとえば、接着剤を介して)取り付けられる。2つの部分3350aおよび3350bを互いに結合して、回路3352に対して支持を提供することができる。図30Oの配置では、部分3350bは非粘着セクションを含み、それは、回路3352の上でループ状になり、その後、粘着セクションに接続されてより固定された支持を提供することができる。代替配置では、回路3352の部分3350aを省略することができる。図33Pの配置では、部分3350bを、患者の腕(または別の物体)の周囲に巻き付けることができるアームバンド3395内に形成するかまたはそこに設けることができる。アームバンド3395を、エンドレスループとすることができ、または、図示するように、破断可能あるいは分離可能とし、好適な締結具3396(たとえば、フック・ループファスナ)によって選択的に固定することができる。
図33Qおよび図33Rを参照すると、支持装置3350は、患者の肩の上でループ状になって回路3352を支持する肩掛け支持体であるかまたはそれを備えることができる。支持体3350の一方の部分3350aは、回路3352を受け入れかつそれと係合することができる開口を画定する可撓性または形成可能な略U字型セクションを備えることができる。支持体3350の別の部分3350bは、患者の肩または上腕を受け入れかつそれと係合することができる、可撓性または形成可能な略U字型部分を備えることができる。
図33Sを参照すると、支持装置3350を、ヘッドギアストラップ3340または他のカニューレ支持デバイスあるいは装置の一部とするか、またはそれによって支持することができる。こうした配置では、ヘッドギアストラップ3340を利用して、少なくとも回路3352の重量の一部を支持することができる。たとえば、ヘッドギアストラップ3340の支持装置部分3350は、患者の頭部の頂部の上に直接延在しかつその上に載り、その後、クリップ3398等まで下方に続いて回路3352と係合することができ、それにより、ヘッドギアストラップ3340の支持装置部分3350は、回路3352の重量を支持するのに役立つ。
いくつかの実施形態は、鼻カニューレアセンブリと使用されるかまたはそれと一体化される保持アセンブリを含む。多くの既存のシステムでは、カニューレは、単一の弾性ヘッドストラップを用いて顔面で保持されるか、または支持チューブ(複数可)を耳の上でループ状にすることにより、顔面で保持される。いくつかのこうした設計では、カニューレは、患者の顔面に理想的に固定されず、所望の位置からのシフトまたは移動を可能にする可能性がある。多くの要因により、カニューレはその理想的な位置決めから移動する可能性があり、それらの要因のうちのいくつかは、空気またはガス供給回路の重量を含み、それによって、カニューレがその方向に垂れ下がる可能性があり、カニューレは、患者が睡眠中に動き回る際に摺動することになり、単一の弾性ヘッドストラップの小さい表面積は、カニューレを固定するのに十分ではない可能性がある、ということを含む。経時的に、ヘッドストラップは、患者の頭部を下って摺動して、顔面におけるヘッドストラップの安全性を低減させる可能性がある。したがって、既存のシステムによっては、カニューレは、特に長期にわたり、容易に固定されなくなる可能性がある。さらに、供給チューブ(複数可)を吊り下げるために耳を利用するカニューレアセンブリは、通常、二次固定手段として患者の顔面にテープで留められる支持チューブ(複数可)を有している。この技法は、時間がかかり、容易な再調整を可能にしない。
図34Aおよび図34Bを参照すると、鼻カニューレアセンブリ3400は、カニューレ3414および保持装置3450を含み、それらを、別個の構成要素またはアセンブリとすることができ、または互いに一体化することができる。図示する配置では、フック・ループストリップ3452は、カニューレ3414の左側および右側からそれぞれ延在している。これらのフック・ループストリップ3452を、環状または円形耳パッド3456内に位置する開口またはスロット3454に通すことができる。耳パッド3456を、ヘッドギアストラップ3440が締め付けられた時に加えられる力に対処するのに十分強力である一方で、好ましくは患者に対して柔らかい快適な感覚を提供する、あらゆる好適な材料から作製することができる。耳パッド3456の形状は、解剖学的構造の適合を可能にし、少なくともいくつかの構成では患者の耳を部分的にまたは完全に包囲する、環状(たとえば円形)または他のあらゆる形状であり得る。
そして、耳パッド3456は、ヘッドギアストラップ3440に接続される。ヘッドギアストラップ3440には、フック・ループストリップ3458を結合するかまたは一体化させることも可能であり、それを、耳パッド3456の追加の開口3454に通すことができる。ヘッドギアストラップ3440を、双螺層状(bi−varicated)型ストラップ等、あらゆる好適な配置とすることができ、それは好ましくは、非伸縮材料から作製されるかまたはそれを組み込んでいる。いくつかの構成では、カニューレアセンブリ3400には、事前に組み立てられた構成要素のうちの1つまたは複数が提供される。たとえば、3/4のフック・ループストリップ3452、3458が耳パッド3456のスロット3454に通されている。こうした配置では、患者または医療提供者は、カニューレアセンブリ3400を、耳が耳パッド3456の孔の内部にあることを確実にして頭部の周囲でしばることにより装着する。そして、患者または医療提供者は、開放したフック・ループストリップ(他の配置では複数のストリップ)を耳パッド3456に通して、快適になるまで締め付ける。
有利には、こうした配置により、カニューレ3414は、既存の配置より患者の頭部により固定される。たとえば、患者の耳は、耳パッド3456が適所から滑り落ちるのを阻止または防止し、これにより、カニューレ3414がその意図された位置からはずれるのを阻止または防止する。これは、眠っている患者に対して特に有益であり、それは、睡眠中の自然な身体移動が、カニューレ3414を介する治療の送達に影響を与えないためである。フォーム(または他の材料)の耳パッド3456もまた、患者が横向きで眠っている状況の間にクッションとして作用するため、より快適さを患者に提供することができる。双螺層状ストラップ3440もまた、カニューレ3414が頭部に取り付けられる領域を増大させることにより、カニューレ3414の安全性の向上に寄与する。表面積の増大により、ヘッドギアストラップ3440が滑り落ちて顔面におけるカニューレ3414の安全性が低下するのが阻止または防止される。
図34Cおよび図34Dを参照すると、カニューレ保持装置3450は、摩擦パッド3460をヘッドギアストラップ3440に組み込んでいる。摩擦パッド3460は、好ましくは、患者の頬の上に、または頬の近くの顔の部分に位置し、ヘッドギアストラップ3440からの作用線または力を耳から離れるように仕向けるように配置される。いくつかの配置では、摩擦パッド3460は、ヘッドギアストラップ3440が横方向に対してまたはカニューレ3414の横方向側方部分3422またはヘッドギアストラップ3440の横方向部分3440aに対して方向を変えることができるように十分な摩擦を提供しながら、顔面に対する快適な適合を可能にする軟質材料から作製されるかまたはそれを含む。摩擦パッド3460は、好ましくは、カニューレ3414が患者の皮膚からわずかに架け渡すことができ、皮膚に対して発生する圧力を低減させる厚さである。こうしたパッド3460は、移動を開始するために相対的に大きい摩擦力を克服する必要があるため、カニューレ3414が顔面で移動するのを防止するというさらなる利益がある。パッド3460を、望ましい場合は、たとえば、縫合、接着剤等、あらゆる好適な装置によって、ヘッドギアストラップ3440に取り付けることできる。
有利には、カニューレ3414を患者の頭部に取り付けるこうした配置は、多くの既存の技法および配置より固定される。たとえば、摩擦パッドは、多くの既存の配置が遭遇するように、カニューレ3414が顔面で容易に移動するのを阻止または防止する。さらに、摩擦パッド3460の厚さにより、カニューレ3414を皮膚から上昇させることにより、上唇において患者が感じる圧力が低減し、それにより、カニューレ3414がより装着が快適になる。快適さを、摩擦パッド3460を用いてヘッドギアストラップ3440の力を顔面のより広い面積にわたって分散させることによっても向上させることができ、それにより、皮膚に対する局所的な圧力痕が阻止または防止される。ヘッドギアストラップ3440の作用線を耳から離れるように仕向けることにより、耳は、その上を通るヘッドギアストラップ3440の力によって圧縮されないため、ヘッドギアストラップ3440のより快適な位置を達成することができる。
図34Eを参照すると、カニューレアセンブリ3400は、カニューレ3414、供給チューブ3402および保持装置3450を含む。保持装置3450は、セットアッププロセス中に耳を係留点として用いることにより頭部に締め付けられる。好ましくは、ヘッドギアストラップ3440は2つの部分3440aおよび3440bに分割され、それらは、たとえばフック・ループファスナ3466等の好適な締結装置によって互いに接続可能である。好ましくは、締結装置3466は、ヘッドギアストラップ3440の円周の長さを調整することができるように調整可能である。好ましくは、ヘッドギアストラップ3440の各部分3440a、3440bは、患者の耳の上に配置することができる開口を含む耳ループ3456を含む。使用時、まず、カニューレアセンブリ3400を、耳ループ3456を介して耳に吊り下げ、カニューレ3414のプロング3405を正しい位置に配置することにより、カニューレアセンブリ3400が患者に適用される。カニューレ3414が適所に置かれると、締結具装置3466を用いて、ヘッドギアストラップ3440の2つの部分3440a、3440bを結合することができる。好ましくは、締結具装置3466により、ヘッドギアストラップ3440の円周を、ヘッドギアストラップ3440が耳ループ3456の患者の耳との係合に実質的に頼ることなくカニューレ3414を支持するように、好適な厚さに調整することができる。いくつかの配置では、ヘッドギアストラップ3440が調整される(たとえば締め付けられる)と、耳ループ3456は、患者の耳に接触せずかつ/またはいかなる著しい力も加えない。好ましくは、(耳ループ3456を含むことができる)ヘッドギアストラップ3440は、ヘッドギアストラップ3440が、締結具装置3466を締結することによる等、調整されると、顔面に対して比較的一定の力を提供するようにわずかに伸びる材料から作製されるかまたはそれを組み込んでいる。いくつかの配置では、フック・ループファスナ3466のループ部分は、フック材料が患者の頭髪に付着するかまたは頭髪をつかまないために、フック部分より頭部に近接して配置される。いくつかの配置では、ヘッドギアストラップ3440を作製するために使用される材料は、カニューレ3414が耳孔3456に通される時に患者の耳に垂れ下がるのを可能にするように十分厚い。
有利には、カニューレ3414を取り付けるこうした配置は、多くの既存の技法および配置より固定される。たとえば、耳は、ヘッドギアストラップ3440が適所から移動するのを阻止または防止し、カニューレ3440がその所望の位置からはずれるのを阻止または防止する。これは、睡眠中の自然な身体移動が、カニューレ3414による治療の送達に影響を与えないため、眠っている患者に特に有益である。耳ループ3456は、カニューレアセンブリ3400のより容易な適用を可能にし、カニューレ3414は、ヘッドギアストラップ3440が患者の耳から垂れ下がることによって固定されることなく配置され得る。医療提供者または患者は、正しい位置決めが達成されるまでカニューレ3414を移動させ、その後、締結装置3466を用いてヘッドギアストラップ3440を容易に固定することができる。有利には、ストラップ3440のより広い表面積が頭部と接触し、耳ループ3456が、ヘッドギアストラップ3440が外部の力によって下方に移動した場合に係留点として作用するため、ヘッドギアストラップ3440は、カニューレ34141が滑り落ちるのを阻止または防止する。
図34Fを参照すると、カニューレアセンブリ3400は保持装置3450を含み、それは、ヘッドギアストラップ枠3440と枠3440によって支持される可撓性メッシュ部分3468とを備えている。いくつかの配置では、枠3440の少なくとも一部を、実質的に非伸縮性材料から構成することができ、または他の方法で、実質的に非伸縮性であるように構成することができる。メッシュ部分3468をネットの形態とすることができ、好ましくは、メッシュ部分3468は、少なくとも幾分か伸縮性の材料から構成される。こうした配置により、伸縮/非伸縮混合ヘッドギアがもたらされ、それを、頭部の上で摺動させ、耳が枠3440の耳ループ3456の開口内に入るまで位置決めすることにより、あてがうことができる。耳ループ3456は、患者の耳を部分的にまたは完全に包囲することできる。枠3440を、調整機構3470を用いて調整することができ、調整機構3470は、保持装置3450のメッシュ部分3468の円周の長さを縮小するように利用される調整タブ3472を含むことができる。こうした配置では、メッシュ部分3468が取り付けられる耳ループ3456の部分(たとえば、後方部分)を、伸縮性材料から構成することができ、またはその部分は、少なくともメッシュ部分3468の調整を容易にするように枠3440の他の部分に対して可撓性があり得る。代替配置では、枠3440を、少なくとも幾分か伸縮性の材料から作製することも可能である。こうした配置では、伸縮により保持装置3450が多くの患者サイズに適合することができるため、調整機構3470を任意選択的に省略することができる。
少なくともいくつかの構成では、可撓性メッシュ部分3468は、患者の頭部形状に沿い、保持装置3450と患者との間の摩擦および表面積を増大させる。その結果、はるかにより固定された適合が提供される。カニューレ3414を固定するこの配置は、多くの既存の方法および配置に比較してはるかにより固定される。頭部と接触する広い面積により、通常の活動または睡眠中の動きの間のカニューレの移動の影響を受けにくい摩擦が提供される。さらに、広い面積にわたって力を分散させることにより、図示する配置は、多くの現行の方法および配置が遭遇するような頭部の後部に対する局所圧力を低減させる傾向がある。
図34Gおよび図34Hを参照すると、カニューレアセンブリ3400は、カニューレ3414、供給チューブ3402および保持装置3450を含む。図示する配置では、カニューレ3414は、眼鏡と同様に患者の顔面に適合するように構成された略U字型枠3440に取り付けられる。したがって、好ましくは、枠3440は、カニューレ3414を支持し、患者の頭部の両側に沿って延在し、好ましくは少なくとも患者の耳まで延在する、後方に延在する耳ステム部分3440a、3440bを含む。枠3440は、好ましくは、その形状を保持するように実質的な剛性があるが、枠3440がさまざまな頭部サイズに適するように、耳ステム部分3440a、3440bが互いから離れるように移動するのを可能にするのに十分な可撓性がある。好ましい配置では、耳ステム部分3440a、3440b(または耳の上方の部分)の端部は概してまっすぐであり、枠3440は、枠3400を患者の顔面に固定するために枠3440の弾性に依存する。こうした配置は、より多種多様な顔サイズに適合することできる。しかしながら、代替配置では、枠3440は、耳の周囲(たとえば後方)に少なくとも部分的に巻付く部分を含むことができる。枠3440が頭部に(たとえば耳の上方で)接触する、任意選択的なパッド3474を設けることができる。有利には、カニューレアセンブリ3400は、眼鏡と同様に等、片手で容易にあてがわれかつ取り外される。さらに、頭部の後方に力を加えるストラップがないため、上唇に対して不快をもたらす反対の力が小さくなる。
図34Iおよび図34Jを参照すると、カニューレアセンブリ3400は、カニューレ3414、供給チューブ3402および保持装置3450を含む。図示する配置では、一対の粘着パッド3480が、各頬に1つのパッド3480があてがわれて、患者に取り付けられる。カニューレ3414は、あらゆる好適な装置によって粘着パッド3480に取り付けられる。図示する配置では、カニューレ3414は、調整可能かつ取外し可能なシステムによってパッド3480に取り付けられ、それにより、パッド3480の接着剤が硬化した後、顔面におけるカニューレ3414の位置および力を調整するかまたは微調整することできる。有利には、こうした配置により、カニューレ3414を、粘着パッド3480を取り除くことなく一時的に取り除くことができる。調整可能システムは、フック・ループファスナ3482(図34I)、またはパッド3480がカニューレ3414に調整可能に結合されるのを可能にする他の再使用可能締結具を利用する等、あらゆる好適な配置であり得る。図34Jを参照すると、ラチェット型調整可能締結具3484を用いて、パッド3480をカニューレ3414に調整可能に固定することができる。ラチェット型調整可能締結具3483を、図示するように、パッド3480および/またはカニューレ3414と一体化させることができ、または、パッド3480および/またはカニューレ3414に結合される別個のアセンブリまたは別個の構成要素とすることができる。有利には、粘着パッド3480の使用は、頭部の後方に力を加えるストラップがないことを意味し、それにより、不快をもたらす上唇に対する反対の力が小さくなる。
図34Kを参照すると、カニューレ3414をパッド3480に調整可能に結合する代替的な調整可能締結具3486が示されている。しかしながら、他の配置では、締結具3486は、カニューレ3414に対して単一の位置を有することができ、患者におけるパッド3480の配置によって、いかなる調整にも対処することができる。好ましくは、パッド3480は、カニューレ3414の開口または切欠き3490にクリップ式に留まるポストまたはつまみ3488を含む。この配置を逆にすることも可能である。つまみ3488は、カニューレ3414の切欠き3490が相補的な設計である限り、いかなる形状でもあり得る。これらのパッド3480の形状は、顔の形状に沿うようにあらゆる好適な配置であり得る。図示するパッド3480は概して砂時計形状である。しかしながら、他の好適な形状を使用することも可能である。カニューレ3414の切欠き3490により、顔面における調整が可能である。保持力を増大させるために、プロング3405に近い方の切欠き3490を、粘着パッド3480のつまみ3488にクリップ留めすることができる。さまざまな調整力を可能にしかつ/またはさまざまな頭部サイズに適合するように、あらゆる好適な数の切欠き3490を設けることができる。
有利には、こうした配置により、締め付けられたストラップの使用によって存在することが多い局所圧力が除去されるかまたは低減する。さらに、長期間装着されるヘッドギアストラップから皮膚に対して痕が付くこともまた低減するか防止される。ヘッドギアストラップを頭部の上で通す必要がないため、カニューレ3414をあてがいかつ取り外すこともまたより容易である。これは、仰向けに横になっている患者に対して特に有益である。
図35A〜図35Dを参照すると、いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリは、いくつかの異なる保持装置を提供するモジュール式システムである。カニューレは、集中治療室(ICU)から標準的な病室まで、かつ家庭まで、さまざまな異なる環境で患者に対して使用される。これらの異なる使用環境を鑑みると、患者/医療提供者が使用される保持の形態を選択することができるモジュール式システムが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ3500は、カニューレ3514、供給チューブ3502および保持装置3550を含む。カニューレ3514は、あらゆる好適な形状の側方部分3522を備えている。図示する配置では、側方部分3522は、拡大した略楕円形パッドを備えている。側方部分3522により、カニューレ3514を、たとえばフック・ループファスナ等、あらゆる好適な締結具によって、いくつかのタイプの保持装置3550に結合することができる。1つの配置では、図35Aに示すように、カニューレ35143を光輪型ヘッドギアストラップアセンブリ3540に結合することができ、それは、患者の頭部の側部の周囲に延在する少なくとも1本のストラップ3552と、患者の頭部の頂部の上に延在する第2ストラップ3554とを含む。いくつかの配置では、図示するように、ヘッドギアストラップアセンブリ3540は、頭部の側部の周囲に延在する一対のストラップ3552を含むことができ、一方のストラップ3552を耳の上方に、他方のストラップ3552を耳の下方に配置することができる。望ましい場合は、パッドを、ストラップ3552、3554のうちの1本または複数本に設けることができる。ストラップ3552、3554は、ヘッドギアストラップアセンブリ3540があてがわれ、取り外されまたは調整されるのを可能にする、たとえば、フック・ループファスナ3556等の好適な締結具を含むことができる。光輪型ヘッドギアストラップアセンブリ3540は、側方部分3522の締結具の相補的な部分を利用する端部分を含むことができる。この保持形態は、治療に対して従順でない患者に対して望ましい可能性がある。この相対的に大型の複雑なヘッドギアにより、カニューレ3514が顔面で移動することが阻止または防止され、カニューレ3514を引っ張ることによって取り除くことさらに困難にすることができる。
他の配置では、図35Bに示すように、側方部分3522により、カニューレ3514を、本明細書に開示する他のあらゆるストラップまたはパッドと同じであるかまたは類似する可能性がある、または他のあらゆる好適な配置であり得るヘッドギアストラップ3540または一組の粘着パッド3580のいずれかに結合することができる。ヘッドギアストラップ3540は、側方部分3522の締結具の相補的な部分を利用する端部分を含むことができ、ヘッドギアストラップ3540を、頬にパッド3580が付着するのを望まない患者に対して、または定期的に断続的に治療を受ける患者に対して使用することができる。ヘッドギアストラップ3540を、単一サイズとするかまたは調整可能とすることができる。粘着パッド3580はまた、側方部分3522の締結具の相補的部分も利用することができ、側方部分3522に対して相補的であるかまたは適合性がある形状を有することができる。このタイプの保持は、従順であるかまたは長期にわたって治療を受けている患者に対して望ましい可能性がある。
図35Cおよび図35Dを参照すると、保持装置3550の各側およびカニューレ3514の側方部分3522の各々は、たとえば2つのパッド(双螺層状配置)等、2つ以上のパッドを含むことができる。こうした配置は、合計4つのフック・ループファスナ(または他の締結具)位置を含み、それにより、各締結具にかかる荷重を低減させることができ、快適さを向上させるように荷重を患者の頭部のより広い面積に分散させることができる。さらに、保持力がカニューレ3514にかけられる位置の間隔が空けられていることにより、患者の顔面においてカニューレ3514の安定性を向上させることができる。図35Cの図示する配置では、カニューレ3514は、図35Aのストラップ3540と同様の光輪型ヘッドギアストラップ3540に結合されている。図35Dに示すように、非光輪型ヘッドギアストラップ3540を採用することができ、それは、たとえば、2本のストラップ、または1本あるいは3本以上のストラップ等、他の数のストラップを含むことができる。この方式の保持装置3550を、粘着パッドまたは他の好適な保持装置を用いて顔面にあてがうことも可能である。
多くの既存のシステムでは、患者が不注意にカニューレを取り外す場合、頭部ストラップがさらに締め付けられるか、またはカニューレが顔面にテープで張り付けられる。図35A〜図35Dの配置は、所定の状況に対していずれの形態の保持が望ましいか、必要とされるかまたは最も適しているかを選択する柔軟性を、医療提供者または患者に提供する。望ましい保持レベルを用いることにより、カニューレを非従順な患者に固定する方法を柔軟な患者に用いる必要がなくなるため、患者に対する快適さを向上させることができる。図示するモジュール式システムの別の利益は、いずれの保持方法が使用者に対してより快適であるかを使用者が選択することができるということである。これにより、患者/使用者がより治療を制御することができ、患者/使用者がより満足し従順になる可能性がある。
図35E〜図35Gを参照すると、別のモジュール式保持装置3550が示されている。図示する保持装置3550は、軽量かつ比較的小型のカニューレ3514を備え、それは、粘着パッドまたはストリップ3590を介して患者の鼻に付着することができる。供給チューブ3502が、たとえば、本明細書に開示する結合装置のいずれか等、あらゆる好適な装置によってカニューレ3514に結合される。図示する配置では、粘着ストリップ3590は、カニューレ3514に取り付けられ、一体化されておりまたはそれとともに単体であり、プロング3505が患者の鼻孔内に配置された時、好ましくは鼻の先端においてまたはその上方において、患者の鼻の最上部分まで延在するように構成されている。粘着ストリップ3590を、カニューレ3514を適所に保持するように患者の鼻に付着させることができる。別法として、ストリップ3590を、ストリップ3590を別個の粘着パッドに結合する締結具(たとえば、フック・ループファスナ)を用いる等、間接的に患者に付着させることができる。この保持装置3550は、従順であり自身が受けている治療が分かっている患者に対して望ましい可能性がある。
従順でない患者に対して、または他の好適な状況において、粘着パッドまたはストリップ3590を取り除く(たとえば、切り離す)ことができ、カニューレ3514を、ヘッドギアストラップ3540と協働するカニューレホルダ3592に挿入することができる。ここでは、アセンブリ全体を標準カニューレとして使用することができる。カニューレホルダ3592は、望ましい場合、カニューレ3514を保持するあらゆる好適な装置であり得る。たとえば、カニューレホルダ3592は、支持部分3594(たとえば、半円筒状または他の形状のトレー)と保持部分3596(たとえば、クリップ)とを含むことができる、あらゆるタイプのスナップフィット装置を含むことができる。ヘッドギアストラップ3540を、非調整可能とすることができ、調整可能とすることができ、または本明細書に開示するストラップのいずれかと同じかまたは同様である等、あらゆる好適な装置とすることができる。
図36A〜図36Kを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレ保持装置3650は、(好ましくは、比較的狭い)範囲内の値であり得る、所望の締りまたは保持力を達成するのを容易にするように構成されている。ヘッドギアストラップによって固定されるカニューレの多くの既存の配置では、ストラップの締り(張力)とカニューレに加えられる結果としての保持力とは、特定の使用者に大きく左右される可能性があり、したがって、広く変化する可能性がある。カニューレのあてがいがきつ過ぎる場合、ヘッドギアストラップによって皮膚に痕が残ることになり、ヘッドギアストラップは患者の顔面に不快な圧力を加える可能性がある。一方、ヘッドギアストラップは、十分に固定されない場合、時間の経過によって滑り、カニューレをその元の位置または理想的な位置から移動させることになる。これにより、患者に対して不快がもたらされる可能性がある。図36A〜図36Kの実施形態は、好ましくは、これらの問題を少なくともある程度まで対処する。図35A〜図35Kに示す実施形態のうちの少なくともいくつかは、締りインジケータを組み込むことができ、それは、患者または医療提供者に、ヘッドギアストラップ3540の締りまたはその中の張力に関する使用者フィードバックを提供する。こうした配置は、たとえば、定性的または定量的なヘッドギアストラップの締りを提供することができる。
たとえば、図36A〜図36Cを参照すると、カニューレアセンブリ3600は、カニューレ3614と、カニューレ3614を患者に固定する、ヘッドギアストラップ3640等の保持装置とを含む。好ましくは、ヘッドギアストラップ3640は、使用者(たとえば、患者または医療提供者)にヘッドギアストラップ3640の締りに関するフィードバックを提供する、締りインジケータ3650を含む。たとえば、締りインジケータ3650は、ヘッドギアストラップ3640が、いずれかの側に所望の締り範囲外にある(きつすぎるかまたは緩すぎる)可能性がある、正しくない締り値にある時、第1指示(指示がないことである可能性がある)を提供することができる。望ましい場合、第1指示は、実際の締りが所望のまたは正しい締り値または範囲を上回るかまたは下回るかを示すことができる。締りインジケータ3650は、ヘッドギアストラップ3640が、正しいかまたは望ましい締りの範囲内にあり得る、正しいかまたは所望の締り値にある時、第2指示を提供することができる。
図示する配置では、ヘッドギアストラップ3640を作製するかまたは他の方法でヘッドギアストラップ3640に提供するために使用される材料は、少なくとも2つの色で層状になっている。ストラップ3640がその弛緩位置のままである間、1つの色のみが現われ(第1指示)、ストラップ3640が伸びると、ストラップ3640に組み込まれた他の色(複数可)が現われ始める(第2指示)。色の変化が発生する箇所または範囲は、ストラップ3640における所定の引張力に対応するように校正される。結果として、こうした配置により、使用者は、ストラップ3640の所定の締りが達成された時を知ることができる。ストラップ3640を、使用者がストラップ3640の調整を介して所望の締りを達成するのを容易にすることができる、本明細書に開示するもののいずれか等、あらゆる好適な装置によって調整可能とすることができる。別法として、ストラップ3640を調整不可能とすることができ、その場合、締りインジケータ3650により、使用者は、ストラップ3640が正しい適合を提供するか否かを判断することができ、2つ以上の利用可能なサイズからストラップ3640のサイズを選択するのを容易にすることができる。
提供されるフィードバックまたは締りインジケータは、色が変わる(図36B)ストラップ3640の使用等、単純であり得るか、またはストラップ3640が正しいかあるいは所望の締りを達成すると現れるシンボルを有することができる。いくつかの配置では、ストラップ3640の一セクションのみが色を変えるが、他の配置では、ストラップ3640全体が色を変えることができる。使用者に対して、ストラップ3640がきつすぎる時を同様に警告することも可能である。こうした配置は、ヘッドギアストラップ3640に対する正しい締りが達成されたか否かを容易に判断する機構を提供する。有利には、それは、正しい適合が達成された時を表示することにより、使用者が不注意で締め付けすぎて不快をもたらすのを阻止または防止する。いくつかの配置では、ヘッドギアストラップ3640は、使用者が、所望のまたは指示された張力レベルを超えてストラップ3640を締め付けるのを、使用者がそうした締りレベルを好む場合は防止しない。
図36D〜図36Gを参照すると、ヘッドギアストラップ3640は締りインジケータ3650を含み、それは、ヘッドギアストラップ3640の1つの部分3640aのヘッドギアストラップ3640の別の部分3640bに対する移動を示すことにより、ヘッドギアストラップ3640の締りに関するフィードバックを使用者に提供する。たとえば、図36Dおよび図36Eを参照すると、ヘッドギアストラップ3640は、第1部分36740a(内側ストラップ)の内側に、ヘッドギアストラップ3640の誇りの第2部分3640b(外側ストラップ)に固定されるばね3652または他の付勢部材あるいは装置を含む。ばね3652は、部分3640a、3640bを部分的に重ねる傾向がある(圧縮または伸張により)力を加え、それによりストラップ3640の円周を縮小する。締りインジケータ3650は、外側ストラップ3640bの一部に窓3654を含み、窓3654は、適切な締りが達成されると、内側ストラップ3640aまたはばね3652によって支持されるマーカまたは指示3656(たとえば、緑色マーキングまたはバンド)が見えるようにする。ストラップ3640が締め付けられると、締りインジケータ3650が色を変えて(たとえば、緑色バンドを表示して)正しいかまたは所望の張力が達成されたことを示す。たとえば、フック・ループファスナ3658等、あらゆる好適な締結具によって、2つの部分3640a、3640bを互いに固定することができる。
図36Fを参照すると、単純な二値インジケータの代りに、ストラップ3640は、ある範囲にわたる締りの指示を提供することができる。たとえば、これを、窓3654を置き換えるかまたは窓3654にゲージあるいはスケール3660を設け、インジケータ3656(たとえば、矢印または細線)を利用してスケール3660にストラップ3640の締りの定量的表示を提供することにより、達成することができる。さらに別の代替配置では、図36Gを参照すると、ばね3652の代りに、内側ストラップ3640aに結合されるかまたは一体化される弾性領域3662を用いることができる。ストラップ3640が締め付けられると、段階状の色付きインジケータが、外側ストラップ3640bの窓3654を通して等、締り情報を提供する。弾性システムにおける段階状の色の変化により、単一の点と反対に、理想的な適合が達成される範囲が可能である。色付きインジケータの代りに、数字、語、シンボル等を用いることができる。
有利には、図36D〜図36Gの配置、ヘッドストラップ3640所望のまたは正しい締りが達成されたか否かを容易にかつ迅速に判断する機構。こうした配置により、正しい適合が達成された時を表示することにより、使用者が不注意に締め付けすぎて不快をもたらすのを阻止または防止することができる。ヘッドギアストラップ3640の非伸張部分に詰め物をして、使用者に対する快適さを向上させることができる。定量的表示のある1つの利点は、使用者が快適な値に調整しその調整値を固定し留意することができるようにすることにより、再現性を可能にするということである。ヘッドギアストラップ3640が外され再度装着される時、使用者は、締りインジケータ3650を用いてヘッドギアストラップ3640の締りを所望の値に容易に調整することができる。
図36Hおよび図36Iは、ヘッドギアストラップ3640によって患者にどれくらいの力が加えられているかの指示を提供する締りインジケータ3650を含む別のヘッドギアストラップ3640を示す。好ましくは、締りインジケータ3650は、少なくともいくつかの配置では円形の形状であり得る(たとえば、外観が圧力計に類似する)ゲージ3670を備えている。しかしながら、他の形状を使用することも可能である。しかしながら、締りインジケータに加えてストラップ3640に対する機能的態様を提供するために、略円形形状が望ましい可能性がある。たとえば、ゲージ3670は、皮膚と接触する下側面に詰め物を有することができる。ゲージ3670はまた、より広い表面積にわたってヘッドギアストラップ3640によってもたらされる圧力を分散させ、かつ/またはストラップ3640の方向を変化させるように作用することも可能である。ゲージ3670は、好ましくは、ストラップ3640に加えられる張力がゲージ3670に伝達されゲージ3670によって表示されるという点で、本明細書に開示したインジケータ3650と同様に動作する。ストラップ3640を、本明細書に記載するように、調整可能または調整不可能とすることができる。ゲージ3670は、十分な締りの二値指示を提供することができ、または図36Iに示すように、ある範囲内の実際の締りに関する定量的情報を提供することができる。先のインジケータ3650と同様に、(ダイヤルインジケータ型表示を有することができる)ゲージ3670は、締り値読取手段を提供する。これにより、カニューレアセンブリを取り外し、再度装着する時に所望の値に容易にかつ迅速に調整することができる。詰め物入りゲージ3670は、いかなる圧力もより広い面積にわたって分散させるように患者の頬またはその近くに位置し、したがって快適さを向上させるという追加の利点を提供することができる。望ましい場合、ゲージ3670を、ストラップ3640の各側に設けることができ、またはゲージ3670と同様のパッドを、ゲージ3670の反対側に設けることができる。2つのゲージが設けられる場合、各々が、ストラップ3640の張力を示すことができ、または各々が、ストラップの専用部分(たとえば、上方および下方または左および右)における張力を示すことができる。
図36Jを参照すると、いくつかの実施形態では、非常に長く伸張性の1本のヘッドギアストラップ3640を利用することができる。有利には、長く弾性のヘッドギアストラップ3640は、相対的に平坦な力対伸長曲線を提供し、それにより、ストラップ3640が過度に締め付けられる可能性が低くなる。いくつかの配置では、ヘッドギアストラップ3640は、患者の頭部の周囲をカニューレ3614の一方の側から他方の側まで少なくとも2回、好ましくは3回以上延在する。たとえば、ストラップ3640は、患者の頭部の周囲を、カニューレ3614の一方の側から他方の側まで約3回から約10回の間、延在することができる。ストラップ3640の長さの延長は、力対伸長曲線を平坦化するのに役立つ。ヘッドギアストラップ3640を、カニューレ3614の左側と右側との間で前後に(たとえば、一方の側方部分3622から他方の側方部分3622まで)通すことができる。
いくつかの配置では、または用途によっては、ストラップ3640を調整不可能とすることができる。しかしながら、他の配置では、ストラップ3640は調整可能である。たとえば、例示する配置では、ヘッドギアストラップ3640の一端部3640aを引っ張って、ストラップ3614を締め付けるためにカニューレ3614の両側の間に延在するストラップ3640の長さを調整することができる。ストラップ3640は、(たとえば、カニューレ3614に成形された)観察窓3654を通って延在し、観察窓を通して引っ張られた時に達成された締りを示すように色付けされ得る。1つまたは複数の色、シンボルまたは他の指示を用いることができる。いくつかの配置では、締りインジケータ3650は、観察窓3654を通して表示されるヘッドギアストラップ3640の色によって、達成された締りを定量的に示すことができる。有利には、カニューレ3614の一方の側部から他方の側部まで延在するヘッドギアストラップ36040の複数のストランドが、ストラップ3640が頭部に取り付けられる表面積を広くすることができる。図示する配置は、ヘッドギアストラップ3640の正しいかまたは所望の締りが達成されたか否かを容易に判断する手段を提供する。長い弾性ヘッドギアストラップ3640により、ストラップ3640が調整時に急な締りの増大を示す可能性を低減させることができる。これは、長さの小さい変化に対して力の大きい増大を示す多くの既存のストラップに対する改善を表す。さらに、ストラップ3640が頭部と接触する表面積が増大しかつ/または垂直距離が増大することにより、顔面におけるカニューレ3614の安定性が向上する。
図36Kを参照すると、ヘッドギアストラップ3640は、トルクドライバまたはリール装置3680を備えることができ、それは、使用者によるトルクドライバまたはリール装置3680の一部の回転に応じて、ストラップ3640の部分(複数可)をリール部材に巻回することによる等、ヘッドギアストラップ3640またはそのあらゆる個々の部分あるいはストラップを締め付けるために使用される。トルクドライバまたはリール装置3680を、ヘッドギアストラップ3640を締め付けることしかできない、単方向とすることができ、またはヘッドギアストラップ3640を緩めて再度締め付けることができる、双方向とすることができる。望ましい場合、トルクドライバまたはリール装置3680は、ストラップ3640が所定締りまたは張力レベルまで締め付けられることのみを可能にするトルク上限を有することができる。たとえば、クラッチ機構を用いて過剰な締付を阻止または防止することできる。
使用時、患者または医療提供者は、頭部の上にカニューレアセンブリ3600を配置し、カニューレ3614のプロング3605を鼻孔内に配置することができる。ストラップ3640を、頭部の周囲に適切に配置することができ、トルクドライバまたはリール装置3680のダイヤルを、ヘッドギアストラップ3640を締め付けるように回すことができる。いくつかの配置では、トルクドライバまたはリール装置3680を、設定された締りに校正することができる。これが達成されると、トルクドライバまたはリール装置3680により、ヘッドギアストラップ3640をそれ以上締め付けることができなくなる。トルクドライバまたはリール装置3680に詰め物をして、横向きに横になっている患者に対する快適さを向上させることができる。詰め物はまた摩擦を増大させ、過剰に締め付けることなくより安定してカニューレ3614が顔面に位置するのを可能にする。望ましい場合は、トルクドライバまたはリール装置3680を、ヘッドギアストラップ3640の各側に設けることができる。有利には、こうした配置により、使用者がヘッドギアストラップ3640を過剰に締め付ける可能性が低減するかまたはなくなる。ダイヤルが締め付けない締りレベルは、さらに、適切に高い快適レベルを維持しながら、カニューレ3614を適所に保持するための十分な安全性を提供する、所定の締りであり得る。いくつかの配置では、ヘッドギアストラップまたは保持装置は、トルクドライバまたはリール装置3680と、たとえば図35A〜図35Kに示すもの等、締りインジケータとを含むことができる。特に、ヘッドギアストラップは、トルクドライバまたはリール装置3680と、図36Hおよび図36Iに示すもの等、ゲージ3670の形態の締りインジケータとを含むことができる。たとえば、トルクドライバまたはリール装置3680を、ヘッドギアストラップまたは保持装置の一方の側に配置することができ、ゲージ3670を、たとえば患者の各耳の近くまたはそれを覆う等、他方の側に配置することができる。
図37A〜図37Eを参照すると、保持装置3750のさらなる実施形態が、単独で、またはカニューレアセンブリ3700とともに示されている。緊密なヘッドギア調整および意図されないカニューレの移動は、使用中に患者の顔面に不快な圧力を加える可能性がある。用途によっては、または患者によっては、患者の頬に付着するかまたはカニューレの重量を支持するために顔の特徴(たとえば、耳)に依存する取付方法もまた、不快をもたらす可能性がある。さらに、個々の顔の形状または体位に適合するようにカニューレを位置決めすることは、状況によっては困難である可能性があり、正しくない位置決めにより、プロングの位置がずれ不快がもたらされる可能性がある。少なくともいくつかの実施形態では、保持装置3750は、カニューレを快適な方法で固定して支持する。
図37Aは、ヘッドギアストラップ3740を備える改善された保持装置3750の実施形態を示す。図示するヘッドギアストラップ3740は、ストラップ3740に取り付けられるパッド3752を含む。いくつかの配置では、パッド3752は、ストラップ3740を包囲し、ストラップ3740の長さに沿って、カニューレアセンブリ3700が組み立てられるかまたは使用される時にカニューレ(図示せず)と反対側のストラップ3740の後方部分等、所望の位置まで移動することができる。ストラップ3740は、第1部分3740aおよび第2部分3740bを有することができる。第1部分37840aを、実質的に非伸縮性材料から作製することができ、または他の方法で、制限された伸縮特性を有するように構成することができる。第1部分3740aは、カニューレ(図示せず)に連結する端部分であるかまたはそれを含むことができる。好ましくは、第2部分3740bは、ヘッドギアストラップ3740の後方部分を備え、第2部分3740bを、弾性材料から作製するか、または他の方法で、著しい伸縮特性、または少なくとも第1部分3740aより著しく大きい伸縮特性を有するように構成することができる。パッド3752を、幅の広い緩衝パッドとすることができ、パッド3752は、第2部分3740bを覆うことができる。すなわち、パッド3752は、弛緩向きおよび伸張向きのいずれかまたは両方において第2部分3740bの長さより大きい長さを有することができる。パッド3752はまた、ストラップ3740の高さより著しく大きい高さも有することができる。このように構成されると、パッド3752は、患者の頭部のより広い面積にわたって圧力を分散させることができ、一方で、ストラップ3740の弾性領域または第2部分3740bは、引き伸ばされた時に顔面に力を与えることができる。好ましくは、パッド3752の広い表面積はまた、摩擦の増大により実質的な安定性も提供し、したがって、カニューレがその理想的なまたは好ましい位置から移動する可能性を低減させる。ヘッドギアストラップ3740の非伸張端部分または第1部分3740aは、ストラップ3740の弾性領域または第2部分3740bとパッド3752との一方または両方に連結することができる。パッド3752を、ストラップ3740に対して適所に固定することができ、またはいくつかの配置では、パッド3752は、ストラップ3740に沿って所望の位置まで摺動することができ、硬いベッド枠、他の機器等、近くの物体に対する保護として作用することも可能である。別法として、パッド3752を、弾性材料から作製し、または他の方法で伸び特性を示すように構成することができる。こうした配置では、ヘッドギアストラップ3740の弾性領域または第2部分を含めることも省略することも可能である。望ましい場合、パッド3752を、弾性領域のない、実質的にまたは完全に非伸縮ストラップと使用することができる。こうした配置では、上述したように、パッド3752は、依然として快適さおよび安定性を向上させることができる。
図37B〜図37Eを参照すると、鼻カニューレアセンブリ3700は、カニューレ3714および保持装置3750を含む。好ましくは、保持装置3750は、頭部の上方領域で、または頭部の周囲に延在しかつ概して患者の眼球を通過する線の周囲の位置でのみ、患者と接触する。こうした配置は、快適さを向上させるために頭部の上方領域によって実質的に完全にカニューレ3714を支持する。図示する配置では、カニューレ3714の重量は、上方頭部領域を取り囲むストラップ3740によって支持される。2つのアーム3760が、ストラップ3740によって支持されるか、またはストラップ3740から患者の顔面のいずれかの側の下方に垂れ下がる。カニューレ3714は、アーム3760に取り付けられ、またはカニューレ3714を、アーム3760に一体的にまたは単体として形成することができる。有利には、こうした配置により、患者の頬あるいは耳、またはストラップ3740の下方のいずれの領域によっても重量が支持されず、したがって、不快な圧力が患者の頭部および顔面の敏感な領域に加えられることが阻止または防止される。
いくつかの実施形態では、アーム3760および/またはカニューレ3714を、頭部のいずれかの側の蝶番点または軸3762を中心にストラップ3740の上でまたはそれに対して移動および/または回転させる等、調整することができる。好ましくは、アーム3760および/またはカニューレ3714は、ストラップ3740に対して調整可能である。たとえば、カニューレ3714の位置を、アーム3760をストラップ3740に対して上下にシフトさせることによって調整することができる。図示する配置では、保持要素またはハブ3764は、ストラップ3740によって支持され、ラチェットアセンブリまたは他の好適な調整機構を介する等、アーム3760を調整可能に支持する。いくつかの配置では、アーム3760は、ストラップ3740の周囲で調整可能である。たとえば、アーム3760は、ハブ3764に組み込まれるかまたはハブ3764とは別個の締付機構を利用することによる等、ストラップ3740に対して無限に調整可能であり得る。図示するように、ハブ3764、したがってアーム3760は、ハブ3764を受け入れ2つ以上(たとえば3つ、4つ、5つ以上)の別個の調整位置を画定するスロット3766を介する等、不連続な数の調整位置のうちの1つに調整可能である。別法として、アーム3760がスロット3766によって画定される経路内でストラップ3740に対して浮遊することができるように、スロット3766は、ハブ3764の自由な移動を可能にすることができる。望ましい場合、アーム3760を、ストラップ3740に対して緩和位置(たとえば、スロット3766の中心)に向かって付勢することができ、アーム3760は、付勢部材(たとえばばね)の付勢力に抗して自由に移動することができる。ストラップ3740は、弾性材料から作製されるかまたはそれを含むことができ(たとえば、1サイズストラップ)、または何らかの形態のサイズ調整を有することができる。有利には、図示する保持装置3750は、カニューレ重量を支持するために耳に依存せず、それにより、圧力点を低減または防止する。既存の単一ヘッドギアストラップは、頭部の最も広い箇所の下方に位置することが多いため、ストラップが滑り落ちないことを確実にするために、緊密な適合が必要であることが多い。ストラップ3740が頭部の最も広い箇所の上方に位置することにより、ストラップ3740は、それほど締め付けられる必要がなくなり、より固定されるようになる。図示する配置はまた、カニューレ位置調整の少なくとも3つのモードも可能にする。他の配置では、保持装置3750は、アーム3760とストラップ3740との間に不連続の調整位置を提供することができる。たとえば、アーム3760を、フック・ループファスナ、または他の同様の締結機構を介してストラップ3740に結合することができ、それにより、図示する実施形態に対してより多くのかつ/またはより有限の調整位置が可能になる可能性がある。
図38A〜図38Gを参照すると、いくつかの実施形態では、鼻カニューレアセンブリ3800は、カニューレ3801に対して供給チューブ38021の出口側の選択的な切替えを容易にするように構成されている。上述したように、こうしたシステムの利点は、治療が口ではなく鼻を介して送達されるため、患者が、治療を受けている間に、飲食および会話をすることができる、ということである。したがって、管3802が、顔面で戻るように交差する(それが口または視界等を遮る可能性がある)必要なしに、顔面から出ることが非常に望ましい。病院のベッド脇では、加湿器は、一般に、ベッドの右側または左側に永久的に設置される。したがって、ここれらの横向きの方向は、インタフェース管が患者から離れるように延在するためにもっとも望ましい。
図38Aおよび図38Bは、供給チューブ3802が、供給チューブ3802の出口側の選択的な変更を可能にするようにマニホールド3803に結合されている、鼻カニューレアセンブリ3800の実施形態を示す。アセンブリは、本明細書に開示する装置または他の好適な装置を含む、好適なヘッドギアストラップ3840(図38C)も含むことができる。いくつかの実施形態では、プロング3805はスイベルに取り付けられ、それにより、上述したように、ヘッドストラップおよび管アセンブリ全体を、管3802を他方の側に向けるように裏返すことができる。図示するように、他の実施形態では、カニューレ3801およびとマニホールド3803両方に、カニューレ3801およびマニホールド3803を合わせて保持するように構成された取付部分を含むことができる。マニホールド3803の取付部分3860は、カニューレ380110の第2取付部分3861と係合して、マニホールド3803をカニューレ3801に結合する。好ましくは、取付部分3860および3861は、同様のサイズおよび形状を有し、各々、プロング3805に対応する開口3862および3863を含む。取付部分は、フック・ループファスナ材料を備えることができ、または他の好適な取付材料を含むことができる。マニホールド3803は、側部に通じる入口3865を含み、供給チューブ3802に結合され得る。これらの実施形態は、容易にマニホールド3803をカニューレ3801から分離し、その後、チューブ3802が反対方向に延在するようにマニホールド3803を回転させた後に2つの部品を再接続することができるため、有益であり得る。
いくつかの実施形態では、カニューレ3801は凹部3867を含み、その中にマニホールド3803の一部が嵌合することができる。凹部3867は、マニホールド3803の外側形状およびサイズに対応する形状およびサイズを有することができる。好ましくは、凹部3867の形状およびマニホールドの外側形状は対称であり、そのため、それらを容易に、分解し、互いに対して180度回転させた後に再び嵌合させることができる。図示するように、凹部3867の形状およびマニホールド3803の外側形状は、円形または楕円形であり得る。マニホールド3803および凹部3867は、各々、対応する実質的に平面の1つまたは複数の面を有することができ、互いに係合することができる。マニホールド3803がカニューレ3801の凹部3867内に挿入されると、マニホールド3803および凹部3867の平面は、互いに接触して、プロング開口3862の周囲にシールを形成することができる。平面部分は、あるタイプの封止材または結合材を含むことができる。好ましくは、結合材は、フック・ループファスナ材または他の何らかの好適な粘着材あるいは結合材である。結合材は、その安全性を維持しながら、容易に分離され再結合され得る。好ましくは、フック・ループファスナ材または係止材は、ダイカットされ、マニホールド3803をカニューレ3801に保持するように正確に成形されかつ位置決めされる。別法として、カニューレ凹部3867およびマニホールド3803は、マニホールド3803を凹部3867内に保持し、かつ使用者がマニホールド3803を選択的に取り外しカニューレ3801に再結合するのを可能にするように構成された係止機構(たとえば、スナップフィット接続)を含むことができる。カニューレ3801およびマニホールド3803の両方を、患者に対する快適さを向上させるように柔軟な、軟質なまたは半剛性の材料から作製することができる。いくつかの実施形態では、カニューレ3801およびマニホールド3803はまた、凹部3867を画定する面(複数可)とマニホールド3803の対応する面(複数可)との少なくとも一部に沿う等、封止するために互いに直接接触することも可能である。
図38C〜図38Eは、カニューレ3870と、カニューレ3870を患者に固定する、ヘッドギアストラップ3840等の保持装置とを含む、カニューレアセンブリ3800の実施形態を示す。好ましくは、カニューレ3870は、管3802用の側部入口を含む。好ましくは、カニューレ3870は、カニューレ3870の頂部から実質的にまっすぐに上方に延在するプロング3872を含む。カニューレ3870は、患者の顔面に当接するように構成された、角度が付けられた側方部分または壁3874を有することができる。好ましくは、カニューレ3870はまた、平坦であるかまたは湾曲している可能性がある基部3876を含む。いくつかの実施形態では、側壁または小面3874は、(実質的にまっすぐに延在する)プロング3872が、カニューレ3870が顔面に対して保持される時にいずれのチューブ方向が選択されるかに関らず、鼻の中に同じ方向に向くように、基部3874およびプロング3872に対して傾斜している。好ましくは、各側壁3874と基部との間の角度は実質的に同じであり、かつ/または各側壁3874とプロング3872との間の角度は実質的に同じである。カニューレ3870が患者の顔面に対して保持され、プロング3872が患者の鼻に挿入されると、側壁3872のうちの一方は顔面に当接し、プロングは、側壁3874が顔面と接触する平面に対して角度をなして鼻の中に延在する。カニューレ3870が取り除かれ、チューブ3802が反対側に出るように回されると、他方の側壁3874が顔面と接触し、プロング3872は、側壁3874が顔面と接触する平面に対して実質的に同じ角度で鼻の中に延在する。これらの実施形態は、カニューレアセンブリ3800のいかなる部分も分解することなく、カニューレおよびヘッドギアアセンブリを取り除き、管出口を反対側にして再配置することができるため、有益であり得る。これにより、カニューレアセンブリを、封止されたままにすることができ、漏れの可能性が低減する。
図38Fおよび図38Gは、プロング3882を備えた内側カニューレ部分3884を含むカニューレアセンブリ3880の実施形態を示す。アセンブリはまた、少なくとも部分的に内側部分3884を包囲する外側部分3883も含む。アセンブリ3880はまた、供給チューブ3802を結合することができる内側カニューレ部分3884内への側部入口も含む。好ましくは、プロング3882は、内側部分3884に結合され、内側部分3884に対して曲がるかまたは撓むように構成されている。外側部分3883を、内側部分3884に対して回転させることができる。外側部分3883は、プロング3882が延在することができる1つまたは複数(たとえば、2つ)の開口3888を含む。好ましくは、開口3888は、プロング3882の外周または周辺部より大きく、開口部を、円形あるいは楕円形の形状とするか、または他の方法で、プロング3883の外面と開口3888の表面との間に少なくとも円周方向または外側部分3883の回転方向に空間が存在するような形状とすることができる。別法として、開口3888は、外側部分3883の円周の周囲を半径方向に延在するスロットであり得る。好ましくは、外側部分3883は、プロング3882をカニューレ3880または内側部分3884に対して所望の方向に偏向させるように、内側部分3884に対して回転する。外側部分3883を回転させることにより、開口部3888に隣接する外側部分3883の部分は、プロング3882の可撓性基部と接触し、外側部分3883がいずれの方向に回転するかに応じて、プロング3882を何らかの方法で傾斜させることができる。したがって、カニューレ3880を顔面に結合する時にいずれのチューブ方向が選択されるかに関らず、プロング3882を、鼻の中に延在するように向けることができる。これは、特に、より小さい従来の鼻チューブより大きい高流量型チューブに対して設計されたアセンブリにおいて有益であり得る。また、カニューレアセンブリのいかなる部分も分解することなく、アセンブリを取り除きチューブ3802の出口側を切り替えることができ、カニューレが、漏れの危険を低減させるように封止されたままであり得るため、有益である。
いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ3880はまた、ピン3886およびスロット3885等の調整制限装置も含むことができる。好ましくは、ピンは、内側部分3884に結合され、スロットは外側部分3883に位置するが、この配置を逆にすることも可能である。スロット3885は、外側部分3883の円周に沿って半径方向に延在することができ、内側部分3884の外面から突出するピン3886を受け入れるようなサイズおよび形状である。ピン3886は、外側部分3883が内側部分3884に対して回転する際に、スロット3885内で移動することができ、スロット3885の縁または止め面は、外側部分3883が内側部分3884に対していくつかの箇所を越えて回転しないようにすることができる。
図39A〜図39Iは、カニューレ位置合せ機構を備える鼻カニューレアセンブリの実施形態を示す。いくつかのカニューレ製品では、ヘッドストラップを調整することによりプロング角度およびカニューレ位置を変更することも可能である。いくつかのアセンブリでは、達成可能な調整の量が制限されており、調整を正確に行うことは困難である。患者間の顔の形状が異なることにより、空気が鼻の外側に漏れる可能性がある場合、プロングが位置ずれしかつ治療が低減するために不快がもたらされる可能性がある。開示する実施形態のうちの少なくともいくつかは、頭部の後部の周囲に固定されるように、かつ通常の患者によってもたらされる変位から影響を受けないように設計されている。以下に記載する実施形態のうちのいくつかは、ヘッドギアの保持をカニューレ位置の調整から隔離し、カニューレが左右に移動しかつ/またはプロングの角度が各個々の患者に対して微調整されるのを可能にする。カニューレをヘッドギアから隔離することはまた、カニューレの位置がずれた場合、およびヘッドギアを用いてカニューレの位置決めを調整することが不都合である場合にも有益であり得る。たとえば、患者が意識不明であるか、またはヘッドギア調整機構にアクセスすることが困難である場合。これらの実施形態のうちのいくつかは、ヘッドストラップ部分をカニューレの移動および位置決めから隔離する。これらの実施形態のうちのいくつかはまた、あるいは別法として、カスタマイズされたプロング角度調整とともに、ヘッドギアまたはヘッドストラップが不安定になりあるいははずれ、またはシステムが顔面の中心からずれて現れることなく、横方向のカニューレ位置決めを可能にする。
たとえば、図39Aは、カニューレ3901、供給チューブ3902およびプロング3905を含むカニューレアセンブリ3900を示す。アセンブリ3900はまた、ヘッドストラップ3940および取付部分3912等、保持装置も含む。いくつかの実施形態では、アセンブリ3900は枠部分3910を含み、枠部分3910は、取付部分3912の間に延在し、好ましくは取付部分3912に結合される。カニューレ3901を、枠部分3910に沿って摺動し、枠部分3910に沿って位置を変えることができるように、枠部分3910に摺動可能に結合することができる。好ましくは、カニューレ3901はまた、プロング3905が枠部分3910に対して異なる方向に傾斜することができるように、枠部分3910に対して回転または旋回することも可能である。好ましくは、枠部分3910は、曲がるのに十分可撓性がありかつ患者の顔面に沿うことができる一方で、カニューレ3901を支持するようにその形態を依然として維持するように、剛性または半剛性である。枠部分3910を、プラスチックまたは他の何らかの好適な半剛性あるいは可撓性材料から作製することができる。カニューレ3901は、枠部分3910が通過する開口3919を含む。枠部分3910の断面を円形とすることができ、開口3919は、枠部分3910の形状およびサイズに対応するような形状およびサイズである。こうした構成により、カニューレ390110は枠部分3910に対して回転し、かつ顔面または患者に対して左右に摺動することができる。いくつかの配置では、カニューレ3901は、枠部分3910と比較的緊密な適合を有し、それにより、位置決めされると、カニューレ3901は枠部分3910の上でその位置を維持する。他の配置では、カニューレ3901は、枠部分3910の上に比較的緩い浮動嵌合を有することができ、それにより、カニューレ3901は、必要に応じて、患者の移動とともに移動する。
枠部分3910の端部を、取付部分3912によって直接または間接的に支持することができ、取付部分3912は、枠部分が患者の顔面に接触するかまたは患者の顔面に過剰な圧力を加えないようにする軟質な顔パッドを含むことができる。いくつかの実施形態では、チューブ支持体3920がアセンブリ3900に結合され、チューブ3902を支持するように構成されている。好ましくは、チューブ支持体3920は、取付部分3812に結合され、カニューレからヘッドストラップ3940にチューブ3902を支持する取外し可能ストラップである。好ましくは、チューブ支持体3920を、チューブ3920を解放するように容易に解除しまたは取り外すことができる。チューブ支持体3920はまた、好ましくは、カニューレ3901の位置が枠部分3910において変化する際にチューブ3902がチューブ支持体3920内で移動または摺動することができるように、比較的緩くチューブ3902を保持するように構成されている。たとえば、チューブ支持体3920を、チューブ3902を緩く支持するストラップまたはタブとすることができ、容易に解除または解放することができる。好ましくは、アセンブリ3900は、取付部分3912の各々にまたはヘッドストラップ3940あるいは枠部分3910の各側にチューブ支持体3920を含む。他の好適なチューブ支持体(たとえば、クリップまたはあらゆる好適な締結具)も使用することができる。
図39Bは、枠部分3910がカニューレ3901を支持し、枠部分3910が、枠部分3910の長さに沿って切欠きまたは突起3921等の戻り止めを含む、カニューレアセンブリ3900実施形態を示す。切欠き3921を、枠部分3910に沿ったカニューレ3901の移動および位置の変更を可能にし、同時にカニューレ3901をその選択された位置で保持するように構成することができる。枠部分3910を、円形としかつ/または枠部材3910に対するカニューレ3901の回転を可能にするように構成することも可能である。たとえば、切欠き付き枠部分3910を、カニューレ3901の左右の移動を可能にする平坦ストリップとすることができ、または、枠部分3910は、枠部分3910に対するカニューレ3901の左右および回転両方の移動を可能にする切欠き付き円形断面を有することができる。好ましくは、アセンブリはまた、枠部分3910の各端部に位置するヘッドストラップ調整部分3913も含む。ヘッドストラップ調整部分3913を、先の実施形態において考察したものを含む、あらゆる好適な方法でヘッドストラップ(複数可)3940の調整を可能にするように構成することができる。カニューレ3901はまた、供給チューブ3902を受け入れかつチューブ3902を患者の一方の側に向けるように構成された側部ポート39655も含むことができる。いくつかの実施形態では、ヘッドストラップ3940または枠部分3910は、チューブ支持部分3920を支持している。好ましくは、チューブ支持部分3920は、ヘッドストラップ3940または枠部分3910から取り外し可能なストラップまたはクリップである。チューブ支持体3920をヘッドストラップ3940または枠部分3910に取外し可能に結合するために、ドームクリップ3922または他のタイプのクリップあるいは係止構造あるいは材料を使用することができる。
図39Cは、カニューレ3901がストラップまたは可撓性部材3941によって支持されるカニューレアセンブリを示す。カニューレ3901は、プロング3905と、ストラップ3941を受け入れるように構成された開口3915とを含む。好ましくは、可撓性部材またはストラップ3941は、患者の顔面に直接装着され、顔の表面に対してカニューレ3901を保持するように構成されている。ストラップ3941は、カニューレ3901の開口3915を通過することができ、ヘッドストラップ3940に結合されることが可能であり、または患者の頭部の周囲に延在することができる。好ましくは、ストラップ3941は、カニューレ3901を顔面に保持するために保持力を提供するように構成されるが、ヘッドストラップ3940における移動をプロング3905から隔離することも可能である。カニューレ3901は、ストラップ3941に沿って摺動または移動することができ、患者の顔面およびストラップ3941に対して位置を変えることができる。供給チューブ3902は、カニューレ3901に機能的に結合され、好ましくは、カニューレ3901の一方の側から出る。
図39D〜図39Eは、カニューレ3901が2つの開口またはスロット3948を含み、カニューレ3901が2つの枠部分3910に対して位置を変えることができる、カニューレアセンブリの別の実施形態を示す。供給チューブ3902は、カニューレ3901の側部から、かつ好ましくは2つの枠部分3910の間に延在する。枠部分3910は、ヘッドストラップ3940に結合することができる取付部分3912によって支持される。好ましくは、開口またはスロット3948は、カニューレ3901の長さに沿って横方向に延在し、枠部分3948をスロット3948に挿入するかまたはクリップ留めすることができるように長手方向に開放している。スロット3948の内側部分を、枠部分3910のサイズおよび形状に対応するようなサイズおよび形状とすることができ、スロットの外側部分を、スロットがスロットの内側部分内で枠部分3910を保持するようなサイズおよび形状とすることができる。他の実施形態では、クリップを用いて、枠部分3910にカニューレ3901を保持することができる。カニューレ3901を、枠部分3910に取外し可能に結合することができ、それにより、単一のヘッドストラップ/ヘッドギアアセンブリに異なるサイズまたは構成のカニューレ3901で交換を行うことができる。2つの支持枠部分3910は、患者の顔面におけるカニューレの安定性を向上させることができ、一方で、カニューレ3901が枠部分3910に対して左右に移動するのを依然として可能にすることができる。チューブ支持体3950もまた、図示するようにアセンブリに組み込むことができる。チューブ支持体3950を、枠部分3910に結合することができ、チューブ支持体3950と枠部分3910(または取付部分3912)の端部との間で横方向にかつ枠部分3910の間で垂直方向に、チューブ3902を保持するように、枠部分3910に沿って所望の位置まで移動可能とすることができる。したがって、チューブ支持体3950を、使用者が、チューブ3902が枠部分3010の間でカニューレアセンブリから出る場所を制御することができるように構成することができる。
図39Fは、二重ワイヤアセンブリを含むカニューレアセンブリの実施形態を示す。いくつかの実施形態では、枠部材3910は、カニューレ3901を支持し取付部分3912またはヘッドストラップ3940(図39Fには示さず)に結合される、ワイヤである。カニューレ3901は、供給チューブ3902が出る側に供給開口を含む。好ましくは、頂部ワイヤ3951はカニューレ3901に固定して結合され、カニューレ3901の底部分は、底部ワイヤ3952を摺動可能に受け入れるように構成された開口またはスロット3948を含む。アセンブリはまた、ワイヤの少なくとも1本を移動させるように構成されたダイヤル3960も含むことができる。好ましくは、ダイヤル3960を回転させることにより、頂部ワイヤ3951およびカニューレ3901はアセンブリの残りの部分に対して移動する。底部ワイヤ3952は移動せず、カニューレ3901は底部ワイヤ3952に沿って摺動することができる。別法として、カニューレ3901を支持するワイヤはともに、カニューレ3901の開口を自由に通過することができる。柔らかさおよび患者に対する快適さを向上させるために、ワイヤ3910に、軟質TPEまたは同様の材料をコーティングすることができる。別法として、ダイヤル3960を、ヘッドストラップ3940の長さを直接、またはダイヤル3960の間に延在するワイヤ3910の長さを調整し(たとえば、巻き取るかまたは繰り出し)、それによりヘッドストラップ3940の長さを有効に調整することにより、ヘッドストラップ3940の長さを調整するように構成することができる。また、ワイヤ3910の自然の撓みにより、プロング3905が患者の鼻の移動とともにまたは調整のために移動することができる。
図39Gは、患者の頭部の上に嵌まるように構成されかつアームアセンブリおよびカニューレ3901を支持するバンド3964を含む、カニューレヘッドギアアセンブリの別の実施形態を示す。第1アーム3970が、第1継手3966においてバンド3964に結合されている。第2アーム3971が、第2継手3967において第1アーム3970に結合され、第2アーム3971が、第3継手3968においてカニューレ3901に結合されている。いくつかの実施形態では、アセンブリは1本のアームのみを含み、他の実施形態では、アセンブリは、継手において結合された3本以上のアームを含む。カニューレ3901は、プロング3905を含み、供給チューブ3902が、カニューレ3901に、好ましくは第3継手3968とは反対側に結合されている。好ましくは、継手3966、3967および3968の各々は、結合部分の間の多軸移動を可能にするように構成されている。たとえば、カニューレ3901は、第3継手3968を中心に複数方向に枢動することができる。継手の各々は玉継手であり得る。いくつかの実施形態では、継手は、少なくとも幾分か枢動に対する抵抗を有するように構成されている。これらの継手は、要求通りにカニューレを調整することを可能にするが、一旦調整されるとカニューレを適所に保持することができる。好ましくは、継手における抵抗は、アームおよびカニューレ3901に対して使用者が作用していない時にそれらの相対位置を保持するのに十分であるが、アームおよびカニューレ3901を、使用者が移動させる時に移動させかつ枢動させることができるように過剰な抵抗ではない。いくつかの実施形態では、管3902を、アームのうちの1本または複数本に通すことができ、したがって、アームは、チューブ3902を使用者の口から離れて横方向に通すようにチューブ支持体として機能することができる。別法として、アームのうちの1本または複数本が、カニューレ3901と供給チューブ3902との間のガス導管の一部を画定することができる。好ましくは、バンド3964は、患者の頭部の上にぴったりと嵌まるように構成され、いくつかの実施形態では、バンド3964は、異なる頭部のサイズおよび形状に適合するように調整可能である。いくつかの実施形態では、ヘッドバンド3964は、第1アーム3970を支持する側とは反対側において安定化部分3965を含む。バンド3964は、患者の頭部の頂部の上にまたは患者の頭部の後部分の周囲に嵌まることができる。いくつかの実施形態では、アームは、玉継手または同様の継手によって合わせて取り付けられる可撓性ロッドである。
図39Hは、カニューレ3901を支持する剛性または半剛性枠部分3982を有するカニューレアセンブリを示す。カニューレ3901を、さまざまな方法で枠部分3982に固定することができる。たとえば、カニューレ3901は、枠部分3982に係合しかつカニューレ3901およびプロング3905を枠部分3982に結合するように構成された、クリップまたは取付部材3984を含むことができる。いくつかの実施形態では、枠部分3982は、カニューレ3901の一部を受け入れるように構成された開口3983またはスロットを含む。たとえば、枠部分3982の開口3983は、カニューレ3901のクリップ3984を受け入れることができ、クリップ3984および開口3983の係合により、カニューレ3901を枠部分3982に結合することができる。図示するように、カニューレ3901は、湾曲フック3984によって枠部分3982にクリップ式に留まることができ、それにより、プロング3905が回転し、かつ開口3983がフック3984より長い場合は、枠部分3982に対して左右に移動することができる。こうしたクリップ構成により、カニューレ3901を容易に、枠部分3982に結合しかつ枠部分3982から取り除くことができ、同じアセンブリで異なるカニューレ3901を使用することができる。いくつかの実施形態では、さまざまな形状およびサイズである異なるカニューレ3901およびプロング3905を、枠部分3982に選択的に結合して患者が使用することができる。たとえば、寸法の大きい患者に対して、より大きいカニューレおよびプロングを枠部分3982に結合することができ、枠部分3982において、供給チューブ3920が一方の側から出るカニューレを、チューブ3920が反対側から出る異なるカニューレ3901と置き換えることができる。クリップまたは取付部材3984と、取付部材3984を受け入れる枠部分3982の対応する部分(たとえば、開口3983)とを、カニューレ3901および/またはプロング3905が、枠部分3982および/または患者の顔面に対して上下にまたは左右に調整することができるように構成することも可能である。好ましくは、枠部分3982におけるカニューレ3901の位置を、プロング3905の角度を変更するかまたはカニューレ3901を回転させるように調整することができる。したがって、カニューレ3901およびプロング3905の位置および特性を、ヘッドストラップ3940またはヘッドギアアセンブリ全体を移動させるかまたは取り外すことなく、変更することができる。いくつかの配置では、アセンブリが患者の上に配置されるまで、カニューレ3901を、単に枠部分3982に緩く結合することができる。患者の適所に置かれると、カニューレ3901は、患者と枠部分3982との間に捕捉される。
先の実施形態に記載したように、供給チューブ3902は、カニューレ3901の側部からカニューレ3901を出ることができ、枠部分3982をヘッドストラップ3940に結合することができる。好ましくは、枠部分3982は、患者の顔面に最も近い枠部分3982の側にパッドまたはより軟質の部分3980を含む。パッド3980を、枠部分3982に結合することができ、パッド3980は、枠部分3982と患者の顔面との間に詰め物を提供し、かつ/または枠部分3982を患者の顔面から間隔を空けて配置することができる。アセンブリの実施形態はまた、先の実施形態で記載したものと同様のチューブ保持装置またはチューブ支持体3920を含むことができる。たとえば、チューブ支持体3920は、チューブ3902をヘッドストラップ3940または枠部分3982に結合するループまたはストラップであり得る。
図39Iは、カニューレ3901の一方の側または両側に結合された管3990の波形部分を備えている。いくつかの実施形態では、カニューレ3901は、管3990の折畳み可能な波形部分によって支持され、その位置および向きを、波形管部分3990を調整することによって調整することができる。カニューレ3901は、プロング3905を含むことができ、管3990の波形部分の端部を受け入れるように構成された1つまたは複数の入口開口3994を含むことができる。管3990の波形部分を、カニューレの位置の調整を可能にするとともに、カニューレ3901にガスを送達するように構成することができる。波形3990により、カニューレ3901を、患者の顔面に対して左右に(横方向に)かつ上下に移動させることができる。たとえば、カニューレ3901を一方の側に移動させるために、その側の波形部分3990を圧縮するかまたはつぶすことができ、反対側の波形部分3990を拡張することができる。波形部分3990を拡張しかつ圧縮することにより、患者の頭部のアセンブリの適合の締りを同じままにすることができ、一方で、カニューレ3910の位置が調整される。別法として、波形部分3990は、カニューレ3901を支持しながら選択的に膨張しかつ収縮することができる管以外の何らかの他の材料であり得る。好ましくは、波形部分3990の一端は、波形ではなくヘッドストラップ3940に対して移動可能でない固定部分3992に結合される。好ましくは、固定部分3992はまた、波形部分にガスを送達する管3902でもある。いくつかの実施形態では、固定部分3992および/または管3902は、ヘッドストラップ3940によって裏打ちされている。これらの構成では、カニューレ3901およびプロング3905の位置決めの調整は、ヘッドストラップ3940およびアセンブリの残りの部分から隔離されている。
図40A〜図40Jを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレおよびプロング装置は、プロングサイズおよび/または空間の調整を容易にするように構成されている。個々の患者は、患者の鼻の形状およびサイズに応じて、異なるカニューレプロングサイズおよび間隔を必要とすることが多い。鼻孔内の快適さを最適化し視覚的影響を最小限にするために、小さいプロングの方が望ましいが、大きいプロングほど、流れに対する抵抗を最小限にして所望の流量の送達を容易にする。大きいプロングほど、プロングが鼻から落下するのを防止するのにも役立つことができる。プロングの許容可能なサイズおよび間隔の達成は、患者を適切に治療する際に非常に望ましい可能性がある。プロングのサイジングは、プロング直径、プロング高さ、プロング間の隔壁間隔等の考慮を含む可能性がある。いくつかのカニューレ装置は、異なるサイズのさまざまなカニューレ構造を提供し、各モデルに対するプロングのサイジングは固定される。上記特性のうちの1つまたは複数を個々の患者に対して調整することができる、カスタマイズ可能なカニューレプロングがあることが望ましい。図40A〜図40Jの実施形態は、好ましくは、これらの問題のうちの少なくともいくつかに対処する。
たとえば、図40A〜図40Dを参照すると、カニューレプロングアセンブリは、互いに対して移動することができる2つのプロング部分または側部4040および4042を有するプロング4005を含む。好ましくは、プロング4005は、各々、第2プロング部分4042に摺動可能に結合される第1プロング部分4040を含み、2つのプロング部分は、互いに対してまたは互いに向かいかつ離れるように前後に移動することができる。プロング部分4040および4042を、断面がまたは端面から見て略U字型または半円とすることができ、それらの開放側部は互いに面している。好ましくは、プロング部分4040および4042は、それらの間に、ガスが通過することができる通路4047を画定し、通路4047は、プロング部分4040とプロング部分4042との間の開放領域である。いくつかの実施形態では、プロング部分4040および4042が互いに近づくように移動すると、プロング4005の断面全体が小さくなるため、通路4047の断面積は小さくなる。プロング部分4040および4042が互いから離れるように移動すると、通路4047の断面およびプロング4005の断面全体のサイズが増大する。したがって、プロング4005の2つの側方部分4040および4042をさらに離れるように引っ張るかまたは互いに近づくように押すことにより、プロングの内径および外径を変化させることができる。引き離れ拡張されたプロング断面形状は、接近しまたは圧縮された断面より楕円形であり得る。プロング4005の断面を、1つの辺が平坦部分である半円として成形することも可能である。
好ましくは、プロング部分4040および4042は、カニューレまたはマニホールド4001のスロットまたは開口4045内で前後に摺動する。材料または基部4046のセクションが、各プロング部分から延出してスロット4045のあらゆる開放間隙を充填し、プロング部分4040および4042がカニューレ4001に対して移動する場合であっても、プロング4005とカニューレ4001との間のシールを維持するように、材料4046を構成することができる。材料4046のセクションは、プロング4005からマニホールドまたはカニューレ4001内に延在することができ、またはプロング4005からカニューレ4001の外側に沿って延在することができる。プロング部分4040および4042が互いに対して移動する際、材料4046のセクションは互いの上を摺動することができ、プロング4005の寸法が変化する際に連続したシールを確保することができる。いくつかの実施形態では、プロング4005全体を、スロット4045内で回転または移動させることにより、患者に対するプロング4005の位置および角度をカスタマイズし調整することができる。こうした調整を、プロング部分4040および4042が互いにから完全に分離されるかまたは引き離されることなく、より容易に達成することができる。別法として、プロング4005の完全開放部分のサイズをスロット4045より小さいサイズに制限することができ、それにより、プロング4005の位置調整または角度調整が、依然として完全開放位置で可能である。
図示する配置では、第2プロング部分4042は、少なくとも1つの凹部またはスロット4049を含む。好ましくは、スロット4049は、第1フランジ4050と第2フランジ4051との間に画定されている。第1プロング部分4040は、フック部分または係合フランジ4048を含み、それは、スロット4049内で長手方向に延在し、かつスロット4049内で横方向に移動することができる。好ましくは、係合フランジ4038は、スロット4049内で第2プロング部分4042と係合するかまたは接触し、第2プロング部分4042と少なくとも実質的なシールを生成する。また、第1フランジ4050は、第1プロング部分4040の内面と係合して2つの部分の間にシールを形成することができる。
プロング部分4040および4042が互いから引き離される際、係合フランジ4048はスロット4049内で第1フランジ4050に向かって移動する。好ましくは、第1フランジ4050は止め具として作用し、それにより、係合フランジ4048が第1フランジ4050と接触する時、第1フランジ4050を超えて移動することができず、第1プロング部分4040は、第2プロング部分4042からそれ以上移動することが妨げられる。同様に、第2フランジ4051を、プロング部分4040および4042が合わせて押されると、係合フランジ4048が第2フランジ4051と接触するように構成することができる。好ましくは、第2フランジ4051は、係合フランジ4048がそれ以上または第2フランジ4051を越えて移動するのを阻止することができ、それは、プロング部分が互いに少しでも近づくように移動するのを妨げる。このように、スロット4049およびフランジ4050、4051は、プロング部分4040とプロング部分4042との間の相対移動の範囲を画定することができる。いくつかの実施形態では、プロング4005は、プロング4005の両側(たとえば、横方向側部)に配置することができる、2つのスロット4049および2つの対応する係合フランジ4048を含む。他の実施形態では、プロング4005は、3つ以上のスロット4049と対応する係合フランジ4048とを含む。いくつかの実施形態はまた、プロング部分4040および4042が合わせて圧縮されるかまたは離れるように動かされる程度を使用者に示す、サイズインジケータ4054を含むことも可能である。サイズインジケータは、小の「S」、中の「M」および大の「L」等、プロング2005の外径に対するサイズ指示を含むことができる。図示するように、サイズインジケータ4054を、スロット4049内に、またはスロット4049ならびにフランジ4048、4050および4051に隣接して配置することができる。図示するように、サイズインジケータ4054を、プロング4005の外側に見える現れた最大文字が現サイズを示すように構成することができる。
図40Eは、プロングアセンブリであって、プロングアセンブリ4056が可変高さを有するのを可能にする複数の折畳み可能部分4058、4062を有するプロングアセンブリの実施形態を示す。好ましくは、折畳み可能部分4058、4062および4064は、同軸であり、合わせて結合され、互いに対して入れ子式に移動するように構成されている。折畳み可能部分のサイズおよび量が異なることにより、多くの可変サイズおよびサイズに対するより小さい増分を可能にすることができる。たとえば、プロングアセンブリ4056は、2つの折畳み可能部分しか含むことができないが、所望の異なるサイズおよび選択肢に応じて4つ以上の折畳み可能部分を含むことができる。好ましくは、折畳み可能部分4058、4062および4064は、プロングアセンブリ4056の高さを増大させるように外側に入れ子式に引っ張られ、高さを低減させるために合わせて押し戻すことができる。折畳み可能部分の間の摩擦嵌めを用いて、選択されたプロング高さが維持されることを確実にし、別個の折畳み可能部分内の細密な増分調整を可能にすることができる。好ましくは、最小部分4064はプロング4056の基部にあり、それにより、プロングの上縁の上のシールが、最大の最上部分4058によって生成される。最上部分4058は、好ましくは、患者の鼻の解剖学的形状のサイズに対応するように選択される。これはまた、汚染物質が折畳み可能部分の間に入るのを防止するのにも役立つ。好ましくは、最上部分4058は、封止上縁4061および開口4060を含む。
図40F〜図40Hは、プロングを互いに対して選択的に間隔を空けるのを可能にするカニューレプロングアセンブリのさまざまな実施形態を示す。いくつかの実施形態では、アセンブリは、2つのプロング4005を含み、プロング4005のうちの一方はカニューレ4001に対して固定され、他方のプロング4070は、カニューレまたはマニホールド4001内で横方向に移動することができる。他の実施形態では、両プロング4005および4070は、カニューレ4001に対して移動しかつ調整可能であるように構成されている。好ましくは、調整可能プロング4070の一部は、カニューレ4001内にあり、プロング4070がカニューレ4001のスロットまたは開口4071内で移動する際に、カニューレ4001とプロング4070との間でシールを維持するように構成されている。たとえば、図40Fの実施形態では、カニューレ4001は、調整可能プロング4070が延在するスロット4071を含み、プロング4070を、スロット4071内の異なる位置まで横方向に移動させることができる。図示する配置は、複数の別個の調整位置を含むが、他の配置では、調整範囲内の無限の調整可能性を提供することができる。好ましくは、スロット4071は、スロット4071に沿って横方向に変位した複数の戻り止めまたは切欠き4073を含む。調整可能プロング4070は、スロット4071の切欠き4073と係合するように構成されたピンまたは突起4072を含むことができる。ピン4072を、調整可能プロング4070を選択された位置で保持するように切欠き4073の各々の中に少なくとも部分的に嵌まるように構成することができる。使用者は、調整可能プロング4070を、他方のプロング4005に対して所望の位置まで移動させることができ、ピン4072は、プロング4070をその位置で保持するように切欠き4073と係合する。ピン4072がさまざまな切欠き4073のうちの1つと整列しかつそこに嵌合するように、調整可能プロング4070を摺動させることにより、使用者は、別個の固定された隔壁間隔を選択することができる。図示するように、カニューレ4001は、異なる切欠き4073または固定されたプロング4005からの距離にラベルを付けるサイズインジケータを含むことができる。
図40Gは、選択的に隔壁またはプロングの間隔を空けるのを可能にするカニューレプロングアセンブリの別の実施形態を示す。たとえば、調整可能プロング4070はリブ4074を含み、それは、基部またはプロング4070から延在し、マニホールドスロット4071に沿って複数の溝4075と係合するように構成されている。先の実施形態と同様に、リブ4074がさまざまな溝4073のうちの1つと係合するように、調整可能プロング4070を摺動させることにより、使用者は、別個の固定された隔壁間隔を選択することができる。図示する配置では、溝4073は内側に面しているが、溝4073は外側に面することも可能である。スロット4071に沿った箇所に、選択された隔壁間隔の指示を与えるようにラベルを付けることができる。図40Hは、調整可能プロング4070がプロング4070の基部に隣接してタブ4076を含むラチェットアセンブリを備えた追加の実施形態を示す。好ましくは、タブ4076は、マニホールド4001のスロット4071の縁(または、別の好適な係合面)と係合するように構成されている切欠きまたは突起4077を含む。好ましくは、切欠き4077を、スロット4071の縁を越えて移動することができるように構成し、切欠き4077のうちの1つがスロット4071の縁と係合し調整可能プロング4070を選択された位置で保持するように、位置決めすることができる。
図40Iおよび図40Jは、少なくとも部分的に薄膜材料から作製されかつ高い空気流量または圧力に対応して拡張することができるプロングの実施形態を示す。図示するように、プロング4080は、好ましくは、外側が薄膜材料4082から作製され、より剛性の高い材料から作製されかつ好ましくはプロング4080の概して軸方向に延在している、いくつかのリブまたは他の細長い支持体4084を有している。低いガス流量またはガス流がない時、プロング4080は、その自然状態で停止し、直径が小さい。この状態では、薄膜4082は、少なくとも部分的にリブ4084の間で折り畳まれており、リブ4084を、開口4087の中心に向かって角度を付けることができる。ガス流量がプロング4080を通して増大すると、圧力の上昇により膜4082が外側に拡張し、リブ4084は、互いから離れるように押し開かれる。これにより、プロング4080の直径およびプロング開口4087の直径が増大する。プロング4080およびプロング開口4087は、拡張すると、患者の鼻の解剖学構造とともにシールを形成することができる。これらの配置において異なる薄膜材料を使用することにより、可変流量で、ガス流に対する抵抗を幾分か制御することができる。
図40Jは、薄膜材料4092および細長い支持体またはリブ4094を含むプロング4090の実施形態を示す。好ましくは、リブ4094は、固定され、曲がらずかつ互いに対して移動しない。いくつかの実施形態では、リブ4094は、直立位置で固定され、最小の所望のプロング直径の円周の周囲に配置される。空気またはガス流がない場合、リブ4094は、直立位置にあり続け、膜4092は、リブ4094の間でつぶれて折目4096を形成する。より多くのガス流がプロング4090を通過する際、膜は、リブ4094の間で外側に拡張する。したがって、より高いガス流により、プロング4090および開口4097の外径が増大し、患者の鼻の解剖学的構造とシールを形成する。この配置では、好ましくは、リブ4094は、プロング4090の全長にわたって延在しない。好ましくは、リブ4094は、最大プロング4090の長さの約1/3から1/2またはこの範囲内のいずれか等、プロング4090の部分的な長さに沿って、プロング4090の基部またはその近くから延在している。しかしながら、いくつかの配置では、プロング4090は、プロング4990の長さのより大きい部分または全体にわたって延在することができる。有利には、これらの薄膜プロング実施形態のうちの少なくともいくつかでは、患者に対してプロングサイジングを選択するために看護師の介入は不要であり、それにより、不十分なサイジング選択も防止され、適用効率が向上する。プロングを、規定された流量に対してあり得る最小のサイズを維持するように構成することができ、したがって、あり得る最大の快適さが確保される。これらの実施形態を、本明細書に記載するカニューレアセンブリまたは構成のいずれかと組み合わせることができる。さらに、支持体またはリブ4084または4094を、プロング4080、4090の壁の内側とするか、外側とするか、またはその中に配置することができる。
上述した実施形態により、隔壁間隔、プロング直径および/またはプロング高さのいずれかまたはすべてのカスタマイズが可能になる。これは、「サイズが合わない」患者に役立つことができ、看護師が個々の患者に合わせるために自身の判断を用いることを可能にする。カスタマイズ可能なプロングはまた、製造するカニューレのサイズを少なくすることができ、サイズを選択することに対する混乱が低減するため、有利である。こうした調整可能プロングはまた、サイズをいかに選択するかに関する訓練および使用者の指示に対する必要も軽減することができ、廃棄物を低減させることができる可能性がある。これらの特徴により、カニューレの快適さおよび適合が、患者の姿勢および快適さのレベルが変化する際に調整することも可能である。これらの実施形態の各々を他の実施形態のうちの1つまたは複数と組合せて使用して、単一カニューレに対して2つ以上のカスタマイズのモードを提供することができる。
図41A〜図41Dを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレ保持配置は、略U字型であるかまたは患者の鼻の上および/または周囲に適合する略U字型部分を有するストラップまたは支持体を含むことにより、患者に対するカニューレの保持および安全性を向上させるように構成されている。患者の鼻の上のこうした支持体またはストラップは、カニューレに対して追加の(または実質的にすべての)支持を提供することができ、患者の顔面に対するカニューレの望ましくない移動を妨げることができる。いくつかの実施形態では、アセンブリは、支持部材4150によって支持されるカニューレ4101を含む。たとえば、支持部材4150を、カニューレ4101の1つまたは複数の側部においてカニューレまたはマニホールド4101に結合することができ、患者の顔面に対して上方にかつ患者の鼻の上および/または周囲に延在するように構成することができる。好ましくは、支持部材4150は、その上方部分が患者の鼻の一部、好ましくは鼻柱の上に載ることができるようなサイズおよび形状である。支持部材4150は、より軟質であるかより可撓性の高い部分、特に鼻に近いかまたは鼻と接触する上方部分を含むことができる。他の実施形態に関して上述したように、カニューレおよび/またはマニホールドを、供給チューブ4102が側部からカニューレ4101を出ることができるように、取り外しかつ調整することができる。支持部材4150は、好ましくは、可撓性または半剛性材料から作製され、支持部材4150を、射出成形し、打抜き加工し、または他のあらゆる好適なプロセスによって形成することができる。支持部材4150を、カニューレ4101を最上部分と一体化させることができ、または、カニューレ4101に結合される別個の部品とすることができる。支持部材4150はまた、曲がるかまたは鼻の形状に沿うように構成されるストリップ4158も含むことができる。好ましくは、ストリップ4158は、その形状を保持することができ、支持部材4150の一部もまたストリップ4158の形状を保持するように、支持部材4150に結合される。好ましくは、ストリップ4158は、支持体4150が鼻から滑るかまたは落ちるのを妨げるように、鼻に沿うことができる。好ましくは、ストリップ4158は、曲げられるかまたは操作された後にその位置を維持する、金属または他の何らかの曲げられる材料から作製される。
図示するように、アセンブリ4100は、支持部材4150に結合され得るヘッドストラップ4140を含む。これらの実施形態では、ヘッドストラップ4140を、さまざまな異なる方法で支持部相4150に結合することができる。たとえば、ヘッドストラップ4140は、支持部材4150の開口4153を通って延在することができ、ヘッドストラップ4140の端部を、ヘッドストラップ4140の一部の上に再び締結させることができる。ヘッドストラップ4140は、フック・ループ材等の締結部材4152、または他のあらゆる好適な締結部材あるいは材料を含むことができる。締結部材4152は、ヘッドストラップ4140を調整する、すなわち締め付けかつ緩めるのを可能にするために、ヘッドストラップ4140の長さに沿って延在することができる。支持部材4150はまた、ヘッドストラップの締結部分4154に対応するクリップまたは締結デバイス4156も含むことができる。好ましくは、ヘッドストラップ4140の一方の側は、調整可能締結部材4152によって支持部材4150に結合され、他方の側は、クリップまたはスナップフィットボタンデバイス4156を用いて結合される。これにより、治療または取外しプロセス中にヘッドストラップ4140の調整可能性および容易な取外しが可能になる。
図41Cは、支持部材が、カニューレ4101に結合される金属ストリップ4160を備える実施形態を示す。好ましくは、金属ストリップ4160を、鼻の上の適所に押し付けることにより、鼻の形状に対応するように曲げかつ成形することができる。この実施形態により、金属ストリップ4160の高さを、金属ストリップ4160の切欠き4164(または他の同様の調整手段)を用いて調整することも可能である。こうした高さ調整により、アセンブリ4100および鼻ストリップ4160がより広範囲の患者鼻サイズ適応することができ、患者に対してより優れた安全性および快適さを提供することができる。金属ストリップ4160は、カニューレ4101内にクリップ式に留まるかまたはカニューレ4101に係合することができる切欠き4164を含むことができる。カニューレ4101は、切欠き4164と係合するように構成された孔または開口4164を含むことができる。金属ストリップ4160は、ストリップ4160に対する高さ調整を可能にするように、各側に複数の切欠き4164を含むことができる。
図41Dは、供給管4102およびカニューレ4101を支持するように構成された支持部材4150を備えたカニューレアセンブリの実施形態を示す。支持部材4150は、先の実施形態に記載した支持部材と同様に、鼻の上または周囲に載るように構成されている。支持部材4150を、布、またはプラスチックあるいは金属のようなより剛性の高い材料から作製することができる。好ましくは、カニューレ4101の両側からチューブ4102が出ており、チューブ4102は、剛性または半剛性であり得る。いくつかの実施形態では、支持部材4150は支持チューブ4102に結合され、チューブ4102は、取付部分4172に結合される。取付部分4172を、調整可能ヘッドストラップ4140に結合することも可能である。好ましくは、取付部分4172は、患者の顔面に接触する詰め物入り部分(図示せず)を備え、それを、顔面にくっつき、不快なまたは痛みをもたらす圧力を緩和するように力をより広い面積にわたって分散させるように構成することができる。取付部分4174または詰め物入り部分は、ヘッドストラップ4140の端部が延在することができる開口4174を含むことができ、それは、ヘッドストラップ4140に対する調整を可能にする。詰め物入りの取付部分4172を、チューブ4102および/またはカニューレ4101を患者の上唇および顔面から離れて架け渡すように構成することができ、それにより、詰め物入り部分4172が位置する患者の顔面との間の接触またはそこにかけられる実質的な圧力のみがある。また、カニューレ4101およびプロング4105を、サイズおよび出口側の異なるカニューレを使用することができるように、取り外されるように設計することができる。
カニューレシステムによっては、加湿チャンバに接続することができる加熱管回路を利用する。加熱回路は、回路に沿った温度の低下による凝縮液形成を阻止または防止する。これらの回路の端部に接続されたいくつかのカニューレアセンブリは、能動的に加熱されず、したがって温度損失および結露形成を受けやすい。開示した実施形態のうちの1つまたは複数における温度低下を低減させる1つの方法は、回路とプロングとの間で管を断熱することである。
図42A〜図42Oを参照すると、いくつかの実施形態では、管は、加熱回路とカニューレのプロングとの間で断熱される。たとえば、カニューレチューブ4202は、第1(たとえば、押出)チューブ4212を含むことができ、カニューレチューブ4202に布または断熱材料4210を巻き付けることができる。布または断熱材料4210は、チューブ4212とチューブ4212を通過しているあらゆるガスとに対して断熱を提供する。いくつかの実施形態では、布または断熱材料4210を、チューブ4212の周囲のスリーブになるように形成することができ、その縁または継目に沿ってヒートシールするかまたは他の好適なプロセスを用いて接合することができる。カニューレチューブ4202はまた、チューブ4212または断熱スリーブ4210内に延在するコイル状部材またはばね4214を含むことも可能である。ばね4214は、好ましくはコイルばねであり、曲げられるかまたは変形する時にチューブ4212にキンクが形成されるのを防止するように構成されている。チューブ4212が曲がっている間の閉塞を回避する他の奥的な機構もまた使用することができる。外側断熱材料4210を、通気性材料または非通気性材料から作製することができる。断熱材料4210が非通気性材料である場合、それをばねの周囲に直接巻付け、縁に沿って封止してチューブを提供し、チューブ4212を省略することができる。
カニューレチューブ4202のいくつかの実施形態は、チューブ4212による等、チューブ4202の端部に結合されるカニューレコネクタ部分4216を含む。好ましくは、コネクタ部分4216は、摩擦嵌めによってカニューレチューブ4202に結合されるように構成されており、または、コネクタ部分4216を、チューブ4212および/または断熱材料4210にヒートシールすることも可能である。いくつかの実施形態では、接続部分4216は弁4218を含み、したがって、コネクタ部分4216は、カニューレチューブ4202と気密または実質的気密シールを提供する。好ましくは、ベン4218は、一方向のみにガス流を可能にする一方向弁である。カニューレチューブ4202はまた、チューブ4202の外面に結合されるかまたはそこから延在しているタブ4220を含むことも可能である。好ましくは、タブ4220は、ヘッドストラップ4240の一部と係合し、かつカニューレチューブ4202に対するヘッドストラップ4240の調整を可能にするように構成された複数の孔4222を含む。たとえば、ヘッドストラップ4240は、孔4222のうちのいずれか所望の1つの中に延在しかつそれと係合するサイズおよび形状である、ピンまたは突起4224を含むことができる。孔4222を、カニューレチューブ4202の上に一列に配置することができ、それにより、ピン4224を孔4222に、カニューレ4201およびプロング4205により近接してまたはより離れて結合することにより、ヘッドストラップ4240の締りを調整することができる。
いくつかの実施形態では、断熱材料4210は、断熱を提供し、回路取り付け箇所とプロング4205との間の温度降下を低減させるように構成されている。温度降下を低減させることにより、結露形成の可能性が大幅に低減する。これらのカニューレチューブ構成を、プロング4205をカニューレチューブ4202または断熱材料4210に結合するかまたはその中に挿入して、カニューレ本体4201の一部として使用することができる。いくつかの実施形態では、カニューレチューブ4202は、カニューレ4201の構造の一部を形成することができ、またはそれをカニューレ4201と一体化することができる。この配置により、ガスは、カニューレチューブ4202を通り、カニューレチューブ4202に結合されるかまたは一体化しているプロング4205内に流れることができる。たとえば、図42Cに示す配置は、チューブ4202の壁によって画定されるカニューレ部分4201を含む断熱されたカニューレチューブ4202を含む。プロング4205は、チューブ4202から直接延在することができ、プロング4205を、内側チューブ4212に結合することができる。好ましくは、カニューレチューブ4202は、対応するコネクタ4226を備える呼気チューブ4225を受け入れるように構成されたコネクタ部分4216を含む。こうした呼気チューブ4225を、カニューレチューブ4202のいずれかの端部、または別法として両端に結合することができる。これらの構成では、供給チューブ4225の出口側を、供給チューブ4225をカニューレチューブ4202の他方の側に単に結合することによって変更することができる。
図42D〜図42Fに示すように、カニューレチューブ4202は、以下を含むさまざまな異なる配置を有することができる。カニューレチューブ4202は、内側のチューブ4212と、チューブ4212の周囲に巻き付けられたばね4214と、ばね4214およびチューブ4212の周囲に巻き付けられた断熱材料またはスリーブ4210とを含むことができる。別の実施形態では、ばね4214は、チューブ4212の内面に沿って延在することができ、断熱材料またはスリーブ4210を、チューブ4212の周囲に巻き付けることができる。別の実施形態では、断熱材料またはスリーブ4210はまた、圧力ラインチューブ4230および/または通信ライン等の他のライン4228の周囲にも巻き付けられる。
図42G〜図42Lを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレチューブまたは呼気呼吸チューブは、チューブ管理および/または断熱機構を提供する、チューブを包囲する材料を含むことができる。材料は、断熱材料である必要はなく、あらゆる通気性または非通気性材料でありうる。この機構は、チューブを吊り下げて保持する、タブ、フック、孔、留め具などを含むことができる。たとえば、一実施形態では、断熱材料4210は、材料4210に、タブ4250を形成する切れ目を含む。好ましくは、タブ4250は、ダイカットされ、フックまたはワイヤ4253を受け入れるように構成された孔4252、またはチューブ4202を支持することができるあらゆる他の物体を含む。断熱材料4210が、チューブ4212および/またはばね4214の周囲に巻き付けられると、タブ4250を、チューブ4202から外側に引っ張ることができ、タブ4250を用いて、チューブ4202を支持するようにフックまたは他の吊下げデバイス4253と係合することができる。好ましくは、タブ4250は、複数の縁で断熱材料4210から分離し、材料4210に結合されたままである少なくとも1つの淵を含むことができる。この機構を、使用されていない時に断熱材料4210の表面と一列に折り畳むことも可能である。好ましくは、チューブ4212は、チューブ4202の吊下げおよびチューブ管理に役立つ一方で、断熱もまた提供するように構成されたダイカット細部を含む布スリーブ4210が巻き付けられた非通気性チューブである。
図42Iおよび図42Jに示す他の実施形態では、断熱材料4210に切り込まれた機構を、材料に切り込まれたスロット4256とすることができ、それは、材料4210から引き離されて開口またはフック4257を形成することができる、材料4257の一部を提供するように構成されている。好ましくは、断熱材料は2つの平行なスロット4256を含み、それらのスロット4256の間の材料をチューブ4202から引き離して開口を形成することができ、その開口を通して、フック4253または他の吊下げデバイスが、チューブ4202を支持するように延在することができる。図42Kおよび図42Lに示す別の実施形態では、断熱材料4210は、チューブ4202から引き離すことができる2つのタブ4258を含み、その端部を、合わせて縛るか、またはベッド、人工呼吸器または吊下げデバイスなど、別の物体に結合することができる。タブ4258を、切れ目またはスロット4285によって画定することができる。好ましくは、機構が使用されていない時、ダイカット細部の各々を、断熱材料4210の表面と一列に折り畳むことができる。
図42M〜図42Oを参照すると、カニューレアセンブリの実施形態は、プラスチック、非通気性布または同様の材料から作製することができる薄いシートまたは薄膜4270を備えるカニューレ部分を含む。薄膜4270を丸めるかまたは折り畳むことにより、各端部に開口があるチューブ状構造体4271を形成することができる。いくつかの実施形態では、チューブおよびカニューレは、通気性、または非通気性の薄膜4270から形成され、薄膜4270は、チューブおよびカニューレアセンブリに対する何らかの構造的支持を提供するビード4274を含む。好ましくは、薄膜4270上のビード4274は、チューブ4271またはカニューレアセンブリのキンクを妨げる支持体を提供することができ、その支持体を、カニューレチューブ4271が一方向には容易に変形するが別の方向には容易に変形しないことを可能にするように構成することができる。ビード4274のパターンまたは設計を、所定のまたは意図的な曲げ領域を提供するように構成することができ、ビード4274を、薄膜4270に押出成形し、印刷し、または他の方法で施すことができる。ビード4274を、薄膜4270のいずれの側にすることも可能であり、それにより、ビード4274は、チューブ4271の内側または外側のいずれかで終了する。好ましくは、薄膜4270は、外縁に向かって広くなり、プロング4205に対応する中心領域において狭くなっている。ビード4274は、薄膜4270を実質的に横切って両方向に延在することができる。好ましくは、薄膜4270は、チューブ形状に丸められるかまたは折り畳まれ、縁で封止されることにより、プロング4205に対応する孔4277を含むカニューレチューブ構造体4271を形成する。たとえば、縁をヒートシールすることができる。プロング4277を、薄膜4270またはビード4276に結合するかまたはヒートシールすることができる。薄膜4270はまた、孔4277を含むビード4276のカニューレ部分も含むことができる。
カニューレアセンブリのいくつかの実施形態では、薄膜4270は、薄膜4270の各端部にタブ4278を含み、タブ4278は、開口4272、またはヘッドストラップあるいは他の保持デバイスに結合されるように構成されている他の締結デバイスを含む。カニューレチューブ4271はまた、カニューレチューブ4271の各端部に結合されたコネクタ部分4216も含むことができる。好ましくは、コネクタ部分4216は、先の実施形態に記載したように、カニューレチューブ4271にヒートシールされ、一方向弁4218を含む。好ましくは、コネクタ部分4216は、供給チューブを受け入れるように構成されている。これにより、供給チューブを、カニューレチューブ4271の所望の側でコネクタ部分4216に接続することにより、供給チューブ出口側を変更することができる。図42Oに示すように、他の実施形態は、布または他の何らかの好適な材料から作製された材料部分4282を含む。この材料部分4282を、患者に面し、垂直方向において実質的に平面または平坦であるように構成することができる。カニューレチューブ4271はまた、丸められるか丸くされる薄膜部分4270も含むことができ、その縁4280は、材料部分4282に封止される。薄膜部分4270は、薄膜4270に対する構造を提供するビード4274を含むことができる。好ましくは、カニューレチューブ4271の実施形態は、曲がるかまたは患者の顔面に適合するように従うことができる。
図43A〜図43Jを参照すると、カニューレ管のいくつかの実施形態は、断面が円形ではない管を含む。いくつかの実施形態では、チューブは、ばねまたは非円形断面を有する他の構造体のセクションの上に巻き付けられるかまたは押出成形される。非円形チューブ断面を有する1つの利点は、それにより、チューブが患者の皮膚の接触領域の上で平らに位置することができるということである。これらの実施形態は、三角形断面を有するチューブを生成する技法を示すが、実質的に平面の側方部分を有するあらゆる形状の断面を使用することができる。図43Aおよび図43Bに示すようないくつかの実施形態では、ダイカットを用いて、V字型断面を有する金属ばねの薄い折り畳まれたシートが生成される。好ましくは、折り畳まれたばね4310は、チューブ4314内に嵌合し、かつチューブ4312のキンクを妨げるかまたは防止する構造的支持を提供するように構成されている。折り畳まれたばね4310はまた、図示するように、ばね4310の長さに沿って切取部4311を含み、寸法A、B、CおよびDを有することができる。これらの寸法を、高撓み領域および低撓み領域を提供するように変更することができる。通気性または非通気性材料4314の薄膜を、ばね4310の外側の周囲に巻き付けるかまたはその上に押出成形して、閉鎖チューブを形成することができる。好ましくは、結果として得られるチューブ4312は、患者の皮膚に対して平らに載ることができる実質的に平面の面を含む。プロング4305を、チューブ4312の平面のうちの1つに結合することができる。いくつかの実施形態では、折り畳まれたばね4310を、端部4318の間のばね4310の中間部分が端部4318に近い外側部分より断面が小さいように構成することができる。これにより、図43Cに示すように、チューブ4312をテーパ状カニューレチューブとすることができ、狭い部分はカニューレにありかつプロング4305に隣接している。
他の実施形態では、チューブ4312は、たとえば非円形または三角形の外側形状または断面を有する略コイルばね4320を含むことができる。チューブ部分4314を、コイルばね4320の上で押出成形するかまたは巻き付けることができ、結果として得られるチューブ4312は、三角形断面を有することができる。別の実施形態では、ばねは、曲げ端部4332がある両面ワイヤ4330であり得る。この構成は、平坦なワイヤセクション4330を三角形断面に曲げることを含むことができる。これを、金型の上でまっすぐなワイヤセクションを押圧してワイヤ枠を生成することによって達成することができる。ワイヤ4330は曲げ端部4332を有することができ、それは、第3側の方向に延在し、第3側に対する支持を提供する。通気性または非通気性材料4314の薄膜を、ワイヤ4330の外側に射出成形することにより、閉鎖チューブを形成することができる。ワイヤ4330の折曲げの形状を、高撓み領域および低撓み領域を提供するように、チューブ4312の長さに沿って変化させることができる。ワイヤ4330を、チューブ4314の外側に施すことにより、チューブ4314に対する支持またはある種の外部骨組みを提供することができる。好ましくは、チューブ4312の三角形断面は、丸い輪郭のチューブより患者の顔面に適合する実質的に平面側方部分4333を提供する。好ましくは、チューブ4312の平坦側方部分4333は、患者の鼻の下の実質的に平坦な皮膚部分に当接することができ、プロング4305は、患者の鼻の中に上向きに向けられる。他の実施形態では、ばねおよびチューブ4312の断面を、実質的に平面の側方部分を含む他の好適な断面形状もあるが特に、わずかに湾曲した側方部分を有する「穏やかな」三角形、または1つの実質的に平坦な側方部分を含む半円断面とすることができる。
図43K〜図43Oは、薄いシートまたは薄膜4370と、構造的支持を提供するように構成されたビード4374とを備えたチューブ4371の他の実施形態を示す。たとえば、薄膜4370は、プラスチックまたは布から作製され、薄膜4370を丸めるかまたは折り畳んでチューブ4371を形成することができる。薄膜4370は、通気性である場合もあれば非通気性である場合もある。薄膜4370は、薄膜4370に押出成形され、印刷され、または他の方法で施され、かつチューブ4371の構造的支持を提供するように構成された、ビード4374を含む。好ましくは、薄膜4370上のビード4374は、一方向において容易な変形を可能にしながら別の方向において剛性を維持するように配置することができる、キンク防止構造を提供する。薄膜4370はまた、合わせて封止されてチューブ4371を形成することができる縁または縁部分4373も含む。好ましくは、縁はヒートシールされる。好ましくは、ビード4374のパターンを、チューブ4371に沿って所定の曲げ領域を提供するように構成することができる。チューブ4371の各端部を、異なるチューブまたは供給チューブに結合することができるコネクタ部分4316に結合することができる。別の実施形態では、熱反射材4390を、薄膜4370に印刷するかまたは取り付けることができ、それは支持体および断熱材として機能することができる。他の実施形態は、薄膜4370の縁4373を結合してチューブ4371を形成する種々の構成を有することができる。たとえば、第1断面4392は薄膜4370を含み、薄膜の縁4373は、互いに重なるように部分的に重ねられ、縁4373が合わせてシールされる。第2断面4394では、縁4373は、チューブ4371の中心に向かって折り畳まれ、縁4373の端部がチューブ4371内にあるように合わせて封止される。第3断面4396では、縁4373は、外側に曲げられかつ結合され、第2薄膜または材料4397に封止され、第2薄膜または材料4397は実質的に平面であり得る。
図44A〜図44Dを参照すると、カニューレ呼吸チューブのいくつかの実施形態は、形状の異なるフォーム管を含む。好ましくは、チューブは、独立気泡フォームから形成される。独立気泡フォームまたは他の断熱フォームを使用することにより、優れた断熱特性を提供し、回路とカニューレのプロングとの間の温度降下を低減させることができ、それにより凝縮液の形成を低減させることができる。チューブは、好ましくはばねコアとともに押出成形される。ばね4414を、チューブ4402のキンクを防止するかまたは妨げるように構成することができる。好ましくは、いくつかの実施形態は、患者の顔面に対して快適に載るように構成された平坦面部分4406を含む。たとえば、図44Aに示すように、チューブ4402は、略円形断面を有するフォーム外側部分4410を含むことができる。フォーム外側部分4410はまた、実質的平面部分または面4406も含むことができる。好ましくは、ばね4414が、チューブ4402の内側部分の中に延在し、チューブ4402に対する構造的支持を提供し、チューブキンクの可能性を防止するかまたは低下させることも可能である。好ましくは、フォーム外側部分4410は、独立気泡フォームから作製され、ばね4414は、コイルまたは渦巻ばねである。別の実施形態では、図44Bに示すように、チューブ4402は、外側フォーム部分4410の一部を通って長手方向に延在するスロット4420を含む。好ましくは、スロット4420は、実質的平面部分4406に隣接している。好ましくは、スロット4420は、フォームチューブ4402に埋め込まれる可鍛性ロッドまたは部材4422を含む。ロッド4422は、チューブ4402がさまざまな形状および位置に曲げられるのを可能にし、ロッド4422を、チューブ4402を選択された位置で保持するように構成することができる。たとえば、チューブ4402を、患者の口から遠ざけるように曲げることができる。チューブ4402を、患者の顔面の形状または特徴に沿うように曲げることも可能である。別の実施形態では、図44Cおよび図44Dに示すように、チューブ4402は、実質的平面部分4406に隣接する開放スロット4420を含む。開放スロット4420を、ヘッドストラップ4440または他の保持部材の上に位置するピンまたはキノコ状部材4430を受け入れるように構成することができる。好ましくは、開放スロット4420は、ピン4430を受け入れることができ、ピン4430は、開放スロット4420内で摺動することができ、チューブ4410に対するヘッドストラップ4440の調整を可能にする。
図44E〜図44Gを参照すると、いくつかの実施形態では、チューブ4450は内部リブ4454を含み、それは、支持を提供し、かつチューブ4450のキンクの可能性を防止するかまたは低減させるように構成されている。チューブ4450は、キンクするかまたは折り畳まれた場合、ガスの通路を閉塞し、患者に十分なガスを送達しない可能性がある。たとえば、チューブ4450を、非円形断面を有するように押出成形することができ、チューブ4450は、好ましくは、チューブ部分4456の内面4453に1つまたは複数のリブ4454を含む。リブ4454は、チューブ4450の一部または全体を通して長手方向に延在することができ、縁のある側部を有することができ、または丸くされ得る。チューブ4450は、図44Eに示すように、布材料または他の好適な断熱材料から作製された外層またはスリーブ4452を含むことができる。別法として、図44Fに示すように、チューブ4450はこの層を省略することができる。好ましくは、チューブ4450は、患者の顔面に快適に載るように構成された少なくとも1つの実質的に平面の外面4464を含む。いくつかの実施形態では、チューブ4450の断面は矩形であり、リブ4454が内壁面4453の側面に沿って延在している。リブ4454は、構造を提供しキンクを防止するためのばねまたは他の部材を不要にすることができる。他の実施形態では、図44Gに示すように、チューブ4460の断面は、実質的に三角形であり、三角形断面の1つまたは複数の角において内壁面4453にリブ4454を含む。チューブ4460はまた、実質的平面部分も含む。他の実施形態では、チューブ4470は、実質的に平面部分4474と、断面の湾曲部分から内側に延在している複数のリブ4454とを有する、半円形状を含む。別の実施形態では、半円チューブ4480は、湾曲部分の内壁面から内側に延在する単一リブ4454を含む。
図45A〜図45Qを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレまたは供給チューブは、チューブおよび/またはチューブを通過するガスに熱を提供する、1本あるいは複数本のワイヤまたは他の発熱体を含むことができる。状況によっては、カニューレチューブシステムを通して温度降下を最小限にすることが望ましく、それは、いかなる温度降下も結露、および患者に送達されるガスの湿度の低下をもたらす可能性があるためである。カニューレシステムから環境に喪失される熱は、熱エネルギーを追加し、したがって温度降下を最小限にすることによって、少なくとも部分的に相殺することができる。たとえば、発熱体(たとえば、ワイヤ4501)が、加熱供給チューブまたは回路4504内に延在することができ、ワイヤ4501は、供給チューブ4504またはチューブ回路の端部4508から延出することができる。好ましくは、ワイヤ4501は、コネクタ4506を通してカニューレチューブ4502内に延在するかまたは通るように構成されている。ワイヤ4501を、カニューレ管4502および/または管4502を通過するガスを加熱するように構成することができる。チューブ4502は、通気性でも非通気性でもあり得る。好ましくは、ワイヤ4501は、管4502を患者の口または顔面から離れるように通すのを促進するように、ある形状に沿いかつその形状を保持することができるように、可鍛性であるが十分に剛性があるように構成される。いくつかの実施形態では、ワイヤ4501は、チューブ4502を患者の口または顔面から離れて保持することができるように、チューブ4502の重量を保持するように十分剛性がある。カニューレチューブ4502および加熱チューブ4504の両方は、合わせて結合されるように構成されるコネクタ4508および4506を含むことができる。これらのコネクタは、好ましくは22mmテーパ状コネクタである。望ましい場合は、管4502および/または4504内の薄膜膜またはチューブ4509内に、加熱ワイヤ4501を少なくとも部分的に含めることも可能である。
いくつかの実施形態では、図45Dに示すように、インタフェースカニューレ管4502は、呼吸回路で使用されるもの等、発熱体またはワイヤ4501を含むことができる。好ましくは、加熱ワイヤ4501は、コイル状であり、チューブ4502内に延在する。一端チューブ4502は、図45Cに示すように、コネクタ4506と、電力を受け取るように構成された電気接続部4510とを含む。コネクタ4506は、図45Eに示すように、開口または流路4514と電気接続部4510との両方を有するデュアルコネクタでもあり得る。好ましくは、チューブ4502の他端は、プロング4505を含むカニューレに結合され、ヘッドストラップ4540または他の保持装置に結合される。
いくつかの実施形態では、図45Fおよび図45Gに示すように、チューブ4502は、チューブ4502の壁の外側、内側またはその中に結合された発熱体4515を含む。発熱体4515は、導電性ポリマー4516と電気的に接触する(たとえば、その中または上にある)2本のワイヤ4518を含むことができる。ワイヤ4518を横切ってかつポリマー4516を通して電圧を印加して、熱を発生させることができる。熱を、電流4519がポリマーを通過する際に発生させることができ、チューブ4502および/またはチューブを通って流れるガスに伝達することができる。いくつかの実施形態では、発熱体4515を、先の実施形態で考察したような内部ヒータワイヤとすることができ、または、補強リブ等、管4502の構造的構成要素とすることができる。有利には、こうした配置では、電気回路がポリマー4516で完成するため、発熱体4515は、いかなる長さにも切断されることが可能であり、かつ依然として機能することができ、ワイヤ4518を切断端に接合する必要がない。
図45Hおよび図45Iに示すように、管のいくつかの実施形態は、導電性材料を含みかつらせん状チューブ4502にされるかまたは施される薄膜4520を含むことができる。好ましくは、導電性ストリップ4522が、プリンタ4521によって薄膜4520に印刷されるかまたは付与される。らせん状チューブ4502は、導電性ストリップ4522によって形成された(たとえば、補強リブの間につるまき状に付与された)導電性渦巻線を含むことができ、電流が導電性ストリップ4522を通過する時、熱が発生し、チューブ4502に伝達される。いくつかの実施形態では、らせん状薄膜4520をチューブの周囲に巻き付けることができ、またはらせん状薄膜4520自体がチューブを形成することができる。導電性ストリップを非常に薄型とすることができ、そのため、管4502のサイズおよび機械特性に対するその影響が最小限である。
いくつかの実施形態では、図45Jおよび図45Kを参照すると、チューブアセンブリ4502は、抵抗の正温度係数(PTC)を有する材料から作製された発熱体4501を含む。好ましくは、発熱体4501は、基本定電圧電源4532に接続されるインタフェース4534に結合される。基本電源を、基本AC/DCアダプタ4530とすることができ、少なくともいくつかの配置では、いかなる制御システムも不要である。PTC材料要素4502を、温度制御システムとして作用するように構成することができる。好ましくは、材料の温度が上昇すると、材料の抵抗が増大する可能性があり、熱入力の割合が周囲に喪失される熱の割合と等しい平衡温度に達するまで、加熱入力の割合が低減する。これを図45Kに示し、そこでは、Qoutは周囲に喪失される熱であり、Qinは、加熱ワイヤまたは発熱体4501からの熱である。加熱ワイヤまたは発熱体4501は、チューブ4502の内部である場合もあれば外部である場合もある。電源は、好ましくは、12ボルト等、低電圧源である。これらの構成では、PTC発熱体またはワイヤ4501を、一定の電圧で、ワイヤ4501および/またはチューブが、チューブ4502を通過するガスを加熱するように一定の所望の温度を維持するように構成することができる。
図45Lおよび図45Mを参照すると、呼吸回路は、2つのタイプの管を備えることができ、一方は、頑強であり製造が安価であり、他方は軽量であり可撓性がある。たとえば、管4542の主なセグメントを強固で、堅く、安価とすることができ、管4502の患者端セグメントを、軽量で非常に可撓性のあるチューブとすることができる。好ましくは、発熱体4501は、チューブセグメント4542および4502両方を通して管回路の実質的な全体または全長を通して延在する。たとえば、カニューレ4520およびヘッドストラップ4540を、端部セグメント4502とは別個の部品とすることができ、カニューレ4520は、患者端チューブセグメント4502の端部でコネクタ4546を受け入れるように構成された開口を含む。好ましくは、コネクタ4546は、カニューレ4520の開口に容易にクリック止めされるように構成された「クリック」またはスナップフィットコネクタであり、カニューレ4520から容易に取り外すことができる。好ましくは、2つのセグメントは、管コネクタ4547において互いに結合される。加熱ワイヤ4501を、主セグメント4542、管コネクタ4547および患者端セグメント4502を通過するように構成することができる。好ましくは、加熱ワイヤ4501は、チューブ4542および4502の実質的に未加熱セグメントがないように、端部セグメントコネクタ4546に向かってまたはそれに隣接する位置まで延在する。いくつかの実施形態では、管コネクタ4547は、温度センサ4544を受け入れるように構成された開口またはポート4545を含む。好ましくは、加熱ワイヤ4501は、開口4545および温度センサ4544の位置を通過して延在する。
図45Nを参照すると、いくつかのチューブ実施形態は、チューブの周囲に軸方向にまたはらせん状に延在する1つまたは複数の外側内腔を含む。チューブ4502を通過する少量のガスまたは治療が、中空内腔4552に入ることができ、内腔4552から外部環境に出ることができる。たとえば、チューブ4502を、らせん状気泡管等の中空チューブとすることができ、内腔4552をらせん状内腔とすることができる。好ましくは、内腔4552およびチューブ4502は、遠位端部分または近位端部分のいずれかに抽気孔を含む。抽気孔4556を、温かい治療またはガスのわずかな部分が内腔4552に入りかつそこを通って移動し、チューブの周囲に主ガス流における温度降下を最小限にする温められた断熱層をもたらすことができるように構成することができる。好ましくは、内腔4552内のガスは、チューブ4502の反対側の端部において出口孔4554から内腔4552を出ることができる。抽気孔4556が出口孔4554よりカニューレ4520に近いように示すが、構成によっては、この配置を反転させることができる。いくつかの実施形態では、内腔4552の外面は、チューブ4502の内面を形成し、他の実施形態では、内腔4552はチューブの周囲に巻き付けられる。
図45O〜図45Qを参照すると、チューブ4580のいくつかの実施形態は、繊維4582で編まれるかまたは織られるテキスタイル部分を含むことができる。導電性ワイヤまたは材料4584を、編み込むかまたは編部分に組み込むことも可能である。ワイヤまたは導電性材料4584を、電流が通過する時に熱を発生させるように構成することができる。好ましくは、ワイヤまたは導電性材料4584は、織テキスタイル部分に熱を提供するように構成される。ワイヤ4584を、チューブ4580に対する構造的支持を提供するように構成することも可能である。織チューブ4580はまた、複数のワイヤ4584または導電性材料の部分も含むことができる。いくつかの実施形態では、チューブ全体が織テキスタイル材料から作製され(図45D)、他の実施形態では、織テキスタイル材料は、チューブ4502に対するシースまたはカバーであるように構成される(図45Q)。
図46A〜図46Eを参照すると、図29A〜図29Lを参照して記載したように、いくつかのカニューレアセンブリ実施形態は、流路における圧力を測定するように構成されている。先の実施形態に関して上述したように、1)患者に送達される圧力のモニタリング、およびブロワ流供給源(たとえば、ブロワおよび加湿器)の圧力フィードバック制御のうちの少なくとも一方または両方に対して、患者に近い(たとえば、カニューレまたはマニホールドにおけるまたはその近くの)流路内の圧力を測定することができることが望ましい可能性がある。いくつかの実施形態では、カニューレまたはマニホールド4610は、入口開口4612と、マニホールド4610に入る流路の圧力を測定するのに役立つように構成された圧力モニタリングポート4614とを含む。マニホールド4610はまた、マニホールド4610内の入口部分4616と、マニホールド4610の外側に延在しかつ圧力センサに結合され得るポート4614の出口部分4620とを含むことも可能である。いくつかの実施形態では、図46Bに示すように、ポート4614は、バルク流方向に対して平行なカニューレマニホールド4610の壁4615に配置された静圧ポートである。他の実施形態では、図46Cに示すように、ポート4616は、バルク流方向の方に向けられる全圧ポートであり、静圧および動圧の組合せを測定することができる。他の実施形態では、図46Dに示すように、ポート4618は、シュラウド3622を含み、バルク流路の方に向けられる。この種のポート4618は、上流管におけるいかなる曲げまたは不規則性からの乱流および外乱に影響されにくい。いくつかの実施形態は、図46Eに示すように、静圧源ポート4630またはピトー静圧管4640を含むことも可能である。
図47A〜図47Nに関して、いくつかのカニューレ実施形態は、送りチューブを収容する(たとえば、受け入れるかまたは支持する)ように構成されている。いくつかの状況では、鼻腔胃(NG)チューブまたは経鼻空腸(NJ)チューブ(まとめて「NG/NJ」チューブ)を使用して、経鼻高流量療法または鼻プロングを必要とする他の療法を受けている患者に供給がなされる。これらのチューブは、患者の鼻を通して消化系に挿入される。現時点で、これらのチューブを固定する方法は、テープを用いてチューブを患者の顔面に付着させるというものである。NG/NJチューブを患者の鼻孔内に容易に収容することができるようにするプロングまたはカニューレがあることが望ましい。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリは、供給チューブ4702に結合することができるマニホールド4704を含む。好ましくは、マニホールド4704は開口4706を含み、いくつかの構成では、開口は弁4708を含む。好ましくは、弁4708は、弁4708を通して挿入されるものがない場合に、気密または実質的気密シールを形成するように構成され、少なくともいくつかの構成では、弁4708を通過するNG/NJチューブと気密または実質的気密シールを提供することも可能である。いくつかの実施形態では、弁4706はダックビル弁であり、マニホールド4704は、2つ以上の開口4706および弁4708を含むことができる。一実施形態では、マニホールド4704は、2つの開口4706および2つの弁4708を含み、1つの開口4706および1つの弁4708がプロング4705の各々に対応する。好ましくは、NG/NJチューブ4710は、開口4706および弁4708を通過することができ、カニューレ4703およびプロング4705を通って患者の鼻孔内に上方に延在することができる。弁4708は、挿入されたNG/NJチューブ4710の周囲にシールを形成することができ、それにより、開口4706を通るマニホールド4704からの空気またはガスの漏れがほとんどないかまったくない。マニホールド4704はまた、粘着カバーまたはラベル4712等の覆い部分も含むことができ、それを、マニホールド4704に取り付けられ、開口4706が使用されるまで、開口4706および弁4708を覆うように構成することができる。好ましくは、覆い部分4712を、チューブ4710が挿入される時に開口4706を露出させるように、取り除くかまたは折り畳むことができる。覆い部分4712を、残がいが開口4706に入るかまたは微生物の蓄積が弁4708に形成されるのを防止するように構成することができる。好ましくは、NG/NJチューブ4710をマニホールド4704から取り除いた後に、覆い部分4712を、開口4706を覆うようにマニホールド4704に再度取り付けることができる。いくつかの実施形態では、弁4708を、いずれかのプロング4705の下に配置することができ、または他の実施形態では、弁4708を両プロングの下に配置することができる。いくつかの実施形態では、マニホールドは、一方のプロング4705を通して経鼻ガス治療を提供すると同時に、NG/NJチューブ4710を通して栄養を提供することができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ4703は、カニューレ4703を通してかつ/またはプロング4705に沿って延在する溝4714を含むことができる。たとえば、図47Eに示すように、カニューレ4703は、カニューレ4703の側部に溝4714を含み、溝4714は、プロング4705の外側に沿って上方に伸びている。好ましくは、溝4714は、プロング4705の外面のみにあり、プロング4705の気道に入らず、プロング4705は、その略管状形状を維持する。溝4714を、チューブ4710が溝4714を通過するかまたは溝4714に沿って患者の鼻孔内に進むことができるように、NGまたはNJチューブ4710の少なくとも一部を受け入れるサイズおよび形状とすることができる。溝4714を、カニューレ4703およびプロング4705内に成形することができ、または他のあらゆる実行可能な手段によって達成することができる。プロング4705の形状は、(図示するように)まっすぐである場合もあれば湾曲している場合もある。湾曲プロングが使用される場合、溝4714は、プロングの湾曲に従うことができる。好ましくは、溝4714を、NG/NJチューブが溝4714内にクリップ式に留まるかまたは溝4714と摩擦嵌めを有することができ、それによりチューブを患者にテープで留める必要がないように構成することができる。
図47Fを参照すると、いくつかの実施形態は、スロット4718を有するプロングを含む。スロット4718は、開放している場合もあれば、フラップ4719によって閉鎖されている場合もある。フラップ4719を、プロング4705の側部に成形するかまたはそこから切り出すことができる。好ましくは、フラップ4719は、プロング4705の近位側に位置し、プロング4705の基部の近くに位置することも可能である。フラップ4719を、プロング4705のスロット4718がNG/NJチューブ4710を受け入れることができるように変位するように構成することができる。好ましくは、フラップ4719は、NG/NJチューブが使用されていない時に、フラップ4719がプロング4705とシールを形成し、ガスがプロング4705から漏れ出ないように、構成されている。NG/NJチューブを、変位したフラップ4719によって露出したスロット4718からプロング4705内に挿入することができ、フラップ4719は、開放するか、またはプロング4705内に内側に曲がることができる。チューブが挿入されると、フラップ4719を、プロング4705を通るカニューレ4703からのガスの漏れが最小限であるかまったくないように、プロング4705を封止するように構成することができる。フラップ4719を、プロング4705のうちの一方または両方に含めることができる。他の実施形態では、スロット4718を、スリットによって形成するか、NG/NJチューブを受け入れかつチューブの周囲にシールを形成するように構成されたプロング壁に切り込むことができる。図47Oを参照すると、プロング4705はまた、フラップ4719を形成するスリットまたは切れ目に隣接してスリットまたは切れ目4780を含むことができる。好ましくは、スリット4780は、フラップ4719を形成するスリットまたは切れ目からプロング4705の端部に向かってまたはその端部まで延在する。好ましくは、スリット4780は、NG/NJチューブ4710が選択的にスリット4780を通過してプロング4705のスロット4718に入るかまたは出るのを可能にするように構成されている。これにより、カニューレ4703が患者から取り外されるかまたは患者に取り付けられる間、NG/NJチューブ4710は適所にあり続けることができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ4703は、カニューレ4703の各側または各端部に弁4708を含む。たとえば、図47Gに示すように、カニューレ4703は、2つの弁4708を含むことができ、一方の弁4708を、両側の各々に配置することができる。好ましくは、弁4708は、ガスまたは空気流が一方向にのみ通過することができるようにする一方向弁であるように構成される。好ましくは、弁4708は、ガスまたは空気が、弁4708を通ってカニューレ4703から出るのを阻止または防止する。いくつかの実施形態では、カニューレ管4702を、弁4708のうちの一方に接続することができ、他方の側の弁4708を用いて、NG/NJチューブ4710を、プロング4705を通して患者の鼻に挿入することができる。好ましくは、NG/NJチューブ4710は、弁4708を通り、カニューレ4703を通って、プロング4705から出ることができる。弁4708を、空気またはガスがカニューレ4703から漏れ出ないように、NG/NJチューブ4710の周囲に実質的なまたは完全なシールを提供するように構成することができる。好ましくは、カニューレチューブ4702を弁4708のいずれかに結合することができ、NG/NJチューブ4710を、弁4708のいずれかを通して、患者のいずれの側におけるチューブ出口方向も可能にすることができる。NG/NJチューブ4710が弁4708に通されない場合、弁4708は、圧力ラインまたは他の圧力測定デバイスを受け入れることができる。
いくつかの実施形態では、カニューレ4703は、NG/NJチューブの挿入を可能にするように取外し可能であるように構成されている回転式プロング4705を含むことができる。カニューレ4703は、取外し可能プロング4705を受け入れかつ選択的に保持するように構成された開口4720を含むことができる。好ましくは、プロング4705は、間に凹部を画定するリブ4722、またはカニューレ4703の開口4720と係合しかつプロング4705をカニューレ4703に対して適所に保持するように構成された他の好適な特徴を含む。カニューレ4703はまた、概してプロング開口4720の下方である位置において、カニューレ4703の底部分に開口および弁4708も含むことができる。好ましくは、弁4708は、ガスがカニューレ4703から漏れ出るのを防止するように構成された一方向弁またはダックビル弁である。NG/NJチューブ4710を弁4708に挿入することができ、弁4708を、NG/NJチューブ4710の周囲にシールを形成するように構成することができる。プロング4705を、NG/NJチューブ4710が開口4720を通って患者の鼻に入るのを可能にするように取り外すことができる。いくつかの実施形態では、開口4720はまた、NG/NJチューブ4710が挿入された時にガスが開口4720から漏れないように、NG/NJチューブ4710の周囲にシールを形成するように構成された、弁またはシールも含む。NG/NJチューブ4710をカニューレ4703に挿入して、ガス治療を、一方のプロング4705のみを通して送達することができ、同時に、栄養を患者に供給することができる。使用されていない時に開口4720を閉鎖する代替方法も採用することができる。たとえば、取外し可能なプラグを使用することができ、または取外し可能なプロング4705は、他にも可能な配置があるが特に、こうしたプラグを組み込むことができる。
図47Iおよび図47Jを参照すると、カニューレアセンブリのいくつかの実施形態は、外側部分またはスリーブ4732に対して移動させることができる内側部分4730を含む。内側部分4730を、カニューレ管4702に結合することができ、そこからガス流を受け取るように構成することができる。外側部分4732は、内側部分4730の周囲に延在することができ、プロング4705を含むことができる。好ましくは、内側部分4730および外側部分4732の両方が略円筒状であり、内側部分4730は、外側部分4732に嵌合する。いくつかの実施形態では、内側部分4730は、その上面またはその近くに、ガスがスロット4736から出てプロング4705を通って流れることができるように、外側部分4732のプロング4705に隣接して配置することができるスロット4736を含む。内側部分4730はまた、NG/NJチューブ4710が通過することができるように構成された1つまたは複数の間隙または開口4734も含むことができる。好ましくは、外側部分4732はまた、プロング4705の反対側の外側部分4732の底部に位置する1つまたは複数の開口または弁4708も含む。好ましくは、弁4708は、NG/NJチューブ4710の周囲にシールを形成するように構成された一方向弁またはダックビル弁であり得る。いくつかの実施形態では、使用者は、内側部分4730の開口部4734のうちの1つが外側部分4732の弁4708と位置合せされるように、外側部分4732に対して内側部分4730を(たとえば、軸方向に)移動させることができる。好ましくは、NG/NJチューブ4710は、位置合せされた弁4708および開口4734を通過することができ、スロット4736およびプロング4705を通過することも可能である。好ましくは、内側部分4730は、カニューレチューブ4702に結合されかつそれに封止され、そのため、弁4708を内側部分4730の開口4734と位置合せするように移動するのは、外側部分4732である。好ましくは、内側部分4730は、複数の間隙または開口4734を含み、それらの開口4734のうちの1つおよび外側部分4732は、2つのプロング4705に対応する2つの弁4708を含み、外側部分4732を、開口4734に位置合せするように移動させることができ、弁4708のうちのいずれか1つに位置合せする。したがって、使用者は、弁4708とNG/NJチューブが挿入されるプロング4705とを選択することができる。
いくつかの実施形態では、図47Kに示すように、カニューレアセンブリは、個々のプロング4705が内部で移動し調整されることが可能なスロット4742を有するカニューレ本体4703を含む。たとえば、アセンブリは、各々が基部または摺動部分4744に結合される2つの個々のプロング7405を含むことができる。プロング4705および/または摺動部分4744を、空気またはガスが管4702からプロング4705を通って流れることができるように、供給管4702に結合することができる。好ましくは、管4702は、プロング4705の調整を容易にするように小径管である。摺動部分4744の一部を、摺動部分4744がスロット4742に沿って摺動しかつカニューレ本体4703に結合されたままであり得るように、スロット4742と係合するように構成することができる。これにより、プロング4705を、個々に調整しカニューレ4703に対して移動させることができる。
好ましくは、スロット4742は、カニューレ本体4703内に成形されるかまたはそこから切り出され、スロット4742を、使用者が移動させる時に摺動部分4744の移動を可能にしながら、摺動部分4744を選択された位置で保持するように構成することができる。スロット4742は、摺動部分4744を適所に保持するための切欠きまたは溝を含むことができ、かつ/またはスロット4742を、摺動部分4744を適所に保持するために摺動部分4744に摩擦力を加えるようなサイズおよび形状とすることができる。いくつかの実施形態では、プロング4703のうちの1つが鼻から離れるように滑ると、アセンブリを、加湿空気が患者の顔面に吹き付けられないように、空気またはガス流がそのプロング4705から(たとえば、弁を介して)流れるのを阻止するように構成することができる。NG/NJチューブが必要となる治療中、プロング4705のうちの一方を、鼻の側に移動させることができ、NG/NJチューブ4710を空いている鼻孔内に挿入することができる。一方の鼻孔のみを通して治療を送達することができる。NG/NJチューブ4710がまったく使用されていない時、プロング4705を、従来のカニューレと同様に鼻孔内に配置することができる。
図47Lを参照すると、カニューレのいくつかの実施形態は、プロング4705の上で移動するように構成されたスライダ部分4750を含む。たとえば、カニューレ4703は、上面から延在する2つのプロング4705と、カニューレ4703に結合されかつカニューレ4703に対して移動するように構成されたスライダ部分4750とを含むことができる。好ましくは、スライダ部分4750は、カニューレ4703の周囲に延在し、カニューレ管4702に隣接している。スライダ部分4750を、プロング4705のうちの1つまたは複数の上で移動しそれを覆うように構成することができる。別法として、スライダ部分4750を、2つのプロング4705の間のカニューレ4703の中心部分に配置することができる。いくつかの実施形態では、スライダ部分4750は、NG/NJ管4710を受け入れるかまたはそれと係合するように構成された溝4752を含む。好ましくは、NG/NJチューブは、溝4752内にクリック式に留まるか、または溝4752と摩擦嵌めを形成することができる。NG/NJチューブが必要である場合、スライダ部分4750を、プロング4705のうちの一方を覆うように移動させることができ、NG/NJチューブ4710を、溝4752内に挿入し患者の鼻孔内に向けることができる。これを、他方の鼻孔が他方のプロング4705から治療を受け取っている際に行うことができる。好ましくは、プロング4705は、スライダ部分4750によって覆われる時に折り重なるかまたは平坦化するように構成されている。たとえば、プロング4750を、ポリマーまたは軟質プラスチック等の軟質または可撓性材料から作製することができる。プロング4750はまた、平坦化されるかまたは折り重ねられる時に、そのプロング4705を通してカニューレ4703からガスが漏れないように、カニューレ4703とシールを形成することも可能である。
幾つかの実施形態では、カニューレ4703の外側部分は、NGまたはNJチューブ4710を受け入れるかまたは患者の鼻孔内に誘導するように構成されている。好ましくは、カニューレ4703およびプロング4705は、鼻腔がプロングからの治療およびNG/NJチューブの両方を同時に受け取ることができるように構成された溝を含む。たとえば、図47Mおよび図47Nに示すように、カニューレ4703は、カニューレ本体4703およびプロング4762の外面に沿って延在する溝を含むことができる。好ましくは、第1溝部分4760は、カニューレ4703の、カニューレ4703が使用される時に患者の顔面に面する側において、カニューレ4760の外面に沿って垂直に延在している。対応する第2溝部分4762が、プロング4705の外面に沿って長手方向に延在することができる。溝部分4760および4762を、チューブ4710が、溝4760および4762内で少なくとも部分的に保持され、かつ溝4760および4762に沿って患者の鼻孔内に延在するように、NG/NJチューブ4710を受け入れるように構成することができる。好ましくは、カニューレ4703は、2つの第1溝部分4760および2つの第2溝部分4762を含み、それにより、各プロング4705は、NG/NJチューブ4710を受け入れ、それを対応する鼻孔内に向けることができる。いくつかの実施形態では、溝4762、4760の断面は、NG/NJチューブ4710の形状に対応するように円形または半円形である。プロング4705の断面もまた、溝部分4762を画定するように月形凹部を備えた略円形でもあり得る。図47Nに示すように、プロング4705およびNG/NJチューブ4710の両方が、鼻腔4766内に嵌合して治療を送達することができる。いくつかの実施形態では、溝部分4760および4762を、湾曲させまたは異なる方向に構成することができ、それにより、NG/NJチューブ4710は、所定の所望の位置において、たとえば側部からカニューレ4703に入るかまたはそこから出る。これらの構成により、カニューレ4703およびNG/NJチューブ4710から、場合によっては、NG/NJチューブ4710に対するテープまたは他のいかなる取付機構もなしに、同時の治療が可能になる。
図48A〜図48Sを参照すると、カニューレ保持アセンブリの実施形態が示されている。上述したように、状況によっては、カニューレアセンブリ4800が、単一鼻プロング4805および/またはNG/NJチューブとのカニューレの同時の使用を可能にする構成を含むことが有益である。鼻咽頭死腔洗出しを容易にするかまたは可能にする構成を提供することもまた有益である。患者がカニューレデバイスから治療を受けている間に患者の鼻にNG/NJチューブを挿入することは、困難である可能性があり、患者に対して不快である可能性もある。少なくともいくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ4800は、単一のプロング4805を含み、NG/NJチューブの好都合な同時の使用を可能にするように構成されている。単一プロングを有する実施形態はまた、NG/NJチューブまたは他のチューブとともに使用される時に鼻孔の過密も低減させることができる。
図48Aは、単一プロング4805を含むカニューレ4804を備えた、改善されたカニューレアセンブリ4800の実施形態を示す。図示するカニューレアセンブリ4800は、保持ストラップ4816およびカニューレチューブ4802を含む。いくつかの実施形態では、保持ストラップ4816は、接着剤4817を含み、患者の顔面または鼻に付着されるかまたは結合されるように構成されている。他の実施形態では、ヘッドストラップあるいは吊下げストラップまたは他のあらゆる好適な支持機構を用いて、カニューレアセンブリを支持しそれを患者に結合することができる。好ましくは、保持ストラップ4816は、カニューレ4804から離れるように延在する2つの端部分を含み、カニューレ4804およびプロング4805を、ストラップ4816の略中心位置で保持ストラップ4816に結合することができる。いくつかの実施形態では、保持ストラップ4816は、プロング4805のいずれかの側に孔または穿孔4818を含む。孔または穿孔4818を、患者の第2鼻孔を覆うように構成することができ、第2鼻孔内で患者の気道圧を維持するようなサイズおよび形状とすることができる。好ましくは、孔または穿孔4818は、プロング4805の両側に位置し、プロング4805を、患者の左鼻孔または右鼻孔のいずれかの中に配置することができる。プロング4805を、保持ストラップ4816に対してかつプロング軸4811を中心に回転するように構成することも可能であり、それにより、カニューレ管4802の出口側を容易に変更することができる。好ましくは、保持ストラップ4816は使い捨てであり、カニューレアセンブリ4800から取り外して新たな保持ストラップ4816と交換することができる。いくつかの実施形態では、保持ストラップ4816はまた、NG/NJチューブを受け入れるように構成された1つまたは複数のスロット4819を含むことも可能である。好ましくは、スロット4819は、挿入されたNG/NJチューブを適所に維持し、患者の顔面に対して保持するように構成されている。スロット4819を三角形状とすることができ、スロット4819は、保持ストラップ4816の外縁から内側に延在することができる。他の実施形態では、スロット4819は、保持ストラップ4816に沿って長手方向に延在することができる。いくつかの実施形態では、スロット4819は、NG/NJチューブを受け入れるように構成された円形開口または弁である。好ましくは、スロット4819は、孔または穿孔4818に隣接して位置し、プロング4805の両側に位置している。
図示する実施形態では、プロング4805は、左鼻孔または右鼻孔のいずれかに挿入することができる単一鼻プロングである。いくつかの実施形態では、プロング4805は、プロング4805が曲がって鼻腔に沿うように調整するのを可能にするように構成された波形4806を含む。波形4806は、プロング4805の中心部分の周囲を円周方向に延在することができる。好ましくは、プロング4805はまた、プロング4805の基部にまたはその近くにテーパ状部分4807も含む。テーパ状部分4807を、プロング4805が鼻孔内に挿入された時に鼻孔の開口とシールを提供するように構成することができる。テーパ状部分4807を、保持ストラップ4816を保持するかまたは結合するのに役立つように、底部で広がるように構成することも可能である。好ましくは、プロング4805は、患者の鼻孔内にシールを形成するようなサイズおよび形状であり、孔または穿孔4818により、他方の鼻孔からの呼気が鼻咽頭死腔洗出しを促進することができる。
いくつかの実施形態では、カニューレチューブ4802は、コネクタ4808と、中心位置でカニューレチューブ4802を保持しかつ管回路(図示せず)の重量を支持するように構成されたコネクタクリップ4809とを含む。好ましくは、コネクタクリップ4809は、カニューレチューブ4802の一部の周囲に延在し、支持体またはハンガにクリップ式に留まるかまたは垂れ下がるように構成されている。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ4800はまた、チューブ取付部材4812も含む。チューブ取付部材4812を、カニューレチューブ4802の一部の周囲に少なくとも部分的に巻き付くように構成することができ、チューブ取付部材4812は、チューブ4802を支持することができる。好ましくは、チューブ取付部材4812は、支持体または患者の顔面に結合されるかまたはそこから垂れ下がるように構成された取付部分4813を含む。好ましくは、取付部分4813は、患者の上または近くの対応する材料に結合することができるフック・ループまたはVelcro(登録商標)材料を含む。いくつかの実施形態では、取付部分4813は、患者の顔面に付着するパッド4824に取り付けられかつ結合されるように構成されており、取付部材4812は、チューブ4802を支持し、それを患者の顔面のパッド4824に近接して保持するように構成されている。取付部分4813はまた、取付部材4812およびカニューレチューブ4802を患者の顔面に付着させるかまたは結合する他の好適な手段も含むことができる。こうした取付部材4812により、患者に対するカニューレチューブ出口側の容易かつ好都合な変更が可能になる。いくつかの実施形態では、取付部材4812はまた、二次チューブと係合しかつそれを支持するように構成されたチューブ支持体4814も含む。これにより、チューブのより優れたかつより好都合な位置決めおよび管理が可能になり、相対的なチューブおよび患者の位置調整が可能になる。好ましくは、チューブ支持体4814は、NG/NJチューブを受け入れそれをカニューレチューブ4802に近接して保持するサイズおよび形状である。チューブ支持体4814を、NG/NJチューブと摩擦嵌めを形成するようなサイズおよび形状とすることができ、チューブ支持体4814は、NG/NJチューブの少なくとも一部を溝内に保持することができる。他の配置では、チューブ支持体4814は、たとえば圧力測定ライン等、他のタイプのチューブまたはラインを支持することができる。
図48Bに示すように、カニューレアセンブリ4800の実施形態は、プロング4805を受け入れるように構成された孔または開口4820を有する保持ストラップ4816を含むことができる。好ましくは、保持ストラップ4816を、開口4820がプロング4805のテーパ状部分4807を通過するまで、プロング4805を開口4820内に押し通すことにより、カニューレ4804に結合することができる。いくつかの実施形態では、プロング4805またはカニューレ4804は、テーパ状部分4807に隣接する凹部4822を含むことができる。好ましくは、保持ストラップ4816がプロング4805の上にかつテーパ状部分4807を越えて押される際、開口4820の縁を受け入れるように構成されている。凹部4822を、保持ストラップ4816がプロング4805およびカニューレ4804に結合されるように、開口4820の縁を保持するように構成することも可能である。好ましくは、保持ストラップ4816を、カニューレ4804から引き離すことによって取り除くことができ、それにより、開口4820はテーパ状部分4807の上を戻るように移動し、プロング4805は開口4820から出るように移動する。いくつかの実施形態では、保持ストラップ4816は、使い捨てであり、プロング4805に新たな保持ストラップ4816を押し込むことによって容易に交換可能である。保持ストラップ4816を、治療中にまたは必要に応じて交換することができる。好ましくは、開口4820は、開口4820の縁に沿って1つまたは複数の切欠き4825を含むことができ、切欠き4825を、開口4820が広がりプロング4805の上での開口4820の移動を容易にすることができるように構成することができる。いくつかの実施形態では、保持ストラップ4816は、保持ストラップ4816が患者の顔面に付着するまで、粘着材料4817を覆いかつそれを保護する剥離可能覆い4821を含む。好ましくは、覆い4821は、保持ストラップ4816のスロット4819および孔4818の少なくとも一部を覆う。
図48C〜図48Gを参照すると、カニューレアセンブリ4800の実施形態を、患者または医療提供者の要求に応じて多数の配置で患者の顔面に機能的に結合することができる。好ましくは、カニューレ4804およびプロング4805を、患者の鼻孔のいずれか一方に挿入することができ、NG/NJチューブを、保持ストラップ4816のスロット4819を通して患者の他方の鼻孔内に入れることができる。好ましくは、保持ストラップは、上方に湾曲し、患者の鼻の側部および頂部に付着することができる。いくつかの実施形態では、スロット4819またはスロット4819を形成する保持ストラップ4816の部分は、挿入されたNG/NJチューブ4810の周囲にシールを形成し、NG/NJチューブ4810に隣接するストラップ4816の孔4818により、患者は、鼻孔を覆う保持ストラップ4816を通して息を吐き出すことができる。孔4818を、流れを制限することにより気道圧を維持するように構成することも可能である。1つの配置では、患者は、各頬にまたはその近くに1つのパッド4824を有する。パッド4824は、取付部材4812に取り付けられかつそれを支持するように構成されている。図48Dに示す1つの配置では、カニューレチューブ4802およびNG/NJチューブ4810を支持する取付部材4812は、左頬に取り付けられ、保持ストラップ4816は、プロング4805を左鼻孔内にNG/NJチューブ4810を右鼻孔内に固定する。図48Eに示す別の配置では、取付部材4812は、患者の左頬の上のパッド4824によって支持され、保持ストラップ4816は、プロング4805を右鼻孔内にNG/NJチューブ4810を左鼻孔内に固定する。図48Fに示す別の配置では、取付部材4812は、患者の右頬の上でパッド4824によって支持され、保持ストラップ4816は、プロング4805を左鼻孔内にNG/NJチューブ4810を右鼻孔内に固定する。図48Gに示すさらに別の配置では、取付部材4812は、プロング4805を右鼻孔内にNG/NJチューブ4810を左鼻孔内に固定する。カニューレアセンブリ4800のこれらの構成により、チューブ位置の柔軟性の向上およびより容易な調整、ならびに患者の鼻孔および顔面に対するチューブおよびカニューレの位置の変更が可能になる。
図48I〜図48Kを参照すると、カニューレアセンブリ4800のいくつかの実施形態は枠4826を含み、枠4826は、カニューレ4804を支持し、カニューレ4804の位置を枠4826に対して調整することができるようにする。いくつかの配置では、単一プロングカニューレには、非常に小さいマニホールドのみを必要とするという利点がある。マニホールドに入るチューブ径もまた、2プロングカニューレ設計に比較してはるかに小さくすることができる。いくつかの実施形態では、枠4826を、カニューレチューブ4802を支持しその方向を管理するように構成することができる。チューブ4802がチューブ4802の曲げを最小にして右にまたは左に出ることができるため、カニューレチューブ4802がカニューレ4804の底部から下方向にカニューレ4804を出ることが有利である可能性がある。好ましくは、カニューレチューブ4802がカニューレ4804から下方に出る構成では、枠4826は、カニューレチューブ4802が曲りかつ所望の方向にカニューレアセンブリ4800を出るように構成されている。図示するように、カニューレ4804のプロング4805は、枠4826に対して上方に延在することができる。
いくつかの実施形態では、枠4826は剛性または半剛性であり、鼻/鼻孔入口領域と枠4826との間に間隔があるように、その中心部分において顔面から離れて架け渡されまたは延在するような形状である。好ましくは、枠4826の中心部分と患者の顔面との間のこの空間は、カニューレ4804、カニューレチューブ4802およびNG/NJチューブを収容するように構成されている。いくつかの実施形態では、枠4826は、枠4826の各端部に、患者の顔面と接触しかつ顔面と枠4826の残りの部分の間隔をあけるように構成することができる、軟質パッド4829を含む。軟質パッド4829を、患者に快適さを提供するように構成することができ、軟質パッド4829は、カニューレ4804が患者の顔面で滑るかまたは摺動するのを阻止または防止することができる。軟質パッド4829は、パッド4829と患者の顔面との間に摩擦または粘着を提供する軟質詰め物材料を含むことができる。枠4826はまた、カニューレ4804の一部が通って延在することができるスロット4832も含むことができる。好ましくは、カニューレ4804は、スロット4832を通って延在しかつ枠4826に対するカニューレ4804の位置の調整を容易にする、グリップ部分4830を含む。グリップ部分4830は、カニューレ4804と一体化することができ、カニューレ4804が枠4826に結合されるが、グリップ部分4830がスロット4832内で移動すると枠4826に対して摺動することも可能であるように、スロット4832の縁と係合するように構成された1つまたは複数の溝4833を含むことができる。有利には、カニューレ4804およびプロング4805は、プロング4805を患者の左鼻孔または右鼻孔と位置合せするように、スロット4832に沿って摺動することができる。枠4826はまた、カニューレチューブ4802が枠4826の上でかつ枠4826から離れるように誘導するのに役立つように構成された切取部分4828も含むことができる。好ましくは、枠4826は、枠4826の両側に、カニューレチューブ4802が右側または左側に出るのを容易にするように配置された切取部分4822を含む。カニューレアセンブリ4800はまた、先の実施形態で考察したように、NG/NJチューブ4810(または他のチューブあるいはライン)を支持し、かつそれをカニューレチューブ4802に近接して保持するように構成された取付部材4812も含むことができる。
図示する配置に示すように、小径カニューレチューブ4802は、カニューレ4804の底部から出て、カニューレ4804と並んで上方に戻るように曲がり枠4826を越えることができる。好ましくは、カニューレチューブ4802は、切取部分4828において枠4826の頂部を通過し、カニューレチューブ4802は、患者の右側または左側に出る。いくつかの実施形態では、枠4826はまた、スロット4832の横方向端部にまたはそれに隣接して、カニューレチューブ4802の一部を受け入れるようなサイズおよび形状である管凹部4834も含む。好ましくは、管凹部4834は、少なくとも部分的に、枠4826から延在しかつ管凹部4834内でカニューレチューブ4802の一部を保持するように構成されたアーム部分4835によって画定される。いくつかの実施形態では、図48Kに示すように、カニューレチューブ4802は、カニューレ4804から下方に延在することができ、その後、上方に曲がり、管凹部4834を通って延在し、アーム部分4835によって管凹部4834内で選択的に保持される。カニューレ4804に隣接して、かつカニューレチューブ4802の反対側に、枠4826または管アーム4835と顔面との間に、NG/NJチューブが通過し患者の他方の鼻孔内に入るための空間がある。好ましくは、枠4826の形状により、枠4826またはカニューレ4804からの妨げなしに、NG/NJチューブがカニューレ4804と枠4826または凹部アーム4835との間で鼻孔から出ることができる。単一プロング配置により、NG/NJチューブ 指定された鼻孔が可能となり、NG/NJチューブ鼻孔はまた、鼻咽頭死腔洗出しを提供する呼気ガス鼻孔でもあり得る。有利には、NG/NJチューブ4810は、カニューレアセンブリ4800および枠4826をNG/NJチューブ位置を危うくすることなく取り除きかつ調整することができるように、患者の顔面と枠4826との間を通過する。枠4826はまた、NG/NJチューブが偶発的に押し出されるかまたはずれることがないように保護することも可能である。
図48L〜図48Oを参照すると、カニューレアセンブリのいくつかの実施形態は、カニューレチューブ4802の出口側が容易に調整されるかまたは変更されるように、カニューレアセンブリに対して回転するように構成された枢支マニホールドを含む。好ましくは、マニホールドを枢動させることができ、プロング4805またはカニューレを患者から取り外す必要なしに、チューブ出口側を変更することができる。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリはまた、プロングのいずれかの側にNG/NJチューブ用の空間があるように、単一プロング構成も含む。たとえば、カニューレアセンブリ4800のいくつかの実施形態は、単一プロング4805を有するカニューレ枠4826を含む。カニューレ枠4826は、患者の顔面から外側に延在するように構成されかつプロング4805を支持することができる延長部分4840を含むことができる。好ましくは、マニホールド4843の一部は、延長部分4840の間の空間内に嵌合し、枠4826に回転可能に結合される。マニホールド4843は、カニューレチューブ4802の端部を受け入れるように構成されたチューブコネクタ部分4842を含むことができる。こうした実施形態では、カニューレチューブ4802の出口側を変更するために、マニホールド4843およびカニューレチューブ4802を、カニューレ枠4826およびプロング4805に対して回転させることができる。好ましくは、延長部分4840およびプロング4805は、NG/NJチューブ4810がプロング4805のいずれの側も通過して他方の鼻孔に入ることができるようなサイズおよび形状である。
いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ4800は、延長部分4840の間の空間に挿入される保持部分4845を含む。保持部分4845を、別個の部品とすることができ、または、カニューレ枠4826内に一体化するかまたは成形することも可能である。いくつかの実施形態では、保持部分4845を枠4826とオーバモールドすることができる。好ましくは、保持部分4845は、上面に、プロング4805の通路に対応する開口4846を含む。保持部分4845はまた、保持部分4845の下方部分にまたはその近くに蝶番凹部4848も含むことができる。保持部分4845はまた、マニホールド4843の一部と係合するように構成された突起4851も含むことができる。いくつかの実施形態では、マニホールド4843の一部は、保持部分4845内に受け入れられるようなサイズおよび形状である。好ましくは、マニホールド4843は、マニホールド開口4853を含み、フランジ4849がそれを包囲している。マニホールド開口4853を、マニホールド4843が枠4826に結合されると、保持部分4845およびプロング4805の通路の開口4846に対応するように構成することができる。フランジ4849を、保持部分4845上の開口4846と係合するようなサイズおよび形状とすることができ、この係合により、保持部分4845に対するマニホールド4843の枢動または回転を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド4843はまた、保持部分4845の蝶番凹部4848と係合するように構成されたピン4850も含む。好ましくは、ピン4850と蝶番凹部4848との間の係合により、マニホールド4843が枠4826に対して枢動または回転することも可能であり、マニホールド4843は、開口4846およびマニホールド開口4853の中心を通過する回転軸4844を中心に回転することができる。好ましくは、マニホールド4843はまた、カニューレチューブ4802に結合することができるコネクタ部分4842も含む。いくつかの実施形態では、マニホールド4843はまた、保持部分4845の突起4851に対応する少なくとも1つの凹部または切欠き(図示せず)も含む。好ましくは、切欠きは、マニホールド4843の底側にあり、マニホールドが所定位置まで回転する時に突起4851を受け入れるように構成され、突起4851は、マニホールド4843をその位置で保持するのに役立つように切欠きと係合する。いくつかの実施形態では、突起4851は、マニホールド4843が患者の右側に回転する時に切欠きに係合し、患者の左側に回転する時に別の切欠きに係合する。
いくつかの実施形態では、図48Nに示すように、カニューレ枠4826は、プロング4805を支持する単一延長部分4840を含むことができる。図示するように、保持部分4845を、延長部分4840によって支持することができ、マニホールド4843の頂部を保持部分4845に結合することができる。この実施形態では、保持部分4845の開口4846とマニホールド4843のフランジ4849との間の相互作用により、枢動軸を提供することができ、それを中心に、マニホールドは、保持部分4845および枠4826に対して回転することができる。好ましくは、マニホールド4843の頂部のみが保持部分4845に結合されかつそれと接触し、マニホールド4843は、回転軸4844を中心に回転することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド4843またはチューブコネクタ部分4842は、使用者がマニホールド4843を把持し移動させるのに役立つように構成されたグリップ部分4855を含む。いくつかの実施形態では、保持部分4845は、剛性材料を含み、延長部分4840は、軟質または曲げられる材料を含む。したがって、こうした配置では、保持部分4845は、ある程度の支持または延長部分4848の変形に対する抵抗を提供することができる。
図48Oに示すように、カニューレアセンブリ4800の他の実施形態は、プロング4805を支持する延長部分4840に直接結合されるカニューレチューブ4802を含む。これらの実施形態では、カニューレチューブ4802は可撓性があり、所望の出口方向に延在するように曲げられ得る。たとえば、カニューレチューブ4802は、カニューレ延長部分4840から下方に延在することができ、患者の左側または右側に延在するように曲がることができる。好ましくは、アセンブリは、マニホールドを含まず、カニューレチューブ4802はプロング4805に直接入る。いくつかの実施形態では、カニューレチューブ4802を、カニューレ枠4826に結合されるカニューレチューブ4802の端部の近くの方が狭くかつより可撓性が高いように、テーパ状にすることができる。好ましくは、カニューレチューブ4802を、プロング4805またはカニューレ枠4826を取り外すかまたはその位置を調整する必要なしに、患者の一方の側または他方の側に向かって曲げることができる。
図48Pを参照すると、カニューレアセンブリ4800のいくつかの実施形態は、カニューレ4804を支持するケーブル部分4860を含むことができる。これらの実施形態により、カニューレ4804は、患者の鼻孔から離れてケーブル部分4860に沿って摺動または移動して、カニューレアセンブリ4800を取り外す必要なしに治療からの中断を可能にすることができる。好ましくは、ケーブル部分4860は、カニューレ4804の一部を通って延在し、カニューレ4804を、ケーブル部分4860に沿って移動させることができる。ケーブル部分4860は、カニューレ4804を選択された位置で保持するように構成された窪み部分4861を含むことができる。カニューレ4804は、ケーブル部分4860に沿って患者の左または右に摺動して、カニューレの位置決めおよび調整を可能にすることができる。好ましくは、カニューレ4804は単一プロング4805を含み、カニューレチューブ4802は、プロング4805の下方でその底面においてカニューレ4804に入る。カニューレ4804の形状を、NG/NJチューブ4810がプロング4805のいずれかの側を通過し患者の空いている鼻孔に入ることができるように、プロング4805に隣接して狭いように構成することができる。カニューレ4804はまた、使用者がカニューレ4804を把持し移動させるのに役立つように構成されたグリップ部分4868も含むことができる。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ4800はまた、ケーブル部分4860および/またはヘッドストラップ4827に結合された1つまたは複数の取付部分4864も含む。取付部分4864を、カニューレチューブ4802の一部を受け入れかつ保持するように構成することができる。好ましくは、カニューレチューブ4802は、取付部分4864と係合し少なくとも部分的に取付部分4864内に保持されるように構成される支持部材4865を含む。取付部分4864を、カニューレ4804の両側にかつ患者の顔面の両側に隣接して配置することができ、それにより、取付部分4864は、患者の一方の側または他方の側に出る際のカニューレチューブ4802を支持することができる。いくつかの実施形態では、カニューレチューブ4802を、カニューレ4804に結合された端部の方において断面が小さくなるテーパ状カニューレチューブ4863とすることができる。テーパ状カニューレチューブ4863の端部は、端部から遠いチューブ4802のわずか半分の直径を有することができる。たとえば、カニューレ4804に近いカニューレチューブ4802の直径をおよそ2mm〜7mmとすることができ、カニューレ4804から遠いチューブ4802の直径をおよそ5mm〜15mmとすることができる。テーパ状カニューレチューブ4863は、カニューレ4804の基部の近くに小さい曲げ半径を提供することができ、それにより、管が概して患者の口の近くにある際に、管の曲げが患者に対して大きすぎるかまたは不快であることがない。いくつかの実施形態では、支持部材4865を、一定の直径のカニューレチューブ4802をテーパ状カニューレチューブ4863に接合するように構成することができる。
図48Qを参照すると、単一プロングカニューレのいくつかの実施形態は、切取部分4871が、カニューレチューブ4802が患者の右側または左側のいずれかに向かって出るのを可能にするように構成されている、カニューレ枠4826を含む。好ましくは、カニューレ枠4826の中心部分4872は、患者の顔面から離れるように延在し、枠4826と患者の顔面との間に、NG/NJチューブが通過することができる凹部4870を含む。好ましくは、NG/NJチューブは、枠4826の下方から上方に凹部4870を通り患者の鼻孔内に延在することができる。この配置により、カニューレアセンブリ4800を、NG/NGチューブの位置を乱すかまたは損なうことなく患者から取り除くことができる。好ましくは、枠4826の中心部分4872は、患者の顔面に接触せず、圧力関連の不快を最小限にすることができる。いくつかの実施形態では、枠4826の中心部分4872はまた、枠4872の正面から見えるインジケータ部分も含み、インジケータ部分は、カニューレ枠4826またはアセンブリのサイズまたは他の特徴を示すことができる。好ましくは、カニューレ枠4826は、患者の顔面に対して緩衝作用を提供する、シリコーン等の軟質材料から作製される内側部分4876を含む。カニューレ枠4826はまた、プラスチックまたは金属等の剛性または半剛性材料から作製される外側部分4878も含む。カニューレ枠4826はまた、枠4826の各側に、カニューレチューブ4802の一部を受け入れるように構成された切取部分4871も含むことができる。好ましくは、カニューレチューブ4802は、カニューレおよびプロング4805から下方に延在し、カニューレチューブ4802を、切取部分4871のうちの1つを通過する際に側方に曲げることができる。いくつかの実施形態では、切取部分4871は、カニューレチューブ4802の一部を切取部分4871内の適所で保持するように構成されている。好ましくは、切取部分4871は、チューブ4802を切取部分4871内で保持するように構成されたタブまたは突起4874を含む。タブまたは突起4874を、チューブ4802が切取部分4871に入るのを可能にするために撓むように構成することができる。好ましくは、カニューレチューブ4802は、小径チューブであり、カニューレチューブ4802を、患者から右側方向または左側方向のいずれかに出るように曲げることができる。有利には、単一プロング実施形態により、概して、より小さいマニホールドおよびカニューレチューブ径が可能になる。小さいカニューレチューブ径および/または小さいマニホールドは、患者の口から離れて配置することができるより小さい曲げ半径を提供することができる。
図48Rおよび図48Sを参照すると、カニューレアセンブリ4800のいくつかの実施形態は、カニューレの前側または外側に開口4880があるカニューレ枠4826を含む。マニホールド4843は、カニューレの前側または外側に結合されるように構成されており、開口4880の中心を通過する軸4882を中心に回転することができる。好ましくは、マニホールド4843の一部を、開口4880に結合することができ、マニホールド4843と枠4826との間のインタフェースにより、マニホールド4843を枠4826に結合することができるが、また、枠4826に対して回転可能とすることができる。マニホールド4843はまた、カニューレチューブ4802に結合されたコネクタ部分4842も含むことができる。先の実施形態で考察したように、枠4826は、患者の鼻の下に空間を提供するために患者の顔面から外側に延在しまたは架け渡されることが可能である。枠4826は凹部4870を含むことができ、そこを通って、NG/NJチューブ4810がカニューレ枠4826の後側を通り患者の鼻孔に入ることができる。他の実施形態では、カニューレ枠4826を、枠4826の外側にかつプロング4805の側部にNG/NJチューブ4810用の空間を提供するように構成することができる。好ましくは、プロング4805を支持する枠4826の部分は、NG/NJチューブ4810がプロング4805のいずれかの側を通過して患者の鼻孔に入ることができるように、幅が狭い。枢支マニホールド4843を、プロング4805に隣接してカニューレ枠4826に結合することができ、枠4826は、枠4826とマニホールド4843との間に空間または開放領域を提供するように構成される。これらの実施形態では、NG/NJチューブ4810は、プロング4805の脇を、マニホールド4843がプロング4805側に回転する場合であっても、延在することができる。上記実施形態はまた、患者に快適さを提供するように構成することができ、かつカニューレ4804が患者の顔面において滑るかまたは摺動するのを阻止または防止することができる軟質パッド4829も含むことができる。軟質パッド4829は、パッド4829と患者の顔面との間に摩擦または付着を提供する軟質詰め物材料を含むことができる。
本発明のいくつかの実施形態によるさまざまなカニューレアセンブリについて、図50A〜図57を参照して記載する。図50Aおよび図50Bを参照すると、いくつかの実施形態では、鼻カニューレシステムは、カニューレアセンブリ10100、ヘッドギアストラップ(図示せず)およびガス供給チューブ100003を備えている。カニューレアセンブリ10100は、患者の鼻孔とインタフェースするカニューレ部品または顔面取付部品10101を備えている。カニューレ部品を、熱可塑性材料、シリコーン材料またはシリコーン様材料から形成することができ、カニューレ部品は、マニホールド10102、鼻プロング10103、およびサイドストラップあるいはアーム10104またはヘッドギアに連結するための他の接続機構とを備えている。いくつかの実施形態では、鼻プロング、サイドアームおよびマニホールドを一体的に形成することができる。マニホールドは、鼻プロングと流体連通しており、いくつかの実施形態では、マニホールドは、各端部が開放しているかまたは開口部10105を有している。各端部の開口部は、ガスチューブ100003またはガスチューブに接続されたコネクタ10106を受け入れるように適合されている。カニューレアセンブリはまた、プラグまたはキャップ10107も備えている。キャップは、マニホールドの各端部の開口部に受け入れられるように構成されている。したがって、カニューレは、チューブをマニホールドの左側端または右側端のいずれかから延在させるように構成可能である。使用者または患者が、チューブを、コネクタ10106を介してマニホールド10102の右側端部および左側端部のうちの一方に、プラグ10107を左側端部および右側端部のうちの他方に取り付けることができる。チューブおよびプラグは、マニホールド内に係合して、マニホールドの端部の開口部10105を封止する。図示する実施形態では、チューブコネクタおよびプラグは各々、コネクタおよびプラグを適所に正しく固定し、マニホールドとのシールを形成するように、マニホールドの対応する溝に受け入れられるフランジを備えている。
いくつかの実施形態では、プラグおよび導管コネクタを、互いに結合するかまたは取り付けることができる。たとえば、図51に示すように、プラグ10207およびコネクタ10206は、横方向部材10208によって互いに接続される。いくつかの実施形態では、プラグ、コネクタおよび横方向部材は、クリップ10210に対して一体的に形成されている。導管またはチューブに、導管100003がクリップ式供給チューブであるように、クリップ10210を設けることができる。図51の実施形態では、カニューレ部品10201は、プロング10203、および1つがマニホールドの各端部にある2つの開口10205と連通しているマニホールド10202を備えている。クリップ10210を、マニホールド受入構造体と述べることができる。マニホールド受入構造体10210を、製造時に供給チューブ100003に組み付けることができ、または使用前に供給チューブ100003に接続可能とすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体10210を、図51に示すように、実質的に「C」字型または「U」字型のマニホールド受入構造体またはクリップ10210とすることができ、またはマニホールド受入構造体10210は、マニホールド10202に相補的に結合することができるあらゆる形状を有することができる。いくつかの実施形態では、マニホールド10203は、供給チューブ100003が要求に応じていずれかの方(左または右)に面するように配置されて、マニホールド10202にクリップ留めすることができる、マニホールド受入構造体10210を受け入れるように、相補的な形状または一致する形状を有している。たとえば、使用者は、クリップのプラグ10207の端部を、マニホールド10202の一端の開口部10205内に取り付け、その後、クリップ10210をマニホールド上に移動させて導管コネクタ10206をマニホールドの他端の開口部10205の上に配置するように、横方向部材10208を撓ませるかまたは弾性的に曲げることができる。適所に置かれると、使用者は、横方向部材10208が導管コネクタをマニホールドの端部の開口部内に取り付けるように弾性的にまっすぐになるように、クリップ10210を解除する。いくつかの実施形態では、プラグおよびコネクタは、各々、マニホールドの端部内に延在して、シールを提供し、かつ、プラグまたはコネクタをマニホールドの端部の対応する開口部10205から取り除くためにクリップの横方向部材のたわみなしに、クリップがマニホールドから単純に引き出されるのを防止する。いくつかの実施形態では、クリップは、マニホールドをプラグとコネクタとの間で把持するようにマニホールドに対して正の力を与えて、マニホールドの各端部にシールが形成されるのを確実にし、クリップをマニホールドに対して固定して保持する。いくつかの実施形態では、カニューレ部品10202は、横方向部材10208を受け入れるようなサイズおよび形状である窪み部分10209を備えることができる。窪み部分10209は、カニューレ部品の前方部分および横方向部分に位置することができ、マニホールド受入構造体10210の横方向部材の厚さ全体に適応するのに好適な深さを有することができ、それにより、マニホールド受入構造体10210の外側に面する面は、マニホールド10202の外面と同一平面であるか、またはその中に引っ込められる。こうした配置は、マニホールド受入構造体10210をマニホールド10202に固定するのに役立ち、かつ/または使用者に対して、マニホールド受入構造体10210をマニホールド10209に正しく配置し固定する方法を通知することができる。窪み部分は、クリップをマニホールドの適所に保持するのに役立つ。
図51に示すように、マニホールド、鼻プロングおよびサイドアームを備えたカニューレ部品を、たとえばシリコーン材料またはシリコーン様材料から、一体的に形成することができる。いくつかの実施形態では、カニューレ部品は、クリップとインタフェースし、クリップを受け入れかつ/または保持する相対的に剛性のある部品を含むことができる。たとえば、図52Aおよび図52Bに示すように、カニューレ部品10301は、導管クリップ10310を受け入れる導管クリップ受入または保持部品10311を備えることができる。弾性カニューレ部品10301aのシリコーン材料またはシリコーン様材料を、比較的剛性のある保持器10311にオーバモールドし、または、他の締結技術、たとえば、接合、機械的スナップフィット、超音波溶接、または本技術分野において既知である他のあらゆる好適な締結方法によって取り付けることができる。弾性部品10301aは、開放空洞またはチャネル10312を備えることができる。マニホールド開口部10305を、クリップ受入部品10311に設けることができる。クリップ受入部品および弾性部品10301aは、クリップ受入部品10311が開口部10305を除いて開放チャネル10312を閉鎖するように組み立てられる。クリップ受入部品10311および弾性部品は、結合して、カニューレ部品10301のマニホールドを形成する。クリップ受入部品は、図51の実施形態を参照して記載したようにクリップ10310の横方向部材10308を受け入れる凹部10309を備えることができる。クリップ受入部品は、弾性カニューレ部品の弾性材料が通過して、弾性部品をたとえばオーバモールドプロセスまたは組立プロセスにおいてクリップ受入部品に固定する、貫通孔10313を備えることができる。クリップ受入部品を、導管クリップと同じ材料から形成することができる。クリップ受入部品の(カニューレの軟質または弾性材料と比較して)相対的に剛性のある材料は、導管クリップとカニューレ部品10301との間の確実な適合または係合を可能にする。カニューレの横方向に対して垂直な方向である、カニューレアセンブリの矢状面におけるまたはそれに対して平行な方向において、クリップをカニューレ部品に押し付けることにより、クリップをカニューレ部品と嵌め合わせることができる。クリップをカニューレ部品に押し付けることにより、プラグと導管コネクタとの間の保持器による干渉により、クリップの横方向部材がたわんでプラグおよびコネクタがマニホールドの端部において開口部の上で移動するのを可能にする。プラグおよびコネクタがマニホールド開口部と位置合せされると、横方向部材は弾性的にまっすぐになって、クリップをカニューレ部品の適所でスナップ式に嵌める。
いくつかの実施形態では、プラグおよび導管コネクタを合わせて取外し可能に取り付けることができ、または導管クリップは、プラグおよび導管コネクタの相対位置を調整する調整機構を備えることができる。たとえば、図53Aおよび図53Bを参照すると、導管クリップ10410は、2つの部品、すなわち第1部品10414および第2部品10415を備えている。図示する実施形態では、第1部品はプラグ10407を備え、第2部品は導管コネクタを備えている。第1部品は、横方向部材10408aを備え、第2部品は横方向部材10408bを備えている。いくつかの実施形態では、横方向部品10408aおよび10408bは、入れ子式配置で互いに組み立てられ、プラグ10407と導管コネクタ10406との間に横方向距離を設定する相補的機構を備えている。図示する実施形態では、第1部品10414の横方向部材10408aは、第2部品の横方向部材10408bに受け入れられるが、導管コネクタに接続された横方向部材を、プラグに接続された対応する横方向部材に受け入れることができる。第1部品および第2部品は、プラグと導管コネクタとの間の距離を設定する相補的機構を備えている。たとえば、図示するように、第1部品10408aおよび第2部品10408bのうちの一方は、第1部品および第2部品のうちの他方の対応する開口部に受け入れられる突起を備えることができる。図示する実施形態では、第1部品10414は、横方向部材10408aに突起10416を備え、第2部品10415は、横方向部材に、プラグと導管コネクタとの間の横方向距離を設定するように突起10416を受け入れる開口部10417を備えている。いくつかの実施形態では、クリップに、さまざまなカニューレサイズに適応するようにプラグと導管コネクタとの間のさまざまな横方向距離を提供するように、2つ以上の開口部10417を設けることができる。使用時、使用者は、プラグおよび導管コネクタが最初に拡張位置にある状態で、導管クリップ10410をカニューレ部品(たとえば、図51のカニューレ部品10201または図52Aのカニューレ部品10301)に組み付けることができる。プラグ10407および導管コネクタ10406がカニューレ部品のマニホールドの開口部10205と位置合せされると、使用者は、プラグおよび導管コネクタを合わせて横方向に押して、導管クリップおよび導管をカニューレ部品に取り付ける。いくつかの実施形態では、第1部品および第2部品は、たとえばばね10420または弾性部材によって、離れるように付勢される。
図51〜図53Bの実施形態では、導管100003がカニューレアセンブリの左側または右側のいずれかから延在してカニューレを組み立てることができるように、導管クリップはカニューレ部品から取外し可能である。いくつかの実施形態では、導管クリップを、カニューレアセンブリに移動可能に取り付けることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、導管コネクタをカニューレマニホールドの右側端部または左側端部に配置することができるように、導管クリップをカニューレ部品に回転可能に取り付けることができる。
図54A〜図54Cを参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ10500は、およそ使用者の矢状面にあるかまたはそれに対して平行な回転軸10520(すなわち、立位での使用者で使用する際におよそ水平である軸)を中心に、カニューレ部品10501に回転可能に取り付けられた導管クリップ10510を備えている。導管をカニューレアセンブリの左側または右側に配置するために、図54Bに示すように導管クリップは軸10520の上で回転し、そこでは、クリップ10510は、アセンブリの右側と左側との間の途中まで回転する。図546Cに示すように、いくつかの実施形態では、カニューレ部品は、相対的に剛性のあるマニホールド10502の上に成形されるかまたは嵌められる弾性材料を備えている。マニホールド10502は、鼻プロング10503と連通する2つの開口部10513と、各端部のプラグ10507または導管コネクタ10506が封止する開口部10505とを備えている。いくつかの実施形態では、弾性カニューレ部品10501aのシリコーン材料またはシリコーン状材料を、相対的に剛性のあるマニホールド10502にオーバモールドするか、または他の締結技術、たとえば、接合、機械的スナップフィット、超音波溶接、または本技術分野において既知である他のあらゆる好適な締結方法によって取り付けることができる。弾性カニューレ部品は、鼻プロングが開口部10513と位置合せされるかまたは連通するように形成され、各端部の開口部10505がマニホールドの開口部10505と連通するように形成される。いくつかの実施形態では、軸10515を、剛性マニホールド10502と一体的に形成することができる。導管クリップ10510は、軸10515の上に回転可能に受け入れられる。いくつかの実施形態では、クリップ10510は、クリップをカニューレ部品10501に取外し可能に取り付けることができるようにキー溝を備えることができる。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ10500は、軸の上で導管クリップを保持するように、軸10515の端部にフランジ10516を備えている。好ましくは、マニホールドの端部は、回転軸10520に湾曲の中心があるように湾曲している。プラグおよび導管コネクタは相補的な湾曲を有し、それにより、クリップ10510は、カニューレアセンブリのいずれかの端部に導管を配置するように回転軸10520の上で回転することができる。マニホールドの端部10518におけるカニューレ部品の弾性材料は、プラグおよび導管コネクタとともにシールを提供することができる。剛性マニホールドを、導管クリップと同じ材料から形成することができる。マニホールドの(カニューレの軟質または弾性材料と比較して)相対的に剛性のある材料は、導管クリップ10510とカニューレ部品10501との間の確実な適合または係合を可能にすることができる。
図55Aおよび図55Bは、鼻カニューレアセンブリ10600の実施形態を示す。カニューレアセンブリは、一対のプロング10603を有するカニューレ部品10601を備えている。導管100003は、コネクタ10606を介してカニューレアセンブリ10600に取り付けられている。コネクタはマニホールド10602を備えている。マニホールドは、入口および出口を備えている。マニホールド10602は、導管コネクタ10606に取り付けられるかまたはそれと一体的に形成されている。カニューレ部品10601は、マニホールド10602に対して回転可能である。カニューレ部品10601は、プロングがともに回転するように、垂直シャフトの上に取り付けられかつそれを中心に回転可能である。いくつかの実施形態では、カニューレ部品10601は、マニホールド/管アセンブリとは別個の構成要素であり、取外し可能なカニューレ部品10601は、(たとえば、標準ガス導管の一部として)同じサイズのマニホールド10602を使用しながら、異なる鼻サイズに対して異なるサイズのプロングの使用を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド10602は、マニホールド出口である開放頂部10605を備えることができる。カニューレ部品は、プロングが導管コネクタによって提供されるマニホールド入口と連通するように、開放頂部の上に嵌まるかまたはそれを覆う。いくつかの実施形態では、マニホールドは、マニホールドの表面に、カニューレ部品10601が連結するリップ10607を備えている。いくつかの実施形態では、リップは、マニホールドの開放頂部の周囲に延在することができる。カニューレ部品10601は、リップ10607に対して相補的である嵌合部分10608(たとえば、環状溝)を有することができる。マニホールド10602にリップ10607を含むいくつかの実施形態では、カニューレ部品10601を、マニホールドの表面から持上げて、垂直シャフトの周囲で回転させることができ、それにより、プロング10603を適切な方向に再配置することができる。カニューレ部品10601を、マニホールド10602の垂直な中心軸、またはプロングに対して中心に位置する軸を中心に回転可能とすることができ、それにより、導管100003は、カニューレアセンブリの左側と右側とで切り換わる。
図56Aは、図51のカニューレに類似する鼻カニューレアセンブリ10700の実施形態を示す。図56Aのカニューレアセンブリでは、プラグ10707および導管コネクタ10706は、横方向部材10708によって合わせて接続されている。いくつかの実施形態では、プラグ、コネクタおよび横方向部材は、クリップ10710を形成するように一体的に形成されている。導管100003がクリップ式供給チューブであるように、導管またはチューブにクリップ10710を設けることができる。図56Aの実施形態では、カニューレ部品10701は、プロング10703と連通しているマニホールド10702と、1つマニホールドの各端部にある2つの開口10705とを備えている。クリップ10710を、マニホールド受入構造体として述べることができる。マニホールド受入構造体10710を、製造時に供給チューブ100003に組み付けることができ、または使用前に供給チューブ100003に接続可能とすることができる。いくつかの実施形態では、マニホールド受入構造体10710を、図56Aに示すように、実質的に「C」字型または「U」字型マニホールド受入構造体またはクリップ10710とすることができ、マニホールド受入構造体10710は、マニホールド10702に相補的に結合するのを可能にするあらゆる形状を有することができる。
プラグをマニホールドの一端からマニホールドに嵌合させ、導管クリップを他端からマニホールドに嵌合させることにより、クリップ10210がカニューレ部品のマニホールド10202の上に留めされる図51の実施形態とは異なり、図56Aの実施形態では、クリップは、一端からマニホールド内に押し込まれる。すなわち、導管コネクタがマニホールドの右側または左側に配置されるように、クリップはマニホールドのいずれかの端部からマニホールドに挿入される。クリップは、一端の開口部10705を介して、導管コネクタ10706がその開口部と嵌合し、プラグ10707がマニホールド10702の反対側の端部の開口部10705と嵌合するまで、マニホールド内に挿入される。クリップを、いずれの端部からもマニホールド内に押し込むことができる。クリップは、クリップをマニホールドに嵌合させるために弾性的に変形しない。
いくつかの実施形態では、カニューレ部品10701に、クリップ10710とインタフェースし、クリップ10710を受け入れかつ/または保持する相対的に剛性のある部品を設けることができる。たとえば、図56Bに示すように、カニューレ部品10701は、導管クリップ10710を受け入れる導管クリップ受入または保持部品10711を備えることができる。保持器10711を図56Cに示す。弾性カニューレ部品10701aのシリコーン材料またはシリコーン様材料を、相対的に剛性のある保持器10711にオーバモールドするか、または他の締結技術、たとえば接合、機械的スナップフィット、超音波溶接、または本技術分野において既知である他のあらゆる好適な締結方法によって取り付けることができる。クリップ受入部品の(カニューレの軟質または弾性材料と比較して)相対的に剛性のある材料は、導管クリップ10711とカニューレ部品10701との間の確実な適合または係合を可能にする。クリップは、一端からマニホールド内に横方向に挿入される。
図57は、各鼻プロングに対して1つの導管である、二重ガス導管100003a、100003bを備える鼻カニューレアセンブリ10800の実施形態を示す。カニューレアセンブリ10800は、プロング10803を備えるカニューレ部品10801を備えている。カニューレ部品を、熱可塑性材料、シリコーン材料またはシリコーン様材料から形成することができ、カニューレ部品は、鼻プロング10803、サイドストラップあるいはアーム10804、またはヘッドギアに連結する他の接続機構を備えている。いくつかの実施形態では、カニューレ部品は一体形成部品である。各導管は、導管を鼻カニューレアセンブリの左側または右側に通すのを可能にするように適合された継手を介して、対応するプロングに接続される。図57Aの実施形態では、各導管は、可撓性導管セクションまたはチューブ10805を介して対応するプロングに接続される。たとえば、可撓性導管セクションを、シリコーン材料またはシリコーン様材料から形成することができる。可撓性導管セクションの曲げにより可撓性導管セクションがつぶれないように、可撓性導管は円周方向に延在するリブを備えることができる。好ましくは、可撓性導管セクションの曲げにより、可撓性導管セクションの内部通路の実質的な閉塞がもたらされない。導管100003a、100003bを、各可撓性導管セクションをたとえば左側または右側のいずれかに90度曲げることにより、カニューレの右側または左側に通すことができる。導管を適所に保持するために、カニューレに、好ましくは、カニューレアセンブリ10800の各側にクリップ10806が設けられる。各クリップは、2つのチャネルまたはレセプタクルを備えることができ、各チャネルはチューブ100003a、l00003bのうちの一方を受け入れる。いくつかの実施形態では、クリップは、導管100003a、100003bの両方を受け入れるチャネルまたはレセプタクルを備えている。クリップを、シリコーン材料またはシリコーン様材料から形成することができ、カニューレ部品と一体的に形成することができ、またはカニューレ部品の材料より剛性の高いプラスチック材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、導管をカニューレに締め付けるために、カニューレにストラップを設けることができる。
いくつかの実施形態では、各導管100003a、100003bは、スイベルジョイントを介して対応するプロングに接続される。導管100003a、100003bを、鼻カニューレにおいて各スイベルジョイントを回転させることにより、カニューレの右側または左側のいずれかに通すことができる。例としての鼻カニューレアセンブリ10900を、図57Bおよび図57Cに示す。いくつかの実施形態では、各スイベルジョイントはスイベルエルボである。いくつかの実施形態では、各スイベルジョイントは、対応するプロングの軸10907a、10907bに対して角度をなしている軸10906a、10906bの上で回転する。図示するような角度のスイベルジョイントの回転により、両チューブ100003a、100003bを、部分的に重なることなく左側または右側に通すことができる。図57Bに示すように、両チューブがカニューレアセンブリの右側に通されることにより、左鼻プロングから延在するチューブ100003aは、右鼻プロングから延在するチューブ100003bの下方に延在する。両チューブがカニューレアセンブリの左側に通される代替構成形態では、右鼻プロングから延在するチューブ100003bは、左鼻プロングから延在するチューブ100003aの下方に延在する。
図74および図75を参照すると、同様の鼻カニューレシステム30100に対する構成が示されている。図示する構成では、鼻カニューレシステム30100はカニューレ本体30102を備え、2つのプロング30104が、患者の両鼻孔内に挿入することができる本体30102から延在している。いくつかの構成では、カニューレ本体は、患者の単一の鼻孔内に配置することができる1つのプロング30104のみを備えることができる。カニューレ本体30102はまた、ガスがカニューレ本体30102に入ることができる2つの孔30106、患者の顔面でカニューレ本体30102を支持するのに役立つことができるフラップ30108も備えている。フラップ30108を、プロング30104を患者の鼻孔のうちの一方または両方の中に配置することができるように主本体を患者の顔面で支持することができるように、患者の頭部の上および/または周囲に配置することができるヘッドギアストラップおよび/または他の要素(図示せず)に連結するように適合させることができる。たとえば、フラップ30108は、ヘッドギアストラップの同様のバックルとインタフェースすることができる側部解除バックルを備えることができる。いくつかの構成では、フランジ30108は存在する必要がなく、ストラップおよび/または他の要素は、ガス供給管30112、本体30102、プロング30104および/またはクリップ式取付具30114に直接または間接的にインタフェースすることができる。いくつかの構成では、カニューレシステム30100を、たとえば粘着パッドを用いることによって患者の顔面に固定することができる。
図示する構成では、カニューレシステム30100はまた、ガス供給管30112に一体的に成形するかまたは解除可能に接続することができる、クリップ式供給チューブ取付具またはマニホールド30114も含む。取付具30114は、ガス供給管30112用の出口として作用することができる開放端部30116と、ブリッジ30118と、ガスが通過して流れることができない端部キャップ30120とを備えることができる。使用時、供給チューブ取付具は、ブリッジ30118に力が加えられることによりわずかに撓むことができ、それにより、開放端部30116および端部キャップ30120は、図示する黒矢印に従って図示するようにカニューレ本体30102の孔30106内に嵌合することができる。好ましくは、開放端部30116および端部キャップ30120は内側突起30121を有し、それは、使用時、孔30106内に延在することができ、それにより、端部30116およびキャップ30120は、カニューレ本体30102内に固定して嵌合ことができ、ガス供給管30112とプロング30104との間の封止されたガス経路を確保することができる。本体30106が、カニューレ本体30102の、使用時に患者から離れる方向に面する側に凹部30110を含み、それにより、使用時、ブリッジ30118が凹部30110内に固定して載ることができ、カニューレ本体30102を患者から離れるように回転するのを防止することができる。好ましくは、凹部30110の上縁および下縁30111は、取付具30114の保持に役立つように、垂れ下がっているかまたは内側に湾曲する。図76は、カニューレ本体30102と取付具30114とを備えるカニューレシステム30100を示し、そこでは、本体30102および取付具30114が合わせて組み立てられている。有利には、図74および図75に示すように、ガス流が(カニューレ本体30102の正面に面している人の観点から)右からカニューレ本体30102に入ることができるように、取付具30114をカニューレ本体30102の上に配置することができ、または、ガス流が(カニューレ本体102の正面に面している人の観点から)左からカニューレ本体30102に入ることができるように、取付具を上下裏返してカニューレ30102の上に配置することができる。
図74〜図76の構成の多くの変形が可能である。いくつかの変形を、図77の図示する構成に観ることができる。この構成では、クリップ式チューブ取付具30114は、側方翼部30122を備えており、そこを通して、開放端部30116および閉鎖端部キャップ30120が突出している。側方翼部30122はスリット30124を含み、そこを通して、ヘッドストラップ30126または他のヘッドギア取付手段を取り付けることができる。しかしながら、スリット30124の代りに、バックル、ピン、フック・ループストリップまたは他の機械的締結要素を含む、あらゆるヘッドギア取付手段が好適であり得る。いくつかの構成では、スリット30124が存在しない場合があり、ヘッドギア取付手段はカニューレ本体30102に存在することができる。いくつかの構成では、ヘッドギア取付手段は、取付具30114および本体30102の両方に存在することができる。図示する構成では、カニューレ凹部30106は、ブリッジ30118および側方翼部30122の両方を収容するように、カニューレ本体30102の長さを横切って実質的に延在している。有利には、こうした構成では、使用時の顔面に対するヘッドストラップ30126または他のヘッドギア取付手段の力を、使用時の顔面に対するガス供給管30112の力とともに、図74〜図76に示すような構成に対して顔面およびカニューレ本体30102のより広い面積にわたって分散させることができ、それにより、快適さを向上させ、顔面に対する褥瘡のリスクおよび/または激しさを低減させることができる。
他のさまざまな変形を、図78の図示する構成に見ることができる。この構成では、クリップ式取付具30114は、ガス供給管30112と一体的に形成することができるか、または管30112から取外し可能とすることができる開放端部30116を備える第1セクションと、開放端部30116の周囲のプラスチックのリング30128、ブリッジ30118および端部キャップ30120を備える第2セクション30136とを含む、複数のセクションを備えることができる。端部キャップはまた、図79に詳細に示す蝶番領域30130も備えている。蝶番領域は、端部キャップ30120にスロット30130を備え、それにより、端部キャップ30120はラインまたはバンド30132に沿って回転することができる。図80および図81に示すように、スロット30130により、端部キャップ30120は前後に移動することができる。有利には、図74〜図77に示す構成に対して、使用時、端部キャップ30120の蝶番作用により、患者は、図82に示すような完成したカニューレシステム30100を達成するように、クリップ式取付具30114をカニューレ本体30102の孔30106内により容易に挿入するのを可能にすることができる。端部キャップ30120の突起30121は、蝶番領域30130内に載り、それにより使用時に流れは蝶番領域30130から漏れ出ることはない、ということを理解することが重要である。
図51〜図56Cとともに図74〜図82をさらに参照すると、いくつかの実施形態では、カニューレ本体を含み、カニューレ本体が開放空洞(開放空洞内に供給されるガスを使用者に送達するために、たとえば1つまたは一対の鼻プロングと流体連通するように設けられる、カニューレ本体内のチャンバまたは空隙空間等)を画定する鼻カニューレが設けられ、たとえば、こうした開放空洞を、図50Bの要素10102として示す空隙空間とすることができ、または図74、図75、図77において要素30106として示す孔を介してアクセス可能とすることができる。カニューレ本体は、開放空洞と流体連通している、カニューレから延在する少なくとも1つ(好ましくは一対)の鼻プロングを備えることができる。マニホールドはマニホールド本体を備え、マニホールド本体をたとえば、図51の要素10210、図52A、図52Bの要素10310、図53A、図53Bの要素10410、図54A、図54Bの要素10510または図55Aの要素10602または図56Aの要素10710によって示されるもの等の構成要素とすることができ、マニホールド本体は、開放空洞と流体接続するためにカニューレと係合することができる。マニホールド本体は、第1動作位置または第2動作位置のいずれかに方向付けることができ、または方向付け可能であり、第1位置および第2位置は互いに異なっている。
マニホールド本体は、マニホールド本体の第1端部またはマニホールド本体へのガス入口においてガス供給導管を受け入れるように適合されている。マニホールド本体の第1端部は、開放空洞内にガスを送達するために開放空洞の一方の端部と係合するように適合されている。マニホールド本体の第1端部は、さらに、開放空洞の別の(または他方の)端部とシールまたは接続を形成するように適合され、それにより、第1動作位置または第2動作位置のいずれかにおいて、マニホールド本体は開放空洞に対する筐体を形成し、1つの鼻プロングまたは一対の鼻プロング等、使用者のための送達機構がガス流を受け入れ可能であるように、マニホールドへの入口から開放空洞に流体経路が形成されることを確実にする。
カニューレ本体は、係合した動作位置、たとえば、第1動作位置または第2動作位置のいずれかでマニホールド本体を保持する、少なくとも1つの凹部または少なくとも1つの他の形態の表面起伏または表面起伏領域を備えることができる。
本明細書では、さまざまな形態のマニホールド本体について記載しているが、少なくともいくつかの実施形態は、マニホールド本体の第1端部および第2端部が、第1端部が開放空洞へのガス入口を提供し、第2端部が開放空洞を実質的に密封するプラグまたはカップを提供するように、互いに接続されている、構成に関する。マニホールド本体を用いて開放空洞を密封する際、供給ガスに対して、マニホールド本体の第1端部から開放空洞内にかつ少なくとも1つの鼻プロングの終端まで、流体送達通路が達成される。
開放空洞の端部を密封するために別個の(取外し可能な)プラグが設けられる実施形態(たとえば、図50A、図50Bによって示す実施形態等)とは別に、上述したようなマニホールド本体の他の形態により、マニホールド本体の第1端部および第2端部が1つまたは複数の接続部分により互いに接続されるのが容易になる。
接続部分を、少なくとも1つのアームあるいは少なくとも1つのフィンガあるいは少なくとも1つの枠部材、またはブリッジ部分(こうした接続部分は、たとえば、要素30118、10208、10308、10408a〜10408b、10708によって示すもののような部分であり得る)のうちの1つまたは複数とすることができる。
接続部分により、マニホールド本体を、第1端部および第2端部が同じ構成要素または部分の一部であるように、一体的に形成することができることも理解されよう。
さらに、接続部分あるいは開口空洞を少なくとも部分的に画定するカニューレ本体または両方は、カニューレ本体との係合のためにカニューレ本体に対するマニホールド本体の所定の幾何学的方向付けを可能にするように適合された位置合せ機構を含むことができる。こうした位置合せ機構を、たとえば、要素10209、10309に示すもののような凹部とすることができ、それにより、マニホールド本体がカニューレ本体と所定の方法で係合可能であることが確実になる。こうした位置合せ機構を、開口空洞が、使用者が2つの構成要素を互いに位置合せするとマニホールド本体のみが係合可能であり得るような形状である(すなわち、開放空洞は非対称形状である)、図56Aに示す配置と同様とすることができることも理解されよう。位置合せ機構はまた、マニホールド本体の設置またはそれとの係合の容易さを促進するように、1つまたは複数のガイドも含むことができる。
位置合せ機構は、関連するオス部品あるいはメス部品の1つあるいは複数の領域、または関連する表面起伏の1つまたは複数の領域であり得る。
他の実施形態では、位置合せ機構を、マニホールドのカニューレ本体との係合がうまく行われると、可聴応答を使用者に示すことができるように適合させることができる。任意選択的に、こうした可聴応答を、マニホールドの開放空洞との第1動作位置または第2動作位置になると行うことができる。たとえば、マニホールドおよび開放空洞のそれらの動作可能係合を形成する際の互いのクリックまたはスナップフィットが、使用者に対してこうしたフィードバックを提供することができる。こうした可聴応答を、マニホールド本体および開放空洞のうまく係合するそれぞれの表面によって達成することができる。
さらなる実施形態では、第1端部および第2端部を互いに接続する部分等、こうした接続部分は、開放空洞の内部領域を通って延在することができる。これに関して、本来の位置で、こうしたマニホールド本体の第1端部は、開放空洞にガスを送達するために開放空洞の一端と係合するように適合され、マニホールド本体の第2端部は、開放空洞へのガスの送達を可能にするために封止を必要として、開放空洞の他端またはいずれかの残りの部分とシールまたは接続を形成するように適合されている。
開放空洞の内部領域を通って延在することができる接続部分は、カニューレ本体の関連する表面あるいは領域、または開放空洞を画定するカニューレ本体の関連する表面あるいは領域と係合するかまたはそれによって受け入れられるような形状であるかまたはそのように構成される。
さらなる実施形態では、第1端部および第2端部を互いに接続するマニホールド本体の接続部分は、少なくとも部分的に開放空洞を画定するカニューレ本体の外面または外部領域の周囲に延在することができる。この構成では、本来の位置で、マニホールド本体の第1端部はまた、開放空洞内にガスを送達するために開放空洞の一端と係合するようにも適合され、マニホールド本体の第2端部はまた、開放空洞へのガスの送達を可能にするように封止を必要として、開放空洞の他端またはいずれかの残りの部分とシールまたは接続を形成するようにも適合されている。
カニューレ本体の外面または外部領域の周囲に延在することができる接続部分は、カニューレ本体の関連する表面あるいは領域、または開放空洞を画定するカニューレ本体の関連する表面あるいは領域と係合するかまたはそれによって受け入れられるような形状であるかまたはそのように構成されている。
ガス供給導管を、マニホールド本体の第1端部が配置されるかまたはカニューレ本体から突出するカニューレ本体の側部または領域の周囲に、実質的に位置付けるかまたは配置することができる。こうした構成に役立つために、マニホールドは、ガス供給チューブが使用時に使用者の一方の側に実質的に位置付けされるかまたは配置され(たとえば、矢状面を交差せず、有利には、主に矢状面の一方の側に延在するように位置付けられる)ように、カニューレ本体に対して方向づけることができるかまたは方向付け可能である。
第1動作位置により、マニホールド本体の第1端部を、開放空洞を画定するカニューレ本体の左端または右端のいずれかに配置することができ、第2動作位置により、マニホールド本体の第1端部を、開放空洞を画定するカニューレ本体のそれぞれの右端またはそれぞれの左端のいずれか(たとえば、左端および右端は矢状面の異なる側にある)に配置することができる。
第1動作位置または第2動作位置により、ガス供給導管をマニホールド本体の第1端部に左側または右側のいずれかから接続することが可能になる。
カニューレ本体は、開放空洞を画定するカニューレ本体から離れるように延在するサイドアームまたはサイドアーム部分をさらに備えることができ、使用時、サイドアームまたは側方部分は、少なくとも部分的に使用者の顔面の一部に沿って延在するように適合されている。
上で定義したような鼻カニューレは、第1材料から形成される第1セクションと、第2材料から形成される第2セクションとを備えることができ、第1セクションは第2セクションより比較的軟質である。任意選択的に、第1材料から形成されている第1セクションと第2材料から形成されている第2セクションとに関して本明細書に記載する実施形態について、鼻カニューレの構造または構成に関してここで繰り返される。
サイドアームの終端または外側周辺領域は、そのヘッドギアとの接続部を受け入れるように適合されていることが理解されよう。任意選択的に、こうした鼻カニューレに関連するヘッドギアは、本明細書に記載したようなヘッドギアのいずれとすることも可能であり、ここで繰り返される。
ここで図69〜図73を参照すると、図69を参照して、鼻カニューレシステム20100の構成が示されている。図示する構成では、鼻カニューレシステム20100は、鼻カニューレ主本体20101に主本体20101の一方の側において主本体20101に接続されている接続シース20104を通して入るガス供給管20102を備えている。いくつかの構成では、接続シース20104を、主本体20101に一体的に形成することができ、または主本体20101から取外し可能とすることができる。いくつかの構成では、ガス供給管20102を、接続シース20104と一体的に形成することができ、または接続シース20104から取り外し可能とすることができる。いくつかの構成では、接続シース20104は存在せず、ガス供給管20102は、主本体20101と直接インタフェースすることができる。鼻カニューレ主本体20101は、患者の一方または両方の鼻孔内に挿入することができる1つまたは複数のプロング20106を備えている。鼻カニューレシステム20100はまた、ガス供給管20102に取り付けられたヘッドギア取付手段(図示せず)、接続シース20104および/またはヘッドギアストラップに連結することができる主本体20101、および/または1つまたは複数のプロング20106を患者の鼻孔の一方または両方内に配置することができるように、主本体20101を患者の顔面で支持することができるように、患者の頭部の上にかつ/または周囲に配置することができる他の要素も有することができる。いくつかの構成では、ヘッドギア取付手段は存在する必要はなく、ストラップおよび/または他の要素は、ガス供給管20102、接続シース20104および/または主本体20101と直接インタフェースすることができる。いくつかの構成では、主本体20101を、たとえば粘着パッドを用いることによって患者の顔面に固定することができる。
図示する構成では、使用時、鼻カニューレ主本体20101は、患者の上唇の上または周囲に載ることができる。ブロワまたは他の流れ発生手段(図示せず)によって発生する流れは、ガス供給管20102および接続シース20104を通過して鼻カニューレ主本体20101に入ることができ、そこで、1つまたは複数のプロング20106を通って患者の鼻孔内に移動する。
図示する構成では、鼻カニューレ主本体20101は、相対的軟質セクション20110および相対的硬質セクション20108を備えている。ここで、「相対的軟質セクション20110」および「相対的硬質セクション20108」は、あるセクションの他のセクションに対する柔らかさまたは堅さを指し、たとえば、セクション20110はセクション20108より軟質である。「軟質」という用語は、「可撓性」を意味するものと理解することができ、「硬質」という用語は、「剛性」を意味するものと理解することができる。好ましい構成では、相対的軟質セクション20110は、少なくとも、カニューレ使用の結果として発生する可能性がある、患者の顔面における褥瘡の発生を低減するかまたはなくすのに十分軟質である。相対的軟質セクション20110を、主本体20101の使用時に患者の顔面と接触する側にあるようにすることができ、相対的硬質セクション20108を、主本体20101の使用時に患者の顔面と接触しない側にあるようにすることができる。有利には、相対的軟質セクション20110は、顔面に対して押圧される時、不快および/または褥瘡を防止するのに十分低い圧力を顔面にかけることができ、相対的硬質セクションは、ヘッドギアまたは上述したような他の頭部取付手段とともに使用される時、主本体20101およびプロング20106を顔面上に適切に配置し続けるのに十分な力を顔面にかけることができる。軟質セクション20110を、好ましくは、ただし必須ではなく、中間の周囲でかつプロング20106の周囲で相対的に厚くして、患者に対して顔面の特に敏感な部位であり得る部分に追加の快適さを提供するように、使用時に上唇に押し付けられ得る緩衝物20112を提供することができる。
相対的軟質セクション20110または相対的硬質セクション20108に対して使用される材料に対して特に制限はない。いくつかの構成では、軟質セクション20110および硬質セクション20108を、異なるグレードの同じプラスチックから作製することができる。いくつかの構成では、軟質セクション20110および硬質セクション20108を、同じグレードの同じプラスチックから作製することができるが、異なる厚さとすることができる。いくつかの構成では、軟質セクション20110および硬質セクション20108を、同じプラスチックから作製することができるが、異なるグレードのプラスチックから作製し異なる厚さとすることができる。いくつかの構成では、軟質セクション20110および硬質セクション20108を、2つの異なる種類のプラスチックから作製することができる。いくつかの構成では、軟質セクション20110および硬質セクション20108を、金属−プラスチック複合材料または充填材がドープされたプラスチック等、単なるプラスチックに限定されない異なる種類の材料から作製することができる。好ましい構成では、軟質セクション20110は、シリコーンポリマーまたはシリコーン系樹脂から作製され、硬質セクション20108は、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)ポリマーまたはABS系樹脂から作製される。
相対的軟質セクション20110および相対的硬質セクション20108を合わせて組み立てる方法に対して特に制限はない。いくつかの構成では、1つのセクションを別のセクションの上にオーバモールドすることにより、セクションを組み立てることができる。いくつかの構成では、1つのセクションを別のセクションに接着剤で貼り付けることによって、セクションを組み立てることができる。いくつかの構成では、超音波溶接を用いることにより、セクションを組み立てることができる。いくつかの構成では、1つまたは複数の機械的締結要素を用いることによってセクションを組み立てることができる。機械的締結要素を、カニューレ主本体20101のセクションと一体的に形成することができ、またはカニューレ主本体20101のセクションとは別個とすることができる。
セクション20110、20108を、機械的締結要素を用いることによって組み立てることができる鼻カニューレ主本体20101を含む構成を、図70に示す。図示する構成では、相対的軟質セクション20110は、軟質セクション20110に一体的に形成された柔軟な隆起タブまたは「キノコ状頭部」20114と、ガス供給管20102を受け入れることができる軟質セクション20110の本体を部分的にまたは完全に通って延在する空洞20118とを備えている。使用時、タブ20114を、硬質セクション20108のオリフィス(または開口部)20116に押し通すことができ、タブ20114は、セクション20110、20108の間の堅固な適合を確実にするのに役立つことができる。図71に示すように、図示する構成では、タブ20114は、オリフィス20116より少なくともわずかに大きく、それにより、オリフィス20116に押し通される時、タブ20114は、セクション20110、20108間の固定した適合を確実にすることができる。そして、ガス供給管20102を、空洞が軟質セクション20110の本体を部分的に通って延在する場合はカニューレ主本体20101の一方の側で、または空洞が軟質セクション20110の本体を完全に通って延在する場合はカニューレ主本体20101の両側において、孔20120を通して空洞20118内に配置することができる。いくつかの構成では、ガス供給管20102マニホールドを、空洞が軟質セクション20110の本体を完全に通って延在する場合、管20102が空洞118の一端において軟質セクション20110に入り、空洞20118の他端を閉塞することができるように、配置することができる。有利には、図示する構成でのカニューレ主本体20101は組立が容易であり、セクションを取外し可能かつ/または交換可能とすることができ、それにより、たとえば、セクションの更新の使用および/または汚染されたセクションの清浄なセクションとの交換を容易にすることができる。
いくつかの構成では、図72に見ることができるように、ガス供給管20102を、クリップ式取付具20122を使用することによってカニューレ主本体20101に取り付けることができる。好ましくは、こうした構成では、空洞20118は、軟質セクション20110を完全に通って延在する。クリップ式取付具20122は、好ましくは、ガス出口端部分20123、ブリッジ20124、スロット20126、およびガス流に開放していない端部キャップ20128を備えている。好ましい構成では、硬質セクション20108はまた、凹部20130も備えることができる。使用時、上述したカニューレシステムと同様である図73に見ることができるように、軟質セクション20110は、タブ20114およびオリフィス20116を使用することによって硬質セクション20108の上に嵌まることができる。そして、ガス供給管20102のクリップ式取付具20122を、たとえば、図72において矢印によって示すように、端部20123、ブリッジ20124およびキャップ20128において取付具20122に力をかけることによってブリッジ20124において撓ませ、端部20123およびキャップ20128を、孔20120を通して空洞20118の両側に嵌合させ、同時にブリッジ20124を凹部20130にかつタブ20114をスロット20126に嵌合させることによって、硬質セクション20108に取り付けることができる。このように、堅固な適合および封止されたガス経路を、カニューレ主本体20101のセクションとクリップ式取付具20122との間に確立することができる。有利には、いくつかの構成では、クリップ式マニホールドを2つの異なる方法で取り付けることができ、それにより、患者は、カニューレがガス流を受け取ることができる側を選択することができる。
上記構成では、図示するカニューレシステム20100に多くのあり得る変形があり得る。たとえば、図示する構成では、軟質セクション20110に3つのタブまたは「キノコ状頭部」20114があり、同様に硬質セクション20108に3つのオリフィス20116があるが、あらゆる数のタブ20114およびオリフィス20116を使用することができる。いくつかの構成では、タブを硬質セクション20108にあるようにすることができ、オリフィス20116を軟質セクション20110にあるようにすることができる。いくつかの構成では、硬質セクション20108の凹部20130は存在しない。いくつかの構成では、クリップ式取付具20122のスロット20126は存在しない。いくつかの構成では、ブリッジ20124は蝶番であり得る。図示する構成は、本開示の範囲または趣旨を限定するものとみなされるべきではない。
図示する構成では、鼻カニューレ主本体20101は2つのセクションを備えている。しかしながら、相対的軟質セクションが顔面の近くに配置され、相対的硬質セクションが顔面から離れるように配置される限り、カニューレ主本体20101が3つ以上のセクションを備え、依然として本開示のいくつかの特徴、態様および利点を示すことができることが理解されるべきである。したがって、本開示は、2つ以上のセクションを備えることができる鼻カニューレ主本体20101を支持することができることが理解されるべきである。
上述したように、第1材料から形成された第1セクションおよび第2材料から形成された第2セクションを、1つまたは複数の締結具または他の接続あるいは係合システムを使用することによって互いに組み立てることができる。たとえば、機械的締結具、またはたとえば1つあるいは複数の化学的締結システムである。さらなる例としては、限定されないが、以下のようなものが挙げられる。すなわち、第1セクションおよび第2セクションまたはその一部の合わせての接着剤あるいはプラスチック溶接あるいは超音波溶接、またはオーバモールド、または磁気的接続、または縫合接続またはスナップフィット型配置あるいは接続等、または、スリーブ付き配置があることも可能であり、たとえば、第2セクションに、第1材料の第1セクションによって、部分的にまたは全体的にスリーブを付けることができ、これらのうちのいずれか1つまたは複数の組合せである。
上述したように、第1セクションは、有利には、使用者に接触する面または材料であり、したがって、第1セクションを、有利には、使用者にやさしく、または快適な形状あるいは材料のセクションとすることができる。
第2セクションを、有利には、鼻カニューレの構造または支持または形状画定構成部品として提供することができる。特定の実施形態では、第2セクションを使用者に接触しないものとすることができる。
第1セクションの構成または形状は、少なくとも部分的に、第2セクションのいくつかの部品または部分によって画定される。こうした構成を、第1セクションに対して相対的軟質材料を使用することによって可能にすることができ、それにより、第1セクションを第2セクションに接合するか取り付けるか接続するかまたは他の方法で組み立てることにより、第2セクションが、第1セクションがとる形状を実質的に画定することができる。
特定の実施形態では、第1セクションは患者接触面を形成し、第2セクションは、第1セクションが組み立てられるかまたは取り付けられる枠(たとえば骨組み)を形成する。
第1セクションは、任意選択的に、第2セクションの少なくとも一部(または全体)を封入することができる。別法として、第2セクションを、第1セクションによって少なくとも部分的にオーバモールドすることができる。
第1セクションは、中心本体から外側に延在する少なくとも1本のアームまたは一対のアームを画定することができる。任意選択的に、中心本体部分は、少なくとも1つの(好ましくは一対の)鼻プロングを備えることができる。第2セクションは、1本のアームまたは一対のアームのある第1セクションが組み立てられるかまたは取り付けられる支持体または枠を提供することができる。
ヘッドギアを1本のまたは各アームに接続可能とすることができ、ヘッドギアは、患者の頭部の実質的に後方部分の周囲に延在することが理解されよう。利用されるヘッドギアは、たとえば、本明細書に記載するようなヘッドギアのいずれでもあり得る。
第1セクションは、使用時、使用者の一方または両方の鼻孔に少なくとも1つの鼻プロング(好ましくは一対の鼻プロング)を介する等、使用者にガスを送達する送達システムと流体連通している鼻カニューレまたは鼻カニューレの本体にガス源を送達するために、マニホールド接続部を受け入れるように適合されている。
第2セクションを、使用者にガスを送達する送達システムと流体連通している鼻カニューレまたは鼻カニューレの本体にガス源を送達するため等、マニホールド接続部を受け入れるように適合させることができる。こうした鼻カニューレまたは本体は、少なくとも1つの鼻プロング(または、好ましくは一対の鼻プロング)を含むことができる。
マニホールドを、第1材料に比較して相対的剛性材料の構成要素とすることができ、マニホールドは、鼻カニューレの関連領域または鼻カニューレの本体に接続可能である。
第1セクションは、上述したように、1つまたは複数の表面起伏部分を備えることができ、第1セクションの表面起伏部分(複数可)は、第2セクションの関連する1つまたは複数の相応にまたは相補的に成形または構成された表面起伏部分に係合可能である。たとえば、第1セクションは、第2セクションの関連する開口部または戻り止め領域によって受け入れ可能な少なくとも1つの隆起領域を含むことができる。
たとえば図70および図72に示すように、第1セクションは、隆起タブまたはキノコ状頭部20114を備えることができ、第2セクションは、隆起タブまたはキノコ状頭部の受け入れ可能な要素20116のもの等、関連する孔または開口部を備えることができる。
図69〜図73によって示すように、第1セクションは、マニホールドを介して向けられるガスの供給源を受け入れ可能な要素20118によって示すもの等、少なくとも部分的に開放空洞を画定するカニューレ本体部分を備えることができ、開放空洞は、要素20106等、鼻プロングと流体連通している。
第1セクションおよび第2セクションを、使用者に送達されるガス源を送達するためにマニホールド接続部を共同で受け入れるように相応にまたは相補的に成形または構成することができる。たとえば、図70は、合わせて組み立てることができる第1セクションおよび第2セクションと、マニホールド接続部を内部に作製することができるそれぞれの共同で成形された開口部20118および20120とを示す。
いくつかの実施形態では、第1セクションは、少なくとも部分的に、図70および図72において要素20118として示す開口部を介してアクセス可能なもの等、開放空洞を画定する鼻カニューレ本体である。
第2セクションは、少なくとも部分的に、こうした開放空洞を画定する鼻カニューレ本体を包囲することができることが理解されよう。
好ましい実施形態では、第2セクションは、第1セクションを所定の構成で支持するために設けられる。たとえば、第2セクションを、鼻カニューレが接触するかまたは支持される顔面形状を概して示すように成形することができる。このように、第2セクションにより、使用者に対する鼻カニューレの略解剖学的適合を可能にする。1つのさらなる実施形態では、第2セクションを、個々の使用者の顔面形状にカスタマイズすることができ、それにより、第2セクションへの第1セクションの組付けにより、実質的に個々の使用者にカスタマイズされた、組み立てられた鼻カニューレが提供される。
第2セクションは、第1セクションによって画定されるように実質的に鼻カニューレの長さの周囲に延在することができる。別法として、第2セクションは、第1セクションによって画定される鼻カニューレより長い長さに延在することができる。さらなる代替態様では、第2セクションは、第1セクションによって画定される鼻カニューレより短い長さに延在する。
本明細書に記載するような鼻カニューレは、マニホールド接続部を介する等、ガス源の受入可能な開放空洞を少なくとも部分的に画定する、カニューレ本体から外側に延在する一対のサイドアームを含むことができる。1つの実施形態では、実質的にサイドアームの各端部に向かって、使用者が装着する、ヘッドギア、使用中のヘッドギアを接続する接続システムである。こうした接続システムを、第2セクションの一部によって提供するかまたは形成することができる。たとえば、この第2セクションの一部は、接続システムに連結するために突出するかまたは露出され得る。
さらなる好ましい実施形態では、第1セクションは、任意選択的に、カニューレ本体の開放空洞を画定するもの等、第1セクションの少なくとも一部によって受入可能なマニホールド接続部またはマニホールドとの間に、シールを提供することができる。こうしたシールは、たとえば、ガスケット型シールであり得る(すなわち、第1セクションは、開放空洞またはカニューレ本体から形成されるマニホールド接続部の外周部の実質的に周囲に延在する封止面を提供する)。このように、改善された封止接続を、マニホールド接続部品と第1セクションとの間で達成することができる。
別の実施形態では、第2セクションは、マニホールド接続部を作成することができる構造体を提供することができる。さらなる代替態様では、マニホールド接続部の第1セクションとの相互作用により、形成されているマニホールド接続部の周辺部分の周囲に第1セクションによって封止を提供することができる。別の代替形態では、封止接続部等の接続部を、マニホールドの第2セクションとの接続部によって直接作成することができる。
たとえば、第1セクションが第1材料から形成され、第2セクションが第2材料から形成され、かつ両材料が同じである場合、それらの材料を、たとえば、第1材料が、第2セクション材料と比較してショア硬度等級等、異なる特性を有する材料等、同じとすることができるが、異なるグレードとすることができることが理解されよう。
上記実施形態において、鼻カニューレは、マニホールドによって係合可能な開放空洞を画定する本体を備えることができ、その本体の後方部分は、使用時、使用者の鼻中隔領域に実質的に隣接することが理解されよう。こうした後方部分は、使用者によってこうした後方部分に加えられる圧力に応じて実質的に柔軟であるかまたは変形可能であり得る。1つの好ましい実施形態では、こうした後方部分を、本体の実質的に薄化した壁セクションとすることができる。別法として、後方部分を、本体の中空セクションによって画定することができ、開放空洞は、本体の分離した別個の領域である。さらにさらなる代替形態では、後方部分は、少なくとも部分的に開放空洞の壁(後壁等)を画定することができる。こうした実施形態では、後方部分に対して、任意選択的に伸縮性を持たせることができ、または後方部分は弾性的に変形可能であり得る。たとえば、快適な適合または使用者に接触する快適な表面を提供することが望ましく、従って、軟質緩衝材または快適な材料を選択することができる。
開放空洞を画定する本体は、使用者の鼻中隔領域に実質的に隣接する中空筐体を備えることができる。別法として、本体は、使用者の鼻中隔領域に実質的に隣接するピローまたはピロー様セクションを備えることができる。たとえば、ピローセクションを、相対的中空領域とすることができ、こうした中空領域は、本体(または開放空洞)の壁によって境界が定められるかまたは本体を形成することができ、開放チャンバ(プレナムチャンバ等)に対して別個であり得る。こうしたビローセクションは、使用時に使用者の鼻中隔に実質的に隣接する領域において、相対的に薄い壁まだは伸縮性のあるセクションを有することができる。このように、材料または鼻カニューレ本体の相対的により快適なまたは一致するセクションを、快適さを向上させるかまたは使用者に対する圧力点の付与を低減させるように設けることができる。
さらにさらなる代替形態では、ピローセクションを、こうした開放空洞(またはプレナムチャンバ)の後壁によって形成することができ、その後壁を、使用時に使用者の鼻中隔に実質的に隣接する領域において相対的に薄い(またはより薄い)壁または伸縮性のあるセクションとすることができる。
上述したようなピローセクションを、使用中に使用者が圧力を加えると変形することができる好適な材料または他の材料特性によって形成することができる。
上述したように、いくつかの構成または実施形態では、鼻カニューレインタフェースは、第1セクションおよび第2セクションを備えることができる。第1セクションは、相対的軟質材料を含むことができる。第2セクションは、相対的硬質材料を含むことができる。第1セクションは、使用時に使用者の顔面と接触することができ、第2セクションは、使用時に使用者の顔面と接触しないものであり得る。
さらなる実施形態では、第2セクションまたは第2セクションの一部あるいは複数部分は、ガス供給チューブ管理システムまたはチューブ保持器あるいはクリップへの接続を可能にするように突出することができ、またはこうした管理システムまたは保持器あるいはクリップを、こうした第2セクションと係合可能または接続可能とすることができる。
好ましくは、上で画定したような鼻カニューレを、本明細書で記載する他の詳細の各々と組み合わせて利用して、鼻カニューレインタフェースを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態によるさまざまなヘッドギアシステムまたはストラップについて、図58A〜図67を参照して記載する。ヘッドギアまたはヘッドストラップは、患者インタフェースを使用者の顔面の適所に保持するようにカニューレ等の患者インタフェースに取り付けられる。ヘッドギアは、使用者の頭部の周囲に延在する少なくとも1本のストラップを備えている。
図58A〜図58Fを参照すると、いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップは、患者の頭部の周囲に延在するように2本以上のバンドに分岐するように構成された部分を備えている。図58A〜図58Fを参照すると、いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ11000は、2本以上のバンド11002に分岐するように構成された部分11001を備えている。非分岐または接合構成のストラップ11000では、図58Aおよび図58Bに示すように、ストラップは単一バンド11000である。ストラップの分岐可能部分1001が2本以上のバンド11002に分岐した場合、ストラップは、図58Cに示すように、使用者の頭部の周囲で延在する2本以上のバンドを提供する。分岐すると、バンド11002の端部は、ストラップ11000の共通のまたは非分岐可能部品11003において互いに接合される。ストラップの非分岐可能部品は、使用時に患者インタフェースに取り付けられる。たとえば、ストラップの端部11003を、使用時に患者インタフェースに、直接インタフェースにまたは他の接続スロタップを介して取り付けることができる。
図58A〜図58Fに示す実施形態では、ストラップ11000は長手方向の脆弱セクション11004を備えている。いくつかの実施形態では、脆弱セクションは、図58Dに示すように、使用者がストラップの一部を2本以上のバンド11002に分離するように引き裂く、図58Fに示すような相対的に薄いセクション11010を備えている。たとえば、ストラップを、使用者が引き裂くことができる、図58Fに示すような薄い部分を含む、シリコーンまたはシリコーン様材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、脆弱セクションは、ストラップの穿孔セクションであり得る。脆弱セクションは、バンドまたはストラップの他の部分を引き裂くことなく引き裂くことができるように、ストラップのバンド11002より脆弱であるストラップのセクションである。
各バンドは、ストラップの端部の間に延在している。バンドは、脆弱セクションによって分離される。いくつかの実施形態では、ストラップ11000は、脆弱セクションを引き裂くことによってバンドを分離するのに役立つように、脆弱セクションに指孔11005を備えている。たとえば、図示する実施形態では、脆弱セクションに沿った途中に、たとえば脆弱セクションの中心に指孔がある。いくつかの実施形態では、脆弱セクションの一端または両端に孔があり得る。いくつかの実施形態では、脆弱セクションの端部の孔は涙形形状であり、丸い部分が脆弱セクションの端部を画定している。丸い部分11006は、脆弱部分を越えてストラップを引き裂くのを防止するのに役立ち、それにより、ストラップの分岐可能セクションをバンドに分離する時に、脆弱セクションのみが裂ける。いくつかの実施形態では、脆弱部分の端部の孔を、指を挿入するのに適したものとすることができ、そのため、バンドを分離するためには使用することができず、脆弱セクションを越えてストラップを引き裂くのを防止するために使用することができる。脆弱セクションを、ティアビードとして述べることができる。
いくつかの実施形態では、脆弱ストラップ11000は、布材料から形成され、一方または両方の面がコーティング層によってコーティングされる。いくつかの実施形態では、脆弱ストラップ11000は、発泡布材料、たとえばポリウレタンフォームから形成され、コーティング層は、ポリマー、たとえばシリコーンまたは他の可撓性ポリマー、たとえばNylonあるいはSpandexまたはラテックス等の天然代替物である。図58Gに示す断面図を参照すると、いくつかの実施形態では、脆弱セクションは、布11007を切断して分離したバンド11002を形成し、布の少なくとも一方の面にコーティング層11008によってコーティングして、別個のバンドを単一ストラップで合わせて保持し、布を通る切れ目11009の面が合わせてまたは互いに近いように保持されることによって形成される。布の切れ目11009に架け渡されるコーティングは、使用者がバンドを分離するように引き裂くことができる薄いセクションを提供する。
いくつかの実施形態では、図59を参照すると、ストラップ11100は、持上げまたは取外し可能部分またはタブ11120を備えることができる。取外し可能セクションは、分岐可能セクションの長さに沿って延在し、脆弱セクション11104によってストラップのバンド11102から分離される。脆弱セクションは、取外し可能セクションの周囲に延在するかまたはその外周部を画定する。取外し可能セクション11120は、一端に、使用者が脆弱セクション11104を引き裂いて取外し可能セクションをストラップから取り除いて分岐可能セクションを別個のバンドに分離するための、グリップタブ11121を備えることができる。
いくつかの実施形態では、ストラップの分岐可能セクションは、使用時に使用者の耳の前方に延在することができる。いくつかの実施形態では、ストラップの分岐可能セクションは、使用時に使用者の耳の後方から延在することができる。
図58A〜図59の実施形態では、バンド11002は、非分岐形態である時に縁と縁を合わせて配置される。いくつかの実施形態では、バンド11002を、非分岐形態にある時に、横に並べて配置することができる。たとえば、(後述する)図62に示す実施形態では、バンド11402は、合わせて非分岐形態で配置された時、重ねて(並んで)配置される。
バンドが非分岐形態にある時に横に並んで配置される実施形態では、バンドの間を縫うことによって非分岐部分においてバンドを合わせて保持することができる。縫いは、バンドを分岐形態に分離するために破断し引裂くことができるように十分低い強度である。いくつかの実施形態では、バンドは、他の手段、たとえば1つまたは複数の留め金、ボタン、フック・ループファスナまたは磁石によって横に並んだ形態で保持される。
図58Aおよび図59に示す実施形態では、ストラップは不可逆的に分岐可能である。脆弱セクションが引き裂かれると、ストラップは複数のバンドを含む。分離したバンドを単一ストラップに再接合する手段はない。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップは、可逆的に分岐可能であり得る。たとえば、いくつかの実施形態において図60Aおよび図60Bに示すように、ヘッドギアは、ストラップ11200と、ストラップの少なくとも分岐可能セクションに沿って摺動可能な留め金11220とを備えている。分離したバンド11202を合わせて保持するために、図60Bに示すように、摺動可能留め金は、ストラップ11200の中心位置までまたはそれに向かって移動する。分離したバンドが分離または分岐することができるために、摺動可能留め金は、図60Aに示すように、ストラップの分岐可能部分の端部に向かって移動する。留め金は、バンドを合わせて保持するようにバンドの周囲を通るスリーブであり得る。いくつかの実施形態では、バンドは、各々、非分岐形態にある時にバンド11202を合わせて結合するように留め金の対応する機構とインタフェースする機構を備えることができる。たとえば、留め金およびバンドはジッパを備えることができ、その場合、バンドは、留め金をバンドに沿って分岐可能セクションの一端から分岐可能セクションの他端まで摺動させることによって分離されるかまたは噛み合う噛合歯を備えている。別法として、一方のバンドがバンドに沿って延在するチャネルを備えることができ、他方のバンドが、バンドに沿って延在する対応する突起を備えている。留め金は、バンドを合わせて保持するように突起をチャネル内に押し込むか、またはストラップを分岐させるように突起をチャネルから分離するように適合される。いくつかの実施形態では、ヘッドギアは、バンドの間に延在する、布材料あるいはシート材料またはウェブを含む。非分岐形態では、ウェブは、非拡張形態になるように束にされるかまたは折り畳まれる。バンド11202が間隔を空けて配置される分岐形態では、図60Aに示すように、ウェブ11210は、間隔を空けて配置されたバンドの間の領域を覆うように広げられるかまたは開かれる。
いくつかの実施形態では、ヘッドギアは、図61A〜図61Cに示すように2つの留め金を備えている。非分岐形態では、図61Bに示すように、バンドを合わせて保持するように、両留め金11320はストラップの中心部分に向かって摺動する。分岐形態では、図61Aおよび図61Cに示すように、各留め金は、バンドがバンドの端部の間で分離することができるように、バンド11302の端部まで摺動する。
いくつかの実施形態では、図61Cに示すように、留め金は、2つの間隔を空けて配置されたフランジ11321を備えている。図61Cでは、ストラップの右側端の留め金11320は、間隔を空けて配置されたフランジ11321の間に延在する3つのポストまたはピン11322を示すために一方のフランジ11321が省略されて、描かれている。ピンは、図示するようにストラップ11300の左側端において留め金において詳細を隠して示されている。バンド11302は、フランジ11321の間に延在している。1つのピン11322aは、バンド11302の間に配置され、他の2つのピンは、バンドの外縁に配置されている。バンドの端部を、枢支継手11323において合わせて枢支結合することができる。1つまたは各バンド11302は、バンド11302に沿った留め金の移動の量を制限するように中心タブまたは止め具を備えることができる。
いくつかの実施形態では、各留め金およびバンドは、各留め金をバンドの端部まで移動させることにより、バンドを引き離してバンドを分岐形態に分離するように、相補的に適合されている。たとえば、図61Cに示すように、各留め金は、2つの間隔を空けて配置されたフランジと、間隔を空けて配置されたフランジの間に延在する3つのピンとを備えている。バンドは、留め金がバンドの端部まで移動すると、中心ピンがバンドを押し離してバンドを分岐形態に分離するように、バンドの端部の近くに交差部分11310を備えている。
いくつかの実施形態では、分岐可能ストラップは、バンドの端部において互いに枢支結合されたバンドを備えている。たとえば、図62に示すように、ヘッドギアは、枢支継手11405でバンドの端部において互いに枢支結合されたバンド11402を備えている。非分岐形態では、一方のバンド11402は他方のバンドの上に位置している。また、バンドの端部には、バンド11402の端部と患者インタフェースとの間に延在する共通ストラップ11406が枢支結合されている。ストラップ11406によって、ガス導管を取り付けるかまたは支持することができる。いくつかの実施形態では、枢支点11406は、使用時に使用者の耳の前方にある。
いくつかの実施形態では、患者インタフェース用のヘッドギアは、非伸縮性セクションおよび伸縮性セクションを有するストラップを備えている。伸縮性セクションを、伸縮性がある(elasticisedまたはelasticated)ものとして述べることができる。伸縮性セクションを、ゴムまたはシリコーンあるいはシリコーン様材料から形成することができ、または伸縮性セクションはそうした材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップは、使用者の頭部の後方に向かって配置される非伸縮性セクションと、非伸縮性セクションの各端部と患者インタフェースとの間に延在する伸縮性セクションとを備えている。図63に示すように、いくつかの実施形態では、非伸縮性セクション11501は分岐している。セクション11501を、上述したように単一の非分岐ストラップから分岐可能とすることができる。伸縮性部分11502は、非伸縮部分11501の各端部と患者インタフェースとの間に延在する。
いくつかの実施形態では、分岐セクションのバンドのうちの少なくとも一方は、長さが調整可能である。たとえば、図68に示すように、非伸縮性セクションは、分岐されて2本のバンド12001を備え、2つの伸縮性部分12002の間の中間である。実施形態例では、2本のバンド12001のうちの上方バンドは、長さが調整可能である。たとえば、上方バンドは、バックルによって接合された2つの部分を備え、たとえば、2つの部分12003は、各々、バックルを通してループ状になり、フック・ループファスナによって固定される。
いくつかの実施形態では、ヘッドギアは分岐部分を備え、そこでは、分岐部分の少なくとも一方のバンドが伸縮性であり、分岐したバンドの端部が非伸縮性Yコネクタによって接合される。たとえば、図64に示すように、ヘッドギアは、2つのバンド11602、11603を備える分岐部分を備えている。バンド11602は、伸縮性材料から形成される。バンド11602および11603は、非伸縮性YコネクタまたはYピース11604によって両端で接合されている。患者インタフェースの各側における各Yコネクタ11604と患者インタフェースとの間に延在するヘッドギアストラップ11600の部分11601は、伸縮性である。いくつかの実施形態では、下部バンド11603は非伸縮性である。いくつかの実施形態では、非伸縮性ストラップ11603は長さ調整を有し、たとえば、ヘッドギアは、バンド11603の一端とYコネクタとの間にバックルを備えることができる。
いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップは、非伸縮性セクションおよび伸縮性セクションを備え、非伸縮性セクションは、患者インタフェースに取り付けられかつ患者インタフェースに結合されたガス供給導管を支持するように適合されている。たとえば、図65に示すように、ヘッドギアストラップ11700は、伸縮性部分11701および非伸縮性部分11702を備えている。伸縮性部分11701は、患者インタフェースの一方の側に取り付けられ、非伸縮性部分は、患者インタフェースの他方の側に取り付けられる。患者インタフェースに取り付けられたガス導管が、インタフェースのストラップの非伸縮性部分と同じ側において患者インタフェースから延在している。非伸縮性部分は、ガス供給導管100003を支持している。たとえば、導管は、非伸縮性ストラップにクリップ留めされるかまたは結合される。導管の重量は、患者インタフェース、たとえば鼻カニューレに伝達されないように、ストラップ11702によって吸収される。
図66を参照すると、いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ11800は、患者インタフェースの一方の側に取り付けられるように適合された第1非伸縮性セクション11802aおよび患者インタフェースの反対側に取り付けられるように適合された第2非伸縮性セクション11802bと、第1非伸縮性セクションと第2非伸縮性セクションとの間に延在する伸縮性中間セクション11801とを備えている。導管100003を、患者インタフェースのいずれかの側から延在するように通し、ストラップ11800の第1非伸縮性部分または第2非伸縮性部分に取り付けるかまたは結合することができる。たとえば、伸縮性または非伸縮性ランヤードが、導管を非伸縮性ストラップから支持するように、非伸縮性ストラップ11802aまたは11802bから垂れ下がることができる。非伸縮性部分11802aまたは11802bは、ガス供給導管100003を支持する。導管の重量は、患者インタフェース、たとえば鼻カニューレに伝達されないように、ストラップ11802aまたは11802bによって吸収される。伸縮性ストラップを、非伸縮性ストラップの端部に接合するかあるいは他の方法で固定するか、またはたとえばバックルあるいはクリップによって解除可能に取り付けることができる。非伸縮性ストラップのうちの一方または両方を、たとえば患者インタフェースへの調整可能な取付により、長さ調整可能とすることができる。
図66を参照すると、いくつかの実施形態では、第1セクション11802aおよび第2セクション11802bは伸縮性であり、ストラップ11800の中間部分11801は非伸縮性である。図67に代替実施形態を示す。図67を参照すると、いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ11900は、患者インタフェースの一方の側に取り付けられるように適合された第1伸縮性セクション11902aと、患者インタフェースの反対側に取り付けられるように適合された第2非伸縮性セクション11902b(図には見えない)とを備えている。伸縮性中間セクション11901が、第1非伸縮性セクションと第2非伸縮性セクションとの間に延在している。図示する実施形態では、中間部分11901は、使用者の頭部の後方に嵌まる環状ストラップまたは部分である。別法として、中間部分は、使用者の頭部の後方に嵌まるように適合されたスカルキャップ(skull cap)であり得る。伸縮性セクション11902aおよび11902bの端部は、中間部分に固定される。いくつかの実施形態では、ヘッドギアは、中間部分から患者インタフェースに向かって延在する非伸縮性スリーブ11903を備えている。好ましくは、ヘッドギアの各側のスリーブは、中間部分から使用者の耳の前方に延在している。伸縮性部分11902aは、スリーブの内側に沿って延在している。伸縮性部分11902aは、中間部分11901からスリーブの長さに沿ってスリーブに取り付けられていない。したがって、伸縮性部分は、スリーブの長さに沿ってスリーブとは無関係に自由に移動することができる。ヘッドギアストラップのスリーブおよび伸縮性部分はともに、図示する実施形態では環状ストラップ11901であるストラップの中間部分に固定される。いくつかの実施形態では、導管100003を、導管を支持し導管の重量が患者インタフェースに伝達されないように、ヘッドギアのいずれかの側でスリーブに取り付けることができる。たとえば、伸縮性または非伸縮性バンドは、スリーブ11903から延在して、スリーブから垂れ下がり、導管の重量を吸収するように導管に接続される。
ヘッドギアを用いて、患者インタフェースを患者の顔面に正しく配置し続けることができる。本明細書に記載するような患者インタフェースを、限定されないが、鼻カニューレ、鼻プロング、経鼻送達要素等と呼ぶことができる。鼻カニューレの場合、ヘッドギアを用いて、鼻カニューレの位置を患者の顔面で維持し、経鼻送達要素を患者の鼻孔内に維持して、治療の有効な送達を確実にすることができる。ヘッドギアを、患者の頭部または首の周囲に配置することができる。
鼻カニューレを用いて、患者にガス流を送達することができ、鼻カニューレは、患者の鼻孔を封止する場合もあれば、幾分か封止する場合もあれば、シールを提供しない場合もある。ネーザルハイフロー(NHF)は、通常、鼻カニューレ等の患者インタフェースを通して患者に比較的高体積流を送達する非封止療法である。
伸縮材料および非伸縮材料のセクションを用いて快適さを維持しながら鼻内で経鼻送達要素をより適切に安定させるヘッドギアを開示する。本明細書に記載するような伸縮領域は、伸縮能力が少なくとも300%までである伸縮材料から作製される少なくとも1つの領域を指す。伸縮領域は、ある領域内に複数の不連続な伸縮セクションを有することができ、または連続した伸縮セクションであり得る。本明細書に記載する非伸縮領域は、非伸縮材料から作製される少なくとも1つの領域を指す。伸縮領域を、あらゆるチューブ装填領域から十分離れるように、好ましくはチューブ装填領域から最大距離に配置することができる。1つの実施形態では、伸縮領域をチューブ装填領域の反対側に配置することができ、それにより、力をあらゆるチューブ装填領域から直接伸縮領域伝達せず非伸縮領域に伝達することができる。
たとえば、チューブが右側からカニューレを出て、それにより、カニューレの右側にチューブ装填領域がある場合、伸縮領域をヘッドギアの左側に配置することができ、それにより、荷重が少なくとも1つの伸縮領域に直接かけられないようにすることができる。このように、伸縮領域は、チューブにいかなる荷重もかけられない場合、それほど移動しないかまたは変形しない可能性があり、したがって、患者の鼻の中の軽微送達要素の位置に影響を与えない可能性がある。伸縮領域により、ヘッドギアを患者の頭部の上で引き伸ばすことにより、患者へのインタフェースの容易な適合および適用を可能にすることができる。
非伸縮領域は、患者と接触する側に高摩擦面を有することができ、それにより、荷重がかけられた場合に、ヘッドギアが過度に回転または移動するのを防止することができ、経時的にヘッドギアが徐々に移動するのも防止することも可能である。力を摩擦に吸収することにより、高摩擦面は、力の大部分を、ストラップの非伸縮領域にわたって分散させることができる。非伸縮特性のために、非伸縮領域は、チューブに荷重がかけられた時に歪むかまたは伸びる可能性がない。伸縮領域をチューブ装填領域から十分離れて配置することにより、ストラップの伸縮領域に加えられる力をはるかに小さくすることができる。非伸縮領域に高摩擦面があることにより、伸縮領域にかかる負荷を小さくすることができ、それは、カニューレを安定させ、使用時に患者の上でのヘッドギアの回転または変位を防止するのに役立つことができる。非伸縮領域は、患者の頭部に沿うように依然として可撓性があり得る。所定形状が非伸縮領域に予荷重を与えることができる。その形状を、限定されないが、フック形状とすることができるが、異なる形状とすることができ、またはいかなる所定の形状もない可能性がある。
伸縮領域または非伸縮領域のいずれかを、患者の快適さを向上させるように調整可能とすることができる。本明細書に記載する調整可能とは、患者により適切に適合するように領域のサイズを変更すること指す。ヘッドギアに、1つまたは2つ以上の調整可能領域を配置することができる。伸縮領域に位置する少なくとも1つの調整可能領域を、耳の上方または近くに、使用時に患者の顔面から離れるように配置することができる、それにより、ストラップが患者の顔の正面で落下するのを防止することによって患者の快適さを向上させることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの調整可能領域を、患者の頬のカニューレの近くに配置することができる。伸縮領域では、摺動バックル摩擦調整機構を用いてまたは他の機構によって、調整を行うことができる。非伸縮領域調整部を、使用時に患者の頭部の後部の近くに、またはヘッドギアの他の場所に配置することができ、非伸縮領域調整部は、調整のためにケーブルタイあるいはベルトバックル機構または他の機構を使用することができる。
いくつかの実施形態では、ヘッドギアは単一サイズを有することができ、またはさまざまな異なるサイズを有することができる。いくつかの実施形態では、ヘッドギアは調整可能でない場合がある。
チューブをヘッドギアにつなぐことができ、またはチューブ装填領域の位置を変更することができるインタフェースに、患者の顔面でのインタフェースの回転を防止することができるようにつなげることができる。力を摩擦に吸収することにより、高摩擦面は、力の大部分をストラップの非伸縮領域にわたって分散させることができる。非伸縮特性のために、非伸縮領域は、チューブに荷重がかけられた時に歪むかまたは伸びる可能性がない。伸縮領域をチューブ装填領域から十分離れるように配置することにより、ストラップの伸縮領域に加えられる力をはるかに小さくすることができる。非伸縮領域に高摩擦面があることにより、伸縮領域に加えられる荷重を小さくすることができ、それは、カニューレを安定させかつ使用時に患者の上でのヘッドギアの回転または変位を防止するのに役立つことができる。このように、インタフェースは、装填中にそれほど歪まない可能性がある。チューブを、布フック・ループファスナ、ドーム、ボタン、フック等を用いてヘッドギアまたはインタフェースに取り付けることができる。チューブを、ヘッドギアの一方の側に取り付けることができ、またはカニューレのいかなる側部交換にも適応するように、ヘッドギアのいずれの側にも取り付けるのを可能にすることができる。
いくつかの実施形態では、ヘッドギアの伸縮領域を、使用時に患者の頭部の後部に配置することができる。これは、チューブがインタフェースのいずれかの側に取り付けられた場合に、伸縮領域とチューブ装填領域との間に十分な距離を維持することであり得る。非伸縮領域を、伸縮領域のいずれの側に配置することも可能である。この実施形態では、非伸縮調整を、伸縮領域のいずれの側にも配置することができる、非伸縮領域に沿ったいずれの場所においても行うことができる。
あり得る材料としては、限定されないが、シリコーン、フォームおよび布を挙げることができる。ヘッドギアの異なる領域に対して異なる材料を使用することができ、またはヘッドギアに対して同じ材料を使用することができる。異なる材料の組合せも使用することができる。ヘッドギアを、所望の結果を達成するように、編み、織り、編組み、布へのスクリーン印刷等によって行うことができる。
図83、図84を参照すると、コネクタ40152が示されている。上述したように、こうしたコネクタは、使用者がこうしたコネクタ40152をより適切に把持するのを可能にするようにグリップまたは他の表面起伏部分を含むことができる。コネクタ40152は、通常、呼吸チューブをデバイス(加湿器あるいは人工呼吸器または他のガス源等)に接続するため、または少なくとも別の呼吸チューブに接続するために採用される。
一実施形態では、こうしたコネクタ40152は、内側本体(図示せず)および外側本体40153を備えている。内側本体および外側本体40153の各々は、第1端部40154および第1端部40155を有し、これらの各々を、概して図83において矢印によって示す。
内側本体および外側本体40153の第1端部40154は、40156に示すもの等、第1呼吸チューブの終端を受け入れるように適合されている。内側本体および外側本体40153の第2端部40155は、さらなる通気性チューブ(ガス供給チューブのガス源または他のデバイスに戻る範囲を延長するための延長部等)、または限定されないが通常加湿器あるいは人工呼吸器またはガス源を含む、ガスチューブに接続することができるような(たとえば、麻酔送達のためであり得る)デバイスのうちの少なくとも1つの接続するために提供されまたはそのように適合される。
内側本体の第1端部40154は、第1呼吸チューブ40156の終端を受け入れ可能であり、かつそれに流体的に接続可能である。図示しないが、内側本体に、前記内側本体の第1端部と第2端部との間の流体接続を可能にする内腔を設けることができる。このように、チューブが内側本体に接続されると、チューブ、内側本体の第1端部および第2端部の間に流体経路が画定される。これにより、内側本体の第2端部へのガスの送達と、たとえば、図83および図84に示すようなガス供給チューブを介する鼻カニューレシステムへ等、さらなるシステムに対して最終的に輸送するために、こうしたガスの内腔を通るチューブ内への搬送とが可能になる。
コネクタ40152に関して、内側本体(図示せず)は、外側本体40153に対して回転可能である(または旋回することができる)。このように、ガスチューブに加えられるひねり(twist)あるいはねじれ(torsion)、またはガスチューブ40156の終端に移動するいかなるひねりあるいはねじれも、チューブが外側本体に対して自由に回転または旋回することができるため、軽減することができる。特に有利なのは、外側本体部分または内側本体にスリーブを付けるハウジングを提供することができることであり、そこでは、外側本体またはハウジングをさらなる継手または他の接続部に挿入することができ、そうする場合、結合または接続のためにこうした外側本体を位置合せする際のいかなるひねりまたはねじれも、ガスチューブ40156に移動しない。
したがって、内側本体が外側本体に対して旋回するように適合されることが理解されよう。
外側本体は、1つまたは複数の表面起伏機構40157、たとえばフィンガブリップを備えることができる。
第1呼吸チューブの終端部は、使用時、内側本体の第1端部に接続され、外側本体に対して長手方向に回転可能であり得る。一例では、内側本体は、外側本体に関してスリーブが付けられる。
好ましい実施形態では、外側本体の第2端部は、さらなる構成要素に連結するように適合され、外側本体は、たとえば呼吸回路の機械端部における、さらなる構成要素と作成されている接続部に対して非旋回可能(または非旋回)である。
本明細書に記載したようなコネクタ40152を、鼻カニューレ等の患者インタフェース用のガス供給チューブとともに使用するため、または呼吸チューブに関連するかあるいは本明細書において記載している可能性があるデバイスの他の呼吸チューブと使用するためのコネクタとして提供することができることが、さらに理解されよう。
図83〜図85を参照すると、ガス送達機構(使用者の鼻の一方または両方の鼻孔と係合する1つまたは一対の鼻プロング等)を備える、鼻カニューレ等の患者インタフェースが示されている。ガス送達機構が関連する鼻カニューレの本体から、サイドアーム40100、40102等の一対のサイドアームが延在しており、本体およびサイドアームは、サイドアームへの張力の印加が、ガス送達機構を、本来使用者の鼻棘の邪魔になる位置から離れるように移動するように仕向けるように、接続されている。たとえば、サイドアーム40100、40102を、連続した材料がカニューレ40101のブリッジまたは中心部品を通って、1つのサイドアームから延在し、第2サイドアームの外周部まで前方に延在し続けることにより、接続することができる。こうした実施形態は、図83、図85に特に示すようなものであり得る。
この場合もまた、図83〜図85を参照すると、鼻カニューレ等の患者インタフェースが示されている。鼻カニューレは、概して40101の領域に示すカニューレ本体を備えることができ、そこから、1つの鼻プロングまたは一対の鼻プロングが、使用者の鼻腔(複数可)に係合するかまたは使用時にガス流を送達するようにそこから延在することができる。図示するように、一対のサイドアーム40100、40102は、外側に延在し、ヘッドギアシステムはそこに接続可能である。図示するヘッドギアシステムは分岐可能ストラップのものであるが、鼻カニューレ等の患者インタフェースと使用することができるような関連するあらゆる形態のヘッドギアを利用することができることが理解されよう。40101によって示す領域におけるカニューレ本体(または、少なくとも、患者の顔面に接触可能であり得る後方部分)は実質的に使用者に対して一致するが、カニューレ本体は、使用時、(ヘッドギアがサイドアームに接続する部分における等)より外側の部分に加えられる力または張力、サイドアーム40100、40102が、一方あるいは両方の鼻プロングまたは少なくともカニューレ本体40101あるいはプロングに関連する本体の部分が使用者の鼻棘領域に対してそれほど邪魔しないようにするように、十分剛性がある。
有利には、このように、カニューレのサイドアームに張力を加えることは、使用者の顔面に対するカニューレの安定性を向上させるのに役立つ一方で、使用者の鼻棘了に対する関連する圧力の上昇を軽減するように作用する。
上述したように、上記システムの1つの実施態様は、各サイドアームに沿って延在するように連続した材料のセクションを利用することによって提供され、一方または両方の鼻プロングの領域で接続する。連続した材料のセクションは、加えられた力または張力をサイドアームから一方または両方の鼻プロングに移動させることができる材料であり、たとえば、本明細書において第2材料から形成された第2セクションとして記載したような材料であり得る。
他の実施形態では、サイドアームの各々は、サイドアームに、たとえばヘッドギアから力または張力を加える前に、サイドアームは、使用者の顔面から離れるように外側に湾曲し、サイドアームがインタフェースのガス送達機構からまたは鼻プロングあるいは一対の鼻プロングからさらに離れるように延在するようにより外側に延在するような予備形状または形状を画定することができる。
サイドアームの各々は、使用時、アームがガス送達機構または1つの鼻プロングあるいは一対の鼻プロングから離れて外側に延在する際に使用者の顔面と実質的に接触することができ、サイドアームの各々が使用者の顔面と接触しなくなるかまたは接触せず、使用者の顔面からより遠くなるかまたは遠いことにより、アームは、ガス送達機構または1つの鼻プロングあるいは一対の鼻プロングからさらに遠くに延在する。
サイドアームは、使用時、ヘッドギアを介してサイドアームに力または張力を加えることにより、サイドアームが使用者の顔面または頬とより顔面接触する位置に移動することが促進され(または仕向けられ)、本体は、使用者の鼻棘領域とそれほど係合せず、または邪魔をせず、まらはさらに離れる位置まで移動するように促進されるように、予備形状または形状を画定することができる。
サイドアームは、使用時ヘッドギアによって鼻カニューレに加えられている力または張力を使用者の頬に対する、かつ使用者の鼻棘領域から離れるような、または使用者の鼻棘領域に加えられている力または張力から離れるような移動または配置あるいは再配置または分散あるいは再分散を促進するように構成されている。
サイドアームの各々は、使用時、サイドアームに力または張力を加えるために、サイドアームまたはサイドアームの少なくとも一部が使用者の顔面により近づくように移動する必要が必要となり、図83に示す要素40013として示す領域であり得るような蝶番または撓み点(または屈曲点)、および使用者の顔面上のサイドアームの図84、図85の要素50013として示す同様の領域が、頬領域の上に確立され、一方あるいは両方の鼻プロングまたは別のガス送達機構が、使用者の鼻棘領域に対して邪魔しないように離れるように促進されるように、事前に形成されるかまたはそのような形状である。
好ましい実施形態では、使用時に画定されている蝶番または撓み点(または屈曲点)は、使用者の左あるいは右(または両方)のいずれか1つあるいは複数におけるまたはその周囲の領域、すなわち下外顎、上外顎、頬骨弓、顎凹部(または頬骨弓の下方)である。
本発明の上述した記載は、その好ましい形態を含む。添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、それに対して変更を行うことができる。
文脈において明確な別段の要求がない限り、明細書および特許請求の範囲を通して、「具備する、備える」、「具備している、備えている」等の用語は、排他的なまたは網羅的な意味とは反対に包括的な意味で、すなわち、「限定されないが〜を含む」という意味で解釈されるべきである。たとえば、本明細書および特許請求の範囲で用いる「具備している、備えている」という用語は、「少なくとも部分的に〜から構成されている」を意味する。本明細書および特許請求の範囲において「具備している、備えている」という用語を含む各文を解釈する時、その用語の後の特徴以外の特徴も存在する可能性がある。
本明細書におけるいかなる従来技術に対する言及も、その従来技術が世界中のいかなる国においても努力傾注分野における共通の一般常識の一部を形成するという承認またはいかなる形態の示唆でもなく、そのようなものとして解釈されるべきではない。
本発明を、本出願の明細書において言及されるかまたは示される部分、要素および特徴に、個々にまたはまとめて、前記部分、要素または特徴のうちの2つ以上のいずれかまたはすべての組合せで、存在するものと広く言うことも可能である。たとえば、カニューレ配置または実施形態の各々を、記載した保持装置のいずれと組み合わせることも可能である。同様に、チューブあるいは管の配置または実施形態のいずれも、カニューレまたは保持装置のいずれと組み合わせることも可能である。本明細書に記載した実施形態における多くの部分および特徴のいずれも、異なる実施形態の他の部分および特徴のいずれともいかなるようにも組み合わせることができる。
上述した記載において、完全体またはその既知の均等物を有する構成要素に対して言及している場合、それらの完全体は、本明細書において個々に示されているかのように組み込まれる。
本明細書に記載した現時点で好ましい実施形態に対するさまざまな変形および変更は、当業者に明らかとなることが留意されるべきである。こうした変形および変更を、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、かつその付随する利点を減じることなく、行うことができる。たとえば、さまざまな構成要素を、要求に応じて再配置することができる。したがって、こうした変形および変更は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。さらに、本発明を実施するために、特徴、態様および利点のすべてが必ずしも必要ではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されるように意図されている。
本発明の好ましい特徴
1.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、第1側方部分および第2側方部分であって、中心本体部分から反対側の横方向に延在し、システムが使用される時、使用者の頬または他の顔の特徴に接触する第1側方部分および第2側方部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備えるカニューレであって、中心本体部分が、空洞を画定するように協働する患者に面する側および少なくとも1つの保持ストラップを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが空洞と連通する、カニューレと、
ガス源から供給ガスを受け取るマニホールドであって、ガス入口およびガス出口を備え、ガス出口が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと位置合せされるように、カニューレの空洞内に受け入れられることが可能なマニホールドと、
を備え、
少なくとも1つの保持ストラップが第1側縁および第2側縁を画定し、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、第1側縁と第2側縁との間に位置する、鼻カニューレシステム。
2.少なくとも1つの保持ストラップが第1保持ストラップおよび第2保持ストラップを含む、請求項1に記載の鼻カニューレシステム。
3.少なくとも1つの保持ストラップが、マニホールドの少なくとも一部分が可視となる少なくとも1つの窓を備える、請求項1または2に記載の鼻カニューレシステム。
4.空洞が第1端部および第2端部を有し、マニホールドを、第1端部および第2端部のうちのいずれか一方を通して挿入することができ、マニホールドが、第1端部および第2端部のうちの他方を閉鎖する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
5.第1側方部分および第2側方部分の各々が、中心本体部分に対する第1側方部分および第2側方部分の撓みを促進するように、複数の撓みスロットおよび縮小断面部分から選択された撓み誘導機構を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
6.第1側方部分および第2側方部分の各々が、第1部分および第2部分の患者に面する側に窪み領域を備え、その凹部がヘッドギアストラップの部分を収容するように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
7.マニホールドに結合された第1端部とコネクタに結合された第2端部とを有する供給チューブであって、コネクタが、供給チューブがガス送達導管に結合されるのを可能にする、供給チューブと、ランヤードコネクタによって供給チューブに結合されたランヤードであって、ランヤードコネクタが分離可能部分を備え、ランヤードの少なくとも一端が分離可能部分に結合されている、ランヤードとをさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
8.供給チューブの第1端部に近接するランヤードクリップをさらに備え、ランヤードクリップが、ランヤードに解除可能に留まるように構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
9.第1側方部分および第2側方部分が、患者の頬に固定されるように構成された頬パッドを備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
10.頬パッドが粘着層を備える、請求項9に記載の鼻カニューレシステム。
11.患者の頬への取付を可能にする粘着層を有する一対の取付パッドをさらに備え、一対の取付パッドがフック・ループファスナの一方の部分を備え、頬パッドが、フック・ループファスナの他方の部分を備え、それにより、頬パッドを取付パッドに固定することができる、請求項9に記載の鼻カニューレシステム。
12.中心本体部分の患者に面する側が、中心本体部分を患者の顔面から間隔を空けて配置するように構成された緩衝物細部を備える、請求項1〜12のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
13.マニホールドに結合された第1端部とコネクタに結合された第2端部とを有する供給チューブであって、コネクタが、供給チューブがガス送達導管に結合されるのを可能にする、供給チューブと、ランヤードコネクタによって供給チューブに結合されたランヤードであって、ランヤードコネクタに結合されたランヤードの一部が、ランヤードコネクタの長手方向軸に実質的に沿って延在する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
14.第1側方部分および第2側方部分の各々が、患者に面する側と反対側の面にアンダーカットを備え、鼻カニューレシステムが、ヘッドギアストラップをさらに備え、ヘッドギアストラップが、ヘッドギアストラップを患者に面する側と反対の面においてカニューレに結合するように、それぞれの第1側方部分および第2側方部分のアンダーカットに係合する第1クリップおよび第2クリップを備える、請求項1〜14のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
15.カニューレが横方向スロットを画定し、横方向スロットを通って延在するヘッドギアストラップをさらに備える、請求項1〜15のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
16.カニューレが、ヘッドギアストラップに沿って摺動可能である、請求項15に記載の鼻カニューレシステム。
17.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、第1側方部分および第2側方部分であって、中心本体部分から反対側の横方向に延在し、システムが使用される時、使用者の頬に接触する第1側方部分および第2側方部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備えるカニューレであって、第1端部に入口を有する空洞を画定し、空洞が、それぞれ第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する、第1ガス路および第2ガス路と連通する第2端部を有し、入口が第1側方部分および第2側方部分のうちの一方に位置し、第1ガス路および第2ガス路が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに向かって横方向に延在している、カニューレと、
ガス源から供給ガスを受け取るように接続可能な第1端部と、カニューレの空洞の入口に結合された第2端部とを有する供給チューブと、
を備える鼻カニューレシステム。
18.ヘッドギアストラップと、ヘッドギアストラップに結合されたチューブクリップとをさらに備え、チューブクリップが、使用時に供給チューブを使用者の口および顔面から離れて保持するように構成されている、請求項17に記載の鼻カニューレシステム。
19.供給チューブの第1端部に近接してランヤードクリップをさらに備え、ランヤードクリップが、ランヤードに解除可能に留まるように構成されている、請求項17または18に記載の鼻カニューレシステム。
20.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、第1側方部分および第2側方部分であって、中心本体部分から反対側の横方向に延在する第1側方部分および第2側方部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備えるカニューレであって、中心本体部分が、空洞と空洞への前方に面する入口とを画定し、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが空洞と連通している、カニューレと、
ガス源から供給ガスを受け取るマニホールドであって、ガス入口およびガス出口を備え、ガス出口がカニューレの前方に面する入口と位置合せされ、かつガス入口が横方向に面するように、カニューレに接続可能なマニホールドと、
マニホールドのガス入口に接続され、かつカニューレの前方に面する入口の前方に配置された供給チューブと、
を備える鼻カニューレシステム。
21.マニホールドを、ガス入口が第1横方向に面する第1向きおよびガス入口が第2横方向に面する第2向きのいずれかでカニューレに接続することができる、請求項20に記載の鼻カニューレシステム。
22.供給チューブの第1端部に近接してランヤードクリップをさらに備え、ランヤードクリップがランヤードに解除可能に留まるように構成されている、請求項20または21に記載の鼻カニューレシステム。
23.カニューレの第1側方部分および第2側方部分の各々に位置する解除可能な締結具と、対応するマニホールドの第1側方部分および第2側方部分とをさらに備える、請求項20〜22のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
24.マニホールドの第1側方部分および第2側方部分に結合されたヘッドギアストラップをさらに備え、解除可能締結具が、マニホールドの第1側方部分および第2側方部分に位置するヘッドギアストラップの部分の頂部に位置する、請求項23に記載の鼻カニューレシステム。
25.カニューレが、入口を包囲しかつ第1側方部分および第2側方部分内に延在する剛性枠部分を備える、請求項23に記載の鼻カニューレシステム。
26.カニューレの本体部分が、剛性枠部分の上に形成され、かつ少なくとも部分的にそれを包囲する、請求項25に記載の鼻カニューレシステム。
27.鼻カニューレ患者インタフェースであって、
第1鼻プロングおよび第2鼻プロングであって、各々が入口端部および出口端部を備える第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと、
鼻の先端または先端の上方の箇所で患者の鼻の上に載るように構成された少なくとも1つの支持部分と、
を備え、
使用時、患者インタフェースのいかなる部分も、患者インタフェースに何らかの実質的支持を提供するように患者の上唇に接触しない、鼻カニューレ患者インタフェース。
28.患者の鼻への取付を可能にする粘着層を有する鼻ストリップをさらに備え、少なくとも1つの支持部分が、少なくとも1つの支持部分を鼻ストリップに結合する取付パッドを備える、請求項27に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
29.少なくとも1つの支持部分が、第1支持部分および第2支持部分を含む、請求項27または28に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
30.第1支持部分が患者の鼻の第1横方向側部に配置され、第2支持部分が第2横方向側部に配置される、請求項29に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
31.第1支持部分および第1鼻プロングが、第2支持部分および第2鼻プロングとは別個である、請求項29または30に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
32.第1供給チューブおよび第2供給チューブをさらに備え、第1供給チューブが第1鼻プロングの入口端に接続され、第2供給チューブが第2鼻プロングの入口端に接続される、請求項27〜31のいずれか一項に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
33.第1供給チューブおよび第2供給チューブの一部を患者の頬の一方または両方に固定するように構成された頬パッドをさらに備える、請求項32に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
34.供給チューブの第1端部に近接してランヤードクリップをさらに備え、ランヤードクリップがランヤードに解除可能に留まるように構成されている、請求項32または33に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
35.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの各々が、入口端部と出口端部との間に約180°の曲り目を有する成形形状を有する、請求項27〜34のいずれか一項に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
36.入口および出口を有する空洞を画定する中心本体部分をさらに備え、出口が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通し、入口が供給チューブに結合されたマニホールドを受け入れるように構成されている、請求項27〜35のいずれか一項に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
37.鼻カニューレ患者インタフェースであって、
第1鼻ピローおよび第2鼻ピローであって、各々が入口端部および出口端部を備える第1鼻ピローおよび第2鼻ピローと、
鼻の先端または先端の上方の箇所で患者の鼻の上に載るように構成された少なくとも1つの支持部分と、
を備え、
使用時、患者インタフェースのいかなる部分も、患者インタフェースに何らかの実質的支持を提供するように患者の上唇に接触しない、鼻カニューレ患者インタフェース。
38.鼻ピローが自動膨張式である、請求項37に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
39.第1鼻ピローおよび第2鼻ピローをガスの供給源に結合する少なくとも1つの供給チューブをさらに備える、請求項37または38に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
40.少なくとも1つの供給チューブが、第1鼻ピローに結合された第1供給チューブと、第2鼻ピローに結合された第2供給チューブとを備える、請求項39に記載の鼻カニューレ患者インタフェース。
41.鼻カニューレシステムであって、
カニューレであって、中心本体部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングであって、カニューレが第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定する、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと、第1セクションおよび第2セクションを備える一体化したヘッドストラップであって、第1セクションおよび第2セクションが、中心本体部分から反対側の横方向に延在し、第1セクションがヘッドストラップの後方部分を画定する、ヘッドストラップと、ヘッドストラップの円周が調整可能であるように調整可能式での第1セクションおよび第2セクションの結合を可能にする調整可能結合装置とを備えるカニューレと、
ガス源からの供給ガスに接続可能な第1端部とカニューレの空洞に結合された第2端部とを有する供給チューブと、
を備える鼻カニューレシステム。
42.カニューレ、ヘッドストラップの第1セクションおよび第2セクションが、単体構造である、請求項41に記載の鼻カニューレシステム。
43.調整可能結合装置が、第1セクションおよび第2セクションのうちの一方によって画定されるスロットと、スロット内に調整可能に受け入れられる歯画定部分とを備える、請求項41または42に記載の鼻カニューレシステム。
44.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定し、横方向スロットを画定するカニューレと、
カニューレの横方向スロットを通って延在するヘッドギアストラップと、
ガス源からの供給ガスに接続可能な第1端部とカニューレの空洞に結合された第2端部とを有する供給チューブと、
を備える鼻カニューレシステム。
45.カニューレがヘッドギアストラップに沿って摺動可能である、請求項44に記載の鼻カニューレシステム。
46.鼻カニューレシステムであって、
カニューレであって、中心本体部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングであって、カニューレが第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定し、カニューレが空洞の第1位置に第1開口、第1位置から間隔を空けて配置された空洞の第2位置に第2開口を画定する、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと、空洞内で移動可能な弁体とを備えるカニューレと、
カニューレの第1開口または第2開口のうちのいずれか一方に接続可能な第1端部と、ガス源からの供給ガスに接続可能な第2端部とを有する供給チューブと、
を備え、
供給チューブの第1端部がカニューレの第1開口に接続されると、弁体が、ガス源からの空洞内のガス流に応じて、ガス流が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに向けられるように第2開口を閉鎖するように移動し、供給チューブの第1端部がカニューレの第2開口に接続されると、弁体が、ガス源からの空洞内のガス流に応じて、ガス流が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに向けられるように第1開口を閉鎖するように移動する、鼻カニューレシステム。
47.第1位置がカニューレの第1端部であり、第2位置がカニューレの第1端部である、請求項46に記載の鼻カニューレシステム。
48.弁体がボールまたはプレートのいずれかである、請求項46または47に記載の鼻カニューレシステム。
49.弁体がボールであり、カニューレが、第1開口および第2開口の各々内に半径方向内側に延在しかつボールとシールを生成する、第1薄壁セクションおよび第2薄壁セクションを備える、請求項46〜48のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
50.供給チューブの第1端部に結合されたコネクタをさらに備え、コネクタが、カニューレの第1開口および第2開口のうちのいずれか一方との噛合い接続部を有する、請求項46〜49のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
51.第1開口および第2開口のそれぞれ1つの中に第1インサートおよび第2インサートをさらに備え、コネクタが、第1開口に結合されると第1インサートと係合し、第2開口と結合されると第2インサートと係合する、請求項50に記載の鼻カニューレシステム。
52.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定し、空洞の第1位置に第1開口、第1位置から間隔を空けて配置された空洞の第2位置に第2開口を画定し、第1開口を選択的に閉鎖する第1弁と第2開口を選択的に閉鎖する第2弁とを備えるカニューレと、
カニューレの第1開口または第2開口のうちのいずれか一方に接続可能な第1端部と、ガス源からの供給ガスに接続可能な第2端部とを有する供給チューブと、
を備え、
供給チューブの第1端部がカニューレの第1開口に接続されると、第2弁が第2開口を閉鎖して、ガス源からの供給ガスが第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに向けられるようにし、供給チューブの第1端部がカニューレの第2開口に接続されると、第1弁が第1開口を閉鎖して、ガス流が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに向けられるようにする、鼻カニューレシステム。
53.第1位置がカニューレの第1端部であり、第2位置がカニューレの第2端部である、請求項52に記載の鼻カニューレシステム。
54.第1弁および第2弁が、フラップ弁、スリット弁および穿孔可能な膜のうちの1つである、請求項52または53に記載の鼻カニューレシステム。
55.供給チューブの第1端部に結合されたコネクタをさらに備え、コネクタが、カニューレの第1開口および第2開口のうちのいずれか一方と噛合い接続部を有する、請求項52〜54のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
56.第1弁および第2弁が穿孔可能な膜であり、コネクタが穿孔先端を備える、請求項55に記載の鼻カニューレシステム。
57.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定し、空洞の第1端部に第1開口、空洞の第2端部に第2開口を画定するカニューレと、
第1インサートを備える第1端部と第2インサートを備える第2端部とを有する供給チューブであって、第1インサートおよび第2インサートの各々が、第1開口および第2開口を封止し、かつガス源からのガス流を第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに送達するように、空洞内に配置可能である、供給チューブと、
を備え、
供給チューブの第1端部がカニューレに接続されると、第2端部がガス源に接続可能であり、供給チューブの第2端部がカニューレに接続されると、第1端部がガス源に接続可能である、鼻カニューレシステム。
58.ガス源と連通しているガス供給導管に接続可能なコネクタをさらに備え、コネクタが、供給チューブの第1端部および第2端部のいずれかを実質的に封止して収容することができる空洞を画定する、請求項57に記載の鼻カニューレシステム。
59.供給チューブが、第1端部をカニューレに接続されている第2端部に切り替えると、カニューレの空洞を通過することができる、請求項57または58に記載の鼻カニューレシステム。
60.鼻カニューレシステムであって、
中心本体部分と、中心本体部分から延在する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定するカニューレと、
カニューレの空洞に結合された第1端部とガス源からの供給ガスに接続可能な第2端部とを有する供給チューブであって、供給チューブの第1端部がカニューレに対する接続軸を画定し、供給チューブが、供給チューブの内部通路を実質的に閉塞させることなく左側または右側のいずれかに少なくとも約90度曲げることができる、第1端部のまたはそれに隣接する可撓性部分を備える、供給チューブと、
を備える鼻カニューレシステム。
61.供給チューブの第1端部が、カニューレの患者に面する面に対して前方方向においてカニューレから出る、請求項60に記載の鼻カニューレシステム。
62.鼻カニューレシステムであって、
空洞と空洞とを連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備えるカニューレと、 ガス源からガス流を受け取る供給チューブであって、カニューレの空洞にガス流を供給するようにカニューレに接続された供給チューブと、
カニューレを取外し可能に受け入れるクリップと、
患者の頭部にクリップを固定する保持装置と、
を備え、
カニューレが、供給チューブがクリップから第1方向に延在するように第1向きでクリップ内に配置可能であり、カニューレが、供給チューブがクリップから第2方向に延在するように第2向きでクリップ内に配置可能である、鼻カニューレシステム。
63.保持装置が、ストラップ、1つまたは複数の粘着パッドまたは支持枠のうちの1つを含む、請求項62に記載の鼻カニューレシステム。
64.鼻カニューレシステムであって、
第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレであって、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定し、空洞の第1位置に第1開口、第1位置から間隔を空けて配置された空洞の第2位置に第2開口を画定するカニューレと、
第1向きおよび第2向きのうちのいずれかでカニューレに解除可能に結合することができるクリップを備えた供給チューブアセンブリであって、ガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブをさらに備え、クリップが供給チューブを支持しかつ封止部分を含む、供給チューブアセンブリと、
を備え、
クリップが第1向きでカニューレに接続されると、供給チューブがカニューレの第1開口に接続されかつカニューレから第1方向に延在し、封止部分が少なくとも実質的に第2開口を封止し、クリップが第2向きでカニューレに接続されると、供給チューブがカニューレの第2開口に接続されかつカニューレから第2方向に延在し、封止部分が少なくとも実質的に第1開口を封止する、鼻カニューレシステム。
65.クリップが略C字型クリップである、請求項64に記載の鼻カニューレシステム。
66.クリップが少なくとも1つの係合部分を備え、係合部分が、対応する受入部分と第1向きおよび第2向きの両方で係合してクリップをカニューレに係止する、請求項64または65に記載の鼻カニューレシステム。
67.係合部分がクリップの端部分を備える、請求項66に記載の鼻カニューレシステム。
68.封止部分が半球状突起を備える、請求項67に記載の鼻カニューレシステム。
69.カニューレが、クリップの少なくとも中心セクションを収容しかつカニューレに対するクリップの少なくとも一方向における移動を阻止する、凹部を備える、請求項64〜68のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
70.供給チューブの端部が、クリップがカニューレに接続されると、第1開口および第2開口のうちのそれぞれ1つを包囲するカニューレの面に当接する、請求項64〜69のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
71.供給チューブの端部が、クリップがカニューレに接続されると、第1開口および第2開口のうちのそれぞれ1つの中に配置される、請求項64〜70のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
72.第1プロングおよび第2プロングが、空洞、第1開口および第2開口を画定するカニューレの主本体部分から分離されたプロングインサートによって支持され、クリップがプロングインサートをカニューレの主本体に固定する、請求項64〜71のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
73.プロングインサートが、少なくとも2つの異なるサイズのプロングを備えるプロングインサートの少なくとも2つの異なるサイズの選択範囲から選択可能である、請求項72に記載の鼻カニューレシステム。
74.カニューレが、第1プロングおよび第2プロングの角度の調整を可能にするように、クリップに対して回転可能である、請求項64〜73のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
75.鼻カニューレシステムであって、
第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレクリップであって、カニューレが第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと連通する空洞を画定する、カニューレクリップと、
少なくとも1つのマニホールド開口を有するマニホールドと、ガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブとを備える供給チューブアセンブリであって、カニューレクリップが第1向きおよび第2向きのうちのいずれかでマニホールに解除可能に結合されることが可能であり、そこでは、マニホールドがカニューレクリップの空洞内に受け入れられ、第1プロングおよび第2プロングが、ガス流が第1プロングおよび第2プロングに提供されるように少なくとも1つのマニホールド開口と位置合せされる、供給チューブアセンブリと、
を備え、
カニューレクリップが第1向きでマニホールドに接続されると、供給チューブが第1プロングおよび第2プロングに対して第1方向に延在し、カニューレクリップが第2向きでマニホールドに接続されると、供給チューブが第1プロングおよび第2プロングに対して第2方向に延在する、鼻カニューレシステム。
76.マニホールドがカニューレクリップを通して横方向に延在する、請求項75に記載の鼻カニューレシステム。
77.マニホールドが、カニューレクリップが第1向きまたは第2向きのいずれかでマニホールドに組み付けられる時、カニューレクリップの第1縁と第2縁との間に配置されるリブを備える、請求項75または76に記載の鼻カニューレシステム。
78.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定する主本体と、主本体から延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングとを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、ガス流を空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能である供給チューブと、
を備え、
第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、カニューレの主本体に対して、少なくとも第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが主本体に対して第1方向に傾斜する第1位置と、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが主本体に対して第2方向に傾斜する第2位置との間で傾斜可能であり、主本体の第1面が第1位置でカニューレの患者に面する面を画定し、主本体の第2面が、第2位置でカニューレの患者に面する面を画定し、それにより、供給チューブが第1位置と第2位置との間でカニューレから延在する側を有効に切り換える、鼻カニューレシステム。
79.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、互いから分離して傾斜可能である、請求項78に記載の鼻カニューレシステム。
80.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの各々を包囲する1つまたは複数の小波部をさらに備え、小波部が第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの傾斜を促進する、請求項78または79に記載の鼻カニューレシステム。
81.小波部内に、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの概して第1方向および第2方向以外の少なくとも1つの方向における傾斜を阻止する補強リブをさらに備える、請求項80に記載の鼻カニューレシステム。
82.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの各々が、プロングの傾斜を容易にする折畳み可能な波形蛇腹セクションを備える、請求項78〜81のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
83.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能である供給チューブと、
を備え、
第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、カニューレに対して方向付けされ、少なくとも、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、それらのプロングの開口が概してカニューレに対して第1方向に面するように向けられる第1位置と、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、それらのプロングの開口が概してカニューレに対して第2方向に面するように向けられる第2位置との間で移動可能であり、カニューレの第1面が第1位置で患者に面する面を画定し、カニューレの第2面が、第2位置で患者に面する面を画定し、それにより、供給チューブが第1位置と第2位置との間でカニューレから延在する側を有効に切り換える、鼻カニューレシステム。
84.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、第1位置と第2位置との間で互いに別個に移動可能である、請求項83に記載の鼻カニューレシステム。
85.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、空洞を画定するカニューレの主本体とは別個のプロングインサートによって支持され、プロングインサートが、プロングを合わせて第1位置と第2位置との間で移動させるように、主本体に対して移動可能である、請求項83または84に記載の鼻カニューレシステム。
86.そのまたは各プロングインサートが、カニューレの主本体のシャフト上で回転可能である、請求項85に記載の鼻カニューレシステム。
87.シャフトが、第1鼻プロングと第2鼻プロングとの間に位置する、請求項86に記載の鼻カニューレシステム。
88.シャフトが、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと位置合せされるか、または第1鼻プロングおよび第2鼻プロングからずれている、請求項87に記載の鼻カニューレシステム。
89.主本体が、空洞と連通しかつプロングインサートを取外し可能に受け入れる開口を画定する、請求項85〜88のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
90.プロングインサートが、少なくとも2つの異なるサイズのプロングを備えるプロングインサートの少なくとも2つの異なるサイズの選択範囲から選択可能である、請求項89に記載の鼻カニューレシステム。
91.鼻カニューレシステムであって、
患者に面する面および空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
少なくとも第1位置と第1位置と反対の第2位置との間で少なくとも1つの軸を中心に回転するようにカニューレを支持するマニホールドと、
マニホールドに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能である供給チューブと、
を備え、
カニューレが第1位置にある時、供給チューブが第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの第1側に配置され、カニューレが第2位置にある時、供給チューブが第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの第2側に配置され、それにより、供給チューブが第1位置と第2位置との間でカニューレから延在する側を有効に切り換える、鼻カニューレシステム。
92.カニューレが、カニューレが少なくとも2つの軸を中心にマニホールドに対して回転可能であるように、玉継手装置によってマニホールドに接続され、それにより、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの傾斜を調整することができる、請求項91に記載の鼻カニューレシステム。
93.カニューレが、少なくとも2つの異なるサイズのプロングを備えるカニューレの少なくとも2つの異なるサイズの選択範囲から選択可能である、請求項91または92に記載の鼻カニューレシステム。
94.カニューレが、互いから分離可能なプロング部分および接続部分を備え、プロング部分が、使用するために接続部分に結合することができる、少なくとも2つの異なるサイズのプロングを含むプロング部分の少なくとも2つの異なるサイズの選択範囲から選択可能である、請求項91〜93のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
95.カニューレおよびマニホールドが、マニホールドに対して望ましい位置でカニューレを固定するのに役立つ締り嵌め表面機構を備える、請求項91〜94のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
96.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブと、
空洞と連通し、かつガス源の制御ユニットまたは表示ユニットに、空洞内の圧力を示す信号を制御ユニットまたは表示ユニットに提供するように接続可能であるように構成された圧力ラインと、
を備える鼻カニューレシステム。
97.圧力ラインがチューブであり、信号がチューブ内のガス圧である、請求項96に記載の鼻カニューレシステム。
98.空洞内に位置する圧力ラインの部分が、チューブの長さに沿った複数の開口を備える、請求項97に記載の鼻カニューレシステム。
99.圧力ラインが、圧力ライン内にガス流を間欠的にまたは連続して提供するガス源に結合されている、請求項97または98に記載の鼻カニューレシステム。
100.圧力ラインが、電気圧力センサを備える電気ラインであり、信号が電気信号である、請求項96〜99のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
101.圧力ラインが空洞と間接的に連通している、請求項96〜100のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
102.圧力ラインが、カニューレに結合されたコネクタに結合されている、請求項96〜101のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
103.供給チューブが、圧力ラインとともにコネクタによってカニューレに結合されている、請求項102に記載の鼻カニューレシステム。
104.圧力ラインが、一方向自己封止弁を通して空洞内に延在している、請求項96〜103のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
105.圧力ラインが供給チューブと一体化されている、請求項96〜104のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
106.圧力ラインが供給チューブの補強ビードと一体化されている、請求項105に記載の鼻カニューレシステム。
107.鼻カニューレであって、
空洞を画定するカニューレ本体であって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備え、カニューレが、複数の貫通孔、複数の盛り上がった隆起、複数の溝およびゲルパッドから選択された1つまたは複数の快適機構を有する患者に面する面を画定する、カニューレ本体
を備える鼻カニューレ。
108.カニューレが、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを含む中心部分と、中心部分の各側から延在する第1側方部分および第2側方部分とを備え、快適機構が、第1側方部分および第2側方部分にのみ設けられている、請求項107に記載の鼻カニューレ。
109.溝の各々が、溝が各端部で開放しているように、カニューレの一方の縁からカニューレの別の縁まで延在している、請求項107または108に記載の鼻カニューレ。
110.溝が、カニューレの上縁からカニューレの下縁まで延在している、請求項109に記載の鼻カニューレ。
111.鼻カニューレであって、
空洞を画定するカニューレ本体であって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを含む中心部分と、中心部分の各側から延在する第1側方部分および第2側方部分とを備え、患者に面する面を画定するカニューレ本体
を備え、
中心部分が、第1側方部分および第2側方部分の隣接する部分の前方に間隔を空けて配置され、それにより、使用時、中心部分の患者に面する面が患者の上唇から間隔を空けて配置される、鼻カニューレ。
112.第1プロングおよび第2プロングが、中心部分の患者に面する面から延在している、請求項111に記載の鼻カニューレ。
113.側方部分が、側方部分の形状を調整することができるように、可鍛性材料部分を含む、請求項111または112に記載の鼻カニューレ。
114.可鍛性材料部分が、外部であるか、または側方部分内に埋め込まれている、請求項113に記載の鼻カニューレ。
115.鼻カニューレ用の供給チューブであって、
第1端部第2端部を有するチューブ本体であって、外力によって成形されることが可能でありかつ外力が取り除かれた後に形状を実質的に維持する、可鍛性セクションを備えるチューブ本体
を備える供給チューブ。
116.可鍛性セクションが、以下のうちの1つに位置する、すなわち、チューブ本体の内部通路、チューブ本体の壁に埋め込まれる、チューブ本体の補強ビード内に埋め込まれるかまたはそれを形成する、可鍛性部材を備える、請求項115に記載の供給チューブ。
117.可鍛性セクションが、互いに調整可能に結合された複数の個々の部材を備える、請求項115または116に記載の供給チューブ。
118.個々の部材が、ボール・ソケット装置によって結合されている、請求項117に記載の供給チューブ。
119.可鍛性セクションが、折畳み式波形蛇腹管を備える、請求項115〜118のいずれか一項に記載の供給チューブ。
120.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブと、
カニューレから間隔が空けられた位置で供給チューブを支持する支持装置であって、供給チューブに結合された第1部分と間隔が空けられた位置に位置する第2部分とを有する締結具を備える支持装置と、
を備える鼻カニューレシステム。
121.支持装置が、患者に取り付けることができる粘着パッドを備え、締結具の第2部分が粘着パッドの上に位置する、請求項120に記載の鼻カニューレシステム。
122.カニューレを患者に固定する保持装置をさらに備え、締結具の第2部分が保持装置に位置する、請求項120または121に記載の鼻カニューレシステム。
123.締結具が、フック・ループファスナ、ボタン・穴ならびにスナップフィットファスナのうちの1つである、請求項120〜122のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
124.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブと、
カニューレを患者に固定する保持装置と、
保持装置に位置する、カニューレから間隔が空けられた位置で供給チューブを支持する支持装置と、
を備える鼻カニューレシステム。
125.支持装置が、供給チューブと係合しかつ保持装置によって支持されるクリップを備える、請求項124に記載の鼻カニューレシステム。
126.支持装置が、保持装置によって支持されるループを備える、請求項124または125に記載の鼻カニューレシステム。
127.ループが、保持装置と一体化されている、請求項126に記載の鼻カニューレシステム。
128.ループが、断続ループまたは連続ループである、請求項126に記載の鼻カニューレシステム。
129.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブと、
カニューレから間隔が空けられた位置で供給チューブを支持する支持装置であって、間隔が空けられた位置で布片と係合する締結具を備える支持装置と、
を備える鼻カニューレシステム。
130.締結具が、クリップ、布片が締結具の複数部分の間に捕捉されるスナップフィットファスナあるいはクリップ・ポストファスナ、またはボタンが布片の上に設けられるボタン・穴ファスナのうちのうちの1つである、請求項129に記載の鼻カニューレシステム。
131.締結具が供給チューブに一体化されている、請求項129または130に記載の鼻カニューレシステム。
132.締結具が、ランヤードを受け入れるように構成された開口を備える、請求項129〜131のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
133.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブと、
カニューレから間隔が空けられた位置で供給チューブを支持する支持装置であって、供給チューブと係合するアームバンドと、粘着パッドであって、供給チューブを粘着パッドに解除可能に締結する締結具を備えた粘着パッドと、患者の肩の上に位置しかつ供給チューブと係合する略U字型支持体と、患者の頭部の頂部の上に延在しかつ供給チューブと係合するストラップを備えるヘッドギアストラップとのうちの少なくとも1つを備える支持装置と、
を備える鼻カニューレシステム。
134.鼻カニューレアセンブリ用の保持装置であって、
各々が少なくとも部分的に患者の耳を包囲する第1耳ループおよび第2耳ループと、保持装置を鼻カニューレアセンブリに接続する接続部分と、患者の頭部の後部の周囲を第1耳ループと第2耳ループとの間で延在するストラップ部分とを備えるヘッドギアストラップ
を備える保持装置。
135.第1耳ループおよび第2耳ループの各々が患者の耳を完全に包囲する、請求項134に記載の保持装置。
136.ストラップ部分が、調整可能締結具によって結合された一体型部品または別個の部品である、請求項134または135に記載の保持装置。
137.ストラップ部分がメッシュセクションを備える、請求項134〜136のいずれか一項に記載の保持装置。
138.鼻カニューレ用の保持装置であって、
ストラップ部分と、使用時に患者の第1頬および第2頬と接触する第1パッドおよび第2パッドと、保持装置を鼻カニューレに接続する接続部分とを備えるヘッドギアストラップであって、ストラップ部分が、患者の頭部の周囲に延在し、鼻カニューレに対して角度をなして第1パッドおよび第2パッドから延在する、ヘッドギアストラップ
を備える保持装置。
139.ストラップ部分が、患者の耳の上方に配置される、請求項138に記載の保持装置。
140.鼻カニューレ用の保持装置であって、
保持装置を鼻カニューレに接続する接続部分と、接続部分の反対側から後方に延在する第1耳ステム部分および第2耳ステム部分とを備える枠であって、耳ステム部分が患者の耳の上方に配置されるように構成されている、枠
を備える保持装置。
141.耳ステム部分の各々にパッドをさらに備える、請求項140に記載の保持装置。
142.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定する中心部分と、中心部分から延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと、中心部分の両側から横方向に延在する第1側方部分および第2側方部分とを有するカニューレと、
カニューレと結合されかつ空洞と連通する供給チューブであって、空洞ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングにガス流を送達するようにガス源からの供給ガスに接続可能な供給チューブと、
患者の顔面に粘着固定されるように構成され、かつ調整可能締結装置を介してカニューレの第1側方部分および第2側方部分のうちのそれぞれ1つに接続可能な、第1粘着パッドおよび第2粘着パッドと、
を備える鼻カニューレシステム。
143.調整可能締結機構が、側方部分とそれぞれの粘着パッドとの間のラチェットアセンブリ、側方部分とそれぞれの粘着パッドとの間のフック・ループファスナのストリップ、または側方部分とそれぞれの粘着パッドとの間のポスト・多スロット装置を備える、請求項142に記載の鼻カニューレシステム。
144.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレを患者に固定するモジュール式保持装置であって、カニューレが、患者の顔面に取り付けられる一組の粘着パッド、ヘッドギアストラップ、および患者の頭部の頂部の上に延在するストラップ部分を有する光輪型ヘッドギアストラップから選択された保持装置のうちのいずれか1つと使用されるように構成されている、保持装置と、
を備える鼻カニューレシステム。
145.カニューレが、カニューレの各側に保持装置との複数の接続点を有する、請求項144に記載の鼻カニューレシステム。
146.カニューレと少なくとも2つのタイプの保持装置とを含むキットを備える、請求項144または145に記載の鼻カニューレシステム。
147.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレを患者に固定するモジュール式保持装置であって、カニューレに結合されかつ患者の鼻に取付可能な鼻ストリップと、カニューレを受け入れるように構成されたクリップを備えるヘッドギアストラップとを備え、カニューレを、鼻ストリップまたはヘッドギアストラップのいずれかを用いて患者に固定することができる、保持装置と、
を備える鼻カニューレシステム。
148.鼻ストリップを、粘着層を介して患者の鼻に直接あてがうことができ、または鼻ストリップが、別個の粘着ストリップへの取付具を介してあてがわれる、請求項147に記載の鼻カニューレシステム。
149.鼻ストリップをカニューレから取り外すことができる、請求項147または148に記載の鼻カニューレシステム。
150.鼻カニューレ用の保持装置であって、
鼻カニューレに接続可能でありかつ患者の頭部の周囲で引っ張ることができるヘッドギアストラップであって、張力が正しくない値である時に第1指示を提供し、張力が正しい値である時に第2指示を提供する張力インジケータを備える、ヘッドギアストラップ
を備える保持装置。
151.張力インジケータが、第1指示と第2指示とで色を変える部分と、第1指示および第2指示に対して異なるシンボルを表示する部分と、第2指示にマーカを表示する窓と、スケールと、ゲージとのうちの1つである、請求項150に記載の保持装置。
152.張力インジケータが、患者の頬の上に配置されかつ詰め物がされた患者に面する面を備える、ゲージである、請求項151に記載の保持装置。
153.ヘッドギアストラップが、第1部分と、第2部分と、第1部分と第2部分との間の移動を調節する付勢部材とを備える、請求項150〜152のいずれか一項に記載の保持装置。
154.付勢部材が、ばねとヘッドギアストラップの弾性部分とのうちの1つである、請求項153に記載の保持装置。
155.ヘッドギアストラップが、各々がカニューレの一方の側から他方の側に延在する複数のストラップ部分を備える単一ストラップである、請求項150〜154のいずれか一項に記載の保持装置。
156.ヘッドギアストラップを、カニューレの側部の間に延在するストラップの全長を調整することによって締め付けることができる、請求項155に記載の保持装置。
157.ストラップ部分が、カニューレの上下方向に互いに間隔を空けて配置されている、請求項155または156に記載の保持装置。
158.鼻カニューレ用保持装置であって、
鼻カニューレに接続可能であり、かつカニューレの一方の側から他方の側まで患者の頭部の周囲に延在する少なくとも1本のストラップを備える、ヘッドギアストラップと、
少なくとも1本のストラップの一部を巻き取ることにより少なくとも1本のストラップの実効長を変更することにより、ヘッドギアストラップに張力を与える張力調整器と、
を備える保持装置。
159.少なくとも1本のストラップが複数のストラップを含む、請求項158に記載の保持装置。
160.張力調整器が、双方向であり、少なくとも1本のストラップの一部を巻き取るかまたは解除して増大または低減させることができる、請求項158または159に記載の保持装置。
161.張力調整器が、少なくとも1本のストラップの張力を制限する制限器を備える、請求項158〜160のいずれか一項に記載の保持装置。
162.制限器がクラッチ機構である、請求項161に記載の保持装置。
163. 鼻カニューレ用のヘッドギアストラップであって、
鼻カニューレに接続可能な第1部分と、
使用時に患者の頭部の後部に配置される第2弾性部分と、
少なくとも部分的に第2弾性部分に沿って延在するパッドと、
を備えるヘッドギアストラップ。
164.パッドが、第2弾性部分の全体を包囲する、請求項163に記載のヘッドギアストラップ。
165.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
使用時に頭部の周囲にかつ患者の耳の上方に配置されるヘッドストラップと、
カニューレの第1側に結合された第1アームと、
カニューレの第2側に結合された第2アームであって、第1アームおよび第2アームの各々の上端部分がヘッドストラップに取り付けられる、第2アームと、
を備える鼻カニューレアセンブリ。
166.第1アームおよび第2アームの各々が、ヘッドストラップに対して高さが調整可能である、請求項165に記載の鼻カニューレアセンブリ。
167.第1アームおよび第2アームの各々が、ヘッドストラップの円周方向に調整可能である、請求項165または166に記載の鼻カニューレアセンブリ。
168.第1アームおよび第2アームの各々が、離散的な数の調整位置のうちの1つに調整可能である、請求項167に記載の鼻カニューレアセンブリ。
169.第1アームおよび第2アームの各々が、ヘッドストラップに対して回転可能である、請求項165〜168のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
170.鼻カニューレシステムであって、
開放空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに取外し可能に結合されるように構成されたマニホールドであって、マニホールドの一部がカニューレの空洞内に受け入れられ、マニホールドが、カニューレに結合されると第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと整列する第1孔および第2孔を有し、マニホールドがまた、チューブに結合されるように構成された側部開口も含む、マニホールドと、
を備え、
カニューレの空洞の内面が第1取付部分を含み、マニホールドの一部の外面が第2取付部分を含み、第1取付部分および第2取付部分が、マニホールドをカニューレに固定するように互いに係合するように構成されている、鼻カニューレシステム。
171.第1取付部分および第2取付部分が、フック・ループ材料ファスナの協働する部分を備える、請求項170に記載の鼻カニューレシステム。
172.空洞およびマニホールドの部分が、マニホールドの外面の部分を空洞内で複数の向きに配置することができるように、対応する対称形状を有する、請求項170または171に記載の鼻カニューレシステム。
173.空洞およびマニホールドの部分が円形または楕円形状である、請求項172に記載の鼻カニューレシステム。
174.第1取付部分および第2取付部分が実質的に平面である、請求項170〜173のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
175.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備え、第1外面および第2外面を有し、第1外面および第2外面が、実質的に平面でありかつカニューレの長さに沿って延在し、カニューレが第1端部および第2端部を有する、カニューレと、
カニューレに結合されかつ患者の顔面でカニューレを支持するように構成された保持装置と、
カニューレの第1端部または第2端部のいずれかに隣接してカニューレに結合され、かつ空洞と連通するように構成されたチューブと、
を備え、
カニューレが、第1外面が患者の顔面と接触しかつ第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが患者の鼻孔内に延在する第1位置を有し、カニューレが、第2外面が患者の顔面と接触しかつ第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが患者の鼻孔内に延在する第2位置を有する、鼻カニューレアセンブリ。
176.カニューレが、実質的に三角形の断面形状を有する、請求項175に記載の鼻カニューレアセンブリ。
177.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと第1外面との間の角度が、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングと第2外面との間の角度と実質的に同じである、請求項176に記載の鼻カニューレアセンブリ。
178.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、第1外面と第2外面との間の実質的に三角形の断面形状の角においてカニューレから外側に延在している、請求項177に記載の鼻カニューレアセンブリ。
179.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレ本体であって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備え、第1鼻プロングおよび第2鼻プロングが、いかなる実質的な外力が存在しない場合に弛緩位置を有する、カニューレ本体と、
カニューレ本体に移動可能に結合されるように構成され、かつカニューレ本体の少なくとも一部を包囲するように構成された外側部分であって、第1鼻プロングが通って延在する少なくとも1つの開口を画定し、少なくとも1つの開口を画定する少なくとも1つの縁を含む外側部分と、
を備え、
外側部分が、カニューレ本体ならびに第1鼻プロングおよび第2鼻プロングに対して移動することができ、少なくとも1つの縁が、第1プロングおよび第2プロングと係合し、第1プロングおよび第2プロングをそれらの弛緩位置から偏向させるように構成されている、鼻カニューレアセンブリ。
180.カニューレ本体および外側部分が実質的に円筒状であり、外側部分がカニューレ本体の円周の周囲に延在し、外側部分を、カニューレ本体を中心に回転させることができる、請求項179に記載の鼻カニューレアセンブリ。
181.第1鼻プロングおよび第2鼻プロングの各々が、プロングがカニューレ本体から延在する角度が変化するのを可能にするように構成された可撓性基礎部分を含む、請求項179または180に記載の鼻カニューレアセンブリ。
182.少なくとも1つの開口が、第1開口および第2開口を含み、少なくとも1つの縁が、第1縁および第2縁を含み、第1開口が第1縁を画定し、第2開口が第2縁を画定し、第1鼻プロングが第1開口を通って延在し、第2鼻プロングが第2開口を通って延在する、請求項179〜181のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
183.外側部分がスロットを含み、カニューレ本体が、スロット内に延在する突起を含み、突起が、スロット内で移動することができ、スロットが、突起と係合しかつカニューレ本体に対する外側部分の移動の量を制限するように構成された側壁を有する、請求項179〜182のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
184.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレを支持するように構成された枠部分と、
枠部分に結合されかつ使用時に患者の頭部の周囲に配置される少なくとも1本のヘッドストラップと、
を備え、
カニューレが、枠部分によって摺動可能に支持され、枠部分に対して移動することができ、カニューレが、枠部分が通って延在する開口を含む、鼻カニューレシステム。
185.枠部分またはヘッドストラップによって支持されるチューブ支持部材をさらに備え、チューブ支持部材が、チューブを支持しかつ選択的に解除するように構成されている、請求項184に記載の鼻カニューレシステム。
186.チューブ支持部材が、チューブが支持部材内で摺動することができるようにチューブを緩く支持するように構成されている、請求項185に記載の鼻カニューレシステム。
187.チューブ支持部材が、チューブの周囲に巻き付くように構成されたストラップと、ストラップをヘッドストラップまたは枠部分に結合するように構成されたクリップとを備える、請求項185に記載の鼻カニューレシステム。
188.枠部分が、円形または丸い断面を有し、カニューレが、枠部分に対して横方向に移動することができ、かつ枠部分に対して回転することができる、請求項184〜187のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
189.カニューレと枠部分との間のインタフェースが、カニューレが、使用者が移動させていない時に枠部分に対してその位置を保持するのを可能にする摩擦嵌めである、請求項184〜188のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
190.枠部分が複数の切欠きを含み、それら切欠きが、カニューレと相互作用し、かつカニューレを支持することができる枠部分に沿った別個の位置を提供するように構成されている、請求項184〜189のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
191.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備え、カニューレの一部を通って延在する開口を含むカニューレと、
使用時に患者の頭部の周囲に配置されるヘッドストラップと、
を備え、
カニューレの開口が、ヘッドストラップが開口を通って延在しかつカニューレを支持するように、ヘッドストラップを受け入れるように構成され、カニューレが、ヘッドストラップに対して摺動しかつヘッドストラップに沿って位置を変えるように構成されている、鼻カニューレシステム。
192.カニューレが、第1プロングおよび第2プロングが患者の鼻孔内に挿入される時に患者の顔面と接触するように構成された平面の外面をさらに備える、請求項191に記載の鼻カニューレシステム。
193.ヘッドストラップが、弾性材料から作製され、かつ患者の顔面に対してカニューレを保持するように構成されている、請求項191または192に記載の鼻カニューレシステム。
194.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する少なくとも1つの鼻プロングを備え、第1スロットおよび第2スロットを含むカニューレと、
カニューレの第1スロットによって摺動可能に受け入れられるように構成された第1枠部分と、
第2スロットによって摺動可能に受け入れられるように構成された第2枠部分と、
第1枠部分および第2枠部分に結合されかつ使用時に患者に頭部の周囲に配置される少なくとも1本のヘッドストラップと、
を備え、
カニューレが、第1枠部分および第2枠部分によって摺動可能に支持され、カニューレを、第1枠部分および第2枠部分に対して選択的に移動させることができる、鼻カニューレシステム。
195.カニューレが、供給チューブを受け入れるように構成された側部開口を含み、第1枠部分および第2枠部分が、チューブがそれらの間を通過するのを可能にするように構成されている、請求項194に記載の鼻カニューレシステム。
196.第1枠部分および第2枠部分によって支持され、かつ第1枠部分および第2枠部分に対して摺動して、第1枠部分および第2枠部分に対して供給チューブを位置決めするように構成された、チューブ支持部材をさらに備える、請求項195に記載の鼻カニューレシステム。
197.第1枠部分および第2枠部分が円形断面を有し、第1スロットおよび第2スロットが、第1枠部分および第2枠部分を保持するように構成されている、請求項194〜196のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
198.第1枠部分が、第2枠部分の上方に配置され、第1スロットおよび第2スロットが、患者から離れる方向に面するカニューレの外側に位置する、請求項194〜197のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
199.カニューレが、患者の顔面に面する平面を含む、請求項194〜198のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
200.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する少なくとも1つの鼻プロングを備え、スロットを含むカニューレと、
カニューレのスロットによって摺動可能に受け入れられるように構成された第1枠部分と、
カニューレに固定して結合された第2枠部分と、
各々が第1枠部分および第2枠部分の両方に結合された第1ダイヤルおよび第2ダイヤルと、
第1枠部分および第2枠部分に結合され、かつ使用時に患者の頭部の周囲に配置される少なくとも1本のヘッドストラップと、
を備え、
カニューレが、第1枠部分によって摺動可能に支持され、ダイヤルが、第2枠部分の一セクションおよびカニューレを第1枠部分に対して移動させるように回転するように構成されている、鼻カニューレシステム。
201.第1枠部分および第2枠部分が軟質材料でコーティングされたワイヤである、請求項200に記載の鼻カニューレシステム。
202.第2枠部分が、患者がカニューレシステムを装着した時に、第1枠部分の上方に位置する、請求項200または201に記載の鼻カニューレシステム。
203.鼻カニューレ用の保持装置であって、
患者の頭部の周囲に延在するように構成されたバンドと、
第1継手でバンドに枢支結合された第1アームと、
第2継手で第1アームに枢支結合された第2アームであって、第3継手で鼻カニューレに接続可能である第2アームと、
を備え、
第1継手、第2継手および第3継手が、3次元移動を可能にするように構成され、かつ、使用者が移動させない限り、バンド、第1アーム、第2アームおよびカニューレの相対位置を保持するように構成されている、保持装置。
204.バンドが、バンドより幅が広く、かつ患者の頭部と接触するように構成された安定化部分を含む、請求項203に記載の保持装置。
205.第3継手が、カニューレの側部に結合されている、請求項203または204に記載の保持装置。
206.第1継手、第2継手および第3継手が玉継手である、請求項203〜205のいずれか一項に記載の保持装置。
207.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する少なくとも1つの鼻プロングを備え、スロットを含み、カニューレから延在するクリップ部分を有するカニューレと、
カニューレを支持しかつヘッドストラップに結合されるように構成された枠と、
を備え、
枠が、カニューレのクリップ部分を受け入れるように構成された開口を含み、クリップ部分が、カニューレが枠によって支持されている間に枠に対して異なる位置を呈することができるように、開口内で移動可能である、鼻カニューレシステム。
208.カニューレが、使用される時、枠と患者の顔面との間に配置される、請求項207に記載の鼻カニューレシステム。
209.枠が、使用される時、患者の顔面と接触するように配置された少なくとも1つのパッド部材を含む、請求項207または208に記載の鼻カニューレシステム。
210.クリップ部分と枠開口との間のインタフェースにより、カニューレが横方向に移動しかつ枠に対して回転することができる、請求項207〜209のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
211.枠に結合されたヘッドストラップと、ヘッドストラップまたは枠によって支持されるチューブ支持部材とをさらに備える、請求項207に記載の鼻カニューレシステム。
212.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する少なくとも1つの鼻プロングを備え、第1端部分および第2端部分を有するカニューレと、
カニューレの第1端部分に結合された第1波形チューブセクションと、
カニューレの第2端部分に結合された第2波形チューブセクションと、
を備え、
患者の顔面に対するカニューレの位置を、第1波形チューブセクションおよび第2波形チューブセクションを拡張しかつ圧縮することによって調整することができる、カニューレシステム。
213.第1波形チューブセクションに結合された第1非波形チューブと、第2波形チューブセクションに結合された第2非波形チューブとをさらに備える、請求項212に記載の鼻カニューレシステム。
214.第1波形チューブセクションおよび第2波形チューブセクションが、ヘッドストラップによって裏打ちされている、請求項212または213に記載の鼻カニューレシステム。
215.鼻カニューレ用のプロング装置であって、
第1スロットを備える第1プロング部分と、
第1フランジを備える第2プロング部分であって、第1プロング部分に結合され、第1フランジが第1スロット内で長手方向に延在する、第2プロング部分と、
を備えるプロングを備え、
第1プロング部分および第2プロング部分が、カニューレから離れるように延在しかつ通路を画定するように構成され、第1フランジが、第1プロング部分および第2プロング部分を互いに向かいかつ互いから離れるように移動させてプロングの外側寸法を調整することができるように、第1スロット内で移動可能である、プロング装置。
216.第1プロング部分および第2プロング部分が、各々、カニューレに隣接する封止部材を含み、封止部材が、互いに部分的に重なりかつ互いに対して摺動するように構成されている、請求項215に記載のプロング装置。
217.プロングが、プロングの相対的な外側寸法を示すように構成されたサイズインジケータをさらに備える、請求項215または216に記載のプロング装置。
218.プロングが、第2スロットおよび第2フランジを含み、第2フランジが第2スロット内で長手方向に延在している、請求項215〜217のいずれか一項に記載のプロング装置。
219.第1スロットが、第1フランジが第1スロット内で移動することができる程度を制限するように構成された2つの側壁を備える、請求項215〜218のいずれか一項に記載のプロング装置。
220.鼻カニューレ用のプロング装置であって、
カニューレに結合されるように構成された第1折畳み可能部分であって、第1通路を有する第1折畳み可能部分と、
第1折畳み可能部分に結合されかつ第2通路を有する第2折畳み可能部分と、
第2折畳み可能部分に結合されかつ第3通路を有する第3折畳み可能部分と、
を備えるプロングを備え、
第1折畳み可能部分、第2折畳み可能部分および第3折畳み可能部分が、プロングの高さを調整することができるように、互いに対して入れ子式につぶれかつ拡張するように構成されている、プロング装置。
221.第3折畳み可能部分が、患者の鼻孔とシールを形成するように構成された上縁を含む、請求項220に記載のプロング装置。
222.第3折畳み可能部分の外側寸法が、第2折畳み可能部分の外側寸法より大きく、第2折畳み可能部分の外側寸法が、第1折畳み可能部分の外側寸法より大きい、請求項220または221に記載のプロング装置。
223.第1通路、第2通路および第3通路が同軸である、請求項220〜222のいずれか一項に記載のプロング装置。
224.鼻カニューレ用のプロング装置であって、
空洞を画定するカニューレであって、スロットを含むカニューレと、
カニューレから延在しかつカニューレに対して固定された第1プロングと、
スロットを通ってカニューレから延在しかつカニューレに対して移動可能な第2プロングと、
を備え、
第2プロングを、第1プロングと第2プロングとの間の距離を調整するためにスロット内で移動させることができる、プロング装置。
225.第2プロングがピンを含み、スロットが複数の切欠きを含み、切欠きが、第2プロングがスロット内の別個の位置に移動する時に、ピンを受け入れるように構成されている、請求項224に記載のプロング装置。
226.第2プロングが、プロングの基部から延在するリブを含み、スロットが、リブを受け入れるように構成された複数の溝を含む、請求項224または225に記載のプロング装置。
227.第2プロングが、複数の切欠きを有するタブを含み、切欠きが、第2プロングをスロットに対して複数の別個の位置で保持することができるように、スロットの縁と係合するように構成されている、請求項224〜226のいずれか一項に記載のプロング装置。
228.鼻カニューレ用のプロングであって、
実質的に円筒形状を有する薄膜と、
薄膜の円周の周囲において薄膜に結合された複数のリブと、
を備え、
薄膜およびリブが、プロングを通るガス流が増大すると外側に膨張し、プロングの外径が、患者の鼻孔とシールを形成するように増大する、プロング。
229.リブが、実質的に固定されており、互いに対して曲がりかつ移動することがない、請求項228に記載のプロング。
230.鼻カニューレシステムであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する少なくとも1つの鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレに結合されかつカニューレを支持するように構成された支持部材であって、使用される時、カニューレから上方に患者の鼻の周囲に延在するように構成され、患者の鼻の先端の上方の部分と接触する支持部材と、
を備え、
支持部材が、患者の顔面の形状に対応するような形状とすることができる曲げ可能材料を含む、鼻カニューレシステム。
231.患者の頭部の周囲に巻き付くように構成されたヘッドストラップをさらに備え、ヘッドストラップが、一端において支持部材に取外し可能に結合され、かつ他端において支持部材に調整可能に結合されている、請求項230に記載の鼻カニューレシステム。
232.曲げ可能材料が、金属材料であり、支持部材の上方部分に位置している、請求項230または231に記載の鼻カニューレシステム。
233.支持部材が、複数の切欠きを有する取付部分を含み、カニューレが、取付部分を受け入れるように構成された開口を含み、切欠きが、開口と相互作用して、支持部材をカニューレに結合し、カニューレに対して支持部材の調整を可能にするように構成されている、請求項230〜232のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
234.カニューレが、カニューレの一方の側から延在する第1チューブと、カニューレの他方の側から延在する第2チューブとを含み、支持部材が、カニューレの第1チューブおよび第2チューブに結合されている、請求項230〜233のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
235.第1チューブが第1詰め物入り部材によって支持され、第2チューブが、第2詰め物入り部材によって支持され、第1詰め物入り部材および第2詰め物入り部材が、患者の顔面に当接するように構成されている、請求項234に記載の鼻カニューレシステム。
236.第1詰め物入り部材および第2詰め物入り部材に結合され、かつ患者の頭部の周囲に延在するように構成されたヘッドストラップをさらに備える、請求項235に記載の鼻カニューレシステム。
237.第1チューブおよび第2チューブが、カニューレを取り外してシステムの残りの部分に対して回転させることができるように、カニューレから取外し可能である、請求項234〜236のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
238.鼻カニューレシステム用のチューブ装置であって、
外壁および開口を備えるカニューレチューブであって、長手方向軸を有するチューブ
を備え、
外壁が、折り畳まれるかまたは丸められ、角度をなして封止されている薄い材料を備える、チューブ装置。
239.外壁が、断熱を提供する布から作製されている、請求項238に記載のチューブ装置。
240.外壁内に延在するばねをさらに備える、請求項238または239に記載のチューブ装置。
241.カニューレチューブが、その開口においてコネクタに結合され、コネクタが弁を含む、請求項238〜240のいずれか一項に記載のチューブ装置。
242.カニューレチューブが、外壁内に延在する押出成形チューブをさらに含む、請求項238〜241のいずれか一項に記載のチューブ装置。
243.外壁が、ヘッドストラップに結合されるように構成された1つまたは複数の孔を有するタブを含む、請求項238〜242のいずれか一項に記載のチューブ装置。
244.外壁が、断熱材料から作製され、ばねが外壁内に延在し、呼吸チューブがばねの中に延在している、請求項238〜243のいずれか一項に記載のチューブ装置。
245.外壁が断熱材料から作製され、呼吸チューブが外壁内に延在し、ばねが呼吸チューブ内に延在し、少なくとも圧力ラインチューブが、呼吸チューブに加えて外壁内に延在している、請求項238〜244のいずれか一項に記載のチューブ装置。
246.外壁内に呼吸チューブをさらに備え、呼吸チューブが、少なくとも1つのプロングが延出するカニューレ部分を有し、カニューレチューブが、患者の顔面の周囲で湾曲することができるように可撓性がある、請求項238〜245のいずれか一項に記載のチューブ装置。
247.カニューレチューブの各端部が、ヘッドストラップに位置するピンを受け入れるように構成された孔を備えるタブを含む、請求項246に記載のチューブ装置。
248.カニューレチューブの各端部が、吸気チューブコネクタを受け入れるように構成されたコネクタを含み、各コネクタが弁を含む、請求項247に記載のチューブ装置。
249.外壁が、通気性材料から作製されている、請求項238〜248のいずれか一項に記載のチューブ装置。
250.鼻カニューレシステム用のチューブ装置であって、
外壁および開口を備えるチューブであって、長手方向軸を有するチューブ
を備え、
外壁が、折り畳まれたかまたは丸められた薄い材料を備え、外壁が、その材料を通って延在する1つまたは複数の切取部分を含む、チューブ装置。
251.1つまたは複数の切取部分が、チューブから引き離すことができるタブを備え、タブが、チューブを吊り下げるために支持デバイスと係合するように構成されている、請求項250に記載のチューブ装置。
252.タブが、フックまたはハンガを受け入れるように構成された孔を含む、請求項251に記載のチューブ装置。
253.切取部分が、2つの側部で接続されたままである間にチューブから引き離すことができる材料の部分を画定するスロットを備え、引き離された材料が、ハンガと係合することができるフック部分を形成する、請求項250〜252のいずれか一項に記載のチューブ装置。
254.切取部分が、チューブから引き離すことができる2つのタブを備え、タブの端部が、互いにまたは別の構造に結合されるように構成されている、請求項250〜253のいずれか一項に記載のチューブ装置。
255.チューブが、内側チューブと内側チューブ内のばねとを備える、請求項250に記載のチューブ装置。
256.鼻カニューレシステム用のカニューレチューブ装置であって、
外壁を備えるチューブであって、外壁が第1縁および第2縁を有する薄膜を備え、薄膜が、折り畳まれるかまたは丸められ、第1縁および第2縁が合わせて封止される、チューブと、
外壁に位置しかつチューブに対して構造的支持を提供するように構成されたビードと、を備える、カニューレチューブ装置。
257.ビードが、プロングとともにカニューレを受け入れるように構成されたカニューレ部分を含み、カニューレ部分が、薄膜を通って延在する2つの孔を含む、請求項256に記載のカニューレチューブ装置。
258.チューブが第1端部および第2端部を含み、第1端部および第2端部が、弁を有するコネクタに結合されている、請求項256または257に記載のカニューレチューブ装置。
259.第1端部および第2端部が各々、ヘッドストラップに結合されるように構成された孔を有するタブを含む、請求項258に記載のカニューレチューブ装置。
260.薄膜の第1縁および第2縁が、ヒートシールされてチューブを形成している、請求項256〜259のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
261.ビードが、外壁に印刷されている、請求項256〜260のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
262.ビードが、外壁に押出成形されている、請求項256〜260のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
263.ビードが、チューブ長に沿って曲げ領域を生成するように構成されたパターンを有する、請求項256〜262のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
264.ビードがチューブの内側にある、請求項256〜260のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
265.ビードが、薄膜に印刷された熱素子および構造要素を備える、請求項256〜264のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
266.第1縁が第2縁に部分的に重なる、請求項256〜265のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
267.第1縁および第2縁がチューブ内に延在している、請求項256〜266のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
268.鼻カニューレシステム用のカニューレチューブ装置であって、
外壁を備えるチューブであって、外壁が、第1縁および第2縁を有するプラスチック薄膜を備える、チューブと、
外壁に結合された実質的に平面の側壁と、
他方の壁に位置し、かつ構造的支持をチューブに提供するように構成されたビードと、を備え、
第1縁が側壁に結合され、第2縁もまた側壁に結合され、それにより、外壁と側壁との間に空洞が存在する、カニューレチューブ装置。
269.第1縁および第2縁が側壁にヒートシールされ、側壁が布材料から作製されている、請求項268に記載のカニューレチューブ装置。
270.カニューレチューブ装置であって、
ある長さと、少なくとも1つの実質的に平面の面を有する断面とを有するばねと、
ばねを包囲するチューブであって、ガスが通過することができる通路を画定するチューブと、
チューブに結合されかつ通路と連通する少なくとも1つの鼻プロングと、
を備えるカニューレチューブ装置。
271.ばねが、V字型または三角形断面を有する、請求項270に記載のカニューレチューブ装置。
272.ばねが、ばねの長さに沿って切取部分を有する金属の薄い折り畳まれたシートを備える、請求項270または271に記載のカニューレチューブ装置。
273.ばねが、中間セクションと第1端部および第2端部とを含み、中間セクションの断面が、第1端部および第2端部における断面より小さい、請求項270〜272のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
274.ばねが、三角形断面を有するコイルばねである、請求項270〜273のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
275.ばねが、第3側の方向に延在する曲げ端部を有するらせん状ワイヤである、請求項274に記載のカニューレチューブ装置。
276.ばねが、湾曲面を有する実質的に三角形断面を有する、請求項270〜273のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
277.ばねが、半円形のような形状の断面を有する、請求項270〜273のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
278.カニューレ呼吸チューブ装置であって、
少なくとも部分的にフォーム材料から作製されたチューブであって、ある長さとチューブの長さに沿って延在する実質的に平面の面とを有し、通路を画定するチューブと、
チューブの通路内をチューブの長さに沿って延在するばねと、
を備え、
ばねが、チューブのキンクを妨げるように構成されている、カニューレ呼吸チューブ装置。
279.チューブが、チューブの長さに沿って延在する空洞と、空洞を通って延在する成形可能ロッドとを含む、請求項278に記載のカニューレ呼吸チューブ装置。
280.フォーム材料が、独立気泡フォーム材料である、請求項278または279に記載のカニューレ呼吸チューブ装置。
281.チューブが、チューブの長さに沿って延在するスロットを含み、スロットが、結合部材を受け入れるように構成されている、請求項278〜280のいずれか一項に記載のカニューレ呼吸チューブ装置。
282.結合部材が、スロット内に摺動するように構成されたキノコ状頭部部材である、請求項281に記載のカニューレ呼吸チューブ装置。
283.カニューレチューブ装置であって、
ある長さを有するチューブであって、チューブの長さに沿って延在する実質的に平面の面を有し、通路を画定しかつ内面を有するチューブ
を備え、
チューブが、内面に位置しかつチューブの長さに沿って延在する少なくとも1つのリブを含み、少なくとも1つのリブが、構造的支持を提供しかつチューブのキンクを妨げるように構成されている、カニューレチューブ装置。
284.少なくとも1つのリブが、内面に複数のリブを含む、請求項283に記載のカニューレチューブ装置。
285.チューブが、矩形断面を備え、チューブを包囲する布材料を含む、請求項283または284に記載のカニューレチューブ装置。
286.チューブが実質的三角形断面を有する、請求項283または284に記載のカニューレチューブ装置。
287.チューブが実質的半円形断面を有する、請求項283または284に記載のカニューレチューブ装置。
288.カニューレチューブ装置であって、
通路を画定しかつ端部を有するカニューレチューブと、
カニューレチューブの端部に結合されたコネクタと、
カニューレチューブのコネクタに結合されるように構成された供給チューブと、
供給チューブから延出する、熱を伝達するように構成されたワイヤと、
を備え、
カニューレチューブは、ワイヤを通路内に受け入れるように構成され、ワイヤが、カニューレチューブ内に熱を伝達するように構成されている、カニューレチューブ装置。
289.ワイヤが、絶縁され、カニューレチューブの形状に沿うことができるように曲げ可能である、請求項288に記載のカニューレチューブ装置。
290.ワイヤが、カニューレチューブを支持するように十分剛性がある、請求項288または289に記載のカニューレチューブ装置。
291.カニューレおよびチューブ装置であって、
ある長さを有しかつ通路を画定するカニューレチューブと、
カニューレチューブの長さに沿って延在し、カニューレチューブを通過するガスに熱を伝達するように構成された発熱体と、
カニューレチューブに結合された少なくとも1つの鼻プロングを備えるカニューレと、を備えるカニューレおよびチューブ装置。
292.発熱体が、カニューレチューブ内に延在するコイル状ワイヤである、請求項291に記載のカニューレおよびチューブ装置。
293.カニューレチューブが端部を含み、電気コネクタがカニューレチューブの端部に結合されている、請求項291または292に記載のカニューレおよびチューブ装置。
294.電気コネクタが、第2チューブをカニューレチューブに取り付けるように構成されたチューブコネクタでもある、請求項293に記載のカニューレおよびチューブ装置。
295.発熱体が薄膜によって包囲されている、請求項291〜294のいずれか一項に記載のカニューレおよびチューブ装置。
296.発熱体が、導電性ポリマーに結合された2本のワイヤを備え、2本のワイヤが、ポリマーを通して電圧を印加して熱を発生させることができるように構成されている、請求項291〜294のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
297.発熱体が、カニューレチューブに構造的支持を提供するように構成されている、請求項291〜296のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
298.発熱体が、カニューレチューブの外面の周囲に巻き付けられている、請求項291〜297のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
299.発熱体が、導電性ストリップを有する薄膜を備え、薄膜がカニューレチューブの周囲に巻き付けられ、導電性ストップが、電流が通過する時に熱を発生させるように構成されている、請求項291〜298のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
300.発熱体が、定電圧電源を使用して発熱体に電力を供給することができるように、温度によって抵抗が増大するように構成された正温度係数材料から作製されている、請求項291〜299のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
301.カニューレチューブが可撓性かつ軽量材料から作製され、カニューレチューブがコネクタに結合され、コネクタが、カニューレチューブより可撓性が低くかつ重量があるチューブに結合され、発熱体が、カニューレチューブおよびチューブの実質的に全長に沿って延在している、請求項291〜300のいずれか一項に記載のカニューレチューブ装置。
302.コネクタが、温度センサを受け入れるように構成された開口を含む、請求項301に記載のカニューレチューブ装置。
303.カニューレチューブが、カニューレに取外し可能に取り付けられるように構成されている、請求項302に記載のカニューレチューブ装置。
304.カニューレチューブ装置であって、
ある長さを有しかつ第1通路を画定するカニューレチューブであって、外面を有するカニューレチューブと、
カニューレチューブの外面の周囲に巻き付けられたらせん状チューブであって、第2通路を画定しかつカニューレチューブに隣接する内壁と、カニューレチューブから離れるように面している外壁とを有する、らせん状チューブと、
を備え、
第1開口が、カニューレチューブを通りかつらせん状チューブの内壁を通って延在し、それにより、カニューレチューブの内側を流れるガスが、第1開口を通ってらせん状チューブに入ることができる、カニューレチューブ装置。
305.らせん状チューブが、らせん状チューブの外壁を通って延在する第2開口を含み、それにより、らせん状チューブ内に流れるガスが、周囲環境に逃げることができる、請求項304に記載のカニューレチューブ装置。
306.第2開口が、カニューレチューブの第1開口とは反対側の端部に配置されている、請求項305に記載のカニューレチューブ装置。
307.カニューレチューブ装置であって、
ある長さを有しかつ通路を画定するカニューレチューブであって、外側部分を有するカニューレチューブ
を備え、
外側部分が、テキスタイル材料とテキスタイル材料内に編み込まれるかまたは織り込まれる発熱体とを備え、発熱体が、通路を通過するガスに熱を伝達するように構成されている、カニューレチューブ装置。
308.発熱体が、電流が通過すると熱を発生させるように構成されたワイヤである、請求項307に記載のカニューレチューブ装置。
309.発熱体が、カニューレチューブに構造的支持を提供する半剛性材料から作製されている、請求項307または308に記載のカニューレチューブ装置。
310.カニューレアセンブリ用のマニホールドであって、
入口開口を有しかつチューブを受け入れるように構成されているコネクタ部分と、
ガス流の圧力を測定するのに役立つように構成されたポートと、
ポートと流体連通するように構成されかつ圧力センサに結合されるように構成された出口部分と、
を備えるマニホールド本体
を備えるマニホールド。
311.ポートが、マニホールド内のガスのバルク方向に対して実質的に平行である、マニホールドの内壁に配置された静圧弁である、請求項310に記載のマニホールド。
312.ポートが、バルク流方向に向けられる全圧ポートであり、静圧および動圧の組合せを測定するように構成されている、請求項310または311に記載のマニホールド。
313.ポートがシュラウドを含み、バルク流方向に向けられている、請求項310〜312のいずれか一項に記載のマニホールド。
314.ポートが、静圧源ポートまたはピトー静圧管を含む、請求項310〜313のいずれか一項に記載のマニホールド。
315.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と流体連通する第1鼻プロングおよび第2鼻プロングを備え、開口を含むカニューレと、
開口内に支持され、かつ中に何も挿入されない時にシールを形成するように構成された弁と、
を備え、
カニューレおよび弁が、チューブが弁を通って空洞内にかつ第2鼻プロングを通って延在することができるように構成されている、鼻カニューレアセンブリ。
316.弁が、第2プロングの実質的に下方に位置している、請求項315に記載の鼻カニューレアセンブリ。
317.弁が、中を通して延在するチューブの周囲にシールを形成するように構成されている、請求項315または316に記載の鼻カニューレアセンブリ。
318.弁がダックビル弁である、請求項315〜317のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
319.カニューレの外面に結合されかつ開口を覆う取外し可能なカバーをさらに備える、請求項315に記載の鼻カニューレアセンブリ。
320.カニューレが、2つの開口および2つの対応する弁を含み、弁の各々が、カニューレチューブまたは鼻腔胃チューブのいずれかを受け入れるように構成されている、請求項315に記載の鼻カニューレアセンブリ。
321.カニューレが第1側および第2側を含み、弁のうちの1つが、第1側および第2側の各々に位置している、請求項320に記載の鼻カニューレアセンブリ。
322.第2プロングがカニューレから取外し可能である、請求項315に記載の鼻カニューレアセンブリ。
323.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングを備え、第1溝を含み、第1プロングが第2溝を含む、カニューレ
を備え、
第1溝が、チューブの一部が第1溝および第2溝を通って延在することができかつ患者の鼻孔内に向けられるように、第2溝と位置合せされる、鼻カニューレアセンブリ。
324.第1溝および第2溝が、鼻腔胃チューブを収容するように構成されている、請求項323に記載の鼻カニューレアセンブリ。
325.第1プロングが外面を含み、第2溝が、第1プロングの外面に位置し、かつ第1プロングに対して長手方向に延在している、請求項323または324に記載の鼻カニューレアセンブリ。
326.カニューレが、第2プロングおよび第3溝を含み、第2プロングが第4溝を含み、第3溝および第4溝が、チューブの一部が第3溝および第4溝を通って延在することができかつ患者の鼻孔内に向けられるように、位置合せされている、請求項323〜325のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
327.鼻カニューレであって、
外壁および端部を有する鼻プロングであって、外壁が、プロングの外壁に開口を形成するようにプロング内に押し込むことができるフラップを画定する切取部分を含み、開口が、チューブが開口を通ってプロングの端部から延出することができるようにチューブを受け入れるように構成されている、鼻プロング
を備える鼻カニューレ。
328.外壁が通路を画定し、フラップが、チューブが開口内に挿入された時に通路を閉鎖するように構成されている、請求項327に記載の鼻カニューレ。
329.フラップが、チューブが開口に挿入されていない時に、外壁と位置合せされかつ少なくとも実質的なシールを形成するように構成されている、請求項327または328に記載の鼻カニューレ。
330.プロングがまた、切取部分からプロングの端部まで延在するスリットも含み、スリットが、チューブがスリットを選択的に通過するのを可能にするように構成されている、請求項327〜329のいずれか一項に記載の鼻カニューレ。
331.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングを備え、開口と開口内に支持される弁とを含むカニューレと、
空洞内に支持されかつカニューレに対して移動可能な内側部材であって、チューブを受け入れるように構成された孔を含む内側部材と、
を備え、
開口が、第1鼻プロングの実質的に下方に配置され、内側部材を、チューブが弁および孔を通って第1プロング内に延在することができるように、孔が弁と位置合せされるように、移動させることができる、鼻カニューレアセンブリ。
332.カニューレが、第2鼻プロングの実質的に下方に配置された第2弁を有する第2開口を含み、内側部材が、第2弁および第2プロングと位置合せすることができる第2孔を含む、請求項331に記載の鼻カニューレアセンブリ。
333.内側部材が、実質的に円筒状であり、供給チューブに結合されるように構成されている、請求項331または332に記載の鼻カニューレアセンブリ。
334.弁が、中に何も延在していない時にシールを形成するように構成されている、請求項331〜333のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
335.鼻カニューレアセンブリであって、
第1スロットおよび第2スロットを有するカニューレ本体と、
第1チューブに結合された第1プロングを有する第1摺動部分と、
第2チューブに結合された第2プロングを有する第2摺動部分と、
を備え、
第1摺動部分の一部が、第1スロット内で摺動するように構成され、第2摺動部分の一部が、第2スロット内で摺動するように構成され、第1プロングおよび第2プロングが、第1プロングおよび第2プロングの各々をカニューレ本体に対して調整することができるように、カニューレ本体に対して移動可能である、鼻カニューレアセンブリ。
336.第1スロットおよび第2スロットが、実質的に水平に延在し、カニューレ本体上で横に並んで配置されている、請求項335に記載の鼻カニューレアセンブリ。
337.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する第1鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレの外面と係合するスライダ部材であって、カニューレに対して移動するように構成されたスライダ部材と、
を備え、
スライダ部材が、カニューレの外面に沿ってかつ第1鼻プロングの上を選択的に移動するように構成されている、鼻カニューレアセンブリ。
338.スライダ部材が、チューブの一部を受け入れるように構成された溝を含む、請求項337に記載の鼻カニューレアセンブリ。
339.第1鼻プロングが、可撓性があり、スライダ部材が第1鼻プロングを覆うように移動すると、スライダ部材の下で折り重なることができる、請求項337または338に記載の鼻カニューレアセンブリ。
340.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する単一の鼻プロングを備えるカニューレと、
プロングを支持しかつ患者の顔面と係合するように構成されたストラップであって、患者の顔面にストラップを選択的に結合するように構成された粘着材料を含むストラップと、
を備え、
ストラップが、プロングが通って延在する開口を含み、ストラップが、患者の鼻の側部に沿って患者の鼻の下から上方に延在するように構成されている、鼻カニューレアセンブリ。
341.ストラップが、チューブを受け入れるように構成された少なくとも1つのスロットを含む、請求項340に記載の鼻カニューレアセンブリ。
342.ストラップが、使用される時に、患者の鼻孔と整列するように配置された孔を含む、請求項340〜341のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
343.プロングが、プロングが曲がって形状を変えるのを可能にするように構成された波形を含む、請求項340〜342のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
344.プロングが、患者の鼻孔とシールを形成するように構成されたテーパ状基礎部分を含む、請求項340〜343のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
345.カニューレがチューブに結合され、チューブが、チューブを支持しかつ患者の顔面に選択的に結合されるように構成された支持部材を含む、請求項340〜344のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
346.支持部材が、鼻腔胃チューブを受け入れかつ支持するように構成された支持部分も含む、請求項345に記載の鼻カニューレアセンブリ。
347.患者の頬に付着しかつ支持部材に選択的に結合されるように構成された頬パッドをさらに備える、請求項345に記載の鼻カニューレアセンブリ。
348.プロングが、頂部に向かって狭くなり底部に向かって広くなるテーパ状基礎部分を含み、プロングが、テーパ状部分の下方に凹部を含み、凹部が、開口に隣接してストラップの部分を保持するように構成されている、請求項340〜347のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
349.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する単一の鼻プロングを備えるカニューレと、
患者の顔面から離れるように延在するブリッジ部分を有する枠であって、ブリッジ部分がブリッジ部分と患者の顔面との間に空間を生成し、ブリッジ部分がカニューレを支持するように構成され、ブリッジ部分がスロットを含み、カニューレの一部がスロット内で移動することができる、枠と、
カニューレに結合されかつカニューレの底部分から延在するチューブと、
を備え、
チューブが、カニューレの下側から延在しかつ枠の上に延在するように上方に曲がるように構成されている、鼻カニューレアセンブリ。
350.カニューレが、枠によって支持され、かつカニューレアセンブリが使用される時にブリッジ部分と患者の顔面との間の空間内に実質的に配置される、請求項349〜349のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
351.枠のブリッジ部分が、チューブの一部を受け入れるように構成された切取部分を含む、請求項349〜350のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
352.カニューレが、スロットを通って延在するグリップ部分を含む、請求項349〜351のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
353.枠が、使用される時に患者の顔面と接触するように構成されたパッドを含む、請求項349〜352のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
354.枠が、ヘッドストラップを受け入れるように構成された1つまたは複数の開口を含む、請求項349〜353のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
355.ブリッジ部分が、少なくとも部分的にチューブが延在することができる管凹部を画定する管アームを含む、請求項349〜354のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
356.鼻カニューレアセンブリであって、
上方拡張部分を有するカニューレ枠であって、上方拡張部分が単一プロングとプロングとを連通するプロング開口とを有する、カニューレ枠と、
拡張部分に結合されかつプロング開口と位置合せされた保持器開口を有する保持器部分と、
保持器部分に枢支結合されたマニホールドであって、保持器開口およびプロング開口と位置合せされたマニホールド開口を有するマニホールドと、
を備え、
マニホールドが、マニホールド開口の軸を中心にカニューレ枠に対して枢動するように構成され、ガスが、マニホールドを通ってプロング内に入ることができる、鼻カニューレアセンブリ。
357.カニューレ枠が下方拡張部分を含み、保持器部分が、マニホールドの底部分と係合する下方部分を含む、請求項356に記載の鼻カニューレアセンブリ。
358.マニホールドの底部分がピンを含み、保持器部分の下方部分が蝶番凹部を含み、ピンが、蝶番凹部内に受け入れられるように構成され、マニホールドがピンを中心に枢動するように構成されている、請求項357に記載の鼻カニューレアセンブリ。
359.マニホールドが、マニホールドに結合された管が反対方向に出ることができるように、カニューレ枠に対して約180度回転するように構成されている、請求項356に記載の鼻カニューレアセンブリ。
360.鼻カニューレアセンブリであって、
上方拡張部分を有するカニューレ枠であって、上方拡張部分が、単一プロングとプロングとを連通するプロング開口とを有し、上方拡張部分が底側を有する、カニューレ枠と、
上方拡張部分の底側に回転可能に結合され、かつガスがチューブからプロング開口を通ってプロング内に入ることができるように、プロングと連通するチューブと、
を備え、
チューブが、カニューレ枠に対して曲がりかつ回転するように構成されている、鼻カニューレアセンブリ。
361.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する単一の鼻プロングを備えるカニューレと、
カニューレを摺動可能に支持するように構成されたケーブルと、
カニューレに結合されかつ空洞にガスを提供するように構成されたチューブと、
を備え、
カニューレの位置を、ケーブルに沿ってカニューレを摺動させることによって調整することができる、鼻カニューレアセンブリ。
362.チューブが、その断面がカニューレに近いほど狭くなるようにテーパ状である、請求項361に記載の鼻カニューレアセンブリ。
363.ケーブルに結合されかつチューブの一部を受け入れるように構成された取付部分をさらに備える、請求項361または362に記載の鼻カニューレアセンブリ。
364.チューブが、取付部分と係合しかつ結合されるように構成された取付部材を含む、請求項363〜363のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
365.チューブがテーパ状の直径を有し、取付部分が、チューブを一定の直径を有する第2チューブに結合するように構成されている、請求項363〜364のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
366.ケーブルが、カニューレを選択された位置で保持するように構成された窪み部分を含む、請求項361〜365のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
367.鼻カニューレアセンブリであって、
患者の顔面から離れるように延在するブリッジ部分を有するカニューレ枠であって、ブリッジ部分が、ブリッジ部分と患者の顔面との間に空間を生成し、ブリッジ部分が単一の鼻プロングを支持する、カニューレ枠と、
プロングに結合されかつプロングから下方に延在する第1チューブと、
を備え、
カニューレ枠が、使用される時に、第2チューブがブリッジ部分と患者の顔面との間に通って延在することができる凹部を画定する、鼻カニューレアセンブリ。
368.ブリッジ部分が、第1チューブの一部を受け入れ、チューブを曲げてアセンブリから離れて患者の側に延在させるように構成された切取部分を含む、請求項367に記載の鼻カニューレアセンブリ。
369.カニューレ枠が、患者の顔面と接触するように構成されかつ軟質材料を含む接触部分を含む、請求項367または368に記載の鼻カニューレアセンブリ。
370.鼻カニューレアセンブリであって、
空洞を画定するカニューレであって、カニューレから延在しかつ空洞と連通する単一の鼻プロングを備え、空洞と連通するカニューレ開口を有し、開口が軸を有する、カニューレと、
カニューレに枢支結合され、かつカニューレ開口の軸を中心に枢動するように構成されたマニホールドと、
マニホールドに結合されかつマニホールドにガスを供給するように構成されたチューブと、
を備え、
マニホールドが、カニューレ開口と位置合せされかつ空洞と連通するマニホールド開口を含む、鼻カニューレアセンブリ。
371.カニューレが、カニューレから外側に延在する枠部分を含み、枠部分が、使用される時にカニューレと患者の顔面との間に1つまたは複数の凹部を形成し、1つまたは複数の凹部が、第2チューブを受け入れるように構成されている、請求項370に記載の鼻カニューレアセンブリ。
372.カニューレが、使用される時に患者に面するカニューレの側に軟質材料を含む、請求項370または371に記載の鼻カニューレアセンブリ。
373.カニューレがプロングの各側に凹部を含み、それにより、第2チューブがマニホールドとカニューレとの間に延在することができる、請求項370〜372のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
419.患者インタフェース用のヘッドギアであって、
伸縮領域と、
非伸縮領域と、
を備え、
前記伸縮領域が、チューブ装填領域から十分に離れるように配置されている、ヘッドギア。
420.ヘッドギア、インタフェースおよびチューブアセンブリであって、少なくとも1つの伸縮領域と、少なくとも1つの非伸縮領域とを備え、前記伸縮領域が、チューブ装填領域から十分に離れるように配置され、前記伸縮領域が、使用時に患者の頭部の後部に配置され、チューブが、インタフェースのいずれかの側に取り付けられるように構成されている、ヘッドギア、インタフェースおよびチューブアセンブリ。
421.ヘッドギア、インタフェースおよびチューブアセンブリであって、少なくとも1つの伸縮領域と、少なくとも1つの非伸縮領域とを備え、前記伸縮領域が、チューブ装填領域から十分に離れるように配置され、チューブ装填領域が、チューブがヘッドギアまたはインタフェースにつなげられる領域である、ヘッドギア、インタフェースおよびチューブアセンブリ。
422.鼻カニューレシステムであって、
開放空洞を画定し、空洞と連通する、カニューレから延在する少なくとも1つの鼻プロングを備えるカニューレ本体と、
ガス供給チューブを受け入れることができるマニホールド本体を備えるマニホールドであって、マニホールド本体が、第1位置および第2位置でカニューレに取り付けられることが可能であり、第2位置が第1位置とは異なる、マニホールドと、
を備え、
マニホールド本体の端部が、カニューレ本体の開放空洞内に突出し、カニューレ本体が、マニホールド本体を保持する凹部を備える、鼻カニューレシステム。
423.マニホールドが第1側方部分および第2側方部分を備え、第1側方部分および第2側方部分が、マニホールド本体から延在し、かつヘッドギアに取り付けられるように適合されている、請求項422に記載の鼻カニューレシステム。
424.カニューレ本体の凹部が、マニホールドの第1側方部分および第2側方部分を保持する、請求項422または423に記載の鼻カニューレシステム。
425.マニホールドの一端がキャップを備え、キャップが、キャップをバンドによって接続される内側領域および外側領域に分割する蝶番領域を備え、蝶番領域が、バンドにおける内側領域と外側領域との相対的な動きを可能にする、請求項422〜424のいずれか一項に記載の鼻カニューレシステム。
426.鼻カニューレであって、
開放空洞を画定し、開放空洞と流体連通する、カニューレから延在する少なくとも1つの(好ましくは一対の)鼻プロングを備えるカニューレ本体と、
開放空洞と流体接続するようにカニューレと係合することができるマニホールド本体を備えるマニホールドであって、マニホールド本体が、第1動作位置または第2動作位置のいずれかに方向付け可能であり、第1動作位置および第2動作位置が互いに異なる、マニホールドと、
を備え、
マニホールド本体が、マニホールド本体の第1端部またはマニホールド本体へのガス入口においてガス供給導管を受け入れるように適合され、第1端部が、開放空洞内にガスを送達するように開放空洞の一端と係合するように適合され、マニホールド本体の第2端部が、開放空洞の他端とシールまたは接続部を形成するように適合され、マニホールド本体が開放空洞に対する筐体を形成している、鼻カニューレ。
427.カニューレ本体が、マニホールド本体を第1動作位置または第2動作位置のいずれかに係合して保持するように、少なくとも1つの凹部または少なくとも1つの表面起伏あるいは表面起伏領域を備える、請求項426に記載のカニューレ。
428.マニホールド本体の第1端部および第2端部が互いに接続され、第1端部が、開放空洞に対してガス入口を提供し、第2端部が、開放空洞を実質的に密封しかつマニホールド本体の第1端部から開放空洞内に、少なくとも1つの鼻プロングの終端に供給ガスの流体送達経路を提供するように、プラグまたはキャップを提供する、請求項426または427に記載のカニューレ。
429.マニホールド本体の第1端部および第2端部が一体的に形成されている、請求項426〜428のいずれか一項に記載のカニューレ。
430.マニホールド本体の第1端部および第2端部が、1つまたは複数の接続部分によって互いに接続されている、請求項426〜429のいずれか一項に記載のカニューレ。
431.接続部分が、少なくとも1つのアームまたは少なくとも1つのフィンガまたは少なくとも1つの枠部材のうちの1つまたは複数である、請求項430に記載のカニューレ。
432.接続部分あるいは少なくとも部分的に開放空洞を画定するカニューレ本体または両方が、カニューレ本体に対するマニホールド本体の所定の幾何学的方向付けを可能にするように適合された位置合せ機構を備える、請求項430または431に記載のカニューレ。
433.位置合せ機構が、関連するオス部品およびメス部品の1つあるいは複数の領域、または関連する表面起伏の1つまたは複数の領域であり得る、請求項432に記載のカニューレ。
434.位置合せ機構が、係合した動作第1位置または係合した動作第2位置にある時、マニホールドのカニューレ本体との係合に対する可聴応答を提供するように適合されている、請求項432または433に記載のカニューレ。
435.第1端部および第2端部を互いに接続するマニホールド本体の接続部分が、開放空洞の内部領域を通って延在し、それにより、本来の位置で、マニホールド本体の第1端部が、開放空洞内にガスを送達するために開放空洞の一端と係合するように適合され、マニホールド本体の第2端部が、開放空洞へのガスの送達を可能にするために封止を必要として、開放空洞の他端またはあらゆる残りの部分とシールまたは接続部を形成するように適合されている、請求項426〜434のいずれか一項に記載のカニューレ。
436.開放空洞の内部領域を通って延在する接続部分が、カニューレ本体の関連する表面あるいは領域、または開放空洞を画定するカニューレ本体の関連する表面あるいは領域と係合するかまたはそれによって受け入れられるような形状であり、またはそのように構成されている、請求項435に記載のカニューレ。
437.第1端部および第2端部を互いに接続するマニホールド本体の接続部分が、少なくとも部分的に開放空洞を画定するカニューレ本体の外面または外部領域の周囲に延在し、それにより、本来の位置で、マニホールド本体の第1端部が、開放空洞にガスを送達するために開放空洞の一端と係合するように適合され、マニホールド本体の第2端部が、開放空洞へのガスの送達を可能にするために封止を必要として、開放空洞の他端またはあらゆる残りの部分とシールまたは接続部を形成するように適合されている、請求項426〜434のいずれか一項に記載のカニューレ。
438.カニューレ本体の外面または外側領域の周囲に延在する接続部分が、カニューレ本体の関連する表面あるいは領域、または開放空洞を画定するカニューレ本体の関連する表面あるいは領域と係合するかまたはそれによって受け入れられるような形状であり、またはそのように構成されている、請求項437に記載のカニューレ。
439.ガス供給導管が、カニューレ本体の側部または領域であって、マニホールド本体の第1端部がそこから位置付けられるかまたはカニューレ本体から突出する側部または領域の実質的に周囲に位置付けられるかまたは配置されている、請求項426〜438のいずれか一項に記載のカニューレ。
440.マニホールドが、ガス供給チューブが使用時に使用者の一方の側に実質的に位置付けられるかまたは配置されるように、カニューレ本体に対して方向付け可能である、請求項426〜439のいずれか一項に記載のカニューレ。
441.第1動作位置により、マニホールド本体の第1端部が、開放空洞を画定するカニューレ本体の左端部または右端部のいずれかに配置されることが可能であり、第2動作位置により、マニホールド本体の第1端部が、開放空洞を画定するカニューレ本体のそれぞれの右端部またはそれぞれの左端部のいずれかに配置されることが可能である、請求項426〜440のいずれか一項に記載のカニューレ。
442.第1動作位置または第2動作位置により、左側または右側いずれの側からもマニホールド本体の第1端部へのガス供給導管の接続が可能になる、請求項426〜441のいずれか一項に記載のカニューレ。
443.カニューレ本体が、開放空洞を画定するカニューレ本体から離れる方向に延在するサイドアームまたは側方部分をさらに備え、使用時、サイドアームまたは側方部分の各々が、少なくとも部分的に使用者の顔面の一部に沿って延在するように適合されている、請求項426〜442のいずれか一項に記載のカニューレ。
444.上述したような鼻カニューレが、第1材料から形成された第1セクションと第2材料から形成された第2セクションとを備え、第1セクションが第2セクションより相対的に軟質である、請求項426〜443のいずれか一項に記載のカニューレ。
445.カニューレが、請求項374〜418のいずれか一項によってさらに定義される、請求項426〜443のいずれか一項に記載のカニューレ。
446.サイドアームの終端部が、ヘッドギアによるそれとの係合を許容するように適合されている、請求項426〜445のいずれか一項に記載のカニューレ。
447.ヘッドギアが、本明細書に記載するようなものであり得る、請求項426〜446のいずれか一項に記載のカニューレ。
448.デバイス(加湿器、人工呼吸器または他のガス源)に呼吸チューブを接続するか、または少なくとも別の呼吸チューブに接続するコネクタであって、
内側本体および外側本体と
を備え、
内側本体および外側本体の各々が、第1端部および第2端部を有し、
内側本体および外側本体の第1端部が、第1呼吸チューブの終端部を受け入れるためのものであり、内側本体および外側本体の第2端部が、たとえば通気性チューブまたはデバイス(たとえば、加湿器、人工呼吸器またはガス源)等、さらなる構成要素に接続するためのものであり、
内側本体の第1端部が、第1呼吸チューブの終端部を受け入れ、かつそれと流体接続し、内側本体が、前記内側本体の第1端部と第2端部との間の流体接続のための内腔を提供し、
内側本体が外側本体に対して回転可能である、コネクタ。
449.内側本体が、外側本体に対して旋回するように適合されている、請求項448に記載のコネクタ。
450.外側本体が、1つまたは複数の表面起伏機構を備えることができる、請求項448または449に記載のコネクタ。
451.表面起伏機構が、使用時に、使用者のためのフィンガグリップとして設けられている、請求項450に記載のコネクタ。
452.内側本体および/または外側本体の第2端部が、別の呼吸チューブとまたはデバイス(たとえば、加湿器または人工呼吸器またはガス源)と接続する接続システムを提供するように適合されている、請求項448〜451のいずれか一項に記載のコネクタ。
453.内側本体の第1端部に接続された第1呼吸チューブの終端部が、使用時に、外側本体に対して長手方向に回転可能であり得る、請求項448〜452のいずれか一項に記載のコネクタ。
454.内側本体に、外側本体に対してスリーブが付けられている、請求項448〜453のいずれか一項に記載のコネクタ。
455.外側本体の第2端部が、さらなる構成要素に連結するように適合され、外側本体が、たとえば呼吸回路の機械端部において、さらなる構成要素と係合している接続部に対して非旋回可能である、請求項448〜454のいずれか一項に記載のコネクタ。
456.上で定義したようなコネクタを、本明細書に示しまたは記載するような鼻カニューレまたは他の患者インタフェース用のガス供給チューブとともに使用されるコネクタとして設けることができる、請求項448〜454のいずれか一項に記載のコネクタ。
457.鼻カニューレ等の患者インタフェースであって、ガス送達機構(使用者の鼻の一方または両方の鼻孔と係合する1つまたは一対の鼻プロング等)と、ガス送達機構が関連する本体とを備え、本体から一対のサイドアームが延在し、本体およびサイドアームが、サイドアームに張力を加えることにより、ガス送達機構が、本来使用者の鼻棘を邪魔する位置から離れるように移動するように仕向けるように、接続されている、患者インタフェース。
458.カニューレ本体を備える鼻カニューレであって、カニューレ本体から1つの鼻プロングまたは一対の鼻プロングが使用者の鼻孔と係合するように延在し、カニューレ本体から一対のサイドアームが外側に延在し、カニューレ本体にヘッドギアシステムが接続可能であり、カニューレ本体が、使用者の顔面に対して実質的に一致するが、使用時に、サイドアームのより外側の部分に加えられる力または張力により、一方または両方の鼻プロングが使用者の鼻棘領域に対してそれほど邪魔しないように仕向けられるかまたは促進されるように、十分な剛性を提供する、鼻カニューレ。
459.連続した材料のセクションが、各サイドアームに沿って延在し、一方または両方の鼻プロングの領域で連結するかまたは機械的に結合されている、請求項457または458に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
460.連続した材料のセクションが、加えられる力または張力をサイドアームから一方または両方の鼻プロングの領域に移動させることができる材料である、請求項459に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
461.サイドアームの各々が、ヘッドギアから力または張力が加えられる前に、サイドアームが使用者の顔面から離れるように外側に湾曲し、サイドアームがインタフェースのガス送達機構からまたは1つの鼻プロングあるいは一対の鼻プロングからさらに離れて延在するようにより外側に延在するような、予備形状または形状を画定する、請求項457〜460のいずれか一項に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
462.サイドアームの各々が、アームがガス送達機構または1つの鼻プロングあるいは一対の鼻プロングから離れて外側に延在する際に、使用者の顔面と実質的に接触し、サイドアームの各々が、使用者の顔面と接触しなくなるかあるいはより遠くなる(または両方)ほど、アームが、ガス供給機構または1つの鼻プロングあるいは一対の鼻プロングからさらに遠くに延在する、請求項457〜461のいずれか一項に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
463.サイドアームが、使用時に、ヘッドギアを介してサイドアームに力または張力を加えることにより、サイドアームが、使用者の顔面または頬とより顔面接触する位置まで移動するように促進され(または仕向けられ)、本体が、使用者の鼻棘領域とより係合しないか、またはそれを邪魔しないか、それからさらに離れる位置まで移動するように促進される(または仕向けられる)ように、予備形状または形状を画定する、請求項457〜462のいずれか一項に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
464.サイドアームが、使用時に、ヘッドギアによって鼻カニューレに加えられている力または張力の、使用者の頬への、かつ使用者の鼻棘領域から離れるような、または使用者の鼻棘領域に加えられている力または張力から離れるような、移動または配置あるいは再配置または分散あるいは再分散を促進するように構成されている、請求項457〜463のいずれか一項に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
465.サイドアームの各々が、使用時に、サイドアームに力または張力を加えるために、サイドアームまたは少なくともサイドアームの一部が、使用者の顔面により近づくように移動することが必要となり、使用者の顔面へのサイドアームの蝶番または撓み点(または屈曲点)が、頬領域の上で確立され、一方の鼻プロングあるいは両方の鼻プロングまたは別のガス送達機構が、使用者の鼻棘領域に対して邪魔しないように離れるように促進されるように、事前に形成されるかまたはそのような形状である、請求項457〜464のいずれか一項に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
466.使用時に確立される蝶番または撓み点(または屈曲点)が、使用者の左あるいは右(または両方)のうちのあらゆる1つまたは複数におけるまたはその周囲の領域、すなわち、下外顎、上外顎、頬骨弓、顎凹部(または頬骨弓の下方)である、請求項457〜165のいずれか一項に記載のインタフェースまたは鼻カニューレ。
1a.鼻カニューレアセンブリであって、
患者の鼻孔に挿入される一対の管状鼻プロングと、鼻プロングと流体連通するマニホールドとを備えるカニューレ部品であって、マニホールドが、マニホールドの左側端部における開口部とマニホールドの右側端部における開口部とを備える、カニューレ部品と、
ガス流導管の端部を受け入れ、マニホールドの左側端部の開口部およびマニホールドの右側端部の開口部に取外し可能に受け入れられるように適合されたコネクタと、
マニホールドの左側端部の開口部とマニホールドの右側端部の開口部とに取り外し可能に受け入れられるように適合されたプラグと、
を備え、
使用時、コネクタまたはプラグが、マニホールドの左側および右側の開口部のうちの一方に嵌合し、プラグが、マニホールドの左側および右側の開口部のうちの他方に嵌合し、それにより、鼻カニューレアセンブリの左側または右側のいずれかから延在するように導管を構成する、鼻カニューレアセンブリ。
2a.プラグおよびコネクタが別個の部品である、請求項1aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
3a.プラグおよびコネクタが、横方向部材によって互いに結合されるかまたは取り付けられてクリップを形成する、請求項1aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
4a.クリップが、一体的に形成された単体部材である、請求項3aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
5a.クリップおよびカニューレ部品が、使用時に横方向部材がカニューレ部品にクリップを嵌合させるように弾性的に偏向するように、相補的に適合されている、請求項3aまたは4aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
6a.クリップをカニューレの横方向に対して垂直な方向にカニューレ部品の上に押し付けることにより、クリップがカニューレ部品に嵌合する、請求項3aまたは4aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
7a.カニューレ部品が、クリップとインタフェースする剛性部材を備え、プロングが、剛性部材に取り付けられた弾性材料から形成されている、請求項3a〜6aのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
8a.剛性部材および横方向部材が、クリップをカニューレ部品に取り付ける時に、横方向部材が撓んでプラグおよびコネクタを広げるように適合されている、請求項7aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
9a.クリップが、実質的に「C」字型または「U」字型形状である、請求項4aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
10a.プラグおよびコネクタが、各々、マニホールドの端部において開口部内に延在している、請求項1a〜9aのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
11a.クリップが、プラグとコネクタとの間でマニホールドを把持するようにマニホールドに対して正の力を提供する、請求項4aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
12a.カニューレ部品が、横方向部材を受け入れるようなサイズおよび形状である窪み部分を備える、請求項4aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
13a.マニホールドおよび鼻プロングを備えるカニューレ部品が一体的に形成されている、請求項1a〜12aのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
14a.弾性材料が、剛性材料にオーバモールドされている、請求項7aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
15a.カニューレ部品がサイドアームを備え、剛性部材がサイドアームに沿って延在している、請求項14aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
16a.剛性部品が、サイドアームに、弾性材料がオーバモールドプロセスまたは組立プロセスによって延在する貫通穴を備える、請求項15aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
17a.剛性部材が、横方向部材を受け入れるようなサイズおよび形状である窪み部分を備える、請求項7aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
18a.マニホールドの端部の開口部が、剛性部材に形成されている、請求項7aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
19a.横方向部材が長さ調整可能である、請求項3aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
20a.クリップが第1部品および第2部品を備え、第1部品が、プラグおよびコネクタのうちの一方を備え、第2部品が、プラグおよびコネクタのうちの他方を備え、第1部品が第1横方向部材を備え、第2部品が第2横方向部材を備え、
第1横方向部材および第2横方向部材が、入れ子式配置で互いに結合され、プラグとコネクタとの間に横方向距離を設定するように相補的機構を備えている、請求項3aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
21a.相補的機構が、第1部品および第2部品のうちの一方における突起と、第1部品および第2部品のうちの他方における対応する開口部とを備え、突起が、プラグとコネクタとの間に横方向距離を設定するように、開口部内に受け入れられる、請求項20aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
22a.第1部品および第2部品のうちの一方が複数の対応する開口部を備え、突起が、プラグとコネクタとの間に横方向距離を設定するように複数の開口部のうちの1つに受け入れられ、複数の開口部がさまざまなカニューレ部品サイズを提供する、請求項21aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
23a.クリップが、カニューレ部品に移動可能に取り付けられている、請求項4aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
24a.クリップが、カニューレ部品に回転可能に取り付けられている、請求項23aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
25a.クリップが、カニューレの回転軸でまたはカニューレの矢状面に対して平行にカニューレ部品に回転可能に結合されて、鼻カニューレアセンブリの左側または右側に導管を配置する、請求項24aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
26a.マニホールドが、相対的剛性材料から形成され、カニューレ部品が、マニホールドにオーバモールドされた弾性材料を備え、鼻プロングが弾性材料と一体的に形成され、カニューレ部品がマニホールドから延在する軸を備え、クリップが軸に回転可能に取り付けられている、請求項25aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
27a.軸が、マニホールドと一体的に形成されている、請求項26aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
28a.クリップをカニューレ部品に取外し可能に取り付けることができるように、クリップがキー溝を備える、請求項26aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
29a.カニューレ部品が、クリップを回転軸に沿った方向において軸の上でクリップを保持するよに、軸の端部にフランジを備える、請求項26a〜28aのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
30a.マニホールドの端部が、回転軸に曲率中心があるように湾曲し、プラグおよびコネクタが、各々、クリップが、コネクタをマニホールドのいずれかの端部に配置するように回転軸上で回転することができるように、相補的曲率を有する、請求項26a〜29aのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
31a.オーバモールドされた弾性材料が、プラグおよびコネクタとシールを提供するようにマニホールドの端部を覆っている、請求項30aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
32a.クリップを左側端部の開口部または右側端部の開口部のうちの一方を介してマニホールド内に横方向に押し込み、それにより、コネクタが左側端部の開口部および右側端部の開口部のうちの一方に受け入れられ、プラグが、左側端部の開口部または右側端部の開口部のうちの他方に受け入れられて、鼻カニューレアセンブリの左側または右側のいずれかから延在するように導管を構成することにより、クリップがカニューレ部品に嵌合される、請求項3に記載の鼻カニューレアセンブリ。
33a.カニューレ部品が、クリップとインタフェースする剛性材料を含み、プロングが、剛性材料に取り付けられた弾性材料から形成され、カニューレ部品および剛性部材が各々、マニホールドから横方向に延在するサイドアームを備える、請求項32aに記載の鼻カニューレアセンブリ。
1b.鼻カニューレアセンブリであって、
患者の鼻孔内に挿入される一対の管状鼻プロングを備えるカニューレ部品と、
ガス流導管の端部を受け入れるように適合されたコネクタと、
コネクタに取り付けられるかまたはコネクタと一体的に形成されたマニホールドであって、コネクタがマニホールドへの入口を提供し、マニホールドが少なくとも1つの出口を有する、マニホールドと、
を備え、
カニューレ部品が、2つの向きでマニホールドに取り付けられるようにマニホールドに移動可能に取り付けられて、鼻カニューレアセンブリの左側または右側のいずれかから延在するように導管を構成する、鼻カニューレアセンブリ。
2b.カニューレ部品が、実質的垂直軸を中心にマニホールドに対して回転可能である、請求項1bに記載の鼻カニューレアセンブリ。
3b.マニホールドが、マニホールド出口である開口頂部を備え、カニューレ部品が、プロングがコネクタに連通しているように開放頂部の上に適合する、請求項2bに記載の鼻カニューレアセンブリ。
4b.マニホールドが、カニューレ部品が連結するマニホールドの表面の上にリップを備える、請求項1b〜3bのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
5b.軸が、マニホールドまたはカニューレ部品から延在し、カニューレ部品が軸の上でマニホールドに対して回転する、請求項1b〜4bのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
1c.鼻カニューレアセンブリであって、
患者の鼻孔内に挿入される一対の管状鼻プロングとヘッドギアを取り付けるための左および右横方向サイドアームとを備えるカニューレ部品と、
一方の前記鼻プロングにガス流を提供する第1導管、および他方の前記鼻プロングにガス流を提供する第2導管と、
前記鼻プロングに第1導管を接続する第1継手、および他方の前記鼻プロングに第2導管を接続する第2継手であって、それらの継手が、第1導管および第2導管を鼻カニューレアセンブリの左側または右側に定めることができるように適合された、第1継手および第2継手と、
左横方向サイドアームの左クリップおよび右横方向サイドアームの右クリップと、
を備え、
使用時、第1導管が、左クリップまたは右クリップによって保持されて、鼻カニューレアセンブリの左側または右側のいずれかから延在するように第1導管を構成し、第2導管が、左クリップまたは右クリップによって保持されて、鼻カニューレアセンブリの左側または右側のいずれかから延在するように第2導管を構成する、鼻カニューレアセンブリ。
2c.カニューレ部品が一体的に形成された部品である、請求項1cに記載の鼻カニューレアセンブリ。
3c.各継手が、実質的な閉塞なしにあらゆる方向に少なくとも90度曲がるように適合された可撓性チューブである、請求項1cまたは2cに記載の鼻カニューレアセンブリ。
4c.可撓性チューブが、可撓性導管セクションの曲げによって可撓性導管セクションがつぶれないように、円周方向に延在するリブを備える、請求項3cに記載の鼻カニューレアセンブリ。
5c.各継手がスイベルジョイントである、請求項1cまたは2cに記載の鼻カニューレアセンブリ。
6c.各スイベルジョイントが、対応する鼻プロングの軸に対して角度をなす軸の上で回転し、それにより、スイベルジョイントの回転によって、両導管を、部分的に重なることなく左側または右側に通すことができる、請求項5cに記載の鼻カニューレアセンブリ。
7c.各スイベルジョイントがスイベルエルボである、請求項5cまたは6cに記載の鼻カニューレアセンブリ。
8c.各前記クリップが、各々チューブのそれぞれの1つに対する2つのチャネルまたはレセプタクルを備える、請求項1c〜7cのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
9c.各可撓性チューブが鼻プロングと一体的に形成されている、請求項1c〜8cのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
10c.各クリップが、前記サイドアームと一体的に形成されている、請求項1c〜9cのいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリ。
11c.先行する請求項のいずれか一項に記載の鼻カニューレアセンブリと、鼻カニューレアセンブリを患者の頭部に取り付ける鼻カニューレアセンブリに取り付けられたヘッドギアとを備える鼻カニューレシステム。
12c.ブロワと、加湿器と、導管と、請求項11cに記載の鼻カニューレアセンブリとを備える、使用者または患者に呼吸ガス流を提供するシステム。
1d.ストラップであって、ストラップの各端部が患者インタフェースに取り付けられ、かつ患者の頭部の周囲に延在して患者インタフェースを患者の顔面の適所に保持するように適合され、ストラップの少なくとも一部が、2本以上のバンドに分岐して患者の頭部の周囲に延在するように構成されている、ストラップ
を備えるヘッドギア。
2d.ストラップが、ストラップの一部に沿って延在して、使用者によってストラップのその部分を2本以上のバンドに分離するように引き裂かれる、長手方向脆弱セクションを備える、請求項1dに記載のヘッドギア。
3d.脆弱セクションが相対的に薄いセクションを含む、請求項2dに記載のヘッドギア。
4d.脆弱セクションが穿孔セクションである、請求項3dに記載のヘッドギア。
5d.バンドが、脆弱セクションによって分離されている、請求項2d〜4dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
6d.ストラップが、脆弱セクションを引き裂くことによりバンドを分離するのに役立つように、脆弱部分に指孔を備える、請求項2d〜5dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
7d.ストラップが、脆弱セクションの端部に孔を備え、孔が、ストラップを、脆弱セクションを越えて引き裂くのを防止するように、脆弱セクションの端部を画定する丸い部分を備える、請求項2d〜6dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
8d.孔が指孔である、請求項6dに記載のヘッドギア。
9d.ストラップの少なくとも一部が、バンドを形成する布から形成され、布が、バンドが合わせて配置されてポリマーによってコーティングされ、コーティングがバンドの間に可撓性セクションを提供し、コーティングがバンドを分離するように引き裂かれるように適合されている、請求項2d〜8dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
10d.バンドが、ストラップの部分に沿って布に長手方向の切れ目によって形成され、ポリマーコーティングが、バンドを合わせて非分岐形態で保持するように切れ目に架け渡される、請求項9dに記載のヘッドギア。
11d.布が発泡布である、請求項9dまたは10dに記載のヘッドギア。
12d.バンドが、持上げタブを備えるストラップの取外し可能セクションによって分離され、取外し可能セクションが、脆弱セクションによってバンドに接合されている、請求項2d〜4dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
13d.ヘッドギアが、分岐するように構成されたストラップの少なくとも一部に沿って摺動可能な留め金を備える、請求項1dに記載のヘッドギア。
14d.バンドを分離するようにストラップを分岐させるために、留め金がバンドの端部まで摺動可能であり、留め金が、バンドを単一ストラップとして合わせて保持するようにバンドの中間点まで摺動可能である、請求項13dに記載のヘッドギア。
15d.バンドを分離するためにストラップを分岐させるために、留め金がバンドの端部まで摺動可能であり、留め金が、バンドを合わせて単一ストラップとして保持するためにバンドの反対側の端部まで摺動可能である、請求項13dに記載のヘッドギア。
16d.各バンドが、非分岐形態にある時にバンドを合わせて結合するように、留め金の対応する機構とインタフェースする機構を備える、請求項15dに記載のヘッドギア。
17d.バンドが、留め金をバンドに沿って摺動させることによって分離されるかまたは噛み合わされる噛合い歯を備える、請求項16dに記載のヘッドギア。
18d.ヘッドギアが、バンドの間に延在するウェブを備え、非分岐形態で、ウェブが、束にされるかまたは非拡張形態に折り畳まれ、バンドが間隔を空けて配置される分岐形態では、ウェブが、広げられるかまたは開かれて、間隔を空けて配置されたバンドの間の領域を覆う、請求項13d〜17dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
19d.ヘッドギアが2つの留め金を備え、非分岐形態では、両留め金が、ストラップの中心位置に向かって摺動してバンドを合わせて保持し、分岐形態では、バンドがバンドの両端部の間で分離することができるように、各留め金がバンドの端部まで摺動する、請求項13dに記載のヘッドギア。
20d.各留め金およびストラップが、各留め金をバンドの端部まで移動させることによってバンドを引き離してバンドを分岐形態に分離するように、相補的に適合されている、請求項19dに記載のヘッドギア。
21d.各留め金が、2つの間隔を空けて配置されたフランジと、間隔を空けて配置されたフランジの間に延在する3つのピンとを備え、バンドが、フランジの間に延在し、1つの前記ピンがバンドの間に配置され、他方の2つのピンがバンドの外縁に配置され、バンドが、バンドの端部の近くに交差部分を備える、請求項20dに記載のヘッドギア。
22d.1つまたは各々のバンドが、バンドに沿った留め金の移動の量を制限するための中心タブまたは止め具を備えることができる、請求項13d〜21dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
23d.分岐するように構成されたストラップの部分が、使用時に患者の耳の後方から患者の頭部の後部の周囲に延在する、請求項1d〜22dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
24d.バンドの端部が、合わせて枢支結合されている、請求項1dに記載のヘッドギア。
25d.非分岐形態のバンドが、縁と縁を合わせて配置される、請求項1d〜25dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
26d.非分形態のバンドが、横に並んで配置される、請求項1d〜25dのいずれか一項に記載のヘッドギア。
27d.非分岐形態のバンドが、引裂き可能縫合、1つまたは複数の留め金、ボタン、クリップ、フック・ループファスナまたは磁石のうちの1つまたは複数によって合わせて保持される、請求項26dに記載のヘッドギア。
1e.使用者の顔面に患者インタフェースを固定するヘッドギアであって、
ストラップであって、ストラップの各端部が患者インタフェースに取り付けられ、かつ患者の頭部の周囲に延在して患者インタフェースを患者の顔面の適所に保持するように適合され、ストラップが、非伸縮性セクションおよび伸縮性セクションを備え、非伸縮性セクションが、患者インタフェースに取り付けられかつ患者インタフェースに結合されたガス供給導管を支持するように適合されている、ストラップ
を備えるヘッドギア。
2e.ストラップの各端部が、患者インタフェースに取り付けられるように適合された非伸縮性セクションであり、伸縮性セクションが、患者の頭部の後部の周囲で非伸縮性セクションの間に延在する中間セクションである、請求項1eに記載のヘッドギア。
3e.非伸縮性セクションが、患者インタフェースの一方の側に取り付けられるように適合され、伸縮性セクションが、患者インタフェースの反対側に取り付けられるように適合されている、請求項1eに記載のヘッドギア。
4e.非伸縮性セクションが、導管を固定する機構を備える、請求項1eまたは2eに記載のヘッドギア。
1f.使用者の顔面に患者インタフェースを固定するヘッドギアであって、
患者インタフェースの一方の側に取り付けられるように適合された第1伸縮性セクション、および患者インタフェースの反対側に取り付けられるように適合された第2伸縮性セクションと、伸縮性セクションの各端部の間に延在する非伸縮性中間セクションとを備えるストラップ
を備えるヘッドギア。
2f.中間部分が環状部分であり、伸縮性セクションの各々が環状部分に取り付けられている、請求項1fに記載のヘッドギア。
3f.ヘッドギアが、各々非伸縮性中間セクションから延在する第1非伸縮性スリーブおよび第2非伸縮性スリーブを備え、第1伸縮性セクションが、第1非伸縮性スリーブの内側に沿って延在し、第2伸縮性セクションが、第2非伸縮性スリーブの内側に沿って延在している、請求項1fまたは2fに記載のヘッドギア。
4f.第1非伸縮性スリーブおよび第2非伸縮性スリーブが、使用時に中間部分から患者の耳の前方まで延在する、請求項3fに記載のヘッドギア。
5f.第1伸縮性セクションおよび第2伸縮性セクションが、中間部分からスリーブの長さに沿って第1非伸縮性スリーブおよび第2非伸縮性スリーブに取り付けられていない、請求項3fに記載のヘッドギア。
6f.一方または両方のスリーブが、患者インタフェースにガス流を提供するガス導管を支持するように適合されている、請求項3f〜5fのいずれか一項に記載のヘッドギア。
7f.ヘッドギアが、ガス導管を固定するように適合された前記スリーブに接続されたランヤードを備える、請求項6fに記載のヘッドギア。
8f.ランヤードが伸縮性である、請求項7fに記載のヘッドギア。
9f.非伸縮性中間セクションが、2つの分離したバンドを備えるように分岐する、請求項1fに記載のヘッドギア。
10f.非伸縮性セクションが、患者頭部の周囲に延在するように2つ以上のバンドに分岐するように構成されている、請求項1fに記載のヘッドギア。
11f.ヘッドギアが、2つのバンドを備える分岐セクションを備え、一方の前記バンドが非伸縮性中間セクションである、請求項1fに記載のヘッドギア。
12f.ヘッドギアが、第1伸縮性セクションと2つのバンドの一端との間を接続する第1非伸縮性「Y」コネクタと、第2伸縮性セクションと2つのバンドの反対側の端部との間を接続する第2非伸縮性「Y」コネクタとを備える、請求項11fに記載のヘッドギア。
13f.2つのバンドのうちの一方が伸縮性バンドである、請求項11fまたは12fに記載のヘッドギア。
14f.2つのバンドのうちの上方のバンドが伸縮性バンドであり、2つのバンドのうちの下方のバンドが非伸縮性バンドである、請求項13fに記載のヘッドギア。
15f.非伸縮性バンドが長さ調整可能である、請求項13fまたは14fに記載のヘッドギア。
16f.バンドの少なくとも一方が長さ調整可能である、請求項9fに記載のヘッドギア。
17f.2つのバンドのうちの上方のバンドが長さ調整可能である、請求項16fに記載のヘッドギア。