JP3420186B2 - 医療用マスク - Google Patents
医療用マスクInfo
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Description
するものであって、特に無呼吸症候群の患者の顔面に取
り付けられ該患者の睡眠時に酸素を供給するために用い
られる医療用マスクに関するものである。
的である。この7時間の睡眠中のREM、NREM睡眠
時に30回以上の無呼吸が認められたり、あるいは1時
間あたりの睡眠中の無呼吸回数が5回以上認められる人
がおり、このような症状を睡眠時無呼吸症候群という。
ここでいう無呼吸とは、口、鼻の両方で気流のない状態
が10秒以上認められる場合をいう。
くと、上部気道が閉塞して無呼吸が始まり、患者は苦し
くなって覚醒する。覚醒に伴なって閉塞した気道は開通
し、呼吸が再開する。無呼吸症候群の患者は睡眠中にこ
の状態を反復するが、繰り返す覚醒によって十分な睡眠
ができず、また無呼吸と換気努力に伴なって循環系に種
々の影響が及ぶ。その結果として不整脈、高血圧、心筋
梗塞、脳血管障害、突然死などの種々の合併症の原因と
なっている。
ために、従来図10に示されるような医療用マスク10
1が睡眠時着用される。この医療用マスク101を説明
すると、この医療用マスク101は合成樹脂製の略三角
形状の基盤102を有する。この略三角形状の基盤10
2の3つの頂点から突出して上部固定片105、下部固
定片106、107が形成されている。この上部固定片
105には2つのバンド挿入孔112、112が設けら
れ、この挿入孔112、112に伸縮製の上部固定バン
ド108の一端が挿入され、その他端は患者の額部に巻
かれる。前記下部固定片106、107にも2つのバン
ド挿入孔113,113が設けられ、この挿入孔11
3、113に伸縮製の下部固定バンド109の一端が挿
入され、その他端は患者の頬部に巻かれる。この下部固
定バンド109と前記上部固定バンド108により医療
用マスク101は顔面に固定される。
出して鼻部を覆う鼻包部103を形成している。この鼻
包部103から酸素供給管104が突出して形成されて
いる。この酸素供給管104にはゴム製の酸素導管11
0の一端が接続され、その他端は酸素供給装置111が
連結されてる。
用方法を説明すると、無呼吸症候群の患者が医療用マス
ク101を前記上部固定バンド108と下部固定バンド
109により、顔面に固定して眠りつく。睡眠中に無呼
吸が図示しないコンピュータにより認められた場合に
は、酸素供給装置111が働き、酸素導管110内を酸
素が通過して医療用マスク101の酸素供給管104に
至り、この酸素供給管104から送り込まれた酸素によ
り呼吸をすることができる。
給管104へ送られる酸素は、大気とは異なり、とくに
乾燥或いは除湿した気体であるので、例えば冬期間など
には、医療用マスク101の裏面と顔面との間に在る酸
素の温度とマスク101の外側に在る大気の温度との間
に温度差があり、この温度差に起因し医療用マスク10
1の内側全域に結露が生ずる。このように結露が生ずる
と、その露滴が患者の顔面に付着して患者に不快感を与
え、また患者の安眠の障害となるという不都合があっ
た。さらにまた露滴が貯まった場合には、その都度、看
護人等は医療用マスク101を患者の顔面から離脱して
内側に貯まっている露滴を一々布で拭って除去しなけれ
ばならず、このため看護人等にとって面倒で煩わしいと
いう不都合もあった。
ものであり、本発明の目的は、無呼吸症候群の患者が医
療用マスクを着用して睡眠している時でも、医療用マス
クの内側に結露が発生することなく患者が快眠状態を保
持でき、また看護人等の負担が軽減し得る医療用マスク
を提供することにある。
の患者の顔面に取り付けられ、該患者の睡眠時に酸素を
供給するために用いられる医療用マスクであって、本発
明の上記目的は、前記マスクの外側に設けられ、酸素供
給源から供給される酸素を前記マスク内に導入する酸素
供給具と、前記マスクの鼻包部を加熱するように前記マ
スクの外側に設けられ、前記酸素と大気との温度差に起
因し前記マスクの内側に発生する結露を防止するマスク
ヒーターとを備えたことを特徴とする医療用マスクを提
供することによって達成される。
のマスクヒーターは、電源に接続されるリード線と、該
リード線に接続された発熱体と、該発熱体を被覆する絶
縁体とからなることを特徴とする医療用マスクを提供す
ることによって、より効果的に達成される。
のマスクヒーターは、前記鼻包部の辺縁を加熱する管状
体であることを特徴とする医療用マスクを提供すること
によって、より効果的に達成される。
のマスクヒーターは、前記鼻包部の全域を加熱する面状
体であることを特徴とする医療用マスクを提供すること
によって、より効果的に達成される。
用マスクは、前記患者の鼻部のほか口部をも被覆するよ
うに構成されていることを特徴とする医療用マスクを提
供することによって、より効果的に達成される。
を参照して説明する。
着用する医療用マスクの正面図、図2はこの斜視図であ
って、この医療用マスク1は合成樹脂製の略三角形状の
基盤2を有する。この略三角形状の基盤2の3つの頂点
から突出して上部固定片5、下部固定片6、7がそれぞ
れ形成されている。この上部固定片5には2つのバンド
挿入孔12、12が設けられ、この挿入孔12、12に
図10に示されるような伸縮製の上部固定バンド108
一端が挿入され、図10に示されるように患者の額部に
巻かれる。前記下部固定片6、7にも2つのバンド挿入
孔13,13が設けられ、この挿入孔13、13に図1
0に示されるような伸縮製の下部固定バンド109の一
端が挿入され、その他端は図10に示されるように患者
の頬部に巻かれる。この下部固定バンド108と前記上
部固定バンド109により医療用マスク1は顔面に固定
される。
て鼻部を覆う鼻包部3を形成している。この鼻包部3の
略中央部から酸素を医療用マスク1内に供給する酸素供
給具である酸素供給管4が突出して形成されている。こ
の酸素供給管4には図10に示されるようなゴム製の酸
素導管110の一端が接続され、その他端は酸素供給装
置111に連結されている。前記酸素供給管の上方には
2個の空気圧力調整穴14,14が穿設されている。さ
らに前記三角形状の鼻包部3の辺縁に沿って略三角形状
に折曲された管状のヒーターからなる結露防止用具(以
下、「マスクヒーター」という)20が取り付けられて
いる。この結露防止具用のマスクヒーター20の一端に
は導線21が接続され、この導線21にスイッチブレー
カー22とコンセント23が取り付けられている。
造を図5に基づいて説明する。この環状のマスクヒータ
ー20は厚さ約5mm、幅10mm、長さ120〜30
0mmまである。25はカーボンを主体とした発熱体で
あり、この発熱体25内をリード線26が貫設され、こ
のリード線26が貫設された発熱体25を絶縁体24で
被覆している。このリード線26を電源に接続すると、
発熱体25は発熱するようになっている。このように構
成された環状のマスクヒーター20は、三角形状の鼻包
部3の辺縁を加熱するように前記基板2の外側に設けら
れている。また基盤2の裏側すなわち医療用マスク1の
内側には、図2に示されるようにクッション材15が取
り付けられ、医療用マスク1が顔面に着用されたとき緩
衝作用を果たすようになっている。
法を説明すると、無呼吸症候群の患者が前記マスクヒー
ター20を取り付けた医療用マスク1を図10に示すよ
うに顔面に固定して眠りつく。睡眠中に無呼吸が図示し
ないコンピュータにより認められた場合には、酸素供給
装置111が働き、酸素導管110内を酸素が通過して
医療用マスク1の酸素供給管4に送り込まれ、この酸素
供給管4からマスク1の内部に導入された酸素により無
呼吸症候群の患者は呼吸をすることができる。前記酸素
供給管4へ送られる酸素は、前述したように大気とは異
なり、とくに乾燥或いは除湿した気体であるので、例え
ば冬期間などには、医療用マスク1の裏面と顔面との間
に在る酸素の温度とマスク1の外側に在る大気の温度と
の間に温度差があり、この温度差に起因し医療用マスク
1の内側に結露が生じるようになる。ところが、本医療
用マスク1では、その辺縁に取り付けられているマスク
ヒーター20の発熱体25が発熱してマスク1の鼻包部
3の外側の大気を加熱する。この大気が加熱されること
によって、医療用マスク1の内側の温度と医療用マスク
1の外側の温度差がなくなり、医療用マスク1の内側に
は結露が発生しない。その結果、従来の医療用マスク1
01のように、露滴が患者の顔面に付着して患者が不快
感を感じることがなく、またマスクの内側に貯まってい
る露滴を一々除去する煩わしさもなくなる。
0の他の実施例に関する正面図であり、図4はその斜視
図である。図示するように、この医療用マスク1はマス
クヒーター30の形状を面状体にしたものである。この
ようにマスクヒーター30が面状体である点を除けば、
この医療用マスク1は図1,2に示されたものと同一構
造であるので、以下、このマスクヒーター30を主体と
して説明する。
1は、基盤2から三角錐状に突出した鼻包部3の外側の
略全域を三角形状の面状体からなるマスクヒーター30
で被覆し、加熱するようになっている。
6に基づいて説明する。このマスクヒーター30のサイ
ズはこの医療用マスク1の鼻包部3の形状に合せて製作
される。36は銅を主体とした平板状の発熱体であり、
この発熱体36の一端に端子37、37が取り付けられ
ており、この端子37,37にリード線38、38が接
続されている。このリード線38,38が接続された発
熱体36は導熱性の合成樹脂製のケース35に内蔵さ
れ、このケース35の外側は合成樹脂製の絶縁体34で
被覆されている。前記リード線38,38を電源に接続
すると、発熱体36は発熱するようになっている。この
面状のマスクヒーター30は発熱面積が広いところに特
徴があり、リード線38,38を電源に接続させること
により、鼻包部3の外側全域を短時間に加熱することが
できる。
れるものは、医療用マスク1のさらに他の実施例に関す
るものであって、図1、3に示されるものが無呼吸症候
群の患者の鼻部のみを覆うことを目的としてるのに対し
て、医療用マスク1は患者の鼻部と口部の両方を覆うこ
とを目的としたものである。したがって、この医療用マ
スク1では前述したような管状体の20マスクヒータ
ー、あるいは面状体のマスクヒーター30が鼻包部3に
加え口部をも被覆するように設けられている。なお、こ
の他の点は、図1,3に示されたものと同一構造となっ
ている。このような構造の医療用マスク1は、図9に示
されるように患者の鼻部及び口部の両方を被覆するよう
にして着用される。
クの内側に在る酸素の温度と医療用マスクの外側に在る
大気の温度との間に温度差が生じないように構成されて
いるので、冬期間などであっても結露が医療用マスクの
内側に生じることがない。よって、本発明によれば、無
呼吸症群の患者は露滴により不快感を感じることなく、
常に安眠できるという効果がある。また医療用マスクの
内側に貯まっている露滴を一々除去する必要性がなくな
るので、看護人等の負担が軽減できるという効果があ
る。
図ある。
実施例の正面図である。
実施例の正面図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】無呼吸症候群の患者の顔面に取り付けら
れ、該患者の睡眠時に酸素を供給するために用いられる
医療用マスクであって、前記マスクの外側に設けられ、
酸素供給源から供給される酸素を前記マスク内に導入す
る酸素供給具と、前記マスクの鼻包部を加熱するように
前記マスクの外側に設けられ、前記酸素と大気との温度
差に起因し前記マスクの内側に発生する結露を防止する
マスクヒーターとを備えたことを特徴とする医療用マス
ク。 - 【請求項2】前記結露防止用のマスクヒーターは、電源
に接続されるリード線と、該リード線に接続された発熱
体と、該発熱体を被覆する絶縁体とからなることを特徴
とする、請求項1に記載の医療用マスク。 - 【請求項3】前記結露防止用のマスクヒーターは、前記
鼻包部の辺縁を加熱する管状体であることを特徴とす
る、請求項2に記載の医療用マスク。 - 【請求項4】前記結露防止用のマスクヒーターは、前記
鼻包部の全域を加熱する面状体であることを特徴とす
る、請求項2に記載の医療用マスク。 - 【請求項5】前記医療用マスクは、前記患者の鼻部のほ
か口部をも被覆するように構成されていることを特徴と
する、請求項1ないし請求項4に記載の医療用マスク。
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- 2000-08-07 JP JP2000237973A patent/JP3420186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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