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JP2017050230A - スイッチング装置、移動体、電力供給システム及びスイッチング方法 - Google Patents

スイッチング装置、移動体、電力供給システム及びスイッチング方法 Download PDF

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JP2017050230A JP2015174495A JP2015174495A JP2017050230A JP 2017050230 A JP2017050230 A JP 2017050230A JP 2015174495 A JP2015174495 A JP 2015174495A JP 2015174495 A JP2015174495 A JP 2015174495A JP 2017050230 A JP2017050230 A JP 2017050230A
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Abstract

【課題】スイッチの接点の溶着を防ぎつつアークの発生を抑制ことが可能なスイッチング装置を提供する。
【解決手段】直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構と、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられ、前記第1の遮断機構と時間差を持って接続及び乖離される第2の遮断機構と、前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタと、前記キャパシタと並列に接続される放電部と、を備え、前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置が提供される。
【選択図】図13

Description

本開示は、スイッチング装置、移動体、電力供給システム及びスイッチング方法に関する。
キャパシタと抵抗とを直列に接続したものをスイッチの両端に渡すRCスナバ回路がよく知られている(例えば特許文献1参照)。RCスナバ回路は構成が簡素であり、回路定数を適正に選定することにより過渡的な高電圧を吸収することが出来るとともに、抵抗を小さくすることでアークの発生を抑制する事が出来る。
特開平9−205771号公報
しかし、従来のRCスナバ回路を直流電力の遮断に用いると、スイッチの投入時にキャパシタに蓄積された電荷が放電する際の電流が大きくなりすぎて、スイッチの接点が溶着するおそれがある。
そこで、本開示では、スイッチの接点の溶着を防ぎつつアークの発生を抑制ことが可能な、新規かつ改良されたスイッチング装置、移動体、電力供給システム及びスイッチング方法を提案する。
本開示によれば、直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構と、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられ、前記直流電源から出力される電流を供給する際には前記第1の遮断機構の方が遅れて接続され、前記直流電源から出力される電流を遮断する際には前記第1の遮断機構の方が早く乖離される第2の遮断機構と、前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタと、前記キャパシタと並列に接続され、前記直流電源から出力される電流を遮断する際に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電する放電部と、を備え、前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置が提供される。
また本開示によれば、直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1のスイッチと、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1のスイッチと並列に設けられ、前記第1のスイッチがオン状態になった時点以後にオン状態になり、前記第1のスイッチがオフ状態になった所定の時間後にオフ状態になる第2のスイッチと、前記第1のスイッチがオン状態になった後に前記第2のスイッチがオン状態となることで前記第1のスイッチと並列に接続される状態となるキャパシタと、前記第2のスイッチがオフ状態になった後に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電させる放電部と、を備え、前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1のスイッチがオン状態から乖離する際の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置が提供される。
また本開示によれば、上記スイッチング装置を備える、移動体が提供される。
また本開示によれば、直流電力を供給するバッテリと、前記バッテリから供給される直流電力による駆動する駆動部と、前記バッテリと前記駆動部との間に設けられる、少なくとも1つの上記スイッチング装置と、を備える、電力供給システムが提供される。
また本開示によれば、直流電源から出力される電流を供給する際に、前記直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構が、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられる第2の遮断機構より遅れて接続することと、前記直流電源から出力される電流を遮断する際に、前記第2の遮断機構が前記第1の遮断機構より遅れて乖離することと、を含み、前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング方法が提供される。
また本開示によれば、直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1のスイッチがオン状態になった時点以後に、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1のスイッチと並列に設けられる第2のスイッチをオン状態にして、キャパシタを前記第1のスイッチと並列に接続される状態とすることと、前記第1のスイッチがオフ状態になった所定の時間後に前記第2のスイッチをオフ状態にすることと、前記第2のスイッチがオフ状態になった後に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電させることと、を含み、前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1のスイッチがオン状態から乖離する際の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、スイッチの接点の溶着を防ぎつつアークの発生を抑制ことが可能な、新規かつ改良されたスイッチング装置、移動体、電力供給システム及びスイッチング方法が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
一般的なRCスナバ回路をスイッチに並列に接続したスイッチング装置10の回路構成を示す説明図である。 図1に示したスイッチング装置10の状態、キャパシタC1に流れる電流iC1、及び負荷20に印加される電圧VLOADの変化例を示す説明図である。 スイッチング装置100の回路構成を示す説明図である。 スイッチSW1の押下及び押下の解除によるトランスファ型スイッチSW1a、SW1bの動作を示す説明図である。 スイッチSW1の押下及び押下の解除によるトランスファ型スイッチSW1a、SW1bの動作を示す説明図である。 スイッチSW1の押下及び押下の解除によるトランスファ型スイッチSW1a、SW1bの動作を示す説明図である。 スイッチSW1の押下及び押下の解除によるトランスファ型スイッチSW1a、SW1bの動作を示す説明図である。 図3に示したスイッチング装置100の状態、キャパシタC1に流れる電流iC1、及び負荷20に印加される電圧VLOADの変化例を示す説明図である。 スイッチング装置200の回路構成を示す説明図である。 図6に示したスイッチング装置200の状態、キャパシタC1に流れる電流iC1、及び負荷20に印加される電圧VLOADの変化例を示す説明図である。 スイッチング装置300の回路構成を示す説明図である。 スイッチング装置400の回路構成を示す説明図である。 スイッチング装置500の構成を示す説明図である。 スイッチング装置500の構成を示す説明図である。 スイッチング装置500の動作を示す説明図である。 スイッチング装置600の構成を示す説明図である。 スイッチング装置600の構成を示す説明図である。 スイッチング装置600の構成を示す説明図である。 スイッチング装置600の構成を示す説明図である。 スイッチング装置600の構成を示す説明図である。 スイッチング装置600の構成を示す説明図である。 スイッチング装置700の回路構成を示す説明図である。 プラグ電極P1の位置と、補助端子710に流れる電流iS1、キャパシタC1に流れる電流iC1、抵抗R1に流れる電流iS1、及び負荷20にかかる電圧VLOADの変化例を示す説明図である。 スイッチング装置800の回路構成を示す説明図である。 スイッチSW1の位置及び接点1a、2aの状態と、接点1aに流れる電流i1a、接点2aに流れる電流i2a、及び負荷20にかかる電圧VLOADの変化例を示す説明図である。 スイッチング装置800’の回路構成を示す説明図である。 キャパシタC1の充電電圧と、接点乖離耐圧限界との関係を示す説明図である。 スイッチング装置100を備えた移動体1000の機能構成例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態
1.1.背景
1.2.構成例
1.2.1.第1構成例
1.2.2.第2構成例
1.2.3.第3構成例
1.2.4.第4構成例
1.2.5.第5構成例
1.2.6.第6構成例
1.2.7.第7構成例
1.2.8.第8構成例
1.2.9.応用例
2.まとめ
<1.本開示の一実施形態>
[1.1.背景]
本開示の実施の形態について詳細に説明する前に、本開示の実施の形態の背景について説明する。
上述したように、キャパシタと抵抗とを直列に接続したものをスイッチの両端に渡すRCスナバ回路がよく知られている。RCスナバ回路は構成が簡素であり、回路定数を適正に選定することにより過渡的な高電圧を吸収することが出来るとともに、抵抗を小さくすることでアークの発生を抑制する事が出来る。
しかし、従来のRCスナバ回路を直流電力の遮断に用いると、スイッチの投入時にキャパシタに蓄積された電荷が放電する際の電流が大きくなりすぎて、スイッチの接点が溶着するおそれがある。また従来のRCスナバ回路は、キャパシタの容量に対して負荷が極端に小さいと、スイッチを遮断してもキャパシタの電荷の放電が終わるまでに負荷に給電が続き、瞬時に電流を遮断できない。また従来のRCスナバ回路は、抵抗を小さくしてキャパシタを大きくすると、直流電力の供給側の変化が負荷にも伝わり、電力の完全な遮断が出来ない。
図1は、一般的なRCスナバ回路をスイッチに並列に接続したスイッチング装置10の回路構成を示す説明図である。図1に示したスイッチング装置10は、A点とB点との間の電位差がVABである直流電源から負荷20への直流電力の供給と遮断とを切り替える装置である。スイッチング装置10は、スイッチSWと、キャパシタC1及び抵抗R1とが直列に接続されたRCスナバ回路と、が並列に接続された構成を有する。
図2は、図1に示したスイッチング装置10の状態、キャパシタC1に流れる電流iC1、及び負荷20に印加される電圧VLOADの変化例を示す説明図である。
スイッチSWが遮断されている状態で直流電力が供給されると、キャパシタC1には、抵抗R1及び負荷20の抵抗値に応じた電流が流れる。キャパシタC1は流れる電流に応じた電荷を蓄積する。
ここでスイッチSWが投入されると、キャパシタC1に蓄積された電荷がスイッチSWの接点1aを通じて放電される。この際、スイッチSWの接点1aが溶着しないようにするためには、抵抗R1の抵抗値を大きくする必要がある。図2に示したようにスイッチSWが投入される際の電流iC1は、直流電力の電圧Vを抵抗R1の抵抗値で割ったものだからである。抵抗R1の抵抗値を大きくすることで、スイッチSWの接点1aを通じて流れる電流の量を小さくすることができる。
しかし、スイッチSWの乖離時には、抵抗R1の抵抗値はなるべく小さくする必要がある。これは、スイッチSWの接点1aの接点間電圧を絶縁破壊しない程度に低くするために、キャパシタC1を通じた迂回電流が十分に流れるようにするためである。図2に示したようにスイッチSWが乖離される際の電流iC1は、直流電力の電圧Vを、抵抗R1の抵抗値及び負荷20の抵抗値RLOADで割ったものである。
このように、一般的なRCスナバ回路は、スイッチSWの投入時には抵抗R1の抵抗値を大きくする必要があるが、スイッチSWの乖離時には抵抗R1の抵抗値はなるべく小さくする必要があるという矛盾を解消する事が出来ない。
そこで本件開示者は、上述した背景に鑑み、直流電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチの投入時の接点溶着と、スイッチの乖離時のアークの発生との両方を防ぐことができる技術について鋭意検討を行った。その結果、本件開示者は、以下で説明するように、直流電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチの投入時の接点溶着と、スイッチの乖離時のアークの発生との両方を防ぐことができる技術を考案するに至った。
以上、本開示の実施の形態の背景について説明した
[1.2.構成例]
(1.2.1.第1の構成例)
続いて、本開示の実施の形態について詳細に説明する。まず、第1の構成例について説明する。
図3は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置100の回路構成を示す説明図である。図3に示したように、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置100は、スイッチSW1と、キャパシタC1と、抵抗R2と、を含んで構成される。
スイッチSW1は、2つのトランスファ型のスイッチSW1a、SW1bの接点を切り替える、プッシュ型のスイッチである。スイッチSW1が押下されると2つのトランスファ型のスイッチSW1a、SW1bの接点が切り替わる。
スイッチSW1a、SW1bは、接点1a、1bの切り替わりに遅れて接点2a、2bが切り替わるよう、バネ101等の弾性体で接続されている。スイッチSW1a、SW1bを接続するバネ101は、接点1a、1bの切り替わりに遅れて接点2a、2bが切り替わるよう、中央よりスイッチSW1a寄りにバネ102を介してスイッチSW1と接続されている。
図4A〜図4Dは、スイッチSW1の押下及び押下の解除によるトランスファ型スイッチSW1a、SW1bの動作を示す説明図である。
図4Aは、スイッチSW1が押下されていない状態を示している。スイッチSW1が押下されていない状態では、スイッチSW1aは接点1bに、スイッチSW1bは接点2bに、それぞれ接続している。
図4Bは、スイッチSW1が押下される途中の状態を示している。スイッチSW1が押下されている途中の状態では、ある時点でスイッチSW1aは接点1bから接点1aに接続が切り替わり、オン状態となる。しかし、バネ101は中央よりスイッチSW1a寄りにバネ102を介してスイッチSW1と接続されているので、スイッチSW1aの接続が接点1aに切り替わった時点では、スイッチSW1bは接点2bに接続したままである。
図4Cは、スイッチSW1が完全に押下された状態を示している。スイッチSW1が完全に押下された状態では、スイッチSW1aは接点1aに、スイッチSW1bは接点2aに、それぞれ接続しており、いずれのスイッチもオン状態となる。従ってスイッチSW1a、SW1bは、接点1bから接点1aへの接続の切り替わりに遅れて接点2bから接点2aへ接続が切り替わるよう動作する。
図4Dは、スイッチSW1の押下が解除される途中の状態を示している。スイッチSW1の押下が解除されている途中の状態では、ある時点でスイッチSW1aは接点1aから接点1bに接続が切り替わり、オフ状態となる。しかし、バネ101は中央よりスイッチSW1a寄りにバネ102を介してスイッチSW1と接続されているので、スイッチSW1aの接続が接点1bに切り替わった時点では、スイッチSW1bは接点2aに接続したままである。
その後、スイッチSW1の押下が完全に解除されると、図4Aに示したように、スイッチSW1aは接点1bに、スイッチSW1bは接点2bに、それぞれ接続することになり、いずれのスイッチもオフ状態となる。従ってスイッチSW1a、SW1bは、接点1aから接点1bへの切り替わりに遅れて接点2aから接点2bへ切り替わるよう動作する。
このようにスイッチSW1a、SW1bが切り替わることで、直流電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチの投入時の接点溶着と、スイッチの乖離時のアークの発生との両方を防ぐことができる。
図5は、図3に示したスイッチング装置100の状態、キャパシタC1に流れる電流iC1、及び負荷20に印加される電圧VLOADの変化例を示す説明図である。
スイッチSW1が押下されていない状態では、キャパシタC1は抵抗R2と直列に接続されており、かつ電荷を蓄積していない状態となっている。
スイッチSW1の押下によりスイッチSW1aの接続が接点1aに切り替わると、負荷20に電圧が掛かり、直流電源から電流がスイッチSW1aを通じて負荷20に流れる。スイッチSW1aの接続が接点1aに切り替わる時点では、上述したようにスイッチSW1bは接点2bに接続されたままである。その後スイッチSW1の押下が進み、スイッチSW1bの接続が接点2bに切り替わると、キャパシタC1がスイッチSW1aと並列に接続された状態となる。
スイッチSW1の押下が解除されて遮断動作に入ると、まずスイッチSW1aの接続が接点1aから接点1bに切り替わる。スイッチSW1aの接続が接点1aから接点1bに切り替わると、接点間の電位差によってキャパシタC1が充電される。従ってスイッチSW1aの接続が接点1aから接点1bに切り替わっても、キャパシタC1に充電が行われることでスイッチSW1aの接点間に急激な電圧上昇は起こらず、絶縁破壊は発生しない。
その後、スイッチSW1の押下の解除が進むと、スイッチSW1aの接続が接点1aから接点1bに切り替わるのに遅れて、スイッチSW1bの接続が接点2aから接点2bに切り替わる。スイッチSW1bの接続が接点2aから接点2bに切り替わると、キャパシタC1は抵抗R2と直列に接続され。キャパシタC1に蓄積された電荷は抵抗R2を通じて放電される。キャパシタC1に蓄積された電荷が抵抗R2を通じて放電されることで、スイッチSW1を再度押下した際に、キャパシタC1に蓄積された電荷がスイッチSW1aを通じて流れることが無くなる。
以上説明したように図3に示したスイッチング装置100は、スイッチSW1aの接点の切り替わりに遅れてスイッチSW1bの接点が切り替わることで、直流電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチSW1の押下時のスイッチSW1aの接点溶着と、スイッチSW1の押下の解除時のスイッチSW1aのアークの発生との両方を防ぐことができる。
(1.2.2.第2の構成例)
続いて、第2の構成例について説明する。
図6は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置200の回路構成を示す説明図である。図6に示したように、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置200は、スイッチSW2と、機械式リレーRY1と、キャパシタC1と、抵抗R2と、を含んで構成される。
スイッチSW2は接点1aを有する押しボタン式のスイッチである。スイッチSW2が押下されてオン状態となると接点1aを通じて直流電源から電流が負荷20及び機械式リレーRY1に流れる。一方、スイッチSW2の押下が解除されてオフ状態となると接点1aを通じた電流が負荷20及び機械式リレーRY1に流れなくなる。
機械式リレーRY1は、内部にコイルを備えている。機械式リレーRY1は、電流が流れていない状態では接点1bに接続してオフ状態となり、電流が流れて内部のコイルに磁力が発生すると接点1aに接続してオン状態となる。機械式リレーRY1がオン状態となるとキャパシタC1がスイッチSW2と並列に接続された状態になり、機械式リレーRY1がオフ状態となるとキャパシタC1が抵抗R2と直列に接続された状態になる。
すなわち、図6に示したスイッチング装置200は、スイッチSW2がオン状態になった後に機械式リレーRY1がオン状態となって、スイッチSW2がオフ状態になった後に機械式リレーRY1がオフ状態となるように動作する。
図7は、図6に示したスイッチング装置200の状態、キャパシタC1に流れる電流iC1、及び負荷20に印加される電圧VLOADの変化例を示す説明図である。
スイッチSW2が押下されていない状態では、キャパシタC1は抵抗R2と直列に接続されており、かつ電荷を蓄積していない状態となっている。
スイッチSW2が押下されると、負荷20に電圧が掛かり、直流電源から電流がスイッチSW2を通じて負荷20に流れる。この際、キャパシタC1には電荷が蓄積されていないので、キャパシタC1に蓄積された電荷の放出による過電流でスイッチSW2の接点1aが溶着することは無い。
スイッチSW2が押下されて機械式リレーRY1に電流が流れると、機械式リレーRY1は、内部のコイルが発生させる磁力で接点1aに接続してオン状態となる。
スイッチSW1の押下が解除されて遮断動作に入ると、接点間の電位差によってキャパシタC1が充電される。従ってスイッチSW1の押下が解除されても、キャパシタC1に充電が行われることでスイッチSW1の両端の間に急激な電圧上昇は起こらず、絶縁破壊は発生しない。
その後、機械式リレーRY1に電流が流れなくなるので内部のコイルが発生させる磁力が失われ、接点1aから接点1bに接続が切り替わってオフ状態となる。機械式リレーRY1がオフ状態となると、キャパシタC1は抵抗R2と直列に接続され。キャパシタC1に蓄積された電荷は抵抗R2を通じて放電される。キャパシタC1に蓄積された電荷が抵抗R2を通じて放電されることで、スイッチSW1を再度押下した際に、キャパシタC1に蓄積された電荷がスイッチSW1を通じて流れることが無くなる。
キャパシタC1の定数は、最も低い抵抗値の抵抗R2とでキャパシタC1を充電する電圧立ち上がりカーブが、スイッチSW2の接点1aの乖離速度から算出される絶縁破壊曲線よりもゆっくり立ち上がる値とすることが望ましい。
以上説明したように図6に示したスイッチング装置200は、スイッチSW2の接点の切り替わりに遅れて機械式リレーRY1の接点が切り替わることで、直流電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチSW2の押下時におけるスイッチSW2の接点の溶着と、スイッチSW2の押下の解除時のアークの発生との両方を防ぐことができる。
(1.2.3.第3の構成例)
続いて、第3の構成例について説明する。
図8は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置300の回路構成を示す説明図である。図8に示したように、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置300は、スイッチSW3と、機械式リレーRY1と、キャパシタC1と、抵抗R2と、を含んで構成される。
第1の構成例のスイッチング装置100と、第2の構成例のスイッチング装置200は、いずれも直流電源から電流を負荷20に流す際に電流の供給と遮断とを切り替えるものであった。第3の構成例のスイッチング装置300は、双方向から電流が供給されうる際に電流の供給と遮断とを切り替える。
スイッチSW3は、直列の接点1a及び接点2aを有する押しボタン式のスイッチである。スイッチSW3が押下されてオン状態となると接点1a、2aを通じて直流電源から電流が端子A’に流れると共に、接点1aを通じて機械式リレーRY1に流れる。一方、スイッチSW3の押下が解除されてオフ状態となると接点1a、2aを通じた電流が端子A’及び機械式リレーRY1に流れなくなる。
機械式リレーRY1は、内部にコイルを備えている。機械式リレーRY1は、電流が流れていない状態では接点1bに接続してオフ状態となり、電流が流れて内部のコイルに磁力が発生すると接点1aに接続してオン状態となる。機械式リレーRY1がオン状態となるとキャパシタC1がスイッチSW2と並列に接続された状態になり、機械式リレーRY1がオフ状態となるとキャパシタC1が抵抗R2と直列に接続された状態になる。
すなわち、図8に示したスイッチング装置300は、スイッチSW3がオン状態になった後に機械式リレーRY1がオン状態となって、スイッチSW3がオフ状態になった後に機械式リレーRY1がオフ状態となるように動作する。
また図8に示したスイッチング装置300は、直列の接点1a、2aの間から機械式リレーRY1に電流を供給するよう構成されている。スイッチング装置300は、直列の接点1a、2aの間から機械式リレーRY1に電流を供給するよう構成されていることで、端子A’側から電流が供給される際に、スイッチSW3の状態に関係無く機械式リレーRY1が動作してしまうことを防いでいる。
以上説明したように図8に示したスイッチング装置300は、スイッチSW3の接点の切り替わりに遅れて機械式リレーRY1の接点が切り替わることで、直流電力の供給と遮断とを切り替えるスイッチSW3の押下時におけるスイッチSW3の接点の溶着と、スイッチSW2の押下の解除時のアークの発生との両方を防ぐことができる。
(1.2.4.第4の構成例)
続いて、第4の構成例について説明する。
図9は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置400の回路構成を示す説明図である。図9に示したように、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置400は、機械式リレーRY1、RY2と、キャパシタC1と、抵抗R2と、を含んで構成される。
機械式リレーRY1は、内部にコイルを備えている。機械式リレーRY1は、外部電源から端子+Vを通じて電流が流れていない状態ではオフ状態となり、電流が流れて内部のコイルに磁力が発生すると接点1a、2aに接続してオン状態となる。機械式リレーRY1がオン状態となると、接点2aを通じて直流電源から電流が端子A’に流れると共に、外部電源から電流が接点1aを通じて機械式リレーRY2に流れる。一方、機械式リレーRY1がオフ状態となると接点2aを通じた電流が端子A’に流れなくなると共に、外部電源から電流が機械式リレーRY2に流れなくなる。
機械式リレーRY2は、内部にコイルを備えている。機械式リレーRY2は、外部電源から端子+V及び機械式リレーRY1の接点1aを通じて電流が流れていない状態では接点1bに接続してオフ状態となり、外部電源から端子+V及び機械式リレーRY1の接点1aを通じて電流が流れて内部のコイルに磁力が発生すると接点1aに接続してオン状態となる。機械式リレーRY2がオン状態となるとキャパシタC1が機械式リレーRY1と並列に接続された状態になり、機械式リレーRY2がオフ状態となるとキャパシタC1が抵抗R2と直列に接続された状態になる。
すなわち、図9に示したスイッチング装置400は、機械式リレーRY1がオン状態になった後に機械式リレーRY2がオン状態となって、機械式リレーRY1がオフ状態になった後に機械式リレーRY2がオフ状態となるように動作する。
また図9に示したスイッチング装置400は、外部電源から機械式リレーRY2に電流を供給するよう構成されている。スイッチング装置400は、外部電源から機械式リレーRY2に電流を供給するよう構成されていることで、端子A’側から電流が供給される際に、機械式リレーRY1の状態に関係無く機械式リレーRY2が動作してしまうことを防いでいる。
以上説明したように図9に示したスイッチング装置400は、機械式リレーRY1の接点の切り替わりに遅れて機械式リレーRY2の接点が切り替わることで、直流電力の供給と遮断とを切り替える機械式リレーRY1の動作時における機械式リレーRY1の接点の溶着とアークの発生との両方を防ぐことができる。
(1.2.5.第5の構成例)
続いて、第5の構成例について説明する。
図10A及び図10Bは、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置500の構成を示す説明図である。図10A及び図10Bで示したスイッチング装置500は、上記各構成例と同様に、スライドスイッチ501の状態の切り替わりに遅れてマイクロスイッチ503の状態が切り替わるよう構成されている。
スライドスイッチ501が図10Aの下方向に移動して、接点1aが接点1cと接触してオン状態となった時点では、マイクロスイッチ503は接点2bに接続されたオフ状態のままである。その後、図10Bに示したように、さらにスライドスイッチ501が下方向に移動すると、バネ502の弾性力によってマイクロスイッチ503は接点2aに接続するオン状態に切り替わる。
逆方向も同様であり、スライドスイッチ501が図10Aの上方向に移動して、接点1aと接点1cとの接触が解除してオフ状態となった時点では、マイクロスイッチ503は接点2aに接続されたオン状態のままである。その後さらにスライドスイッチ501が上方向に移動すると、バネ502の弾性力によってマイクロスイッチ503は接点2bに接続するオフ状態に切り替わる。
図11は、スイッチング装置500の動作を示す説明図である。図11に示したグラフの横軸はスライドスイッチ501の接点1aの移動量を表し、グラフの右に行くほど図10Aの下方向にスライドスイッチ501の接点1aが移動することを意味する。また図11に示したグラフの縦軸はスライドスイッチ501の接点1aのオン、オフ状態及びマイクロスイッチ503のオン、オフ状態を表している。
図11に示したように、スライドスイッチ501は決まった点でオン状態とオフ状態とが相互に切り替わるが、マイクロスイッチ503はオン状態とオフ状態との切り替わりにヒステリシスが設けられている。
(1.2.6.第6の構成例)
続いて、第6の構成例について説明する。
図12A〜図12Fは、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置600の構成を示す説明図である。スイッチング装置600は、2つのスライドスイッチ601、611が組み合わされた構造を有する。
図12Aは、スライドスイッチ601、611がいずれもオフ状態にある状態を示している。スライドスイッチ601がオフ状態にあるとは、接点1aが接点1cに接触していないことを意味する。スライドスイッチ611がオフ状態にあるとは、接点2cが接点2aに接触していないことを意味する。
スライドスイッチ601は、突出して形成される係止部602、603を有する。スライドスイッチ611は、突出して形成される係止部612を有する。
図12Bは、スイッチング装置600が図12Aに示された状態から、スライドスイッチ601が右方向に移動されることにより、接点1aが接点1cに接触した状態を示している。係止部602が係止部612と係合することで、スライドスイッチ601はスライドスイッチ611と共に右方向に移動する。
図12Cは、スイッチング装置600が図12Bに示された状態から、スライドスイッチ601が右方向にさらに移動されることにより、接点1aが接点1cに接触するとともに、接点2cが接点2aと接点2bとの間に位置した状態を示している。
図12Dは、スイッチング装置600が図12Cに示された状態から、スライドスイッチ601が右方向にさらに移動されることにより、接点1aが接点1cに接触するとともに、接点2cが接点2aに接触した状態を示している。
このようにスライドスイッチ601、611がスライドすることで、スイッチング装置600は、接点1aを接点1cに接触させた後に接点2cを接点2aに接触させることが出来る。
図12Eは、スイッチング装置600が図12Dに示された状態から、スライドスイッチ601が左方向に移動されることにより、接点1aは接点1cから乖離するが、接点2cが接点2aに接触したままの状態を示している。スイッチング装置600が図12Dに示された状態から、スライドスイッチ601が左方向に移動されると、係止部602、603の間の空間によりスライドスイッチ601だけが左方向に移動する。
図12Fは、スイッチング装置600が図12Eに示された状態から、スライドスイッチ601が左方向に移動されることにより、接点1aが接点1cからの乖離を維持するとともに、接点2cが接点2bに接触した状態を示している。係止部603が係止部612と係合することで、スライドスイッチ601はスライドスイッチ611と共に左方向に移動する。
このようにスライドスイッチ601、611がスライドすることで、スイッチング装置600は、接点1aと接点1cとの接触を解除させた後に接点2cと接点2aとの接触を解除させることが出来る。
図12A〜図12Fに示したスイッチング装置600は、2つの接点のオン状態とオフ状態との切り替わりに時間差を持たせることで、接点の溶着とアークの発生との両方を防ぐことができる。
(1.2.7.第7の構成例)
続いて、第7の構成例について説明する。
第7の構成例は、上述してきた各構成例と同様に、2つの接点のオン状態とオフ状態との切り替わりに時間差を持たせることで、接点の溶着とアークの発生との両方を防ぐようにしたものである。
図13は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置700の回路構成を示す説明図である。図13に示したスイッチング装置700は、プラグ電極P1、P2を備えた負荷20への直流電源からの電流の供給と遮断とを切り替える装置である。図13に示したように、スイッチング装置700は、主端子720と直列に設けられるキャパシタC1及びダイオードD1と、キャパシタC1と並列に設けられる抵抗R1と、を含んで構成される。
プラグ電極P1は、主端子720及び補助端子710と接触し、プラグ電極P2は主端子730と接触する。主端子720、730の位置は、プラグ電極P1、P2が同時に接触及び乖離できるように決定される。また補助端子710の位置は、プラグ電極P1の挿入方向として主端子720の奥側となるように決定される。
図13には、プラグ電極P1、P2の位置をX0〜X3で示している。位置X0は、プラグ電極P1、P2が主端子720、730に接触していない位置、位置X1は、プラグ電極P1、P2が主端子720、730に接触したが、プラグ電極P1は補助端子710に接触していない位置、位置X2は、プラグ電極P1、P2が主端子720、730に接触し、さらにプラグ電極P1が補助端子710に接触した位置、位置X3はプラグ電極P1、P2が完全に挿入された位置を、それぞれ示す。
プラグ電極P1が主端子720に向かって挿入されると、X1で主端子720に接続し、その後X2で補助端子710に接続される。プラグ電極P1が抜去される際は、X2でプラグ電極P1と補助端子710とが乖離し、その後X1でプラグ電極P1と主端子720とが乖離する。
図14は、図13に示したプラグ電極P1の位置と、補助端子710に流れる電流iS1、キャパシタC1に流れる電流iC1、抵抗R1に流れる電流iS1、及び負荷20にかかる電圧VLOADの変化例を示す説明図である。
まずプラグ電極P1の挿入シーケンスを説明する。プラグ電極P1の位置がX0からX1までの間、すなわちプラグ電極P1が主端子720に接触する前は、当然ながら電流iS1、電流iC1、電流iS1、及び電圧VLOADの値はいずれも0である。
その後、時間t1でプラグ電極P1の位置がX1に達し、すなわち、プラグ電極P1が主端子720に接触すると、キャパシタC1に一瞬電流が流れ、電圧VLOADも一瞬上昇する。しかしプラグ電極P1は補助端子710に接触していないので、電流iは0のままである。
その後、時間t2でプラグ電極P1の位置がX2に達し、すなわち、プラグ電極P1が主端子720だけでなく補助端子710にも接触すると、直流電源からの電流が補助端子710を通じてプラグ電極P1に流れる。すなわち電流iが上昇する。
時間t2の時点では、補助端子710と主端子720とは、プラグ電極P1を介してショート状態となる。しかし、ダイオードD1が設けられているため、時間t1の時点でキャパシタC1に一瞬電流が流れることによってキャパシタC1に蓄積された電荷は、抵抗R1を介して徐々に放電される。従って、補助端子710及び主端子720と、プラグ電極P1とがキャパシタC1からの放電電流により溶着する事はない。
その後、時間t3でプラグ電極P1の位置がX3に達し、すなわち、プラグ電極P1が完全に挿入される。
続いてプラグ電極P1の抜去シーケンスを説明する。時間t4では、プラグ電極P1の位置がX3に達し、すなわち、プラグ電極P1が完全に挿入されている。この時刻t4からプラグ電極P1の抜去が始まるとして説明する。
その後、時間t5でプラグ電極P1の位置がX2に達し、すなわち、プラグ電極P1と補助端子710との接触が解除されると、直流電源からの電流が補助端子710を通じてプラグ電極P1に流れなくなる。すなわち電流iが0まで一気に下降する。
補助端子710とプラグ電極P1との接触が解除されると、補助端子710とプラグ電極P1との間の電位差によってキャパシタC1に一瞬電流が流れる。補助端子710とプラグ電極P1との間の電位差はキャパシタC1によって吸収されることで、補助端子710とプラグ電極P1との接触が解除されても、補助端子710とプラグ電極P1との間で絶縁破壊が生じることは無い。
その後、時間t6でプラグ電極P1の位置がX1に達し、すなわち、プラグ電極P1と主端子720との接触が解除されると、キャパシタC1に蓄えられた電荷は抵抗R1を通じて放電される。主端子720とプラグ電極P1との接触が解除されても、キャパシタC1からの電流は抵抗R1によって低減されている。従って、主端子720とプラグ電極P1との接触が解除されてもアークの発生に至ることは無い。
図13に示したスイッチング装置700は、プラグ電極P1の挿入シーケンスでは主端子720、補助端子710の順に接触し、プラグ電極P1の抜去シーケンスでは補助端子710、主端子720の順に乖離することで、プラグ電極P1の挿入時におけるプラグ電極P1と主端子720、補助端子710との溶着と、プラグ電極P1の抜去時のアークの発生との両方を防ぐことができる。
(1.2.8.第8の構成例)
続いて、第8の構成例について説明する。
第8の構成例も、上述してきた各構成例と同様に、2つの接点のオン状態とオフ状態との切り替わりに時間差を持たせることで、接点の溶着とアークの発生との両方を防ぐようにしたものである。
図15は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置800の回路構成を示す説明図である。図15に示したスイッチング装置800は、直流電源から負荷20への電流の供給と遮断とを切り替える装置である。図15に示したように、スイッチング装置800は、2つの接点1a、2aを有する2回路のスイッチSW1と、スイッチSW1の接点2aと直列に設けられるキャパシタC1及びダイオードD1と、キャパシタC1と並列に設けられる抵抗R1と、を含んで構成される。
スイッチSW1は、投入時には接点2a、1aの順にオン状態となり、遮断時には接点1a、2aの順にオフ状態となるように構成されている。接点1a、2aの間は例えばバネなどの弾性体で接続される。
図16は、スイッチング装置800のスイッチSW1の位置及び接点1a、2aの状態と、接点1aに流れる電流i1a、接点2aに流れる電流i2a、及び負荷20にかかる電圧VLOADの変化例を示す説明図である。
まずスイッチSW1の投入シーケンスを説明する。スイッチSW1が投入されていない状態(この状態におけるスイッチSW1の位置をP0とする)では、当然ながら電流i1a、電流i2a、及び電圧VLOADの値はいずれも0である。
スイッチSW1の投入が開始され、時間t1で接点2aが先にオン状態となる(この状態におけるスイッチSW1の位置をP1とする)と、キャパシタC1に一瞬電流が流れ、電圧VLOADも一瞬上昇する。すなわち電流i2aが一瞬上昇する。しかし接点1aはオフ状態のままなので、電流i1aは0のままである。負荷20へは、キャパシタC1を通じた電流と抵抗R1を通じた電流との合成電流が流れる。
その後、時間t2で接点1aもオン状態となる(この状態におけるスイッチSW1の位置をP2とする)と、直流電源からの電流が接点1aを通じて負荷20に流れる。すなわち電流i1aが上昇する。
ダイオードD1が設けられているため、時間t1の時点でキャパシタC1に一瞬電流が流れることによってキャパシタC1に蓄積された電荷は、抵抗R1及び接点1aを介して徐々に放電される。従って、接点1a、2aがキャパシタC1からの放電電流により溶着する事はない。
その後、時間t3でスイッチSW1が完全に投入された状態となる(この状態におけるスイッチSW1の位置をP3とする)。
次にスイッチSW1の遮断シーケンスを説明する。時間t4では、スイッチSW1の位置がP3である。この時刻t4からスイッチSW1の遮断シーケンスが始まるとして説明する。
その後、時間t5でスイッチSW1の位置がP2に達し、すなわち、接点1aがオフ状態となると、直流電源からの電流が負荷20に流れなくなる。すなわち電流i1aが0まで一気に下降する。
接点1aがオフ状態となると、接点1aの両端の電位差によってキャパシタC1に一瞬電流が流れる。接点1aの両端の電位差はキャパシタC1によって吸収されることで、接点1aがオフ状態となっても、接点1aに絶縁破壊が生じることは無い。
その後、時間t6でスイッチSW1の位置がP1に達し、すなわち、接点2aがオフ状態となると、キャパシタC1に蓄えられた電荷は抵抗R1を通じて放電される。接点2aがオフ状態となっても、キャパシタC1からの電流は抵抗R1によって低減されている。従って、接点2aがオフ状態となってもアークの発生に至ることは無い。
図15に示したスイッチング装置800は、スイッチSW1の投入シーケンスでは接点2a、1aの順にオン状態となり、スイッチSW1の遮断シーケンスでは接点1a、2aの順にオフ状態となることで、スイッチSW1の投入時における接点の溶着と、スイッチSW1の遮断時のアークの発生との両方を防ぐことができる。
なお、図15に示したスイッチング装置800は、ダイオードD1の位置がキャパシタC1とスイッチSW1との間であったが、本開示は係る例に限定されるものでは無い。図17は、本開示の実施の形態に係るスイッチング装置800’の回路構成を示す説明図である。図17に示したように、ダイオードD1はスイッチSW1の負荷20の側に設けられていても良い。
上述した各構成例におけるスイッチング装置で用いられるキャパシタC1は、接点の乖離時に絶縁破壊が生じない程度の容量のものを選択することが好ましい。以下では、上述した各構成例におけるスイッチング装置で用いられるキャパシタC1に要求される容量の条件について説明する。
図18は、キャパシタC1の充電電圧と、接点の乖離時の耐圧限界(接点乖離耐圧限界)との関係を示す説明図である。以下では、第7の構成例を例示してキャパシタC1の充電電圧と、接点乖離耐圧限界との関係を説明するが、その他の構成例についても同様のことが言える。
直流電源からの電流を遮断する際に、図13に示したプラグ電極P1と補助端子710とが乖離すると、そのプラグ電極P1と補助端子710との間の距離から計算される絶縁耐圧Vdは、絶縁耐圧係数と電極間距離の積となる。一方、プラグ電極P1と補助端子710とが乖離することにより、キャパシタC1への充電が開始される。
キャパシタC1の充電電圧Vcは、キャパシタC1と負荷20の抵抗値との関係で決まる。図18に示したように、充電電圧Vcは、時間tの経過とともに増加量が徐々に低下する。すなわち、充電電圧Vcのグラフの接線の傾きは時間tの経過とともに徐々に小さくなる。
絶縁耐圧Vdと、キャパシタC1の充電電圧Vcとの関係がVd>Vcを満たしていれば、絶縁破壊は発生せず、またアーク発生にも至らない。特にキャパシタC1の充電電圧Vcの傾きは、図18において符号900で示した破線のように乖離直後が最も大きく、その値は時定数T=1/CRで決まる係数となりVc(t=0)=e/CRとなる。なおeは、直流電源から供給される電力の電圧値であり、CはキャパシタC1の容量値であり、Rは負荷20の抵抗値である。
また、乖離による接点間耐圧Vdtは、
Vdt=kvt
となる。kは絶縁耐圧係数、vは接点(プラグ電極P1と補助端子710)の乖離速度である。またtは接点(プラグ電極P1と補助端子710)の乖離からの時間を表す。
従って、Vd>Vc、すなわちkv>e/CRの関係を保てるよう、プラグ電極P1と補助端子710との乖離速度と、キャパシタC1の容量Cとの関係を設定することで、プラグ電極P1と補助端子710との乖離時のアークの発生を防ぐことができる。
kv>e/CRを変形すると、C>e/(Rkv)であり、iをスイッチング装置700に流れる回路電流とすると、i=e/Rであるので、乖離時のアークの発生を防ぐ際のキャパシタC1の容量の条件は、
C>i/(kv)
となる。計算式としては、キャパシタC1の容量>回路電流÷(電極間ガスの絶縁耐圧×接点解離速度)とすれば良い。
すなわち、直流電源から電流の供給を受ける負荷20の抵抗が最小の場合にキャパシタC1の充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう、補助端子710とプラグ電極P1との乖離時の乖離速度と、キャパシタC1の容量とが設定される。
(1.2.9.応用例)
図19は、スイッチング装置100を備えた移動体1000の機能構成例を示す説明図である。移動体1000は、例えば、ガソリン車のようにガソリンを動力源とする移動体であってもよく、電気自動車、ハイブリッド車、電気オートバイ等の、充放電可能なバッテリを主な動力源とする移動体であってもよい。図19には、移動体1000に、バッテリ1010と、バッテリから供給される電力により駆動する駆動部1020と、が備えられた場合の例が示されている。駆動部1020には、例えばワイパー、パワーウィンドウ、ライト、カーナビゲーションシステム、エアーコンディショナのような車両に備えられる装備品や、モーター等の移動体1000を駆動させる装置などが含まれうる。
そして図19に示した移動体1000には、バッテリ1010から駆動部1020へ直流電力が供給される経路の途中に、スイッチング装置100が設けられている。図19に示した移動体1000は、バッテリ1010から駆動部1020へ直流電力が供給される経路上に、スイッチング装置100が設けられることで、例えばバッテリ1010を一時着脱させる際等にアーク放電の発生を抑えることが出来る。
なお図19には、スイッチング装置100が1つだけ備えられている移動体1000の例を示したが、本開示は係る例に限定されるものではない。すなわち、スイッチング装置100は直流電力が供給される経路の途中に複数設けられても良い。またスイッチング装置100は、バッテリ1010から駆動部1020へ直流電力が供給される経路の途中だけでなく、他の場所、例えばバッテリ1010を直流電力で充電する際の経路の途中に設けられても良い。移動体1000は、バッテリ1010を直流電力で充電する際の経路の途中にスイッチング装置100を設けることで、安全にバッテリ1010を直流電力で充電することができる。
また図19には、バッテリ1010から駆動部1020への直流電力の供給と遮断とを切り替えるのに、第1の構成例のスイッチング装置100を示したが、もちろんその他の構成例のスイッチング装置が用いられても良いことは言うまでも無いことである。
<2.まとめ>
以上説明したように本開示の実施の形態によれば、直流電源からの電流の供給と遮断とを切り替える際に、2つの接点の接触と乖離とに時間差を持たせる。そしてスイッチング装置に用いられるキャパシタの容量は、直流電源から電流の供給を受ける負荷20の抵抗が最小の場合にキャパシタC1の充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するようなものが選択される。
本開示の実施の形態に係るスイッチング装置は、直流電源からの電流の供給と遮断とを切り替える際に、2つの接点の接触と乖離とに時間差を持たせ、かつ適切な容量を有するキャパシタが用いられることで、電流の供給時の接点の溶着と、電流の遮断時のアークの発生との両方を防ぐことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構と、
前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられ、前記直流電源から出力される電流を供給する際には前記第1の遮断機構の方が遅れて接続され、前記直流電源から出力される電流を遮断する際には前記第1の遮断機構の方が早く乖離される第2の遮断機構と、
前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタと、
前記キャパシタと並列に接続され、前記直流電源から出力される電流を遮断する際に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電する放電部と、
を備え、
前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置。
(2)
前記第1の遮断機構及び前記第2の遮断機構は2回路のメイク接点で構成され、
前記キャパシタの後段に設けられ、前記直流電源からの電流が流れる方向を順方向とするダイオードをさらに備える、前記(1)に記載のスイッチング装置。
(3)
前記第1の遮断機構及び前記第2の遮断機構は、前記負荷に設けられるプラグへ電流を流すためのソケットである、前記(1)に記載のスイッチング装置。
(4)
直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1のスイッチと、
前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1のスイッチと並列に設けられ、前記第1のスイッチがオン状態になった時点以後にオン状態になり、前記第1のスイッチがオフ状態になった所定の時間後にオフ状態になる第2のスイッチと、
前記第1のスイッチがオン状態になった後に前記第2のスイッチがオン状態となることで前記第1のスイッチと並列に接続される状態となるキャパシタと、
前記第2のスイッチがオフ状態になった後に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電させる放電部と、
を備え、
前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1のスイッチがオン状態から乖離する際の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置。
(5)
前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチの状態の切り替わりに伴い発生する弾性力によって状態が切り替わる、前記(4)に記載のスイッチング装置。
(6)
前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間に弾性体を備える、前記(5)に記載のスイッチング装置。
(7)
前記第1のスイッチはスライドスイッチであり、前記第2のスイッチは前記第1のスイッチのスライド動作に応じて弾性体の弾性力により接点が切り替わるスイッチである、前記(5)に記載のスイッチング装置。
(8)
前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチの状態の切り替わりに伴い発生または消滅する磁力によって状態が切り替わる、前記(4)に記載のスイッチング装置。
(9)
前記第1のスイッチは単極型スイッチであり、前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがオン状態になると前記直流電源から電流が供給されることでオン状態になる機械式リレーである、前記(8)に記載のスイッチング装置。
(10)
前記第1のスイッチと直列に設けられて前記第1のスイッチと連動してオン状態とオフ状態とが切り替わる第3のスイッチをさらに備え、
前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがオン状態になると前記第1のスイッチと前記第3のスイッチとの間から前記直流電源から電流が供給されることでオン状態になる機械式リレーである、前記(8)に記載のスイッチング装置。
(11)
前記第1のスイッチは前記直流電源とは異なる外部電源から電流が供給されることでオン状態になる第1の機械式リレーであり、前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがオン状態になると前記外部電源から電流が供給されることでオン状態になる第2の機械式リレーである、前記(8)に記載のスイッチング装置。
(12)
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは連動して動作するスライドスイッチで構成される、前記(4)に記載のスイッチング装置。
(13)
前記(1)〜(12)のいずれかに記載のスイッチング装置を備える、移動体。
(14)
直流電力を供給するバッテリと、
前記バッテリから供給される直流電力による駆動する駆動部と、
前記バッテリと前記駆動部との間に設けられる、少なくとも1つの、請求項1または4に記載のスイッチング装置と、
を備える、電力供給システム。
(15)
直流電源から出力される電流を供給する際に、前記直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構が、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられる第2の遮断機構より遅れて接続することと、
前記直流電源から出力される電流を遮断する際に、前記第2の遮断機構が前記第1の遮断機構より遅れて乖離することと、
を含み、
前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング方法。
(16)
直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1のスイッチがオン状態になった時点以後に、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1のスイッチと並列に設けられる第2のスイッチをオン状態にして、キャパシタを前記第1のスイッチと並列に接続される状態とすることと、
前記第1のスイッチがオフ状態になった所定の時間後に前記第2のスイッチをオフ状態にすることと、
前記第2のスイッチがオフ状態になった後に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電させることと、
を含み、
前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1のスイッチがオン状態から乖離する際の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング方法。
20 負荷
100、200、300、400、500、600、700、800 スイッチング装置

Claims (16)

  1. 直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構と、
    前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられ、前記直流電源から出力される電流を供給する際には前記第1の遮断機構の方が遅れて接続され、前記直流電源から出力される電流を遮断する際には前記第1の遮断機構の方が早く乖離される第2の遮断機構と、
    前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタと、
    前記キャパシタと並列に接続され、前記直流電源から出力される電流を遮断する際に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電する放電部と、
    を備え、
    前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置。
  2. 前記第1の遮断機構及び前記第2の遮断機構は2回路のメイク接点で構成され、
    前記キャパシタの後段に設けられ、前記直流電源からの電流が流れる方向を順方向とするダイオードをさらに備える、請求項1に記載のスイッチング装置。
  3. 前記第1の遮断機構及び前記第2の遮断機構は、前記負荷に設けられるプラグへ電流を流すためのソケットである、請求項1に記載のスイッチング装置。
  4. 直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1のスイッチと、
    前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1のスイッチと並列に設けられ、前記第1のスイッチがオン状態になった時点以後にオン状態になり、前記第1のスイッチがオフ状態になった所定の時間後にオフ状態になる第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチがオン状態になった後に前記第2のスイッチがオン状態となることで前記第1のスイッチと並列に接続される状態となるキャパシタと、
    前記第2のスイッチがオフ状態になった後に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電させる放電部と、
    を備え、
    前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1のスイッチがオン状態から乖離する際の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング装置。
  5. 前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチの状態の切り替わりに伴い発生する弾性力によって状態が切り替わる、請求項4に記載のスイッチング装置。
  6. 前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間に弾性体を備える、請求項5に記載のスイッチング装置。
  7. 前記第1のスイッチはスライドスイッチであり、前記第2のスイッチは前記第1のスイッチのスライド動作に応じて弾性体の弾性力により接点が切り替わるスイッチである、請求項5に記載のスイッチング装置。
  8. 前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチの状態の切り替わりに伴い発生または消滅する磁力によって状態が切り替わる、請求項4に記載のスイッチング装置。
  9. 前記第1のスイッチは単極型スイッチであり、前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがオン状態になると前記直流電源から電流が供給されることでオン状態になる機械式リレーである、請求項8に記載のスイッチング装置。
  10. 前記第1のスイッチと直列に設けられて前記第1のスイッチと連動してオン状態とオフ状態とが切り替わる第3のスイッチをさらに備え、
    前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがオン状態になると前記第1のスイッチと前記第3のスイッチとの間から前記直流電源から電流が供給されることでオン状態になる機械式リレーである、請求項8に記載のスイッチング装置。
  11. 前記第1のスイッチは前記直流電源とは異なる外部電源から電流が供給されることでオン状態になる第1の機械式リレーであり、前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがオン状態になると前記外部電源から電流が供給されることでオン状態になる第2の機械式リレーである、請求項8に記載のスイッチング装置。
  12. 前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは連動して動作するスライドスイッチで構成される、請求項4に記載のスイッチング装置。
  13. 請求項1または4に記載のスイッチング装置を備える、移動体。
  14. 直流電力を供給するバッテリと、
    前記バッテリから供給される直流電力による駆動する駆動部と、
    前記バッテリと前記駆動部との間に設けられる、少なくとも1つの、請求項1または4に記載のスイッチング装置と、
    を備える、電力供給システム。
  15. 直流電源から出力される電流を供給する際に、前記直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1の遮断機構が、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1の遮断機構と並列に設けられる第2の遮断機構より遅れて接続することと、
    前記直流電源から出力される電流を遮断する際に、前記第2の遮断機構が前記第1の遮断機構より遅れて乖離することと、
    を含み、
    前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記直流電源と前記第2の遮断機構との間に設けられるキャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1の遮断機構の乖離時の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング方法。
  16. 直流電源から出力される電流の経路上に設けられる第1のスイッチがオン状態になった時点以後に、前記直流電源から出力される電流の経路上に前記第1のスイッチと並列に設けられる第2のスイッチをオン状態にして、キャパシタを前記第1のスイッチと並列に接続される状態とすることと、
    前記第1のスイッチがオフ状態になった所定の時間後に前記第2のスイッチをオフ状態にすることと、
    前記第2のスイッチがオフ状態になった後に前記キャパシタに蓄積された電荷を放電させることと、
    を含み、
    前記直流電源から電流の供給を受ける負荷の抵抗が最小の場合に前記キャパシタの充電電圧の上昇速度より高速に絶縁耐圧が上昇するよう前記第1のスイッチがオン状態から乖離する際の乖離速度と前記キャパシタの容量とが設定される、スイッチング方法。
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