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JP2011017172A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置 Download PDF

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JP2011017172A JP2009161931A JP2009161931A JP2011017172A JP 2011017172 A JP2011017172 A JP 2011017172A JP 2009161931 A JP2009161931 A JP 2009161931A JP 2009161931 A JP2009161931 A JP 2009161931A JP 2011017172 A JP2011017172 A JP 2011017172A
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fork
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Masaharu Takagi
正晴 高木
Toshi Yamaji
敏志 山路
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Ansei Corp
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Abstract

【課題】ポールがフォークの揺動を固定する動作を確実に行わせつつ、ポールを軽量化できる車両用ドアロック装置を提供する。
【解決手段】車両用ドアロック装置1において、ポール12は、金属製のポール本体100と、インサート成形によりポール本体100と一体化された樹脂製の樹脂部200とからなる。ポール本体100は、貫通穴104が形成された軸支部101と、軸支部101の一端側に位置し、切替レバー13と当接する受動部102と、軸支部101の他端側に位置し、フォーク11に当接してフォーク11の揺動を固定する固定部103とを有する。軸支部101には、固定部103と貫通穴104の軸心104xとを結ぶ直線L1と交差しない範囲においてポール揺動軸12sの外径Mよりも狭い幅Nの切欠105が形成されている。樹脂部200は、切欠105を充填してポール揺動軸12sを内挿させる軸穴201を形成している。
【選択図】図8

Description

本発明は車両用ドアロック装置に関する。
特許文献1に従来の車両用ドアロック装置が開示されている。この車両用ドアロック装置は、車体に対して開閉するドアに設けられ、車体側のストライカが進入する進入口が形成された取付部材と、取付部材に設けられたフォーク揺動軸に揺動可能に軸支され、進入口内においてストライカを係止した状態である係止状態、又は進入口内においてストライカの係止を解除した状態である解除状態に切り替わるフォークと、取付部材に設けられたポール揺動軸に揺動可能に軸支され、フォークの揺動を固定又は開放可能なポールと、ポールを押圧して、フォークを係止状態から解除状態に切り替える切替レバーとを備える。
ポール(特許文献1の図2等に図示された「係止部材27」に相当する。)は、ポール揺動軸を内挿させる軸穴が形成された軸支部と、軸支部の一端側に位置し、切替レバーと当接する受動部と、軸支部の他端側に位置し、フォークに当接してフォークの揺動を固定する固定部とを有する。一般的に、ポールは金属製である。
このような構成である従来の車両用ドアロック装置では、搭乗者が車両ドアを開こうとして、開閉ハンドル等を操作すると、切替レバーがポールを押圧してポールを揺動させる。その結果、ポールがフォークの揺動を開放し、フォークが係止状態から解除状態に切り替わる。その一方、搭乗者が車両ドアを閉じると、車体側のストライカが進入口に進入してフォークを押圧する。その結果、フォークが揺動して係止状態に切り替わるとともに、ポールがフォークの揺動を固定するようになっている。
特開2005−351013号公報
ところで、上記従来の車両用ドアロック装置に対しては、フォークが係止状態と解除状態との間で切り替わる際の作動音を軽減するため、金属製のポールの一部を樹脂で置き換えて、ポールを軽量化することが行われている。
しかしながら、ポールの軽量化のために、むやみにポールの一部を樹脂で置き換えると、ポールがフォークの揺動を固定するための強度を確保できなくなって、ポールがフォークの揺動を固定する動作を確実に行い難くなるという不具合が生じるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ポールがフォークの揺動を固定する動作を確実に行わせつつ、ポールを軽量化できる車両用ドアロック装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用ドアロック装置は、車体に対して開閉するドアに設けられ、前記車体側のストライカが進入する進入口が形成された取付部材と、
前記取付部材に設けられたフォーク揺動軸に揺動可能に軸支され、前記進入口内において前記ストライカを係止した状態である係止状態、又は前記進入口内において前記ストライカの係止を解除した状態である解除状態に切り替わるフォークと、
前記取付部材に設けられたポール揺動軸に揺動可能に軸支され、前記フォークの揺動を固定又は開放可能なポールと、
前記ポールを押圧して、前記フォークを前記係止状態から前記解除状態に切り替える切替レバーとを備える車両用ドアロック装置であって、
前記ポールは、金属製のポール本体と、インサート成形により前記ポール本体と一体化された樹脂製の樹脂部とからなり、
前記ポール本体は、貫通穴が形成された軸支部と、前記軸支部の一端側に位置し、前記切替レバーと当接する受動部と、前記軸支部の他端側に位置し、前記フォークに当接して前記フォークの揺動を固定する固定部とを有し、
前記軸支部には、前記固定部と前記貫通穴の軸心とを結ぶ直線と交差しない範囲において前記ポール揺動軸の外径よりも幅狭の切欠が形成され、
前記樹脂部は、前記切欠を充填して前記ポール揺動軸を内挿させる軸穴を形成していることを特徴とする(請求項1)。
本発明の車両用ドアロック装置では、ポールは、金属製のポール本体と、インサート成形によりポール本体と一体化された樹脂製の樹脂部とからなる。そして、ポール本体は、貫通穴が形成された軸支部と、軸支部の一端側に位置し、切替レバーと当接する受動部と、軸支部の他端側に位置し、フォークに当接してフォークの揺動を固定する固定部とを有する。
軸支部には、固定部と貫通穴の軸心とを結ぶ直線と交差しない範囲においてポール揺動軸の外径よりも幅狭の切欠が形成されている。樹脂部は、切欠を充填してポール揺動軸を内挿させる軸穴を形成している。
このように、本発明の車両用ドアロック装置では、ポールについて、強度が必要な部位を金属で形成する一方、強度が不必要な部位を樹脂に置き換える構成としている。特に、切欠が形成される範囲及び切欠の開口する幅は、ポールがフォークの揺動を固定する動作に影響し難いように設定されているので、ポールがフォークの揺動を固定するための強度を容易に確保しつつ、ポールを軽量化することができる。
したがって、本発明の車両用ドアロック装置は、ポールがフォークの揺動を固定する動作を確実に行わせつつ、ポールを軽量化できる。その結果、本発明の車両用ドアロック装置は、フォークが係止状態と解除状態との間で切り替わる際の作動音を軽減でき、ドア閉まり音の音質が向上する。
本発明の車両用ドアロック装置において、切欠は、固定部がフォークから離反した状態において、ポール揺動軸の軸心とフォーク揺動軸の軸心とを結ぶ直線と交差する範囲に形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合、この車両用ドアロック装置は、ポール揺動軸の軸心とフォーク揺動軸の軸心とを接近させることができる。このため、この車両用ドアロック装置は、装置の小型化を実現でき、その結果として、ドア内の幅の狭い空間への搭載性が向上する。
本発明の車両用ドアロック装置において、受動部には、切替レバーと当接する当接部が樹脂部によって一体的に形成されていることが好ましい(請求項3)。
受動部に対する切替レバーの押圧力は比較的小さいことから、樹脂部によって当接部を受動部に一体的に形成しても、樹脂化による強度的な問題は生じ難い一方、当接部と切替レバーとの接触音を小さくできる。このため、本発明の車両用ドアロック装置は、フォークが係止状態と解除状態との間で切り替わる際の作動音を確実に軽減できる。
実施例の車両用ドアロック装置の斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置の斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、取付部材、フォーク、ポール及び切替レバー等を示す分解斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、フォーク及びポールの概略動作を説明する模式図である(係止状態を示す)。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、フォーク及びポールの概略動作を説明する模式図である(解除状態を示す)。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、ポールの斜視図である(図3における矢視VIの斜視図)。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、ポール本体の斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、固定部と貫通穴の軸心とを結ぶ直線と、切欠との相対位置関係、及びポール揺動軸の外径と切欠の幅との大小関係を示す模式図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、ポール揺動軸の軸心とフォーク揺動軸の軸心とを結ぶ直線と、切欠との相対位置関係を示す模式図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1及び図2に示すように、実施例の車両用ドアロック装置1(以下、単に「ドアロック装置1」と呼ぶ。)は、自動車、バス、産業車両等の車両に適用されるものである。ドアロック装置1は、ヒンジ式に開閉する車両用ドア(図示せず)の後端側において、図1及び図2に示す車両の前後方向、上下方向及び内外方向に対応する姿勢で配設されている。すなわち、車両用ドアの後部外面には、キー挿入口9aを露出させるようにキーシリンダ9が配設されており、車両用ドアの内部においてキーシリンダ9の下方には、ドアロック装置1が配設されている。車両用ドアの後端には、詳細を後述するように、ドアロック装置1の進入口91が露出している。そして、車両用ドアを閉じた状態では、車両側に設けられたストライカ(図4及び図5等に図示する。)が進入口91内に進入するようになっている。なお、図3〜図9に示す前後方向、上下方向及び内外方向は、すべて図1及び図2に対応させて表示している。また、本実施例では、左側ドアに設けられるドアロック装置1を例示するが、右側ドアの場合は対称となるだけである。さらに、ドアロック装置1は、スライド式に開閉する車両用ドア(図示せず)の前端側にも設けられ得る。
以下、ドアロック装置1の構成について詳述する。図1〜図3に示すように、ドアロック装置1は、車両用ドアの後端側内部に配設されるメインハウジング30に、ロック機構10等の構成部材が組み付けられたものである。車両用ドアに搭載された状態のメインハウジング30には、車両ドアの外側に設けられる周知の外側ドアハンドル(図示せず)の動作を伝達するロッド71(図1に示す。)と、車両ドアの内側に設けられる周知の内側ドアハンドル(図示せず)の動作を伝達するケーブル72とが接続されている。また、メインハウジング30の車両内側を向く面には、ロックレバー20(図2に示す。)が揺動可能に設けられている。ロックレバー20には、キーシリンダ9の施錠動作(図1及び図2に示すD3方向の回動動作。)を伝達するロータ50及びリンク60(図2に示す。)が連結されている。
ロック機構10は、車両用ドアを係止した状態(以下、単に「係止状態」という。)と、車両用ドアの係止を解除した状態(以下、単に「解除状態」という。)との間で切り替えるものであり、図3に示すように、切替レバー13と、メインハウジング30の内部に収容された伝達機構(図示しない。)と、取付部材90と、フォーク11と、ポール12とを備えている。
伝達機構は、ロッド71又はケーブル72の動作を切替レバー13に伝達して、切替レバー13の伝達部15を変位させる周知のものであり、歯車やレバー等の一般的な部品により構成されている。例えば、搭乗者が外側ドアハンドル又は内側ドアハンドルを操作することにより、ロッド71又はケーブル72が動作すると、メインハウジング30内の伝達機構を介して、それらの動作が切替レバー13に伝達される。これにより、切替レバー13が変位して、図4に示す状態から図5に示す状態へと、切替レバー13の伝達部15が上昇する。一方、搭乗者が外側ドアハンドル又は内側ドアハンドルを元に戻することにより、ロッド71又はケーブル72が元の状態に復帰すると、伝達部15が元の位置(図4に示す位置)まで下降する。なお、搭乗者がキーシリンダ9をD3方向に回動させると、ロータ50及びリンク60を介して、ロックレバー20が下方に揺動する。そうすると、伝達機構は、ロッド71の動作に伴って切替レバー13の伝達部15が変位する軌跡を変更する。これにより、伝達部15が変位しても、後述の当接部202に当接しなくなり、外側ドアハンドルを操作してもドアが開かない施錠状態となる。
図3に示すように、取付部材90は、プレス加工された鋼板であり、車両ドアの後端側に締結されることで、ドアロック装置1が車両ドアに固定されるようになっている。取付部材90には、車両内側から外側に向けて深く溝状に切り欠かれた進入口91が形成されている。
図4に示すように、進入口91には、車両用ドアの開閉に伴ってドアロック装置1が移動する際、略「I」字形状のストライカ99が相対的に進入するようになっている。また、取付部材90には、フォーク11及びポール12が進入口91を上下から挟むように設けられている。
フォーク11は、進入口91の上側に配設されたフォーク揺動軸11sに揺動可能に軸支されている。そして、フォーク11は、コイルバネ11t(図3に示す。)により、フォーク揺動軸11s回りでD2方向に揺動するように付勢されている。
フォーク11の進入口91側に位置する部位は、内側凸部11aと外側凸部11bとに分岐している。そして、内側凸部11aと外側凸部11bとの間に形成された凹部11cには、進入口91内に進入したストライカ99が収まるようになっている。図4に示す状態では、フォーク11が進入口91の底部でストライカ99を保持している。内側凸部11aのポール12に対面する先端側には、後述するストッパ面12aと当接可能なラッチ面11dが形成されている。
ポール12は、進入口91の下側に配設されたポール揺動軸12sに揺動可能に軸支されている。そして、ポール12は、コイルバネ12t(図3に示す。)により、ポール揺動軸12s回りでD1方向に揺動するように付勢されており、通常は、図4に示す姿勢を保持している。
ポール12の進入口91の底部側に位置する部位には、ストッパ面12aが形成されている。ストッパ面12aは、ポール揺動軸12sを中心として円弧状にカーブする曲面であり、上述のラッチ面11dに対面するように形成されている。ストッパ面12aを構成する円弧は、フォーク11側で途切れており、そこからポール揺動軸12s側に延びる摺動面12cが形成されている。
ポール12は、ポール揺動軸12s側から車両内側に向けて突設された当接部202を有している。図5に示すように、上述の伝達部15が上昇して当接部202に当接すると、ポール12はD1方向に押されて変位する。
図4に示すように、フォーク11が進入口91の底部でストライカ99を保持した状態では、内側凸部11aのラッチ面11dにストッパ面12aが当接することにより、フォーク11をD2方向に揺動させないように固定する。これにより、ロック機構10は、車両用ドアを係止状態とする。
そして、搭乗者が外側ドアハンドル又は内側ドアハンドルを操作して、ロッド71又はケーブル72が動作すると、伝達機構により伝達部15が上昇して、図5に示すように、当接部202に当接する。そうすると、ポール12は、コイルバネ12tの付勢力に抗しつつ、ポール揺動軸12s回りでD1方向に揺動する。この際、ストッパ面12aがラッチ面11dから離反するので、ポール12がフォーク11の揺動を開放する。その結果、フォーク11がコイルバネ11tの付勢力によりフォーク揺動軸11s回りでD2方向に揺動して、ストライカ99を進入口91から離脱する方向に変位させる。その結果、フォーク11が進入口91内においてストライカ99を保持しない状態に切り替わる。これにより、ロック機構10は、車両用ドアを解除状態とする。
図4に示す状態において、使用者が車両用ドアをさらに開こうとすれば、ストライカ99が進入口91からさらに離脱する方向に変位するので、フォーク11も追従してD2方向にさらに揺動することとなり、使用者の開操作を妨げない。
逆に、搭乗者が車両用ドアを閉めようとすることにより、ストライカ99が進入口91内に進入する場合には、フォーク11も追従してD2方向とは逆方向に揺動し、図5に示す状態から図4に示す状態に復帰する。この際、外側凸部11b及び内側凸部11aの先端が順次、摺動面12cに当接させながら摺動する。そして、内側凸部11aが摺動面12cから離反すると、ポール12は、D1方向とは逆方向に揺動して、図4に示す元の状態に復帰するので、ストッパ面12aがラッチ面11dと対面して、フォーク11の揺動を固定する。この結果、ロック機構10は、車両用ドアを係止状態とする。
このように動作する実施例のドアロック装置1では、以下の構成により、ポール12の軽量化を図っている。
図6に拡大して示すポール12は、図7に示す金属製のポール本体100と、図6に示す樹脂製の樹脂部200とからなる。樹脂部200の材質としては、成形性、強度及び耐久性等の観点から、例えば、ナイロン樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
図7及び図8に示すように、ポール本体100は、肉厚鋼板が打ち抜き加工されてなるものであり、貫通穴104が形成された中央の軸支部101と、軸支部101の一端側から膨出し、貫通穴104の軸心104xから離れる方向に延びる狭幅の受動部102と、軸支部101の他端側から膨出し、貫通穴104の軸心104xから離れる方向、かつ受動部102の反対方向に延びる広幅の固定部103とを有している。
図8に示すように、貫通穴104の内径は、ポール揺動軸12sの外径Mに対して、有る程度(例えば、1〜数mm。)大きくされている。また、貫通穴104には切欠105が形成されており、貫通穴104の内周面が「C」字形状となっている。切欠105が開口する幅Nは、ポール揺動軸12sの外径Mよりも狭くされている。これにより、貫通穴104の内周面は、ポール揺動軸12sの周囲を、180°を超える範囲で囲うようになっている。
図6及び図8に示すように、樹脂部200は、ポール本体100を包むようにインサート成形されることにより、ポール本体100と一体化されている。樹脂部200のうち軸支部101を覆う部位は、貫通穴104の内周面に沿いつつ切欠105を充填し、さらに、ポール本体100の厚さ方向に円筒状に膨出して、ポール揺動軸12sを内挿させる軸穴201を形成している。軸穴201の軸心は、貫通穴104の軸心104xと同軸である。また、軸穴201の内径は、ポール揺動軸12sの外径Mに対して、ガタツキを生じない程度に僅かに大きくされている。樹脂部200のうち受動部102全体を覆う部位は、ポール本体100の厚さ方向に柱状に膨出して、上述の当接部202を形成している。樹脂部200のうち固定部103を覆う部位は、固定部103の先端側と露出させており、露出した固定部103の端面が上述のストッパ面12aとされている。
図8に示すように、切欠105は、軸支部101において、固定部103と貫通穴104の軸心104xとを結ぶ直線L1と交差しない範囲に開口している。すなわち、切欠105は、ポール12がフォーク11の揺動を固定した状態において、ラッチ面11d及びストッパ面12aを介して、固定部103及び軸支部101に圧縮荷重が作用する際、その圧縮荷重を負担しない範囲に形成されている。
また、図9に示すように、切欠105は、ポール12がフォーク11の揺動を開放した状態、すなわち、固定部103がフォーク11から離反した状態において、ポール揺動軸12sの軸心12xとフォーク揺動軸11sの軸心11xとを結ぶ直線L2と交差する範囲に形成されている。すなわち、ポール本体100のフォーク11と対面する部位がフォーク11に対して遠ざかるように切り欠かれており、ポール本体100を包含する樹脂部200もフォーク11に対して遠ざかる外形状とされている。このため、固定部103がフォーク11から離反した状態において、内側凸部11a及び外側凸部11bの先端が描く円弧状の軌跡Kの外側にポール12を位置させつつ、ポール12をフォーク11に対して接近させることが容易になっている。
<作用効果>
上述の構成である実施例のドアロック装置1では、ポール12は、金属製のポール本体100と、インサート成形によりポール本体100と一体化された樹脂製の樹脂部200とからなる。そして、ポール本体100は、貫通穴104が形成された軸支部101と、軸支部101の一端側に位置し、切替レバー12と当接する受動部102と、軸支部101の他端側に位置し、フォーク11に当接してフォーク11の揺動を固定する固定部103とを有する。
図8に示すように、軸支部101には、固定部103と貫通穴104の軸心104xとを結ぶ直線L1と交差しない範囲に、すなわち、ラッチ面11d及びストッパ面12aを介して、固定部103及び軸支部101に作用する圧縮荷重を負担しない範囲に、切欠105が形成されている。樹脂部200は、切欠105を充填してポール揺動軸12sを内挿させる軸穴201を形成している。切欠105が開口する幅Nは、ポール揺動軸12sの外径Mよりも狭くされており、貫通穴104のC字形状の内周面がポール揺動軸12sの周囲を180°を超える範囲で囲って、軸穴201を補強している。
このように、ドアロック装置1では、ポール12について、強度が必要な部位を金属で形成する一方、強度が不必要な部位を樹脂に置き換える構成としているので、ポール12がフォーク11の揺動を固定するための強度を容易に確保しつつ、ポール12を軽量化することができる。
したがって、実施例のドアロック装置1は、ポール12がフォーク11の揺動を固定する動作を確実に行わせつつ、ポール12を軽量化できる。その結果、ドアロック装置1は、フォーク11が係止状態と解除状態との間で切り替わる際の作動音を軽減でき、ドア閉まり音の音質が向上する。
また、図9に示すように、切欠105は、固定部103がフォーク11から離反した状態において、ポール揺動軸12sの軸心12xとフォーク揺動軸11sの軸心11xとを結ぶ直線L2と交差する範囲に形成されている。このため、ポール揺動軸12sの軸心12xとフォーク揺動軸11sの軸心11xとを接近させても、フォーク11の揺動に対してポール12が干渉する不具合が生じ難い。このため、ドアロック装置1は、装置の小型化を実現でき、その結果として、ドア内の幅の狭い空間への搭載性が向上する。
さらに、受動部102に対する切替レバー13の伝達部15の押圧力は比較的小さいことから、樹脂部200によって当接部202を受動部102に一体的に形成しても、樹脂化による強度的な問題は生じ難い一方、当接部202と切替レバー13の伝達部15との接触音を小さくできる。このため、ドアロック装置11は、フォーク11が係止状態と解除状態との間で切り替わる際の作動音を確実に軽減できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は車両用ドアロック装置に利用可能である。
99…ストライカ
91…進入口
90…取付部材
11s…フォーク揺動軸
11…フォーク
12s…ポール揺動軸
12…ポール
13…切替レバー
1…車両用ドアロック装置
100…ポール本体
200…樹脂部
104…貫通穴
101…軸支部
102…受動部
103…固定部
104x…貫通穴の軸心
L1…固定部と貫通穴の軸心とを結ぶ直線
M…ポール揺動軸の外径
N…切欠の幅
105…切欠
201…軸穴
12x…ポール揺動軸の軸心
11x…フォーク揺動軸の軸心
L2…ポール揺動軸の軸心とフォーク揺動軸の軸心とを結ぶ直線
202…当接部

Claims (3)

  1. 車体に対して開閉するドアに設けられ、前記車体側のストライカが進入する進入口が形成された取付部材と、
    前記取付部材に設けられたフォーク揺動軸に揺動可能に軸支され、前記進入口内において前記ストライカを係止した状態である係止状態、又は前記進入口内において前記ストライカの係止を解除した状態である解除状態に切り替わるフォークと、
    前記取付部材に設けられたポール揺動軸に揺動可能に軸支され、前記フォークの揺動を固定又は開放可能なポールと、
    前記ポールを押圧して、前記フォークを前記係止状態から前記解除状態に切り替える切替レバーとを備える車両用ドアロック装置であって、
    前記ポールは、金属製のポール本体と、インサート成形により前記ポール本体と一体化された樹脂製の樹脂部とからなり、
    前記ポール本体は、貫通穴が形成された軸支部と、前記軸支部の一端側に位置し、前記切替レバーと当接する受動部と、前記軸支部の他端側に位置し、前記フォークに当接して前記フォークの揺動を固定する固定部とを有し、
    前記軸支部には、前記固定部と前記貫通穴の軸心とを結ぶ直線と交差しない範囲において前記ポール揺動軸の外径よりも幅狭の切欠が形成され、
    前記樹脂部は、前記切欠を充填して前記ポール揺動軸を内挿させる軸穴を形成していることを特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. 前記切欠は、前記固定部が前記フォークから離反した状態において、前記ポール揺動軸の軸心と前記フォーク揺動軸の軸心とを結ぶ直線と交差する範囲に形成されている請求項1記載の車両用ドアロック装置。
  3. 前記受動部には、前記切替レバーと当接する当接部が前記樹脂部によって一体的に形成されている請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
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