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JP2009260251A - 基板処理装置及び基板処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる表示部に異なる表示をさせたり、異なる操作画面から異なる操作をさせたりすることができる基板処理システムを提供する。
【解決手段】基板処理システム1は、主表示装置18からユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、そのユーザの属するグループが設定されるユーザグループパラメータ、及びそのグループの権限を定める権限パラメータとを参照して、ユーザに応じた主操作画面18aを主表示装置18に表示し、外部操作装置30からユーザのログイン情報が入力されると、外部表示装置32に、そのユーザが所属するグループの権限パラメータを設定するための外部パラメータ設定画面32bを表示させるか、そのユーザが属するグループに応じた外部操作画面32aを表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハやガラス基板等の基板を処理する基板処理システム、及び基板処理装置に関する。
半導体製造装置の管理装置に回線を介して遠隔操作装置からアクセス可能とした半導体製造装置のリモート操作システムであって、前記遠隔操作装置は、前記管理装置に表示される画面と同一の画面を表示し、かつ前記半導体製造装置に対して前記管理装置の操作と同一の操作を行なうことを可能とする技術が知られている(特許文献1)。
特開2002−27567号公報
しかしながら、従来の技術においては、表示部毎に異なる表示をさせたり、異なる操作をさせたりすることができないとの問題点があった。
本発明は、表示部毎に異なる表示をさせたり、異なる操作をさせたりすることができ、ログインした際の情報からユーザ毎に画面に表示する機能を異ならせ、操作に制限を与えることができる基板処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、基板を処理する基板処理機構と、少なくとも前記基板処理機構を制御する制御手段と、前記制御手段に接続されるとともに、前記基板処理機構に固定され、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第1の操作画面が表示される第1の表示部と、前記制御手段に接続されるとともに、前記基板処理機構近傍に配置され、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第2の操作画面が表示される第2の表示部と、を有し、前記制御手段は、前記第1の表示部と前記第2の表示部とに異なる表示をさせることができ、前記第1の表示部からの指示と前記第2の表示部からの指示とで、異なる操作をすることを特徴とする基板処理装置である。
本発明によれば、基板処理装置の主操作部や基板処理装置近傍に接続された外部操作部と、基板処理装置から離間した位置に配置された外部操作部とでそれぞれ異なる表示や、異なる操作が可能となる。これにより、ユーザが所望する種々の運用ができるので、操作性が向上する。また、操作上、生産に支障をきたすような操作(プロセスレシピ等のレシピ編集やアラーム等の設定等)を外部操作部から実行できないように制御できるため安全性が向上する。一方、生産に支障をきたさないような操作は顧客のオフィスにある外部操作部からも操作できるため利便性が向上する。これにより、ユーザがクリーン服に着替えてクリーンルーム内の基板処理装置の操作部を操作する手間が省ける。
次に本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基板処理システム1の構成を示す図である。図1に示されるように、基板処理システム1は、基板処理装置10と、第2の操作装置として用いられる外部操作装置30とを有し、これらが、例えば、スイッチングハブ42を有するLAN等の通信ネットワーク40によって互いに接続されている。
基板処理装置10は、本発明の実施形態に係る基板処理装置として用いられ、例えば、半導体装置(IC)の製造方法を実施する半導体製造装置として構成されている。以下の説明では、基板処理装置として基板に酸化、拡散処理やCVD処理などを行なう縦型の装置に適用した場合について述べる。
基板処理装置10は、図1に示すように、例えば2つ等、基板処理システム1に複数個を設けても良いし、基板処理システム1に1つの基板処理装置10を設けても良い。
基板を処理する基板処理機構(ユニット)として用いられる基板処理装置10は、それぞれが、基板処理装置本体111を有し、基板処理装置本体111内に、基板を処理する処理部として用いられる処理炉202(図1において不図示、図2参照)と、主コントローラ14と、スイッチングハブ15とが設けられている。また、基板処理装置本体111の外壁には、例えば基板処理装置10の背面側(図1における左側)に、第1の操作装置として用いられる主操作装置16が装着されている。また、基板処理装置10には、スイッチングハブ15を介して主コントローラ14に接続されるようにして、第3の操作装置として用いられる副操作装置50が取り付けられている。
主操作装置16は、基板処理装置10(もしくは処理炉202及び基板処理装置本体111)近傍に配置されている。主操作装置16は、この実施形態のように基板処理装置本体111に装着するようにして、基板処理装置10と一体として固定する。
ここで、主操作装置16が、基板処理装置10(もしくは処理炉202及び基板処理装置本体111)近傍に配置されているとは、基板処理装置10の状態を操作者が確認できる位置に主操作装置16が配置されていることをいう。例えば、基板処理装置本体111が設置されているクリーンルーム内に設置される。
主操作装置16は、第1の表示部として用いられる主表示装置18を有する。
主表示装置18は、例えば、液晶表示パネルからなる。また、主表示装置18には、少なくとも基板処理装置10を操作するための第1の操作画面として用いられる主操作画面18aが表示される。また、主表示装置18には、基板処理装置10に関する各種パラメータの設定をするためのパラメータ設定画面として用いられる主パラメータ設定画面18bが表示される。
ここで、基板処理装置10に関する各種パラメータは、多種多様である。例えば、本願発明において、基板処理装置10を操作するユーザ(操作者)が所属するグループを設定するグループパラメータや、ユーザが所属するグループに応じて予め設定される操作権限を規定する権限パラメータや、ユーザが操作する機能を制限する機能制限パラメータ等が少なくとも含まれる。他のパラメータとしては、ユーザ毎にユーザ情報(ユーザID、パスワード)をリスト化したパラメータ(ユーザパラメータ)が含められる。
主操作画面18a、主パラメータ設定画面18bの詳細については後述する。
副操作装置50は、第3の表示部として用いられる副表示装置52を有する。
副表示装置52は、例えば、液晶表示パネルからなる。副表示装置52には、少なくとも基板処理装置10を操作するための第3の操作画面として用いられる副操作画面52aが表示される。また、副表示装置52には、基板処理装置10に関する各種パラメータの設定をするためのパラメータ設定画面として用いられる副パラメータ設定画面52bが表示される。
副操作装置50は、例えば、WBT(Windows Based Terminal)からなる。ここで、WBTとは、マイクロソフト社のマイクロソフト社のOSであるWTS(Windows Terminal Server)が動作しているサーバにネットワーク経由等で接続して処理を行なう専用端末機であり、入出力のための最低限の処理を行なうことができるように構成されているものである。
また、副操作装置50は、基板処理装置10(もしくは処理炉202及び基板処理装置本体111)近傍に配置されている。副操作装置50は、基板処理装置本体111に固定される。ここで、副操作装置50が、基板処理装置10(もしくは処理炉202及び基板処理装置本体111)近傍に配置されているとは、基板処理装置10の状態を操作者が確認できる位置に副操作装置50が配置されていることをいう。主操作装置16の場合と同様に、例えば、基板処理装置本体111が設置されているクリーンルーム内に設置される。但し、主操作装置16と同じ側に配置される必要はなく、基板処理装置本体111近傍であって、主操作装置16から目が届かない位置に配置される。主操作装置16は、基板処理装置本体111の前面に設置され、副操作装置50は、基板処理装置本体111の後側に配置される。
外部操作装置30は、第2の表示部として用いられる外部表示装置32を有する。
外部表示装置32は、例えば、液晶表示パネルからなる。また、外部表示装置32には、少なくとも処理部202を操作するための第2の操作画面として用いられる外部操作画面32aが表示される。さらに、外部表示装置32にも、基板処理装置10に関する各種パラメータの設定をするためのパラメータ設定画面として用いられる外部パラメータ設定画面32bを表示するようにしてもよい。
また、外部操作装置30は、副操作装置50と同様に、WBT(Windows Based Terminal)からなり、先述のように通信ネットワーク40を介して主コントローラ14に接続可能である。このため、外部操作装置30は、基板処理装置10から離間した位置に配置することが可能である。例えば、基板処理装置10がクリーンルーム内に設置されている場合であっても、外部操作装置30はクリーンルーム外の事務所等に配置することが可能である。
主コントローラ14は、少なくとも処理炉202を制御する制御手段として用いられる。主コントローラ14によって、基板処理システム1の制御がなされる。また、主コントローラ14は、少なくとも基板処理装置10を操作するユーザ(操作者)が所属するグループを設定するグループパラメータと、前記ユーザが所属するグループに応じて設定される操作権限を規定する権限パラメータと、ユーザが操作する機能を制限する制限パラメータ等の各種パラメータや基板に所定の処理を施すためのプロセスレシピ等の各種レシピを記憶する記憶手段を有する。
主コントローラ14は、主操作装置16と、例えば、ビデオケーブル20を用いて接続されている。尚、主コントローラ14と主操作装置16とをビデオケーブル20を用いて接続することに替えて、通信ネットワーク40を介して、主コントローラ14と主操作装置16とを接続しても良い。
また、主コントローラ14には、例えば、先述のWTSがインストールされている。
WTSは、マイクロソフト社のOSであるWindows NT Serverに、マルチユーザ機能を付加したものである。WTSは、1台のサーバに対して、複数の端末を、ネットワークを通じて同時に接続することができ、これらの複数の端末から処理を行なうことができる。この際、全てのアプリケーションソフトの処理は、サーバ上で実行され、端末側には画面の転送がされる。
主コントローラ14は、主表示装置18、外部表示装置32、及び副操作装置50に、それぞれ異なる表示をさせることができる。すなわち、主コントローラ14は、主操作画面18a、外部操作画面32a、副操作画面52aを、それぞれ異なる表示とすることができる。
また、主コントローラ14は、主表示装置18、外部表示装置32、及び副操作装置50、それぞれに対して異なる制御を行なうことができる。すなわち、主コントローラ14は、主操作画面18a、外部操作画面32a、副操作画面52aからの操作に対して、それぞれに異なる指示をすることができる。
より具体的には、主コントローラ14には、主操作装置16、副操作装置50、及び外部操作装置30からログインして、主コントローラ14で複数の同じプログラムを起動させることができる。結果的に主表示装置18、副表示装置52、及び外部表示装置32に、それぞれに異なる操作画面が表示され、主表示装置18、副表示装置52、及び外部表示装置32から、それぞれに異なる指示をすることが可能となる。
図2には、基板処理装置10が斜視図を用いて示されている。また、図3には、基板処理装置10が側面透視図を用いて示されている。
基板処理装置10は、基板として用いられるシリコン等からなるウエハ200を処理する。
図2及び図3に示されているように、基板処理装置10では、ウエハ200を収納したウエハキャリアとして用いられるフープ(基板収容器。以下ポッドという)110が使用されている。また、基板処理装置10は、基板処理装置本体111を備えている。
基板処理装置本体111の正面壁111aの正面前方部にはメンテナンス可能なように設けられた開口部として用いられる正面メンテナンス口103が開設され、正面メンテナンス口103を開閉する正面メンテナンス扉104がそれぞれ建て付けられている。尚、図示しないが、上側の正面メンテナンス扉104近傍に副操作装置50が設置される。主操操作部16は、背面側のメンテナンス扉近傍に配置される。
基板処理装置本体111の正面壁111aにはポッド搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)112が基板処理装置本体111の内外を連通するように開設されており、ポッド搬入搬出口112はフロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)113によって開閉されるようになっている。
ポッド搬入搬出口112の正面前方側にはロードポート((基板収容器受渡し台)114が設置されており、ロードポート114はポッド110を載置されて位置合わせするように構成されている。ポッド110はロードポート114上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、ロードポート114上から搬出されるようになっている。
基板処理装置本体111内の前後方向の略中央部における上部には、回転式ポッド棚(基板収容器載置棚)105が設置されており、回転式ポッド棚105は複数個のポッド110を保管するように構成されている。すなわち、回転式ポッド棚105は垂直に立設されて水平面内で間欠回転される支柱116と、支柱116に上中下段の各位置において放射状に支持された複数枚の棚板(基板収容器載置台)117とを備えており、複数枚の棚板117はポッド110を複数個宛それぞれ載置した状態で保持するように構成されている。
基板処理装置本体111内におけるロードポート114と回転式ポッド棚105との間には、ポッド搬送装置(基板収容器搬送装置)118が設置されており、ポッド搬送装置118は、ポッド110を保持したまま昇降可能なポッドエレベータ(基板収容器昇降機構)118aと搬送機構としてのポッド搬送機構(基板収容器搬送機構)118bとで構成されており、ポッド搬送装置118はポッドエレベータ118aとポッド搬送機構118bとの連続動作により、ロードポート114、回転式ポッド棚105、ポッドオープナ((基板収容器蓋体開閉機構)121との間で、ポッド110を搬送するように構成されている。
基板処理装置本体111内の前後方向の略中央部における下部には、サブ筐体119が後端にわたって構築されている。サブ筐体119の正面壁119aにはウエハ200をサブ筐体119内に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口(基板搬入搬出口)120が一対、垂直方向に上下二段に並べられて開設されており、上下段のウエハ搬入搬出口120、120には一対のポッドオープナ121、121がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ121はポッド110を載置する載置台122、122と、ポッド110のキャップ(蓋体)を着脱するキャップ着脱機構(蓋体着脱機構)123、123とを備えている。ポッドオープナ121は載置台122に載置されたポッド110のキャップをキャップ着脱機構123によって着脱することにより、ポッド110のウエハ出し入れ口を開閉するように構成されている。
サブ筐体119はポッド搬送装置118や回転式ポッド棚105の設置空間から流体的に隔絶された移載室124を構成している。移載室124の前側領域にはウエハ移載機構(基板移載機構)125が設置されており、ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)125a及びウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bとで構成されている。図2に模式的に示されているようにウエハ移載装置エレベータ125bは耐圧基板処理装置本体111右側端部とサブ筐体119の移載室124前方領域右端部との間に設置されている。これら、ウエハ移載装置エレベータ125b及びウエハ移載装置125aの連続動作により、ウエハ移載装置125aのツイーザ(基板保持体)125cをウエハ200の載置部として、ボート(基板保持具)217に対してウエハ200を装填(チャージング)及び脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
移載室124の後側領域には、ボート217を収容して待機させる待機部126が構成されている。待機部126の上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。
図2に模式的に示されているように、耐圧基板処理装置本体111右側端部とサブ筐体119の待機部126右端部との間にはボート217を昇降させるためのボートエレベータ(基板保持具昇降機構)115が設置されている。ボートエレベータ115の昇降台に連結された連結具としてのアーム128には蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられており、シールキャップ219はボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50〜125枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
また、図2に模式的に示されているように移載室124のウエハ移載装置エレベータ125b側及びボートエレベータ115側と反対側である左側端部には、清浄化した雰囲気もしくは不活性ガスであるクリーンエア133を供給するよう供給ファン及び防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134が設置されており、ウエハ移載装置125aとクリーンユニット134との間には、図示はしないが、ウエハの円周方向の位置を整合させる基板整合装置としてのノッチ合わせ装置が設置されている。
クリーンユニット134から吹き出されたクリーンエア133は、ノッチ合わせ装置及びウエハ移載装置125a、待機部126にあるボート217に流通された後に、図示しないダクトにより吸い込まれて、基板処理装置本体111の外部に排気がなされるか、もしくはクリーンユニット134の吸い込み側である一次側(供給側)にまで循環され、再びクリーンユニット134によって、移載室124内に吹き出されるように構成されている。
次に、本発明の基板処理装置10の動作について説明する。
図2及び図3に示されているように、ポッド110がロードポート114に供給されると、ポッド搬入搬出口112がフロントシャッタ113によって開放され、ロードポート114の上のポッド110はポッド搬送装置118によって基板処理装置本体111の内部へポッド搬入搬出口112から搬入される。
搬入されたポッド110は回転式ポッド棚105の指定された棚板117へポッド搬送装置118によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、棚板117から一方のポッドオープナ121に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、棚板117から一方のポッドオープナ121に搬送されて載置台122に移載されるか、もしくは直接ポッドオープナ121に搬送されて載置台122に移載される。この際、ポッドオープナ121のウエハ搬入搬出口120はキャップ着脱機構123によって閉じられており、移載室124にはクリーンエア133が流通され、充満されている。例えば、移載室124にはクリーンエア133として窒素ガスが充満することにより、酸素濃度が20ppm以下と、基板処理装置本体111の内部(大気雰囲気)の酸素濃度よりも遥かに低く設定されている。
載置台122に載置されたポッド110はその開口側端面がサブ筐体119の正面壁119aにおけるウエハ搬入搬出口120の開口縁辺部に押し付けられるとともに、そのキャップがキャップ着脱機構123によって取り外され、ウエハ出し入れ口を開放される。
ポッド110がポッドオープナ121によって開放されると、ウエハ200はポッド110からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、図示しないノッチ合わせ装置135にてウエハを整合した後、移載室124の後方にある待機部126へ搬入され、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはポッド110に戻り、次のウエハをボート217に装填する。
この一方(上段または下段)のポッドオープナ121におけるウエハ移載機構125によるウエハのボート217への装填作業中に、他方(下段または上段)のポッドオープナ121には回転式ポッド棚105から別のポッド110がポッド搬送装置118によって搬送されて移載され、ポッドオープナ121によるポッド110の開放作業が同時進行される。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、炉口シャッタ147によって閉じられていた処理炉202の下端部が、炉口シャッタ147によって、開放される。続いて、ウエハ200群を保持したボート217はシールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇されることにより、処理炉202内へ搬入(ローディング)されていく。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に任意の処理が実施される。
処理後は、図示しないノッチ合わせ装置135でのウエハの整合工程を除き、概上述の逆の手順で、ウエハ200及びポッド110は筐体の外部へ払出される。
次に、基板処理システム1における主コントローラ14を中心としたハードウエア構成について説明する。
図4には、基板処理システム1の主コントローラ14を中心としたハードウエアの概略構成が示されている。
図4に示されるように、基板処理装置10の基板処理装置本体111内に、先述の主コントローラ14、スイッチングハブ15とあわせて、搬送制御部230と、プロセス制御部232とが設けられている。搬送制御部230とプロセス制御部232とは、基板処理装置本体111内に設けることに替えて、基板処理装置本体111外に設けても良い。
搬送制御部230は、例えばCPU等からなる搬送系コントローラ234を有し、プロセス制御部232は、例えばCPU等からなるプロセス系コントローラ236を有する。搬送系コントローラ234とプロセス系コントローラ236とは、スイッチングハブ15を介して、主コントローラ14にそれぞれ接続されている。尚、搬送制御部230及びプロセス制御部232の詳細については後述する。
また、図4に示されるように、主操作装置16内には、主表示装置18(図1参照)の表示を制御するため等に用いられる主表示制御部240が設けられている。主表示制御部240は、例えば、ビデオケーブル20を用いて、主コントローラ14に接続されている。尚、主表示制御部240の詳細については後述する。
また、図4に示されるように、副操作装置50内には、副表示装置52(図1参照)の表示を制御するため等に用いられる副表示制御部242が設けられている。副表示制御部242は、スイッチングハブ15を介して主コントローラ14に接続されている。尚、副表示制御部242の詳細については後述する。
また、図4に示されるように、外部操作装置30内には、外部表示装置32の表示を制御するため等に用いられる外部表示制御部244が設けられている。外部表示制御部244は、スイッチングハブ42を有する通信ネットワーク40を介して、主コントローラ14に接続されている。尚、外部表示制御部244の詳細については後述する。
図5には、プロセス制御部232の詳細が記載されている。
図5に示されるように、プロセス制御部232は、先述のプロセス系コントローラ236を有するとともに、ROM(read-only memory)250、RAM(random-access memory)251、温度制御部252、ガス制御部253、圧力制御部254、及び温度制御部252等とのI/O制御を行なうI/O制御部255を有する。
プロセス系コントローラ236は、例えば、主操作装置16の主操作画面18a等で作成又は編集され、RAM251等に記憶されているレシピに基づいて、基板を処理するための制御データ(制御指示)を温度制御部252、ガス制御部253及び圧力制御部254に対して出力する。
ROM250又はRAM251には、シーケンスプログラム、複数のレシピや主操作装置16等から入力される入力データ(入力指示)、レシピのコマンド及びレシピ実行時の履歴データ等が格納される。尚、プロセス制御部232には、ハードディスクドライブ(HDD)等により実現される記憶装置(不図示)が含まれてもよく、この場合、該記憶装置には、RAM251に格納されるデータと同様のデータが格納される。このように、ROM250又はRAM251は基板を処理する手順が記載されている種々のレシピを記憶する記憶手段として用いられる。
入力指示は、主操作装置16の主表示装置18に表示される主操作画面18aから、副操作装置50の副表示装置52に表示される副操作画面52aから、又は外部操作装置30の外部表示装置32に表示される外部操作画面32aからなされる。また、入力指示は、レシピを実行させる指示のほか、各ユーザの操作権限を設定する指示などがその一例として挙げられるが、これに限定されない。
温度制御部252は、上述した処理炉202の外周部に設けられたヒータ338の出力を制御することにより処理炉202内の温度を制御する。ガス制御部253は、処理炉202のガス配管340に設けられたMFC(マスフローコントローラ)342からの出力値に基づいて処理炉202内に供給する反応ガスの供給量等を制御する。圧力制御部254は、処理炉202の排気配管344に設けられた圧力センサ346の出力値に基づいてバルブ348を開閉することにより処理炉202内の圧力を制御する。
このように、温度制御部252等のサブコントローラは、プロセス系コントローラ236からの制御指示に基づいて基板処理装置10の各部(ヒータ338、MFC342及びバルブ348等)の制御を行なう。
図6には、搬送制御部230の詳細が記載されている。
図6に示されるように、搬送制御部230は、先述の搬送系コントローラ234を有するとともに、ROM(read-only memory)260、RAM(random-access memory)261、モータドライバ262、モータドライバ263、モータドライバ262等とのI/O制御を行なうI/O制御部264を有する。
搬送系コントローラ234は、例えば、主操作装置16の主操作画面18a等で作成又は編集され、RAM261等に記憶されているレシピに基づいて、基板を搬送するための制御データ(制御指示)を、モータドライバ262、モータドライバ263に対して出力する。
モータドライバ262、モータドライバ263は、基板を搬送するための駆動源として用いられるモータ350、モータ352により、基板処理システム1内におけるウエハ200の搬送を制御する。
図7には、主操作装置16の詳細が示されている。
図7に示されるように、主操作装置16は、先述の主表示装置18、主表示制御部240、主表示装置18に表示される主操作画面18aからのユーザ(作業者)の入力データ(入力指示)を受け付ける入力部160、及び入力部160に受け付けられた入力データが主表示制御部240により主コントローラ14に送信されるまでの間記憶する一時記憶部166を有する。
主表示制御部240は、入力部160からの入力データ(入力指示)を受け付け、該入力データを主表示装置18もしくは主コントローラ14に送信する。
また、主表示制御部240は、ROM250又はRAM251等に格納された複数のレシピのうち任意のレシピをプロセス系コントローラ236により実行させる指示(制御指示)を受け付けるようになっている。また、主表示装置18は、主表示制御部240から指示された任意のレシピを主操作画面18aとして表示するようになっているとともに、ユーザ(作業者)の操作権限等のパラメータの設定を行なうための主パラメータ設定画面18bとして表示するようになっている。
図8には、副操作装置50の詳細が示されている。
図8に示されるように、副操作装置50は、先述の副表示装置52、副表示制御部242、副表示装置52に表示される副操作画面52aからのユーザ(作業者)の入力データ(入力指示)を受け付ける入力部280、入力部280に受け付けられた入力データが主表示制御部240により主コントローラ14に送信されるまでの間記憶する一時記憶部284を有する。
副表示制御部242は、入力部180からの入力データ(入力指示)を受け付け、該入力データを副表示装置52もしくは主コントローラ14に送信する。
また、副表示制御部242は、ROM250又はRAM251等に格納された複数のレシピのうち任意のレシピをプロセス系コントローラ236により実行させる指示(制御指示)を受け付けるようになっている。また、副表示装置52は、副表示制御部242からの指示により指示された任意のレシピを副操作画面52aに表示するようになっているとともに、ユーザ(作業者)の操作権限等のパラメータの設定を行なうための副パラメータ設定画面52b等の種々の画面を表示するようになっている。
図9には、外部操作装置30の詳細が示されている。
図9に示されるように、外部操作装置30は、先述の外部表示装置32、外部表示制御部244、外部表示装置32に表示される外部操作画面32aからユーザの入力データを受け付ける入力部288、入力部288に受け付けられた入力データが外部表示制御部244により主コントローラ14に送信されるまでの間記憶する一時記憶部292を有する。
外部表示制御部244は、入力部288からの入力データ(入力指示)を受け付け、該入力データを外部表示装置32もしくは主コントローラ14に送信する。
また、外部表示制御部244は、ROM250又はRAM251に格納された複数のレシピのうち任意のレシピをプロセス系コントローラ236により実行させる指示(制御指示)を受け付けるようになっている。また、外部表示装置32は、外部表示制御部244からの指示により指示された任意のレシピを外部操作画面32aに表示するようになっている。さらに外部表示装置32は、後述するように、ユーザ(作業者)の操作権限を設定するための権限設定画面やレシピを編集するための編集画面等を外部操作画面32aに表示させる。
以上のように構成された基板処理システム1においては、主操作装置16の主表示装置18に表示される主操作画面18a、主パラメータ設定画面18b等の種々の画面から、入力部160を介して、レシピを設定するためのデータや該レシピに対するユーザ(作業者)の操作権限等のデータ(入力データ)が入力されると、該入力データ(入力指示)は、主表示装置18に表示されるとともに、一時記憶部166に格納され、さらに主表示制御部240によって、主コントローラ14に送信される。
また、同様に、副操作装置50の副表示装置52に表示される副操作画面52a、副パラメータ設定画面52b等の種々の画面から、入力部280を介して、レシピを設定するためのデータや該レシピに対するユーザ(作業者)の操作権限等のデータ(入力データ)が入力されると、該入力データ(入力指示)は、副表示装置52に表示されるとともに、一時記憶部284に格納され、さらに副表示制御部242によって、主コントローラ14に送信される。
また、同様に、外部操作装置30の外部表示装置32に表示される外部操作画面32a、外部パラメータ設定画面32b等の種々の画面から、入力部288を介して、レシピを設定するためのデータや該レシピに対するユーザ(作業者)の操作権限等のデータ(入力データ)が入力されると、該入力データ(入力指示)は、外部表示装置32に表示されるとともに、一時記憶部292に格納され、さらに外部表示制御部244によって、主コントローラ14に送信される。
さらに、主コントローラ14からプロセス系コントローラ236にデータが送信され、プロセス系コントローラ236は、該入力データをRAM251に格納し、例えばROM250に格納されたレシピや該レシピに対するユーザ(作業者)の操作権限等の設定入力を確定させる。
プロセス系コントローラ236は、シーケンスプログラムを起動し、該シーケンスプログラムに従って、例えばRAM251に格納されたレシピのコマンドを呼び込み実行することで、ステップが逐次実行され、I/O制御部255を介して温度制御部252、ガス制御部253、及び圧力制御部254に対して基板を処理するための制御指示が送信される。温度制御部252等の各コントローラは、プロセス系コントローラ236からの制御指示に従って基板処理装置10内の各部(ヒータ338、MFC342及びバルブ348等)の制御を行なう。
また、主コントローラ14からは、搬送系コントローラ234にもデータが送信され、搬送系コントローラ234は、シーケンスプログラムを起動し、該シーケンスプログラムに従って、ステップが逐次実行され、I/O制御部264を介してモータドライバ262、モータドライバ263に対して制御指示が送信される。モータドライバ262、263は、搬送系コントローラ234からの指示に従って、モータ350、モータ352の制御を行なう。
本実施形態における基板処理システム1においては、例えば、所定のファイルやコマンド毎に、ユーザ(作業者)の操作権限が設定される。また、所定のファイルやコマンド毎に、複数のユーザを登録したグループの操作権限が設定される。例えば、プロセスレシピに対して所定のグループの操作権限が編集可能に設定された場合、そのグループに登録された各ユーザは、プロセスレシピであるファイルの参照、編集を行なうことができる。操作権限は、例えば、管理者(マスターユーザともいう)により設定され、ユーザの操作実行時には、ユーザ名及び当該ユーザに対応するパスワードが確認される。
これら各ユーザの操作権限は、基板処理装置の稼動状態に対応して設定されることが好ましい。すなわち、オフライン時においては、例えばライン担当者等によるレシピ編集を許可し、オンライン時においては、(ホストコンピュータ等からの指示により基板処理装置が稼動するので)ライン担当者等によるレシピ編集を禁止する。又、オンライン時であり且つトラブル発生時においては、メンテナンスエンジニア等によるレシピの編集を許可することが好ましい。
次に、基板処理装置10に格納されている各レシピに対するユーザ(作業者)の操作権限の設定方法を図10乃至13に基づいて説明する。
図10は、基板処理装置10の主操作装置16が有する主表示装置18に、主パラメータ設定画面18bが表示され、例えば管理者により操作されるユーザ設定画面300を例示する図である。このユーザ設定画面300には、ユーザ名、各ユーザの属するグループ名及び各ユーザに対応するパスワードが表示され、各項目を編集(更新、修正、入力等)できる。
図10に例示するように、ユーザ設定画面300には、テーブル選択表示部302と、ユーザ設定テーブル304とが含まれる。テーブル選択表示部302は、複数の選択部306を有し、いずれかの選択部306を選択(押下)すると該選択部306に対応する所定数のユーザ設定テーブル304が表示されるようになっている。
ユーザ設定テーブル304には、グループ名と称されるユーザの属性を編集するためのグループ名設定部308、ユーザ名を編集するためのユーザ名設定部310及び各ユーザ名に対応するパスワードを入力するためのパスワード設定部312が含まれる。
グループ名には、各ユーザの属するグループの名称、例えばプロダクト(Product)、エンジニア(Engineer)、メンテナンス(Maintenance)、リカバリー(Recovery)等が入力又は選択される。例えば、「プロダクト」にはライン担当者であるユーザが含まれ、「エンジニア」にはプロセスエンジニアであるユーザが含まれ、「メンテナンス」にはメンテナンスエンジニアであるユーザが含まれる。尚、グループ名の数は例えば10グループに固定されている。又、グループ名の数を限定せず、グループ名の名称も必要に応じて任意に設定されるようにしても良い。例えば、グループ名として、オンラインエンジニアや保守担当者等の名称を付与してもよい。
ユーザ名は、ユーザの名称を表し、パスワードは、例えば英数字からなる文字列である。図10に示すように、例えば、管理者は、ユーザ名入力部310に「ユーザ1(USER1)」を入力し、グループ名入力部308に「プロダクト(Product)」を入力し、パスワード入力部312に「1」を入力する。尚、画面表示は、パスワードは「*」等で表示させることは言うまでもない。
図11は、基板処理装置10の主操作装置16が有する主表示装置18に、主パラメータ設定画面18bが表示され、例えば管理者により操作される権限設定画面400を例示する図である。この権限設定画面400においては、各レシピに対するユーザ(グループ)の操作権限が設定される。
図11に例示するように、権限設定画面400には、対象のグループ名を選択するグループ選択部402と、所定のコマンドや複数のレシピ等を表示する一覧表示部404と、これら複数のレシピそれぞれに対する当該グループの操作権限を入力する権限入力部406とが含まれる。グループ選択部402には、上述したユーザ設定テーブル304において設定された複数のグループ名が表示され、対象のグループ名を選択することができるようになっている。
一覧表示部404には、基板処理装置10にファイルとして格納されている複数のレシピ等が一覧表示されるようになっている。尚、レシピに限らず、基板を処理するための条件等が設定されたファイルを表示するようにしてもよい。一覧表示部404には、例えば、プロセスレシピ、サブレシピ及びアラームレシピ等が表示される。尚、一覧表示部404は、表示切り替えボタン408を有し、ファイルの一覧が一画面に表示できない場合には、必要に応じて切り替え表示又はスクロール表示させることができるようになっている。
権限設定部406には、オンライン権限設定部410と、オフライン権限設定部412とが含まれる。オンライン権限設定部410には、基板処理装置10の稼動状態がオンライン(オンラインリモート:外部操作装置30等からの指示により基板処理装置10が稼動する状態)である場合の各レシピに対するグループ(ユーザ)の操作権限が入力(選択)されるようになっている。オフライン権限設定部412には、基板処理装置10の稼動状態がオフライン(非オンラインリモート)である場合の各レシピに対するグループ(ユーザ)の操作権限が入力(選択)されるようになっている。
グループ(ユーザ)の操作権限は、各レシピに対して設定され、例えば「禁止(Inhibit)」、「参照可(Read Only)」、「編集可(Edit)」及び「実行可(Exec)」のいずれかである。
ここで、禁止(Inhibit)とはレシピ等のファイルを編集及び参照を禁止する権限であり、参照可(ReadOnly)とはレシピ等のファイルの編集を禁止し参照を許可する権限であり、編集可(Edit)とはレシピ等のファイルを編集及び参照を許可する権限であり、実行可(Exec)とはレシピ等の実行(スタート)を許可する権限である。
また、権限設定画面400には複数のボタンからなるボタン群414が含まれる。このボタン群414には、例えば編集ボタン416、コマンドボタン418等が配置されている。尚、図11は、編集ボタン416が押下されているときの図面である。コマンドボタン418が押下されると、図示しないが一覧表示部404に権限が設定可能な複数のコマンドが表示される。そして、権限設定画面400上でコマンドボタンについても設定できるようになっている。
図12は、権限設定画面400において、編集ボタン416を選択し、さらに例えば所定のレシピに対応するオンライン権限入力部410又はオフライン権限入力部412を選択し、選択画面420を新たに表示した図である。選択画面420は、例えば「禁止(Inhibit)」、「参照可(ReadOnly)」、「編集可(Edit)」及びキャンセルのいずれかを選択できるように構成されている。
例えば、管理者は、権限設定画面400において、編集ボタン416を選択し、グループ名選択部402で「Default」を選択し、プロセスレシピに対応するオフライン権限入力部412を選択し、選択画面420において「参照可(ReadOnly)」を選択する。これにより、「Default」のグループに属するユーザに対し、オフライン時における基板処理装置10側でのプロセスレシピの参照を許可する設定を行なうことができる。
また、例えば、権限設定画面400において、グループ名選択部402で「エンジニア(Engineer)」又は「メンテナンス(Maintenance)」を選択し、選択画面420を用いて所定のレシピに対応するオンライン権限設定部410に対し「編集可(Edit)」を選択すると、「エンジニア」又は「メンテナンス」のグループに属するユーザに対し、オンライン時における基板処理装置10側での所定のレシピの参照及び編集を許可する設定を行なうことができる。
また、権限設定画面400において、ユーザは、例えば、グループ名選択部402で「プロダクト(Product)」を選択し、選択画面420を介し所定のレシピに対応するオンライン権限設定部410に「参照可(ReadOnly)」又は「禁止(Inhibit)」を選択する。これにより、「プロダクト」のグループに属するユーザに対し、オンライン時における基板処理装置10側での所定のレシピの編集を禁止する設定を行なうことができる。
図13は、権限設定画面400において、コマンドボタン418を選択し、さらに表示された所定のコマンドに対応するオンライン権限設定部410又はオフライン権限設定部412を選択し、選択画面420を表示した図である。選択画面420において、例えば「禁止(Inhibit)」、「実行可(Exec)」及びキャンセルのいずれかを選択できるようになっている。ここで、「プロダクト」のグループに属するユーザに対し、所定のコマンドのうち搬送コマンドを「禁止(Inhibit)」することで、搬送コマンドボタンを表示させない(もしくは操作できない)ようにすることができる。例えば、オンライン時におけるフープ110の投入などをユーザに実施させないようにすることができる。
例えば、管理者は、権限設定画面400において、グループ名選択部402で「Default」を選択し、コマンドボタン418を選択し、ファイルメンテナンスのコマンドに対応するオフライン権限設定部412を選択し、選択画面420において「実行可(Exec)」を選択する。これにより、「Default」のグループに属するユーザに対し、オフライン時における基板処理装置10側でのファイルメンテナンスの実行を許可する設定を行なうことができる。この場合、ファイルメンテナンスを実行するためのコマンドボタンが画面に表示される。
尚、ここでファイルメンテナンスとは、基板処理装置10で取り扱うファイルのメンテナンス作業を行なうための機能である。ファイルメンテナンスには、ハードディスク内とUSBフラッシュメモリ等の外部記憶メディアとの間のファイルコピーやシステムに設定されているファイルのバックアップ等が含まれる。
以上のように、権限設定画面400は、ROM250又はRAM251に記憶された所定のファイルやコマンドに対するユーザ(作業者)の操作権限を設定する主パラメータ設定画面18bの一つとして用いられている。
図14は、基板処理装置10の主操作装置16が有する主表示装置18に主操作画面18aとして表示され、例えばユーザ(作業者)により操作されるメイン画面500を例示する図である。
図14に示すように、メイン画面500には、ログインボタン502、編集ボタン504及びレシピや基板を処理するための諸条件(例えば温度条件、圧力条件など)を表示する条件表示部506a〜506gが含まれる。
ログイン画面600は、ログインボタン502を選択(押下)することによりメイン画面500上に表示される。ログイン画面600には、ユーザ名を入力するためのユーザ名入力部602と、このユーザ名に対応するパスワードを入力するためのパスワード入力部604と、ログインを実行するためのログインボタン606と、ログインをキャンセルするためのキャンセルボタン608とが含まれる。ユーザは、ログイン画面600において、ユーザ名入力部602にユーザ名を入力し、パスワード入力部604にパスワードを入力し、ログインボタン606を押下することによりログインを行なう。
ログイン後にメイン画面500の編集ボタン504を選択すると、後述する編集メニュー画面700が表示される。
図15は、基板処理装置10の主操作装置16が有する主表示装置18に、主操作画面18aとして表示され、例えばユーザ(作業者)により操作される編集メニュー画面700を例示する図である。
編集メニュー画面700には、例えばレシピ選択部702、温度設定選択部704及び圧力設定選択部706等が含まれる。レシピ選択部702には、例えばプロセスレシピ選択ボタン710、サブレシピ選択部712及びアラームレシピ選択部714等が表示されている。プロセスレシピ選択ボタン710、サブレシピ選択部712及びアラームレシピ選択部714等は、上述した権限設定画面400の権限入力部406において、「参照可(ReadOnly)」、「編集可(Edit)」及び「実行可(Exec)」が選択されている場合に表示されるようになっている。すなわち、ROM250又はRAM251に記憶されている複数のレシピのうち、権限入力部406において「禁止(Inhibit)」が選択されているレシピは編集メニュー画面700上に表示されないようになっている。
上述した編集メニュー画面700においてプロセスレシピ選択ボタン710を押下(選択)すると図示しないレシピ編集メニュー画面が表示される。
レシピ編集メニュー画面には、例えばプロセスレシピボタン、バリアブルパラメータボタン及びレシピデータ範囲チェックパラメータボタン等が表示される。
上述したレシピ編集メニュー画面においてプロセスレシピボタンを選択すると図示しないプロセスレシピ一覧画面が表示される。
プロセスレシピ一覧表示画面は、プロセスレシピに関する複数のレシピの一覧を表示し、それぞれのレシピに対するファイル名(レシピ名)、編集日時、編集者及びコメント等の属性を表示する。このプロセスレシピ一覧表示画面には、例えば、編集者ABCにより編集されたファイルAAA、編集者EFGにより編集されたファイルBBB等が表示されている。このプロセスレシピ一覧表示画面に表示されたファイル名を選択すると該ファイルに応じたレシピ編集画面900(図16を用いて後述)が表示されるようになっている。
図16は、基板処理装置10の主操作装置16が有する主表示装置18に、主操作画面18aが表示され、例えばユーザ(作業者)により操作されるレシピ編集画面900を例示する図である。このレシピ編集画面900は、上述したプロセスレシピ一覧表示画面に表示された所定のファイル名(レシピ名)を選択すると表示される。このレシピ編集画面900においては、所定のレシピの詳細内容が表示され、また、所定のレシピの編集(更新)等の指示が入力されるようになっている。本図においては、上述したプロセスレシピ一覧表示画面850においてレシピ名AAAが選択された状態を示している。
図16に示すように、レシピ編集画面900には、レシピ名表示部902、保存ボタン904及びレシピや基板を処理するための諸条件を編集する複数入力部、例えば、反応ガスなどの流量を設定する流量条件入力部906、炉内温度等を設定する温度条件入力部908、炉内圧力等を設定する圧力条件入力部910、レシピの各ステップを設定するステップ入力部912等が含まれる。ユーザは、レシピ編集画面900において、レシピ名表示部902に表示されたレシピ(例えばレシピAAA)における各条件やコマンド等を各入力部に入力し、保存ボタン904を押下することにより、該レシピを更新する。
以上のように、主操作装置16が有する主表示装置18には、ユーザ設定画面300、権限設定画面400、メイン画面500、ログイン画面600、編集メニュー画面700、レシピ編集画面900等が表示される。これら種々の画面を用いて、基板処理システム1の操作がなされるとともに、ユーザ(操作者)が所属するグループが設定されるグループパラメータや、ユーザが所属するグループに応じて定められる種々の操作権限を規定する権限パラメータの設定がなされる。
これと同様に、副操作装置50が有する副表示装置52や、外部操作装置30の外部表示装置32にも、ユーザが所属するグループに応じて定められる種々の操作権限を規定する権限パラメータの設定がなされる。
ここで、外部操作装置30は、基板処理装置10から離間した位置に配置されるものである。よって、基板処理装置10や基板処理装置10の周りの状況を確認することできないこともある。従い、外部操作装置30から、主操作装置18や副操作装置50と同様の操作ができるようにすると、基板処理に支障をきたしたり、危険が生じたりする虞がある。
そこで、この基板処理システム1において、外部操作装置30からの操作に対し、主操作装置16、及び副操作装置50とは別に、特に制限が設けられている。
すなわち、外部操作装置30の操作について、主操作装置18と副操作装置50からの操作で用いられる権限パラメータによる操作の制限に加えて、機能制限パラメータを用いて制限が加えられる。機能制限パラメータは、外部表示装置32に表示される機能制限設定画面(後述する図17)を用いて設定がなされる。
ここで、外部操作装置30からなされる操作に制限を加えるために、先述の権限パラメータと機能制限パラメータとの論理積が算出され、その算出結果により可能な操作の権限が定められる。
先述の権限パラメータは、「禁止(Inhibit)」、「参照可(ReadOnly)」、「編集可(Edit)」について、それぞれのユーザ、又はユーザの属するグループに応じて、
禁止(Inhibit) :0×00
参照可(ReadOnly) :0×01
編集可(Edit) :0×02
と値が定められている。
また、機能制限パラメータについては、「禁止(Inhibit)」、「参照可(ReadOnly)」、「編集可(Edit)」、「参照可・編集可(ReadOnly & Edit)」について、
禁止(Inhibit) :0×00
参照可(ReadOnly) :0×01
編集可(Edit) :0×02
参照可・編集可(ReadOnly & Edit) :0×03
と値が定められている。
そして、これらの権限パラメータの値と、機能制限パラメータの値との論理積が主コントローラ14により算出され、その値に応じて外部操作装置30からなされる操作に制限が加えられる。図19に、権限パラメータの値と機能制限パラメータの値との論理積を示す。図19で、ユーザ権限とは、ログインしたユーザについての権限パラメータである。
図17には、外部操作装置30の外部表示装置32に表示される機能制限設定画面950の一例として、メンテナンス(Maintenance)のグループに属するユーザとしてログインした際の画面が示されている。機能制限パラメータは、機能制限設定画面950を用いて設定がなされるとともに、設定がなされた機能制限パラメータが機能制限画面950に表示される。
図17に示されるように、例示される機能制限設定画面950には、オンライン機能制限設定部954と、オフライン(非オンライン)機能制限設定部952とが含まれる。オンライン機能制限設定部954には、基板処理装置10の稼動状態がオンラインである場合の各機能を制限するパラメータが入力されるようになっている。また、オフライン機能制限設定部952には、基板処理装置10の稼動状態がオフラインである場合の各機能を制限するパラメータが入力されるようになっている。
機能制限パラメータは、各機能に対して設定され、先述のように「禁止(Inhibit)」、「参照可(ReadOnly)」、「編集可(Edit)」、及び「参照可・編集可(ReadOnly & Edit)」のいずれかである。「禁止(Inhibit)」であれば0が、「参照可(ReadOnly)」であれば1が、「編集可(Edit)」であれば2が、「参照可・編集可(ReadOnly & Edit)」であれば3が、オフライン機能制限設定部952とオンライン機能制限設定部954とにそれぞれ表示される。
外部操作装置30からなされる操作の制限について、より具体的に説明する。
例えば、外部操作装置30にメンテナンス(Maintenance)のグループに属するユーザとしてログインした場合の、プロセスレシピ編集に加えられる制限は、メンテナンス(Maintenance)のグループの権限が「参照可(ReadOnly)」である。図17に番号956で示すようにプロセスレシピ編集の制限が「参照可・編集可(ReadOnly & Edit)」であるため、ユーザの操作権限は、両者の値「0×01」と「0×03」との論理積「0×01」で定められ、「参照可(ReadOnly)」となる。
また、例えば、図17に番号958で示されるように、アラーム条件編集の制限は、「禁止(Inhibit)」であり、その値は「0×00」である。このため、いかなるグループに属するユーザとしてログインしても、そのグループの権限の値との論理積が常に「0×00」となり、属するユーザグループに関わらず、外部操作装置30からの操作は、「禁止(Inhibit)」となる。
また、外部操作装置30にメンテナンス(Maintenance)のグループに属するユーザとしてログインし、メンテナンス(Maintenance)のグループの権限が「編集可(Edit)」であり、機能制限が「参照可・編集可(ReadOnly & Edit)」である操作Aがあると仮定する。この場合、操作Aに加えられる制限は、ユーザが属するグループの権限パラメータの値「0×02」と、機能制限パラメータの値「0×03」との値の論理積が「0×02」であるため、「編集可(Edit)」となる。
次に、本発明の実施形態に係る基板処理システム1の制御処理を説明する。
図18は、本発明の実施形態に係る基板処理システム1による制御処理であって、特に外部操作装置30から操作がなされる際の制御処理を示すフローチャートである。
図18に示すように、ステップS100において、主コントローラ14は、外部表示装置32から入力されるユーザ名と、このユーザ名に対応するパスワードとを受け入れるとともに、そのユーザがいずれのユーザグループに属するかの検索処理を行なう。
次のステップS102で、主コントローラ14は、ステップS100で検索されたユーザグループが存在するか否かを判別する。具体的には、ステップS100で検索されたユーザグループが、例えば、ROM250又はRAM251等に格納されたものと同一であるかを判定し、同一であるとの判別がなされた場合は、次のステップS104の処理に移行する。一方、同一でないとの判別がなされた場合、ステップS116に移行する。
ステップS104では、ステップS102で存在すると判別されたユーザグループの権限が設定される。具体的には、主コントローラ14は、外部表示装置32から入力されたユーザ名の属するユーザグループに対して、例えばROM250又はRAM251等に記憶された権限を設定する。この際、権限の設定は、該当するユーザグループに対して基板処理装置10の稼動状態がオンライン時又はオフライン時である場合それぞれにおける各レシピに対するユーザの操作権限を設定する。
また、ステップS104における権限の設定は、先述のように、値「0×00」をとる「禁止(Inhibit)」、値「0×01」をとる「参照可(ReadOnly)」、値「0×02」をとる「編集可(Edit)」のいずれかにセットされる。
次のステップS106では、外部操作装置30から操作がなされる際に独自の処理として、操作権限の制限がなされる。具体的には、主コントローラ14は、外部表示装置32に表示される機能制限設定画面950から入力された操作に対して、例えば、ROM250又はRAM251等に記憶された機能制限パラメータの設定を行なう。
ステップS106における機能制限パラメータの設定は、先述のように値「0×00」をとる「禁止(Inhibit)」、値「0×01」をとる「参照可(ReadOnly)」、値「0×02」をとる「編集可(Edit)」、値「0×03」をとる「参照可・編集可(ReadOnly & Edit)」のいずれかになされる。
次のステップS108では、ステップS104で設定された権限パラメータの値と、ステップS106で設定された機能制限パラメータの値との論理積が、主コントローラ14により算出される。
ステップS110、ステップS112、及びステップS114では、ステップS108で算出された論理積から、値「0×00」をとる「禁止(Inhibit)」であるか、値「0×01」をとる「参照可(ReadOnly)」であるか、値「0×02」をとる「編集可(Edit)」であるかの判別がなされる。「禁止(Inhibit)」であるとの判別がなされた場合はステップS116へ進み、「参照可(ReadOnly)」であるとの判別がなされた場合はステップS118へ進み、「編集可(Edit)」であるとの判別がなされた場合はステップS120へ進む。
ステップS116では、主コントローラ14は、外部表示装置32に、「禁止(Inhibit)」に制限された操作に応じた画面を表示させる。具体的には、例えば、外部表示装置32にユーザ設定画面300に相当する画面を表示したままの状態として、レシピ等のファイルを編集及び参照をできなくする。
ステップS118では、主コントローラ14は、外部表示装置32に、「参照可(ReadOnly)」に制限された操作に応じた画面を表示させる。具体的には、例えば外部表示装置32にメイン画面500の相当する画面を表示し、レシピや基板を処理するための諸条件(例えば温度条件、圧力条件など)を、操作者が参照できるようにする。
ステップS120では、主コントローラ14は、外部表示装置32に、「編集可(Edit)」に制限された操作に応じた画面を表示させる。具体的には、例えば外部表示装置32に、レシピ編集画面900を表示させ、当該ユーザがプロセスレシピの編集(更新)をできるようにする。
以上のように、外部操作装置30からの操作が、機能制限パラメータを設定することで制限されるため、生産に支障をきたす虞のある操作や、例えば、基板処理装置10の状態を目視で確認できない位置から行なうと危険を生じさせる虞がある操作等を、外部操作装置30から行なうことができないようにすることができる。
また、本実施の形態においては、ログインするユーザの属するグループを検索する方法について説明したが、この形態に限らない。外部操作装置30について、ログインするユーザが決まっている場合は、ログインするユーザIDとパスワードを予め決めておき、該外部操作装置30からの操作で固定のログイン情報(ユーザID、パスワード)を入力したときに、主コントローラ14が外部操作装置30からログインされたという判断をしても良い。但し、この場合、ユーザIDやパスワードを含むユーザ情報は、パラメータとして主コントローラ14の記憶手段に予め記憶させておく必要がある。
また、本発明によれば、主表示装置18、副表示装置52、及び外部表示装置32にそれぞれ異なる表示をさせることができ、主表示装置18に表示される主操作画面18a、副表示装置52に表示される副操作画面52a、及び外部表示装置32に表示される外部操作画面32aから、基板処理装置10等に、それぞれ異なる操作をさせることができる。
また、後述する実施例のように、各装置で異なる表示をさせると共に異なる操作を実施することができるので、種々の運用が可能となる。例えば、各装置で異なる操作を並行してセットアップ作業を進めることができるので、セットアップに要する時間を短縮することができる。操作として、副表示制御部242では、JOBの作成やプロセスの進捗状況の確認が実施され、主表示制御部240では、パラメータ編集や参照、生産や障害の状態、トレースロギングの確認、外部表示制御部244では、パラメータ参照、生産や障害の状態、トレースロギングの確認が実施される。
特に、外部表示制御部244を使用することにより、クリーンルーム内に極力入ることなく操作が可能となるので、作業効率が向上するだけでなく、クリーンルーム内の無人化に貢献できる。また、外部表示制御部244と主表示制御部240とは、画面構成を極力同じにしているため、クリーンルーム内と同様の操作ができ、操作性が向上する。
図20に各操作装置で可能な操作を示す。尚、操作には、キャリアの搬入/搬出、JOB作成、レシピ作成、パラメータ作成、テーブル作成、ログデータ参照、装置状態参照、生産情報参照、障害情報参照、トレースデータ参照、ファイルメンテナンス、リモートコマンド等が挙げられる。基本的には、上記の操作が各表示制御部で同時に操作可能となる。それにより、操作性の向上や作業効率の向上などの作用効果が得られる。ここで、装置情報とは、移載機の状態、JOBの進行具合、プロセスの状態(温度、圧力、MFCなどの状態)などであり、ファイルメンテナンスとは、HD(ハードディスク)からHDへのファイルのコピー/移動、HDから外部記憶媒体であるUSBメモリヘのファイルのコピー/移動、USBメモリからHDへのファイルのコピー/移動、システムファイルのバックアップ/リストアなどである。リモートコマンドとは、ボートロード/アンロードなどの移戦機関連のコマンド、PM(プロセスモジュール)の状態を変更するコマンド、システAの状態を変更するコマンドを示す。
次に本発明の実施例を説明する。
本発明の実施例1においては、副表示制御部242で搬送系のティーチングを実施するとともに他の各表示制御部240、242でファイルの参照作業が実施できる。従い、データの解析とティーチング作業が並行して実施されるため作業効率が向上し、セットアップに要する時間が短縮できる。また、基板の処理に支障をきたさない処理であれば、外部表示制御部244での装置に発生した異常の解析と、搬送系のセットアップを並行して実施することができる。ここで、解析とは、例えば、障害発生して異常停止した生産情報ファイルを参照し、操作画面上で画面を切り替えながら種々のファイルを参照し、障害発生要因を突き止めていく処理と定義する。また、生産に支障をきたさない処理とは、主にモニタ系の画面の操作である。例示すると、システムメイン画面とPMメイン画面から遷移可能な画面で、搬送、ジョブ、レシピ進捗、ガス流量、温度、圧力、特殊シーケンスなどのモニタ画面や障害情報、生産情報などの履歴情報、その他トレンド/トレース画面などが挙げられる。
実施例2では、ログインしたオペレータが、レシピ(ファイル)の編集する権限を有するレベルであれば、副表示制御部242で搬送系のティーチングを実施するとともに他の各表示制御部240、242でファイルの編集作業が実施できる。従い、レシピの編集とティーチング作業が並行して実施されるため作業効率が向上し、セットアップに要する時間が短縮できる。但し、ティーチング中なので、メンテナンス用や調整用のレシピ及びパラメータ類の編集である。調整用のレシピを実行し、処理結果を修正するため次の調整用のレシピを実行する前に、ティーチングのやり直しとレシピの修正作業を並行して実施することができる。よって、何度も繰り返して、調整用のレシピを実行せざるを得ない場合、ティーチングとレシピ編集との並行実施により、結果としてセットアップにかかる時間を抑えることができる。
実施例3では、実施例2と同様にログインしたオペレータの操作レベルが高い場合、異なるレシピであれば、各制御表示部で同時にレシピを作成することができる。従って、外部表示制御部244でレシピを作成することができるのでクリーンルーム内に入ることなく操作が可能になり作業効率が向上する。
実施例4では、実施例2と同様にログインしたオペレータの操作レベルが高い場合、副表示制御部242でのプロセスの進捗状況の確認と、主表示制御部240でのパラメータの編集と、外部表示制御部244での障害情報の参照とを同時に実施することができる。
実施例5では、外部表示制御部244でプロセスの進捗状況を確認しながら、主表示制御部240で搬送系の状態を参照することができる。又は、反対に、外部表示制御部244で搬送系の状態を参照しながら、主表示制御部240でプロセスの進捗状況を確認することができる。このように、各操作装置で異なる操作を行なうことができるため、例えば、搬送系で異常が発生しても迅速に対応が可能である。
実施例6では、副表示制御部242でプロセスの進捗状況を確認しながら、外部表示制御部244でパラメータの編集や参照、生産や障害の状態を参照することができる。これにより、レシピの実行中にクリーンルーム外で生産や障害などの履歴情報の解析を実施することができ、且つ、その解析結果に沿ってパラメータの修正が行なうことができる。従い、レシピの進捗状況を確認しながら、次のレシピの編集を行なうことができる。特にセットアップ時は、調整用のレシピを繰り返し実行する必要がある。前のレシピを実行しているときに解析を行うことで、前のレシピが終了しても次のレシピを直に実行でき、結果としてセットアップに要する時間を短縮できる。
実施例7では、副表示制御部242での操作についても、外部表示制御部244での操作と同様に機能制限パラメータによる操作制限をかけることができる。これにより、副表示制御部242でメンテナンス作業を実施する場合、主表示制御部240での誤ったレシピの編集を抑制できる。特に、外部表示制御部244側でセットアップやメンテナンス時に、調整用のレシピを複数回実行するためにレシピを編集する作業、搬送系の再ティーチングなどを行い所定のパラメータに設定する作業等が必要な場合でも、主表示制御部240側で不用なレシピ編集を行うことを防止できる。このように、基本的な操作(パラメータ参照、装置情報参照、トレースデータ参照等の参照操作)のみ可能とし、レシピ編集、パラメータ編集、ファイルメンテナンス、リモートコマンドなどの編集操作や装置状態を変更する操作などができなくして、装置の安全性を向上させる
こともできる。
実施例8では、実施例2と同様にログインしたオペレータの操作レベルが高くても、ログインをしていないオペレータの権限を変更できるようにする。そうすれば、ログインしていないオペレータには、リモートコマンドやファイル編集を実施させずに、情報(ファイル)参照のみ実施させることができる。具体的には、各表示制御部のうち、どこかの表示制御部でログインしていると他の表示制御部からはログインさせず、基本的な操作(パラメータ参照、装置情報参照、トレースデータ参照等の参照操作)のみ可能とし、レシピ編集、パラメータ編集、ファイルメンテナンス、リモートコマンドなどの編集操作や装置状態を変更する操作などができなくする。これにより、装置の安全性を向上させることもできる。
尚、ログインしたオペレータの操作レベルが低い場合、上記のメンテナンス用や調整用のレシピは参照しかできない場合があるので注意が必要である。そのときは、一度ログインしたオペレータがログアウトを行い、操作レベルの高いオペレータにログインしてもらう必要がある。また、ログインした操作レベルの高いオペレータが外部表示制御部244からログインした場合、機能制限パラメータによる制限を受けて基本的な操作(パラメータ参照、装置情報参照、トレースデータ参照等の参照操作)のみ可能であるときでも、ログインしていない他のオペレータは、主表示制御部240でレシピ編集、パラメータ編集、ファイルメンテナンス、リモートコマンドなどの編集操作を実施することができる。
つまり、ログインしていないオペレータは、副表示制御部242を操作するので、デフォルトユーザ(ログインしていないユーザ)の操作権限のみでレシピ編集が可能かどうかが決定され、デフォルトユーザの権限が2(Edit)の場合はレシピ編集が可能となり、1(Read Only)の場合はレシピが参照可能となり、0(Inhibit)の場合は参照不可となる。本実施の形態では、オペレータが、どこかの操作部でログインしているかどうかは関係なく、あくまでも主表示操作部240と副表示制御部242については、ログインするユーザ権限のみで決定され、外部表示制御部244についてはログインするユーザ権限と機能制限パラメータの論理積で決定する。
尚、本発明は、基板処理装置として、半導体製造装置だけでなくLCD装置のようなガラス基板を処理する装置でも適用することができる。成膜処理には、例えばCVD、PVD、酸化膜、窒化膜を形成する処理、金属を含む膜を形成する処理等を含む。また、本実施形態では、縦型処理装置について記載したが、枚葉装置についても同様に適用することができ、さらに、露光装置、リソグラフィ装置、塗布装置等にも同様に適用することができる。
本発明は、特許請求の範囲に記載した事項を特徴とするが、さらに次に付記した事項も含まれる。
〔付記1〕
基板を処理する基板処理機構と、
少なくとも前記基板処理機構を制御する制御手段と、
前記基板処理機構を操作するユーザ情報(ユーザID、パスワード)が記憶される記憶手段と、
ユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、前記記憶手段に記憶されたユーザ情報とを照らし合せ、該ユーザの操作レベル(操作権限)に応じた操作画面を表示させる表示部と、
を有することを特徴とする基板処理システム。
〔付記2〕
基板を処理する手順が記載された複数のレシピを含むファイルと、
前記ファイルを実行するユーザのユーザ情報が記憶される記憶手段と、
前記ファイルを実行することにより所定の処理を施すように制御する制御手段と、
前記制御手段に接続され、少なくとも前記ファイルを実行するための操作画面が表示される主表示部と、
を有し、
前記主表示部からユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、前記記憶手段に記憶されたユーザ情報とを照らし合せ、前記主表示部に、該ユーザの操作レベル(操作権限)に応じた操作画面を表示させることを特徴とする基板処理装置。
〔付記3〕
基板を処理する手順が記載されたレシピを含むファイルと、
前記ファイルを実行するユーザのユーザ情報(ユーザID、パスワード)が記憶される記憶手段と、
前記ファイルを実行することにより所定の処理を施すように制御する制御手段と、
前記制御手段に接続され、少なくとも前記ファイルを実行するための操作画面が表示される主表示部と、
を有し、
前記制御手段から離間した位置に配置可能であって、少なくとも前記ファイルを実行するための操作画面が表示される外部表示部と通信ネットワークを介して接続可能であって、ユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、前記記憶手段に記憶されたユーザ情報とを照らし合せ、該ユーザの操作レベル(操作権限)に応じた操作画面を表示させ、前記主操作画面及び前記外部操作画面に表示される表示画面を、それぞれ異なる表示とすることが可能であることを特徴とする基板処理装置。
〔付記4〕
基板を処理する手順が記載されたレシピを含むファイルと、
前記ファイルを実行するユーザのユーザ情報(ユーザID、パスワード)と、該ユーザが操作する機能を制限する機能制限パラメータとを記憶する記憶手段と、
前記ファイルを実行することにより所定の処理を施すように制御する制御手段と、
前記制御手段に接続され、少なくとも前記ファイルを実行するための操作画面が表示される主表示部と、
を有し、
前記制御手段から離間した位置に配置され、少なくとも前記ファイルを実行するための操作画面が表示される外部表示部が接続可能であって、
前記外部表示部からユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、前記記憶手段に記憶されたユーザ情報とを照らし合せ、前記外部表示部に、前記操作画面として該ユーザの操作レベル(操作権限)に応じた操作画面を表示させることを特徴とする基板処理装置。
本発明は、半導体ウエハやガラス基板等の基板を処理する基板処理システム、基板処理装置、及び基板処理方法に適用することができる。
本発明の実施形態に係る基板処理装置を含む基板処理システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置を示す斜視図である。 図2に示される基板処理装置の左側面側の断面を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の制御手段を中心とした構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置のプロセス制御部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の搬送制御部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の主操作装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の副操作装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の外部操作装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の主表示装置に操作表示画面として表示されるユーザ設定画面を例示する図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の主表示装置に操作表示画面として表示される権限設定画面を例示する図である。 図11に示す権限設定画面における所定レシピの権限の設定を説明する図である。 図11に示す選択画面を介しての権限設定画面における所定コマンドの権限の設定を説明する図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の主表示装置に操作表示画面として表示されるログイン画面を例示する図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の主表示装置に操作表示画面として表示される編集メニュー画面を例示する図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の主表示装置に操作表示画面として表示されるレシピ編集画面を例示する図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の外部表示装置に表示される機能制限設定画面を例示する図である、 本発明の実施形態に係る基板処理装置による制御処理であって、特に外部操作装置から操作がなされる際の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る基板処理装置における権限パラメータの値と機能制限パラメータの値との論理積を示す図である。 本発明の実施形態に係る基板処理装置の各操作装置で可能な操作を示す図である。
符号の説明
1 基板処理システム
10 基板処理装置
14 主コントローラ
16 主操作装置
18 主表示装置
30 外部操作装置
32 外部表示装置
50 副操作装置
52 副表示装置
200 ウエハ
202 処理室
240 主表示制御部
242 副表示制御部
244 外部表示制御部
300 ユーザ設定画面
400 権限設定画面
420 選択画面
500 メイン画面
600 ログイン画面
700 編集メニュー画面
900 レシピ編集画面

Claims (3)

  1. 基板を処理する基板処理機構と、
    少なくとも前記基板処理機構を制御する制御手段と、
    前記制御手段に接続されるとともに、前記基板処理機構に固定され、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第1の操作画面が表示される第1の表示部と、
    前記制御手段に接続されるとともに、前記基板処理機構近傍に配置され、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第2の操作画面が表示される第2の表示部と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記第1の表示部と前記第2の表示部とに異なる表示をさせることができ、前記第1の表示部からの指示と前記第2の表示部からの指示に対して、異なる制御をすることを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板を処理する基板処理機構と、
    少なくとも前記基板処理機構を制御する制御手段と、
    少なくとも前記基板処理機構を操作するユーザが所属するグループを設定するグループパラメータと、前記ユーザが所属するグループに応じて予め設定された種々の操作権限を規定する権限パラメータと、前記ユーザが操作する機能を制限する機能制限パラメータと、を記憶する記憶手段と、
    前記制御手段に接続されるとともに、前記基板処理機構近傍に配置され、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第1の操作画面が表示される第1の表示部と、
    前記制御手段に通信ネットワークを介して接続可能であって、前記基板処理機構から離間した位置に配置可能な、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第2の操作画面が表示される第2の表示部と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1の表示部からユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、前記記憶手段に記憶されたグループパラメータとを照らし合せ、前記第1の表示部に、前記権限パラメータを用いて該ユーザが所属するグループに応じた操作画面を表示させ、
    前記第2の表示部からユーザのログイン情報が入力されると、前記第2の表示部に予め設定された機能制限パラメータと前記ログイン情報に応じ特定された該ユーザが所属するグループに応じた操作権限を規定する前記権限パラメータとを比較して一致した操作権限に即した操作画面を表示させることを特徴とする基板処理システム。
  3. 基板を処理する基板処理機構と、
    少なくとも前記基板処理機構を制御する制御手段と、
    前記基板処理機構を操作するユーザが所属するグループを設定するグループパラメータと、前記ユーザが所属するグループに応じて予め設定された種々の権限パラメータと、前記ユーザが操作する機能を制限する機能制限パラメータと、を記憶する記憶手段と、
    前記制御手段に接続されるとともに、前記基板処理機構近傍に配置され、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第1の操作画面が表示される第1の表示部と、
    前記制御手段に通信ネットワークを介して接続可能であって、前記基板処理機構から離間した位置に配置可能な、少なくとも前記基板処理機構を操作するための第2の操作画面が表示される第2の表示部と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1の表示部からユーザのログイン情報が入力されると、そのログイン情報と、前記記憶手段に記憶されたグループパラメータとを照らし合せ、前記第1の表示部に、前記権限パラメータを用いて該ユーザが所属するグループに応じた操作画面を表示させ、前記第2の表示部からユーザのログイン情報が入力されると、前記第2の表示部に、予め設定される機能制限パラメータと前記ログイン情報に応じ特定された該ユーザが所属するグループに応じた操作権限を規定する前記権限パラメータとを比較して一致した操作権限に即した操作画面を表示させ、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部とに異なる表示をさせることを特徴とする基板処理システム。
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