(4)「育児か仕事か」の悲鳴…から続く 《急な子供の発熱のときなど、子供の自宅にスタッフを派遣し、病児保育を行うサービスを行う「NPO法人ノーベル」(大阪市北区)。「困っている人の役に立ちたい」と代表の高亜希さん(33)が立ち上げたが、当初はなかなか利用者が増えなかった。必要な人に必要な情報が届いていないのではないか、とアドバイスを受け、戦略を見直し。3年たった今、大阪府下に約220人まで利用者が増えている。「子供が熱を出すのは当たり前」という理念を掲げるノーベル。子供を産んでも当たり前のように働き続けられる社会を目指して、走り続ける。(阿倍佐知子)》仕事と育児の両立…直面しないと、見えてこない ノーベルではまず最初に、会員登録希望者に対して説明会を開く。そして、ビジョンを説明する。 病児保育に対する考え方を定めた「病児保育憲章」。その冒頭にはこう書かれている。 《(1) ノーベルは子ども