■ 『未来の図書館を作るとは』(長尾真) ほとんどの本をスキャンして、電子化してから読むようになってからというもの「本ってなんだろう」と考えることが多くなった。心理的にWebサイトないしWebページとは違うものと捉えているようなので、おそらく「ほぼ独立したパッケージになっている」というのは重要なポイントだと思う。持ち運べるというだけでなく、手元で線を引いたり、切ったり貼ったりして好きなように情報を加工できる自由も「知」を扱うメディアとして譲れないし、それも独立したパッケージになっていることの利点かも知れない。 そう考えると、活字の書籍だけじゃなくてCDやDVDのようなメディアも「本」になる。というわけで現状、自分の中では情報があるていど固まってりゃ「本」と言っていいんじゃないの、というかなり大きなくくりになっている。もっとも、いわゆる電子書店で扱っている本の多くはDRMがかかっていて自由に