「イノベーションの源泉は社員であり、企業の変革においてツールやテクノロジーが主語になることはない。しかし、イノベーションを加速する『触媒』として、やはりそれらの活用は欠かせない」――。日経BP社が2014年7月2日から4日にかけて東京・品川プリンスホテルで開催中のイベント「IT Japan 2014」で、シスコシステムズの平井康文社長は「ビジネスイノベーションを加速する新たなワークスタイル」と題した講演を行った(写真)。 講演の冒頭で平井社長が引用したのは、社員のその会社における働きがいや参画意欲などを表す「エンゲージメント」に関する米ギャラップの調査データである。それによると、最も高い国は米国で、次にオーストラリア、以下、英国、ドイツと続く。一方、最も低い国は中国で、残念ながら日本もかなり低く、たった7パーセントしかエンゲージメントを持っていないという。「データを見て驚いた。とても残念な